JP3454214B2 - パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機 - Google Patents

パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機

Info

Publication number
JP3454214B2
JP3454214B2 JP36364699A JP36364699A JP3454214B2 JP 3454214 B2 JP3454214 B2 JP 3454214B2 JP 36364699 A JP36364699 A JP 36364699A JP 36364699 A JP36364699 A JP 36364699A JP 3454214 B2 JP3454214 B2 JP 3454214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
pulse noise
correction
amplitude
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36364699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001186031A (ja
Inventor
賢一 田浦
雅啓 辻下
雅之 辻
雅之 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP36364699A priority Critical patent/JP3454214B2/ja
Priority to US09/723,201 priority patent/US6795559B1/en
Priority to EP00311301A priority patent/EP1111802B1/en
Priority to DE60026254T priority patent/DE60026254T2/de
Publication of JP2001186031A publication Critical patent/JP2001186031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3454214B2 publication Critical patent/JP3454214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/1027Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference assessing signal quality or detecting noise/interference for the received signal

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は中波AM音声放送
受信機への適用が可能なデジタル信号処理に基づくパル
ス雑音除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中波AM音声放送受信機におい
て、パルス性の電磁ノイズにより音声信号に現れる雑音
を除去するために、アナログ回路構成によるパルス雑音
除去装置が使用されてきたが、近年のデジタル回路の集
積度向上による小型化、デジタル放送受信回路との整合
性等の観点から、これをデジタル回路構成とすることが
有利となってきている。
【0003】図12にパルス雑音除去装置を備える従来
の中波AM音声放送受信機の構成を示す。図において1
はアンテナ、2はRF増幅器、3は周波数変換器(図
中、MIXと表記)、4は局部発振器(図中、LOと表
記)、5は中間周波フィルタ(図中、BPFと表記)、
6は狭帯域中間周波フィルタ(図中、狭帯域BPF)、
7は中間周波増幅器(図中、IF増幅AGC)、8は検
波器、9はパルス雑音除去装置、10は音声増幅器、1
1はスピーカである。
【0004】以上のように構成された受信機において、
アンテナ1にて受信された放送波はRF増幅器2におい
て増幅、周波数変換器3において周波数変換、中間周波
フィルタ5および狭帯域中間周波フィルタ6において隣
接チャンネル波など不要成分の除去、中間周波増幅器7
において増幅の後、検波器8において音声信号への復調
が行われる。また検波器8の出力の一部は中間周波増幅
器7に帰還されて適宜その利得を制御することにより出
力音声信号のレベルを一定に保つ、いわゆるAGC(Au
tomatic Gain Control)動作を行う。
【0005】パルス雑音除去装置9では検波器8からの
音声信号を受けて、パルス雑音の存在する期間、音声信
号を遮断しその前後の音声信号波形に基づく直線補間を
行う。またパルス雑音除去装置9では周波数変換器3か
ら出力される広帯域の中間周波信号からパルス雑音の検
出を行い音声信号補正のタイミングを作り出す。パルス
雑音除去装置9から出力される音声信号は音声増幅器1
0を通してスピーカ11にて再生される。
【0006】ここでパルス雑音除去装置9においてパル
ス雑音検出を周波数変換器3の出力、つまり広帯域の中
間周波信号に対して行う理由は一般のAM受信機におい
て狭帯域中間周波フィルタ6の帯域幅がほぼ10kHz
程度と狭いため、このフィルタを通過した後の信号から
音声信号に含まれる高周波成分との弁別を効果的に行い
ながらパルス雑音成分のみを精度良く検出することが困
難であったためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したとおり、
従来のパルス雑音除去装置では、広帯域の中間周波信号
からパルス雑音の検出を行うため、この雑音検出系にも
音声信号系と同様の中間周波増幅器、検波器、AGC回
路といった回路構成が必要となり装置が複雑化するとい
う問題がある。
【0008】また雑音検出の信号帯域幅が広いために隣
接して強い放送波がある場合にはその放送信号により雑
音検出用中間周波増幅器の利得が抑圧され雑音検出感度
が低下し、十分な雑音検出ができなくなるなるという問
題があった。
【0009】この発明は、パルス雑音除去動作をデジタ
ル信号処理化して音声信号に含まれる高周波成分とパル
ス雑音を精度良く弁別することで、復調音声信号からの
パルス雑音検出を可能とし、回路構成を簡略化すると同
時に隣接局からの影響を受けることのないパルス雑音除
去装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるパル
ス除去装置は、入力される音声信号に含まれる高域成分
信号の振幅を検出する振幅検出手段と、該振幅検出手段
の出力を平滑化する平滑処理手段と、該平滑処理手段か
らの出力に基づいて上記高域成分信号の振幅を制御する
振幅制御手段と、該振幅制御手段の出力と所定の閾値と
の比較を行う比較手段と、該比較手段の出力に基づいて
上記高域成分信号に含まれるパルス雑音の期間を設定す
る補正期間調整手段と、該補正期間調整手段により設定
されるパルス雑音の期間に基づいて上記音声信号の補正
を行う補正手段とを備えることを特徴とする。
【0011】第2の発明に係わるパルス除去装置は、閾
値が、振幅制御手段の出力における低域成分信号を含む
ことを特徴とする。
【0012】第3の発明に係わるパルス除去装置は、振
幅制御手段が、平滑処理手段の出力に基づいて高域成分
信号の振幅を制御するための利得を求める利得計算手段
と、振幅検出手段の出力に所定の遅延を与える遅延手段
と、上記利得計算手段および上記遅延手段の各出力を乗
算する乗算手段とを含むことを特徴とする。第4の発明
に係わるパルス除去装置は、遅延手段により振幅検出手
段の出力に与えられる遅延が平滑処理手段の立ち上がり
時定数よりも大きいことを特徴とする。
【0013】第の発明に係わるパルス除去装置は、平
滑処理手段の入力が振幅制限されることを特徴とする。
【0014】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、特に比較手段出力に対し所定の最小時間幅の延長を
与えるとともに延長を行った結果が所定の最大時間幅を
越える場合には時間幅の延長を停止して補正時間幅を出
力する補正期間調整手段を備えることを特徴とする。
【0015】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、特に、補正期間調整手段が平滑処理手段出力の値に
基づき前記最小時間幅を変更し得るよう構成されること
を特徴とする。
【0016】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、特に、補正期間調整手段が平滑処理手段出力の値に
基づき補正手段に於ける補正のタイミングを変更し得る
よう構成されることを特徴とする。
【0017】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、特に、補正期間調整手段が比較手段出力に対する所
定の最小時間幅の延長の結果に基づき補正手段に於ける
補正のタイミングを変更し得るよう構成されることを特
徴とする。
【0018】第10の発明に係わる中波AM音声放送受
信機は上述のパルス雑音除去装置のいずれかを含むこと
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明は以上のように構成さ
れ、パルス雑音の検出を復調音声信号から行うことによ
り回路構成を簡略化すると同時に、音声信号に本来出力
されるべき高域音声成分もパルス雑音としてしまうよう
な誤動作を効果的に排除する。また雑音の大きさに適応
した補正を行うことにより残留雑音の極めて小さいパル
ス雑音除去装置を提供するものである。
【0020】実施の形態1.図1にこの発明の第一の実
施の形態に係る中波AM受信機のブロック図を示す。図
において1はアンテナ、2はRF増幅器、3は周波数変
換器(図中、MIXと表記)、4は局部発振器(図中、
LOと表記)、5は中間周波フィルタ(図中、BPFと
表記)、6は狭帯域中間周波フィルタ(図中、狭帯域B
PFと表記)、7は中間周波増幅器(図中、IF増幅A
GCと表記)、8は検波器、20はAD変換器、21は
パルス雑音除去装置、22はDA変換器、10は音声増
幅器、11はスピーカである。ここに1〜8、および1
0、11は従来の装置と同様のものであり、同様の動作
を行うものである。
【0021】本実施の形態においては、パルス雑音除去
装置21に特徴があるため以下、パルス雑音除去装置2
1について詳細に説明する。
【0022】図2は、このパルス雑音除去装置21のブ
ロック構成を示すものであり、図において30は高域フ
ィルタ、31は振幅検出手段、32は平滑処理手段、3
3は利得計算手段、34は遅延手段、35は乗算手段、
36は検出閾値設定手段、37は比較手段、38は補正
期間調整手段、39は音声信号遅延手段、40は補正手
段を示す。
【0023】なお、以下の説明においては、基本的に、
各機能を有するハードウェアについて説明するが、同様
の各機能をソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ
たものによって構成することができる。
【0024】なお、後に詳述する利得計算手段33、遅
延手段34および乗算手段35を含んで振幅制御手段が
構成される。
【0025】図に示した構成を有するパルス雑音除去装
置21では、その前段にあるAD変換器20において標
本化された音声信号が高域フィルタ30に入力され、そ
の高域成分を取り出した後、振幅検出手段31により絶
対値をとることでその振幅に応じた信号を作り出す。次
に、この振幅検出手段31からの出力を平滑処理手段3
2において平滑化し、利得計算手段33では平滑処理手
段32からの出力にほぼ反比例する数値を計算し出力す
る。
【0026】利得計算手段33からの出力、および振幅
検出手段31からの出力を遅延手段34において遅延し
た出力は、乗算手段35において乗算される。これによ
り乗算手段35からの出力には、音声信号の高音域成分
の平均レベルに応じて利得制御を受けた音声信号の高音
域成分の振幅に対応した信号が出力されることとなる。
【0027】一般に、パルス雑音は音声信号の高域ま
で、その成分が広く分布するため、これが音声信号に含
まれる場合、高域フィルタ30を通過して、振幅検出手
段31において比較的大きな出力として検出される。
【0028】但し、この出力はパルス雑音が存在する短
期間であるため、平滑処理手段32からの出力は、その
平滑出力の増加が比較的小さく、利得計算手段33、乗
算手段35によって行われる利得制御を強く受けること
なく、比較手段37に入力される。
【0029】乗算器35からの出力は、比較手段37に
おいて、予め定められた検出閾値設定手段36より出力
される閾値と比較され、乗算手段35からの出力が大き
い場合にはパルス雑音ありとする出力を行う。
【0030】ここに図3は平滑処理手段32の内部構成
例を示すブロック図であり、200は第1の定数乗算手
段、201は加算手段、202は入力信号に対して1標
本化周期の遅延を与える遅延手段、203は第2の定数
乗算手段、204は比較・係数選択手段である。
【0031】この構成において、第1の定数乗算手段2
00は、入力データxに対し、1より小さい定数である
K0 または K1 (ここではK0≠K1。但し、2つの値
に限定されることはなく、3つ以上の定数が設定されて
いてもよい。)を乗じた後、加算手段201に出力す
る。
【0032】また、第2の定数乗算手段203は、遅延
手段202から出力されるデータに対し定数 K0 または
K1 の補数である 1 - K0 または 1 - K1 を乗じた後、
加算手段201に出力する。
【0033】加算手段201は、これら第1および第2
の定数乗算手段200、203の各出力を加算して平滑
処理手段32から平滑化された信号を出力する。この加
算手段201からの出力は、同時に遅延手段202に入
力され、1標本化周期 T の遅延の後、第2の定数乗算
手段203の入力される。
【0034】この構成において、平滑処理手段32への
入力を x、平滑処理手段32からの出力をy+1(yから
1標本化周期後のy出力)、遅延処理202からの出力
を yと表すとき、 の関係が成り立つ、ここで K は K0 もしくは K1 を代
表する(K=K0でもK=K1でも同様に成立する)も
のとする。次に1標本化周期Tを十分小として、y+1 =
y + T dy/dt の近似を(1)式に導入し、この微分方程
式を解くと、 y = B - A exp(-t K/T) ---(2) の解を得る。このとき A は例えば t = 0 の時点で x
がステップ状に変化する場合の変化の幅であり、B は変
化後の x の値である。従って t = 0 にて x が0 から
X にステップ状に変化する場合、y = X (1 - exp(-t K/
T)) となる。
【0035】これより、この構成により良く知られた抵
抗、コンデンサによるアナログ平滑回路と同様の動作が
得られることが分かる。
【0036】また、アナログ平滑回路にて平滑の効果の
大きさを表すのに用いられる時定数(抵抗値 R とコン
デンサ容量 C の積)と、T/K が対応することが分か
る。このため以下の説明では T/K を時定数と表現す
る。
【0037】ここで、比較・係数選択手段204は平滑
処理手段32の入力と出力の大きさを比較し、出力より
も入力が大なる場合、第1の定数乗算手段200におい
て入力信号に乗ぜられる定数 K0 を、第2の定数乗算手
段203で定数 1 - K0 を入力に対し乗算するように、
また、出力よりも入力が小なる場合、第1の定数乗算手
段200において入力信号に乗ぜられる定数 K1 を、第
2の定数乗算手段203で定数 1 - K1 を入力に対し乗
算するようにそれぞれ動作制御を行う。
【0038】このため平滑処理手段32の入力が出力よ
り大きい場合の時定数は T/K0 となり、平滑処理手段3
2の入力が出力より小さい場合の時定数は T/K1 とな
る。以下の説明では前者を特に立ち上がり時定数、後者
を立ち下がり時定数と称する。
【0039】図4は、以上に説明した利得制御およびパ
ルス雑音の有り無しの判定に関する説明図である。図に
おいて(a)は振幅検出手段31からの出力を、(b)
は平滑手段32からの出力を、(c)は乗算手段35か
らの出力と検出閾値を示すものである。
【0040】また、図中、(a)から(c)の左側の信
号波形は、この雑音検出手段(ここにおける雑音検出手
段は、高域フィルタ30、振幅検出手段31、平滑処理
手段32、利得計算手段33、遅延手段34、乗算手段
35および比較手段37により構成される)により検出
すべきパルス雑音に起因するものを示し、右側の信号波
形は、音声信号に含まれる高音域成分に起因するものを
示す。
【0041】ここで、パルス雑音と音声信号に含まれる
高域成分とを精度良く弁別してパルス雑音のみを検出す
るため、音声信号に含まれる高域成分の多くはバースト
状に繰り返し発生するという、発明者が種々の実験等を
通して見出した性質を利用する。
【0042】即ち、図4(b)平滑手段32からの出力
において、パルス雑音に起因する平滑化された信号のレ
ベルの上昇は比較的小さく、音声信号の高域成分に起因
する平滑化されたレベルの上昇は比較的大きくなる。
【0043】利得計算手段33においては、平滑手段3
2からの出力レベルに、ほぼ反比例する数値を計算して
出力し、乗算手段35において遅延手段34からの出力
に乗ずる結果、その出力は図4(c)に示すように、パ
ルス雑音に起因するものはレベルが大きく、音声信号の
高域成分に起因するものはレベルが小さくなる。
【0044】従って、検出閾値設定手段36から与える
閾値を概略、図4(c)に示すように与えることにより
パルス雑音のみを検出して音声信号の高域成分による誤
動作の少ない雑音検出を行うことができる。
【0045】なお、実際的には、パルス雑音と音声信号
の高域成分とを完全に分離することは困難な場合もある
が、それらの分離にマージンが十分に取り得る状態であ
れば殆ど問題なく、ここにおける閾値は、例えば実験的
に適切な値を選択すればよい。
【0046】なお、図4の(a)と(c)に示した相互
の波形の関係において、遅延手段34で与える遅延時間
を示しているが、この時間を平滑手段32の平滑時定数
との関係において適当に選ぶことが、先に述べた誤動作
を抑制する上で重要である。
【0047】つまり、この時間を平滑化された信号の立
ち上がり時定数と同等以下とすると、音声信号の高域成
分の先頭部において誤動作が発生し易くなる。また、こ
の時間を平滑化された信号の立ち上がり時定数および立
ち下がり時定数の和と同程度以上とすると、音声信号高
域成分の後縁部で誤動作が発生し易くなる。
【0048】従って、遅延手段34より与えるべき時間
遅延は、少なくとも平滑処理手段32において平滑化さ
れた信号の立ち上がり時定数に比べ大とすることが適当
である。また、この遅延時間は平滑の立ち上がり時定数
と立ち下がり時定数の和と同程度以下とすることが適当
である。
【0049】平滑処理手段32の立ち上がり時間、立ち
下がり時間については検出対象とする雑音の性質等によ
り最適値が異なるが、一般的な車載用中波AMラジオに
おいては、平滑の立ち上がり時定数を1から2msの前後
とし、立ち下がり時定数をやはり1から2msの前後と
し、遅延時間を1から5msの前後とすることが経験的に
適当である。
【0050】次に、比較手段37からの出力を補正期間
調整手段38をとおして補正手段40に与え、音声信号
遅延手段39により遅延を伴って入力される音声信号に
対し補正を行うことでパルス雑音を除去する。
【0051】ここでの補正処理は、比較手段37からの
出力が雑音ありを示す期間、補正手段40において、そ
の期間の直前における音声信号レベルを保持する、いわ
ゆる前値保持による補正処理とすることができる。
【0052】音声信号遅延手段39は、先に述べた雑音
検出手段において、雑音検出に要する遅延時間と同等の
遅延時間を、補正手段40への入力音声信号に対し与え
るものであり、音声信号に重畳するパルス雑音が補正に
より適切に除去されるようタイミング合わせを行うもの
であって、適宜最適な遅延時間を与えるようにすること
ができる。
【0053】また、補正期間調整手段38は、比較手段
37からの出力に現れる雑音検出信号(雑音成分)を、
補正手段40に与えるのに適当な信号(間欠的でない信
号)に整形するものである。
【0054】勿論、これを必要としない場合も考えられ
るが、現実的には、比較手段37からの出力に現れる雑
音検出信号は、単発のパルス雑音であっても間欠的な複
数の出力を与えてしまう場合(例えば、イグニションノ
イズ等が含まれるような場合)も多く存在する。
【0055】補正期間調整手段38は、この様な複数の
雑音検出信号出力を1個の補正期間にまとめて出力する
(すなわち、間欠的な出力を包含するような1つの補正
期間となるように)動作を行うことが適当である。
【0056】具体的には、例えば、単発のパルス雑音に
対し雑音あり信号の欠落する期間を埋めるに十分な最小
時間幅を設定して、この期間、雑音ありの信号を延長
し、この延長された期間中に再び雑音ありの信号が発生
する場合はこれを連結し、更に設定された最小時間幅を
延長することで、この動作を実現することができる。
【0057】図5は、補正期間調整手段38の動作を示
すものであり、図中(a)は補正期間調整手段38の入
力(すなわち、比較手段37からの出力)を、図中
(b)はその出力を示す。図中Δp は上述の最小時間幅
を示すもので、入力信号の欠落がこの期間の延長により
埋められることおよび次に現れる信号との連結がなされ
る様子を示す。
【0058】なお、上述のΔpの値としては、中波AM
音声放送受信機の場合には、20μ秒〜100μ秒が最
適である。
【0059】実施の形態2.図6にこの発明の第2の実
施の形態に係るパルス雑音除去装置21のブロック構成
を示す。図において30は高域フィルタ、31は振幅検
出手段、32は平滑処理手段、33は利得計算手段、3
4は遅延手段、35は乗算手段、36は検出閾値設定手
段、37は比較手段、38は補正期間調整手段、39は
音声信号遅延手段、40は補正手段、41は低域フィル
タ、42は第2の遅延手段、43は加算手段を示す。
【0060】なお、以下の説明においては、基本的に、
各機能を有するハードウェアについて説明するが、同様
の各機能をソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ
たものによって構成することができる。
【0061】以上の構成を有するパルス雑音除去装置2
1において、高域フィルタ30から乗算手段35まで、
比較手段37、音声信号遅延手段39および補正手段4
0の動作は実施の形態1と同様であり、乗算手段35か
らの出力を得るところ迄の説明は省略する。
【0062】ここに、低域フィルタ41は乗算手段35
の低域成分を出力するものであり、第2の遅延手段42
は、低域フィルタ41において生ずる信号遅延を補償す
るものである。この実施の形態においては、パルス雑音
と音声信号に含まれる高音域成分との弁別能力を向上さ
せ、パルス雑音のみを精度良く検出することである。
【0063】図7は、以上に説明したパルス雑音の有無
の判定に関する説明図である。図中(a)は乗算手段3
5からの出力を、図中(b)は低域フィルタ41からの
出力と、これに検出閾値設定手段36から与えらる値を
加算手段43において加算した結果、および第2の遅延
手段42の出力を同時に示すものである。
【0064】図から理解できるように、図中(a)およ
び(b)の左側に示す、単発のパルス雑音に起因する信
号に対しては低域フィルタ41出力は比較的小さく、図
中(a)および(b)の右側に示す、音声信号の高域成
分に起因する信号に対しては低域フィルタ41出力が大
きくなる。
【0065】従って、パルス雑音と音声信号の高域成分
に起因する各信号が、ほぼ同じ振幅を持つような場合に
も、これらを弁別してパルス雑音のみを検出し得ること
ができる。
【0066】なお、ここにおける、検出閾値設定手段3
6からの出力は、適宜、弁別に最適な値を選択すること
ができる。
【0067】実施の形態1における補正手段40は、前
値保持処理を行うものとして説明したが、音声信号に重
畳する雑音期間が長く、補正期間をこれに対応して長く
取る必要のある中波AM放送受信機対応のパルス雑音除
去装置においては、波形処理による歪みを低減するため
に、線形補間など、より高度な補正を行うことが望まし
い。
【0068】図8は、本実施の形態における線形補間に
ついて、その動作を説明するための説明図である。
【0069】図8において、図中(a)に示す音声信号
遅延手段39からの出力には、時間t0 から t1 の期間
にパルス雑音が重畳しており、これが、図中(b)に示
すように雑音検出される様子を示す。
【0070】ただし、この場合、補正期間調整手段38
は、(b)の波形そのものを出力してもよいが、当該波
形の立ち上がり、立ち下がり(すなわち、補正期間の開
始および終了の時点)が、どの時点において発生してい
るかを考えれば良いため、1個の雑音検出終了の時点、
即ち t1 のタイミングで補正すべき雑音を検出したこ
と、およびその時間幅を補正手段40に対し出力するも
のとなる。
【0071】補正手段40は、この場合、図6に示され
た補正手段40に、例えば音声信号メモリーとしての記
憶手段を備え、この記憶手段は、図中(a)に示す音声
信号遅延手段39からの出力をt2の時点から遡って期
間τの信号を蓄えるものとする。(あるいは、補正手段
40にシフトレジスタを備えて1標本化周期ずつデータ
シフトを行い、所定のタイミングにおけるラッチ出力を
得るようにしても良い。)
【0072】また、この記憶手段の内容は、1標本化周
期毎に常時更新されるものであり、雑音がない場合には
最も古い記憶内容が、補正手段40からの出力として出
力される。
【0073】こうして、補正期間調整手段38から雑音
あり、およびその時間幅の情報が与えられると補正手段
40においては、記憶手段(音声信号メモリ)に蓄えた
音声信号の t0 から t1 の期間に相当する部分に対して
補正処理を行う。
【0074】補正期間の終点 t1 は補正手段40におい
て既知であり補正時間幅 t1 - t0が与えられることによ
り、補正処理を行うことが可能である。ここで t1 とt
2を同じとすることもできる。
【0075】ここで、図9は、この線形補間の操作を説
明するためのフローチャートである。この操作は、上述
した記憶手段(音声信号メモリ)の内容に対して行われ
るものであり、補正期間調整手段38から雑音あり、お
よびその時間幅の情報が与えられた時点で実行されるも
のである。
【0076】ここでは、補正時間幅 t1 - t0 は、記憶
手段内にある補正すべき蓄積データ数 n として与えら
れるものとする。また、 t1 に対応する記憶手段内のデ
ータ記憶位置を A0 とする。
【0077】このとき、線形補間処理が開始されると
(ステップ300)、 t1 の時点に対応する記憶内容 D
(A0) と、 t0 の時点に対応する記憶内容 D(A0 + n) か
ら線形補間を行うための1標本化周期毎のデータに与え
る増分δを、 δ= (D(A0 + n) - D(A0)) / n と計算する(ステップ301)。
【0078】次に、補正データ中間値 Dtmp を D(A0)
に、補正データ数カウンタ LC を1にそれぞれ初期化す
る(ステップ302)。
【0079】次に、番地 A0 + LC の記憶内容 D(A0 + L
C) を Dtmp +δに置き換えるとともに、Dtmp を同じ内
容に更新する。また LC を1増加させる(ステップ30
3)。
【0080】LCの値が n を超えたか否かを判定し(ス
テップ304)、 LC が n より小さい場合ステップ3
03に戻ることで、時間 t1 から t0 に対応する記憶内
容を、その開始、終了点間で直線的に変化する信号に順
次置き換え、 LC の値が n を超えた時点でこの線形補
間の操作を終了する(ステップ305)。
【0081】なお、以上の説明では補正期間の上限につ
いて触れていないが、記憶手段(音声信号メモリ)に蓄
えられる信号の期間はτであるため、補正手段40にお
いて、この記憶内容に対して補正を行う場合、補正を行
い得る期間の上限はτより短い期間に制限される。
【0082】従って、補正期間調整手段38において補
正期間がτを越えないよう監視し、補正期間を制限する
ことが適当である。すなわち、比較手段37からの出力
に対し、所定の最小時間幅の延長を与える場合であって
も、延長を行った結果が所定の最大時間幅を越える場合
には、時間幅の延長を停止して補正時間幅を出力するこ
とが適当である。
【0083】実施の形態3.図10に、この発明の第3
の実施の形態に係るパルス雑音除去装置21のブロック
構成を示す。
【0084】図において、30は高域フィルタ、31は
振幅検出手段、32は平滑処理手段、33は利得計算手
段、34は遅延手段、35は乗算手段、36は検出閾値
設定手段、37は比較手段、38は補正期間調整手段、
39は音声信号遅延手段、40は補正手段、41は低域
フィルタ、42は第2の遅延手段、43は加算手段、4
4は第2の平滑処理手段を示す。
【0085】なお、以下の説明においては、基本的に、
各機能を有するハードウェアについて説明するが、同様
の各機能をソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ
たものによって構成することができる。
【0086】以上の構成を有するパルス雑音除去装置2
1において、高域フィルタ30から比較手段37まで、
音声信号遅延手段39から加算手段43までの動作は実
施の形態2と同様である。
【0087】第2の平滑処理手段44は平滑処理手段3
2と別個に振幅検出手段31出力を平滑して補正期間調
整手段38に出力を与えるものである。
【0088】補正期間調整手段38について、実施の形
態1および2では、比較手段37出力の雑音ありとの情
報に基づいて、所定の最小時間幅の補正期間を延長する
こととしたが、補正期間調整手段38では更に、以下に
述べるように、音声信号に重畳された(含まれる)雑音
の大きさにより補正時間幅およびタイミングを調整でき
ることが望ましい。
【0089】これは、雑音検出手段におけるパルス雑音
検出処理において、振幅検出手段31からの出力に利得
制御を行うためである。図11は、雑音の大きさによる
補正時間幅およびタイミングの調整についての説明図で
あり、比較手段37に与えられるパルス雑音に起因する
信号の包絡を簡略化して示すものである。また、同時に
雑音検出の閾値を示している。
【0090】図11において比較的小レベルの雑音に起
因する信号(図中、雑音 a )が入力される場合には、
図の雑音検出の閾値の設定により、比較手段37からΔ
a の幅の雑音検出信号が出力される。
【0091】この雑音に対し、この補正幅で十分な補正
が行われるとするとき、より大きなレベルの雑音が発生
した場合にも、もし、利得制御の条件が、この小レベル
の雑音の場合と同じとすれば、同じ雑音検出閾値によっ
て雑音検出した信号により同様に十分な補正が行われる
と考えることができる。これを図中、雑音 b およびこ
れによる雑音検出時間幅Δb として示す。
【0092】ところが、実際には先に説明のとおり大き
なレベルの雑音が発生した場合には利得計算手段33か
ら乗算手段35への出力が小となり利得が抑制されるた
め、比較手段37への入力は図中雑音 c およびこれに
よる雑音検出時間幅Δc として示すものとなり、補正の
時間幅が相対的に短くなる結果となる。
【0093】補正期間調整手段38では、音声信号に含
まれる雑音の大きさにより補正時間幅およびタイミング
を調整できることが望ましいことが分かる。
【0094】具体的には、補正期間調整手段38にお
いて、第2の平滑処理手段44からの出力を監視し、こ
の値に基づき、比較手段37出力を延長するための最小
時間幅を変更する、つまり平滑処理手段32出力の値が
大きい場合にこの最小時間幅を大きくすることが可能な
構成を採用する。
【0095】また、補正期間調整手段38において第
2の平滑処理手段44からの出力の値を監視し、この値
に基づき、補正手段40に於ける補正のタイミングを変
更する、つまり平滑処理手段32出力の値が大きい場合
に補正期間調整手段38から補正手段40に出力する補
正期間を適当に大きくし補正開始のタイミングを早める
ことが可能な構成を採用する。
【0096】また、補正期間調整手段38において、以
上に述べた、の構成を組み合わせ、つまり第2の平
滑処理手段44出力を監視し、この値に基づき、比較手
段37出力を延長するための最小時間幅を変更すると同
時に、補正手段40に於ける補正のタイミングを変更す
るように構成しても良い。
【0097】また、簡易には、補正期間調整手段38に
おいて、比較手段37からの出力に対し、所定の最小時
間幅の延長を与えることによって得られる補正時間幅に
応じて、補正手段40に対して出力する補正時間幅を更
に適当に延ばすことにより補正手段40における補正開
始タイミングを早めるようにし、第2の平滑処理手段4
4を用いなくとも良い構成とすることもできる。
【0098】以上の説明において、平滑手段32を単に
振幅検出手段31からの出力を平滑化するものとした
が、パルス雑音が非常に強勢であり、且つそのレベルの
大小の変化が大きい場合には、時間的に先行する大レベ
ルのパルス雑音により乗算手段35に与えられる利得制
限が十分回復する前に、後続のレベル小のパルス雑音が
現れることにより、後続するレベル小のパルス雑音が検
出されないという状況が生じる場合がある。
【0099】このため、平滑手段32の入力において振
幅制限を行い、特にレベルの大きなパルス雑音について
は平滑手段32出力への寄与を抑えることにより、乗算
手段35における過大な利得抑圧を避けるとともに、利
得の回復を早め、レベル大のパルス雑音にレベル小のパ
ルス雑音が後続する場合においても、確実な検出を可能
とすることができる。
【0100】なお、本実施の形態において、平滑処理手
段32とは別個に、第2の平滑処理手段44を用いる構
成を示したが、これは第2の平滑処理手段44にて現実
の雑音に対応して補正期間調整に最適化した動作を行う
ことが有利な場合があるためである。
【0101】従って、簡易には補正期間調整手段38へ
の雑音振幅を表す情報を、平滑処理手段32出力から与
えることとし、第2の平滑処理手段44を用いなくとも
良い構成とすることもできる。
【0102】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に述べるような効果を奏する。
【0103】第1の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することで、音声信号からのパルス雑音検出を可
能とし、構成を簡易化するとともに隣接放送波によるパ
ルス雑音検出感度の抑圧を排除することができる。
【0104】第2の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、更に音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音の弁
別精度を高めることでパルス雑音除去性能を向上するこ
とができる。
【0105】第3の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することにより、パルス雑音除去性能に優れる装
置提供を可能とする。第4の発明に係わるパルス雑音除
去装置は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音
を、より精度良く弁別することにより、パルス雑音除去
性能に優れる装置提供を可能とする。
【0106】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することにより、パルス雑音除去性能に優れる装
置提供を可能とする。
【0107】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
【0108】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
【0109】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
【0110】第の発明に係わるパルス雑音除去装置
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
【0111】第10の発明に係わる中波AM音声放送受
信機は、パルス雑音に起因する音声出力中の雑音が少な
い受信機の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における中波AM放送受信機の
ブロック図である。
【図2】 実施の形態1におけるパルス雑音除去装置の
ブロック図である。
【図3】 実施の形態1における平滑処理手段の内部構
成例のブロック図である。
【図4】 実施の形態1における利得制御およびパルス
雑音の有り無しの判定に関する説明をするための説明図
である。
【図5】 実施の形態1における補正期間調整手段の動
作を説明するための説明図である。
【図6】 実施の形態2におけるパルス雑音除去装置の
ブロック図である。
【図7】 実施の形態2におけるパルス雑音の有無の判
定に関する説明をするための説明図である。
【図8】 実施の形態2における線形補間について説明
するための説明図である。
【図9】 実施の形態2における線形補間の操作を説明
するためのフローチャートである。
【図10】 実施の形態3におけるパルス雑音除去装置
のブロック図である。
【図11】 実施の形態3における雑音の大きさによる
補正時間幅およびタイミングの調整について説明するた
めの説明図である。
【図12】 従来の中波AM放送受信機のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 RF増幅器、3 周波数変換器、4
局部発振器、5 中間周波フィルタ、6 狭帯域中間
周波フィルタ、7 中間周波増幅器、8 検波器、9
パルス雑音除去装置、10 音声増幅器、11 スピー
カ、30 高域フィルタ、31 振幅検出手段、32
平滑処理手段、33 利得計算手段、34 遅延手段、
35 乗算手段、36 検出閾値設定手段、37 比較
手段、38 補正期間調整手段、39 音声信号遅延手
段、40 補正手段、41 低域フィルタ、42 第2
の遅延手段、43 加算手段、44 第2の平滑処理手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−91733(JP,A) 特開 昭61−270924(JP,A) 特開 昭61−95628(JP,A) 特開 平5−75391(JP,A) 特開 平4−292021(JP,A) 特開 平2−283129(JP,A) 特開 昭56−149126(JP,A) 特開 平9−69821(JP,A) 特開 昭59−91734(JP,A) 実開 昭62−117848(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される音声信号に含まれる高域成分
    信号の振幅を検出する振幅検出手段と、 該振幅検出手段の出力を平滑化する平滑処理手段と、 該平滑処理手段からの出力に基づいて上記高域成分信号
    の振幅を制御する振幅制御手段と、 該振幅制御手段の出力と所定の閾値との比較を行う比較
    手段と、 該比較手段の出力に基づいて上記高域成分信号に含まれ
    るパルス雑音の期間を設定する補正期間調整手段と、 該補正期間調整手段により設定されるパルス雑音の期間
    に基づいて上記音声信号の補正を行う補正手段とを備え
    ることを特徴とするパルス雑音除去装置。
  2. 【請求項2】 閾値は、振幅制御手段の出力における低
    域成分信号を含むことを特徴とする請求項1に記載のパ
    ルス雑音除去装置。
  3. 【請求項3】 振幅制御手段は、 平滑処理手段の出力に基づいて高域成分信号の振幅を制
    御するための利得を求める利得計算手段と、 振幅検出手段の出力に所定の遅延を与える遅延手段と、 上記利得計算手段および上記遅延手段の各出力を乗算す
    る乗算手段とを含むことを特徴とする請求項1または2
    に記載のパルス雑音除去装置。
  4. 【請求項4】 遅延手段により振幅検出手段の出力に与
    えられる遅延が平滑処理手段の立ち上がり時定数よりも
    大きいことを特徴とする請求項3に記載のパルス雑音除
    去装置。
  5. 【請求項5】 平滑処理手段の入力が振幅制限されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のパル
    ス雑音除去装置。
  6. 【請求項6】 比較手段出力に対し所定の最小時間幅の
    延長を与えるとともに延長を行った結果が所定の最大時
    間幅を越える場合には時間幅の延長を停止して補正時間
    幅を出力する補正期間調整手段を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載のパルス雑音除去装
    置。
  7. 【請求項7】 補正期間調整手段が平滑処理手段出力の
    値に基づき前記最小 時間幅を変更し得るよう構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載のパルス雑音除去装
    置。
  8. 【請求項8】 補正期間調整手段が平滑処理手段出力の
    値に基づき補正手段に於ける補正のタイミングを変更し
    得るよう構成されることを特徴とする請求項6または7
    に記載のパルス雑音除去装置。
  9. 【請求項9】 補正期間調整手段が比較手段出力に対す
    る所定の最小時間幅の延長の結果に基づき補正手段に於
    ける補正のタイミングを変更し得るよう構成されること
    を特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のパルス
    雑音除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載のパ
    ルス雑音除去装置を含むことを特徴とする中波AM音声
    放送受信機。
JP36364699A 1999-12-22 1999-12-22 パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機 Expired - Fee Related JP3454214B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36364699A JP3454214B2 (ja) 1999-12-22 1999-12-22 パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機
US09/723,201 US6795559B1 (en) 1999-12-22 2000-11-28 Impulse noise reducer detecting impulse noise from an audio signal
EP00311301A EP1111802B1 (en) 1999-12-22 2000-12-18 Impulse noise reducer detecting impulse noise from an audio signal
DE60026254T DE60026254T2 (de) 1999-12-22 2000-12-18 Störimpuls-Reduzierer mit Störimpuls-Erkennung in Audiosignal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36364699A JP3454214B2 (ja) 1999-12-22 1999-12-22 パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001186031A JP2001186031A (ja) 2001-07-06
JP3454214B2 true JP3454214B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=18479833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36364699A Expired - Fee Related JP3454214B2 (ja) 1999-12-22 1999-12-22 パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6795559B1 (ja)
EP (1) EP1111802B1 (ja)
JP (1) JP3454214B2 (ja)
DE (1) DE60026254T2 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040014441A1 (en) * 2001-06-12 2004-01-22 Olli Piirainen Method and device for automatic gain control
US20030031335A1 (en) 2001-08-08 2003-02-13 Hans-Ueli Roeck Method for processing an input signal to generate an output signal, and application of said method in hearing aids and listening devices
DE10139248C2 (de) * 2001-08-09 2003-11-27 Harman Becker Automotive Sys Verfahren zur Unterdrückung von Störungen im Empfangssignal eines Stereorundfunkempfängers sowie Stereorundfunkempfänger
EP1315292B1 (en) * 2001-11-21 2006-09-13 Sony Deutschland GmbH Digital controlled AGC
GB0214729D0 (en) * 2002-06-26 2002-08-07 Koninkl Philips Electronics Nv Digital receiver arrangement and related method
US20040043733A1 (en) * 2002-08-27 2004-03-04 Delphi Technologies, Inc. Enhanced automatic gain control
JP4282524B2 (ja) * 2004-03-30 2009-06-24 三洋電機株式会社 Am受信回路
JP2005286787A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Sanyo Electric Co Ltd ノイズ除去回路
US7436969B2 (en) * 2004-09-02 2008-10-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and system for optimizing denoising parameters using compressibility
JP4557702B2 (ja) * 2004-12-17 2010-10-06 株式会社東芝 受信機
US7676046B1 (en) 2005-06-09 2010-03-09 The United States Of America As Represented By The Director Of The National Security Agency Method of removing noise and interference from signal
US7492814B1 (en) 2005-06-09 2009-02-17 The U.S. Government As Represented By The Director Of The National Security Agency Method of removing noise and interference from signal using peak picking
JP2007028290A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Sanyo Electric Co Ltd Amラジオ受信回路
US7573959B2 (en) * 2005-12-25 2009-08-11 Mediatek Inc. Method and apparatus for removing impulse noise
JP4834463B2 (ja) 2006-06-05 2011-12-14 オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド ノイズ検出装置及びam放送受信装置
CN101192862B (zh) 2006-11-30 2013-01-16 昂达博思公司 用于无线通信***的自动增益控制方法和设备
US7676204B2 (en) * 2007-05-10 2010-03-09 Freescale Semiconductor, Inc. Radio receiver having ignition noise detector and method therefor
FR2916538B1 (fr) * 2007-05-25 2010-09-10 Thales Sa Traitement des interferences d'un signal radiofrequence par inversion de puissance
WO2009008114A1 (ja) * 2007-07-09 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corporation ラジオ受信装置および同装置におけるノイズ除去方法
TWI387320B (zh) * 2008-08-15 2013-02-21 Novatek Microelectronics Corp 影像信號雜訊濾除裝置與方法
US8050414B2 (en) * 2008-10-16 2011-11-01 Gas Technology Institute Robust pipe-strike pulse detector
US8422699B2 (en) * 2009-04-17 2013-04-16 Linear Acoustic, Inc. Loudness consistency at program boundaries
US8488663B2 (en) 2009-09-23 2013-07-16 Maxlinear, Inc. Impulse noise mitigation under out-of-band interference conditions
US8027112B2 (en) * 2009-10-30 2011-09-27 Hitachi Asia Ltd. Low frequency booster for RV/shock/friction disturbance rejection
US8577056B2 (en) * 2010-06-30 2013-11-05 Intel Corporation Limiting peak audio power in mobile devices
CN102480299B (zh) * 2010-11-24 2016-04-06 哈尔滨工业大学 相位编码信号序列的抗冲击方法与***
FR2969435A1 (fr) * 2010-12-20 2012-06-22 France Telecom Mesure de bruit impulsif par detection spectrale
US8542124B2 (en) * 2011-07-21 2013-09-24 Axiom Technologies Inc. Acoustic leak detector
EP2582058B1 (en) * 2011-10-10 2016-03-30 ST-Ericsson SA Interference mitigating method
US9148736B2 (en) * 2013-03-15 2015-09-29 Cochlear Limited Reduced power usage for a hearing prosthesis having transcutaneous power and data transfer
US9570093B2 (en) * 2013-09-09 2017-02-14 Huawei Technologies Co., Ltd. Unvoiced/voiced decision for speech processing
FR3032073B1 (fr) * 2015-01-22 2017-02-10 Continental Automotive France Dispositif de traitement d'un signal audio
JP2017076113A (ja) * 2015-09-23 2017-04-20 マーベル ワールド トレード リミテッド 急峻ノイズの抑制
EP3165936B1 (de) * 2015-11-03 2021-08-18 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG Verfahren und vorrichtung zur beseitigung von signalstörungen

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735426A (en) 1981-05-21 1982-02-26 Clarion Co Ltd Noise detecting circuit
US4532475A (en) 1983-03-09 1985-07-30 Victor Company Of Japan, Limited Impulse noise reduction by linear interpolation having a deemphasis characteristic
US4965854A (en) * 1988-11-30 1990-10-23 General Electric Company Noise blanker with continuous wave interference compensation
US5212827A (en) * 1991-02-04 1993-05-18 Motorola, Inc. Zero intermediate frequency noise blanker
US5268760A (en) 1991-06-07 1993-12-07 Clarion Co., Ltd. Motion adaptive impulse noise reduction circuit
US5907622A (en) * 1995-09-21 1999-05-25 Dougherty; A. Michael Automatic noise compensation system for audio reproduction equipment
JPH11205166A (ja) 1998-01-19 1999-07-30 Mitsubishi Electric Corp ノイズ検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1111802A1 (en) 2001-06-27
EP1111802B1 (en) 2006-03-01
JP2001186031A (ja) 2001-07-06
US6795559B1 (en) 2004-09-21
DE60026254T2 (de) 2006-11-23
DE60026254D1 (de) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3454214B2 (ja) パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機
US6826392B2 (en) Multipath noise reduction method, multipath noise reducer, and FM receiver
JP3368879B2 (ja) マルチパスノイズ除去装置、オーディオ出力装置およびfm受信機
JP3473511B2 (ja) マルチパスノイズ除去装置、オーディオ出力装置およびfm受信機
KR101067413B1 (ko) 신호처리회로
KR100824201B1 (ko) 멀티패스 노이즈 검출 장치 및 fm 수신 장치
JPH03108818A (ja) 受信装置
JP4399975B2 (ja) 雑音除去装置およびfm受信機
EP1983646B1 (en) Noise blanker circuit and method for removing noise and correcting a signal
JP2004260528A (ja) 音声放送受信装置および音声放送受信方法
JP3567928B2 (ja) ノイズ抑圧装置
US8218686B1 (en) Circuit and method for DC offset compensation
US20120142297A1 (en) Receiver
JPH0879203A (ja) 雑音抑圧装置
JP3627577B2 (ja) 雑音除去装置およびオーディオ出力装置
US8055289B2 (en) Signal processing circuit and signal processing method
JP2002199486A (ja) 雑音除去装置およびオーディオ装置
JP2023181780A (ja) 受信装置及びインパルスノイズ除去方法
JP2022010715A (ja) ノイズブランカ
EP1811676A1 (en) Fm receiver
JP4927054B2 (ja) Fm信号のノイズキャンセラ回路
JP2001036419A (ja) 雑音除去装置およびオーディオ出力装置
JPH01269368A (ja) ゴースト除去方式
JPH088537B2 (ja) マルチパスノイズ検出装置
EP1843466A1 (en) Method and apparatus for leveling an increasing or decreasing slope of an AM modulated receiving signal

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070725

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees