JP3369333B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JP3369333B2
JP3369333B2 JP29155594A JP29155594A JP3369333B2 JP 3369333 B2 JP3369333 B2 JP 3369333B2 JP 29155594 A JP29155594 A JP 29155594A JP 29155594 A JP29155594 A JP 29155594A JP 3369333 B2 JP3369333 B2 JP 3369333B2
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淳 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動販売等の各種自動
サ―ビス機器に用いられる硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動販売機、両替機、サービス
機器等においては、各機能毎にそれぞれ異なるユニット
を割り当て機能分散型システムとして構成され、この機
能分散型システムは、例えば、主に硬貨の選別、振分お
よび払出等を行う硬貨処理装置と、釣銭の払出金額の割
り出しやその指令等を管理制御する主制御部を具備して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、自動
販売機等の薄型化のために、硬貨処理装置自体の薄型化
も要求されており、このために、 1)硬貨選別部の機械的構成および電気的な制御機構の
簡略化を図る 2)硬貨振分部の機械的構成および電気的な制御機構の
簡略化を図る 3)硬貨払出部の機械的構成および電気的な制御機構の
簡略化を図る 4)制御基板を1枚にするとともに1個の制御部(CP
U)で硬貨処理装置全体の制御を行うようにして電気的
な構成の簡略化を図る 等の試みがなされている。
【0004】硬貨振分部の機械的構成の簡略化のために
は、硬貨振分部の機械的な振分機構を可及的に少なくす
るともに、電気的制御により硬貨振分を行う複数の振分
レバーの配置関係およびこれら振分レバーを駆動するソ
レノイド等の配置関係等の工夫がなされている。
【0005】このような構成においては、硬貨の振分の
大半をソレノイドによる振分レバーの駆動により行うこ
とになるが、この場合、正確、かつ硬貨詰りの生じない
硬貨の振分を達成するために、複数のソレノイドの駆動
タイミングを適正に行う必要があり、この複数のソレノ
イドの駆動タイミングを適正に行うためには多数のタイ
マが必要になる。
【0006】また、制御基板を1枚にすることにより、
制御基板の配設スペースを小さくでき、これにより硬貨
処理装置自体の大幅な薄型化が可能になるが、1個の制
御部で硬貨処理装置全体の制御を行う場合、制御部の入
出力端子が非常に多くなり、これが硬貨処理装置の薄型
化の障害になるのでそのための工夫が必要である。
【0007】更に、この種の硬貨処理装置が一般に無人
の場所に配設されることを考える硬貨詰り等に対して自
動的に対応でき、できるだけフリーメンテナンスの状態
にすることが好ましい。
【0008】そこで、この発明は、主に電気的な構成の
簡略化により硬貨処理装置の薄型化を可能にし、しかも
確実な動作が保証でき、更に硬貨詰り等による異常停止
を可及的に少なくした硬貨処理装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明は、投入硬貨の正偽および金種を識別す
る硬貨識別手段と、前記硬貨識別手段で正貨と識別され
た硬貨の内の一部を前記硬貨蓄積手段に金種別に蓄積す
るために振り分けるとともに、前記硬貨識別手段で正貨
と識別された硬貨の内の一部を金庫通路に振り分け、更
に前記硬貨識別手段で偽貨と識別された硬貨を返却通路
に振り分ける硬貨振分手段と、前記硬貨蓄積手段に蓄積
された硬貨を用いて所要の硬貨の払い出しを行う硬貨払
出手段とを具備する硬貨処理装置において、前記硬貨振
分手段は、正偽貨振分ソレノイドと、前記正偽貨振分ソ
レノイドのオフにより前記硬貨識別手段で偽貨と識別さ
れた硬貨を前記返却通路に振り分け、オンにより前記硬
貨識別手段で正貨と識別された硬貨を正貨通路に振り分
ける正偽貨振分レバーと、前記正貨通路に振り分けられ
た硬貨の通過によりオン、オフする第1の検出手段と、
第1の振分ソレノイドと、前記第1の検出手段の下流側
に設けられ、前記第1の振分ソレノイドのオフにより前
記第1の検出手段で検出された硬貨を前記硬貨蓄積手段
側に振り分け、オンにより前記第1の検出手段で検出さ
れた硬貨を前記金庫通路に振り分ける第1の振分レバー
と、前記金庫通路に振り分けられた硬貨の通過によりオ
ン、オフする第2の検出手段と、第2の振分ソレノイド
と、前記第1の振分レバーの下流側に設けられ、前記第
2の振分ソレノイドのオフにより前記硬貨蓄積手段側に
振り分けられた第1の金種および第2の金種の硬貨を第
1の金種および第2の金種に対応する第1の硬貨通路に
振り分け、オンにより第3の金種および第4の金種の硬
貨を第2の硬貨通路に振り分ける第2の振分レバーと、
第3の振分ソレノイドと、前記第1の硬貨通路に設けら
れ、前記第3の振分ソレノイドのオフにより前記第2の
金種の硬貨を振り分け、オンにより前記第1の金種の硬
貨を振り分ける第3の振分レバーと、前記第2の硬貨通
路に設けられ、前記第3の振分ソレノイドのオフにより
前記第4の金種の硬貨を振り分け、オンにより前記第3
の金種の硬貨を振り分ける第4の振分レバーとを具備す
ることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】この発明によれば、第2の振分ソレノイドによ
り駆動される第2の振分レバーにより、正貨として振り
分けられた第1の金種および第2の金種の硬貨を第1の
硬貨通路に振り分け、また、第3の金種および第4の金
種の硬貨を第2の硬貨通路に振り分け、更に、第3の振
分ソレノイドにより、第1の硬貨通路に設けられた第3
の振分レバーと第2の硬貨通路に設けられた第4の振分
レバーとを共通に駆動して第1乃至第4の金種の硬貨の
振り分けを行う。
【0013】このような構成によると、振分レバーの数
より少ない数のソレノイドで複数の金種の硬貨の振り分
けが可能になる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、この発明に係わる硬貨処理装置の一実
施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、この発明に係わる硬貨処理装置の
制御系統をブロック図で示したものである。この実施例
の硬貨処理装置は、基本的には、投入された硬貨の選別
振分を行う硬貨選別振分部10、硬貨選別振分部10で
振り分けられた硬貨の内で釣銭に用いられる硬貨を蓄積
する硬貨蓄積部50、硬貨蓄積部50に蓄積された硬貨
から釣銭を払い出す硬貨払出部20を具備している。
【0020】これら硬貨選別振分部10、硬貨蓄積部5
0、硬貨払出部20は制御部100に接続され、これら
の動作はこの制御部100により統括制御される。
【0021】また、この実施例の硬貨処理装置は、硬貨
詰まり等に対応するために設けられた後述するゲートプ
レートを開閉制御するゲート制御部30、硬貨払出部2
0からの釣銭の払い出しを補助する釣銭補助機76を具
備する。
【0022】このゲート制御部30および釣銭補助機7
6も制御部100に接続され、この制御部100により
制御される。
【0023】更に、制御部100には、この硬貨処理装
置の各種インベントリ処理に対する指令入力を行うイン
ベントリスイッチパネル40、この制御部100の上位
制御部として動作する主制御部71、制御部100によ
る各種制御に利用される各種パラメータデータを記憶す
る記憶手段であるEEROM72、硬貨選別振分部10
における硬貨選別動作の温度保障を行うために環境温度
を検出する温度検出部73、外部からの操作により投入
硬貨の返却を指令する外部返却スイッチ74、硬貨蓄積
部50を構成するコインチューブカセットの着脱を検出
するカセットスイッチ75が接続される。
【0024】また、この実施例の硬貨処理装置は、この
硬貨処理装置の動作を規定する各種設定データを入力す
るシステムコントロールスイッチ60、図示しないキャ
ッシュボックスへ落下した硬貨の硬貨詰まりを検出する
キャッシュ詰りスイッチ77を具備し、このシステムコ
ントロールスイッチ60およびキャッシュ詰りスイッチ
77の出力は、硬貨蓄積部50からの一部の信号および
釣銭補助機76からの一部の信号とともに、マトリック
ス入力部78を介して制御部100に入力されるように
構成される。
【0025】図2は、この実施例の硬貨処理装置の全体
構成を示したものである。図2において、この実施例の
硬貨処理装置は、その上方部分が図1に示した硬貨選別
振分部10を構成し、下方部分が図1に示した硬貨蓄積
部50を構成し、最下部の部分が図1に示した硬貨払出
部20を構成する。
【0026】図2に示す硬貨選別振分部10は、硬貨投
入口81から投入された硬貨COをまず、第1の硬貨通
路82を通って硬貨識別部11に導き、ここで、この硬
貨COが正貨か偽貨かおよび正貨の場合はその金種が何
かを識別する。
【0027】ここで、この硬貨識別部11は、硬貨識別
コイルを用いた周知の硬貨識別装置を用いて構成するこ
とができる。
【0028】なお、この実施例の硬貨処理装置において
は、4種類の硬貨、すなわち、硬貨A(500円)、硬
貨B(10円)、硬貨C(50円)、硬貨D(100
円)を使用可能に構成されており、この実施例の硬貨識
別部11は、投入された硬貨COが硬貨A〜Dのいずれ
の種類の硬貨であるかまたはそれ以外の硬貨(偽貨)で
あるかの識別を行う。
【0029】具体的には、この実施例においては、図3
に示すように、硬貨通路82を挟んで順次配設される発
振コイル111Aおよび受信コイル112Aからなる第
1の選別コイル、発振コイル111Bおよび受信コイル
112Bからなる第2の選別コイル、発振コイル111
Cおよび受信コイル112Cからなる第3の選別コイル
を用いて硬貨の識別を行う。
【0030】ここで、第1の選別コイルを構成する発振
コイル111Aおよび第2の選別コイルを構成する発振
コイル111Bおよび第3の選別コイルを構成する発振
コイル111Cは、制御部100から送信される基準周
波数信号OSCにより励磁駆動され、第1の選別コイル
を構成する受信コイル112Aからは主に投入硬貨の材
質に対応してレベルが変動するコインレベル信号CAが
出力され、第2の選別コイルを構成する受信コイル11
2Bからは主に投入硬貨の径に対応してレベルが変動す
るコインレベル信号CBが出力され、第3の選別コイル
を構成する受信コイル112Cからは主に投入硬貨の厚
さに対応してレベルが変動するコインレベル信号CCが
出力される。
【0031】これら、コインレベル信号CA〜CCは、
図1に示した制御部100に入力され、ここで、増幅検
波、アナログ/ディジタル変換された後、硬貨A〜Dに
それぞれ対応して予め設定されたしきい値レベルと比較
され、その比較結果から投入された硬貨COが硬貨A〜
Dのいずれの種類の硬貨であるかまたはそれ以外の偽貨
であるかの識別を行う。
【0032】ここで、上記温度検出部73の検出出力
は、上記しきい値レベルを環境温度に対応して補正する
ために用いられる。これによりこの硬貨処理装置の環境
温度によらず正確な硬貨識別が可能になる。
【0033】硬貨識別部11でその正偽および金種が識
別された硬貨COは、正偽貨振分レバー125の配設位
置に導かれ、ここで正貨、偽貨の振分が行われ、正貨に
振り分けられた硬貨は正貨通路84に導かれ、偽貨に振
り分けられた硬貨は偽貨通路85に導かれる。
【0034】具体的には、正偽貨振分レバー125は、
図4に示すように、正偽貨振分ソレノイド123により
駆動されるようになっており、この正偽貨振分ソレノイ
ド123がオフのときは、正偽貨振分レバー125は、
図4の5−5断面図である図5に示すように、正貨通路
84を塞いでおり、この場合は硬貨を偽貨通路85に落
下し、正偽貨振分ソレノイド123がオンになり、その
プランジャ123aを吸引すると、正偽貨振分レバー1
25は反時計方向に回動し、これにより正貨通路84を
開き、硬貨を正貨通路84に落下させる。
【0035】また、正貨通路84には、パスセンサ12
1が設けられており、このパスセンサ121により正貨
通路84を通過する硬貨を検出する。このパスセンサ1
21は、電磁的に硬貨を検出する周知の近接スイッチを
用いることができる。
【0036】パスセンサ121を通過した硬貨は、次
に、第1の振分レバー126−1、第2の振分レバー1
26−2、第3の振分レバー126−3、第4の振分レ
バー126−4により硬貨A、硬貨B、硬貨C、硬貨D
および図示しない金庫(キャッシュボックス)に導く硬
貨の5種類に振り分けられる。
【0037】この振分により、硬貨Aとして振り分けら
れた硬貨は硬貨通路86−Aに導かれ、硬貨Bとして振
り分けられた硬貨は硬貨通路86−Bに導かれ、硬貨C
として振り分けられた硬貨は硬貨通路86−Cに導か
れ、硬貨Dとして振り分けられた硬貨は硬貨通路86−
Dに導かれ、金庫導入硬貨として振り分けられた硬貨は
硬貨通路86−CAに導かれる。
【0038】図6は、第1の振分レバー126−1、第
2の振分レバー126−2、第3の振分レバー126−
3、第4の振分レバー126−4の配設部分を拡大して
示したものである。
【0039】図6において、第1の振分レバー126−
1は、第1の振分ソレノイド124−1により駆動さ
れ、第1の振分ソレノイド124−1がオフのときは、
第1の振分レバー126−1は、図7に示すように、硬
貨通路86−CAを塞いでおり、この場合は正貨通路8
4に振り分けられた硬貨を次の第2の振分レバー126
−2の配設位置に導き、第1の振分ソレノイド124−
1がオンになると、第1の振分レバー126−1を、図
8に示すように、時計方向に回動させ、これにより硬貨
通路86−CAを開き、パスセンサ121からの硬貨を
硬貨通路86−CAに落下させる。
【0040】また、第2の振分レバー126−2は、第
2の振分ソレノイド124−2により駆動され、第2の
振分ソレノイド124−2がオフのときは、第2の振分
レバー126−2は、第1の振分レバー126−1と同
様に、第4の振分レバー126−4方向の硬貨通路を塞
いでおり、この場合は第1の振分レバー126−1から
の硬貨を次の第3の振分レバー126−2の配設位置に
導き、第2の振分ソレノイド124−2がオンになる
と、第2の振分レバー126−2を、第1の振分レバー
126−1と同様に、時計方向に回動させ、これにより
第4の振分レバー126−4方向の硬貨通路を開き、第
1の振分レバー126−1からの硬貨を第4の振分レバ
ー126−4方向に落下させる。
【0041】また、第3の振分レバー126−3および
第4の振分レバー126−4は、第3の振分ソレノイド
124−3により駆動され、第3の振分ソレノイド12
4−3がオフのときは、第3の振分レバー126−3
は、図9に示すように、硬貨通路86−Bを塞いでお
り、また第4の振分レバー126−4は図10に示すよ
うに、硬貨通路86−Cを塞いでおり、この場合は第2
の振分レバー126−2からの硬貨を硬貨通路86−B
に落下させ、また第2の振分レバー126−2から落下
した硬貨を硬貨通路86−Dに落下させ、第3の振分ソ
レノイド124−3がオンになると、第3の振分レバー
126−3を、図11に示すように、時計方向に回動さ
せ、これにより硬貨通路86−Aを開き、第2の振分レ
バー126−2からの硬貨を硬貨通路86−Aに落下さ
せ、また第4の振分レバー126−4を、図12に示す
ように、時計方向に回動させ、これにより硬貨通路86
−Cを開き、第2の振分レバー126−2から落下した
硬貨を硬貨通路86−Cに落下させる。
【0042】上記正偽貨振分レバー125および第1〜
第4の振分レバー126−1〜4による振分態様を正偽
貨振分ソレノイド123を制御する信号GSOL、第1
〜第3の振分ソレノイド124−1〜3を制御する信号
SOL1〜3との関係のもとに表に表わすと図13のよ
うになる。
【0043】すなわち、投入硬貨が硬貨Aである場合
は、信号GSOLおよび信号SOL3をオン(ON)に
し、他の信号SOL1およびSOL2をオフ(OFF)
にする。これにより、正偽貨振分ソレノイド123およ
び第3の振分ソレノイド124−3がオンになり、第1
の振分ソレノイド124−1および第2の振分ソレノイ
ド124−2はオフになるので、投入硬貨Aは硬貨通路
86−Aに落下する。
【0044】また、投入硬貨が硬貨Bである場合は、信
号GSOLをオン(ON)にし、他の信号SOL1、S
OL2、SOL3をオフ(OFF)にする。これによ
り、正偽貨振分ソレノイド123がオンになり、第1の
振分ソレノイド124−1、第2の振分ソレノイド12
4−2、第3の振分ソレノイド124−3はオフになる
ので、投入硬貨Bは硬貨通路86−Bに落下する。
【0045】また、投入硬貨が硬貨Cである場合は、信
号GSOL、SOL2、SOL3をオン(ON)にし、
他の信号SOL1をオフ(OFF)にする。これによ
り、正偽貨振分ソレノイド123、第2の振分ソレノイ
ド124−2、第3の振分ソレノイド124−3がオン
になり、第1の振分ソレノイド124−1はオフになる
ので、投入硬貨Cは硬貨通路86−Cに落下する。
【0046】また、投入硬貨が硬貨Dである場合は、信
号GSOLおよびSOL2をオン(ON)にし、他の信
号SOL1およびSOL3をオフ(OFF)にする。こ
れにより、正偽貨振分ソレノイド123および第2の振
分ソレノイド124−2がオンになり、第1の振分ソレ
ノイド124−1および第3の振分ソレノイド124−
3はオフになるので、投入硬貨Dは硬貨通路86−Dに
落下する。
【0047】また、投入硬貨が金庫導入硬貨である場合
は、信号GSOLおよびSOL1をオン(ON)にし、
他の信号SOL2およびSOL3をオフ(OFF)にす
る。これにより、正偽貨振分ソレノイド123および第
1の振分ソレノイド124−2がオンになり、第2の振
分ソレノイド124−2および第3の振分ソレノイド1
24−3はオフになるので、この金庫導入硬貨は硬貨通
路86−CHに落下する。
【0048】また、投入硬貨が偽貨である場合は、信号
GSOL、SOL1、SOL2、SOL3を全てオフ
(OFF)にする。これにより、正偽貨振分ソレノイド
123、第1の振分ソレノイド124−2、第2の振分
ソレノイド124−2、第3の振分ソレノイド124−
3は全てオフになるので、この偽貨は硬貨通路85に落
下する。
【0049】なお、この実施例においては、図14に示
すように、硬貨選別振分部10および硬貨蓄積部50の
フロントパネル10aおよび50aにはこのフロントパ
ネル10aおよび50aに沿って偽貨通路84aおよび
84bが形成されており、図15に示すように、正偽貨
振分レバー125により偽貨として振り分けられ、硬貨
通路85に落下した偽貨はこの偽貨通路84aおよび8
4bを通って図示しない硬貨返却口に導かれる。
【0050】また、図6に示す第1の振分レバー126
−1により金庫導入硬貨として振り分けられ、硬貨通路
86−CHに落下した硬貨は、キャッシュセンサ122
により検出され、図16に示す金庫導入硬貨通路87を
通って図示ないキャッシュボックに導かれる。
【0051】硬貨蓄積部50は、5本のコインチューブ
88−A、88−B、88−C、88−D、88−Eを
有しており、硬貨選別振分部10で硬貨通路86−Aに
落下した硬貨はコインチューブ88−Aに蓄積され、硬
貨通路86−Bに落下した硬貨はコインチューブ88−
Bに蓄積され、硬貨通路86−Cに落下した硬貨はコイ
ンチューブ88−Cに蓄積され、硬貨通路86−Dに落
下した硬貨はコインチューブ88−Dに蓄積される。
【0052】また、コインチューブ88−Eは手動補給
によるコインチューブで、このコインチューブ88−E
には硬貨Bまたは硬貨Dに対応する硬貨が手動補給によ
り蓄積されている。
【0053】コインチューブ88−Aには、下方および
上方の2箇所のどちらかにオーバ−フロースイッチ51
−Aまたは51−Bが配設できるようになっている。こ
のオーバ−フロースイッチ51−Aまたは51−Bは、
例えば、電磁的にコインチューブ88−A内の硬貨を検
出する近接スイッチからなり、硬貨チューブ88−Aの
蓄積硬貨が一定枚数以上になるとこれを検出する。
【0054】ここで、オーバ−フロースイッチ51−A
は硬貨チューブ88−Aの蓄積硬貨が、例えば4枚にな
るとこれを検出し、またオーバ−フロースイッチ51−
Bは硬貨チューブ88−Aの蓄積硬貨が、例えば16枚
になるとこれを検出し、以後は、コインチューブ88−
Aに導く硬貨の投入を禁止する。
【0055】また、コインチューブ88−B、88−
C、88−Dの下方にはそれぞれエンプティスイッチ5
2−B、52−C、52−Dが配設され、上方にはオー
バ−フロースイッチ53−B、53−C、53−Dが配
設される。
【0056】ここで、エンプティスイッチ52−B、5
2−C、52−Dは、例えば、電磁的にコインチューブ
88−B、88−C、88−D内の硬貨をそれぞれ検出
する近接スイッチからなり、コインチューブ88−B、
88−C、88−D内の硬貨が一定枚数以下になるとこ
れを検出する。
【0057】また、オーバ−フロースイッチ53−B、
53−C、53−Dは、図17に示すように、硬貨チュ
ーブ88−B、88−C、88−Dの上端部に設けられ
た軸531にそれぞれ回動自在に支承された3枚のシャ
ッタ532b、532c、532dとホトセンサ523
b、523c、523dから構成され、例えば図18に
示すように、硬貨チューブ88−B内の硬貨Bが一定枚
数以上になると、この硬貨Bによりシャッタ532bが
回動し、このシャッタ532bの動作をこのシャッタ5
32bに対応するホトセンサ523bにより検出するも
ので、この動作は他のオーバ−フロースイッチ53−
C、53−Dも同様である。
【0058】また、コインチューブ88−Eの下方には
エンプティスイッチ52−Eが配設される。このエンプ
ティスイッチ52−Eは、例えば、電磁的にコインチュ
ーブ88−E内の硬貨を検出する近接スイッチからな
り、コインチューブ88−E内の硬貨硬貨が一定枚数以
下になるとこれを検出する。
【0059】硬貨払出部20は、1個の硬貨払出モータ
21の駆動により、5本のコインチューブ88−A、8
8−B、88−C、88−D、88−Eからそれぞれの
蓄積硬貨を1枚ずつ払い出す。各コインチューブ88−
A、88−B、88−C、88−D、88−Eからの硬
貨払出制御は、コインチューブ88−A、88−Eに対
してはそれぞれAソレノイド23−A、Eソレノイド2
3−Eの駆動により制御され、コインチューブ88−
B、88−C、88−Dに対してはそれぞれBソレノイ
ド24−B、Cソレノイド24−C、Dソレノイド24
−Dの駆動により制御される。
【0060】具体的には、硬貨払出部20は、図19に
示すように、硬貨払出モータ21の駆動力を伝達するギ
ャボックス211を介して回転する4本の駆動軸21
2、213、214、215と、この4本の駆動軸21
2、213、214、215の回動によりコインチュー
ブ88−A、88−B、88−C、88−D、88−E
からそれぞれ硬貨を払い出す硬貨払出部216を有して
いる。
【0061】なお、4本の駆動軸212、213、21
4、215のうち駆動軸213、214は硬貨払出モー
タ21が駆動されるとギャボックス211を介して常時
同一位相で同一方向へ回転するが、駆動軸212、21
3はギャボックス211内に配設されたクラッチにより
その駆動が制御される。
【0062】すなわち、駆動軸212は、図20、図2
1に示すように、Aソレノイド23−Aのプランジャ2
18に形成されたキー218aと、このキー218aが
出没自在に嵌挿する駆動軸212の上端に形成されたキ
ー溝219、および駆動軸212を駆動するギャボック
ス211内のドリブンギャ220に形成されたキー溝2
17aからなるクラッチ217を有している。
【0063】ここで、Aソレノイド23−Aがオフであ
ると、図20に示すように、プランジャ218に形成さ
れたキー218aは駆動軸212の上端に形成されたキ
ー溝219のみに嵌挿するので、この場合は、クラッチ
217はオフであり、硬貨払出モータ21の回転により
ドリブンギャ220が回転しても、その駆動力は駆動軸
212へは伝達されない。
【0064】一方、Aソレノイド23−Aがオンになる
と、図21に示すように、プランジャ218が上方へ移
動して、プランジャ218に形成されたキー218aは
駆動軸212の上端に形成されたキー溝219およびド
リブンギャ220に形成されたキー溝217aの双方に
嵌挿するので、この場合は、クラッチ217はオンにな
り、硬貨払出モータ21の回転によりドリブンギャ22
0が回転すると、その駆動力はキー218aを介し駆動
軸212へ伝達され、これにより駆動軸212は回転す
る。
【0065】なお、駆動軸215にもクラッチ217と
同様のクラッチ(図示せず)が設けられており、Eソレ
ノイド23−Eがオフであると、このクラッチはオフ
し、硬貨払出モータ21を回転してもその駆動力は駆動
軸215には伝達されないが、Eソレノイド23−Eが
オンになると、このクラッチはオフし、硬貨払出モータ
21が回転すると、その駆動力は駆動軸215には伝達
され、これにより駆動軸215は回転する。
【0066】硬貨払出部216は、図22に断面図で示
すように、コインチューブ88−A下面に配設されたペ
イアウトスライド221、コインチューブ88−B、8
8−C、88−Dの下面に共通に配設されたペイアウト
スライド222、コインチューブ88−Eの下面に配設
されたペイアウトスライド223を有している。
【0067】また、このペイアウトスライド221には
その幅方向に沿って溝221aが形成され、ペイアウト
スライド222にはその幅方向に沿って2つの溝222
a、222bが形成され、ペイアウトスライド223に
はその幅方向に沿って溝223aが形成されている。
【0068】そして、ペイアウトスライド221の溝2
21aには、駆動軸212に取り付けられたペイアウト
カム216の下面に突設されたピン216aが係合し、
ペイアウトスライド222の溝222aおよび222b
には、駆動軸213に取り付けられたペイアウトカム2
17の下面に突設されたピン217aおよび駆動軸21
4に取り付けられたペイアウトカム218の下面に突設
されたピン218aが係合し、ペイアウトスライド22
3の溝223aには、駆動軸215に取り付けられたペ
イアウトカム219の下面に突設されたピン219aが
係合している。したがって、駆動軸212、213、2
14、215の回動により、ペイアウトカム216、2
17、218、219が図22に示す初期位置から一方
向へ1回転すると、ペイアウトスライド221、22
2、223は図22の初期位置から前後方向へ往復移動
する。
【0069】一方、ペイアウトスライド221には、コ
インチューブ88−Aの最下面に収容された硬貨を一枚
だけ収容する硬貨収容孔221−Aが形成され、またペ
イアウトスライド222には、コインチューブ88−B
の最下面に収容された硬貨を一枚だけ収容する硬貨収容
孔222−B、コインチューブ88−Cの最下面に収容
された硬貨を一枚だけ収容する硬貨収容孔222−C、
コインチューブ88−Dの最下面に収容された硬貨を一
枚だけ収容する硬貨収容孔222−Dがそれぞれ形成さ
れ、さらにペイアウトスライド223にはコインチュー
ブ88−Eの最下面に収容された硬貨を一枚だけ収容す
る硬貨収容孔223−Eが形成されている。
【0070】なお、この各硬貨収容孔221−A、22
2−B、222−C、222−D、223−Eの下面の
一部は、各硬貨収容孔221−A、222−B、222
−C、222−D、223−E内に収容された硬貨がそ
のまま下方に落下しないように、硬貨払出部216のコ
インベース231、232、233により覆われてい
る。
【0071】また、ペイアウトスライド222の下方に
は、当該ペイアウトスライド222の各硬貨収容孔22
2−B、222−C、222−Dの下面に接近する位置
には、それぞれチェンジレバー224−B、224−
C、224−Dが配設されている。
【0072】チェンジレバー224−Bは、図23、図
24に示すようにBソレノイド24−Bにより駆動され
るように構成されており、Bソレノイド24−Bがオフ
であると、図23に示すように、チェンジレバー224
−Bは硬貨収容孔222−Bの下面に接近した初期位置
を維持するが、Bソレノイド24−Bがオンになると、
図24に示すように、チェンジレバー224−Bは軸2
24aを中心に半時計方向に回転し、硬貨収容孔222
−Bから離間した位置に移動する。この状態でコインチ
ューブ88−B内の硬貨の払い出しが可能になる。
【0073】チェンジレバー224−Cおよび224−
Dについては詳細は図示しないがチェンジレバー224
−Bと同様にCソレノイド24−B、Dソレノイド24
−Dがオフであると、チェンジレバー224−C、22
4−Dは硬貨収容孔222−C、222−Dの下面に接
近した初期位置を維持するが、Cソレノイド24−B、
Dソレノイド24−Dがオンになると、チェンジレバー
224−C、224−Dは半時計方向に回転し、硬貨収
容孔222−C、222−Dから離間した位置に移動す
る。この状態でコインチューブ88−C、88−D内の
硬貨の払い出しが可能になる。
【0074】このような構成において、コインチューブ
88−A内の硬貨を払い出す場合は、Aソレノイド23
−Aをオンにし、硬貨払出モータ21を回転させること
により、駆動軸212を一回転だけ回転させる。これに
より、図25に示すように、ペイアウトスライド221
が後方へスライドし、ペイアウトスライド221の硬貨
収容孔221−Aに収容された硬貨が下方に落下し、コ
インチューブ88−A内の1枚の硬貨の払い出しが行わ
れる。
【0075】このコインチューブ88−Aから払い出さ
れた硬貨はパルススイッチ25により検出される。
【0076】また、コインチューブ88−E内の硬貨を
払い出す場合も、コインチューブ88−A内の硬貨を払
い出す場合と同様に、Eソレノイド23−Eをオンに
し、硬貨払出モータ21を回転させることにより、駆動
軸215を一回転だけ回転させる。これにより、ペイア
ウトスライド223が後方へスライドし、ペイアウトス
ライド223の硬貨収容孔223−Eに収容された硬貨
が下方に落下し、コインチューブ88−E内の1枚の硬
貨の払い出しが行われる。
【0077】また、コインチューブ88−B内の硬貨を
払い出す場合は、Bソレノイド24−Bをオンにし、硬
貨払出モータ21を回転させることにより、駆動軸21
3および214を一回転だけ回転させる。
【0078】Bソレノイド24−Bをオンにすると、図
24に示すように、チェンジレバー224−Bは硬貨収
容孔222−Bから離間した位置に移動し、この状態
で、駆動軸213および214を一回転回転すると、図
26に示すように、ペイアウトスライド222が後方へ
スライドし、ペイアウトスライド222の硬貨収容孔2
22−Bに収容された硬貨が下方に落下し、コインチュ
ーブ88−B内の1枚の硬貨の払い出しが行われる。
【0079】なお、このとき、例えば、図27に示すよ
うに、Cソレノイド24−Cがオフであると、チェンジ
レバー224−Cは硬貨収容孔222−Cの下面に接近
した初期位置を維持し、これによりペイアウトスライド
222が後方へスライドしても、ペイアウトスライド2
22の硬貨収容孔222−Cに収容された硬貨は、チェ
ンジレバー224−Cにより阻止され、下方に落下しな
い。
【0080】同様に、コインチューブ88−C内の硬貨
を払い出す場合は、Cソレノイド24−Cをオンにし、
硬貨払出モータ21を回転させることにより、駆動軸2
13および214を一回転だけ回転させ、コインチュー
ブ88−D内の硬貨を払い出す場合は、Dソレノイド2
4−Dをオンにし、硬貨払出モータ21を回転させるこ
とにより、駆動軸213および214を一回転だけ回転
させる。
【0081】なお、Bソレノイド24−B、Cソレノイ
ド24−C、Dソレノイド24−Dの内の2つ以上のソ
レノイドを同時にオンさせれば、コインチューブ88−
A、88−B、88−C、88−D、88−Eの内の2
つ以上のコインチューブからの硬貨払い出しが可能にな
り、また、このときAソレノイド23−AまたはEソレ
ノイド23−Eも同時にオンにすればコインチューブ8
8−A、88−Eを含めた硬貨同時払い出しも可能にな
る。
【0082】また、このとき硬貨払出モータ21の回転
は、駆動軸213に配設され、駆動軸213の回転を検
出するキャリアスイッチ22により検出される。
【0083】また、この実施例の硬貨処理装置において
は、硬貨識別部11における硬貨詰まり等に対応するた
めに、図28に示すように、ゲートモータ31によりゲ
ートプレート33を開閉制御することができるように構
成されている。
【0084】すなわち、図28に示すように、硬貨選別
振分部10の右側方には、ゲートモータ31が配設さ
れ、このゲートモータ31の駆動力はギヤボックス33
を介してプーリ34に伝達される。
【0085】プーリ34の表面には突起34aが突設さ
れ、この突起34aは左右方向に往復移動可能なゲート
アーム35の後端に形成された長孔35aに嵌挿してい
る。このような構造において、プーリ34の回転に連動
して突起34aが長孔35aと係合したまま一回転する
と、ゲートアーム35は、図28に示す初期位置から矢
印で示すように図面の左右方向へ水平に往復移動する。
【0086】一方、図28の上面一部破断面図で示す図
29のように、ゲートプレート33の背面には、ゲート
アーム35の先端面35bに摺接する右下がりの傾斜片
36が突設されている。
【0087】ここで、図30で示すようにプーリ34が
半回転し、ゲートアーム35が矢印で示すように図面の
左方向へ水平移動すると、傾斜片36の斜面36aに摺
接するゲートアーム35の分力によりゲートプレート3
3には、ゲートプレート33をメインプレート37に支
承させる軸37aを中心とした反時計方向への力が加わ
り、このためゲートプレート33は軸37aを中心とし
て反時計方向へ回転し、硬貨通路82(図28)を開
く。
【0088】なお、プーリ34が1回転するとゲートア
ーム35は図28に示す初期位置に復帰するので、ゲー
トプレート33は軸37aを中心として時計方向へ回転
し、硬貨通路82(図28)を閉じる。
【0089】このように、ゲートプレート33を開く
と、図31で示すように硬貨識別部11に詰まった硬貨
および後続する硬貨は硬貨通路82の底面から下方に落
下し、図示せぬコイン返却口へ排出されることとなる。
【0090】なお、ゲートモータ31の回転は、ゲート
アーム35の先端に取り付けられたシャッタ35cによ
り動作するホトインタラプタからなるキャリアスイッチ
38により検出される。
【0091】ところで、この実施例の硬貨処理装置にお
いて、図1に示した制御部100は、主制御部71との
間で各種データを交信することにより各部の動作を制御
するように構成されている。
【0092】すなわち、図32に示すように、この実施
例の硬貨処理装置の制御部100と主制御部71との間
は、主制御部71に対してシリアル送信データTXDを
送信するシリアル送信データ線および主制御部71から
のシリアル受信データRXDを受信するシリアル受信デ
ータ線および主制御部71からの同期信号SYNを受信
する同期信号で接続されており、制御部100は、同期
信号SYNに同期してシリアル送信データTXDおよび
シリアル受信データRXDの交信を行う。
【0093】また、この実施例の硬貨処理装置の制御部
100は、図1に示したEEROM72に記憶された時
間データにより実現される複数のタイマにより各部の動
作を制御する。
【0094】すなわち、図33に示すように、この実施
例の硬貨処理装置の制御部100は、EEROM72に
対してEEROM72へのデータ書き込みおよび読み出
し時に、チップセレクト信号RCS、クロック信号C
L、シリアルデータ出力信号DOを出力し、これらチッ
プセレクト信号RCS、クロック信号CL、シリアルデ
ータ出力信号DOに対応してEEROM72からシリア
ルデータ入力信号DIを入力する。
【0095】この実施例の硬貨処理装置において、EE
ROM72に記憶された時間データにより実現される複
数のタイマは以下に示すようなものがある。
【0096】T4:正偽貨振分ソレノイドオンタイマ 正偽貨振分ソレノイドオンタイマT4は、硬貨識別部1
1による正貨判定が終了してから(コインレベル信号C
Bが立ち下がってから)スタートし、この正偽貨振分ソ
レノイドオンタイマT4の動作中は正偽貨振分ソレノイ
ド123をオンにする。
【0097】T5:正偽貨振分ソレノイドオフタイマ 正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5は、正偽貨振分ソ
レノイドオンタイマT4が動作中にパスセンサ121が
オンすると、このパスセンサ121がオンした時点でス
タートし、この正偽貨振分ソレノイドオフタイマの動作
が終了すると、直ちに正偽貨振分ソレノイド123をオ
フにする。
【0098】T6:第1の振分ソレノイドオフタイマ
(1) 第1の振分ソレノイドオフタイマ(1)T6は、後述す
る第1の振分ソレノイドオンタイマT24の動作中に金
庫導入硬貨によりキャッシュセンサ122がオンした時
点でスタートし、この第1の振分ソレノイドオフタイマ
(1)T6の動作終了後、直ちに第1の振分ソレノイド
124−1をオフにし、後述する受入禁止フラグのAポ
イントクリアを実行する。
【0099】T7:第1の振分ソレノイドオフタイマ
(2) 第1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7は、後述す
るカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に硬貨
A、B、C、Dによりパスセンサ121がオンオフした
時点でスタートし、この第1の振分ソレノイドオフタイ
マ(2)T7の動作終了後に、後述する受入禁止フラグ
のAポイントクリアを実行する。
【0100】T8:第2の振分ソレノイドオフタイマ
(1) 第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8は、後述す
るカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に硬貨
C、Dによりパスセンサ121がオンオフした時点でス
タートし、この第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)
T8の動作終了後、直ちに第2の振分ソレノイド124
−2をオフにし、後述する受入禁止フラグのBポイント
クリアを実行する。
【0101】T9:第2の振分ソレノイドオフタイマ
(2) 第2の振分ソレノイドオフタイマ(2)T9は、後述す
るカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に、硬
貨A、Bによりパスセンサ121がオンオフした時点で
スタートし、この第2の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T9の動作終了後に、後述する受入禁止フラグの
Bポイントクリアを実行する。
【0102】T10:第3の振分ソレノイドオフタイマ
(1) 第3の振分ソレノイドオフタイマ(1)T10は、後述
するカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に硬
貨Bによりパスセンサ121がオンオフした時点でスタ
ートし、この第3の振分ソレノイドオフタイマ(1)T
10の動作終了後に、後述する受入禁止フラグのCポイ
ントクリアを実行する。
【0103】T11:第3の振分ソレノイドオフタイマ
(2) 第3の振分ソレノイドオフタイマ(2)T11は、後述
するカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に硬
貨Cによりパスセンサ121がオンオフした時点でスタ
ートし、この第3の振分ソレノイドオフタイマ(2)T
11の動作終了後、直ちに第3の振分ソレノイド124
−3をオフにし、後述する受入禁止フラグのCポイント
クリアを実行する。
【0104】T12:第3の振分ソレノイドオフタイマ
(3) 第3の振分ソレノイドオフタイマ(3)T12は、後述
するカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に硬
貨Dによりパスセンサ121がオンオフした時点でスタ
ートし、この第3の振分ソレノイドオフタイマ(3)T
12の動作終了後に、後述する受入禁止フラグのCポイ
ントクリアを実行する。
【0105】T13:第3の振分ソレノイドオフタイマ
(4) 第3の振分ソレノイドオフタイマ(4)T13は、後述
するカウントアップ可能期間タイマT15の動作中に硬
貨Aによりパスセンサ121がオンオフした時点でスタ
ートし、この第3の振分ソレノイドオフタイマ(4)T
13の動作終了後に、後述する受入禁止フラグのCポイ
ントクリアを実行する。
【0106】T14:ソレノイドオンディレイタイマ ソレノイドオンディレイタイマT14は、正偽貨振分ソ
レノイド123、第1の振分ソレノイド124−1、第
2の振分ソレノイド124−2、第3の振分ソレノイド
124−3の内の複数の個のソレノイドがオンする場合
の各ソレノイドの動作間隔を制御するもので、各ソレノ
イドをオンする場合は、各ソレノイドを、正偽貨振分ソ
レノイド123、第1の振分ソレノイド124−1、第
2の振分ソレノイド124−2、第3の振分ソレノイド
124−3の順で、このソレノイドオンディレイタイマ
T14のタイマ時間ずつずらしてオンする。
【0107】T15:カウントアップ可能期間タイマ カウントアップ可能期間タイマT15は、硬貨識別部1
1による正貨判定時にスタートし、このカウントアップ
可能期間タイマT15の動作中は、条件成立により硬貨
のカウントアップを行う。また、このカウントアップ可
能期間タイマT15の動作終了時に、硬貨識別部11に
よる正貨判定記憶をクリアし、以降は硬貨のカウントア
ップを行わない。
【0108】T16:選別可能期間タイマ 選別可能期間タイマT16は、硬貨識別部11のコイン
レベル信号CAが立ち上がった時点でスタートし、この
選別可能期間タイマT16の動作中にコインレベル信号
CA、CB、CCのサンプリングを行う。
【0109】T17:硬貨払出ソレノイドオンディレイ
タイマ(1) 硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ(1)T17
は、硬貨B、C、Dの払い出しに際して、該当するBソ
レノイド24−B、Cソレノイド24−C、Dソレノイ
ド24−Dのオン時にスタートし、この硬貨払出ソレノ
イドオンディレイタイマ(1)T17の動作終了後、硬
貨払出モータ21を動作させる。
【0110】T18:硬貨払出ソレノイドオンディレイ
タイマ(2) 硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ(2)T18
は、硬貨A、Eの払い出しに際して、該当するAソレノ
イド23−A、Eソレノイド23−Eのオン時にスター
トし、この硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ
(2)T18の動作終了後、硬貨払出モータ21を動作
させる。
【0111】T19:ソレノイドオフディレイタイマ
(1) ソレノイドオフディレイタイマ(1)T19は、硬貨
B、C、Dの払い出しに際して、キャリアスイッチ22
のオンによりスタートし、このソレノイドオフディレイ
タイマ(1)T19の動作終了後、該当するBソレノイ
ド24−B、Cソレノイド24−C、Dソレノイド24
−Dをオフにする。
【0112】また、ソレノイドオフディレイタイマ
(1)T19は、硬貨B、C、Dの払い出しに際して、
硬貨払出モータ21のオフによりスタートし、このソレ
ノイドオフディレイタイマ(1)T19の動作終了後、
該当するBソレノイド24−B、Cソレノイド24−
C、Dソレノイド24−Dをオフにする。
【0113】T20:ソレノイドオフディレイタイマ
(2) ソレノイドオフディレイタイマ(2)T20は、硬貨
A、Eの払い出しに際して、キャリアスイッチ22のオ
ンによりスタートし、このソレノイドオフディレイタイ
マ(2)T20の動作終了後、該当するAソレノイド2
3−A、Eソレノイド23−Eをオフにする。
【0114】また、ソレノイドオフディレイタイマ
(2)T20は、硬貨A、Eの払い出しに際して、硬貨
払出モータ21のオフによりスタートし、このソレノイ
ドオフディレイタイマ(2)T20の動作終了後、該当
するAソレノイド23−A、Eソレノイド23−Eをオ
フにする。
【0115】T21:キャリアスイッチオフディレイタ
イマ キャリアスイッチオフディレイタイマT21は、硬貨
A、B、C、D、Eの払い出しに際して、キャリアスイ
ッチ22のオフによりスタートし、このキャリアスイッ
チオフディレイタイマT21の動作終了後、硬貨払出モ
ータ21をオフにする。
【0116】T22:間欠タイマ(1) 間欠タイマ(1)T22は、硬貨B、C、D、Eの1払
出動作終了時にスタートし、次に硬貨B、C、D、Eの
払い出しを行う場合は、この間欠タイマ(1)T22の
動作終了後、この次の硬貨B、C、D、Eの払出動作を
行う。
【0117】T23:間欠タイマ(2) 間欠タイマ(2)T23は、硬貨Aの1払出動作終了時
にスタートし、次に硬貨Aの払い出しを行う場合は、こ
の間欠タイマ(2)T23の動作終了後、この次の硬貨
Aの払出動作を行う。
【0118】T24:第1の振分ソレノイドオンタイマ 第1の振分ソレノイドオンタイマT24は、金庫導入硬
貨によりパスセンサ121がオンオフした時点でスター
トし、この第1の振分ソレノイドオンタイマT24の動
作中にキャッシュセンサ122がオンしない場合は、こ
の第1の振分ソレノイドオンタイマT24の動作後、第
1の振分ソレノイド124−1をオフにする。
【0119】T25:硬貨払出モータロック検知タイマ 硬貨払出モータロック検知タイマT25は、硬貨払出モ
ータ21の正転オンでスタートし、この硬貨払出モータ
ロック検知タイマT25の動作終了時に、キャリアスイ
ッチ22がオフのまま、あるいは一度オンしてからオフ
しない場合はロック検知として硬貨払出モータ21の正
転を停止する。
【0120】T26:逆転タイマ(1) 逆転タイマ(1)T26は、キャリアスイッチ22がオ
ン状態でのロック解除動作において、硬貨払出モータ2
1の逆転オンでスタートし、この逆転タイマ(1)T2
6の動作終了により硬貨払出モータ21の逆転を停止す
る。ただし、キャリアスイッチ22がこの逆転タイマ
(1)T26の動作終了前にオフした場合は、この逆転
タイマ(1)T26の動作は無効にし、硬貨払出モータ
21の逆転をキャリアスイッチ22のオフにより停止す
る。
【0121】T27:逆転タイマ(2) 逆転タイマ(2)T27は、キャリアスイッチ22がオ
フ状態でのロック解除動作において、硬貨払出モータ2
1の逆転オンでスタートし、この逆転タイマ(2)T2
7の動作終了により硬貨払出モータ21の逆転を停止す
る。ただし、キャリアスイッチ22がこの逆転タイマ
(2)T27の動作終了前にオフした場合は、この逆転
タイマ(2)T27の動作は無効にし、硬貨払出モータ
21の逆転をキャリアスイッチ22のオフにより停止す
る。
【0122】T28:ゲートモータオフディレイタイマ ゲートモータオフディレイタイマT28は、ゲートモー
タ31の動作に際して、キャリアスイッチ32のオフで
スタートし、このゲートモータオフディレイタイマT2
8の動作終了後、ゲートモータ31をオフにする。
【0123】次に、上記EEROM72に記憶された時
間データにより実現される複数のタイマを用いたこの実
施例の硬貨処理装置の詳細動作について説明する。
【0124】図34は、この実施例の硬貨処理装置の制
御部100と硬貨選別振分部10との間で送受される信
号を示したものである。
【0125】図34に示す硬貨選別振分部10は、硬貨
選別部11と硬貨振分部12とから構成される。
【0126】硬貨選別部11は図3に示したように、硬
貨通路82を挟んで配設される発振コイル111Aおよ
び受信コイル112Aからなる第1の選別コイル、発振
コイル111Bおよび受信コイル112Bからなる第2
の選別コイル、発振コイル111Cおよび受信コイル1
12Cからなる第3の選別コイルを具備し、制御部10
0から送信される基準周波数信号OSCにより発振コイ
ル111A、発振コイル111B、発振コイル111C
が励磁駆動され、受信コイル112Aからは主に投入硬
貨の材質に対応してレベルが変動するコインレベル信号
CAが出力され、受信コイル112Bからは主に投入硬
貨の径に対応してレベルが変動するコインレベル信号C
Bが出力され、受信コイル112Cからは主に投入硬貨
の厚さに対応してレベルが変動するコインレベル信号C
Cが出力される。
【0127】これら、コインレベル信号CA〜CCは、
制御部100に送信され、ここで、増幅検波、アナログ
/ディジタル変換された後、硬貨A〜Dにそれぞれ対応
して予め設定されたしきい値レベルと比較され、その比
較結果から投入された硬貨COが硬貨A〜Dのいずれの
種類の硬貨であるかまたはそれ以外の偽貨であるかの識
別が行われる。
【0128】硬貨振分部12は、図35に示すように、
パスセンサ121、キャシュセンサ122、正偽貨振分
ソレノイド123、第1の振分ソレノイド124−1、
第2の振分ソレノイド124−2、第3の振分ソレノイ
ド124−3を具備し、パスセンサ121の出力は信号
SPASSとして制御部100に送信され、キャシュセ
ンサ122の出力は信号SCASHとして制御部100
に送信される。
【0129】制御部100は、硬貨選別部11からのコ
インレベル信号CA〜CCに基づく硬貨の識別結果およ
び硬貨振分部12からの信号SPASSおよびSCAS
Hに基づき正偽貨振分ソレノイド123を駆動する信号
GSOL、第1の振分ソレノイド124−1を駆動する
信号SOL1、第2の振分ソレノイド124−2を駆動
する信号SOL2、第3の振分ソレノイド124−3を
駆動する信号SOL3を作成し、この信号GSOL、S
OL1〜SOL3をそれぞれ正偽貨振分ソレノイド12
3、第1の振分ソレノイド124−1、第2の振分ソレ
ノイド124−2、第3の振分ソレノイド124−3に
送出する。
【0130】図36乃至図40は、制御部100から送
出される信号GSOL、SOL1〜SOL3の発生タイ
ミングを投入硬貨が硬貨Bである場合、硬貨Cである場
合、硬貨Dである場合、硬貨Aの場合、金庫導入硬貨で
ある場合のそれぞれについて示したものである。
【0131】図36は、投入硬貨がコインチューブ88
−Bに振り分ける硬貨Bである場合を示すもので、この
場合は図13に示したように正偽貨振分ソレノイド12
3のみがオンにされ、第1の振分ソレノイド124−1
乃至第3の振分ソレノイド124−3はオフに制御され
る。
【0132】すなわち、制御部100は、硬貨選別部1
1からのコインレベル信号CA〜CCに基づき、投入硬
貨が硬貨Bであり、この硬貨Bをコインチューブ88−
Bに振り分ける場合は、このコインレベル信号CA〜C
Cに基づき正貨と判定された時点で信号GSOLをオン
にすることにより正偽貨振分ソレノイド123をオンに
する。
【0133】ここで、信号SOL1〜SOL3はそれぞ
れオフに制御されるので、この硬貨Bは、まず、正偽貨
振分レバー125により正貨通路84に導かれ、パスセ
ンサ121を通過した後、第1の振分レバー126−
1、第2の振分レバー126−2を通って硬貨通路86
−Bに落下する。
【0134】また、制御部100は、この硬貨Bにより
パスセンサ121の出力信号SPASSが立ち下がる
と、正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5をスタート
し、この正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5のタイマ
時間t5を経過すると信号GSOLをオフに制御する。
【0135】図37は、投入硬貨がコインチューブ88
−Cに振り分ける硬貨Cである場合を示すもので、この
場合は図13に示したように正偽貨振分ソレノイド12
3、第2の振分ソレノイド124−2、第3の振分ソレ
ノイド124−3がオンにされ、第1の振分ソレノイド
124−1はオフに制御される。
【0136】すなわち、制御部100は、硬貨選別部1
1からのコインレベル信号CA〜CCに基づき、投入硬
貨が硬貨Cであり、この硬貨Cをコインチューブ88−
Cに振り分ける場合は、このコインレベル信号CA〜C
Cに基づき正貨と判定された時点で信号GSOLをオン
にすることにより正偽貨振分ソレノイド123をオンに
し、この正偽貨振分ソレノイド123をオンにしてから
ソレノイドオンディレイタイマT14のタイマ時間t1
4を経過した後、信号SOL2をオンにすることにより
第2の振分ソレノイド124−2をオンにし、更に、こ
の信号SOL2をオンにしてからソレノイドオンディレ
イタイマT14のタイマ時間t14を経過した後、信号
SOL3をオンにすることにより第3の振分ソレノイド
124−3をオンにする。
【0137】ここで、信号SOL1はオフに制御される
ので、この硬貨Cは、正偽貨振分レバー125により、
まず、正貨通路84に導かれ、パスセンサ121を通過
した後、第1の振分レバー126−1、第2の振分レバ
ー126−2、第4の振分レバー126−4を通って硬
貨通路86−Cに落下する。
【0138】また、制御部100は、この硬貨Cにより
パスセンサ121の出力信号SPASSが立ち下がる
と、正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5をスタート
し、この正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5のタイマ
時間t5を経過すると信号GSOLをオフに制御し、パ
スセンサ121の出力信号SPASSが立ち上がると、
第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8および第3
の振分ソレノイドオフタイマ(2)T11をスタートさ
せ、この第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8の
タイマ時間t8を経過すると信号SOL2をオフに制御
し、この第3の振分ソレノイドオフタイマ(2)T11
のタイマ時間t11を経過すると信号SOL3をオフに
制御する。
【0139】図38は、投入硬貨がコインチューブ88
−Dに振り分ける硬貨Dである場合を示すもので、この
場合は図13に示したように正偽貨振分ソレノイド12
3、第2の振分ソレノイド124−2がオンにされ、第
1の振分ソレノイド124−1、第3の振分ソレノイド
124−3はオフに制御される。
【0140】すなわち、制御部100は、硬貨選別部1
1からのコインレベル信号CA〜CCに基づき、投入硬
貨が硬貨Dであり、この硬貨Dをコインチューブ88−
Dに振り分ける場合は、このコインレベル信号CA〜C
Cに基づき正貨と判定された時点で信号GSOLをオン
にすることにより正偽貨振分ソレノイド123をオンに
し、この正偽貨振分ソレノイド123をオンにしてから
ソレノイドオンディレイタイマT14のタイマ時間t1
4を経過した後、信号SOL2をオンにすることにより
第2の振分ソレノイド124−2をオンにする。
【0141】ここで、信号SOL1、SOL3はオフに
制御されるので、この硬貨Dは、正偽貨振分レバー12
5により、まず、正貨通路84に導かれ、パスセンサ1
21を通過した後、第1の振分レバー126−1、第2
の振分レバー126−2、第4の振分レバー126−4
を通って硬貨通路86−Dに落下する。
【0142】また、制御部100は、この硬貨Dにより
パスセンサ121の出力信号SPASSが立ち下がる
と、正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5をスタート
し、この正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5のタイマ
時間t5を経過すると信号GSOLをオフに制御し、パ
スセンサ121の出力信号SPASSが立ち上がると、
第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8をスタート
させ、この第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8
のタイマ時間t8を経過すると信号SOL2をオフに制
御する。
【0143】図39は、投入硬貨がコインチューブ88
−Aに振り分ける硬貨Aである場合を示すもので、この
場合は図13に示したように正偽貨振分ソレノイド12
3、第3の振分ソレノイド124−3がオンにされ、第
1の振分ソレノイド124−1、第2の振分ソレノイド
124−2はオフに制御される。
【0144】すなわち、制御部100は、硬貨選別部1
1からのコインレベル信号CA〜CCに基づき、投入硬
貨が硬貨Aであり、この硬貨Aをコインチューブ88−
Aに振り分ける場合は、このコインレベル信号CA〜C
Cに基づき正貨と判定された時点で信号GSOLをオン
にすることにより正偽貨振分ソレノイド123をオンに
し、この正偽貨振分ソレノイド123をオンにしてから
ソレノイドオンディレイタイマT14のタイマ時間t1
4を経過した後、信号SOL3をオンにすることにより
第3の振分ソレノイド124−3をオンにする。
【0145】ここで、信号SOL1、SOL2はオフに
制御されるので、この硬貨Aは、正偽貨振分レバー12
5により、まず、正貨通路84に導かれ、パスセンサ1
21を通過した後、第1の振分レバー126−1、第2
の振分レバー126−2、第3の振分レバー126−3
を通って硬貨通路86−Aに落下する。
【0146】また、制御部100は、この硬貨Aにより
パスセンサ121の出力信号SPASSが立ち下がる
と、正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5をスタート
し、この正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5のタイマ
時間t5を経過すると信号GSOLをオフに制御し、パ
スセンサ121の出力信号SPASSが立ち上がると、
第3の振分ソレノイドオフタイマ(1)T11をスター
トさせ、この第3の振分ソレノイドオフタイマ(1)T
11のタイマ時間t8を経過すると信号SOL3をオフ
に制御する。
【0147】図40は、投入硬貨が図示しないキャッシ
ュボックスに振り分ける金庫導入硬貨である場合を示す
もので、この場合は図13に示したように正偽貨振分ソ
レノイド123、第1の振分ソレノイド124−1がオ
ンにされ、第2の振分ソレノイド124−2、第3の振
分ソレノイド124−3はオフに制御される。
【0148】ここで、投入硬貨が金庫導入硬貨である場
合とは、投入硬貨が硬貨Aと識別されたがAチューブオ
ーバーフロースイッチ51(Aチューブオーバーフロー
スイッチ51−Aまたは51−B)がオンしている場
合、投入硬貨が硬貨Bと識別されたがBチューブオーバ
ーフロースイッチ53−Bがオンしている場合、投入硬
貨が硬貨Cと識別されたがCチューブオーバーフロース
イッチ53−Cがオンしている場合、投入硬貨が硬貨D
と識別されたがDチューブオーバーフロースイッチ53
−Dがオンしている場合である。また、この硬貨処理装
置が硬貨A〜D以外の他の金種の硬貨を受け入れるよう
に構成されている場合は、投入硬貨がこの他の金種の硬
貨である場合も含む。
【0149】この場合、制御部100は、投入硬貨が金
庫導入硬貨であると識別した場合は、コインレベル信号
CA〜CCに基づき正貨と判定された時点で信号GSO
Lをオンにすることにより正偽貨振分ソレノイド123
をオンにし、この正偽貨振分ソレノイド123をオンに
してからソレノイドオンディレイタイマT14のタイマ
時間t14を経過した後、信号SOL1をオンにするこ
とにより第1の振分ソレノイド124−1をオンにす
る。
【0150】ここで、信号SOL2、SOL3はオフに
制御されるので、この金庫導入硬貨は、正偽貨振分レバ
ー125により、まず、正貨通路84に導かれ、パスセ
ンサ121を通過した後、第1の振分レバー126−1
を通って硬貨通路86−CAに落下する。
【0151】また、制御部100は、この金庫導入硬貨
によりパスセンサ121の出力信号SPASSが立ち下
がると、正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5をスター
トし、この正偽貨振分ソレノイドオフタイマT5のタイ
マ時間t5を経過すると信号GSOLをオフに制御し、
また、キャッシュセンサ122の出力信号SCASHが
立ち下がると、第1の振分ソレノイドオフタイマ(1)
T6をスタートさせ、この第1の振分ソレノイドオフタ
イマ(1)T6のタイマ時間t6を経過すると信号SO
L1をオフに制御する。
【0152】なお、投入硬貨が金庫導入硬貨である場合
に、正偽貨振分ソレノイド123をオンおよび第1の振
分ソレノイド124−1をオンにしたが、この金庫導入
硬貨によりパスセンサ121が正常に動作しなかった場
合に対応するために、図41に示すように、硬貨識別部
11による正貨判定時に正偽貨振分ソレノイドオンタイ
マT4およびカウントアップ可能期間タイマT15をス
タートさせ、正偽貨振分ソレノイドオンタイマT4のタ
イマ時間t4内にパスセンサ121がオンしないと、こ
の正偽貨振分ソレノイドオンタイマT4のタイマ時間t
4の経過により正偽貨振分ソレノイド123を強制的に
オフし、また、カウントアップ可能期間タイマT15の
タイマ時間t15内にパスセンサ121がオンしない
と、このカウントアップ可能期間タイマT15のタイマ
時間t15の経過により第1の振分ソレノイド124−
1を強制的にオフするように構成されている。
【0153】また、投入硬貨が金庫導入硬貨である場合
に、正偽貨振分ソレノイド123をオンおよび第1の振
分ソレノイド124−1をオンにしたが、この金庫導入
硬貨によりキャッシュセンサ122が正常に動作しなか
った場合に対応するために、図42に示すように、金庫
導入硬貨によりパスセンサ121がオンオフした時点で
第1の振分ソレノイドオンタイマT24をスタートし、
この第1の振分ソレノイドオンタイマT24の動作中に
キャッシュセンサ122がオンしない場合は、この第1
の振分ソレノイドオンタイマT24のタイマ時間t24
経過後、第1の振分ソレノイド124−1を強制的にオ
フにするように構成されている。
【0154】また、この実施例においては、上記硬貨
A、硬貨B、硬貨C、硬貨D、金庫導入硬貨の振り分け
を確実にするために、各硬貨に対応して硬貨A受入禁止
フラグFA、硬貨B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁
止フラグFC、硬貨D受入禁止フラグFD、金庫導入硬
貨受入禁止フラグFCAを設け、硬貨選別部11で正貨
と判定されても、上記禁止フラグがセットされている場
合はこの硬貨を偽貨扱いとして偽貨通路85に導くよう
に構成されている。
【0155】ここで、硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨
B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、硬
貨D受入禁止フラグFD、金庫導入硬貨受入禁止フラグ
FCAは、図43に示すように、硬貨選別部11で正貨
と判定された時(セットポイント)でセットされ、第1
の振分ソレノイド124−1がOFFしたタイミング
(Aポイントクリア)または第2の振分ソレノイド12
4−2がOFFしたタイミング(Bポイントクリア)ま
たは第3の振分ソレノイド124−3がOFFしたタイ
ミング(Cポイントクリア)でクリアされる。
【0156】すなわち、投入硬貨が硬貨Aの場合は、硬
貨A受入禁止フラグFAを除く他のフラグFB、FC、
FD、FCAは、この硬貨Aが硬貨選別部11で正貨と
判定された時(セットポイント)でセットされ、フラグ
FCAは、第1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7
の動作終了時点(Aポイントクリア)でクリアされ、フ
ラグFCは、第2の振分ソレノイドオフタイマ(2)T
9の動作終了時点(Bポイントクリア)でクリアされ、
フラグFB、FDは、第3の振分ソレノイドオフタイマ
(4)T13の動作終了時点(Cポイントクリア)でク
リアされる。
【0157】また、投入硬貨が硬貨Bの場合は、硬貨B
受入禁止フラグFBを除く他のフラグFA、FC、F
D、FCAは、この硬貨Bが硬貨選別部11で正貨と判
定された時(セットポイント)でセットされ、フラグF
CAは、第1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7の
動作終了時点(Aポイントクリア)でクリアされ、フラ
グFDは、第2の振分ソレノイドオフタイマ(2)T9
の動作終了時点(Bポイントクリア)でクリアされ、フ
ラグFA、FCは、第3の振分ソレノイドオフタイマ
(1)T10の動作終了時点(Cポイントクリア)でク
リアされる。
【0158】また、投入硬貨が硬貨Cの場合は、硬貨C
受入禁止フラグFCを除く他のフラグFA、FB、F
D、FCAは、この硬貨Cが硬貨選別部11で正貨と判
定された時(セットポイント)でセットされ、フラグF
CAは、第1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7の
動作終了時点(Aポイントクリア)でクリアされ、フラ
グFAは、第2の振分ソレノイドオフタイマ(2)T9
の動作終了時点(Bポイントクリア)でクリアされ、フ
ラグFB、FDは、第3の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T11の動作終了時点(Cポイントクリア)でク
リアされる。
【0159】また、投入硬貨が硬貨Dの場合は、硬貨D
受入禁止フラグFDを除く他のフラグFA、FB、F
C、FCAは、この硬貨Dが硬貨選別部11で正貨と判
定された時(セットポイント)でセットされ、フラグF
CAは、第1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7の
動作終了時点(Aポイントクリア)でクリアされ、フラ
グFBは、第2の振分ソレノイドオフタイマ(2)T9
の動作終了時点(Bポイントクリア)でクリアされ、フ
ラグFA、FCは、第3の振分ソレノイドオフタイマ
(3)T12の動作終了時点(Cポイントクリア)でク
リアされる。
【0160】また、投入硬貨が金庫導入硬貨の場合は、
金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAを除く他のフラグF
A、FB、FC、FDは、この金庫導入硬貨が硬貨選別
部11で正貨と判定された時(セットポイント)でセッ
トされ、フラグFA、FB、FC、FDは、第1の振分
ソレノイドオフタイマ(1)T6の動作終了時点(Aポ
イントクリア)でクリアされる。
【0161】図44は、正偽貨振分ソレノイド123、
第1の振分ソレノイド124−1、第2の振分ソレノイ
ド124−2、第3の振分ソレノイド124−3のオ
ン、オフによる偽貨、正貨、硬貨A〜D、金庫導入硬貨
の振分態様および硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨B受
入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、硬貨D
受入禁止フラグFD、金庫導入硬貨受入禁止フラグFC
Aのクリアのタイミングを示したものである。
【0162】すなわち、投入硬貨は、まず、正偽貨振分
ソレノイド123のオフ(OFF)により偽貨、オン
(ON)により正貨に振り分けられる。
【0163】また、正偽貨振分ソレノイド123のオン
(ON)により正貨に振り分けられた硬貨は、パスセン
サ121を通過した後、第1の振分ソレノイド124−
1のオン(ON)によりキャッシュボックスに導く金庫
導入硬貨、オフ(OFF)により硬貨A〜Dに振り分け
られる。
【0164】ここで、パスセンサ121の出力信号SP
ASSにより投入硬貨の計数(カウントアップ)が行わ
れ、また、第1の振分ソレノイド124−1のオン(0
N)によりキャッシュボックスに導く金庫導入硬貨に振
り分けられた硬貨はキャッシュセンサ122により検出
される。
【0165】第1の振分ソレノイド124−1による金
庫導入硬貨および硬貨A〜Dの振り分けが終了すると、
キャッシュセンサ122がオンした時点でスタートする
第1の振分ソレノイドオフタイマ(1)T6またはパス
センサ121がオンオフした時点でスタートする第1の
振分ソレノイドオフタイマ(2)T7の時間経過により
受入禁止フラグFA、FB、FC、FD、FCAのAポ
イントクリアが行われる。
【0166】また、第1の振分ソレノイド124−1の
オフ(OFF)により硬貨A〜Dに振り分けられた硬貨
は、第2の振分ソレノイド124−2のオフ(0FF)
により硬貨A、Bに振り分けられ、オン(ON)により
硬貨C、Dに振り分けられる。
【0167】この第2の振分ソレノイド124−2によ
る硬貨A、Bおよび硬貨C、Dの振り分けが終了する
と、パスセンサ121がオンオフした時点でスタートす
る第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8または第
2の振分ソレノイドオフタイマ(2)T9の時間経過に
より受入禁止フラグFA、FB、FC、FDのBポイン
トクリアが行われる。
【0168】また、第2の振分ソレノイド124−2の
オフにより硬貨A、Bに振り分けられた硬貨は、第3の
振分ソレノイド124−3のオフ(0FF)により硬貨
Bに振り分けられ、オン(ON)により硬貨Aに振り分
けられ、また、第2の振分ソレノイド124−2のオフ
により硬貨C、Dに振り分けられた硬貨は第3の振分ソ
レノイド124−3のオフ(0FF)により硬貨Dに振
り分けられ、オン(ON)により硬貨Cに振り分けら
れ。
【0169】この第3の振分ソレノイド124−2によ
る硬貨AおよびBの振り分けまたは硬貨CおよびDの振
り分けが終了すると、パスセンサ121がオンオフした
時点でスタートする第3の振分ソレノイドオフタイマ
(1)T10または第3の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T11または第3の振分ソレノイドオフタイマ
(3)T12または第3の振分ソレノイドオフタイマ
(4)T13の時間経過により受入禁止フラグFA、F
B、FC、FDのCポイントクリアが行われる。
【0170】図45は、投入硬貨の金種と第1乃至第3
の振分ソレノイド124−1〜3および各タイマT6〜
T13の動作の関係を示したものである。
【0171】図45に示すように、投入硬貨が硬貨Aで
ある場合は、第3の振分ソレノイド124−3および第
1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7、第2の振分
ソレノイドオフタイマ(2)T9、第3の振分ソレノイ
ドオフタイマ(4)T13が動作し、第1の振分ソレノ
イドオフタイマ(2)T7の時間経過によりAポイント
クリアが行われ、第2の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T9の時間経過によりBポイントクリアが行わ
れ、第3の振分ソレノイドオフタイマ(4)T13の時
間経過によりCポイントクリアが行われる。
【0172】また、投入硬貨が硬貨Bである場合は、第
1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7、第2の振分
ソレノイドオフタイマ(2)T9、第3の振分ソレノイ
ドオフタイマ(1)T10が動作し、第1の振分ソレノ
イドオフタイマ(2)T7の時間経過によりAポイント
クリアが行われ、第2の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T9の時間経過によりBポイントクリアが行わ
れ、第3の振分ソレノイドオフタイマ(1)T10の時
間経過によりCポイントクリアが行われる。
【0173】また、投入硬貨が硬貨Cである場合は、第
2の振分ソレノイド124−2、第3の振分ソレノイド
124−3および第1の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T7、第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T
8、第3の振分ソレノイドオフタイマ(2)T11が動
作し、第1の振分ソレノイドオフタイマ(2)T7の時
間経過によりAポイントクリアが行われ、第2の振分ソ
レノイドオフタイマ(1)T8の時間経過によりBポイ
ントクリアが行われ、第3の振分ソレノイドオフタイマ
(2)T11の時間経過によりCポイントクリアが行わ
れる。
【0174】また、投入硬貨が硬貨Dである場合は、第
2の振分ソレノイド124−2および第1の振分ソレノ
イドオフタイマ(2)T7、第2の振分ソレノイドオフ
タイマ(1)T8、第3の振分ソレノイドオフタイマ
(3)T12が動作し、第1の振分ソレノイドオフタイ
マ(2)T7の時間経過によりAポイントクリアが行わ
れ、第2の振分ソレノイドオフタイマ(1)T8の時間
経過によりBポイントクリアが行われ、第3の振分ソレ
ノイドオフタイマ(3)T12の時間経過によりCポイ
ントクリアが行われる。
【0175】また、投入硬貨が金庫導入硬貨である場合
は、第1の振分ソレノイド124−1および第1の振分
ソレノイドオフタイマ(1)T6が動作し、第1の振分
ソレノイドオフタイマ(1)T6の時間経過によりAポ
イントクリアが行われる。
【0176】図46は、この実施例の硬貨処理装置の制
御部100と硬貨払出部20との間で送受される信号を
示したものである。
【0177】硬貨払出部20は、図46に示すように、
硬貨払出モータ21、この硬貨払出モータ21の回転を
検出するキャリアスイッチ22、コインチューブ88−
A内の硬貨を払い出す場合にオンになるAソレノイド2
3−A、コインチューブ88−B内の硬貨を払い出す場
合にオンになるBソレノイド24−B、コインチューブ
88−C内の硬貨を払い出す場合にオンになるCソレノ
イド24−C、コインチューブ88−D内の硬貨を払い
出す場合にオンになるDソレノイド24−D、コインチ
ューブ88−E内の硬貨を払い出す場合にオンになるE
ソレノイド23−E、コインチューブ88−Aから払い
出された硬貨を検出するパルススイッチ25を具備して
いる。
【0178】ここで、硬貨払出モータ21は、制御部1
00から送出されるモータ駆動信号MOにより駆動さ
れ、この硬貨払出モータ21の回転を検出するキャリア
スイッチ22の出力信号SMOは制御部100に送出さ
れる。
【0179】また、A〜Eソレノイド23−A、24−
B〜D、23−Eは、制御部100から送出されるソレ
ノイド駆動信号ASOL、BSOL、CSOL、DSO
L、ESOLによりそれぞれ駆動される。
【0180】また、パルススイッチ25の検出出力信号
SRPSHは制御部100に送出される。
【0181】図47は、コインチューブ88−Aまたは
88−Eから硬貨を払い出す場合における制御部100
による制御の様子をタイミングチャートで示したもので
ある。
【0182】すなわち、コインチューブ88−Aまたは
88−Eから硬貨を払い出す場合、制御部100は、ま
ず、ソレノイド駆動信号ASOL(ESOL)をオンに
するとともに、硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ
(2)T18をスタートさせ、この硬貨払出ソレノイド
オンディレイタイマ(2)T18のタイマ時間t18が
経過後、モータ駆動信号MOをオンにする。
【0183】そして、硬貨払出モータ21の回転により
キャリアスイッチ22がオン、オフしてからキャリアス
イッチオフディレイタイマT21をスタートさせ、この
キャリアスイッチオフディレイタイマT21のタイマ時
間t21が経過後、モータ駆動信号MOをオフにする。
【0184】モータ駆動信号MOをオフにすると、ソレ
ノイドオフディレイタイマ(2)T20および間欠タイ
マ(2)T23をスタートさせ、ソレノイドオフディレ
イタイマ(2)T20のタイマ時間t20が経過後、ソ
レノイド駆動信号ASOL(ESOL)をオフにし、更
にコインチューブ88−Aまたは88−Eから硬貨を払
い出す場合は、間欠タイマ(2)T23のタイマ時間t
23が経過した後、再びソレノイド駆動信号ASOL
(ESOL)をオンにし、以下同様にコインチューブ8
8−Aまたは88−Eからの硬貨払出動作を行う。
【0185】図48は、コインチューブ88−C〜Dか
ら硬貨を払い出す場合における制御部100による制御
の様子をタイミングチャートで示したものである。
【0186】すなわち、コインチューブ88−C〜Dか
ら硬貨を払い出す場合、制御部100は、まず、ソレノ
イド駆動信号BSOL(CSOL、DSOL)をオンに
するとともに、硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ
(1)T17をスタートさせ、この硬貨払出ソレノイド
オンディレイタイマ(1)T17のタイマ時間t17が
経過後、モータ駆動信号MOをオンにする。
【0187】そして、硬貨払出モータ21の回転により
キャリアスイッチ22がオンすると、ソレノイドオフデ
ィレイタイマ(1)T19をスタートさせ、キャリアス
イッチ22がオフするとキャリアスイッチオフディレイ
タイマT21をスタートさせる。そして、ソレノイドオ
フディレイタイマ(1)T19のタイマ時間t19が経
過後、ソレノイド駆動信号BSOL(CSOL、DSO
L)をオフにし、キャリアスイッチオフディレイタイマ
T21のタイマ時間t21が経過後、モータ駆動信号M
Oをオフにする。
【0188】モータ駆動信号MOをオフにすると、間欠
タイマ(1)T22をスタートさせ、更にコインチュー
ブ88−B〜Dから硬貨を払い出す場合は、間欠タイマ
(1)T22のタイマ時間t22が経過した後、再びソ
レノイド駆動信号BSOL(CSOL、DSOL)をオ
ンにし、以下同様にコインチューブ88−B〜Dからの
硬貨払出動作を行う。
【0189】図49は、この実施例の硬貨処理装置の制
御部100とゲート制御部30との間で送受される信号
を示したものである。
【0190】前述したように、この実施例の硬貨処理装
置においては、硬貨識別部11における硬貨詰まり等に
対応するため図28に示すようにゲートモータ31によ
りゲートプレート33を開閉制御することができるよう
に構成されている。
【0191】ゲート制御部30は、制御部100からの
ゲートモータ駆動信号GMOにより駆動されるゲートモ
ータ31とこのゲートモータ31の回転を検出して信号
SGMOを制御部100に送出するキャリアスイッチ3
2を具備している。
【0192】図50は、この制御部100によるゲート
制御部30の制御の様子をタイミングチャートで示した
ものである。
【0193】ゲート制御部30によりゲートプレート3
3を開閉制御する場合は、外部返却スイッチ74を操作
し、この外部返却スイッチ74の操作により発生される
返却信号SMPEXTに基づき制御部100からゲート
モータ31に送信するゲートモータ駆動信号GMOをオ
ンにする。
【0194】ゲートモータ駆動信号GMOのオンにより
ゲートモータ31は回転し、このゲートモータ31の回
転によりキャリアスイッチ32がオンした後オフする
と、ゲートモータオフディレイタイマT28をスタート
させる。そしてこのゲートモータオフディレイタイマT
28のタイマ時間t28を経過するとゲートモータ駆動
信号GMOをオフにする。
【0195】なお、制御部100は、外部返却スイッチ
74が操作されてから時間t0が経過してチャタリング
の影響がなくなってから返却スイッチの操作を認識する
ように構成されているので、制御部100からは返却ス
イッチが操作されてから時間t0が経過した後、ゲート
モータ駆動信号GMOをオンにする。
【0196】また、ゲートプレート33の開閉により、
硬貨選別部11からの信号CA、CBは、図50に示す
ように、オンになるので、図50に示す期間T0の間は
この硬貨処理装置は待機状態にし、この状態における信
号CA、CBおよび外部返却スイッチ74の操作は無効
にする。
【0197】ところで、この実施例の硬貨処理装置にお
いては、硬貨払出部20による硬貨払い出し際してゲー
トモータ31を駆動することによりゲートプレート33
を開閉制御するように構成されている。
【0198】しかし、硬貨払出部20による硬貨払い出
し動作と同時にゲートモータ31を駆動すると図示しな
い電源の電流が規定値をオーバーしてしまうので、この
実施例においては、ゲートモータ31の駆動をA〜Eソ
レノイド23−A、24−B〜D、23−Eがオフして
いる時に行うように構成されている。
【0199】図51は、B〜Dソレノイド24−B〜D
およびAソレノイド23−A(またはEソレノイド23
−E)の同時駆動により2金種または3金種の硬貨を同
時に払い出す場合におけるゲートモータ31の駆動制御
をタイミングチャートで示したものである。
【0200】図51において、B〜Dソレノイド24−
B〜DおよびAソレノイド23−A(またはEソレノイ
ド23−E)の同時駆動により2金種または3金種の硬
貨を同時に払い出す場合は、B〜Dソレノイド24−B
〜Dを駆動するソレノイド駆動信号BSOL、CSO
L、DSOLがオフ(OFF)になってから所定時間
(例えば50ms)遅延してゲートモータ31を駆動す
るゲートモータ駆動信号GMOをオンにする。そして、
このゲートモータ駆動信号GMOは、ソレノイド駆動信
号BSOL、CSOL、DSOLおよびAソレノイド2
3−A(またはEソレノイド23−E)を駆動するAS
OL(またはESOL)が次にオンになるタイミングよ
り所定時間(例えば50ms)前にオフにされる。
【0201】そして、B〜Dソレノイド24−B〜Dを
駆動するソレノイド駆動信号BSOL、CSOL、DS
OLが再びオフになると所定時間(例えば50ms)遅
延してゲートモータ31を駆動するゲートモータ駆動信
号GMOをオンにし、このゲートモータ駆動信号GMO
はキャリアスイッチ32がオフした時点でスタートする
ゲートモータオフディレイタイマT28のタイマ時間t
28を経過した後オフにされる。
【0202】図52は、B〜Dソレノイド24−B〜D
およびAソレノイド23−A(またはEソレノイド23
−E)の同時駆動により2金種または3金種の硬貨を同
時に払い出している状態からB〜Dソレノイド24−B
〜Dのみの駆動により1金種の硬貨払い出し状態に移行
した場合を示すもので、この場合は、B〜Dソレノイド
24−B〜Dを駆動するソレノイド駆動信号BSOL、
CSOL、DSOLがオフ(0FF)になってから所定
時間(例えば50ms)遅延してゲートモータ31を駆
動するゲートモータ駆動信号GMOをオンにするが、こ
のゲートモータ駆動信号GMOはソレノイド駆動信号B
SOL、CSOL、DSOLが次にオンになるタイミン
グの前にオフにされず、キャリアスイッチ32がオフし
た時点でスタートするゲートモータオフディレイタイマ
T28のタイマ時間t28を経過した後オフにされる。
【0203】図53は、B〜Dソレノイド24−B〜D
およびAソレノイド23−A(またはEソレノイド23
−E)の同時駆動により2金種または3金種の硬貨を同
時に払い出している状態からAソレノイド23−A(ま
たはEソレノイド23−E)の駆動により1金種の硬貨
払い出し状態に移行した場合を示すもので、この場合
も、B〜Dソレノイド24−B〜Dを駆動するソレノイ
ド駆動信号BSOL、CSOL、DSOLがオフになっ
てから所定時間(例えば50ms)遅延してゲートモー
タ31を駆動するゲートモータ駆動信号GMOをオンに
するが、このゲートモータ駆動信号GMOはAソレノイ
ド23−A(またはEソレノイド23−E)を駆動する
ASOL(またはESOL)が次にオンになるタイミン
グの前にオフにされず、キャリアスイッチ32がオフし
た時点でスタートするゲートモータオフディレイタイマ
T28のタイマ時間t28を経過した後オフにされる。
【0204】また、この実施例の硬貨処理装置において
は、硬貨払出部20による硬貨払い出し際して硬貨払出
モータ21が硬貨詰まり等によりロックした場合は、こ
の硬貨払出モータ21を逆転駆動することにより、この
ロック状態を自動解除するように構成されている。
【0205】図54は、B〜Dソレノイド24−B〜D
の駆動により硬貨を払い出している状態で硬貨払出モー
タ21がロックした場合におけるロック状態の自動解除
動作をタイミングチャートで示したものである。
【0206】硬貨払出モータ21を正転駆動するモータ
駆動信号MO(F)をオンにすると、硬貨払出モータロ
ック検知タイマT25をスタートさせ、この硬貨払出モ
ータロック検知タイマT25のタイマ時間t25を経過
してもキャリアスイッチ22が正常にオン、オフしない
と、ロック検知としてモータ駆動信号MO(F)をオフ
にし、硬貨払出モータ21の正転を停止させる。
【0207】モータ駆動信号MO(F)をオフにする
と、一定時間(例えば50ms)遅延した後、キャリア
スイッチ22の出力信号SMOからキャリアスイッチ2
2がオンしているかを確認し、ここでキャリアスイッチ
22がオンしていると、硬貨払出モータ21を逆転駆動
するモータ駆動信号MO(R)をオンにするとともに逆
転タイマ(1)T26をスタートさせる。そして、この
逆転タイマ(1)T26のタイマ時間t26が経過する
かキャリアスイッチ22がオフするかいずれか早い方を
検出した時点でモータ駆動信号MO(R)をオフにし、
硬貨払出モータ21の逆転を停止させる。
【0208】硬貨払出モータ21の逆転を停止させる
と、一定時間(例えば50ms)遅延させて再び硬貨払
出モータ21を正転駆動するモータ駆動信号MO(F)
をオンにし、ここで再びロック検知がなされなければ、
正常動作と同様にキャリアスイッチ22のオン、オフに
よりモータ駆動信号MO(F)をオフにすることにより
硬貨払出モータ21の正転を停止し、この硬貨払出モー
タ21の正転を停止した時点で払出硬貨の減算を行い、
次の硬貨の払出動作に移行し、以後は通常の払出動作と
同様になる。
【0209】なお、上記再度硬貨払出モータ21を正転
駆動した際に、硬貨払出モータロック検知タイマT25
のタイマ時間t25が経過してもキャリアスイッチ22
が正常にオン、オフせず再びロック検知がなされた場合
は、払出異常として硬貨払出モータ21の再逆転駆動は
行わない。
【0210】また、ゲートモータ31は、ロック検知時
およびロック自動解除動作中は動作可能である。
【0211】図55は、Aソレノイド23−A(または
Eソレノイド23−E)の駆動により硬貨を払い出して
いる状態で硬貨払出モータ21がロックした場合におけ
るロック状態の自動解除動作をタイミングチャートで示
したものである。
【0212】硬貨払出モータ21を正転駆動するモータ
駆動信号MO(F)をオンにすると、硬貨払出モータロ
ック検知タイマT25をスタートさせ、この硬貨払出モ
ータロック検知タイマT25のタイマ時間t25を経過
してもキャリアスイッチ22が正常にオン、オフしない
と、ロック検知としてモータ駆動信号MO(F)をオフ
にし、硬貨払出モータ21の正転を停止させる。
【0213】モータ駆動信号MO(F)をオフにする
と、一定時間(例えば50ms)遅延した後、キャリア
スイッチ22の出力信号SMOからキャリアスイッチ2
2がオンしているかを確認し、ここでキャリアスイッチ
22がオンしていると、硬貨払出モータ21を逆転駆動
するモータ駆動信号MO(R)をオンにするとともに逆
転タイマ(1)T26をスタートさせる。そして、この
逆転タイマ(1)T26のタイマ時間t26が経過する
かキャリアスイッチ22がオフするかいずれか早い方を
検出した時点でモータ駆動信号MO(R)をオフにし、
硬貨払出モータ21の逆転を停止させる。
【0214】硬貨払出モータ21の逆転を停止させる
と、一定時間(例えば50ms)遅延させて再び硬貨払
出モータ21を正転駆動するモータ駆動信号MO(F)
をオンにし、ここで再びロック検知がなされなければ、
正常動作と同様にキャリアスイッチ22のオン、オフに
よりモータ駆動信号MO(F)をオフにすることにより
硬貨払出モータ21の正転を停止し、この硬貨払出モー
タ21の正転を停止した時点で払出硬貨の減算を行い、
次の硬貨の払出動作に移行し、以後は通常の払出動作と
同様になる。
【0215】なお、上記再度硬貨払出モータ21を正転
駆動した際に、硬貨払出モータロック検知タイマT25
のタイマ時間t25が経過してもキャリアスイッチ22
が正常にオン、オフせず再びロック検知がなされた場合
は、払出異常として硬貨払出モータ21の再逆転駆動は
行わない。
【0216】また、ゲートモータ31は、ロック検知時
およびロック自動解除動作中は動作可能である。
【0217】また、この場合は、Aソレノイド23−A
(またはEソレノイド23−E)するソレノイド駆動信
号ASOL(またはESOL)はオンしたままになる。
【0218】図56は、Aソレノイド23−Aの駆動に
より硬貨を払い出している状態で硬貨払出モータ21が
ロックした場合における他のロック状態の自動解除動作
をタイミングチャートで示したものである。
【0219】硬貨払出モータ21を正転駆動するモータ
駆動信号MO(F)をオンにすると、硬貨払出モータロ
ック検知タイマT25をスタートさせ、この硬貨払出モ
ータロック検知タイマT25のタイマ時間t25を経過
してもキャリアスイッチ22が正常にオン、オフしない
と、ロック検知としてモータ駆動信号MO(F)をオフ
にし、硬貨払出モータ21の正転を停止させる。
【0220】モータ駆動信号MO(F)をオフにする
と、一定時間(例えば50ms)遅延した後、キャリア
スイッチ22の出力信号SMOからキャリアスイッチ2
2がオフしているかを確認し、ここでキャリアスイッチ
22がオフしていると、硬貨払出モータ21を逆転駆動
するモータ駆動信号MO(R)をオンにするとともに逆
転タイマ(2)T27をスタートさせる。そして、この
逆転タイマ(2)T27のタイマ時間t27が経過する
かキャリアスイッチ22がオンするかいずれか早い方を
検出した時点でモータ駆動信号MO(R)をオフにし、
硬貨払出モータ21の逆転を停止させる。
【0221】硬貨払出モータ21の逆転を停止させる
と、一定時間(例えば50ms)遅延させて再び硬貨払
出モータ21を正転駆動するモータ駆動信号MO(F)
をオンにし、ここで再びロック検知がなされなければ、
正常動作と同様にキャリアスイッチ22のオン、オフに
よりモータ駆動信号MO(F)をオフにすることにより
硬貨払出モータ21の正転を停止し、この硬貨払出モー
タ21の正転を停止した時点で払出硬貨の減算を行い、
次の硬貨の払出動作に移行し、以後は通常の払出動作と
同様になる。
【0222】なお、上記再度硬貨払出モータ21を正転
駆動した際に、硬貨払出モータロック検知タイマT25
のタイマ時間t25が経過してもキャリアスイッチ22
が正常にオン、オフせず再びロック検知がなされた場合
は、払出異常として硬貨払出モータ21の再逆転駆動は
行わない。
【0223】なお、この場合、図57に示すように、払
出動作期間T1またはロック解除動作期間T2のいずれ
かで硬貨の払い出しが行われる場合があるが、この硬貨
払い出しはパルススイッチ25により検出される。
【0224】ここで、払出動作期間T1のみにパルスス
イッチ25の検出出力信号SRPSHが生じた場合は、
この信号SRPSHにより硬貨Aの減算を行い、またロ
ック解除動作期間T2のみにパルススイッチ25の検出
出力信号SRPSHが生じた場合は、この信号SRPS
Hにより硬貨Aの減算を行う。
【0225】しかし、払出動作期間T1およびロック解
除動作期間T2の両者でパルススイッチ25の検出出力
信号SRPSHが生じた場合は、払出動作期間T1に生
じたパルススイッチ25の検出出力信号SRPSHによ
り硬貨Aの減算を行い、ロック解除動作期間T2に生じ
たパルススイッチ25の検出出力信号SRPSHは無効
にする。
【0226】また、ロック解除動作期間T2のみにパル
ススイッチ25の検出出力信号SRPSHが2回以上生
じた場合は、1回目の信号SRPSHのみを有効として
硬貨Aの減算を行い、2回目以降の信号SRPSHは無
効にする。
【0227】また、この実施例の硬貨処理装置において
は、硬貨払出部20による硬貨払い出し際して硬貨払出
モータ21が硬貨詰まり等によりロックした場合は、後
述するインベントリスイッチ41−A〜Eを操作するこ
とにより硬貨払出モータ21を逆転駆動し、これにより
このロック状態の解除動作を行うように構成されてい
る。
【0228】図58は、B〜Dソレノイド24−B〜D
の駆動により硬貨を払い出している時にキャリアスイッ
チ22がオンの状態で硬貨払出モータ21がロックした
場合におけるロック状態の解除動作をタイミングチャー
トで示したものである。
【0229】硬貨払出モータ21を正転駆動するモータ
駆動信号MO(F)をオンにしたが、硬貨払出モータロ
ック検知タイマT25のタイマ時間t25を経過しても
キャリアスイッチ22が正常にオン、オフしないと、ロ
ック検知としてモータ駆動信号MO(F)をオフにし、
硬貨払出モータ21の正転を停止させる。
【0230】この硬貨払出モータ21の正転を停止した
状態で、インベントリスイッチ41−A〜Eのいずれか
が操作され、インベントリ信号SKYA〜Eが入力され
ると、キャリアスイッチ22の出力信号SMOからキャ
リアスイッチ22がオンしているかを確認した後、硬貨
払出モータ21を逆転駆動するモータ駆動信号MO
(R)をオンにするとともに逆転タイマ(1)T26を
スタートさせる。そして、この逆転タイマ(1)T26
のタイマ時間t26が経過するかキャリアスイッチ22
がオフするかいずれか早い方を検出した時点でモータ駆
動信号MO(R)をオフにし、硬貨払出モータ21の逆
転を停止させる。
【0231】硬貨払出モータ21の逆転を停止させる
と、一定時間(例えば50ms)遅延させて再び硬貨払
出モータ21を正転駆動するモータ駆動信号MO(F)
をオンにし、ここで再びロック検知がなされなければ、
以後は、操作されたインベントリスイッチ41−A〜E
に対応するコインチューブ88−A〜Eから硬貨を払い
出す通常のインベントリ動作を行う。
【0232】なお、上記再度硬貨払出モータ21を正転
駆動した際に、硬貨払出モータロック検知タイマT25
のタイマ時間t25が経過してもキャリアスイッチ22
が正常にオン、オフせず再びロック検知がなされた場合
は、払出異常として硬貨払出モータ21の再逆転駆動は
行わない。
【0233】ただし、上記ロック解除動作はインベント
リスイッチ41−A〜Eが操作される毎に繰り返され
る。
【0234】図59は、Aソレノイド23−A(または
Eソレノイド23−E)の駆動により硬貨を払い出して
いる時にキャリアスイッチ22がオンの状態で硬貨払出
モータ21がロックした場合におけるロック状態の解除
動作をタイミングチャートで示したものである。
【0235】硬貨払出モータ21を正転駆動するモータ
駆動信号MO(F)をオンにしたが、硬貨払出モータロ
ック検知タイマT25のタイマ時間t25を経過しても
キャリアスイッチ22が正常にオン、オフしないと、ロ
ック検知としてモータ駆動信号MO(F)をオフにし、
硬貨払出モータ21の正転を停止させる。
【0236】この硬貨払出モータ21の正転を停止した
状態で、インベントリスイッチ41−A〜Eのいずれか
が操作され、インベントリ信号SKYA〜Eが入力され
ると、キャリアスイッチ22の出力信号SMOからキャ
リアスイッチ22がオンしているかを確認した後、Aソ
レノイド23−A(またはEソレノイド23−E)を駆
動するソレノイド駆動信号ASOL(ESOL)をオン
にするとともに硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ
(2)T18をスタートさせ、この硬貨払出ソレノイド
オンディレイタイマ(2)T18のタイマ時間t18が
経過した後、硬貨払出モータ21を逆転駆動するモータ
駆動信号MO(R)をオンにする。
【0237】そして、このモータ駆動信号MO(R)の
オンにより逆転タイマ(1)T26をスタートさせ、こ
の逆転タイマ(1)T26のタイマ時間t26が経過す
るかキャリアスイッチ22がオフするかいずれか早い方
を検出した時点でモータ駆動信号MO(R)をオフに
し、硬貨払出モータ21の逆転を停止させる。
【0238】硬貨払出モータ21の逆転を停止させる
と、一定時間(例えば50ms)遅延させて再び硬貨払
出モータ21を正転駆動するモータ駆動信号MO(F)
をオンにし、キャリアスイッチ22がオン、オフする
と、キャリアスイッチオフディレイタイマT21をスタ
ートさせ、このキャリアスイッチオフディレイタイマT
21のタイマ時間t21を経過した後モータ駆動信号M
O(F)をオフにする。
【0239】また、このモータ駆動信号MO(F)をオ
フによりソレノイドオフディレイタイマ(2)T20を
スタートさせ、このソレノイドオフディレイタイマ
(2)T20のタイマ時間が経過するとソレノイド駆動
信号ASOL(ESOL)をオフにし、このロック解除
動作を終了する。
【0240】そして、以後は、操作されたインベントリ
スイッチ41−A〜Eに対応するコインチューブ88−
A〜Eから硬貨を払い出す通常のインベントリ動作を行
う。なお、上記再度硬貨払出モータ21を正転駆動した
際に、硬貨払出モータロック検知タイマT25のタイマ
時間t25が経過してもキャリアスイッチ22が正常に
オン、オフせず再びロック検知がなされた場合は、払出
異常として硬貨払出モータ21の再逆転駆動は行わな
い。
【0241】ただし、上記ロック解除動作はインベント
リスイッチ41−A〜Eが操作される毎に繰り返され
る。
【0242】図60は、Aソレノイド23−A(または
Eソレノイド23−E)の駆動により硬貨を払い出して
いる時にキャリアスイッチ22がオフの状態で硬貨払出
モータ21がロックした場合におけるロック状態の解除
動作をタイミングチャートで示したものである。
【0243】硬貨払出モータ21を正転駆動するモータ
駆動信号MO(F)をオンにしたが、硬貨払出モータロ
ック検知タイマT25のタイマ時間t25を経過しても
キャリアスイッチ22が正常にオン、オフしないと、ロ
ック検知としてモータ駆動信号MO(F)をオフにし、
硬貨払出モータ21の正転を停止させる。
【0244】この硬貨払出モータ21の正転を停止した
状態で、インベントリスイッチ41−A〜Eのいずれか
が操作され、インベントリ信号SKYA〜Eが入力され
ると、キャリアスイッチ22の出力信号SMOからキャ
リアスイッチ22がオフしているかを確認した後、払い
出そうとした金種のソレノイドを全てオンにするととも
に硬貨払出ソレノイドオンディレイタイマ(2)T18
をスタートさせ、この硬貨払出ソレノイドオンディレイ
タイマ(2)T18のタイマ時間t18が経過した後、
硬貨払出モータ21を逆転駆動するモータ駆動信号MO
(R)をオンにする。
【0245】そして、このモータ駆動信号MO(R)の
オンにより逆転タイマ(1)T26をスタートさせ、こ
の逆転タイマ(1)T26のタイマ時間t26が経過す
るかキャリアスイッチ22がオフするかいずれか早い方
を検出した時点でモータ駆動信号MO(R)をオフに
し、硬貨払出モータ21の逆転を停止させる。
【0246】硬貨払出モータ21の逆転を停止させる
と、一定時間(例えば50ms)遅延させて再び硬貨払
出モータ21を正転駆動するモータ駆動信号MO(F)
をオンにし、キャリアスイッチ22がオン、オフする
と、キャリアスイッチオフディレイタイマT21をスタ
ートさせ、このキャリアスイッチオフディレイタイマT
21のタイマ時間t21を経過した後モータ駆動信号M
O(F)をオフにする。
【0247】また、このモータ駆動信号MO(F)をオ
フによりソレノイドオフディレイタイマ(2)T20を
スタートさせ、このソレノイドオフディレイタイマ
(2)T20のタイマ時間が経過するとソレノイド駆動
信号ASOL(ESOL)をオフにし、このロック解除
動作を終了する。
【0248】そして、以後は、操作されたインベントリ
スイッチ41−A〜Eに対応するコインチューブ88−
A〜Eから硬貨を払い出す通常のインベントリ動作を行
う。なお、上記再度硬貨払出モータ21を正転駆動した
際に、硬貨払出モータロック検知タイマT25のタイマ
時間t25が経過してもキャリアスイッチ22が正常に
オン、オフせず再びロック検知がなされた場合は、払出
異常として硬貨払出モータ21の再逆転駆動は行わな
い。
【0249】ただし、上記ロック解除動作はインベント
リスイッチ41−A〜Eが操作される毎に繰り返され
る。
【0250】図61は、この実施例の硬貨処理装置の制
御部100とインベントリスイッチパネル40との間で
送受される信号を示したものである。
【0251】インベントリスイッチパネル40は、図1
4に示すように、Aチューブインベントリスイッチ41
−A、Bチューブインベントリスイッチ41−B、Cチ
ューブインベントリスイッチ41−C、Dチューブイン
ベントリスイッチ41−D、Eチューブインベントリス
イッチ41−E、補助機インベントリスイッチ42、自
動釣銭合わせスイッチ43、硬貨選別部モニタランプ4
4、コインメックモニタランプ45を有している。
【0252】ここで、Aチューブインベントリスイッチ
41−Aは、コインチューブ88−A内の硬貨を払い出
すAチューブインベントリ動作を行う時に操作されるも
ので、このAチューブインベントリスイッチ41−Aの
操作によりAチューブインベントリ信号SKYAを制御
部100に出力する。制御部100はこのAチューブイ
ンベントリ信号SKYAの入力により硬貨払出部20を
制御してコインチューブ88−A内の硬貨を払い出すA
チューブインベントリ動作を行わせる。
【0253】また、Bチューブインベントリスイッチ4
1−Bは、コインチューブ88−B内の硬貨を払い出す
Bチューブインベントリ動作を行う時に操作されるもの
で、このBチューブインベントリスイッチ41−Bの操
作によりBチューブインベントリ信号SKYBを制御部
100に出力する。制御部100はこのBチューブイン
ベントリ信号SKYBの入力により硬貨払出部20を制
御してコインチューブ88−B内の硬貨を払い出すBチ
ューブインベントリ動作を行わせる。
【0254】また、Cチューブインベントリスイッチ4
1−Cは、コインチューブ88−C内の硬貨を払い出す
Cチューブインベントリ動作を行う時に操作されるもの
で、このCチューブインベントリスイッチ41−Cの操
作によりCチューブインベントリ信号SKYCを制御部
100に出力する。制御部100はこのCチューブイン
ベントリ信号SKYCの入力により硬貨払出部20を制
御してコインチューブ88−C内の硬貨を払い出すCチ
ューブインベントリ動作を行わせる。
【0255】また、Dチューブインベントリスイッチ4
1−Dは、コインチューブ88−D内の硬貨を払い出す
Dチューブインベントリ動作を行う時に操作されるもの
で、このDチューブインベントリスイッチ41−Dの操
作によりDチューブインベントリ信号SKYDを制御部
100に出力する。制御部100はこのDチューブイン
ベントリ信号SKYDの入力により硬貨払出部20を制
御してコインチューブ88−D内の硬貨を払い出すDチ
ューブインベントリ動作を行わせる。
【0256】また、Eチューブインベントリスイッチ4
1−Eは、コインチューブ88−E内の硬貨を払い出す
Eチューブインベントリ動作を行う時に操作されるもの
で、このEチューブインベントリスイッチ41−Eの操
作によりEチューブインベントリ信号SKYEを制御部
100に出力する。制御部100はこのEチューブイン
ベントリ信号SKYEの入力により硬貨払出部20を制
御してコインチューブ88−E内の硬貨を払い出すEチ
ューブインベントリ動作を行わせる。
【0257】また、補助機インベントリスイッチ42
は、釣銭補助機76内の硬貨を払い出す補助機インベン
トリ動作を行う時に操作されるもので、この補助機イン
ベントリスイッチ42の操作により補助機インベントリ
信号SZDを制御部100に出力する。制御部100は
この補助機インベントリ信号SZDの入力により釣銭補
助機76を制御して釣銭補助機76内の硬貨を払い出す
補助機インベントリ動作を行わせる。
【0258】また、自動釣銭合わせスイッチ43は、自
動釣銭合わせモードの設定時に操作されるもので、この
自動釣銭合わせスイッチ43の操作により自動釣銭合わ
せ信号SJIDOが制御部100に出力され、制御部1
00はこの自動釣銭合わせ信号SJIDOの入力により
硬貨払出部20を制御して自動釣銭合わせに必要な硬貨
の自動払い出しを行う。
【0259】また、硬貨選別部モニタランプ44は、硬
貨選別部11の状態を表示するモニタランプで、硬貨選
別部11の異常時に点滅し、正常時に点灯する。この硬
貨選別部モニタランプ44の点滅および点灯は制御部1
00からの硬貨選別部モニタ信号ACCMNTにより制
御される。
【0260】また、コインメックモニタランプ45は、
コインメック部(図2に示した硬貨選別振分部10およ
び硬貨蓄積部50および硬貨払出部20を含む部分)の
状態を表示するモニタランプで、コインメック部の異常
時に点滅し、正常時に点灯する。このコインメックモニ
タランプ45の点滅および点灯は制御部100からのコ
インメックモニタ信号CMMNTにより制御される。
【0261】図62は、この実施例の硬貨処理装置の硬
貨蓄積部50から制御部100に送出される信号を示し
たものである。
【0262】硬貨蓄積部50は、Aチューブオーバーフ
ロースイッチ51、Bチューブオーバーフロースイッチ
53−B、Cチューブオーバーフロースイッチ53−
C、Dチューブオーバーフロースイッチ53−D、Bチ
ューブエンプティスイッチ52−B、Cチューブエンプ
ティスイッチ52−C、Dチューブエンプティスイッチ
52−D、Eチューブエンプティスイッチ52−Eを有
している。
【0263】ここで、Aチューブオーバーフロースイッ
チ51は、図2に示すようにコインチューブ88−Aの
所定位置に配設され、コインチューブ88−A内の硬貨
がAチューブオーバーフロースイッチ51の配設位置に
対応する所定の枚数に達すると動作し、Aチューブオー
バーフロー信号SOVKAを出力する。
【0264】なお、図2においては、Aチューブオーバ
ーフロースイッチ51として51−Aおよび51−Bが
記載されているが、実際の動作においては、このAチュ
ーブオーバーフロースイッチ51−Aおよび51−Bの
いずれかが用いられる。
【0265】Bチューブオーバーフロースイッチ53−
B、Cチューブオーバーフロースイッチ53−C、Dチ
ューブオーバーフロースイッチ53−Dは、図17に示
したようにコインチューブ88−B、88−C、88−
Dの上部に配設されており、コインチューブ88−B、
88−C、88−D内の硬貨がそれぞれ満配になると動
作し、Bチューブオーバーフロー信号SOVKB、Cチ
ューブオーバーフロー信号SOVKC、Dチューブオー
バーフロー信号SOVKDを出力する。
【0266】また、Bチューブエンプティスイッチ52
−B、Cチューブエンプティスイッチ52−C、Dチュ
ーブエンプティスイッチ52−D、Eチューブエンプテ
ィスイッチ52−Eは、図2に示すように、コインチュ
ーブ88−B、88−C、88−D、88−Eの所定位
置にそれぞれ配設され、コインチューブ88−B、88
−C、88−D、88−E内の硬貨が、それぞれBチュ
ーブエンプティスイッチ52−B、Cチューブエンプテ
ィスイッチ52−C、Dチューブエンプティスイッチ5
2−D、Eチューブエンプティスイッチ52−Eの配設
位置に対応する所定枚数以下になると、Bチューブエン
プティ信号SBEP、Cチューブエンプティ信号SCE
P、Dチューブエンプティ信号SDEP、Eチューブエ
ンプティ信号SEEPを出力する。
【0267】ここで、Aチューブオーバーフロー信号S
OVKAは直接制御部100に入力されるが、Bチュー
ブエンプティ信号SBEP、Cチューブエンプティ信号
SCEP、Dチューブエンプティ信号SDEP、Eチュ
ーブエンプティ信号SEEP、Bチューブオーバーフロ
ー信号SOVKB、Cチューブオーバーフロー信号SO
VKC、Dチューブオーバーフロー信号SOVKDは後
述するマトリクス入力部78を介して制御部100に入
力される。
【0268】図63は、この実施例の硬貨処理装置の釣
銭補助機76と制御部100との間で送受される信号を
示したものである。
【0269】釣銭補助機76は、その詳細は図示しない
が、Aチューブ、Bチューブ、Cチューブの3本の釣銭
払出用のコインチューブおよび各釣銭払出用のコインチ
ューブから硬貨を払い出すAチューブ払出モータ、Bチ
ューブ払出モータ、Cチューブ払出モータを具備してお
り、更に、Aチューブ払出モータ、Bチューブ払出モー
タ、Cチューブ払出モータのそれぞれの動作を検出する
Aチューブ払出モータキャリアスイッチ、Bチューブ払
出モータキャリアスイッチ、Cチューブ払出モータキャ
リアスイッチおよびこの釣銭補助機76から払い出され
た硬貨を検出するサブパルススイッチを具備している。
【0270】この釣銭補助機76は、制御部100から
Aチューブ払出モータ、Bチューブ払出モータ、Cチュ
ーブ払出モータのそれぞれの駆動を制御するAチューブ
払出モータ駆動信号MOA、Bチューブ払出モータ駆動
信号MOB、Cチューブ払出モータ駆動信号MOCを入
力し、サブパルススイッチの検出出力信号SRPSB、
Aチューブ払出モータキャリアスイッチ、Bチューブ払
出モータキャリアスイッチ、Cチューブ払出モータキャ
リアスイッチのそれぞれの出力信号SMOA、SMO
B、SMOCを出力する。
【0271】ここで、サブパルススイッチの検出出力信
号SRPSB直接制御部100に入力されるが、Aチュ
ーブ払出モータキャリアスイッチ、Bチューブ払出モー
タキャリアスイッチ、Cチューブ払出モータキャリアス
イッチのそれぞれの出力信号SMOA、SMOB、SM
OCは後述するマトリクス入力部78を介して制御部1
00に入力される。
【0272】図64は、この実施例の硬貨処理装置のシ
ステムコントロールスイッチ60から制御部100に送
出される信号を示したものである。
【0273】システムコントロールスイッチ60は、こ
の硬貨処理装置の動作を規定する各種設定データを入力
するもので、具体的には、コインチューブ88−Eの蓄
積金種を設定するEチューブ金種設定信号SEO、釣銭
補助機76のCチューブの蓄積金種を設定するCチュー
ブ金種設定信号SCO,SC1、釣銭補助機76のBチ
ューブの蓄積金種を設定するBチューブ金種設定信号S
BO,SB1、釣銭補助機76のAチューブの蓄積金種
を設定するAチューブ金種設定信号SAO,SA1、硬
貨識別部11における硬貨Aの選別精度を切り換えるた
めの硬貨A選別精度切換信号SUPA、硬貨識別部11
における硬貨Bの選別精度を切り換えるための硬貨B選
別精度切換信号SUPB、硬貨識別部11における硬貨
Cの選別精度を切り換えるための硬貨C選別精度切換信
号SUPC、硬貨識別部11における硬貨Dの選別精度
を切り換えるための硬貨D選別精度切換信号SUPDを
出力する。
【0274】ここで、Eチューブ金種設定信号SEO
は、硬貨Bと硬貨Dを設定できるように構成されてお
り、図65に示すようにSEO=Pで硬貨B、SEO=
Nで硬貨Bの設定を行う。
【0275】また、Aチューブ金種設定信号SAO,S
A1、Bチューブ金種設定信号SBO,SB1、Cチュ
ーブ金種設定信号SCO,SC1は、それぞれ硬貨B、
硬貨C、硬貨Dを設定できるように構成されており、A
チューブ金種設定信号SAO,SA1について示すと、
図66に示すように、SAO=P,SA1=Pで硬貨
B、SAO=N,SA1=Pで硬貨C、SAO=P,S
A1=Nで硬貨Dの設定を行う。また、SAO=N,S
A1=Nの場合はAチューブが未接続であることを示
す。なお、Bチューブ金種設定信号SBO,SB1、C
チューブ金種設定信号SCO,SC1についても同様で
ある。
【0276】また、硬貨A選別精度切換信号SUPA
は、SUPA=Nで、硬貨Aの選別精度をノーマルに設
定することを示し、SUPA=Pで、硬貨Aの選別精度
のアップすることを示す。
【0277】同様に、硬貨B選別精度切換信号SUPB
は、SUPB=Nで、硬貨Bの選別精度をノーマルに設
定することを示し、SUPB=Pで、硬貨Bの選別精度
のアップすることを示し、硬貨C選別精度切換信号SU
PCは、SUPC=Nで、硬貨Cの選別精度をノーマル
に設定することを示し、SUPC=Pで、硬貨Cの選別
精度のアップすることを示し、硬貨D選別精度切換信号
SUPDは、SUPD=Nで、硬貨Dの選別精度をノー
マルに設定することを示し、SUPD=Pで、硬貨Dの
選別精度のアップすることを示す。
【0278】システムコントロールスイッチ60から出
力される上記Eチューブ金種設定信号SEO、Cチュー
ブ金種設定信号SCO,SC1、Bチューブ金種設定信
号SBO,SB1、Aチューブ金種設定信号SAO,S
A1、硬貨A選別精度切換信号SUPA、硬貨B選別精
度切換信号SUPB、硬貨C選別精度切換信号SUP
C、硬貨D選別精度切換信号SUPDは、後述するマト
リクス入力部78を介して制御部100に入力される。
【0279】図67は、マトリクス入力部78の入出力
信号を示したものである。このマトリクス入力部78は
22本の信号を入力し、この22本の信号を制御部10
0からの4本のタイミング信号T0〜T3に同期して6
本のマトリクス信号SIN0〜SIN5に時分割多重化
して制御部100に出力する。
【0280】具体的には、マトリクス入力部78は、硬
貨蓄積部50からのBチューブエンプティ信号SBE
P、Cチューブエンプティ信号SCEP、Dチューブエ
ンプティ信号SDEP、Eチューブエンプティ信号SE
EP、Bチューブオーバーフロー信号SOVKB、Cチ
ューブオーバーフロー信号SOVKC、Dチューブオー
バーフロー信号SOVKDおよび釣銭補助機76からの
Aチューブ払出モータキャリアスイッチ、Bチューブ払
出モータキャリアスイッチ、Cチューブ払出モータキャ
リアスイッチのそれぞれの出力信号SMOA、SMO
B、SMOCおよびシステムコントロールスイッチ60
からのEチューブ金種設定信号SEO、Cチューブ金種
設定信号SCO,SC1、Bチューブ金種設定信号SB
O,SB1、Aチューブ金種設定信号SAO,SA1、
硬貨A選別精度切換信号SUPA、硬貨B選別精度切換
信号SUPB、硬貨C選別精度切換信号SUPC、硬貨
D選別精度切換信号SUPD及びキャッシュ詰りスイッ
チ77の出力信号SCRを入力し、これらの信号を図6
8に示すように制御部100からの4本のタイミング信
号T0〜T3に同期して6本のマトリクス信号SIN0
〜SIN5に時分割多重化して制御部100に出力す
る。
【0281】すなわち、マトリクス入力部78は、制御
部100からタイミング信号T0が入力されたタイミン
グで、マトリクス信号SIN0、SIN3、SIN4、
SIN5に、Eチューブ金種設定信号SEO、硬貨A選
別精度切換信号SUPA、Bチューブオーバーフロー信
号SOVKBを割当てて出力し、制御部100からタイ
ミング信号T1が入力されたタイミングで、マトリクス
信号SIN0〜SIN5に、Cチューブ金種設定信号S
CO,SC1、Cチューブ払出モータキャリアスイッチ
の出力信号SMOC、硬貨B選別精度切換信号SUP
B、Cチューブエンプティ信号SCEP、Cチューブオ
ーバーフロー信号SOVKCを割当てて出力し、制御部
100からタイミング信号T2が入力されたタイミング
で、マトリクス信号SIN0〜SIN5に、Bチューブ
金種設定信号SBO,SB1、Bチューブ払出モータキ
ャリアスイッチの出力信号SMOB、硬貨C選別精度切
換信号SUPC、Dチューブエンプティ信号SDEP、
Dチューブオーバーフロー信号SOVKDを割当てて出
力し、制御部100からタイミング信号T3が入力され
たタイミングで、マトリクス信号SIN0〜SIN5
に、Aチューブ金種設定信号SAO,SA1、Aチュー
ブ払出モータキャリアスイッチの出力信号SMOA、硬
貨D選別精度切換信号SUPD、Dチューブエンプティ
信号SDEP、キャッシュ詰りスイッチ77の出力信号
SCRDを割当てて出力する。
【0282】このような構成によると、制御部100の
限られた入出力ピンを有効に活用することができる。
【0283】なお、この実施例においては、ゲートモー
タ31、硬貨払出モータ21、Aソレノイド23−A、
B〜Dソレノイド24−B〜D、Eソレノイド23−
E、正偽貨ソレノイド123、第1〜第3の振分ソレノ
イド124−1〜3等は図示しない電源から供給される
+24Vにより駆動されるように構成されているが、こ
の実施例においては、上記各モータおよびソレノイドの
駆動に際して、まず、この電源からの+24Vをアクテ
ィブ(ON)にし、その後、各モータおよびソレノイド
の駆動信号をアクティブ(0N)にするように構成され
ている。また、各モータおよびソレノイドの駆動終了に
際しては、まず、各モータおよびソレノイドの駆動信号
を0FFにし、その後、電源からの+24Vを0FFに
するように構成されている。
【0284】すなわち、各モータおよびソレノイドの駆
動開始に際しては、必ず、電源からの+24Vを0Nに
する処理を行い、また、各モータおよびソレノイドの駆
動終了後は、必ず、電源からの+24Vを0FFにする
処理を行う。
【0285】このような処理を追加することにより、待
機時には、各モータおよびソレノイドは、電源からの+
24Vが0FFに制御されるので、電波障害、いたず
ら、回路のショート等による各モータおよびソレノイド
の誤動作を確実に防止することができる。
【0286】また、一般に、この種の硬貨処理装置にお
いては、各硬貨の投入枚数が予め設定された所定枚数に
達すると、それ以上の硬貨の投入は全て禁止するように
構成されているが、特に、この実施例においては、ある
金種の硬貨の投入制限枚数が予め設定された所定枚数に
達した場合、この予め設定された所定枚数に達した金種
の硬貨のみの投入を禁止するように構成されている。
【0287】すなわち、このような構成によると、ある
金種の硬貨の投入枚数がこの金種に対応して予め設定さ
れた投入制限枚数に達した場合、この金種の硬貨のそれ
以上の投入は禁止されるが、他の金種の硬貨の投入枚数
がその他の金種に対応してそれぞれ予め設定された投入
制限枚数に達していなければ、この他の金種の硬貨の投
入は受け入れられる。これにより、販売の機会を最大限
に利用することが可能になる。
【0288】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第2の振分ソレノイドにより駆動される第2の振分
レバーにより、正貨として振り分けられた第1の金種お
よび第2の金種の硬貨を第1の硬貨通路に振り分け、ま
た、第3の金種および第4の金種の硬貨を第2の硬貨通
路に振り分け、更に、第3の振分ソレノイドにより、第
1の硬貨通路に設けられた第3の振分レバーと第2の硬
貨通路に設けられた第4の振分レバーとを共通に駆動し
て第1乃至第4の金種の硬貨の振り分けを行うように構
成したので、振分レバーの数より少ない数のソレノイド
で複数の金種の硬貨の振り分けが可能になる。
【0289】
【0290】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる硬貨処理装置の制御系統を示
すブロック図。
【図2】この発明に係わる硬貨処理装置の全体構成を概
念的に示す概念正面図。
【図3】図2に示した硬貨識別部の具体例を示す機能ブ
ロック図。
【図4】図2に示した正偽貨振分レバーおよびそれを駆
動する正偽貨振分ソレノイドの配置関係を示す一部切り
欠き正面図。
【図5】図4の5−5断面図。
【図6】図2に示した第1の振分レバー、第2の振分レ
バー、第3の振分レバー、第4の振分レバーの配設部分
を拡大して示した概念正面図。
【図7】図6に示した第1の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念断面図。
【図8】図6に示した第1の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念断面図。
【図9】図6に示した第3の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念断面図。
【図10】図6に示した第4の振分レバーの硬貨振分動
作を説明する概念断面図。
【図11】図6に示した第3の振分レバーの硬貨振分動
作を説明する概念断面図。
【図12】図6に示した第4の振分レバーの硬貨振分動
作を説明する概念断面図。
【図13】正偽貨振分レバーおよび第1〜第4の振分レ
バーによる振分態様を正偽貨振分ソレノイドを制御する
信号GSOL、第1〜第3の振分ソレノイドを制御する
信号SOL1〜3との関係のもとに表に表わした図。
【図14】図2に示した硬貨蓄積部のフロントパネルに
沿って形成された偽貨通路およびインベントリスイッチ
パネルの詳細を示す概念斜視図。
【図15】図2に示した正偽貨振分レバーにより偽貨と
して振り分けられた硬貨の落下通路を示す一部切り欠き
概念正面図。
【図16】図2に示した第1の貨振分レバーにより金庫
導入硬貨として振り分けられた硬貨の落下通路を示す概
念正面図。
【図17】図2に示したオーバ−フロースイッチの配設
部の一部拡大概念斜視図。
【図18】図7に示したオーバ−フロースイッチの動作
を説明する概念断面図。
【図19】図2に示した硬貨払出部の概念正面図。
【図20】図19に示したAソレノイドにより駆動され
るクラッチの動作を説明する概念断面図。
【図21】図19に示したAソレノイドにより駆動され
るクラッチの動作を説明する概念断面図。
【図22】図19に示した硬貨払出部の概念断面図。
【図23】図19に示したチェンジレバーの動作を説明
する概念断面図。
【図24】図19に示したチェンジレバーの動作を説明
する概念断面図。
【図25】図2に示したコインチューブ88−A内の硬
貨を払い出す場合の払出動作を説明する概念断面図。
【図26】図2に示したコインチューブ88−B内の硬
貨を払い出す場合の払出動作を説明する概念断面図。
【図27】図2に示したコインチューブ88−B内の硬
貨を払い出す場合における硬貨を払い出さないコインチ
ューブ88−Cの状態を示す概念断面図。
【図28】ゲートモータによりゲートプレートを開閉制
御するゲート開閉機構を説明するための一部切り欠き概
念正面図。
【図29】図28に示したゲート開閉機構の上面一部切
り欠き概念断面図。
【図30】図28に示したゲート開閉機構の動作を説明
するための上面一部切り欠き概念断面図。
【図31】図28に示したゲート開閉機構の動作により
硬貨識別部に詰まった硬貨および後続する硬貨の落下通
路を示す概念正面図。
【図32】図1に示した制御部と主制御部との間で各種
データを交信に用いる信号を説明するブロック図。
【図33】図1に示した制御部とEEROMとの間で送
受される信号を説明するブロック図。
【図34】図1に示した制御部と硬貨選別振分部との間
で送受される信号を説明するブロック図。
【図35】図1に示した制御部と図34に示した硬貨振
分部との間で送受される信号を説明するブロック図。
【図36】図1に示した制御部から送出される信号GS
OL、SOL1〜SOL3の発生タイミングを投入硬貨
が硬貨Bである場合について示すタイミングチャート。
【図37】図1に示した制御部から送出される信号GS
OL、SOL1〜SOL3の発生タイミングを投入硬貨
が硬貨Cである場合について示すタイミングチャート。
【図38】図1に示した制御部から送出される信号GS
OL、SOL1〜SOL3の発生タイミングを投入硬貨
が硬貨Dである場合について示すタイミングチャート。
【図39】図1に示した制御部から送出される信号GS
OL、SOL1〜SOL3の発生タイミングを投入硬貨
が硬貨Aである場合について示すタイミングチャート。
【図40】図1に示した制御部から送出される信号GS
OL、SOL1〜SOL3の発生タイミングを投入硬貨
が金庫導入硬貨である場合について示すタイミングチャ
ート。
【図41】金庫導入硬貨によりパスセンサが正常に動作
しなかった場合に対応するために設けられた正偽貨振分
ソレノイドオンタイマおよびカウントアップ可能期間タ
イマの動作を説明するタイミングチャート。
【図42】金庫導入硬貨によりキャッシュセンサが正常
に動作しなかった場合に対応するために設けられた第1
の振分ソレノイドオンタイマの動作を説明するタイミン
グチャート。
【図43】各硬貨に対応して設けられた硬貨A受入禁止
フラグFA、硬貨B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁
止フラグFC、硬貨D受入禁止フラグFD、金庫導入硬
貨受入禁止フラグFCAのセットタイミングおよびクリ
アのタイミングを表で示した図。
【図44】正偽貨振分ソレノイド、第1の振分ソレノイ
ド、第2の振分ソレノイド、第3の振分ソレノイドのオ
ン、オフによる偽貨、正貨、硬貨A〜D、金庫導入硬貨
の振分態様および硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨B受
入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、硬貨D
受入禁止フラグFD、金庫導入硬貨受入禁止フラグFC
Aのクリアのタイミングを示した図。
【図45】投入硬貨の金種と第1〜第3の振分ソレノイ
ドおよび各タイマT6〜T13の動作の関係を表で示し
た図。
【図46】図1に示した制御部と硬貨払出部との間で送
受される信号を説明するブロック図。
【図47】図1に示したコインチューブ88−Aまたは
88−Eから硬貨を払い出す場合における制御部による
制御の様子を示すタイミングチャート。
【図48】図1に示したコインチューブ88−B〜Dか
ら硬貨を払い出す場合における制御部による制御の様子
を示すタイミングチャート。
【図49】図1に示した制御部とゲート制御部との間で
送受される信号を説明するブロック図。
【図50】図1に示した制御部によるゲート制御部の制
御の様子を示すタイミングチャート。
【図51】図2に示したB〜DソレノイドおよびAソレ
ノイド(またはEソレノイド)の同時駆動により2金種
または3金種の硬貨を同時に払い出す場合における制御
部によるゲートモータの駆動制御を示すタイミングチャ
ート。
【図52】図2に示したB〜DソレノイドおよびAソレ
ノイド(またはEソレノイド)の同時駆動により2金種
または3金種の硬貨を同時に払い出している状態からB
〜Dソレノイドのみの駆動により1金種の硬貨払い出し
状態に移行した場合における制御部によるゲートモータ
の駆動制御を示すタイミングチャート。
【図53】図2に示したB〜DソレノイドおよびAソレ
ノイド(またはEソレノイド23−E)の同時駆動によ
り2金種または3金種の硬貨を同時に払い出している状
態からAソレノイド(またはEソレノイド)の駆動によ
り1金種の硬貨払い出し状態に移行した場合における制
御部によるゲートモータの駆動制御を示すタイミングチ
ャート。
【図54】図2に示したB〜Dソレノイドの駆動により
硬貨を払い出している状態で硬貨払出モータがロックし
た場合における制御部によるロック状態の自動解除動作
を示すタイミングチャート。
【図55】図2に示したAソレノイド(またはEソレノ
イド)の駆動により硬貨を払い出している状態で硬貨払
出モータがロックした場合における制御部によるロック
状態の自動解除動作を示すタイミングチャート。
【図56】図2に示したAソレノイドの駆動により硬貨
を払い出している状態で硬貨払出モータがロックした場
合における他のロック状態の自動解除動作を示すタイミ
ングチャート。
【図57】図2に示したAソレノイドの駆動により硬貨
を払い出している状態で硬貨払出モータがロックした場
合における他のロック状態の自動解除動作の払出硬貨の
検出動作を説明するタイミングチャート。
【図58】図2に示したB〜Dソレノイドの駆動により
硬貨を払い出している時にキャリアスイッチがオンの状
態で硬貨払出モータがロックした場合におけるロック状
態の解除動作を示すタイミングチャート。
【図59】図2に示したAソレノイド(またはEソレノ
イド)の駆動により硬貨を払い出している時にキャリア
スイッチがオンの状態で硬貨払出モータがロックした場
合におけるロック状態の解除動作を示すタイミングチャ
ート。
【図60】図2に示したAソレノイド(またはEソレノ
イド)の駆動により硬貨を払い出している時にキャリア
スイッチがオフの状態で硬貨払出モータがロックした場
合におけるロック状態の解除動作を示すタイミングチャ
ート
【図61】図1に示した制御部とインベントリスイッチ
パネルとの間で送受される信号を説明するブロック図。
【図62】図1に示した硬貨蓄積部から制御部に送出さ
れる信号を説明するブロック図。
【図63】図1に示した制御部と釣銭補助機との間で送
受される信号を説明するブロック図。
【図64】図1に示したシステムコントロールスイッチ
から制御部に送出される信号を説明するブロック図。
【図65】図64に示したEチューブ金種設定信号SE
Oと設定金種との関係を表で示した図。
【図66】図64に示したAチューブ金種設定信号SA
O,SA1、Bチューブ金種設定信号SBO,SB1、
Cチューブ金種設定信号SCO,SC1と設定金種との
関係を表で示した図。
【図67】図1に示したマトリクス入力部の入出力信号
の関係を示した図。
【図68】図67に示したマトリクス入力部による時分
割多重化動作を表で示した図。
【符号の説明】
10 硬貨選別振分部 20 硬貨払出部 30 ゲート制御部 40 インベントリスイッチパネル 50 硬貨蓄積部 60 システムコントロールスイッチ 71 主制御部 72 EEROM(記憶手段) 73 温度検出部 74 外部返却スイッチ 75 カセットスイッチ 76 釣銭補助機 77 キャッシュ詰りスイッチ 78 マトリックス入力部 100 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−68334(JP,A) 特開 平5−114066(JP,A) 特開 平4−172592(JP,A) 特開 平6−98382(JP,A) 特開 平4−342010(JP,A) 特開 昭58−46496(JP,A) 特開 昭54−20797(JP,A) 実開 昭59−104372(JP,U) 実開 昭62−28281(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00,5/00,9/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入硬貨の正偽および金種を識別する硬
    貨識別手段と、 前記硬貨識別手段で正貨と識別された硬貨の内の一部を
    前記硬貨蓄積手段に金種別に蓄積するために振り分ける
    とともに、前記硬貨識別手段で正貨と識別された硬貨の
    内の一部を金庫通路に振り分け、更に前記硬貨識別手段
    で偽貨と識別された硬貨を返却通路に振り分ける硬貨振
    分手段と、 前記硬貨蓄積手段に蓄積された硬貨を用いて所要の硬貨
    の払い出しを行う硬貨払出手段とを具備する硬貨処理装
    置において、 前記硬貨振分手段は、 正偽貨振分ソレノイドと、 前記正偽貨振分ソレノイドのオフにより前記硬貨識別手
    段で偽貨と識別された硬貨を前記返却通路に振り分け、
    オンにより前記硬貨識別手段で正貨と識別された硬貨を
    正貨通路に振り分ける正偽貨振分レバーと、 前記正貨通路に振り分けられた硬貨の通過によりオン、
    オフする第1の検出手段と、 第1の振分ソレノイドと、 前記第1の検出手段の下流側に設けられ、前記第1の振
    分ソレノイドのオフにより前記第1の検出手段で検出さ
    れた硬貨を前記硬貨蓄積手段側に振り分け、オンにより
    前記第1の検出手段で検出された硬貨を前記金庫通路に
    振り分ける第1の振分レバーと、 前記金庫通路に振り分けられた硬貨の通過によりオン、
    オフする第2の検出手段と、 第2の振分ソレノイドと、 前記第1の振分レバーの下流側に設けられ、前記第2の
    振分ソレノイドのオフにより前記硬貨蓄積手段側に振り
    分けられた第1の金種および第2の金種の硬貨を第1の
    金種および第2の金種に対応する第1の硬貨通路に振り
    分け、オンにより第3の金種および第4の金種の硬貨を
    第2の硬貨通路に振り分ける第2の振分レバーと、 第3の振分ソレノイドと、 前記第1の硬貨通路に設けられ、前記第3の振分ソレノ
    イドのオフにより前記第2の金種の硬貨を振り分け、オ
    ンにより前記第1の金種の硬貨を振り分ける第3の振分
    レバーと、 前記第2の硬貨通路に設けられ、前記第3の振分ソレノ
    イドのオフにより前記第4の金種の硬貨を振り分け、オ
    ンにより前記第3の金種の硬貨を振り分ける第4の振分
    レバーとを具備することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 前記正偽貨振分ソレノイドは、 前記硬貨識別手段により前記投入硬貨が正貨と判定され
    た時点でオンし、該投入硬貨により前記第1の検出手段
    の出力がオンした後オフすることを特徴とする請求項1
    記載の硬貨処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の振分ソレノイドは、 前記正偽貨振分ソレノイドがオンしてから一定時間遅延
    してオンし、前記第2の検出手段がオンした後オフする
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の振分ソレノイドは、 前記正偽貨振分ソレノイドがオンしてから一定時間遅延
    してオンし、前記第1の検出手段がオン、オフしてから
    第1の時間経過した後オフすることを特徴とする請求項
    1記載の硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の振分ソレノイドは、 前記投入硬貨が第1の金種の硬貨である場合、前記正偽
    貨振分ソレノイドがオンしてから一定時間遅延してオン
    し、前記第1の検出手段がオン、オフしてから第2の時
    間経過した後オフすることを特徴とする請求項1記載の
    硬貨処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の振分ソレノイドは、 前記投入硬貨が第3の金種の硬貨である場合、前記第2
    の振分ソレノイドがオンしてから一定時間遅延してオン
    し、前記第1の検出手段がオン、オフしてから第2の時
    間経過した後オフすることを特徴とする請求項1記載の
    硬貨処理装置。
  7. 【請求項7】 前記硬貨振分手段は、 前記硬貨識別手段により前記投入硬貨が正貨と判定され
    た時点で該投入硬貨と同一の金種を除く全ての金種の硬
    貨の受入を禁止し、 該投入硬貨が前記第1の金種の硬貨である場合は、前記
    第1の振分ソレノイドがオフした時点で前記金庫通路へ
    振り分けられる硬貨の受入禁止を解除し、前記第2の振
    分ソレノイドがオフした時点で前記第3の金種の硬貨の
    受入禁止を解除し、前記第3の振分ソレノイドがオフし
    た時点で前記第2および第4の金種の硬貨の受入禁止を
    解除することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記硬貨振分手段は、 前記硬貨識別手段により前記投入硬貨が正貨と判定され
    た時点で該投入硬貨と同一の金種以外の全ての金種の硬
    貨の受入を禁止し、 該投入硬貨が前記第2の金種の硬貨である場合は、前記
    第1の振分ソレノイドがオフした時点で前記金庫通路へ
    振り分けられる硬貨の受入禁止を解除し、前記第2の振
    分ソレノイドがオフした時点で前記第4の金種の硬貨の
    受入禁止を解除し、前記第3の振分ソレノイドがオフし
    た時点で前記第1および第3の金種の硬貨の受入禁止を
    解除することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記硬貨振分手段は、 前記硬貨識別手段により前記投入硬貨が正貨と判定され
    た時点で該投入硬貨と同一の金種以外の全ての金種の硬
    貨の受入を禁止し、 該投入硬貨が前記第3の金種の硬貨である場合は、前記
    第1の振分ソレノイドがオフした時点で前記金庫通路へ
    振り分けられる硬貨の受入禁止を解除し、前記第2の振
    分ソレノイドがオフした時点で前記第1の金種の硬貨の
    受入禁止を解除し、前記第3の振分ソレノイドがオフし
    た時点で前記第2および第3の金種の硬貨の受入禁止を
    解除することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記硬貨振分手段は、 前記硬貨識別手段により前記投入硬貨が正貨と判定され
    た時点で該投入硬貨と同一の金種以外の全ての金種の硬
    貨の受入を禁止し、 該投入硬貨が前記第4の金種の硬貨である場合は、前記
    第1の振分ソレノイドがオフした時点で前記金庫通路へ
    振り分けられる硬貨の受入禁止を解除し、前記第2の振
    分ソレノイドがオフした時点で前記第2の金種の硬貨の
    受入禁止を解除し、前記第3の振分ソレノイドがオフし
    た時点で前記第1および第3の金種の硬貨の受入禁止を
    解除することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記硬貨振分手段は、 前記硬貨識別手段により前記投入硬貨が正貨と判定され
    た時点で該投入硬貨と同一の金種以外の全ての金種の硬
    貨の受入を禁止し、 該投入硬貨が前記金庫通路へ振り分けられる硬貨である
    場合は、前記第1の振分ソレノイドがオフした時点で前
    記第1から第4の金種の硬貨の受入禁止を解除すること
    を特徴とする請求項3記載の硬貨処理装置。
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