JP3356286B2 - 2,4−オキサゾリジンジオン類の製造方法 - Google Patents

2,4−オキサゾリジンジオン類の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、殺菌・殺カビ性を示すオキサゾリジノンの
1種である2,4−オキサゾリジンジオン類、および中間
体であるトリアゾールまたはイミダゾールのカルボキシ
レート類を製造する方法に関係している。
植物の病気を有効に制御する殺菌・殺カビ剤が一定し
て栽培家に求められている。植物の病気は非常に破壊的
であり、制御が困難であると共に、市販の殺菌・殺カビ
剤に対して迅速に耐性を発展する。米国特許第4,957,93
3号およびSynthesis 1981、38−40には、N−ヒドロキ
シ−2−ヒドロキシヒドロキサム酸を1,1'−カルボニル
ジイミダゾールで処理することによってジオキサジンジ
オン類を生じさせた後このジオキサジンジオン類をフェ
ニルヒドラジンで処理することにより、2,4−オキサゾ
リジンジオン殺菌・殺カビ剤を製造することが開示され
ている。国際特許出願(WO)90/12791には、脱硫で2−
チオキソオキサゾリジン−4−オン類から2,4−オキサ
ゾリジンジオン類を製造することが開示されている。し
かしながら、より高い効率を示す方法が求められてい
る。本発明は2,4−オキサゾリジンジオン類を製造する
に高い効率を示す新規な方法を提供することにある。
発明の要約 本発明は、式I [式中、 R1は、1−2個のハロゲンでか、或は各々のフェニル環
が任意にR2で置換されていてもよい4−フェノキシ、4
−(1−フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキシ
で、置換されているフェニルであり[即ち、R1は、1、
2個のハロゲンでか、或は4−フェノキシ、4−(1−
フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキシ各々のフ
ェニル環が任意にR2で置換されていてもよい4−フェノ
キシ、4−(1−フェネチルオキシ)または4−ベンジ
ルオキシで、置換されているフェニルであり]、そして R2は、ハロゲン、メチルまたはエチルである] で表される2,4−オキサゾリジンジオン類の製造方法を
包含しており、この方法は、 1)式II [式中、 R1およびR2は、上の式Iで定義したのと同じであり、そ
して R3は、C1−C4アルキルである] で表される2−ヒドロキシカルボン酸エステルと、式II
I [式中、 Yは、1−イミダゾリルまたは1,2,4−トリアゾリルで
あるが、但し式IIのR1が4−(1−フェネチルオキシ)
または4−ベンジルオキシで[上述したように各々のフ
ェニル環がR2で任意に置換されていてもよい4−(1−
フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキシで]置換
されているフェニルである場合Yが1,2,4−トリアゾリ
ルであることを条件とする] で表されるカルボニル化剤と、塩基とを反応させること
により、中間体である式IV [式中、 R1、R2、R3およびYは、上で定義したのと同じである] で表される化合物を生じさせた後、 2)上で定義した如き式IVで表される中間体とフェニル
ヒドラジンとを酸の存在下で反応させることにより、式
Iで表される化合物を生じさせる、 ことを含んでいる。
本発明の方法を図式1で示す。
本発明は更に、式IV: [式中、 R1は、1−2個のハロゲンでか、或は4−フェノキシ、
4−(1−フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキ
シ各々のフェニル環が任意にR2で置換されていてもよい
4−フェノキシ、4−(1−フェネチルオキシ)または
4−ベンジルオキシで、置換されているフェニルであ
り、 R2は、ハロゲン、メチルまたはエチルであり、 R3は、C1−C4アルキルであり、そして Yは、1−イミダゾリルまたは1,2,4−トリアゾリルで
あるが、但しR1が4−(1−フェネチルオキシ)または
4−ベンジルオキシで[上述したように各々のフェニル
環がR2で任意に置換されていてもよい4−(1−フェネ
チルオキシ)または4−ベンジルオキシで]置換されて
いるフェニルである場合Yが1,2,4−トリアゾリルであ
ることを条件とする] で表される化合物も包含している。
発明の詳細な説明 2,4−オキサゾリジンジオン類の製造を行うに好適な
本発明の方法は以下に示す方法AからHである。
好適な方法Aは、式IIのR1が4−フェノキシフェニル
でありそして式IIIのYが1−イミダゾリルである上の
図式1で定義した方法である。好適な方法Bは、式III
のYが1,2,4−トリアゾリルである上の図式1で定義し
た方法である。好適な方法Cは、式IIのR1が4−フェノ
キシフェニルである好適な方法Bの方法である。好適な
方法Dは、R1が2,4−ジフルオロフェニルである好適な
方法Bの方法である。好適な方法Eは、式IIで表される
エステルの存在下で式IIIで表される化合物をインサイ
チューで製造する上の図式1で定義した方法である。好
適な方法Fは、トリアゾールのアルカリ金属塩とホスゲ
ンから式IIIで表される化合物を製造する好適な方法E
の方法である。好適な方法Gは、式IVで表される化合物
の単離を行わないでフェニルヒドラジンと酸でそれの処
理をインサイチューで行う上の図式1で定義した方法で
ある。好適な方法Hは、ピコリンまたはピコリン類の混
合物を有機塩基として用いることで式IVで表される化合
物を製造し、そして更に、段階1)で生じる式IVで表さ
れる化合物が入っている粗反応混合物を段階2)で反応
させるに先立ってそれの濾過を行い、この濾液を酢酸の
存在下でフェニルヒドラジンと反応させることを含む好
適な方法Gの方法である。本発明の式IVで表される好適
な化合物は、R1が4−フェノキシフェニルでありそして
Yが1,2,4−トリアゾリルである上で定義した如き化合
物である。
式Iで表される好適な生成物は、R1が4−フェノキシ
フェニルである生成物である。
この式IおよびIVで表される化合物はエナンチオマー
として存在し得る。本分野の技術者は上記エナンチオマ
ーの分離はどのようにして行われるかを理解するであろ
う。従って、本発明は、式IまたはIVで表される化合物
のラセミ混合物、個々のエナンチオマー類または光学活
性を示すそれらの混合物、或は農業的に適切なそれらの
塩類を製造する方法を包含している。
上の詳述において、言葉「C1−C2アルキル」はメチル
またはエチルを表している。言葉「ハロゲン」は、フッ
素、塩素、臭素またはヨウ素を表している。言葉「フェ
ノキシ」はOC6H5を表し、「1−フェネチルオキシ」はO
CH(CH3)C6H5を表し、そして「ベンジルオキシ」はOCH
2C6H5を表している。
本発明は、図式1に概略を示す如き2,4−オキサゾリ
ジンジオン製造方法を包含している。
本発明の方法で用いるに適切な反応条件は下記の通り
である。式IIで表されるエステルから式IVで表される化
合物への変換を行うに適切な溶媒には、不活性な有機溶
媒が含まれる。好適な溶媒は塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ヘキサン類、テトラヒドロフラン、t
−ブチルメチルエーテル、ジオキサン類、クロロベンゼ
ン、o−ジクロロベンゼン(ODCB)、トルエン、キシレ
ン類およびそれらの適切な組み合わせである。最も好適
な溶媒は、クロロベンゼン、ODCB、トルエンおよびキシ
レン類から成る群から選択される。式IIで表される好適
な反応体は、R1が4−フェノキシフェニルまたは2,4−
ジフルオロフェニルである反応体である。式IIIで表さ
れる好適な反応体は、Yが1−イミダゾリルまたは1,2,
4−トリアゾリルである反応体である。反応温度は約10
℃から約75℃の範囲であってもよい。好適な温度は約40
℃から約60℃である。適切な反応圧力は約1.0x105から
約5.1x105パスカルである。好適な圧力は1x105パスカル
である。反応時間は典型的に1から24時間、好適には3
から6時間である。式IIIとIIの適切な比率は約1:1から
2:1である。好適な比率は約1.1:1から1.8:1である。こ
の反応に適切な塩基にはトリアルキルアミン、イミダゾ
ール、ピリジン、ピコリンまたは他の置換ピリジン、或
はそれらの混合物が含まれる。
式IVで表される化合物から式Iで表される2,4−オキ
サゾリジンジオン類への変換を行うに適切な溶媒は、上
の式IIとIIIの縮合に関して示したのと同じである。好
適な溶媒は上で好適であるとして開示した溶媒である。
反応温度は約0℃から約75℃である。好適な温度は約10
℃から約50℃である。反応圧力は約1.0x105から約5.1x1
05パスカルである。好適な圧力は1x105パスカルであ
る。反応時間は典型的に1から24時間、好適には2から
6時間である。この反応の触媒として用いるに適切な酸
は、アルキルおよびアリールカルボン酸、ハロゲン化ト
リアルキルアンモニウムおよびそれらの組み合わせから
成る群から選択される。好適な酸は酢酸および塩化トリ
エチルアンモニウムである。最も好適な酸は酢酸であ
る。フェニルヒドラジンと式IVの適切な比率は約2:1か
ら1:1である。好適な比率は約1.6:1から1.1:1である。
式IIIで表されるカルボニル化剤は、純粋な化合物と
して添加可能であるか、この純粋な化合物を不活性な溶
媒の中に入れた溶液として添加可能であるか、或は式II
で表されるエステルの存在下インサイチューでこれの製
造を行うことも可能である。好適な方法はこのカルボニ
ル化剤をインサイチューで製造することを伴っている。
ホスゲン[またはホスゲン相当物、例えばジホスゲン
(クロロ蟻酸トリクロロメチル)またはトリホスゲン
(ビス(トリクロロメチル)カーボネート)など]とイ
ミダゾールもしくはトリアゾールとから式IIIで表され
る化合物を製造する方法(インサイチュー方法を含む)
は、本技術分野で公知である(Org.Syntheses.Coll.5
巻,201(1973参照))。HClが遊離する反応では、この
酸を捕捉する塩基を用いる必要がある。適切な塩基はト
リアルキルアミンまたはピコリンか或はこれらの組み合
わせである。好適な塩基はピコリンである。1,1'−カル
ボニルジトリアゾール(Y=1,2,4−トリアゾリルの式I
II)もまた、溶媒の中でトリアゾールの金属アルカリ
塩、好適にはカリウム塩をホスゲン(またはホスゲン相
当物)で処理することによって製造可能である。このト
リアゾールの金属塩を用いる場合追加的に塩基を用いる
必要はない。このトリアゾール塩がその溶媒の中で低い
溶解性を示す場合、相移動触媒を反応物の中に加えても
よい。本分野の技術者に知られている如何なる相移動触
媒も適切である。トリアゾールを適切な塩基、例えば水
酸化ナトリウムまたはナトリウムエトキサイドなどで処
理することによってこのトリアゾール塩の製造を行う。
アルカリ金属塩基とトリアゾールとホスゲンとの好適な
相対的量は1.0:1.4:0.6である。
また、式IIとIIIとを縮合させてIVを生じさせる時の
触媒として塩基を用いる必要がある。上で述べたよう
に、適切な塩基触媒はトリアルキルアミン類、イミダゾ
ール、ピリジン、ピコリン類または他の置換ピリジン類
である。1,1'−カルボニルジイミダゾール(Y=1−イ
ミダゾリルの式III)を用いる場合、式IIと反応する時
点で遊離して来るイミダゾールがその触媒として働く。
1,1'−カルボニルジトリアゾールを用いる時に好適な塩
基はピリジン、ピコリンまたはピコリン異性体の混合物
である。
例えば濾過または他の適切な手段を用いて式IVで表さ
れる化合物の単離を行った後それの精製を行うか、或は
フェニルヒドラジンおよび酸を用いてそれの処理をイン
サイチューで行うことで式Iで表される2,4−オキサゾ
リジンジオン類を生じさせてもよい。適切な酸にはアル
キルおよびアリールカルボン酸、ハロゲン化トリアルキ
ルアンモニウムおよびそれらの組み合わせが含まれる。
好適なものは酢酸である。好適な方法は、フェニルヒド
ラジンを用いた式IVの処理をインサイチューで行うこと
を伴っている。式IVで表されるカルバメートの生成が終
了した後、水を加えることによって過剰量のカルボニル
化剤を分解させてもよい。
式IIで表される2−ヒドロキシカルボン酸エステルは
下記のように文献の中で知られている数多くの方法で製
造可能である。
(1)文献でよく知られているように、相当する2−ヒ
ドロキシカルボン酸をエステル化することによってこれ
らを生じさせることができる。また、知られているよう
に、メチルケトン類からシアノヒドリン類を生じさせた
後これの加水分解を行うことによって、この2−ヒドロ
キシカルボン酸類を製造することができる。例えば、Or
g.Syntheses.Coll.4巻、58(1968)には、アセトフェノ
ンからα−フェニル乳酸を製造することが教示されてい
る。
(2)また、HClの存在下でケトンシアノヒドリン類を
アルコールで処理することによって塩酸イミノエーテル
を生じさせた後これの加水分解を行うことにより、式II
で表されるエステルを合成することができる。
(3)2−ヒドロキシカルボン酸およびエステルの製造
で知られている3番目の方法は、求核性の有機金属試
薬、例えばグリニヤール試薬などとアルキル−およびア
リール−リチウム試薬で2−ケト酸または2−ケトエス
テルを処理することを伴っている。例えば、R.G.Salomo
n他は、ピルビン酸エステルにアリールグリニヤール試
薬を付加させることによって式IIで表される数種のエス
テルを製造することを教示している(J.Org.Chem.(198
2)、47、4692)。同様に、ピルビン酸の金属塩(例え
ばナトリウム塩)にアリール有機金属試薬を幾何選択的
に求核付加させることによって、数種の2−ヒドロキシ
カルボン酸を製造することができる。
(4)数種の2−アリール−2−ヒドロキシエステルお
よび酸類の製造で文献の中に記述されている別の方法
は、プロトン酸またはルイスの存在下で活性化されたカ
ルボニル化合物で芳香族環をアシル化することによる方
法である。この種類の反応を受け得る芳香族基質はベン
ゼン、ジフェニルエーテル、並びにフリーデルクラフツ
型反応を受けるに充分な反応性を示すことが知られてい
る他の芳香族化合物である。一置換されているベンゼン
誘導体の場合のアシル化は、その置換基が付いている地
点のパラ位に優先的に生じるが必ずしも排他的に生じる
とは限らない。例えば、Org.Syntheses,Coll.3巻、326
(1955)、Salomon他、J.Org.Chem.(1982)、47、4692
および米国特許第4,922,010号参照。このアシル化反応
を受けることが知られているカルボニル化合物には、ピ
ルビン酸エステルと酸類、グリオキシル酸エステルと酸
類、およびオキソマロン酸のジエステルなどが含まれ
る。このアシル化反応で用いられる酸類は、現実にプロ
トン酸、例えば酢酸と硫酸の混合物であってもよいか、
或はルイス酸、例えば塩化アルミニウム、四塩化錫、四
塩化チタン、またはフリーデルクラフツ型反応を生じる
ことが知られている他のルイス酸であってもよい。この
酸は触媒量か或は過剰量で使用可能である。ある場合に
は、この酸は破壊的にそのカルボニル基質と反応する可
能性があることで、カルボニル化合物を過剰量で用いる
必要がある。
本発明は更に、式IV [式中、 R1は、1−2個のハロゲンでか、或は4−フェノキシ、
4−(1−フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキ
シ各々のフェニル環が任意にR2で置換されていてもよい
4−フェノキシ、4−(1−フェネチルオキシ)または
4−ベンジルオキシで、置換されているフェニルであ
り、 R2は、ハロゲン、メチルまたはエチルであり、 R3は、C1−C4アルキルであり、そして Yは、1−イミダゾリルまたは1,2,4−トリアゾリルで
あるが、但しR1が4−(1−フェネチルオキシ)または
4−ベンジルオキシ各々のフェニル環がR2で任意に置換
されていてもよい4−(1−フェネチルオキシ)または
4−ベンジルオキシで置換されているフェニルである場
合Yが1,2,4−トリアゾリルであることを条件とする] で表される化合物も包含している。
本発明の方法を用いて上述したようにこれらの化合物
の製造を行う。式IIと式IIIと塩基の反応混合物を水ま
たは氷で処理した後、水に混和性を示さない有機溶媒で
これの抽出を行うことを通して、式IVで表される化合物
の単離を行うことができる。次に、これらの有機溶媒を
一緒にし、乾燥させた後、蒸発させる。クロマトグラフ
ィーにかけるかまたは再結晶を行うことによって更に精
製を行うことができる。式IVで表される化合物は、上の
図式1で定義した如き反応を用いて上で定義した如き式
Iで表される化合物を製造する時の中間体として有効で
ある。
以下に示す実施例は本発明の方法と化合物を示すもの
である。
実施例1 予め製造した1,1'−カルボニルジイミダゾールを用いた
5−メチル−5−(4−フェノキシフェニル)−3−フ
ェニルアミノ−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 14.3gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル
[14.3gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル
と19.7gのジフェニルエーテルが入っている混合物の34
g]と、9.7gの1,1'−カルボニルジイミダゾールと、100
mLの塩化メチレンとから成る混合物を25℃で19時間撹拌
した。水(0.03mL)を加えた後、この混合物を15分間撹
拌した。次に、酢酸を5mLそしてフェニルヒドラジンを
7.4g加えた。25℃で24時間撹拌した後、水を100mL加え
た。塩酸でこのpHを2に下げた後、その水層を除去し
た。その塩化メチレン層を50mLの水で洗浄した後、真空
下で溶媒を蒸発させた。その油状残渣を150mLのヘキサ
ンおよび15mLの酢酸エチルと一緒に混合し、65℃に加熱
し、20℃に冷却した後、それの濾過を行った。20mLの酢
酸エチルと80mLのヘキサンから成る混合物を100mL用い
てその固体の洗浄を行った後、乾燥を行った。融点が13
7−139℃の表題生成物(15.2g)が得られた。
実施例2 インサイチューで製造した1,1'−カルボニルジイミダゾ
ールを用いた5−メチル−5−(4−フェノキシフェニ
ル)−3−フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジンジオ
ンの製造 28.6gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル
[28.6gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル
と42.2gのジフェニルエーテルが入っている混合物の70.
8g]と、100mLのクロロベンゼンと、47gのN,N−ジメチ
ルベンジルアミンと、17gのイミダゾールとから成る混
合物を60℃に加熱した。2時間かけてホスゲン(16g)
を液面下に加えた。60℃で2時間保持した後、この反応
物を20℃に冷却した。水(0.2g)を加えた後、この混合
物を15分間撹拌した。次に、フェニルヒドラジンを16g
加えた後、この混合物を25℃で16時間撹拌した。水(10
0mL)を加えた後、塩酸を加えることによってpHを1−
2に調整した。その水層を分離して25mLのクロロベンゼ
ンで洗浄した。これらの有機層を一緒にして50mLの水で
1回洗浄し、ヘキサン(100mL)を加えた後、この混合
物を50℃に加熱した。更にヘキサンを100mL加えた後、
この混合物を50℃に更に1時間保持した。次に、この反
応物を15℃に冷却した後、濾過を行った。40mLの2−プ
ロパノールと160mLのヘキサンから成る混合物を200mL用
いてその固体の洗浄を行った。乾燥後、融点が140−142
℃の表題化合物が26g得られた。
実施例3 100mLのクロロベンゼンの代わりに150mLのt−ブチル
メチルエーテルを用いて実施例2の方法を繰り返した。
融点が140−141℃の5−メチル−5−(4−フェノキシ
フェニル)−3−フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジ
ンジオンが24.1g得られた。
実施例4 予め製造した1,1'−カルボニルジイミダゾールを用いた
5−メチル−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 1.3gの2−(2,4−ジフルオロフェニル)乳酸メチル
[[α]D 25=+12.7±1゜、c=クロロホルム100mL中
0.79g]と、1.10gの1,1'−カルボニルジイミダゾールと
25mLの塩化メチレンを25℃で18時間撹拌した。酢酸(1.
0mL)と0.81gのフェニルヒドラジンを加えた後、この混
合物を25℃で16時間撹拌した。水(25mL)を加えた後、
その有機層を分離した。その水層を50mLの塩化メチレン
で抽出した。これらの有機層を一緒にして50mLのH2Oで
洗浄した後、その有機溶媒を蒸発させた。2mLの酢酸エ
チルと10mLのヘキサンからその残渣を再結晶化させるこ
とによって、融点が89−108℃の表題化合物が1.1g得ら
れた。高圧液クロ(HPLC)分析により、この生成物の56
%がS−エナンチオマーであり28%がR−エナンチオマ
ーであることが示された。この表題化合物の旋光は
[α]D 25=−11.0±0.8゜、c=クロロホルム100mL中
1.02gであった。
実施例5 インサイチューで製造した1,1'−カルボニルジ(1,2,4
−トリアゾール)を用いた5−メチル−5−(4−フェ
ノキシフェニル)−3−フェニルアミノ−2,4−オキサ
ゾリジンジオンの製造 28.6gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル
[28.6gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル
と6.7gのジフェニルエーテルが入っている混合物の35.3
g]と、12.4gの1,2,4−トリアゾールと、32gのトリエチ
ルアミンと、150mLのキシレンとから成る混合物を、全
ての固体が溶解するまで110℃に加熱した。次に、この
溶液を50℃に冷却した。2時間かけてホスゲン(12.4
g)を液面下に加えた後、この混合物を50℃で更に3時
間保持した。この反応マスを25℃に冷却した。水(0.2
g)を加えた後、この混合物を15分間撹拌した。次に、
フェニルヒドラジンを17g加えた。25℃で4時間撹拌し
た後、熱水を60mL加えた。塩酸を加えることによってpH
を3にまで下げた。その有機層を分離して50mLの熱水で
洗浄した。キシレン溶媒を部分的に1.3x104Paで留出さ
せた(115mLの留出液が除去された)。この生成物が完
全に沈澱するまでこの溶液を60℃に保持した。次に、30
分かけて、200mLのヘキサンと20mLの2−プロパノール
から成る混合物を加えた。この混合物を65℃で更に1時
間保持し、このスラリーを20℃にまで冷却した後、濾過
を行った。180mLのヘキサンと20mLの2−プロパノール
から成る混合物を200mL用いてその固体の洗浄を行っ
た。この固体を乾燥させることにより、融点が140−141
℃の表題化合物が28.6g得られた。
実施例6 ホスゲンの代わりにジホスゲン(クロロ蟻酸トリクロ
ロメチル)を12.4gそしてキシレンの代わりにトルエン
を用いて実施例5の方法を繰り返した。融点が139−141
℃の5−メチル−5−(4−フェノキシフェニル)−3
−フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジンジオンが24.1g
得られた。
実施例7 1,2,4−トリアゾールのカリウム塩を用いた5−メチル
−5−(4−フェノキシフェニル)−3−フェニルアミ
ノ−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 Dean−Stark水トラップを用い、20.7gの1,2,4−トリ
アゾールと、19.8gの85%水酸化カリウムペレットと、1
50mLのキシレンとから成る混合物を高乱流下で還流に到
達するまで加熱した。水が完全に除去されるまでこの混
合物を還流させた。次に、このスラリーを50℃に冷却し
た後、28.6gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エ
チル[28.6gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エ
チルと4.6gのジフェニルエーテルが入っている混合物の
33.2g]と、36mLの4−ピコリンと、5gの塩化トリカプ
リリルメチルアンモニウムを加えた。2時間かけてホス
ゲン(14g)を50℃で液面下に加えた。この反応混合物
を50℃で更に4時間保持した。25℃に冷却した後、水を
0.3g加え、そしてこの混合物を15分間撹拌した後、フェ
ニルヒドラジンを17gそして酢酸を5mL加えた。25−30℃
で4時間撹拌した後、熱水を100mL加え、そして続いて
塩酸を加えることによってpHを2に下げた。その水層を
除去した後、その有機層を50mLの熱水で洗浄した。キシ
レンが65mL除去されるまでこの有機層の蒸留を真空(2.
0x104Pa)下で行った。60℃に冷却した後、この生成物
を結晶化させた。1時間かけて、200mLのヘキサンと20m
Lの2−プロパノールから成る混合物を65℃で加えた。
この反応混合物を65℃で更に1時間保持した後、20℃に
まで冷却し、そして濾過で固体を単離した。200mLのヘ
キサンと20mLの2−プロパノールから成る混合物を用い
てその固体の洗浄を行った。この固体を乾燥させること
により表題化合物が29.1g得られた。
実施例8 インサイチューで製造した1,2,4−トリアゾールのナト
リウム塩を用いた5−メチル−5−(4−フェノキシフ
ェニル)−3−フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジン
ジオンの製造 温度が110℃に到達しそして留出液が120mL集められる
まで、1,2,4−トリアゾールが20.7gであり、トルエンが
200mLでありそしてメタノール中25%のナトリウムメト
キサイドが58.3gである混合物の蒸留を高乱流下で行っ
た。次に、このスラリーを50℃に冷却した。次に、28.6
gの2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチル[28.6g
の2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチルと4.6gの
ジフェニルエーテルが入っている混合物の33.2g]と、3
6mLの2−ピコリンと、5gの塩化トリカプリリルメチル
アンモニウムを加えた。2時間かけてホスゲン(14g)
を50℃で液面下に加えた後、この反応物を50℃で更に4
時間保持した。25℃に冷却した後、水を0.30g加え、そ
してこの混合物を15分間撹拌した後、フェニルヒドラジ
ンを17gそして酢酸を5mL加えた。25−30℃で4時間撹拌
した後、熱水を100mLそして濃塩酸を35mL加えた。その
水層を分離した後、その有機層を50mLの熱水で洗浄し
た。トルエンが65mL集められるまでこの有機層の蒸留を
真空(2.6x104Pa)下で行った。この生成物を60℃で結
晶化させた後、200mLのヘキサンと20mLの2−プロパノ
ールから成る混合物を65℃で1時間かえて加えた。65℃
で更に1時間保持した後、20℃にまで冷却し、そしてこ
の生成物を濾別した後、200mLの10:1ヘキサン:2−プロ
パノールで洗浄した。この生成物を乾燥させることによ
り融点が140−141℃の表題化合物が24g得られた。
実施例9 予め製造した1,2,4−トリアゾールのナトリウム塩を用
いた5−メチル−5−(4−フェノキシフェニル)−3
−フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 1,2,4−トリアゾールのナトリウム塩(90%純度)が1
5.2gであり、トルエンが75mLであり、2−(4−フェノ
キシフェニル)乳酸エチルが14.3g[14.3gの2−(4−
フェノキシフェニル)乳酸エチルと2.3gのジフェニルエ
ーテルが入っている混合物の16.6g]であり、塩化トリ
カプリリルメチルアンモニウムが2.5gでありそして4−
ピコリンが18mLである混合物を50℃に加熱した。2時間
かけてホスゲン(7.0g)を50℃で加えた。この反応混合
物を50℃に4時間保持した後、この反応マスを20℃に冷
却した。水(0.15g)を加え、この混合物を15分間撹拌
した後、2mLの酢酸と8.5gのフェニルヒドラジンを加え
た。25℃で15時間撹拌した後、熱水を50mLそして濃塩酸
を18mL加えた。層分離させた後、その有機層を25mLの熱
水で洗浄した。留出液が31mL除去されるまでこの有機層
の蒸留を真空(2.0x104Pa)下で行った。この生成物を5
0℃で結晶化させた後、90mLのヘキサンと10mLの2−プ
ロパノールを60℃で加えた。20℃にまで冷却した後、そ
の固体をフィルター上に集め、そして10:1のヘキサン:2
−プロパノールで洗浄した。この生成物を乾燥させるこ
とにより表題化合物が9.7g得られた。
実施例10 1H−1,2,4−トリアゾール−1−カルボン酸2−エトキ
シ−1−メチル−2−オキソ−1−(4−フェノキシフ
ェニル)エチルの製造 1,2,4−トリアゾールが6.9gであり、トルエンが100mL
であり、2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチルが
14.3gでありそしてトリエチルアミンが20gである混合物
を103℃に加熱することによって、このトリアゾールを
溶解させた後、〜60℃にまで冷却した。2.5時間かけて
ホスゲン(6.4g)を75−60℃で加えた。この反応混合物
を59−60℃に1.25時間保持した後、この反応混合物を〜
5℃に冷却した。氷(100g)を加えることで温度を−8
℃にまで下げた。この水層を分離した後、15mLのトルエ
ンで1回抽出を行った。これらの有機層を一緒にして冷
水を用いた洗浄(25mLで2回)を行い、乾燥(MgSO4
させ、濾過した後、真空中で蒸発させることにより、粘
性を示す油状物として表題化合物が19.6g得られた。1 H NMR(300MHz,CDCl3):δ8.85(s,1H)、8.08(s,1
H)、7.59−7.00(m,11H)、4.25(m,2H)、2.18(s,3
H)、1.23(t,3H)。
実施例11 ピコリン異性体の混合物を塩基として用いた5−メチル
−5−(4−フェノキシフェニル)−3−フェニルアミ
ノ−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 キシレンが100mLであり、混合したピコリン異性体が4
0mLであり、2−(4−フェノキシフェニル)乳酸エチ
ルが28.6gであり、ジフェニルエーテルが5.4gでありそ
して1,2,4−トリアゾールが13.8gである混合物に、ホス
ゲン(13g)を2時間かけて50℃で液面下に加えた。50
℃で3時間撹拌した後、この反応マスを25℃に冷却し、
そして続いて濾過を行った。この固体を25mLづつのキシ
レンで2回洗浄した。この一緒にした濾液に水を5滴加
え、15分間撹拌した後、5mLの酢酸と17gのフェニルヒド
ラジンを加えた。この反応マスを50℃に加熱して3時間
撹拌した。水を80mL加えそしてpHが1.5になるまで濃HCl
水を加えた後、層分離させた。酸性にしてpHを1.5にし
た水を50mL用いてそのキシレン層を洗浄し、そして層分
離させた。このキシレン層を50mLの水で洗浄した後、真
空下で蒸留を行うことによって留出液を50mL除去した。
60℃で結晶化させた後、200mLのヘキサンと20mLの2−
プロパノールから成る混合物を60−65℃で加えた。20℃
にまで冷却した後、その固体をフィルター上に集め、そ
して10:1のヘキサン:2−プロパノールで洗浄した。この
固体を乾燥させることにより表題化合物が高収率で得ら
れた。
実施例12 インサイチューで製造したナトリウムトリアゾリドを用
いた5−メチル−5−(4−フェノキシフェニル)−3
−フェニルアミノ−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 メタノール中25%のナトリウムメトキサイドの34.6g
に1,2,4−トリアゾールを12.4g溶解させた溶液を150mL
のキシレンに100−110℃で滴下する一方、この滴下を行
いながらメタノールを留出させた。このメタノール溶液
を全部加えた後、更に留出液を除去しながら温度を140
℃にまで上昇させた。50℃に冷却した後、混合ピコリン
を30mL、1,2,4−トリアゾールを2.0g、2−(4−フェ
ノキシフェニル)乳酸エチルを28.6gそしてジフェニル
エーテルを11.1g加えた。3時間かけてホスゲン(12.5
g)を50℃で液面下に加えた。この反応混合物を50℃で
更に3時間保持した後、水を5滴加え、そして続いて酢
酸ナトリウムを8gおよびフェニルヒドラジンを17g加え
た。50℃で更に3時間保持した後、水を80mL、キシレン
を100mL、そして続いてpHが1.5になるまで濃HCl水溶液
を加えた。層分離させた後、そのキシレン層に50mLの水
を加えた。濃HCl水溶液を加えてpH1.5にした後、層分離
させた。この有機層を水で洗浄した後、キシレンが100m
L除去されるまで真空蒸留を行った。60℃で結晶化させ
た後、200mLのヘキサンと20mLの2−プロパノールを加
えた。20℃に冷却した後、フィルター上に固体を集め、
10:1のヘキサン:2−プロパノールで洗浄した。この固体
を乾燥させることにより表題の化合物が高収率で得られ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/023,239 (32)優先日 平成5年2月25日(1993.2.25) (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 トジ, マスオ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08080―9710ソーエル・メインストリー ト550 (72)発明者 ウイツターホルト, ビンセント・ジエ ラード アメリカ合衆国デラウエア州19803ウイ ルミントン・スパルデイングロード334 (56)参考文献 特表 平4−506658(JP,A) 国際公開93/22299(WO,A1) J.Med.Chem.,1990,Vo l.33,No.2,pages 614− 626 SYNTHESIS,1981,No. 1,pages 38−40 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 263/44 C07D 233/60 104 C07D 249/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I [式中、 R1は、1−2個のハロゲンでか、或は4−フェノキシ、
    4−(1−フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキ
    シ各々のフェニル環が任意にR2で置換されていてもよい
    4−フェノキシ、4−(1−フェネチルオキシ)または
    4−ベンジルオキシで、置換されているフェニルであ
    り、そして R2は、ハロゲン、メチルまたはエチルである] で表される2,4−オキサゾリジンジオン類の製造方法に
    おいて、 1)式II [式中、 R1およびR2は、上の式Iと同様に定義され、そして R3は、C1−C4アルキルである] で表される2−ヒドロキシカルボン酸エステルと、式II
    I [式中、 Yは、1−イミダゾリルまたは1,2,4−トリアゾリルで
    あるが、但し式IIのR1が4−(1−フェネチルオキシ)
    または4−ベンジルオキシ各々のフェニル環がR2で任意
    に置換されていてもよい4−(1−フェネチルオキシ)
    または4−ベンジルオキシで置換されているフェニルで
    ある場合Yが1,2,4−トリアゾリルであることを条件と
    する] で表されるカルボニル化剤と、塩基とを反応させること
    により、中間体である式IV: [式中、 R1、R2、R3およびYは、上と同様に定義される] で表される中間体化合物を生じさせた後、 2)上で定義した如き式IVで表される化合物とフェニル
    ヒドラジンとを酸の存在下で反応させることにより、式
    Iで表される化合物を生じさせる、 ことを含む方法。
  2. 【請求項2】式IIのR1が4−フェノキシフェニルまたは
    2,4−ジフルオロフェニルである請求の範囲1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】式Iで表される生成物のR1が4−フェノキ
    シフェニルである請求の範囲1記載の方法。
  4. 【請求項4】1)ホスゲンと、2)イミダゾールもしく
    は1,2,4−トリアゾールの1つと、3)トリアルキルア
    ミン、ピリジン、ピコリンまたは他の置換ピリジンから
    成る群から選択される有機塩基とを反応させるか、或は
    1)ホスゲンと、2)1,2,4−トリアゾールのアルカリ
    金属塩とを反応させることによって、式IIIで表される
    カルボニル化剤をインサイチューで製造することを更に
    含む請求の範囲1記載の方法。
  5. 【請求項5】ホスゲンと1,2,4−トリアゾールのアルカ
    リ金属塩とを反応させることによって、式IIIで表され
    るカルボニル化剤をインサイチューで製造する請求の範
    囲4記載の方法。
  6. 【請求項6】少なくとも1種のピコリンを有機塩基とし
    て用いて式IVで表される化合物の製造を行う請求の範囲
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】段階2)を行うに先立って段階1)の反応
    混合物の濾過を行う請求の範囲6記載の方法。
  8. 【請求項8】段階2)で用いる酸が酢酸である請求の範
    囲7記載の方法
  9. 【請求項9】式IV [式中、 R1は、1−2個のハロゲンでか、或は各々のフェニル環
    が任意にR2で置換されていてもよい4−フェノキシ、4
    −(1−フェネチルオキシ)または4−ベンジルオキシ
    で、置換されているフェニルであり、 R2は、ハロゲン、メチルまたはエチルであり、 R3は、C1−C4アルキルであり、そして Yは、1−イミダゾリルまたは1,2,4−トリアゾリルで
    あるが、但しR1が4−(1−フェネチルオキシ)または
    4−ベンジルオキシ各々のフェニル環がR2で任意に置換
    されていてもよい4−(1−フェネチルオキシ)または
    4−ベンジルオキシで置換されているフェニルである場
    合Yが1,2,4−トリアゾリルであることを条件とする] で表される化合物。
  10. 【請求項10】R1が4−フェノキシフェニルでありそし
    てYが1,2,4−トリアゾリルである請求の範囲9の化合
    物。
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