JP3369692B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
半導体素子の製造方法Info
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Description
造方法に関し、特にソース/ドレーン領域をフローティ
ングさせて、接合リーク電流および絶縁特性を向上させ
た半導体素子(MOSトランジスタ)の製造方法に関す
る。
タの製造工程図である。図1を参照すれば、p型基板1
1上にパッド酸化膜13とパッド窒化膜15を順次形成
する。パッド窒化膜15上にフォトレジスト膜17を塗
布し、パターニングしてアクティブ領域19とフィール
ド領域20を決める。図2を参照すれば、フォトレジス
ト膜17をマスクとしてパッド窒化膜15とパッド酸化
膜13とを順次エッチングしてフィールド領域20のシ
リコン基板11を露出させ、フォトレジスト膜17を全
部除去する。
工程により露出されたシリコン基板11で酸化膜を成長
させて素子分離用フィールド酸化膜21を肉厚に形成す
る。さらに図4に示すように、フィールド酸化用パッド
酸化膜13とパッド窒化膜15を全部除去し、基板11
に限界電圧(Vr)調節用イオンを注入する。基板11
上に薄膜の酸化膜23を成長させた後、ポリシリコン膜
25を蒸着させ、パターニングしてゲート酸化膜および
ゲートを形成する(図5)。
クとしてn型不純物のイオン注入してソース/ドレーン
領域27を形成する。しかし図6に示すMOSトランジ
スタは、アクティブ領域19間の分離のための分離領域
にフィールド酸化膜21のみが使用されるので分離領域
の平面的な損失が大きい。ソース/ドレーン領域27で
あるn型拡散領域がp型基板11に直接形成されてpn
接合を形成する。このpn接合がリーク通路として作用
するという問題点がある。
が肉厚に形成されてシリコン基板11とある段差を形成
している。この段差は後工程の時、すなわちフォトリソ
グラフィ工程の時の問題となる。
される個々のトランジスタの大きさを減少させた。また
トランジスタの間の領域も減少する。トランジスタ間の
素子分離領域に肉厚の酸化膜を用いる高集積MOSトラ
ンジスタは、トランジスタ間の領域がますます極小化す
るにしたがってトランジスタ間のパンチスルーが問題と
なった。このパンチスルー問題を解決するための方法と
しては、トランジスタ間のシリコン基板11の表面の濃
度を高くドーピングする方法がある。この方法は基板の
濃度が増加すると接合容量が大きくなり、これによる素
子の高速動作が影響を受ける問題がある。この問題を解
決するためのものとして、アクティブ層と基板とを電気
的に絶縁させる絶縁膜が、シリコン基板上に形成された
構造を有するSOI(silicon On Insu
lator)半導体素子が提案された。
タの断面図である。符号31はシリコン基板、32はシ
リコン基板31のp型シリコンアクティブ層33を電気
的に絶縁させる埋設酸化膜、34,35はn型ソース/
ドレーン領域、36はゲート絶縁膜である薄膜の酸化
膜、および37はゲートをそれぞれ示す。前記SOI
MOSトランジスタは、ゲート37に印加された電圧に
したがって、アクティブ層33が減少するので、ドレー
ン領域35とアクティブ層33との間に印加されるドレ
ーン電界を抑制させるのみならず、しきい値電圧の短チ
ャネル効果までも抑制させる。またドレーン領域35の
下方の埋設酸化膜32の厚さを増加すれば、寄生接合容
量までも減少させることができる。したがって、SOI
MOSトランジスタは高集積度および高速動作の特性
を得られる利点がある。
ィブ層33の下方の埋設酸化膜32の厚さを非常に肉厚
に形成すると、ドレーン電界が埋設酸化膜32を通じて
アクティブ層33の電界分布に逆に影響を及ぼして短チ
ャネル効果を増加させる。一方、アクティブ層33下方
の埋設酸化膜32の厚さを図7の厚さより薄く形成する
と、短チャネル効果は抑制されるがドレーン領域35の
下方の埋設酸化膜32の厚さの減少による寄生容量が増
加されて高速動作の特性を得ることができないこととな
る。本発明の目的は、接合リーク電流および絶縁特性を
向上するフローティングソース/ドレーン領域を有する
半導体素子(MOSトランジスタ)の製造方法を提供す
ることにある。
法は、半導体基板(71)上にフィールド酸化膜(8
1)を形成するステップと、半導体基板(71)の全面
に酸化膜(83)および窒化膜(85)を形成するステ
ップと、窒化膜(85)上にフォトレジスト膜(87)
を塗布しパターニングしてチャネル領域(89)を定め
るステップと、フォトレジスト膜(87)をマスクとし
てチャネル領域(89)上の窒化膜(85)および酸化
膜(83)をエッチングし半導体基板(71)を露出す
るステップと、露出された半導体基板(71)上にエピ
タキシャル層(91)を形成し、ついで半導体基板(7
1)にしきい値電圧調節用イオンを注入するステップ
と、窒化膜(85)および酸化膜(83)を除去してチ
ャネル領域(89)を除いた半導体基板(71)を露出
することにより溝部(92)を提供するステップと、エ
ピタキシャル層(91)の側壁にスペーサ(93)を形
成するステップと、露出された半導体基板(71)とエ
ピタキシャル層(91)の表面に埋設酸化膜(95)を
形成するステップと、スペーサ(93)を除去するステ
ップと、ポリシリコン膜(97)を肉厚に蒸着してエッ
チングバックして溝部(92)を完全に詰めて全ての表
面を平坦化するステップと、エピタキシャル層(91)
およびフィールド酸化膜(81)に隣接したポリシリコ
ン膜の表面上にゲート酸化膜(99)とゲート(10
1)を順次形成するステップと、ゲート(101)をマ
スクとして溝部(92)に詰められたポリシリコン膜
(97)に不純物をイオン注入しソース/ドレーン領域
を形成するステップとを含み、かつ上記各ステップをこ
の順番で行うことを特徴とする。
する。図8〜図20は、本発明の第1実施例によるMO
Sトランジスタの製造工程図である。図8を参照すれ
ば、p型基板71上に第1酸化膜73と第1窒化膜75
とを順次形成し、窒化膜75上にフォトレジスト膜77
を塗布し、パターニングしてアクティブ領域79とフィ
ールド領域80を定める。図9に示すように、前記フォ
トレジスト膜77をマスクとしてフィールド領域80上
の第1窒化膜75および第1酸化膜73をエッチングし
てシリコン基板71を露出させる。さらに、フィールド
酸化工程を行って露出されたシリコン基板71で酸化膜
を成長させてフィールド酸化膜81を形成する(図1
0)。フィールド酸化膜81を形成した後、第1窒化膜
75および第1酸化膜73を全部除去する。
(epitaxy mask layer)を形成する
ための工程を示す。基板の全面に第2酸化膜83と第2
窒化膜85とを順次形成し[図11]、フォトレジスト
膜87を第2窒化膜85上に塗布し、図34,35に示
したパターンマスクを用いてパターニングしてチャネル
領域89を定める[図12参照]。
マスクを用いる場合、ポジティブフォトレジスト膜87
を用いて、チャネル領域89の以外のフォトレジスト膜
87を残し、チャネル領域89に相当する部分のフォト
レジスト膜87に相当するフォトレジスト膜87はフォ
トエッチングして除去する。フォトレジスト膜87をマ
スクとして第2窒化膜85と第2酸化膜83とをエッチ
ングしてチャネル領域89に相当するシリコン基板71
を露出させる[図13参照]。
び第2窒化膜85をマスク層として露出された基板71
上にエピタキシャル層91を成長させる。ついで基板7
1にイオンを注入してしきい値電圧(VT )を調節す
る。その後、エピタクシマスク層である第2酸化膜83
および第2窒化膜85を全部除去する(図15)。した
がって、シリコン基板71はエピタキシャル層91の成
長によって溝部92を有する。図16のように、第3窒
化膜を基板全面に蒸着して異方性エッチングし、エピタ
キシャル層91の側壁に窒化膜スペーサ93を形成す
る。
キシャル層91の表面に埋設酸化膜95を形成する(図
17)。埋設酸化膜95は露出された基板71やエピタ
キシャル層91を酸化させて形成するか、または化学蒸
着法により蒸着させて形成する。
3を全部除去し、ポリシリコン膜97を基板全面に蒸着
する。エッチングバック工程によりフィールド酸化膜8
1が露出されるまでポリシリコン膜97をエッチングバ
ックすれば、溝部92にポリシリコン膜97が完全に詰
められた状態で基板の全ての表面を平坦化させることが
できる。
酸化膜およびポリシリコン膜を蒸着し、パターニングし
てエピタキシャル層91上にゲート酸化膜99およびゲ
ート101を形成する。ゲート101をマスクとして溝
部92に詰められたポリシリコン膜97に不純物をイオ
ン注入する(図20)。不純物のイオン注入されたポリ
シリコン膜97はMOSトランジスタのソース/ドレー
ン領域として作用する。
るMOSトランジスタの製造工程図である。図21を参
照すれば、シリコン基板111上に第1酸化膜113と
第1窒化膜115とを順次形成し、その上にフォトレジ
スト膜117を塗布し、パターニングしてアクティブ領
域119およびフィールド領域120を形成する。
膜117をマスクとして第1窒化膜115および第1酸
化膜113をエッチングしてフィールド領域120に相
当するシリコン基板111を露出させ、残っているフォ
トレジスト膜117を除去する。フィールド酸化工程を
行って図23のようにフィールド酸化膜121を形成す
る。
化膜121を形成した後、図24のように基板全面に基
板エッチング用マスク層として第2酸化膜123および
第2窒化膜125を形成する。その第2窒化膜125上
に、さらにフォトレジスト膜127を塗布した後、図3
4,35に示したパターンマスクを用いてパターニング
する。これによりチャネル領域129が定められる。こ
の時、第2実施例ではネガティブレジスト膜を用いてチ
ャネル領域129の以外のフォトレジスト膜127はフ
ォトエッチングにより全部除去し、チャネル領域129
上のフォトレジスト膜127のみを残す。
2窒化膜125および第2酸化膜123をエッチングし
て図26のようにシリコン基板111を露出させ、残っ
ているフォトレジスト膜127を除去する。図27のよ
うに、第2窒化膜125および第2酸化膜123をマス
クとして露出されたシリコン基板111をエッチングし
て溝部としてのトレンチ131を形成する。図28のよ
うに、マスク層である第2窒化膜125および第2酸化
膜123を全部除去し、限界電圧を調節するためのイオ
ン注入工程を施す。その後、基板全面に窒化膜を形成し
異方性エッチングしてトレンチ131の側壁に窒化膜ス
ペーサ133を形成する(図29)。
111およびトレンチ131内のシリコン基板111’
に埋設酸化膜135を形成する。埋設酸化膜135は、
露出されたシリコン基板111,111’を酸化させて
形成するか、または化学蒸着法により蒸着させてシリコ
ン基板111,111’上に形成する。
し、シリコン基板111が露出されるまでエッチングバ
ックして基板表面を平坦化させる(図31)。これでポ
リシリコン膜137はトレンチ131内に完全に詰めら
れ、シリコン基板111上の埋設酸化膜135はエッチ
ングバック工程時に除去され、トレンチ131内の埋設
酸化膜131のみが残ることとなる。図32にように、
シリコン基板111上に薄膜の酸化膜およびポリシリコ
ン膜を形成した後、パターニングしてゲート酸化膜13
9およびゲート141を形成する。図33のように、ゲ
ート141をマスクとしてトレンチ131内に詰められ
たポリシリコン膜137に不純物をイオンを注入してソ
ース/ドレーン領域形成する。
n型MOSトランジスタの場合には、p型シリコン基板
にn型不純物をイオン注入してn型ソース/ドレーン領
域を形成する。これに比べてp型MOSトランジスタの
場合にはn型シリコン基板にp型不純物をイオン注入し
てp型ソース/ドレーン領域を形成する。
第2実施例で用いられるパターンマスクを示す図面であ
って、図34は通常の方向に配列されたセルである場
合、図35は対角線の方向に配列されたセルである場合
である。
次のような効果が得られる。1.フローティングソース
/ドレーン領域の直下に、薄膜の埋設酸化膜が形成され
るのでソース/ドレーン領域を覆うこととなって、接合
リークを減少させる。2.フローティングソース/ドレ
ーン領域の直下に形成された埋設酸化膜が、素子分離用
フィールド酸化膜のような役割を行うので分離領域の面
積を低減させることができる。3.ソース/ドレーン領
域が、フィールド酸化膜と平面をなすこととなって、そ
れらの間の段差を低減させるので、その後のフォトリソ
グラフィ工程を容易に行うことができる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
タの製造工程図である。
面である。
面である。
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板上にフィールド酸化膜を形成
するステップと、 前記半導体基板の全面に酸化膜および窒化膜を形成する
ステップと、 前記窒化膜上にフォトレジスト膜を塗布しパターニング
してチャネル領域を定めるステップと、 前記フォトレジスト膜をマスクとしてチャネル領域上の
前記窒化膜および酸化膜をエッチングして半導体基板を
露出するステップと、 露出された半導体基板上にエピタキシャル層を形成し、
ついで半導体基板にしきい値電圧調節用イオンを注入す
るステップと、 前記窒化膜および酸化膜を除去してチャネル領域を除い
た半導体基板を露出することにより溝部を提供するステ
ップと、 前記エピタキシャル層の側壁にスペーサを形成するステ
ップと、 露出された半導体基板とエピタキシャル層の表面に埋設
酸化膜を形成するステップと、 前記スペーサを除去するステップと、 ポリシリコン膜を肉厚に蒸着してエッチングバックして
前記溝部を完全に詰めて全ての表面を平坦にするステッ
プと、 前記エピタキシャル層およびフィールド酸化膜に隣接し
た前記ポリシリコン膜の表面上にゲート酸化膜とゲート
を順次形成するステップと、 前記ゲートをマスクとして前記溝部に詰められたポリシ
リコン膜に不純物をイオン注入しソース/ドレーン領域
を形成するステップと を含み、かつ前記各ステップをこ
の順番で行う ことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記フォトレジスト膜は、ポジティブで
あることを特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造
方法。 - 【請求項3】 残っている前記窒化膜と前記酸化膜と
が、前記エピタキシャル層の形成のときマスク層として
作用することを特徴とする請求項1記載の半導体素子の
製造方法。 - 【請求項4】 前記埋設酸化膜は、露出された半導体基
板およびエピタキシ ャル層の表面を酸化させて形成する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方
法。 - 【請求項5】 前記埋設酸化膜は、酸化膜を化学蒸着法
により蒸着させて形成することを特徴とする請求項1記
載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記スペーサは、前記埋設酸化膜の形成
の時、酸化マスク層として役割をすることを特徴とする
請求項1記載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記スペーサは、窒化膜で構成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記ポリシリコン膜のエッチングバック
の時、前記フィールド酸化膜がエッチングストップとし
て作用することを特徴とする請求項1記載の半導体素子
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34558793A JP3369692B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP34558793A JP3369692B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 半導体素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07202177A JPH07202177A (ja) | 1995-08-04 |
JP3369692B2 true JP3369692B2 (ja) | 2003-01-20 |
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ID=18377608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34558793A Expired - Fee Related JP3369692B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 半導体素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3369692B2 (ja) |
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1993
- 1993-12-22 JP JP34558793A patent/JP3369692B2/ja not_active Expired - Fee Related
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