JP3370899B2 - タイヤ空気圧検出装置 - Google Patents

タイヤ空気圧検出装置

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JP3370899B2
JP3370899B2 JP12099897A JP12099897A JP3370899B2 JP 3370899 B2 JP3370899 B2 JP 3370899B2 JP 12099897 A JP12099897 A JP 12099897A JP 12099897 A JP12099897 A JP 12099897A JP 3370899 B2 JP3370899 B2 JP 3370899B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0433Radio signals

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤ空気圧検出装
置に関し、全輪の車輪速と少なくとも1輪のタイヤ空気
圧から全輪のタイヤ空気圧を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の全輪の車輪速と少なく
とも1輪のタイヤ空気圧を検出して、全輪のタイヤ空気
圧を推定する装置がある。例えば特開平7−52621
号公報には、車両の4輪の車輪速を夫々検出する車輪速
センサからの検出信号と、車輪のタイヤ空気圧を検出す
る空気圧センサからの検出信号とをコントロールユニッ
トに供給し、4輪の車輪速を求め、空気圧センサの発信
器が設けられた車輪の車輪速を基準車輪速として、残り
の車輪速の基準車輪速に対する車輪速比の変化からタイ
ヤ空気圧の低下を検知する。これにより、各輪のタイヤ
空気圧低下、左右の前輪や後輪のタイヤ空気圧の同時低
下、左側や右側の前後輪のタイヤ空気圧の同時低下等を
検知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来装置では、タイヤ
空気圧の検出信号を発信器から発信し、この車輪の近傍
の車体に設置された受信部で上記発信器よりの信号を受
信している。このように車体側の車輪近傍に受信器を設
けなければならず車両搭載性が悪いという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
車輪速の信号配線をタイヤ空気圧の発信信号を受信する
アンテナとして使用することにより、車体側の車輪近傍
に受信器を配設する必要がなく車両搭載性が向上するタ
イヤ空気圧検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車両の全輪に設けられ各車輪の車輪速を検出する車
輪速検出手段と、少なくとも1つの車輪に設けられ、そ
のタイヤ空気圧を検出し、タイヤ空気圧の発信信号を送
信する送信手段と、受信された前記発信信号からタイヤ
空気圧を得る受信手段と、前記車輪速検出手段よりの全
輪の車輪速と、受信手段よりのタイヤ空気圧とを用いて
全輪のタイヤ空気圧状態を判定する判定手段とを有する
タイヤ空気圧検出装置において、前記車輪速検出手段で
検出した車輪速を前記判定手段に供給する信号配線をア
ンテナとして前記発信信号を受信すると共に、前記信号
配線から前記受信された発信信号を取り出して前記受信
手段に供給する抽出手段を有する。
【0006】このように、タイヤ空気圧の発信信号は車
輪速の信号配線をアンテナとして受信され、この信号配
線を通して受信手段に供給されるため、車体側の車輪近
傍に受信器を配設する必要がなく、車両搭載性が向上す
る。請求項2に記載の発明は、請求項1記載のタイヤ空
気圧検出装置において、前記抽出手段を、全輪の車輪速
検出手段夫々の信号配線に設ける。
【0007】これにより、車輪のローテーションを行っ
て、送信手段を設けた車輪がどの位置になっても、上記
タイヤ空気圧の発信信号を受信できる。請求項3に記載
の発明は、請求項2記載のタイヤ空気圧検出装置におい
て、前記全輪の信号配線夫々に設けられた抽出手段のう
ちいずれか1つの抽出手段の出力する発信信号を選択し
て前記受信手段に供給する選択手段を有する。
【0008】このため、送信手段を設けた車輪がどの位
置であっても、タイヤ空気圧の発信信号を受信できると
共に、その位置が自動的に認識可能となる。請求項4に
記載の発明は、請求項1乃至3記載のタイヤ空気圧検出
装置において、前記送信手段に設けられ、受信した高周
波電力を受信して電源を蓄える高周波電力受信手段と、
前記信号配線をアンテナとして所定時期に前記送信手段
に高周波電力を送信する高周波電力送信手段とを有す
る。
【0009】このため、送信手段に対して、その電源を
ワイヤレスで供給でき、送信手段を半永久的に使用でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の第1実施例の
構成図を示す。同図中、左右前輪11,12及び左右後
輪13,14夫々には夫々の回転軸にロータ15〜18
が設けられ、またロータ15〜18夫々の歯に対向して
車輪速センサ19〜22としての電磁ピックアップ夫々
が設けられている。各車輪速検出手段としての車輪速セ
ンサ19〜22はワイヤハーネス(配線)23a〜23
dによって電子制御回路(以下、ECUという)25の
端子26a〜26dに接続されている。また右前輪12
のタイヤ内部には送信手段としてのワイヤレスタイヤ空
気圧センサ30が設けられている。
【0011】図2はワイヤレスタイヤ空気圧センサ30
のブロック図を示す。同図中、空気圧ゲージ31はタイ
ヤ空気圧を検出して、その検出値をコード化部32に供
給する。コード化部32ではタイヤ空気圧検出値を所定
のコードに変換して送信回路33に供給する。送信回路
33は供給されるコードで搬送波を変調し、周波数が例
えば300MHz又は60MHz程度の送信信号とし、
これをアンテナ34から送信する。
【0012】図3は送信信号の情報フレームフォーマッ
トを示す。同図中、先頭に同期用のスタートビットが設
けられ、次にワイヤレスタイヤ空気圧センサを識別する
ためのID符号が設けられている。次に検出情報として
タイヤ空気圧検出値のコードが配置され、続いてセンサ
異常を検出して車両側に伝達するダイアグ情報及び、セ
ンサ交換時に異なるセンサが使われた場合にそのことを
車両側で認識するためのバリエーション符号が配置され
る。そして最後に同期用のストップビットが設けられて
いる。上記の1フレームの送信時間はTである。なお、
ダイアグ情報、バリエーション符号は必ずしも必要では
ない。
【0013】直流電源35は例えばリチウム電池を用い
たもので、電源制御部36はこの直流電源35からの電
源を安定化して空気圧ゲージ31、コード化部32、送
信回路33夫々に供給する。ワイヤレスタイヤ空気圧セ
ンサ30から送信された信号は距離的に近い右前輪12
の車輪速センサ20のワイヤハーネス23bで受信され
ECU25に供給される。ECU25は例えば車輪速セ
ンサ19〜22の各信号を使用するアンチロックブレー
キシステム(ABS)の制御を行っている。
【0014】ECU25の端子26aはインピーダンス
調整回路40aを介してバッファ回路41に接続される
と共に、結合容量C0を介して高周波受信回路42に接
続されている。また、端子26b〜26d夫々はバッフ
ァ回路41に接続され、バッファ回路41の車輪速信号
の入力端子はノイズ除去用の容量C1〜C4を介して接
地されている。
【0015】インピーダンス調整回路40aはワイヤハ
ーネス23bのインピーダンスを調整してワイヤレスタ
イヤ空気圧センサ30の送信信号を受信しやすくしてお
り、また、この受信信号がバッファ回路41側に流れる
ことを抑止する。このため、上記受信信号は結合容量C
0を通して高周波受信回路42に供給される。このイン
ピーダンス調整回路40aと結合容量C0が抽出手段に
対応する。高周波受信回路42はワイヤレスタイヤ空気
圧センサの送信周波数を同調し、これを中間周波数に変
換して増幅した後、検波することによりタイヤ空気圧検
出値のコードを復調する。この復調されたコードは1チ
ップのマイクロコンピュータ43に供給される。
【0016】また、バッファ回路41は端子26a〜2
6d夫々から供給される車輪速センサ19〜22夫々の
回転検出パルスを波形整形してマイクロコンピュータ4
3に供給する。マイクロコンピュータ43で行う処理に
ついて説明するに、車輪速センサ19〜22夫々で検出
された本発明の原理について説明する。4輪夫々の車輪
速パルスのカウント値をPfl,Pfr,Prl,Pr
rとする。ここで所定値Qを用いると次式が成立する。
【0017】Pfr=n・Q+Δfr Pfl=n・Q+Δfl Prr=n・Q+Δrr Prl=n・Q+Δrl 但し、nは整数、Δfr,Δfl,Δrr,Δrl夫々
はカウント値の偏差(積算偏差)である。ここで、前輪
の左右差と、後輪の左右差との偏差Sは動荷重半径比k
と等価、つまり近似値であり次式で表わされる。
【0018】 S=n・Q・k=(Pfr−Pfl)−(Prr−Prl) =(Δfr−Δfl)−(Δrr−Δrl)・・・(1) 4輪夫々のタイヤ空気圧が正常で各輪のタイヤ半径が略
同一であれば Δfr−Δfl≒0 Δrr−Δrl≒0 となり、S≒0となる。また、例えば前輪の左右いずれ
かがパンクして、そのタイヤ半径が小さくなれば Δfr−Δfl=a Δrr−Δrl=0 となり、S=a(≠0)となる。また4輪がすべて正常
圧ならば、Δfr,Δfl,Δrr,Δrl夫々は零近
傍の値となる。
【0019】図4はマイクロコンピュータ43が実行す
る判定手段としてのタイヤ空気圧警報処理のフローチャ
ートを示す。この処理は、例えば6msec毎に割込んで実
行される割込み処理である。同図中、ステップS10で
はサイクルカウンタの値が所定値n(nは例えば16)
未満か否かを判別し、サイクルカウンタ<nの場合はス
テップS12に進む。なお、上記サイクルカウンタはメ
インルーチンの開始時にゼロリセットされている。ステ
ップS12ではパルスカウンタpfrの値が所定値Q未
満か否かを判別し、pfr<Qの場合はステップS14
に進む。
【0020】ところで、カウンタpfrは右前輪の車輪
速パルスを積算カウントする15ビットのカウンタであ
り、同様に15ビットのカウンタpfl,prr,pr
l夫々で左前輪,右後輪,左後輪夫々の車輪速パルスを
積算カウントする。所定値Qは例えば30000であ
る。ステップS14では前回の処理後に発生した右前
輪,左前輪,右後輪,左後輪夫々の車輪速パルスをカウ
ントしたカウンタnfr,nfl,nrr,nrl夫々
の値を次式によりカウンタpfr,pfl,prr,p
rl夫々に積算する。
【0021】pfr=pfr+nfr pfl=pfl+nfl prr=prr+nrr prl=prl+nrl この積算後、ステップS16で、カウンタnfr,nf
l,nrr,nrl夫々はゼロリセットされて処理サイ
クルを終了する。
【0022】ステップS10〜S16を繰り返した後、
ステップS12でpfr≧Qとなった場合はステップS
18に進む。ここでは他のカウンタpfl,prr,p
rl夫々の値もQ近傍であり、ステップS18では次式
によりpfr,pfl,prr,prl夫々とQとの偏
差Δfr,Δfl,Δrr,Δrlを積算する。 Δfr=Δfr+(pfr−Q) Δfl=Δfl+(pfl−Q) Δrr=Δrr+(prr−Q) Δrl=Δrl+(prl−Q) 次に、ステップS20でサイクルカウンタを1だけイン
クリメントし、カウンタpfr,pfl,prr,pr
l夫々をゼロリセットして処理サイクルを終了する。こ
のステップS18,S20をn回繰り返した後、ステッ
プS10でサイクルカウンタ≧nとなる、つまり右前輪
の車輪速パルスが480000パルスを超えると、ステ
ップS22に進む。
【0023】ステップS22では判定フラグjudge
を0にリセットし、次のステップS24で4輪の積算偏
差から動荷重半径比(Δfr−Δfl−Δrr+Δr
l)を求め、これが閾値Kを超えるか否かを判別する。
K<Δfr−Δfl−Δrr+Δrlの場合はステップ
S26で判定フラグjudgeを1にセットしてステッ
プS28に進み、K≧Δfr−Δfl−Δrr+Δrl
の場合はそのままステップS28に進む。
【0024】ステップS28では4輪の積算偏差から動
荷重半径比(Δfr−Δfl−Δrr+Δrl)を求
め、これが閾値−K未満か否かを判別する。−K>Δf
r−Δfl−Δrr+Δrlの場合はステップS30で
判定フラグjudgeを1にセットしてステップS32
に進み、−K≦Δfr−Δfl−Δrr+Δrlの場合
はそのままステップS32に進む。
【0025】ステップS32では判定フラグjudge
が1か否かを判別し、judge=1の場合はステップ
S34に進んで警報処理を実行し、図示しない警報器よ
り空気圧低下警報を発してステップS36に進む。ju
dge≠1の場合はそのままステップS36に進む。つ
まり動荷重半径比(Δfr−Δfl−Δrr+Δrl)
がKから−Kまでの範囲にあるときは4輪夫々の車輪速
が略同一であるため空気圧低下のおそれはないとして空
気圧低下警報を出さず、上記動荷重半径比がKを超える
か、又は−K未満の場合はいずれかの車輪のタイヤ空気
圧が低下してタイヤ半径が小さくなって車輪速パルスが
他の車輪より多く出力されているとして空気圧低下警報
を発する。
【0026】ステップS36では、積算偏差Δfr,Δ
fl、Δrr,Δrl夫々をゼロリセットし、次にステ
ップS38でサイクルカウンタをゼロリセットし、また
カウンタpfr,pfl,prr,prl夫々をゼロリ
セットして処理サイクルを終了する。ここで、左前輪
(fr)又は左後輪(rl)の空気圧が低下したとき動
荷重半径比(Δfr−Δfl−Δrr+Δrl)は正と
なり、左前輪(fl)又は右後輪(rr)の空気圧が低
下したとき動荷重半径比は負となる。このことに基づ
き、また、ワイヤレスタイヤ空気圧センサ30が右前輪
に取り付けられているとしたときの警報処理のフローチ
ャートを図5に示す。
【0027】図5において、ステップS40ではワイヤ
レスタイヤ空気圧センサ30で得た右前輪の空気圧SP
frが正常か否かを判別する。SPfrが正常でなけれ
ばステップS42に進み、空気圧低下は右前輪と推定
し、ステップS44で警報を行って処理を終了する。S
Pfrが正常な場合はステップS46で動荷重半径比Δ
fr−Δfl−Δrr+Δrlが正か否かを判別し、動
荷重半径比が正であればステップS48に進み、空気圧
低下は左後輪と推定しステップS44で警報を行う。
【0028】一方、ステップS46で動荷重半径比が負
の場合はステップS50でΔrr<Δflを満足するか
否かを判別し、Δrr<Δflの場合はステップS52
に進んで空気圧低下は左前輪と推定しステップS44で
警報を行う。Δrr>Δflの場合はステップS54に
進んで空気圧低下は右後輪と推定しステップS44で警
報を行う。
【0029】この実施例ではワイヤレスタイヤ空気圧セ
ンサ30の発信信号を、このセンサ30が設けられた車
輪12の車輪速センサ20を接続しているワイヤハーネ
ス23bで受信している。この発信信号は例えば周波数
300MHzと車輪速センサの出力する車輪速パルスに
対して充分に高い周波数であり、両信号を周波数分離す
るのは簡単である。車輪速センサ及びワイヤハーネスは
ABS等の他システムで既に使用されているため、上記
ワイヤレスタイヤ空気圧センサ30の発信信号を受信す
るアンテナを車輪の近傍に設ける必要がなく、また、ア
ンテナからECU25までの配線を設ける必要がなくな
る。
【0030】図6は本発明装置の第2実施例の構成図を
示す。同図中、左右前輪11,12及び左右後輪13,
14夫々には夫々の回転軸にロータ15〜18が設けら
れ、またロータ15〜18夫々の歯に対向して車輪速セ
ンサ19〜22としての電磁ピックアップ夫々が設けら
れている。各車輪速センサ19〜22はワイヤハーネス
23a〜23dによってECU45の端子26a〜26
dに接続されている。また前輪12のタイヤ内部にはワ
イヤレスタイヤ空気圧センサ30が設けられている。
【0031】ワイヤレスタイヤ空気圧センサ30から送
信された信号は距離的に最も近い車輪の車輪速センサの
ワイヤハーネスで受信されECU45に供給される。E
CU45は例えば車輪速センサ19〜22の各信号を使
用するアンチロックブレーキシステム(ABS)の制御
を行っている。ECU45の端子26a〜26d夫々は
インピーダンス調整回路40a〜40dを介してバッフ
ァ回路41に接続されると共に、結合容量C01〜C0
4を介して高周波受信回路42に接続されている。ま
た、バッファ回路41の車輪速信号の入力端子はノイズ
除去用の容量C1〜C4を介して接地されている。
【0032】インピーダンス調整回路40a〜40dは
ワイヤハーネス23a〜23dのインピーダンスを調整
してワイヤレスタイヤ空気圧センサ30の送信信号を受
信しやすくしており、また、この受信信号がバッファ回
路41側に流れることを抑止する。このため、上記受信
信号は結合容量C01〜C04夫々を通して高周波受信
回路42に供給される。このインピーダンス調整回路4
0a〜40dと結合容量C01〜C04が抽出手段に対
応する。高周波受信回路42はワイヤレスタイヤ空気圧
センサ30の送信周波数を同調し、これを中間周波数に
変換して増幅した後、検波することによりタイヤ空気圧
検出値のコードを復調する。この復調されたコードは1
チップのマイクロコンピュータ43に供給される。
【0033】また、バッファ回路41は端子26a〜2
6d夫々から供給される車輪速センサ19〜22夫々の
回転検出パルスを波形整形してマイクロコンピュータ4
3に供給する。第1実施例ではワイヤレスタイヤ空気圧
センサ30の発信信号を車輪速パルスと周波数分離する
ためのインピーダンス調整回路40aと結合容量C0と
をワイヤハーネス23bに対してのみ設けているため、
車輪をローテーションさせた場合には、ワイヤレスタイ
ヤ空気圧センサ30による検出ができなくなる。
【0034】これに対し、第2実施例では各ワイヤハー
ネス23a〜23d夫々に対してインピーダンス調整回
路40a〜40dと結合容量C01〜C04を設けてい
るため、車輪のローテーションでワイヤレスタイヤ空気
圧センサ30が設けられた車輪を左右前後輪のどの位置
に配置することも可能となる。図7は本発明装置の第3
実施例の構成図を示す。同図中、左右前輪11,12及
び左右後輪13,14夫々には夫々の回転軸にロータ1
5〜18が設けられ、またロータ15〜18夫々の歯に
対向して車輪速センサ19〜22としての電磁ピックア
ップ夫々が設けられている。各車輪速センサ19〜22
はワイヤハーネス23a〜23dによってECU47の
端子26a〜26dに接続されている。また前輪12の
タイヤ内部にはワイヤレスタイヤ空気圧センサ30が設
けられている。
【0035】ワイヤレスタイヤ空気圧センサ30から送
信された信号は距離的に最も近い車輪の車輪速センサの
ワイヤハーネスで受信されECU47に供給される。E
CU47は例えば車輪速センサ19〜22の各信号を使
用するアンチロックブレーキシステム(ABS)の制御
を行っている。ECU47の端子26a〜26d夫々は
インピーダンス調整回路40a〜40dを介してバッフ
ァ回路41に接続されると共に、結合容量C01〜C0
4を介して高周波受信回路42に接続されている。ま
た、バッファ回路41の車輪速信号の入力端子はノイズ
除去用の容量C1〜C4を介して接地されている。
【0036】インピーダンス調整回路40a〜40dは
ワイヤハーネス23a〜23dのインピーダンスを調整
してワイヤレスタイヤ空気圧センサ30の送信信号を受
信しやすくしており、また、この受信信号がバッファ回
路41側に流れることを抑止する。このため、上記受信
信号は結合容量C01〜C04夫々を通して選択手段で
あるマルチプレクサ48に供給され、マルチプレクサ4
8で選択された結合容量C01〜C04のいずれか1つ
を通った受信信号が高周波受信回路42に供給される。
高周波受信回路42はワイヤレスタイヤ空気圧センサ3
0の送信周波数を同調し、これを中間周波数に変換して
増幅した後、検波することによりタイヤ空気圧検出値の
コードを復調する。この復調されたコードは1チップの
マイクロコンピュータ43に供給される。
【0037】また、バッファ41は端子26a〜26d
夫々から供給される車輪速センサ19〜22夫々の回転
検出パルスを波形整形してマイクロコンピュータ43に
供給する。ここで、ワイヤレスタイヤ空気圧センサ30
は消費電力を抑え寿命を延ばすために、例えば数時間毎
に図8(B)に示すように8フレーム連続して発信信号
を出力する。この8フレームの内容は全て同一である。
また、マイクロコンピュータ43はマルチプレクサ48
に制御信号を供給して、図8(A)に示すように接続選
択する結合容量C01〜C04を時間2・T単位で切り
換える。図中の1ch〜4chは結合容量C01〜C0
4に対応している。これにより、マイクロコンピュータ
43では高周波受信回路42の出力レベルが最大となる
とき、接続選択している結合容量を通じて発信信号が供
給されていることを知り得、その後、イグニッションオ
フとなるまで発信信号が受信されたワイヤハーネスを選
択するようマルチプレクサ48の切り換えを停止させ
る。
【0038】第2実施例ではローテーション後、4輪の
うち、どの車輪にワイヤレスタイヤ空気圧センサ30が
設けられているのか自動的に認識することはできない
が、第3実施例ではこれを自動的に認識できる。図9は
本発明装置の第4実施例の構成図を示す。同図中、左右
前輪11,12及び左右後輪13,14夫々には夫々の
回転軸にロータ15〜18が設けられ、またロータ15
〜18夫々の歯に対向して車輪速センサ19〜22とし
ての電磁ピックアップ夫々が設けられている。車輪速セ
ンサ19〜22はワイヤハーネス配線23a〜23dに
よってECU49の端子26a〜26dに接続されてい
る。また前輪12のタイヤ内部には送信手段としてのワ
イヤレスタイヤ空気圧センサ50が設けられている。
【0039】図10はワイヤレスタイヤ空気圧センサ5
0のブロック図を示す。同図中、空気圧ゲージ31はタ
イヤ空気圧を検出して、その検出値をコード化部32に
供給する。コード化部32ではタイヤ空気圧検出値を所
定のコードに変換して送信回路33に供給する。送信回
路33は供給されるコードで搬送波を変調し、周波数が
例えば300MHz又は60MHz程度の送信信号と
し、これをアンテナ34から送信する。アンテナ51は
ECU49より送信された高周波電力を受信する。この
高周波電力は受信検波回路52で検波され、これによっ
て得られる電力は電源制御部53に内蔵されるバッテリ
ーに蓄えられる。電源制御部53は内蔵バッテリーから
の電源を安定化して空気圧ゲージ31、コード化部3
2、送信回路33夫々に供給する。上記のアンテナ5
1、受信検波回路52が高周波電力受信手段に対応す
る。
【0040】ワイヤレスタイヤ空気圧センサ50から送
信された信号は距離的に最も近い車輪の車輪速センサの
ワイヤハーネスで受信されECU49に供給される。E
CU49は例えば車輪速センサ19〜22の各信号を使
用するアンチロックブレーキシステム(ABS)の制御
を行っている。ECU49の端子26a〜26d夫々は
インピーダンス調整回路40a〜40dを介してバッフ
ァ回路41に接続されると共に、結合容量C01〜C0
4を介して高周波受信回路42に接続されている。ま
た、バッファ回路41の車輪速信号の入力端子はノイズ
除去用の容量C1〜C4を介して接地されている。
【0041】インピーダンス調整回路40a〜40dは
ワイヤハーネス23a〜23dのインピーダンスを調整
してワイヤレスタイヤ空気圧センサ50の送信信号を受
信しやすくしており、また、この受信信号がバッファ回
路41側に流れることを抑止する。このため、上記受信
信号は結合容量C01〜C04夫々を通してマルチプレ
クサ48に供給され、マルチプレクサ48で選択された
結合容量C01〜C04のいずれか1つを通った受信信
号がスイッチ55を通して高周波受信回路42に供給さ
れる。
【0042】高周波受信回路42はワイヤレスタイヤ空
気圧センサ50の送信周波数を同調し、これを中間周波
数に変換して増幅した後、検波することによりタイヤ空
気圧検出値のコードを復調する。この復調されたコード
は1チップのマイクロコンピュータ43に供給される。
また、バッファ41は端子26a〜26d夫々から供給
される車輪速センサ19〜22夫々の回転検出パルスを
波形整形してマイクロコンピュータ43に供給する。
【0043】マイクロコンピュータ43はスイッチ55
に高周波受信回路42を選択させた状態でマルチプレク
サ48に制御信号を供給して、接続選択する結合容量C
01〜C04を時間2・T単位で切り換える。これによ
り、マイクロコンピュータ43では高周波受信回路42
の出力レベルが最大となるとき、接続選択している結合
容量を通じて発信信号が供給されていることを知り得、
その後、イグニッションオフとなるまで発信信号が受信
されたワイヤハーネスを選択するようマルチプレクサ4
8の切り換えを停止させる。
【0044】スイッチ55はマイクロコンピュータ43
の制御により高周波受信回路42と高周波電力送信手段
としての高周波電力送信回路56とのいずれか一方を選
択してマルチプレクサ48に接続する。スイッチ55で
高周波電力送信回路56が選択されると、高周波電力送
信回路56の出力する高周波電力がマルチプレクサ48
の選択している結合容量を通してワイヤレスタイヤ空気
圧センサ50の設けられた車輪に対応するワイヤハーネ
スに供給され、このワイヤハーネスからワイヤレスタイ
ヤ空気圧センサ50に対して送信され電源制御部53内
のバッテリーに電力が蓄えられる。
【0045】この第4実施例ではワイヤレスタイヤ空気
圧センサ50の電源を外部から高周波電力のかたちで供
給しているため、ワイヤレスタイヤ空気圧センサ50を
半永久的に使用することができる。上記の各実施例は動
荷重半径比によりタイヤ空気圧を推定する方式である
が、これに限らずオブザーバによりタイヤ空気圧を推定
する方式を用いても良い。この場合、図1,図6,図
7,図9夫々のマイクロコンピュータ43の代りに図1
1に示すタイヤ空気圧推定装置を用いる。
【0046】図11において、車輪速センサで検出され
た車輪速信号はバンドパスフィルタ群110に供給され
る。ここでは車両の4輪夫々の車輪速信号が所定時間毎
に順次切換えられてバンドパスフィルタ群110に供給
される。バンドパスフィルタ群110は例えば5個のバ
ンドパスフィルタBPF1101 〜1105 より構成さ
れている。このバンドパスフィルタ(BPF)1101
〜1105 夫々の通過周波数帯域特性は図12に示す如
く互いに異なっている。なお、バンドパスフィルタ(B
PF)1101 〜1105 夫々の通過周波数帯域は後述
するオブザーバ群140内のオブザーバ1401 〜14
5 夫々に対応している。上記のバンドパスフィルタ1
101 〜1105 夫々で帯域制限された車輪速信号はオ
ブザーバ選択部120に供給されると共に重み付け回路
130に供給される。
【0047】オブザーバ選択部120は端子125から
供給されるワイヤレスタイヤ空気圧センサ検出値が大き
く変化したとき、バンドパスフィルタ1101 〜110
5 夫々の出力信号の2乗和演算を各別に行い、得られた
5つの2乗和演算値のうちの最大値を探す。そして最大
値となった番号i(iは1〜5の整数)に対応する重み
付け回路130,150内の乗算器130i,150i
に対して重み係数ki=1を供給し、その他の乗算器1
30j,150j(1≦j≦5,j≠i)に対して重み
係数kj=0を供給する。
【0048】重み付け回路130はバンドパスフィルタ
1101 〜1105 夫々の出力信号を各別に供給される
乗算器1301 〜1305 より構成され、前述の如く、
重み係数ki=1の乗算器130iだけがバンドパスフ
ィルタ110iの出力信号を次段のオブザーバ群140
のオブザーバ140iに供給する。他の乗算器140j
の重み係数kjは0であるため、他のオブザーバ140
jは無信号である。
【0049】次に、オブザーバ1401 〜1405 につ
いて説明する。オブザーバ1401〜1405 は、車輪
70の図13に示すモデルに基づいて構成されている。
車輪70を、慣性モーメントJR のリム側部72と慣性
モーメントJB のベルト側部74とがばね定数Kのねじ
りばね76により接続されたものとしてモデル化すれ
ば、(2)〜(4)の状態方程式が成立し、これによっ
て線形システムが構成される。
【0050】 JR ωR ′=−KθRB+T1 ・・・(2) JB ωB ′=−KθRB−Td ・・・(3) θRB′=ωR −ωB ・・・(4) ただし、 ωR :リム側部72の角速度 ωR ′:リム側部72の角加速度 ωB :ベルト側部74の角速度 ωB ′:ベルト側部74の角加速度 θRB :リム側部72とベルト側部74とのねじり角 T1 :駆動・制動トルク検出位置68により検出され
る駆動・制動トルク Td :路面からの外乱トルク なお、実際にはリム側部72とベルト側部74との間に
はダンパが存在するが、その影響は比較的小さいため、
本実施例においてはその存在が無視されている。
【0051】上記状態方程式をベクトルおよび行列を用
いて表わせば(5)式となる。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、タイヤ78の空気圧が変化し、ね
じりばね76のばね定数がKからK+ΔKに変化したと
きの車輪70の運動は(6)式で表わされる。
【0054】
【数2】
【0055】すなわち、ばね定数KがΔKだけ変化する
ことは正常なタイヤ78に(6)式の右辺の最終項で表
わされる外乱が加えられるのと等価である。この外乱に
はばね定数Kの変化量ΔKの情報が含まれており、か
つ、ばね定数Kはタイヤ78の空気圧に応じて変化する
ので、この外乱を推定することによってタイヤの空気圧
の変化量を推定することができる。この外乱の推定にオ
ブザーバの手法を用いるのであり、いま路面からのトル
クTd をも外乱として扱うことにすれば、推定すべき外
乱wは(7)式で表わされる。
【0056】
【数3】
【0057】しかし、理論上、外乱〔w〕の中の一つの
要素しか推定することができないため、第2要素である
2 を推定することとする。外乱w2 を(8)式で定義
すれば、車輪70の状態方程式は(9)式のようになる
ため、この(9)式に基づいてオブザーバを構成する。 w2 =(−1/JB )Td +(ΔK/JB )θRB ・・・(8)
【0058】
【数4】
【0059】オブザーバは外乱をシステムの状態変数の
一つとして推定するものである。そこで、(8)式の外
乱w2 をシステムの状態に含めるために、推定すべき外
乱のダイナミクスを(10)式で近似する。 w2 ′=0 ・・・(10) これは連続して変化する外乱を段階状に近似(零次近
似)することを意味し、オブザーバの外乱推定速度を推
定すべき外乱の変化に比べて十分速くすれば、この近似
は十分に許容される。(10)式より、外乱w2 をシス
テムの状態に含めると(11)式の拡張系が構成され
る。
【0060】
【数5】
【0061】(11)式において、[wB θRB
2 T が検出することができない状態となる。従っ
て、このシステムに基づいてオブザーバを構成すれば、
外乱w2 と元々測定できない状態変数ωB ,θRBとを推
定することができる。記述を簡単にするために、(1
1)式のベクトルおよび行列を分解して次のように表わ
すこととする。
【0062】
【数6】
【0063】このとき、状態[Z]=[ωB θRB
2 T を推定する最小次元オブザーバの構成は
(12)式で表わされる。 [Zp ′]=[A21][Xa ]+[A22][Zp ]+[B2 ][u]+[G]{ [Xa ′]−([A11][Xa ]+[A12][Zp ]+[B1 ][u])}=( [A21]−[G][A11])[Xa ]+([A22]−[G][A12])[Zp ] +[G][Xa ′]+([B2 ]−[G][B1 ])[u] ・・・(12) ただし、 [Zp ]:[Z]の推定値 [Zp ′]:推定値[Zp ]の変化率 [G] :オブザーバの推定速度を決めるゲイン また、真値[Z]と推定値[Zp ]との誤差[e]を
[e]=[Z]−[Zp]とおき、誤差[e]の変化率
を[e′]とすると、(13)式の関係を得る。
【0064】 [e′]=([A22]−[G][A12])[e] ・・・(13) これはオブザーバの推定特性を表わしており、行列
([A22]−[G][A12])の固有値がすなわちオブ
ザーバの極となる。従って、この固有値がs平面の左半
面において原点から離れるほどオブザーバの推定速度が
速くなる。オブザーバゲイン[G]は希望の推定速度に
なるように決定すればよい。
【0065】なお、以上は、外乱w2 が前記(8)式、
すなわちw2 =(1/JB )Td +(ΔK/JB )θRB
で表わされるものとして、オブザーバのうち、ねじりば
ね76のばね定数KがΔK変化した場合の外乱w2 を推
定する部分の構成を説明したが、オブザーバの、ベルト
側部74の慣性モーメントJB がJB +ΔJB に変化し
た場合、ならびにリム側部72の慣性モーメントJR
R +ΔJR に変化した場合の外乱をそれぞれ推定する
部分も同様にして構成することができる。
【0066】オブザーバ群140内の複数のオブザーバ
1401 〜1405 夫々はラジアルタイヤ、スタッドレ
スタイヤ等のタイヤ種別、及びタイヤ幅や偏平率のタイ
ヤ形状等が異なるタイヤ夫々に対応したタイヤモデルで
作成されている。このように、タイヤ種別やタイヤ形状
が異なると、車輪速信号のタイヤ振動の共振周波数は異
なる値となる。タイヤ空気圧の変化による上記共振周波
数の変移はタイヤ種別やタイヤ形状の異なりによる共振
周波数の異なりに比べると小さい値であり、オブザーバ
1401 〜1405 夫々が解析する車輪速信号のタイヤ
振動の共振周波数は図14(A)〜(E)夫々の実線I
1 〜I5 に示す如くなる。これに対応してバンドパスフ
ィルタ1101 〜1105 夫々の通過周波数帯域は実線
II1 〜II 5 に示すように設定されている。
【0067】このため、タイヤ交換時にバンドパスフィ
ルタ1101 〜1105 夫々で帯域制限された信号の2
乗和を演算すると、交換により装着されたタイヤの共振
周波数が含まれる信号帯域の2乗和の値が最大となり、
この共振周波数を含む帯域の信号だけが対応するオブザ
ーバ140iに供給され演算が行われる。他のオブザー
バ140jについては無信号であるため演算は行われな
い。
【0068】上記のオブザーバ140i出力はオブザー
バ選択部120によって重み係数ki=1とされた重み
付け回路150の乗算器150iを通して空気圧推定部
160に供給する。重み付け回路150の他の乗算器1
50jは重み係数kj=0であるため信号の出力はな
い。空気圧推定部160はオブザーバ140iの出力信
号を演算してタイヤ空気圧の推定を行う。
【0069】図15はタイヤ空気圧推定装置の実行する
処理のフローチャートを示す。同図中、ステップS60
でワイヤレスタイヤ空気圧センサ30から検出値の通信
があったか否かを判別し、通信があればステップS60
に進み、前回の検出値と今回の検出値との間に閾値を越
える著しい差があるか否かを判別して、著しい差があれ
ばステップS64に進む。
【0070】ステップS64の初期化ルーチンでは、バ
ンドパスフィルタ1101 〜110 5 夫々の出力信号の
2乗和演算を各別に行い、得られた5つの2乗和演算値
のうちの最大値を探す。そして最大値となった番号iに
対応する、重み付け回路130,150内の乗算器13
0i,150iに対して重み係数ki=1を供給し、そ
の他の乗算器130j,150jに対して重み係数kj
=0を供給する。次にステップS66でワイヤレスタイ
ヤ空気圧センサ30の検出値を更新して格納し、ステッ
プS60に進む。
【0071】一方、ステップS60で通信がない場合、
又はステップS62で差が閾値より小さい場合にはステ
ップS68に進み、初期化ルーチンで選択したオブザー
バ140iを用いてタイヤ空気圧の推定を行う。次にス
テップS70の警報ルーチンでタイヤ空気圧の推定値を
所定の閾値と比較して空気圧低下判定を行い、空気圧低
下判定がなされた場合に警報を行い、ステップS60に
進む。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
車両の全輪に設けられ各車輪の車輪速を検出する車輪速
検出手段と、少なくとも1つの車輪に設けられ、そのタ
イヤ空気圧を検出し、タイヤ空気圧の発信信号を送信す
る送信手段と、受信された前記発信信号からタイヤ空気
圧を得る受信手段と、前記車輪速検出手段よりの全輪の
車輪速と、受信手段よりのタイヤ空気圧とを用いて全輪
のタイヤ空気圧状態を判定する判定手段とを有するタイ
ヤ空気圧検出装置において、前記車輪速検出手段で検出
した車輪速を前記判定手段に供給する信号配線をアンテ
ナとして前記発信信号を受信すると共に、前記信号配線
から前記受信された発信信号を取り出して前記受信手段
に供給する抽出手段を有する。
【0073】このように、タイヤ空気圧の発信信号は車
輪速の信号配線をアンテナとして受信され、この信号配
線を通して受信手段に供給されるため、車体側の車輪近
傍に受信器を配設する必要がなく、車両搭載性が向上す
る。また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のタ
イヤ空気圧検出装置において、前記抽出手段を、全輪の
車輪速検出手段夫々の信号配線に設ける。
【0074】これにより、車輪のローテーションを行っ
て、送信手段を設けた車輪がどの位置になっても、上記
タイヤ空気圧の発信信号を受信できる。また、請求項3
に記載の発明は、請求項2記載のタイヤ空気圧検出装置
において、前記全輪の信号配線夫々に設けられた抽出手
段のうちいずれか1つの抽出手段の出力する発信信号を
選択して前記受信手段に供給する選択手段を有する。
【0075】このため、送信手段を設けた車輪がどの位
置であっても、タイヤ空気圧の発信信号を受信できると
共に、その位置が自動的に認識可能となる。また、請求
項4に記載の発明は、請求項1乃至3記載のタイヤ空気
圧検出装置において、前記送信手段に設けられ、受信し
た高周波電力を受信して電源を蓄える高周波電力受信手
段と、前記信号配線をアンテナとして所定時期に前記送
信手段に高周波電力を送信する高周波電力送信手段とを
有する。
【0076】このため、送信手段に対して、その電源を
ワイヤレスで供給でき、送信手段を半永久的に使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】ワイヤレスタイヤ空気圧センサのブロック図で
ある。
【図3】発信信号の情報フレームフォーマットを示す図
である。
【図4】タイヤ空気圧警報処理のフローチャートであ
る。
【図5】警報処理のフローチャートである。
【図6】本発明の構成図である。
【図7】本発明の構成図である。
【図8】マルチプレクサの切り換えタイミングを説明す
るための図である。
【図9】本発明の構成図である。
【図10】ワイヤレスタイヤ空気圧センサのブロック図
である。
【図11】タイヤ空気圧推定装置のブロック図である。
【図12】バンドパスフィルタの特性図である。
【図13】オブザーバ選択部のブロック図である。
【図14】車輪の力学モデルを示す図である。
【図15】タイヤ空気圧推定装置の実行する処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11〜14 車輪 15〜18 ロータ 19〜22 車輪速センサ 23a〜23d ワイヤハーネス 25,45,47,49 ECU 30,50 ワイヤレスタイヤ空気圧センサ 31 空気圧ゲージ 32 コード化部 33 送信回路 34,51 アンテナ 35 直流電源 36,53 電源制御部 41 バッファ回路 42 高周波受信回路 43 マイクロコンピュータ 48 マルチプレクサ 52 受信検波回路 55 スイッチ 110 バンドパスフィルタ群 120 オブザーバ選択部 130,150 重み付け回路 140 オブザーバ群 160 空気圧推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤藤 和則 岐阜県安八郡神戸町1300−1 太平洋工 業株式会社北大垣工場内 (56)参考文献 特開 平7−52621(JP,A) 特開 平6−191247(JP,A) 特開 平11−20427(JP,A) 特開 平11−20428(JP,A) 特開 昭58−118937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の全輪に設けられ各車輪の車輪速を
    検出する車輪速検出手段と、 少なくとも1つの車輪に設けられ、そのタイヤ空気圧を
    検出し、タイヤ空気圧の発信信号を送信する送信手段
    と、 受信された前記発信信号からタイヤ空気圧を得る受信手
    段と、 前記車輪速検出手段よりの全輪の車輪速と、受信手段よ
    りのタイヤ空気圧とを用いて全輪のタイヤ空気圧状態を
    判定する判定手段とを有するタイヤ空気圧検出装置にお
    いて、 前記車輪速検出手段で検出した車輪速を前記判定手段に
    供給する信号配線をアンテナとして前記発信信号を受信
    すると共に、 前記信号配線から前記受信された発信信号を取り出して
    前記受信手段に供給する抽出手段を有することを特徴と
    するタイヤ空気圧検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタイヤ空気圧検出装置に
    おいて、 前記抽出手段を、全輪の車輪速検出手段夫々の信号配線
    に設けたことを特徴とするタイヤ空気圧検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のタイヤ空気圧検出装置に
    おいて、 前記全輪の信号配線夫々に設けられた抽出手段のうちい
    ずれか1つの抽出手段の出力する発信信号を選択して前
    記受信手段に供給する選択手段を有することを特徴とす
    るタイヤ空気圧検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のタイヤ空気圧検出
    装置において、 前記送信手段に設けられ、受信した高周波電力を受信し
    て電源を蓄える高周波電力受信手段と、 前記信号配線をアンテナとして所定時期に前記送信手段
    に高周波電力を送信する高周波電力送信手段とを有する
    ことを特徴とするタイヤ空気圧検出装置。
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