JP3362638B2 - アレー型コンデンサの絶縁抵抗測定方法および装置 - Google Patents

アレー型コンデンサの絶縁抵抗測定方法および装置

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JP3362638B2 JP19937297A JP19937297A JP3362638B2 JP 3362638 B2 JP3362638 B2 JP 3362638B2 JP 19937297 A JP19937297 A JP 19937297A JP 19937297 A JP19937297 A JP 19937297A JP 3362638 B2 JP3362638 B2 JP 3362638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアレー型コンデンサ
の絶縁抵抗測定方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンデンサの良否を判定するた
め絶縁抵抗値が測定される。この絶縁抵抗値を測定する
場合、コンデンサが充電されていない状態では、コンデ
ンサの持つ容量のために正しく絶縁抵抗を測定できな
い。そこで、まずコンデンサに直流電圧を印加して予備
充電し、その後で漏れ電流(充電電流)を測定すること
により、コンデンサの絶縁抵抗を測定する方法が一般に
用いられている。当然ながら、良品は漏れ電流が少な
い。
【0003】ところで、図1,図2のように複数のコン
デンサ素子C1〜C4を並列に配置したアレー型コンデ
ンサ1が知られている。アレー型コンデンサ1は、複数
の誘電体層2〜4の間に対向する内部電極5a〜5hを
設け、全ての層2〜4を積層一体化させた後、内部電極
5a〜5hと導通するように外部電極6a〜6hを設け
たものである。なお、図1では説明を簡単にするため、
誘電体層を3層としたが、4層以上としてもよい。ま
た、コンデンサ素子の数も4個に限らず、2個または3
個、あるいは5個以上であってもよいことは勿論であ
る。
【0004】このようなアレー型コンデンサの絶縁抵抗
の不良モードには次の3つのモードがある。 モード1:コンデンサ素子C1〜C4自体の絶縁不良 モード2:隣接するコンデンサ素子の内部電極5a〜5
h間の絶縁不良 モード3:隣接するコンデンサ素子の外部電極6a〜6
h間の絶縁不良
【0005】上記3つのモードの絶縁不良を検出するた
め、従来では図3に示すように絶縁抵抗測定回路の配線
を組み替えていた。すなわち、図3の(A)はモード1
の測定回路であり、対向する外部電極に測定端子10,
11を接触させ、1)方向の電流を測定することによっ
て、コンデンサ素子C1〜C4自体の絶縁抵抗を検出す
る。図において、12は直流電源、13は接触検出用の
交流電源、14は切替スイッチ、15は電流制限抵抗、
16は電流計である。図3では1素子分の測定回路だけ
が記載されているが、素子の数に応じて測定回路を並列
に設け、全ての素子C1〜C4の絶縁抵抗を同時に測定
してもよい。図3の(B)はモード2の測定回路であ
り、隣合うコンデンサ素子C1〜C4に対角方向に流れ
る電流2)を測定することによって、内部電極5a〜5h
間の絶縁不良を検出している。図3の(C)はモード3
の測定回路であり、隣合うコンデンサ素子C1〜C4間
に流れる電流3)を測定することによって、外部電極6a
〜6h間の絶縁不良を検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な測定回路で絶縁抵抗を測定しようとすると、不良モー
ド1〜3ごとに測定回路の配線を組み替える必要があ
り、測定効率が非常に悪い。また、絶縁抵抗の測定前に
測定端子10,11の接触検出を行なう必要があり、そ
のためにスイッチ14を交流電源13側へ切り換えて回
路に流れる電流を検出することになるが、このような接
触検出を各モードの測定前に行なう必要があるので、測
定作業が一層面倒になる。しかも、モード2,3では隣
接する内外の電極の絶縁不良測定であるため、浮遊容量
程度の僅かな容量(例えば数pF以下)しか存在しない
ため、接触検出が有効にできないという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、測定回路の配線
を組み替えることなく、モード1〜3の絶縁不良を検出
できるとともに、各コンデンサ素子の絶縁抵抗の測定を
効率よく行なえるアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定方
法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、複数のコンデンサ素子を
並列に配置したアレー型コンデンサに直流電圧を印加
し、その漏れ電流から絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定
方法において、上記全てのコンデンサ素子の外部電極に
それぞれ測定端子を接触させる第1の工程と、全ての
ンデンサ素子に上記測定端子を介して同極性の直流電圧
同時に印加し、その漏れ電流をそれぞれ検出する第2
の工程と、全てのコンデンサ素子に、上記測定端子を外
部電極に接触さ せたまま隣接するコンデンサ素子ごとに
逆極性の直流電圧を同時に印加し、その漏れ電流をそれ
ぞれ検出する第3の工程と、上記第2の工程より得られ
る漏れ電流から、各コンデンサ素子の絶縁不良または
接するコンデンサ素子の内部電極間の絶縁不良を検出
し、第3の工程より得られる漏れ電流から、各コンデン
サ素子の絶縁不良または隣接するコンデンサ素子の外部
電極間の絶縁不良を検出し、いずれの絶縁不良も検出さ
れない場合に第2の工程または第3の工程より得られる
漏れ電流から各コンデンサ素子の絶縁抵抗を測定する第
4の工程と、を含むことを特徴とする。
【0009】まず、測定端子を全てのコンデンサ素子の
外部電極に接触させ、全てのコンデンサ素子に同極性の
直流電圧を印加し、その漏れ電流を検出する。この漏れ
電流には、モード1の電流1)とモード2の電流2)とが含
まれる。次に、全てのコデンサ素子に、隣接するコンデ
ンサ素子ごとに逆極性の直流電圧を印加し、その漏れ電
流を検出する。この漏れ電流には、モード1の電流1)と
モード3の電流3)とが含まれる。上記のように求めた2
種類の電流のうち、いずれかの電流値が非常に大きな場
合には、モード1〜3のいずれかに絶縁不良があること
を意味するので、このアレー型コンデンサが不良品であ
ることが判る。一方、2種類の電流が所定の時間カーブ
を描いて低下する場合には、モード1ないしモード3の
絶縁不良がなく、アレー型コンデンサが良品であること
を意味するので、第の工程または第の工程から得ら
れる漏れ電流からコンデンサ素子の絶縁抵抗を求める。
なお、第の工程と第の工程は、いずれを先に行なっ
てもよいことは勿論である。
【0010】第の工程および第の工程において、測
定端子とアレー型コンデンサの外部電極とを接触させる
ことになるが、この接触が不十分であれば、測定された
電流値も不正確なものとなる。そのため、第の工程ま
たは第の工程の前に、各コンデンサ素子に交流電圧を
印加し、流れる電流から接触検出を行なうのが望まし
い。接触が不十分である場合には、流れる電流が小さい
ので、接触不良を容易に判別できる。また、モード2ま
たはモード3単体の測定では、浮遊容量程度の僅かな容
量しか存在しないため、接触検出が難しかったが、本発
明ではモード2とモード1とを同時に、あるいはモード
3とモード1とを同時に検出しているので、容量値が大
きく、接触検出を確実に行なうことができる。第の工
程および第の工程を、別々の測定回路で実施する場合
には、第の工程と第の工程のそれぞれの前に接触検
出を行なう必要があるが、本発明のように、の工程
および第の工程を、切替スイッチを有する共通の回路
で実施する場合には、第の工程と第の工程を連続的
に実施できるので、接触検出を第の工程の前に行なう
だけでよい。
【0011】上記の測定方法では、モード1とモード2
とを同時に検出し、モード1とモード3とを同時に検出
しているため、コンデンサ素子単体の絶縁抵抗のみを正
確に測定することが難しい。つまり、測定された電流値
には2つのモードの結合された値が測定されることにな
る。そこで、コンデンサ素子単体の絶縁抵抗を測定する
ため、各コンデンサ素子に、隣接するコンデンサ素子ご
とに異なるタイミングで直流電圧を印加する工程をさら
に設けるのが望ましい。このタイミングとしては、例え
ば並列に配列されたコンデンサ素子に対し、直流電圧を
スキャニングしながら印加したり、あるいは1個おきに
直流電圧を印加してもよい。この場合には、隣接するコ
ンデンサ素子の影響を受けない値、つまりコンデンサ素
子単体の絶縁抵抗を正確に測定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図4および図5は本発明の前提と
なる絶縁抵抗測定装置の一例を示す。この例は、モード
1,2の測定と、モード1,3の測定とを別個の回路で
行なう例である。なお、被測定物であるアレー型コンデ
ンサ1は、図1,図2と同様に4個のコンデンサ素子C
1〜C4を含むものを用いた。図4はモード1およびモ
ード2の測定を行なう第1の測定回路20を示し、アレ
ー型コンデンサ1の外部電極6a〜6hにそれぞれ接触
する8個の測定端子21a〜21h、直流電源22、接
触検出用の交流電源23、電源切替スイッチ24、4個
の電流制限抵抗25a〜25d、4台の電流計26a〜
26d、4個のスイッチ27a〜27dを備えている。
上記電流制限抵抗25a〜25d、電流計26a〜26
dおよびスイッチ27a〜27dは互いに並列に接続さ
れている。また、図5はモード1およびモード3の測定
を行なう第2の測定回路30を示し、アレー型コンデン
サ1の外部電極6a〜6hにそれぞれ接触する8個の測
定端子31a〜31h、直流電源32、接触検出用の交
流電源33、電源切替スイッチ34、4個の電流制限抵
抗35a〜35d、4台の電流計36a〜36d、4個
のスイッチ37a〜37dを備えている。
【0013】まず、第1の測定回路20を用いたモード
1およびモード2の測定方法について説明する。測定端
子21a〜21hを外部電極6a〜6hに接触させた
後、まずスイッチ24を交流電源23側へ切り替え、全
てのスイッチ27a〜27dをONして交流信号をコン
デンサ素子C1〜C4に印加する。そして、電流計26
a〜26dの検出値から接触検出を行なう。接触が良好
であると判定された場合には、全てのスイッチ27a〜
27dをOFFするとともに、スイッチ24を直流電源
22側へ切り替える。その後、スイッチ27a〜27d
をONして直流電圧をコンデンサ素子C1〜C4に印加
し、その漏れ電流を電流計26a〜26dで測定する。
この時、各コンデンサ素子C1〜C4には同一方向に電
流が流れるので、電流計26a〜26dは、コンデンサ
素子に流れる電流1)と、隣合うコンデンサ素子C1〜C
4の内部電極間に流れる電流2)との和を測定することに
なる。モード1または2の何れかに絶縁不良があると、
この電流値は非常に大きなものとなるので、絶縁不良を
容易に検出できる。一方、この電流が所定の時間カーブ
を描いて低下する場合には、所定時間後の漏れ電流値か
らコンデンサ素子の絶縁抵抗を知ることができる。な
お、この漏れ電流値には隣合うコンデンサ素子C1〜C
4の内部電極間に流れる電流2)も含まれるが、内部電極
間の絶縁性が不良でなければこの電流は非常に僅かであ
るから、ほとんど無視できる。
【0014】上記の場合には、1)と2)の電流値の和を電
流計26a〜26dで測定し、この測定値からコンデン
サ素子C1〜C4の絶縁抵抗を類推するようにしたが、
次のような手法を用いて1)の電流値のみを測定し、各コ
ンデンサ素子C1〜C4の絶縁抵抗を正確に知ることも
可能である。すなわち、接触検出が終了し、スイッチ2
4を直流電源22側へ切り替えた後、スイッチ27a〜
27dを同時にONするのではなく、隣接するコンデン
サ素子ごとに異なるタイミングで直流電圧を印加するよ
う、スイッチ27a〜27dで切り替える手法を用い
る。具体的には、例えばスイッチ27aからスイッチ2
7dにかけて順番に切り替え、コンデンサ素子C1〜C
4に順に直流電圧を印加する方法や、コンデンサ素子の
1個おきに直流電圧を印加するよう切り替える方法(例
えばスイッチ27a,27cをONした時、スイッチ2
7b,27dをOFFさせる)などがある。
【0015】次に、第2の測定回路30を用いたモード
1およびモード3の測定方法について説明する。測定端
子31a〜31hを外部電極6a〜6hに接触させた
後、まずスイッチ34を交流電源33側へ切り替え、全
てのスイッチ37a〜37dをONして交流信号をコン
デンサ素子C1〜C4に印加する。そして、電流計36
a〜36dの検出値から接触検出を行なう。接触が良好
であると判定された場合には、全てのスイッチ37a〜
37dをOFFするとともに、スイッチ34を直流電源
32側へ切り替える。その後、スイッチ37a〜37d
をONして直流電圧をコンデンサ素子C1〜C4に印加
し、その漏れ電流を電流計36a〜36dで測定する。
この時、各コンデンサ素子C1〜C4には隣接する素子
ごとに逆方向の電流が流れるので、電流計36a,36
cは、コンデンサ素子に流れる電流1)と、隣合うコンデ
ンサ素子C1〜C4の外部電極間に流れる電流3)との和
を測定し、電流計36b,36dは、コンデンサ素子に
流れる電流1)’と、隣合うコンデンサ素子C1〜C4の
外部電極間に流れる電流3)との和を測定することにな
る。第1の測定回路20の場合と同様に、モード1また
は3の何れかに絶縁不良があると、その電流値は非常に
大きなものとなるので、絶縁不良を容易に検出できる。
一方、この電流が所定の時間カーブを描いて低下する場
合には、モード1および3の絶縁不良がないことを意味
するので、所定時間後の漏れ電流値からコンデンサ素子
C1〜C4の絶縁抵抗を知ることができる。なお、コン
デンサ素子C1〜C4の絶縁抵抗は、上記測定回路20
(図4参照)で既に測定済みであるから、改めて測定す
る必要はなく、モード3の絶縁不良がないことを確認す
るだけでもよい。
【0016】なお、測定回路30においても、個々のコ
ンデンサ素子C1〜C4の絶縁抵抗を測定する場合に
は、測定回路20の説明で述べたように、スイッチ37
a〜37dを同時にONせずに、隣接するコンデンサ素
子ごとに異なるタイミングで直流電圧を印加するよう、
スイッチ37a〜37dで切り替えてもよい。
【0017】図6は本発明にかかる絶縁抵抗測定装置の
第1実施例を示す。この実施例は、モード1〜3の測定
を単一の回路で行なう例である。なお、被測定物である
アレー型コンデンサ1は、図1,図2と同様に4個のコ
ンデンサ素子C1〜C4を含むものを用いた。この測定
回路40は、アレー型コンデンサ1の外部電極6a〜6
hにそれぞれ接触する8個の測定端子41a〜41h、
直流電源42、接触検出用の交流電源43、電源切替ス
イッチ44、6個の電流制限抵抗45a〜45f、6台
の電流計46a〜46f、4個のスイッチ47a〜47
dを備えている。
【0018】次に、上記測定回路40を用いたモード1
〜3の測定方法について、図7のフローチャートに従っ
て説明する。まず測定端子41a〜41hを外部電極6
a〜6hに接触させ(ステップS1)、スイッチ44を
交流電源43側へ切り替えるとともに(ステップS
2)、全てのスイッチ47a〜47dを実線位置とし
(ステップS3)、交流信号をコンデンサ素子C1〜C
4に印加する。そして、電流計46a〜46dの検出値
から接触検出を行なう(ステップS4)。接触が良好で
あると判定された場合には、スイッチ47a〜47dを
実線位置としたまま、スイッチ44を直流電源42側へ
切り替える(ステップS5)。これにより、直流電圧が
コンデンサ素子C1〜C4に印加され、その漏れ電流を
電流計46a〜46dで測定する。この時、各コンデン
サ素子C1〜C4には同一方向に電流が流れるので、電
流計46a〜46dは、コンデンサ素子に流れる電流1)
と、隣合うコンデンサ素子C1〜C4の内部電極間に流
れる電流2)との和を測定することになる。つまり、モー
ド1と2の測定を行なうことができる(ステップS
6)。モード1,2の測定が終了した後、スイッチ44
を直流電源42側としたまま、スイッチ47a〜47d
を破線位置へ切り替える(ステップS7)。これによ
り、直流電流がコンデンサ素子C1とC3には1)方向、
コンデンサ素子C2,C4には1)’方向に流れることに
なり、隣接する素子ごとに逆方向の電流が流れる。同時
に、隣合うコンデンサ素子C1〜C4の外部電極間にも
3)方向の電流が流れる。したがって、電流計46a,4
6c,46e,46fはコンデンサ素子C1〜C4に流
れる電流1),1)’と、隣合うコンデンサ素子C1〜C4
の外部電極間に流れる電流3)との和を測定することにな
る。つまり、モード1と3の測定を行なうことができる
(ステップS8)。以上の測定結果から、コンデンサ素
子C1〜C4の絶縁抵抗、内部電極間の絶縁不良、外部
電極間の絶縁不良を検出できる。具体的方法は、図4,
図5の例で述べた通りであるので、重複説明を省略す
る。また、上記説明ではスイッチ47a〜47dを同時
に切り替える場合を説明したが、図4,図5の例で述べ
たように、各スイッチ47a〜47dをスキャニングし
ながら切り替えたり、1個おきに切り替えることで、隣
接するコンデンサ素子ごとに異なるタイミングで直流電
圧を印加するようにしてもよい。これによって、1),
1)’の電流値のみを測定でき、コンデンサ素子単体の絶
縁抵抗を正確に知ることができる。
【0019】図8は本発明にかかる絶縁抵抗測定装置の
第2実施例を示す。この実施例は第1実施例の変形例で
あり、第1実施例に比べて電流計の数を4個に減少させ
たものである。なお、図6と同一部品には同一符号を付
して重複説明を省略する。この測定回路50の場合、ス
イッチ47aの実線側の接点とスイッチ47bの破線側
の接点とを配線51で接続するとともに、スイッチ47
cの実線側の接点とスイッチ47dの破線側の接点とを
配線52で接続してある。そのため、コンデンサ素子C
2,C4を流れる正逆2方向の電流1),1)’を電流計4
6b,46dで共に測定でき、図6における電流計46
e,46fを省略できた。
【0020】なお、本発明で使用される電流計はアナロ
グ式計測器に限らず、OPアンプなどで増幅した後、A
/D変換し、デジタル信号で電流値を計測するものでも
よい。また、コンデンサ素子の絶縁抵抗を測定する方法
としては、一般にJIS規格にしたがって所定の予備充
電後(例えば60秒後)の漏れ電流値からコンデンサ素
子の絶縁抵抗を測定する方法が用いられるが、この方法
に限らず、充電初期の電流値から充電終期の電流値を予
測する方法やその他の如何なる方法を用いてもよい。ま
た、今回は交流電源(接触検出用)と直流電源(絶縁抵
抗測定用)とを切り替える方式を用いたが、直流電圧に
交流電圧を重畳することで、接触検出と絶縁抵抗測定と
を切り替えなしに行なうことも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、アレー型コンデンサの全てのコンデンサ素子に
同極性の直流電圧を印加してその漏れ電流を検出すると
ともに、全てのコンデンサ素子に隣接するコンデンサ素
子ごとに逆極性の直流電圧を印加してその漏れ電流を検
出し、これら2種類の電流から、各コンデンサ素子の絶
不良、隣接するコンデンサ素子の内部電極間の絶縁不
良、および隣接するコンデンサ素子の外部電極間の絶縁
不良を検出するとともに、絶縁不良がない場合に各コン
デンサ素子の絶縁抵抗を測定するようにしたので、不良
モードごとに測定回路の配線を組み替える必要がなく、
測定効率が改善される。また、本発明ではモード2とモ
ード1とを同時に、あるいはモード3とモード1とを同
時に検出しているので、それぞれの容量値が大きく、測
定端子とアレー型コンデンサの外部電極との接触検出を
確実に行なうことができる。さらに、上記2種類の漏れ
電流を、測定端子を外部電極に接触させたままで測定で
きるので、各漏れ電流を測定する度に接触検出を実施す
る必要がなく、測定効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アレー型コンデンサの一例の斜視図である。
【図2】図1に示すアレー型コンデンサの分解斜視図で
ある。
【図3】従来のアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定方法
を示す回路図である。
【図4】本発明の前提となる絶縁抵抗測定装置の第1の
測定回路の回路図である。
【図5】本発明の前提となる絶縁抵抗測定装置の第2の
測定回路の回路図である。
【図6】本発明にかかる絶縁抵抗測定装置の第1実施例
の回路図である。
【図7】図6の絶縁抵抗測定装置の動作を説明するフロ
ーチャート図である。
【図8】本発明にかかる絶縁抵抗測定装置の第2実施例
の回路図である。
【符号の説明】
1 アレー型コンデンサ C1〜C4 コンデンサ素子 40,50 測定回路41a〜41h 測定端子42 直流電源43 交流電源44 電源切替スイッチ45a〜45d 電流制限抵抗46a〜46f 電流計47a〜47d スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/00 G01R 27/02 G01R 31/02 H01G 13/00 361

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコンデンサ素子を並列に配置したア
    レー型コンデンサに直流電圧を印加し、その漏れ電流か
    ら絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定方法において、上記
    全てのコンデンサ素子の外部電極にそれぞれ測定端子を
    接触させる第1の工程と、全てのコンデンサ素子に上記
    測定端子を介して同極性の直流電圧を同時に印加し、そ
    の漏れ電流をそれぞれ検出する第2の工程と、全ての
    ンデンサ素子に、上記測定端子を外部電極に接触させた
    まま隣接するコンデンサ素子ごとに逆極性の直流電圧を
    同時に印加し、その漏れ電流をそれぞれ検出する第3
    工程と、上記第2の工程より得られる漏れ電流から、
    コンデンサ素子の絶縁不良または隣接するコンデンサ素
    子の内部電極間の絶縁不良を検出し、第3の工程より得
    られる漏れ電流から、各コンデンサ素子の絶縁不良また
    隣接するコンデンサ素子の外部電極間の絶縁不良を検
    出し、いずれの絶縁不良も検出されない場合に第2の工
    程または第3の工程より得られる漏れ電流から各コンデ
    ンサ素子の絶縁抵抗を測定する第4の工程と、を含むこ
    とを特徴とするアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定方
    法。
  2. 【請求項2】上記第2の工程または第3の工程の前、も
    しくは第2の工程または第3の工程と同時に、各コンデ
    ンサ素子に上記測定端子を介して交流電圧を印加し、流
    れる電流から測定端子と外部電極との接触検出を行なう
    工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のアレー型
    コンデンサの絶縁抵抗測定方法。
  3. 【請求項3】上記各コンデンサ素子に、隣接するコンデ
    ンサ素子ごとに異なるタイミングで直流電圧を印加し、
    その漏れ電流から各コンデンサ素子の絶縁抵抗を求める
    工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に
    記載のアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定方法。
  4. 【請求項4】第1のコンデンサ素子(C1,C3)と第
    2のコンデンサ素子(C 2,C4)とを並列に配置した
    アレー型コンデンサに直流電圧を印加し、その漏れ電流
    から絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置において、
    流電源(42)と、上記第1のコンデンサ素子の外部電
    極に接触する対をなす第1の測定端子(41a,41
    b,41e,41f)と、上記第2のコンデンサ素子の
    外部電極に接触する対をなす第2の測定端子(41c,
    41d,41g,41h)と、第2の測定端子にそれぞ
    れ接続され、第1と第2の位置に同期して切替可能な複
    数のスイッチ手段(47a,47b,47c,47d)
    と、上記第1の測定端子と上記直流電源とを接続し、上
    記直流電源から第1の測定端子を介して第1のコンデン
    サ素子に対して第1の方向に直流電圧を印加し、その漏
    れ電流を第1の電流計(46a,46c)で検出する第
    1の測定回路と、上記第2の測定端子と上記直流電源と
    を第1の位置にある上記スイッチ手段を介して接続し、
    上記直流電源から第2の測定端子を介して第2のコンデ
    ンサ素子に対して第1の方向に直流電圧を印加し、その
    漏れ電流を第2の電流計(46b,46d)で検出する
    第2の測定回路と、上記第2の測定端子と上記直流電源
    とを第2の位置にある上記スイッチ手段を介して接続
    し、上記直流電源から第2の測定端子を介して第2のコ
    ンデンサ素子に対して第1の方向と逆方向に直流電圧を
    印加し、その漏れ電流を第3の電流計(46e,46
    f)で検出する第3の測定回路と、を備えたことを特徴
    とするアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定装置。
  5. 【請求項5】第1のコンデンサ素子(C1,C3)と第
    2のコンデンサ素子(C2,C4)とを並列に配置した
    アレー型コンデンサに直流電圧を印加し、その漏れ電流
    から絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置において、
    流電源(42)と、上記第1のコンデンサ素子の外部電
    極に接触する対をなす第1の測定端子(41a,41
    b,41e,41f)と、上記第2のコンデンサ素子の
    外部電極に接触する対をなす第2の測定端子(41c,
    41d,41g,41h)と第2の測定端子にそれぞ
    れ接続され、第1と第2の位置に同期して切替可能な複
    数のスイッチ手段(47a,47b,47c,47d)
    と、上記第1の測定端子と上記直流電源とを接続し、上
    記直流電源から第1の測定端子を介して第1のコンデン
    サ素子に対して第1の方向に直流電圧を印加し、その漏
    れ電流を第1の電流計(46a,46c)で検出する第
    1の測定回路と、上記第2の測定端子と上記直流電源と
    を第1の位置にある上記スイッチ手段を介して接続し、
    上記直流電源から第2の測定端子を介して第2のコンデ
    ンサ素子に対して第1の方向に直流電圧を印加し、その
    漏れ電流を第2の電流計(46b,46d)で検出する
    第2の測定回路と、上記第2の測定端子と上記直流電源
    とを第2の位置にある上記スイッチ手段を介して接続
    し、上記直流電源から第2の測定端子を介して第2のコ
    ンデンサ素子に対して第1の方向と逆方向に直流電圧を
    印加し、その漏れ電流を上記第2の電流計(46b,4
    6d)で検出する第3の測定回路と、を備えたことを特
    徴とするアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定装置。
  6. 【請求項6】上記直流電源と並列に交流電源が設けら
    れ、直流電源と交流電源とを選択的に切り換えるスイッ
    チ手段が設けられていることを特徴とする請求項4また
    は5に記載のアレー型コンデンサの絶縁抵抗測定装置。
  7. 【請求項7】各コンデンサ素子に、隣接するコンデンサ
    素子ごとに異なるタイミングで直流電圧を印加するよう
    回路を切り替えるスイッチ手段が設けられていることを
    特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のアレー
    型コンデンサの絶縁抵抗測定装置。
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