JP3360441B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3360441B2
JP3360441B2 JP27748594A JP27748594A JP3360441B2 JP 3360441 B2 JP3360441 B2 JP 3360441B2 JP 27748594 A JP27748594 A JP 27748594A JP 27748594 A JP27748594 A JP 27748594A JP 3360441 B2 JP3360441 B2 JP 3360441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空気調和装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空気調和装置では、車
室内温度を検出する内気センサ、車室外温度を検出する
外気センサ、および日射量を検出する日射センサ等を備
え、車室内温度を常に設定温度に保つために、前記各セ
ンサの検出値に基づいて車室内外の温度変化や日射量の
影響を考慮した空調制御が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各センサは
高価であり、コスト削減が求められる今日においては、
各センサの占めるコストが大きな課題となっている。本
発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的
は、外気センサの廃止によるコストダウンを図った車両
用空気調和装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の構成を採用した。請求項1では、
車室内へ空気を導くダクトと、このダクト内に配され
て、通過する空気を冷却する冷却手段と、前記ダクト内
で前記冷却手段より風上に配されて、前記ダクト内に導
入された空気の温度を検出するサーミスタと、前記車室
内の設定温度を設定する温度設定手段と、前記車室内の
空調温度を検出する内気温度検出手段と、前記ダクト内
に車室外空気を導入する外気モード時に、前記サーミス
タの検出値を外気温度として処理し、その外気温度と、
前記温度設定手段で設定された設定温度、および前記内
気温度検出手段で検出された車室内温度に基づいて空調
制御を行う空調制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
【0006】請求項では、車室内へ空気を導くダクト
と、吸引した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、前記
ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動により供給
された低温低圧の冷媒との熱交換によって通過する空気
を冷却する冷媒蒸発器を有する冷凍サイクルと、前記ダ
クト内で前記冷媒蒸発器の風下に配されて、前記冷媒蒸
発器を通過した空気の温度を検出するサーミスタと、こ
のサーミスタの検出値に基づいて前記冷媒圧縮機をオン
/オフ制御する圧縮機制御手段と、外気温度を含む車両
の環境条件の変化に対応して空調制御を行なう空調制御
手段と、前記ダクト内に車室外空気を導入する外気モー
ド時に、前記冷媒圧縮機がオンからオフへ切り替わった
後の前記サーミスタの検出値の変化度合いに基づいて外
気温度を推定する外気温推定手段とを備え、前記空調制
御手段は、前記外気温推定手段で推定された推定外気温
を前記外気温度に置き換えて空調制御を行なうことを特
徴とする。
【0007】請求項では、車室内へ空気を導くダクト
と、吸引した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、前記
ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動により供給
された低温低圧の冷媒との熱交換によって通過する空気
を冷却する冷媒蒸発器を有する冷凍サイクルと、前記ダ
クト内で前記冷媒蒸発器の風下に配されて、前記冷媒蒸
発器を通過した空気の温度を検出するサーミスタと、こ
のサーミスタの検出値に基づいて前記冷媒圧縮機をオン
/オフ制御する圧縮機制御手段と、外気温度を含む車両
の環境条件の変化に対応して空調制御を行なう空調制御
手段と、前記ダクト内に車室外空気を導入する外気モー
ド時に、前記冷媒圧縮機のオン/オフ周期のオフ時間に
基づいて外気温度を推定する外気温推定手段とを備え、
前記空調制御手段は、前記外気温推定手段で推定された
推定外気温を前記外気温度に置き換えて空調制御を行な
うことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載した本発明は、ダクト内に配さ
れた冷却手段の風上にサーミスタを備えることから、ダ
クト内に車室外空気(外気)が導入される外気モード時
には、サーミスタの検出値を外気温度に置き換えて空調
制御を行なうことができる。具体的には、温度設定手段
で設定された設定温度、内気温度検出手段で検出された
車室内温度、およびサーミスタの検出値(外気温度)に
基づいて空調制御が行なわれる。なお、冷却手段として
は、例えば冷凍サイクルの冷媒凝縮器を使用することが
できる。
【0009】請求項に記載した本発明は、ダクト内に
配された冷媒蒸発器の風下にサーミスタを備える。そこ
で、外気モードの時の冷媒圧縮機がオンからオフへ切り
替わると、サーミスタの検出値は、ダクト内への外気の
導入に伴って上昇する。このサーミスタの温度上昇は、
外気温度に応じて変化度合いが異なる。即ち、外気温度
が高い程、サーミスタの温度上昇度合いは大きくなり、
外気温度が低い程、サーミスタの温度上昇度合いは小さ
くなる。これにより、外気温推定手段は、サーミスタの
変化度合い(温度上昇の度合い)に基づいて外気温度を
推定することができる。そして、空調制御手段は、外気
温推定手段で推定された推定外気温を外気温度に置き換
えて(外気温度として)空調制御を行なう。
【0010】請求項に記載した本発明は、冷媒蒸発器
の風下に配されたサーミスタの検出値に基づいて冷媒圧
縮機がオン/オフ制御される。ここで、外気モードの時
は、外気温度が高い程、冷媒圧縮機がオンからオフへ切
り替わった後のサーミスタの温度上昇度合いが大きいこ
とから、外気温度が低い時より冷媒圧縮機のオフ時間は
短くなる。逆に言えば、外気温度が低い程、外気温度が
高い時より冷媒圧縮機のオフ時間は長くなる。これによ
り、外気温推定手段は、冷媒圧縮機のオン/オフ周期の
オフ時間に基づいて外気温度を推定することができる。
そして、空調制御手段は、外気温推定手段で推定された
推定外気温を外気温度に置き換えて(外気温度として)
空調制御を行なう。
【0011】なお、請求項および請求項に記載した
空調制御手段が行なう空調制御とは、例えば、ダクト内
に空気を導入して車室内へ送る送風機、ダクト内を流れ
る温風と冷風との混合割合を調節するエアミックスダン
パ、吹出口を切り替える吹出口切替ダンパ、あるいは温
水式ヒータコアへ通じる温水配管に設けられたバルブ等
の作動を制御することである。
【0012】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置の第1実
施例を図1ないし図8を基に説明する。図1は車両用空
気調和装置の全体模式図である。本実施例の車両用空気
調和装置1(以下エアコン1と言う)は、車室内に空気
を導くダクト2、このダクト2内に空気を導入して車室
内へ送る送風機3、冷房手段を構成する冷凍サイクル
4、暖房手段を構成する温水回路5、およびエアコン制
御装置6(本発明の空調制御手段・図2参照)を備え
る。
【0013】ダクト2は、その下流端に分岐ダクト2
a、2b、2cが接続されて、各分岐ダクト2a〜2c
の先端が、車室内に開口する吹出口7、8、9に連通さ
れている。吹出口7〜9は、車両の窓ガラス10に向け
て空気を吹き出すデフロスタ吹出口7、乗員の上半身に
向けて空気を吹き出すフェイス吹出口8、乗員の足元に
向けて空気を吹き出すフット吹出口9から成る。この各
吹出口7〜9は、分岐ダクト2a〜2cの上流側開口部
に設けられた吹出口切替ダンパ11、12によって選択
的に開閉される。
【0014】送風機3は、ブロワケース3a、遠心式フ
ァン3b、ブロワモータ3cより成り、このブロワモー
タ3cへの印加電圧(ブロワ電圧)に応じてブロワモー
タ3cの回転数が決定される。ブロワケース3aには、
車室内空気(内気)を導入する内気導入口13、車室外
空気(外気)を導入する外気導入口14が形成されると
ともに、内気導入口13と外気導入口14とを選択的に
開閉する内外気切替ダンパ15が設けられている。
【0015】冷凍サイクル4は、電磁クラッチ16を介
して車両の走行用エンジン17によって駆動される冷媒
圧縮機18、この冷媒圧縮機18で圧縮された高温高圧
の冷媒をクーリングファン19の送風を受けて凝縮液化
する冷媒凝縮器20、この冷媒凝縮器20で凝縮された
冷媒を一時蓄えて液冷媒のみを流すレシーバ21、この
レシーバ21より導かれた液冷媒を減圧膨脹する減圧装
置22、ダクト2内に配されて、減圧装置22で減圧さ
れた低温低圧の冷媒を送風機3の送風を受けて蒸発させ
る冷媒蒸発器23(本発明の冷却手段)の各機能部品よ
り構成され、それぞれ冷媒配管24によって環状に接続
されている。
【0016】なお、冷媒圧縮機18の作動、即ち電磁ク
ラッチ16は、エアコン制御装置6より出力されるON
/OFF信号に基づいて、クラッチ駆動回路25(図2
参照)によりON/OFF制御される。具体的には、図
3に示すように、冷媒蒸発器23を通過する前の空気温
度(以後エバ前温度と言う)と冷媒蒸発器23を通過し
て冷却された後の空気温度(以後エバ後温度と言う)と
の関係に基づいてON/OFF制御される。
【0017】温水回路5は、ダクト2内で冷媒蒸発器2
3の風下に配されて、エンジン17の冷却水を熱源とし
てダクト2内を流れる空気を加熱するヒータコア26
と、このヒータコア26をエンジン17の冷却水回路
(図示しない)と環状に接続する温水配管27より成
る。ヒータコア26は、ダクト2内で、冷媒蒸発器23
を通過した空気がヒータコア26を迂回して流れるバイ
パス路28を形成するように配置されている。このヒー
タコア26を通過する空気量とバイパス路28を通過す
る空気量との割合は、ヒータコア26の風上側に配され
たエアミックスダンパ29によって調節される。
【0018】エアコン制御装置6は、空調制御に係る制
御プログラムや演算式等が記憶されたマイクロコンピュ
ータ(図示しない)を内蔵する。このエアコン制御装置
6は、図2に示すように、エアコン操作パネル30より
出力される操作信号、各センサ31〜33(後述す
る)、エバ前サーミスタ34、およびエバ後サーミスタ
35より出力される各信号に基づいて、上記のクラッチ
駆動回路25、各ダンパ(吹出口切替ダンパ11、1
2、内外気切替ダンパ15、エアミックスダンパ29)
を駆動する各サーボモータ36、37、38、ブロワモ
ータ3cを駆動するモータ駆動回路39等へ制御信号を
出力する。
【0019】エアコン操作パネル30には、乗員が希望
する室内温度を設定して、その室内温度に対応する設定
温度信号Tset を出力する温度設定ボリューム40(本
発明の温度設定手段)が設けられている。
【0020】上記の各センサは、車室内温度を検出して
内気温信号Trとして出力する内気センサ31(本発明
の内気温度検出手段)、日射量を検出して日射量信号T
sとして出力する日射センサ32、およびエンジン冷却
水の温度を検出して水温信号Twとして出力する水温セ
ンサ33等である。
【0021】エバ前サーミスタ34は、ダクト2内で冷
媒蒸発器23の風上(冷媒蒸発器23の直前)に配され
て、検出したエバ前温度をエバ前温度信号Teiとしてエ
アコン制御装置6へ出力する。エバ後サーミスタ35
は、冷媒蒸発器23の風下(冷媒蒸発器23の直後)に
配されて、検出したエバ後温度をエバ後温度信号Teoと
してエアコン制御装置6へ出力する。
【0022】次に、本発明の作動をエアコン制御装置6
の処理手順に基づいて説明する。図4はエアコン制御装
置6の処理手順を示すフローチャートである。まず、各
種カウンタやフラグ等の初期化を行なう(ステップS
1)。次に、温度設定ボリューム40より出力される設
定温度信号Tset 、各センサ31〜33の検出信号(T
r、Ts、Tw)、エバ前サーミスタ34の検出信号T
ei、およびエバ後サーミスタ35の検出信号Teoを読み
込む(ステップS2)。
【0023】続いて、外気温度を特定する(ステップS
3)。この外気温度の特定は以下のように行なわれる。
エンジン始動時またはエアコン1の起動時には、エバ前
サーミスタ34の検出信号Teiを外気温信号Tamとして
入力する。その後、以下のステップS7で決定される吸
込口モードが外気モードであれば、ダクト2内に外気が
導入されることから、同様にエバ前サーミスタ34の検
出信号Teiを外気温信号Tamとして入力する。つまり、
エンジン始動時またはエアコン1の起動時、および外気
モード時は、エバ前サーミスタ34で検出されるエバ前
温度を外気温度として処理するものである。
【0024】また、ステップS7で決定される吸込口モ
ードが内気モードであれば、エバ前サーミスタ34で外
気温度を検出することができないため、或る所定温度、
例えば、四季を通じた日本の平均気温(ここでは15
℃)を外気温度とする。この所定温度(15℃)は、予
めエアコン制御装置6のマイクロコンピュータに記憶さ
れており、内気モードが選択された時に、所定温度(1
5℃)に対応する温度信号が外気温信号Tamとして演算
処理される。
【0025】続いて、ステップS2で読み込んだ情報、
およびステップS3で特定された外気温信号Tamより、
下記の数式に基づいて車室内への目標吹出温度TAOを
算出する(ステップS4)。
【数1】TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・
Tam−Ks・Ts+C なお、Kset :温度設定ゲイン、Kr:内気温度ゲイ
ン、Kam :外気温度ゲイン、Ks:日射ゲイン、C:
補正定数である。
【0026】続いて、車室内への実際の吹出温度が、ス
テップS4で算出された目標吹出温度TAOとなるよう
に、エアミックスダンパ29の目標開度SWを下記の数
式に従って演算する(ステップS5)。
【数2】SW=〔(TAO−Teo)/(Tw−Teo)〕
×100(%)
【0027】続いて、ステップS4で算出された目標吹
出温度TAOに基づいて、ブロワ電圧、吸込口モード、
吹出口モードをそれぞれ図5〜図7に示す各特性図より
決定する(ステップS6〜ステップS8)。なお、図5
〜図7の各特性図は、予めマイクロコンピュータに記憶
されている。
【0028】続いて、各目標値が得られるように、各サ
ーボモータ36〜38、モータ駆動回路39へ制御信号
を出力して、吹出口切替ダンパ11、12、内外気切替
ダンパ15、エアミックスダンパ29、およびブロワモ
ータ3cを制御する(ステップS9)。続いて、所定の
制御周期τが経過したか否かを判定し(ステップS1
0)、経過した場合(YES)は、ステップS2以下の
処理を繰り返す。ステップS10の判定結果がNOの場
合は、所定の制御周期τが経過するまでステップS10
を繰り返す。
【0029】上述のように、外気モード時には、電磁ク
ラッチ16のON/OFF制御に係わるエバ前サーミス
タ34の検出温度(エバ前温度)を外気温度として入力
し、内気モード時には、予め設定された或る所定温度
(15℃)を外気温度とすることにより、従来より外気
センサを用いて行われる外気温補正(図8参照)と同様
の制御を、外気センサを使用することなく行なうことが
できる。
【0030】なお、この第1実施例では、内気モード時
に、或る所定温度(15℃)を外気温としたが、エンジ
ン始動時やエアコン起動時、あるいは外気モード時にエ
バ前サーミスタ34で検出された検出温度を記憶してお
き、その検出温度を内気モード時の外気温としても良
い。
【0031】次に、本発明の第2実施例を説明する。本
実施例では、第1実施例で説明したエバ前サーミスタ3
4を備えていない車両用空気調和装置1(以下エアコン
1と言う)について説明する。但し、エアコン1の構成
(図1参照)は、エバ前サーミスタ34を備えていない
こと以外は第1実施例と同じであり、その説明を省略す
る。
【0032】以下に、本実施例の作動を説明する。図9
は本実施例の作動を示すフローチャートである。まず、
各種カウンタやフラグ等の初期化を行なう(ステップS
20)。次に、温度設定ボリューム40より出力される
設定温度信号Tset 、各センサ31〜33の検出信号
(Tr、Ts、Tw)、およびエバ後サーミスタ35の
検出信号Teoを読み込む(ステップS21)。
【0033】続いて、外気温度を推定する(ステップS
22)。この外気温度の推定は、以下の手順(図10に
フローチャートを示す)に基づいて行なわれる。まず、
吸込口モードを判定する(ステップ22a)。ここで外
気モードと判定された場合は、冷媒圧縮機18がONか
らOFFへ切り替わった後のエバ後サーミスタ35の変
化率θを算出し、その変化率θに基づいて外気温度を推
定する(ステップ22b・請求項の外気温推定手
段)。
【0034】このステップ22bの処理について説明す
る。外気モードの時に冷媒圧縮機18がONからOFF
へ切り替わると、エバ後サーミスタ35の検出値は、ダ
クト2内への外気の導入に伴って上昇する。このエバ後
サーミスタ35の温度上昇は、外気温度に応じて変化度
合い(変化率)が異なる。即ち、図11に示すように、
外気温度が高いと、冷媒圧縮機18がOFFした後のt
秒間での温度上昇率(変化率θ2 )が大きく、外気温度
が低いと、冷媒圧縮機18がOFFした後のt秒間での
温度上昇率(変化率θ1 )が小さくなる。
【0035】従って、外気モードの時には、冷媒圧縮機
18がONからOFFへ切り替わった後のエバ後サーミ
スタ35の変化率θに基づいて外気温度を推定すること
ができる。なお、冷媒圧縮機18(電磁クラッチ16)
は、図12に示すように、エバ後サーミスタ35の検出
値に基づいて、エアコン制御装置6(本発明の圧縮機制
御手段)によりON/OFF制御されている。
【0036】一方、ステップ22aで内気モードと判定
された場合は、外気モード時のように外気温度を推定す
ることができないため、或る所定温度(第1実施例参
照)を外気温度として推定する(ステップ22c)。そ
して、ステップ22bまたはステップ22cで推定され
た温度を外気温度とする(ステップ22d)。
【0037】ステップS22で外気温度が得られた後、
ステップS23〜ステップS29の各処理は、第1実施
例のステップS4〜ステップS10(図4参照)の各処
理と同様に行われる(説明は省略する)。このように、
本実施例では、エバ前サーミスタ34を備えていなくて
も、外気モードの時に、エバ後サーミスタ35の変化率
θに基づいて外気温度を推定して空調制御を行うことが
できる。
【0038】次に、本発明の第3実施例を説明する。本
実施例は、第2実施例の場合と外気温度の推定方法が異
なるものである。以下に、外気温度を推定するステップ
S22の処理について説明する。図13に外気温度を推
定するフローチャートを示す。ステップ22aで外気モ
ードと判定された場合は、冷媒圧縮機18のON/OF
F周期のOFF時間に基づいて外気温度を推定する(ス
テップ22b′・請求項の外気温推定手段)。この冷
媒圧縮機18のOFF時間は、外気モードであれば、ダ
クト2内に導入される外気温度によって異なる。
【0039】即ち、外気モードの時は、外気温度が高い
程、冷媒圧縮機18がONからOFFへ切り替わった後
のエバ後サーミスタ35の温度上昇度合いが大きいこと
から、図14に示すように、外気温度が低い時より冷媒
圧縮機18のOFF時間t1は短くなる。逆に言えば、
外気温度が低い時は、外気温度が高い時より冷媒圧縮機
18のOFF時間t2 は長くなる。従って、外気モード
の時には、冷媒圧縮機18のON/OFF周期のOFF
時間に基づいて外気温度を推定することができる。
【0040】一方、ステップ22aで内気モードと判定
された場合、第2実施例と同様に、或る所定温度を外気
温度として推定する(ステップ22c)。このように、
本実施例においても、第2実施例と同様に、エバ前サー
ミスタ34を備えていなくても、外気モードの時に外気
温度を推定することができる。
【0041】なお、第実施例および第実施例では、
内気モード時に或る所定温度(15℃)を外気温とした
が、外気モード時に推定された温度を記憶しておき、そ
の推定温度を内気モード時の外気温度としても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、ダ
クト内で冷却手段の風上に配されたサーミスタにより、
外気モード時の外気温度を検出することができる。ま
た、内規モード時には、予め設定された或る所定温度あ
るいは外気モード時にサーミスタで検出された検出温度
を外気温度とすることにより、外気センサを使用するこ
となく、空調制御(外気温補正)を行なうことができ
る。この結果、外気センサを廃止してコストダウンを図
ることができる。
【0043】また、請求項および請求項に記載した
ように、冷媒蒸発器の風下に配置されたサーミスタの検
出値に基づいて冷媒圧縮機をオン/オフ制御する車両用
空気調和装置においては、冷媒蒸発器の風上にサーミス
タを備えていなくても、外気モード時の外気温度を推定
して空調制御(外気温補正)を行なうことができる。こ
れにより、請求項1に記載した発明と同様に、外気セン
サを廃止してコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る車両用空気調和装置の全体模式
図である。
【図2】第1実施例の制御系に係わるブロック図であ
る。
【図3】冷媒圧縮機(電磁クラッチ)の制御特性を示す
グラフである(第1実施例)。
【図4】第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図5】送風機の制御特性図である。
【図6】吸込口モードの制御特性図である。
【図7】吹出口モードの制御特性図である。
【図8】外気温補正の制御例を示すグラフである。
【図9】第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図10】外気温度を推定する手順を示すフローチャー
トである(第2実施例)。
【図11】冷媒圧縮機がオフされた後のエバ後サーミス
タの変化率を示すグラフである(第2実施例)。
【図12】冷媒圧縮機(電磁クラッチ)の制御特性を示
すグラフである(第2実施例)。
【図13】外気温度を推定する手順を示すフローチャー
トである(第3実施例)。
【図14】冷媒圧縮機のオン/オフ周期を示すグラフで
ある(第3実施例)。
【符号の説明】
1 エアコン(車両用空気調和装置) 2 ダクト 4 冷凍サイクル 6 エアコン制御装置(空調制御手段、圧縮機制御手
段) 18 冷媒圧縮機 23 冷媒蒸発器(冷却手段) 31 内気センサ(内気温度検出手段) 34 エバ前サーミスタ(請求項に記載のサーミス
タ) 35 エバ後サーミスタ(請求項およびに記載のサ
ーミスタ) 40 温度設定ボリューム(温度設定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 肇 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−158118(JP,A) 特開 昭59−137209(JP,A) 特開 昭62−178415(JP,A) 特開 平3−176225(JP,A) 実開 昭55−33808(JP,U) 実開 昭62−203713(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 623 B60H 1/32 613 B60H 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)車室内へ空気を導くダクトと、 b)このダクト内に配されて、通過する空気を冷却する
    冷却手段と、 c)前記ダクト内で前記冷却手段より風上に配されて、
    前記ダクト内に導入された空気の温度を検出するサーミ
    スタと、 d)前記車室内の設定温度を設定する温度設定手段と、 e)前記車室内の空調温度を検出する内気温度検出手段
    と、 f)前記ダクト内に車室外空気を導入する外気モード時
    に、前記サーミスタの検出値を外気温度として処理し、
    その外気温度と、前記温度設定手段で設定された設定温
    度、および前記内気温度検出手段で検出された車室内温
    度に基づいて 空調制御を行う空調制御手段とを備えた車
    両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 a)車室内へ空気を導くダクトと、 b)吸引した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、前記
    ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動により供給
    された低温低圧の冷媒との熱交換によって通過する空気
    を冷却する冷媒蒸発器を有する冷凍サイクルと、 c)前記ダクト内で前記冷媒蒸発器の風下に配されて、
    前記冷媒蒸発器を通過した空気の温度を検出するサーミ
    スタと、 d)このサーミスタの検出値に基づいて前記冷媒圧縮機
    をオン/オフ制御する圧縮機制御手段と、 e)外気温度を含む車両の環境条件の変化に対応して空
    調制御を行なう空調制御手段と、 f)前記ダクト内に車室外空気を導入する外気モード時
    に、前記冷媒圧縮機がオンからオフへ切り替わった後の
    前記サーミスタの検出値の変化度合いに基づいて外気温
    度を推定する外気温推定手段とを備え、 前記空調制御手段は、前記外気温推定手段で推定された
    推定外気温を前記外気温度に置き換えて空調制御を行な
    うことを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 a)車室内へ空気を導くダクトと、 b)吸引した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、前記
    ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動により供給
    された低温低圧の冷媒との熱交換によって通過する空気
    を冷却する冷媒蒸発器を有する冷凍サイクルと、 c)前記ダクト内で前記冷媒蒸発器の風下に配されて、
    前記冷媒蒸発器を通過した空気の温度を検出するサーミ
    スタと、 d)このサーミスタの検出値に基づいて前記冷媒圧縮機
    をオン/オフ制御する圧縮機制御手段と、 e)外気温度を含む車両の環境条件の変化に対応して空
    調制御を行なう空調制御手段と、 f)前記ダクト内に車室外空気を導入する外気モード時
    に、前記冷媒圧縮機のオン/オフ周期のオフ時間に基づ
    いて外気温度を推定する外気温推定手段とを備え、 前記空調制御手段は、前記外気温推定手段で推定された
    推定外気温を前記外気温度に置き換えて空調制御を行な
    うことを特徴とする車両用空気調和装置。
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