JP3366841B2 - バッテリ電圧監視装置 - Google Patents

バッテリ電圧監視装置

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JP3366841B2
JP3366841B2 JP24475697A JP24475697A JP3366841B2 JP 3366841 B2 JP3366841 B2 JP 3366841B2 JP 24475697 A JP24475697 A JP 24475697A JP 24475697 A JP24475697 A JP 24475697A JP 3366841 B2 JP3366841 B2 JP 3366841B2
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直樹 石井
邦郎 金丸
康弘 大塚
史彦 浅川
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリ電圧監視
装置に関し、特に複数組の単位電池よりなるバッテリに
ついて各単位電池の電圧を測定するバッテリ電圧監視装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】バッテリは、負荷の電圧に合わせて複数
の単位電池を直列に接続して構成されている。単位電池
は一般的に同じ仕様のものが用いられ、直列に接続され
て同じ電流が流れるから、寿命や容量が同じのはずであ
るが、雰囲気温度等の搭載条件の違いや製造ばらつき等
の要因で、実際の単位電池の状態は少しずつ異なってい
る。このため特定の単位電池のみが過充電や過放電とな
るおそれがあり、逆極性に充電されることも考えられ
る。
【0003】バッテリ電圧監視装置は各単位電池の電圧
を測定して単位電池間のばらつきを把握するとともに、
各電池が正常な状態にあるかどうかを監視するもので、
従来、単位電池ごとに電位を測定する電圧測定回路を設
けたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記バッ
テリ電圧監視装置では、特性の揃った電圧測定回路を用
いないと電圧測定回路間の測定ばらつきが生じる。また
近年、環境への配慮から普及しつつある電気自動車では
必要な電圧は200V〜400Vと大変高く、12V程
度の低電圧で大容量の電池モジュールを複数直列に接続
して組電池を構成しているが、電池モジュールはさらに
1.2V程度のセルからなり、セルを単位の電池と考え
るとバッテリは極めて多くの単位電池で構成する必要が
ある。このため上記バッテリ電圧監視装置では、電圧測
定回路の数があまりに多くなる。したがって低価格とす
ることが困難である。
【0005】図20のように単一の電圧測定回路93を
スイッチ92で切り換えて各単位電池91の電位を測定
することが考えられるが、単位電池の数が多いと、電圧
測定回路と接続する単位電池の切り換えのための構成や
測定時の制御が複雑化し結局、低価格とすることは困難
である。
【0006】そこで本発明は、簡単な構成の低価格のバ
ッテリ電圧監視装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、複数の抵抗器を直列に接続した抵抗器列と、単位電
池の接続点と抵抗器の接続点間に同一方向に接続された
複数のダイオードとを設ける。電流変化手段が抵抗器列
を流れる電流を変化せしめてダイオードを一方のダイオ
ードから順に導通等せしめ、スイッチ点検出手段がダイ
オードにおける導通と遮断とのスイッチ点を検出し、ス
イッチ点にあるダイオードとこれと相隣れる導通状態に
あるダイオードとに接続された抵抗器の抵抗値と上記ス
イッチ点における電流値とを乗じて、上記相隣れるダイ
オードと両極が接続された単位電池の電圧を演算するす
るように構成する。
【0008】相隣れるダイオードが導通していればこれ
らダイオードが正極と負極とに接続された単位電池は、
電圧が同じダイオードと接続された抵抗器の電圧降下と
等しい。またダイオードは一方のダイオードから順に導
通等するから、導通状態にあるダイオード以外はこれを
流れる電流が0である。したがって相隣れるダイオード
のうち一つがスイッチ点にあり、残りの一つが導通状態
にあるとき、上記相隣れる両ダイオードと接続された抵
抗器における電圧降下は、抵抗器列を流れる電流に上記
抵抗器の抵抗値を乗じたものとなる。しかして抵抗器列
を流れる電流が変化するように構成された、簡単な単一
の電圧測定回路構成で、電圧測定回路と接続する単位電
池を切り換えることなくしかも単位電池の数によらず単
位電池の電圧が求められる。
【0009】上記スイッチ点検出手段は、請求項2記載
の発明のように発光ダイオードで構成された上記ダイオ
ードからの光を検出する受光素子で構成する。または請
求項3記載の発明のように上記ダイオードに一次側巻線
が直列に接続され二次側巻線に検出信号が発生するトラ
ンスで構成する。これら両構成ともスイッチ点検出手段
がバッテリ、抵抗器列、ダイオードよりなる回路と分離
され、ノイズ等の影響が除去される。
【0010】請求項4記載の発明では、上記スイッチ点
検出手段は、上記抵抗器列における電圧降下を実質的に
検出する電圧検出手段で構成し、上記スイッチ点を、上
記電圧降下が上記電流に対して不連続に変化する点とす
る。
【0011】抵抗器列における電圧降下の電流に対する
傾きは、遮断状態のダイオードと接続された抵抗器の合
成抵抗値となる。ダイオードは一方のダイオードから順
に導通等するから上記合成抵抗値は、ダイオードの導通
と遮断とが切り換わるスイッチ点を通過するごとに段階
的に変化する。したがって抵抗器列における電圧降下は
スイッチ点において不連続となる。しかして複数のダイ
オードのスイッチ点が単一の電圧検出手段で検出でき
る。
【0012】請求項5記載の発明では、各単位電池の接
続点から、それぞれ抵抗器とダイオードとを直列に接続
してなる電流路を形成する。電流路の上記ダイオードは
同一方向に揃え、電流路の端点を短絡せしめる。該端点
の電位を電圧印加手段により変化せしめて上記ダイオー
ドを一方のダイオードから順に導通もしくは順に遮断せ
しめる。ダイオードの導通と遮断とが切り換わるスイッ
チ点をスイッチ点検出手段により検出する。そしてスイ
ッチ点における上記端点の電位から、ダイオードがスイ
ッチ点にある電流路が接続された単位電池の接続点の電
位を求め、各接続点の電位に基づいて各単位電池の電圧
を演算する構成とする。
【0013】電流路のダイオードは一方のダイオードか
ら順に導通等し、ダイオードがスイッチ点にあるとき、
電流路の端点の電位はこの電流路が接続されている接続
点の電位と等しい。各接続点の電位から各単位電池の電
圧が求められる。しかして簡単な単一の電圧測定回路構
成で、電圧測定回路と接続する単位電池を切り換えるこ
となくしかも単位電池の数によらず単位電池の電圧が求
められる。
【0014】上記スイッチ点検出手段は、請求項6記載
の発明のように発光ダイオードで構成された上記ダイオ
ードからの光を検出する受光素子で構成する。または請
求項7記載の発明のように上記ダイオードに一次側巻線
が直列に接続され二次側巻線に検出信号が発生するトラ
ンスで構成する。これら両構成ともスイッチ点検出手段
がバッテリ、電流路よりなる回路と分離され、ノイズ等
の影響が除去される。
【0015】請求項8記載の発明では、上記スイッチ点
検出手段は、上記電圧印加手段に流れる電流を検出する
電流検出手段で構成し、上記スイッチ点を、上記電流が
上記端点の電位に対して不連続に変化する点とする。
【0016】電圧印加手段に流れる電流の、印加電圧に
対する傾きは、ダイオードが導通状態の電流路のコンダ
クタンスの合成値となる。ダイオードは一方のダイオー
ドから順に導通等するから上記合成コンダクタンスは、
ダイオードの導通と遮断とが切り換わるスイッチ点を通
過するごとに段階的に変化する。したがって電圧印加手
段に流れる電流はスイッチ点において不連続となる。し
かして複数のダイオードのスイッチ点が単一の電流検出
手段で検出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1に本発明のバッテリ電圧監視装置
を示す。バッテリ電圧監視装置は、直列に接続された複
数(図例では5個)の単位電池11,12,13,1
4,15よりなるバッテリ1に付設される。この各単位
電池11〜15は単一のセルでもよいし複数セルの構成
でもよい。バッテリ電圧監視装置は複数の抵抗器(図例
では4個)22,23,24,25が直列に接続してあ
り、抵抗器列2となしてある。抵抗器22〜25は予め
抵抗値を正確に測定しておく。装置が設置される環境に
よっては温度補償のされたものとするのがよい。抵抗器
列2の端点2bには、電流変化手段たる電流調整回路4
が接続してあり、抵抗器列2に流れる電流I00を変化せ
しめるようになっている。
【0018】単位電池11〜15の各接続点1aと抵抗
器22〜25の各接続点2a間には同一方向に複数のダ
イオード31,32,33,34,35が接続してあ
り、各単位電池11〜15の正極の電位が、上記正極と
ダイオード31〜35を介して接続される抵抗器22〜
25の接続点2aにおける電位Vk (k=1〜5)のと
きに導通するようになっている。ダイオード31〜35
は発光ダイオードで構成してあり、導通時には発光する
ようになっている。
【0019】受光部5は各ダイオード31〜35の導通
と遮断とが切り換わるスイッチ点を検出するもので、各
ダイオード31〜35に対応して設けられている。各受
光部5はダイオード31〜35の発光を検出する受光素
子たるフォトダイオード51を備えている。フォトダイ
ード51はダイオード31〜35と光ファイバなどで接
続してもよいし、両者が一体のフォトカップラとしても
よい。各受光部5は、対応するダイオード31〜35の
導通時にフォトダイオード51が導通してHレベルを出
力し、遮断時にはLレベルを出力するようになってい
る。すなわち各ダイオード31〜35において導通と遮
断とが切り換わるスイッチ点においては、受光部5の出
力信号はHレベルからLレベルもしくはLレベルからH
レベルへと変化する。
【0020】受光部5の出力信号は計測制御部6に入力
せしめてある。
【0021】計測制御部6はコンピュータを中心にイン
ターフェース等で構成され、電流調整回路4における電
流I00の設定値を与えるようになっている。図2は電流
調整回路4の詳細と計測制御部6の一部の構成を示すも
のである。電流調整回路4は電流I00を設定値に保つ定
電流源として作動するもので、トランジスタ41とコン
パレータ43とを備えており、コンパレータ43の出力
がトランジスタ41のベースに入力している。
【0022】トランジスタ41はコレクタが抵抗器列2
の端点2bと接続されている。エミッタは抵抗42を介
して接地され、エミッタ電圧がコンパレータ43の−入
力端子にフィードバックしている。コンパレータ43の
+入力端子には計測制御部6からの電流の設定値に対応
する制御電圧が入力している。トランジスタ41はエミ
ッタ電圧が制御電圧となるように開閉し電流I00が設定
値に保たれる。
【0023】計測制御部6はカウンタ61とD/Aコン
バータ62とを備えている。カウンタ61は、外部から
の計測開始信号によりリセット信号が入力するとリセッ
トされ、クロック信号に基づいてカウントを開始する。
D/Aコンバータ62はカウンタ61のカウント数に比
例した制御電圧をコンパレータ43に逐次出力するよう
になっている。しかして計測制御部6は、電流センサを
設けることなく電流I00をカウント数から知ることがで
きるようになっている。
【0024】計測制御部6は、受光部5からの出力信号
より知られるダイオード31〜35のスイッチ点と、カ
ウンタ61のカウント数より知られる電流I00に基づい
て単位電池12〜15の電圧を演算する。
【0025】上記バッテリ電圧監視装置の作動を図1、
図2、図3により説明する。図3は装置各部の状態を示
すもので、抵抗器22〜25の抵抗値が500Ω,66
7Ω,1kΩ,2kΩで、単位電池11〜15の電圧が
10Vのときのものである。なお以下の説明において単
位電池11〜15の電圧をE1 ,E2 ,E3 ,E4 ,E
5 と、抵抗器22〜25の抵抗値をR2 ,R3 ,R4
5 と、ダイオード31〜35を流れる電流値をI1
2 ,I3 ,I4 ,I5 とする。
【0026】抵抗器列2に流れる電流I00はカウンタリ
セット後、カウント数が増加するにしたがって時間に対
して比例的に変化する。
【0027】さて最初、電流I00が0のとき、抵抗器2
2〜25の各接続点2aの電位Vk(k=1〜5)は一
番高電位となる単位電池15の正極の電位である。した
がって残りの4つの単位電池11〜14の接続点1a
は、いずれもその電位がダイオード31〜34で接続さ
れた抵抗器22〜25の各接続点2aの電位Vk (k=
1〜4)よりも低い。したがってダイオード31〜34
は遮断しており、Ik =0(k=1〜5)である。
【0028】電流I00が流れ始めるとダイオード35が
導通し、これと対応する受光部5のフォトダイオード5
1が導通する。計測制御部6はHレベルの出力信号を受
け取る。これにより正常作動していることが知られる。
【0029】電流I00が流れ始めると各抵抗器22〜2
5において電圧降下が生じる。抵抗器25における電圧
降下はI005 で与えられる。この電圧降下により抵抗
器24と25の接続点電位V4 が低下し、単位電池14
の正極電位と等しくなると、すなわち抵抗器25におけ
る電圧降下I005 が単位電池15の電圧E5 と等しく
なると、ダイオード34が遮断から導通に切り換わり
(スイッチ点T4 )発光する。
【0030】ダイオード34の発光によりこれと対応す
る受光部5のフォトダイオード51が導通しこの受光部
5の出力信号がLレベルからHレベルに切り換わる。こ
れより計測制御部6はスイッチ点T4 を知る。しかして
スイッチ点T4 における電流I00と、抵抗器25の抵抗
値R5 とを乗じて単位電池15の電圧E5 が得られる。
【0031】ダイオード34が導通すると抵抗器25に
おける電圧降下は単位電池15の電圧E5 により規定さ
れるから、スイッチ点T4 以降は、電流I00が増加して
も抵抗器25に流れる電流すなわちダイオード35に流
れる電流I5 はスイッチ点T4 のときのままである。電
流I00は、単位電池14からダイオード34を介して供
給される電流I4 により増加する。
【0032】次いで抵抗器24における電圧降下I00
4 が増加し、抵抗器23と24の接続点電位V3 が単位
電池13の正極電位と等しくなるとダイオード33がス
イッチ点T3 を通過する。ダイオード34が導通して抵
抗器24と25の接続点電位V4 が単位電池14の正極
電位と等しいから、スイッチ点T3 においては抵抗器2
4における電圧降下I004 が単位電池14の電圧E4
と等しい。
【0033】計測制御部6は、スイッチ点T3 をダイオ
ード33と対応した受光部5の出力信号より知り、スイ
ッチ点T3 における電流I00と抵抗器24の抵抗値R4
とを乗じて単位電池14の電圧E4 が得られる。
【0034】ダイオード33が導通すると抵抗器24に
おける電圧降下は単位電池14の電圧E4 により規定さ
れるから、スイッチ点T3 以降は電流I00が増加しても
抵抗器24に流れる電流はスイッチ点T3 のときのまま
である。したがってダイオード34に流れる電流I4
以後、飽和値となる。電流I00は、単位電池13からダ
イオード33を介して供給される電流I3 により増加す
る。
【0035】以下、ダイオード32,31の順に導通
し、各スイッチ点T2 ,T1 における電流I00から電池
13,12の電圧E3 ,E2 が知られる。
【0036】図4は単位電池14の電圧E4 が10Vか
ら8Vに下がったときの装置各部の状態を示すもので、
ダイオード33のスイッチ点T3 における電流I00は単
位電池14の電圧E4 が10Vから8Vに低下したのに
応じて小さくなる。しかしてダイオード34の電流I4
は飽和値が小さくなりダイオード33の電流I3 は飽和
値が大きくなっている。
【0037】ところで単位電池14の電圧E4 がさらに
小さくなればダイオード34の電流I4 の飽和値はもっ
と小さくなるが、電流I4 はダイオードを流れる電流で
あるから0以上である。したがって電流I4 の飽和値が
0となるときが単位電池14の電圧E4 の測定限界であ
る。このことを踏まえ測定しようとする測定レンジに応
じて抵抗器22〜25の抵抗値Rk (k=2〜5)を設
定する。各ダイオード32〜34に飽和時に電流I
k (k=2〜4)が流れる条件は次式となる。 Ik =(Ek /Rk )−(Ek+1 /Rk+1 )≧0……(1)
【0038】この条件を満たすように抵抗器の抵抗値R
k を設定すればよい。例えば通常、単位電池は同じ仕様
の電池であるから、Ek (k=2〜5)の測定レンジを
E±ΔEとすると式(1)は式(2)で表すことができ
る。 Ik =((E−ΔE)/Rk )−((E+ΔE)/Rk+1 )≧0……(2) したがってα=ΔE/Eとすれば Rk+1 /Rk ≧(1+α)/(1−α)……(3) 例えば±10%程度の測定レンジを得ようとすると相隣
れる抵抗器の抵抗値Rk,Rk+1 が25%程度異なるよ
うに設定すればよい。
【0039】本実施形態では、電流I00は時間的に増加
するようにしたが、逆に最大電流から直線的に減少する
ように電圧調整回路4の電流I00の設定値を与えてもよ
い。またダイオード35に対応する受光部5は、装置が
正常作動であることを確認する必要がなければ省略して
もよい。
【0040】(第2実施形態)図5に本発明の第2実施
形態を示す。ダイオードの導通と遮断とを別の構成で検
出するようにしたもので、図中、第1実施形態と同じ作
動をする部分については同じ番号を付し第1実施形態と
の相違点を中心に説明する。
【0041】ダイオード31A,32A,33A,34
A,35Aは発光ダイオードではなく通常のダイオード
である。ダイオード31A〜35Aの導通と遮断とをス
イッチ点検出手段たるパルストランス52とコンパレー
タ53等とで知る構成としてある。パルストランス52
は、各ダイオード31A〜35Aと各抵抗器22〜25
の接続点2a間にこれらに直列に一次側巻線52aが接
続してある。パルストランス52の二次側巻線52bは
互いに直列に接続され、ダイオード31A〜35Aのい
ずれかが導通するとその検出信号がコンパレータ53の
+入力端子に入力するようになっている。コンパレータ
53の−入力端子には上記検出信号のしきい値となる定
電圧が入力しており、ダイオード31A〜35Aの導通
と遮断とが二値信号で計測制御部6Aに入力するように
なっている。
【0042】本実施形態におけるダイオードの導通と遮
断とは次のように検出される。ダイオード31A〜35
Aのいずれかが導通してそれにランプ状の電流iが流れ
ると(図6の(A))、パルストランス52の一次側巻
線52aの両端に誘導電圧v1 が発生する。一般に誘導
電圧v1 と電流Iの間にはLをインダクタンスとして式
(4)の関係がある。 v1 =−L(di/dt)……(4)
【0043】したがって一次側巻線52aの電圧v1
矩形状の波形となり(図6の(B))、二次側巻線52
bの電圧v2 はパルス状の波形となる(図6の
(C))。このパルス波形が検出されたときが各ダイオ
ード31A〜35Aにおいて導通と遮断とが切り換わる
スイッチ点である。
【0044】しかしてダイオード31A〜35Aのいず
れかにおいて導通と遮断とが切り換わるとコンパレータ
53はHレベルの出力信号を計測制御部6Aに出力す
る。電流I00は時間に比例して増大し、ダイオード35
A,34A,33A,・・・の順に導通するので何番目
のスイッチ点かが分かればどのダイオードにおけるスイ
ッチ点かが知られる。
【0045】(第3実施形態)図7に本発明の第3の実
施形態を示す。ダイオードの導通と遮断とを別の構成で
検出するようにしたもので、図中、第1実施形態と同じ
作動をする部分については同じ番号を付し第1実施形態
との相違点を中心に説明する。
【0046】抵抗器列2の端点2bに電流調整回路4と
並列に電圧検出手段たる電圧計測回路5Bが設けてあ
る。抵抗器列2の端点2bの電位すなわち電位V1 は、
単位電池11〜15の合計電圧から抵抗列2の電圧降下
を減じたものであり、電位V1を測定することで、実質
的に抵抗列2における電圧降下の変化が検出できる。
【0047】上記バッテリ電圧監視装置の作動を説明す
る。本実施形態はバッテリ1、抵抗器列2、ダイオード
31A〜35A、電流調整回路4が実質的に同じ構成な
ので電流I00が変化するときの装置各部は前掲の図3に
より説明できる。
【0048】第1実施形態等で説明したように電流I00
の増加にしたがってダイオード35Aから順に導通して
いく。この過程で例えばダイオード34A,35Aが導
通し、ダイオード31A,32A,33Aが遮断してい
るとすると、ダイオード34A,35Aと接続された抵
抗器25は電圧降下が一定であり、ダイオード31A,
32A,33Aと接続された抵抗器22,23,24は
電圧降下が電流I00に比例して増加する。したがって抵
抗器列2における電圧降下の電流I00に対する傾きは抵
抗器22,23,24の合成抵抗値(R2 +R3 +R
4 )となる。
【0049】続いてダイオード33Aのスイッチ点T3
を経過すると、抵抗器25に加えて抵抗器24の電圧降
下が一定となる。したがって抵抗器列2の電圧降下の電
流I00に対する傾きは抵抗器22,23の合成抵抗値
(R2 +R3 )となる。
【0050】このように抵抗器列2の電圧降下の電流I
00に対する傾きは、スイッチ点を経過すると段階的に小
さくなる。そして電流I00は時間に対して比例するから
電位V1 は時間に対してスイッチ点前後で傾きの異なる
直線を描く。
【0051】計測制御部6Bは、電位V1 の経時変化が
不連続となる点すなわち変曲点を演算し最初の不連続点
をダイオード14におけるスイッチ点T4 とし、以下次
々に現れる不連続点をダイオード13、ダイオード1
2、・・・のスイッチ点T3 ,T2 ,・・としていき、
当該スイッチ点における電流I00と抵抗値Rk (K=2
〜5)から各単位電池12〜15の電圧を演算する。
【0052】なおダイオード31A〜35Aのスイッチ
ング特性は完全な矩形とはならないため、要求される測
定精度によっては図8に示すように電位V1 のデータD
から回帰直線Lを求めその交点Pを上記変曲点としても
よい。
【0053】(第4実施形態)図9に本発明の第4の実
施形態を示す。上記各実施形態において一番低電位とな
る単位電池11の電圧E1 を測定できるようにしたもの
である。図中、第1実施形態と同じ作動をする部分につ
いては同じ番号を付し第1実施形態との相違点を中心に
説明する。抵抗器列2Aは抵抗器22〜25に加えて抵
抗器22と電流調整回路4との間に抵抗器21が接続し
てある。
【0054】抵抗器列2Aの端点2bと単位電池11の
負極の間には他のダイオード31A〜35Aと同じ方向
にダイオード30Aが接続してある。
【0055】電流調整回路4は電源7と接続してある。
電源7は負電圧を出力する電源で、抵抗器列2Aの端点
2bの電位を負電圧とすることを可能にしている。これ
により計測制御部6Cにおいて、単位電池11はダイオ
ード30Aの導通と遮断とが切り換わったとき(スイッ
チ点)の電流I00に抵抗器21の抵抗値R1 を乗じて演
算される。なお図ではダイオード31A〜35Aにおけ
る導通と遮断とを検出する構成は省略しているが、上記
各実施形態等の構成が適用できる。
【0056】(第5実施形態)図10に本発明の第5の
実施形態を示す。上記各実施形態では電流調整回路4
を、電流I00を設定電流に保つ定電流電源型に構成し電
流I00は計測制御部のカウンタのカウント数より知るよ
うにしたが、これに代えて抵抗器列2の端点2bの電位
を設定電圧に保つ定電圧電源型に構成した別の電流調整
回路4Aとしたものである。図中、第1実施形態と同じ
作動をする部分については同じ番号を付し第1実施形態
との相違点を中心に説明する。
【0057】電流調整回路4Aは抵抗器列2の端点2b
における電位V1 (E00)が一定の変化速度で0から変
化するように構成してある。
【0058】抵抗器列2および電流調整回路4Aと直列
に電流計測回路8が設けてあり、抵抗器列2を流れる電
流Iを測定するようになっている。電流計測回路8の検
出信号は計測制御部6Dに入力する。なおダイオード3
1A〜35Aにおける導通と遮断とを検出する構成は省
略しているが、第1、第2実施形態の構成が適用でき
る。
【0059】図11は装置各部の状態を示すもので、抵
抗器列2の端点2bにおける電圧E 00(図ではV1 )は
カウンタリセット後、カウント数が増加するにしたがっ
て時間に対して比例的に変化する。
【0060】さて最初、電位E00が0のときは抵抗器列
2の最大電流が流れており、ダイオード31A〜35A
はすべて導通している。したがって各抵抗器22〜25
の電圧降下は、各抵抗器22〜25がダイオード31A
〜35Aで接続された各単位電池12〜15の電圧と等
しい。
【0061】電位E00が上昇し単位電池11の正極の電
位よりも高くなるとダイオード31Aは遮断する。ダイ
オード31Aが導通から遮断に切り換わるスイッチ点T
1 においては、電流計測回路8において検出される電流
Iは抵抗器22を流れる電流と一致する。したがって抵
抗器22の電圧降下はIR2 となる。計測制御部6Dは
スイッチ点T1 における電流Iに抵抗器22の抵抗値R
2 を乗じて単位電池12の電圧E2 を求める。
【0062】さらに電位E00が上昇し、ダイオード32
Aが導通から遮断に切り換わるスイッチ点T2 において
は、電流計測回路8において検出される電流Iは抵抗器
23を流れる電流と一致する。したがって抵抗器23の
電圧降下はIR3 となる。計測制御部6Dはスイッチ点
2 における電流Iに抵抗器23の抵抗値R3 を乗じて
単位電池13の電圧E3 を求める。以降、電位E00が上
昇することにより順次、スイッチ点T3 ,T4 における
電流Iより単位電池14,15の電圧が求められる。
【0063】なお本実施形態でも第4実施形態における
抵抗器列2A、ダイオード30A〜35Aの構成(図
9)を採用し、電流調整回路4Bを負電圧出力可能な電
源とすることで、単位電池11の電圧を併せて測定でき
る。
【0064】なお上記各実施形態において単位電池15
の正極に接続されるダイオード35,35Aは、抵抗器
列2,2Aに電流が流れれば導通するので省略すること
ができる。ただし単位電池15の電圧の測定値がダイオ
ードの順方向電圧の分だけ誤差となるので要求される測
定精度によってはある方が望ましい。
【0065】(第6実施形態)図12に本発明の第6実
施形態を示す。図中、上記各図と同一番号を付した部分
は実質的に同じ作動をするので、上記各実施形態との相
違点を中心に説明する。バッテリ電圧監視装置は、バッ
テリ1を構成する6つの単位電池11,12,13,1
4,15,16の各接続点1aから電流路71,72,
73,74,75,76が形成してある。電流路71〜
76は抵抗器701とダイオード702とを直列に接続
したもので、ダイオード702はアノードが単位電池1
1〜16側となるように揃えられる。電流路71〜76
の端点7aは短絡し、電圧印加手段たる電源部8が接続
されている。
【0066】図13は電源部8の詳細を示すもので、電
圧可変用のトランジスタ81を備えている。トランジス
タ81はコレクタがコレクタ抵抗82を介して図略の定
電圧電源(電圧V’)と接続され、エミッタがエミッタ
抵抗83を介して接地されている。コレクタ抵抗82と
トランジスタ81のコレクタの接続点から出力電圧V
out が取り出され、電流路71〜76の端点7aに印加
される。端点7aの電位(以下、出力電位という)は出
力電圧Vout で与えられる。トランジスタ81は、ベー
スの入力電圧に対して、コレクタ抵抗82とエミッタ抵
抗83の比で電圧増幅作動し、出力電圧が、図14に示
すようにベースの入力電圧VB に対して直線的に与えら
れるようになっている。
【0067】トランジスタ81のベースには、マイクロ
コンピュータ84からデジタル信号で与えられる、上記
出力電圧の指令値が、D/A変換器85においてアナロ
グ信号に変換されて入力し、出力電圧を指令値に応じた
電圧に制御するようになっている。出力電圧の制御範囲
は、下限が0で、上限がバッテリ1としての電圧をカバ
ーする大きさとしてある。なお下限は単位電池の最低電
圧が予め分かっていれば最低電圧をカバーする大きさで
もよい。
【0068】ダイオード702は受光素子たるフォトト
ランジスタ53とともにフォトカプラ5Cを構成する発
光ダイオードで、導通時に発光しフォトトランジスタ5
3がオンするようになっている。可変の出力電位が単位
電池11〜16の正極側の電位よりも低くなると、当該
単位電池11〜16の正極側の接続点1aから形成され
た電流路71〜76のダイオード702が導通し抵抗器
701の抵抗値に応じた電流が流れる。フォトカプラ5
Cは各ダイオード702の導通と遮断とが切り換わるス
イッチ点を検出し検出信号SIG1,SIG2,SIG
3,SIG4,SIG5,SIG6を出力するようにな
っている。
【0069】検出信号SIG1〜SIG6は、ダイオー
ド702が導通時にはフォトトランジスタ53がオンし
て接地電位(Lレベル)となり、遮断時には電位Vcc
プルアップされてHレベルとなる。検出信号SIG1〜
SIG6がLレベルからHレベル若しくはHレベルから
Lレベルへ切り換わるときがダイオード702のスイッ
チ点である。なおフォトカプラ5Cに代えて第1実施形
態のごとくダイオードと受光素子が別体の構成でももち
ろんよい。
【0070】電流路71〜76のダイオード702の導
通と遮断を検出するフォトカプラ5Cの検出信号SIG
1〜SIG6は電源部8のマイクロコンピュータ84に
入力せしめてある。マイクロコンピュータ84は各検出
信号SIG1〜SIG6の立上がりをトリガしてスイッ
チ点を特定する。
【0071】上記バッテリ電圧監視装置の作動を図1
2、図13、図14、図15により説明する。図15は
装置各部の状態を示すものである。なお以下の説明にお
いて単位電池11〜16の電圧を簡単にEとする。した
がって単位電池11〜16の正極側の電位は単位電池1
1からE,2E,3E,4E,5E,6Eとなる。
【0072】マイクロコンピュータ84からの電圧指令
値を時間(t)に比例して増加し、電流路71〜76の
端点7aの出力電位を0から6Eを越えるまで連続的に
直線的に上昇させていくと(図15の直線La )、最初
はすべての単位電池11〜16の正極側の電位は、出力
電位よりも大きく、全ての電流路71〜76が導通して
いるが、出力電位が上昇するに応じて、正極側の電位の
低い図12中下側の単位電池11と接続された電流路7
1から順に遮断し、電流路71に対応したフォトカプラ
5Cの検出信号SIG1から順にLからHへ変化してい
く(図15)。マイクロコンピュータ84はスイッチ点
における電圧指令値から出力電圧値V,2V,3V,4
V,5V,6Vを特定する(図15)。
【0073】スイッチ点においては、出力電位が単位電
池11〜16の接続点1aの電位と等しい。例えば単位
電池11の正極側の接続点1aから形成された電流路7
1のダイオード702がスイッチ点にあるときの出力電
位が単位電池11の正極の電位Eである。出力電位は電
源部8の出力電圧(Vout )で与えられ、スイッチ点に
おける出力電圧は上記のごとく特定されるから順次、各
単位電池11〜16の正極の電位2E,3E,・・・が
知られる。そして相隣れる電池11〜16の電位E,2
E,3E,・・・の差から各単位電池11〜16の電圧
測定値(ここではE)が得られる。
【0074】なおダイオード702の導通と遮断とを第
2実施形態のようにパルストランスにより検出する構成
とすることもできる。
【0075】電流路71〜76はダイオード702が電
源部8側で抵抗器701が単位電池11〜16側となる
ように接続されているが、逆でもよい。またダイオード
702は、アノードが単位電池11〜16側となるよう
に揃えるのではなくカソードが単位電池11〜16側と
なるように揃えてもよい。この場合は上記のように出力
電圧を0から上昇させると、最初、全電流路71〜76
が遮断で、出力電圧が上昇するにつれて単位電池11か
ら順次、遮断から導通に切り換わっていく。かかる構成
でもダイオード702のスイッチ点における単位電池1
1〜16の正極側の電位が求められる。
【0076】(第7実施形態)図16に本発明の第7の
実施形態を示す。電流路のダイオードの導通と遮断とを
別の構成で検出するようにしたもので、図中、第6実施
形態と同じ作動をする部分については同一番号を付し第
6実施形態との相違点を中心に説明する。
【0077】電流路71〜76のダイオード703は通
常のダイオードで構成してある。
【0078】図17は電源部8Aの詳細を示すもので、
図13の電源部8と基本的に同じ構成を有している。マ
イクロコンピュータ84にはA/D変換器86を介して
エミッタ抵抗83両端間の電圧値が取り込まれるように
なっている。マイクロコンピュータ84とA/D変換器
86とエミッタ抵抗83とで電流検出手段を構成し、マ
イクロコンピュータ84が、電源部8Aに流れる電流I
を、上記取り込まれた電圧値をエミッタ抵抗83の抵抗
値で除して求めるようになっている。
【0079】上記バッテリ電圧監視装置の作動を図1
6、図17、図18により説明する。図18は装置各部
の状態を示すものである。
【0080】電流路71〜76の端点7aの電位を、第
6実施形態と同様に時間tに比例して上昇し、電源部8
Aに流れる電流Iを、例えば所定間隔のインターバルで
求めていく。出力電位が単位電池11の正極側の電位よ
りも小さいときには、電源部8Aに流れる電流Iは全電
流路71〜76に流れる電流の和であり、このとき出力
電位すなわち出力電圧Vout に対する傾きは各電流路7
1〜76の、抵抗器701の抵抗値に依存するコンダク
タンスの和である。
【0081】そしてさらに出力電位が上昇して単位電池
11の正極側の接続点1aから形成された電流路71の
ダイオード703のスイッチ点を通過すると、上記電流
路71のダイオード703は遮断され、電源部8Aに流
れる電流Iは、電流路71を除く電流路72〜76を流
れる電流の和となる。したがって電流Iの出力電圧に対
する傾きは、電流路71のダイオード703のスイッチ
点を境にして電流路71のコンダクタンスの分、小さく
なる。
【0082】しかして電流路71のダイオード703の
スイッチ点は、電源部8Aに流れる電流Iの、出力電圧
out に対する傾きが不連続に変化する屈曲点から求め
られる。このようにして順次、現れる屈曲点から、全電
流路71〜76のダイオード702についてスイッチ点
が知られる。図19は電流Iの検出値を出力電圧Vout
に対してプロットしたもので、屈曲点は、例えば電流I
の検出値の、傾きの異なる回帰直線L1,L2を求め、
その交点Pから求める。
【0083】そして第6実施形態と同様にスイッチ点に
おける出力電圧V,2V,・・・・から、スイッチ点に
あるダイオード702の電流路が接続されている単位電
池の正極側の電位E,2E,・・・・が知られ、単位電
池の電圧値(ここではE)が得られる。
【0084】なお上記各実施形態は、バッテリ1が接地
電位に対して正の電圧を出力するものに適用したが、負
の電圧を出力するものにも適用できる。
【0085】第1、第6実施形態のように受光素子を用
いてダイオードの導通と遮断とを切り換えるようにした
ものでは、上記各実施形態の構成に限らず通常のダイオ
ードに直列または並列に発光ダイオードが接続された構
成や、通常のダイオードに直列に無極性の発光素子が接
続された構成でもよい。またダイオードにおける導通と
遮断との切り換えの検出は、上記第1〜第7実施形態の
構成に限定されるものではなく、導通と遮断とが検出で
きるものであれば任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のバッテリ電圧監視装置の回路図
である。
【図2】本発明の第1のバッテリ電圧監視装置の要部回
路図である。
【図3】本発明の第1のバッテリ電圧監視装置の作動を
説明する第1のグラフである。
【図4】本発明の第1のバッテリ電圧監視装置の作動を
説明する第2のグラフである。
【図5】本発明の第2のバッテリ電圧監視装置の回路図
である。
【図6】本発明の第2のバッテリ電圧監視装置の作動を
説明するタイムチャートである。
【図7】本発明の第3のバッテリ電圧監視装置の回路図
である。
【図8】本発明の第3のバッテリ電圧監視装置の作動を
説明するグラフである。
【図9】本発明の第4のバッテリ電圧監視装置の回路図
である。
【図10】本発明の第5のバッテリ電圧監視装置の回路
図である。
【図11】本発明の第5のバッテリ電圧監視装置の作動
を説明するグラフである。
【図12】本発明の第6のバッテリ電圧監視装置の回路
図である。
【図13】本発明の第6のバッテリ電圧監視装置の要部
回路図である。
【図14】本発明の第6のバッテリ電圧監視装置の作動
を説明する第1のグラフである。
【図15】本発明の第6のバッテリ電圧監視装置の作動
を説明する第2のグラフである。
【図16】本発明の第7のバッテリ電圧監視装置の回路
図である。
【図17】本発明の第7のバッテリ電圧監視装置の要部
回路図である。
【図18】本発明の第7のバッテリ電圧監視装置の作動
を説明する第1のグラフである。
【図19】本発明の第7のバッテリ電圧監視装置の作動
を説明する第2のグラフである。
【図20】従来のバッテリ電圧監視装置の一例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 11,12,13,14,15,16 単位電池 2,2A 抵抗器列 21,22,23,24,25 抵抗器 31,32,33,34,35,30A,31A,32
A,33A,34A,35A ダイオード 4,4A 電流調整回路(電流変化手段) 51 フォトダイオード(スイッチ点検出手段) 52 パルストランス(スイッチ点検出手段) 52a 一次側巻線 52b 二次側巻線 5B 電圧計測回路(電圧検出手段) 53 フォトトランジスタ(スイッチ点検出手段) 6,6A,6B,6C,6D 計測制御部 71,72,73,74,75,76 電流路 7a 端点 701 抵抗器 702,703 ダイオード 8,8A 電源部(電圧印加手段) 83 エミッタ抵抗(電流検出手段) 84 マイクロコンピュータ(電流検出手段) 86 A/D変換器(電流検出手段)
フロントページの続き (72)発明者 石井 直樹 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 金丸 邦郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 大塚 康弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 浅川 史彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 浮田 進 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−78403(JP,A) 特開 平5−258778(JP,A) 特開 平9−15311(JP,A) 特開 平9−139237(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/42 - 10/48 G01R 19/165 G01R 31/36 H02J 7/00 - 7/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数組の単位電池より
    なるバッテリについて各単位電池の電圧を測定するバッ
    テリ電圧監視装置であって、複数の抵抗器を直列に接続
    した抵抗器列と、単位電池の接続点と抵抗器の接続点間
    に同一方向に接続された複数のダイオードと、抵抗器列
    の端点に接続され抵抗器列を流れる電流を変化せしめて
    ダイオードを一方のダイオードから順に導通もしくは順
    に遮断せしめる電流変化手段と、ダイオードの導通と遮
    断とが切り換わるスイッチ点を検出するスイッチ点検出
    手段とを設け、スイッチ点にあるダイオードとこれと相
    隣れる導通状態にあるダイオードとに接続された抵抗器
    の抵抗値と上記スイッチ点における電流値とを乗じて、
    上記相隣れる両ダイオードと両極が接続された単位電池
    の電圧を演算するようになしたことを特徴とするバッテ
    リ電圧監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバッテリ電圧監視装置に
    おいて、上記ダイオードを発光ダイオードで構成し、上
    記スイッチ点検出手段は、発光ダイオードから発せられ
    る光を検出する受光素子で構成し、上記スイッチ点を受
    光素子の検出信号により検出するバッテリ電圧監視装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のバッテリ電圧監視装置に
    おいて、上記スイッチ点検出手段を、上記ダイオードに
    一次側巻線が直列に接続されたトランスで構成し、上記
    スイッチ点を二次側巻線の出力信号により検出するバッ
    テリ電圧監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のバッテリ電圧監視装置に
    おいて、上記スイッチ点検出手段を、上記抵抗器列にお
    ける電圧降下を実質的に検出する電圧検出手段で構成
    し、上記スイッチ点を、上記電圧降下が上記電流に対し
    て不連続に変化する点としたバッテリ電圧監視装置。
  5. 【請求項5】 直列に接続された複数組の単位電池より
    なるバッテリについて各単位電池の電圧を測定するバッ
    テリ電圧監視装置であって、各単位電池の接続点から、
    それぞれ抵抗器とダイオードとを直列に接続してなり、
    上記ダイオードが同一方向に揃えられかつ端点が短絡し
    た電流路を形成し、かつ上記端点の電位を変化せしめて
    上記ダイオードを一方のダイオードから順に導通もしく
    は順に遮断せしめる電圧印加手段と、ダイオードの導通
    と遮断とが切り換わるスイッチ点を検出するスイッチ点
    検出手段とを設け、スイッチ点における上記端点の電位
    からスイッチ点にある電流路が接続された電池の接続点
    の電位を求め、各接続点の電位に基づいて各電池の電圧
    を演算するようになしたことを特徴とするバッテリ電圧
    監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のバッテリ電圧監視装置に
    おいて、上記ダイオードを発光ダイオードで構成し、上
    記スイッチ点検出手段は、発光ダイオードから発せられ
    る光を検出する受光素子で構成し、上記スイッチ点を受
    光素子の検出信号により検出するバッテリ電圧監視装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のバッテリ電圧監視装置に
    おいて、上記スイッチ点検出手段を、上記ダイオードに
    一次側巻線が直列に接続されたトランスで構成し、上記
    スイッチ点を二次側巻線の出力信号により検出するバッ
    テリ電圧監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のバッテリ電圧監視装置に
    おいて、上記スイッチ点検出手段を、上記電圧印加手段
    に流れる電流を検出する電流検出手段で構成し、上記ス
    イッチ点を、上記電流が上記端点の電位に対して不連続
    に変化する点としたバッテリ電圧監視装置。
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