JP3355081B2 - 防水ケース - Google Patents

防水ケース

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JP3355081B2
JP3355081B2 JP02406196A JP2406196A JP3355081B2 JP 3355081 B2 JP3355081 B2 JP 3355081B2 JP 02406196 A JP02406196 A JP 02406196A JP 2406196 A JP2406196 A JP 2406196A JP 3355081 B2 JP3355081 B2 JP 3355081B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/08Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • H02G3/088Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof casings or inlets

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
エンジンルーム内に取り付けてヒューズやリレー等の電
装品を収容する電気接続箱に好適な防水ケースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンルーム内にヒューズ、
リレー又はワイヤハーネスの接続コネクタ等の電装品を
実装する場合は、雨滴等によって電装品が汚損された
り、障害を受けたりすることを防止するための防水ケー
スが使用されている。このような目的に使用される防水
ケースの従来例を図9乃至図12に示す。図9は従来の
防水ケースを示す分解斜視図、図10は図9におけるケ
ース本体と蓋体との継ぎ目部の防水構造を示す断面図、
図11は従来の防水ケースにおける他の防水構造を示す
断面図、図12は従来の防水ケースにおけるさらに他の
防水構造を示す断面図である。
【0003】図9に示した防水ケースは、略箱形のケー
ス本体1と該ケース本体1の開口部を開閉可能に覆う蓋
体2とで電装品4等を収容する収容空間3を形成する。
また、ケース本体1と蓋体2とは、互いの周壁部1a,
2aの先端を突き合せた継ぎ目部を防水構造とすること
により収容空間3への水の進入防止を図るものである。
この場合、互いの周壁部1a,2aの継ぎ目に合成ゴム
等で形成されたパッキン5を介在させることにより防水
を図る構成である。図10に示すように蓋体2の周壁部
2aの先端側には、パッキン5を収容する溝部2bと、
周壁部1aの先端部の外側に重なる屈曲部2cとが形成
されている。また、周壁部1aの先端側には、パッキン
5に圧接することによって防水性を高めるパッキン圧接
部1bと、周壁部1aの板厚方向に突出して屈曲部2c
に係合する鍔部1cとが形成されている。
【0004】即ち、図9および図10に示した防水ケー
スは、ケース本体1および蓋体2のそれぞれの周壁部1
a,2aの先端を突き合せると、鍔部1cと屈曲部2c
との当接、およびパッキン圧接部1bのパッキン5への
圧接により2重の防水構造が形成されるものである。そ
して、この2つの防水構造の間には、外側の防水箇所か
ら進入した水が毛細管現象によって内側の防水箇所に浸
透するのを防止する液溜め用空間8が形成されている。
なお、互いに周壁部1a,2aを突き合せたケース本体
1と蓋体2は、ケース本体1に形成された板ばね状のロ
ック片6の先端を蓋体2に形成されたロック用段部7に
係合させることによって連結状態に固定される。
【0005】また、別構成の防水構造として、図11お
よび図12に示すようにパッキンを使用せず、ケース本
体1および蓋体2のそれぞれの周壁部1a,2aの先端
部の屈曲構造だけで所望の防水性を得ようとするもので
ある。これらは、いずれもケース本体1の周壁部1aの
先端に、蓋体2の周壁部2aの先端側に当接する突出縁
1dと、該突出縁1dの近傍から延出した断面形状が略
L字形のフランジ部1eとが形成されたものである。ま
た、蓋体2の周壁部2aの先端には、突出縁1dが当接
する密着面2dと、該密着面2dの近傍からフランジ部
1eの外側を覆う如く延出した継ぎ目カバー部2eとが
形成されている。なお、フランジ部1eと継ぎ目カバー
部2eとは、先端側では水が進入しにくいように微細な
間隙で重なり合っている。また、基端側では毛細管現象
や吹きかかった雨滴の圧力等で先端側の微細な隙間から
進入した水が、そのまま毛細管現象によって突出縁1d
と密着面2dとの突き合せ部に到達してしまうことを防
止するために液溜め用空間8が形成されている。
【0006】上述したように図11および図12に示し
た防水構造は、いずれもフランジ部1eの先端部と継ぎ
目カバー部2eの先端部との近接した構造が第1の防水
構造として機能する。また、突出縁1dと密着面2dと
の密着が第2の防水構造として機能し、収容空間3への
水の進入を規制するものである(実開昭55−1294
79号参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したそ
れぞれの防水ケースは、第1の防水構造と第2の防水構
造とで2重の防水構造を形成し、かつ第1の防水構造と
第2の防水構造との間には、液溜め用空間8を形成して
いる。しかしながら、いずれの場合も第1の防水構造に
高圧水流がかかるような場合には、充分な防水性を確保
するのは困難である。
【0008】即ち、外側に位置した第1の防水構造に高
圧水流がかかって、その高圧のために水が第1の防水構
造を通過して液溜め用空間8に到達してしまった場合、
該液溜め用空間8の容量が比較的に小さいため、一度液
溜め用空間8に溜まった水は排出が難しい。したがっ
て、液溜め用空間8内が長期に渡って湿潤雰囲気にな
り、その湿潤雰囲気が第2の防水構造における極めて微
細な隙間等から収容空間3内に進入して、収容空間3内
の雰囲気を湿潤状態に汚染してしまう問題がある。
【0009】さらに、液溜め用空間8の容量が小さいた
め、該液溜め用空間8内に水が進入した場合、毛細管現
象によってその水が第2の防水構造に導かれることは防
止できても、液溜め用空間8内が短時間に満配になって
しまう。したがって、外部の水の高圧力がそのまま内側
の防水構造に作用してしまい、防水構造を2重にしたこ
とが十分に役立たなくなるといった問題がある。
【0010】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、継ぎ目部に高圧水流が作用した場合でも、収容
空間内への水の進入を確実に防止することができ、収容
した電装部品等の浸水による汚損を防止することができ
る防水ケースを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、略
箱形のケース本体と該ケース本体の開口部を開閉可能に
覆う蓋体とで電装品等を収容する収容空間を形成すると
共に、ケース本体と蓋体とは、互いの周壁部の先端を突
き合せた継ぎ目部を防水構造とすることによって収容空
間への水の進入防止を図る防水ケースであって、ケース
本体および蓋体のそれぞれには、互いに突き合さって収
容空間への水の進入を防止する第1の周壁と、この第1
の周壁の外側に空隙を介して第2の周壁が形成され、
記第2の周壁同士の継ぎ目部を前記ケース本体の底壁近
傍に低く設けると共に、前記第1の周壁同士の継ぎ目部
を前記蓋体の天井壁近傍に高く設け、第1の周壁同士の
継ぎ目部、および第2の周壁同士の継ぎ目部のそれぞれ
が、水の進入を規制する防水構造を形成していることを
特徴とする防水ケースによって達成することができる。
【0012】これにより、ケース本体および蓋体の第1
の周壁同士および第2の周壁同士が互いに突き合される
ことによって2重の防水構造が形成される。しかも、こ
れらの第1の周壁と第2の周壁との間の空隙は、大容量
の液溜め用空間として機能する。また、第2の周壁を通
過して前記液溜め用空間に進入した水の圧力を下げて直
接第1の周壁に飛着するのを確実に防止することができ
る。従って、ケース本体および蓋体の第2の周壁同士の
継ぎ目部に高圧水流が作用した場合でも、収容空間内へ
の水の進入を確実に防止することができ、収容した電装
部品等の浸水等による汚損を確実に防止することができ
る。
【0013】
【0014】また、前記第2の周壁同士の継ぎ目部を前
記ケース本体の底壁近傍に低く設けると共に、前記第1
の周壁同士の継ぎ目部を前記蓋体の天井壁近傍に高く設
けることによって達成することができる。これにより、
第2の周壁同士の継ぎ目部から進入した水が第1の周壁
同士の継ぎ目部に飛着するのを低減させることができ、
防水性をさらに高めることができる。また、前記ケース
本体の底壁上に設けられた周壁は殆ど前記第1の周壁だ
けになると共に、前記蓋体の天井壁下に設けられた周壁
は殆ど前記第2の周壁だけになる。よって、上記ケース
本体および蓋体は2重壁構造ではなくなるので成形が容
易になる。従って、生産性が向上されると共に、原価が
低減される。
【0015】さらに、前記防水ケースにおいて、第2の
周壁同士の継ぎ目部の防水構造は、前記蓋体側に向かっ
て突出した突出縁と該突出縁の近傍から板厚方向に突出
して前記蓋体の周壁部を受けるフランジ部を有する前記
ケース本体の第2の周壁の先端と、前記突出縁が挿通す
る溝部と該溝部を形成する外側先端壁が前記フランジ部
に密着する前記蓋体の第2の周壁とから成り、かつ第2
の周壁同士の底部には、進入した水を排出する水抜き穴
が形成されていることによって達成することができる。
【0016】これにより、第2の周壁同士の継ぎ目部
は、高圧水流が通過しても第1の周壁への水の飛着を防
止すれば良く、進入した水を速やかに排出することがで
きる。また、第1の周壁同士の継ぎ目部の防水構造より
も簡易な防水構造とすることができ、防水構造の簡易化
を図ることができるので生産性が向上されると共に、原
価が低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は本発明に係る防水
ケースの実施の形態例を示したもので、図1は本発明の
防水ケースの第1実施の形態例の一部断面をした斜視
図、図2は図1におけるA−A断面図、図3は図2にお
けるB部の拡大図、図4は図2におけるC部の拡大図、
図5は本発明の防水ケースの第2実施の形態例を示す部
分断面図、図6は本発明の第3実施の形態例を示す部分
断面図、図7は本発明の第4実施の形態例を示す一部断
面をした分解斜視図、図8は図7における組立縦断面図
である。
【0018】図1および図2に示した第1実施の形態例
における防水ケース10は、自動車のエンジンルーム内
にヒューズやリレー等の電装品4を実装する場合に使用
するもので、略箱形のケース本体11と該ケース本体1
1の開口部を開閉可能に覆う蓋体12とで電装品4等を
収容する収容空間13を形成している。このケース本体
11と蓋体12とは、互いの周壁部の先端を突き合せた
継ぎ目部を防水構造とすることによって収容空間13へ
の水等の進入を防止するものである。
【0019】上記ケース本体11および蓋体12のそれ
ぞれには、互いに先端部が突き合さって収容空間13へ
の水の進入を防止する第1の周壁11a,12aと、こ
れらの第1の周壁11a,12aの外側に空隙15を介
して設けられて互いに先端部が突き合される第2の周壁
11b,12bが形成されている。そして、この第1の
周壁11a,12a同士の継ぎ目部、および第2の周壁
11b,12b同士の継ぎ目部のそれぞれが水の進入を
規制する2重の防水構造を形成している。
【0020】また、ケース本体11は、底壁11cの周
囲に第1の周壁11aおよび第2の周壁11bを立設し
たもので、それぞれの周壁11a,11bは側壁部とし
て機能する。また、蓋体12は、天井壁12cの周囲に
第1の周壁12aおよび第2の周壁12bを立設したも
ので、それぞれの周壁12a,12bもまた側壁部とし
て機能する。
【0021】また、図3に示すようにケース本体11の
第2の周壁11bの先端は、蓋体12側に向って突出し
た突出縁11dと、該突出縁11dの近傍から板厚方向
に突出して蓋体12の周壁部12bの先端部を受けるフ
ランジ部11eとから構成されている。一方、蓋体12
の第2の周壁部12bの先端には、突出縁11dが挿通
する溝部12dが形成され、該溝部12dを形成する外
側先端壁12eは、突出縁11dのフランジ部11eに
密着することにより防水性を図るものである。
【0022】また、図4に示すように、ケース本体11
の第1の周壁11aの先端は、板幅の中間位置に薄板状
の突起11gが立設されており、蓋体12の第1の周壁
部12aの先端には、突起11gが嵌入する溝部12g
が形成されている。そして、この溝部12gは、溝の深
さ寸法が突起11gの突出長よりも大きく、その内底部
には、合成ゴム等で形成したパッキン16が装着されて
いる。したがって、突起11gと溝部12gの内底部と
がパッキン16を介して密着することにより、高い防水
性を確保することができる。
【0023】そして、図2に示すように第2の周壁11
b,12b同士の継ぎ目部の位置H 1 と第1の周壁11
a,12a同士の継ぎ目部の位置H2 とは、第2の周壁
11b,12b同士の継ぎ目部から進入した水が第1の
周壁11a,12a同士の継ぎ目部に飛着しないよう
に、第1の周壁11a,12a同士の継ぎ目部の位置H
2 の方が、第2の周壁11b,12b同士の継ぎ目部の
位置H1 より高い位置に設けられている。また、上述し
たように第2の周壁11b,12b同士の継ぎ目部の防
水構造は、パッキン16を使用せずに第1の周壁11
a,12a同士の継ぎ目部の防水構造よりも簡易な防水
構造とされている。
【0024】また、第2の周壁11b,12b同士の突
き合わせによって第1の周壁11a,12a同士の継ぎ
目部の外側に形成された空隙15には、該空隙15に進
入した水を排出する水抜き穴18が内底部の適宜箇所に
形成されている。
【0025】上述した第1実施の形態例の防水ケース1
0では、ケース本体11および蓋体12の第2の周壁1
1b,12b同士が互いに突き合されると共に、第1の
周壁11a,12a同士が互いに突き合されることによ
って2重の防水構造を備えていることになる。しかも、
この両防水構造の間には、ケース本体11および蓋体1
2の第1の周壁11a,12aに外周に沿って空隙15
が形成されている。この空隙15が、液溜め用空間とし
て大きな容量を確保することができ、第2の周壁11
b,12bを通過してしまった水が水抜き穴18の作用
と共に空隙15内に充満するのを防止して速やかに防水
ケース10外に排出することができる。更には、第2の
周壁11b,12bを通過してしまった水の圧力を下げ
て水が直接第1の周壁11a,12aに飛着することを
防止することができる。
【0026】即ち、第2の周壁11b,12bは、特に
ケース本体11と蓋体12の継ぎ目部にかかる高圧水流
等を大幅に減圧するとともに液溜め用空隙15への進入
を抑える役割を果たす。そして、液溜め用空隙15は第
2の周壁11b,12bを通過してしまった低圧の水が
第1の周壁11a,12aに到達しないように両周壁を
隔てると共に、進入した水を速やかに排出する役割を果
たす。そして、第1の周壁11a,12aは液溜め用空
隙15を乗り越えてきた低圧の水の進入を確実に防ぐ役
割を果たすものである。従って、ケース本体11および
蓋体12内の収容空間13内への水の進入を確実に防止
することができ、収容した電装部品4等の浸水等による
汚損を確実に防止することができる。
【0027】しかも、第2の周壁11b,12b同士の
継ぎ目部の防水構造は、第1の周壁11a,12aに比
べ周知の簡単な防水構造で良く、コストアップにつなが
る製造コストを抑えることができる。
【0028】また、第1の周壁11a,12a同士の継
ぎ目部の位置が、第2の周壁11b,12b同士の継ぎ
目部の位置より高い位置に設定されており、第2の周壁
11b,12b同士の継ぎ目部から進入した水は、第1
の周壁11a,12a同士の継ぎ目に飛着する確率は殆
どなく、防水性能をさらに高めることができる。
【0029】なお、上述した第1実施の形態例の場合
は、第1の周壁11a,12aは、パッキン16を装着
している関係で第2の周壁11b,12bに比べて板厚
が厚く設定されている。従って、薄肉化によって軽量化
を図りたい場合には、図5に示す第2実施の形態例のよ
うに第1の周壁11a,12aをスリット状の溝11
h,12hによって中空状にすることもできる。
【0030】また、図6に示す第3の実施の形態例のよ
うにワイヤハーネスの挿入箇所での防水構造は、第1の
周壁11a,12a同士の継ぎ目部と第2の周壁11
b,12b同士の継ぎ目部とを貫通するようにワイヤハ
ーネスを挿通するブッシュ19を装着することができ
る。このブッシュ19には、第1の周壁11a,12a
によって挾持される部分、および第2の周壁11b,1
2bによって挾持される部分にパッキンとして機能する
鍔状部20が突出形成されている。
【0031】次に、図7および図8に基づいて本発明の
防水ケースの第4実施の形態例について説明する。この
第4実施の形態例における防水ケース30が上述した第
1実施の形態例における防水ケース10と異なる点は、
第2の周壁11b,12b同士の継ぎ目部の位置がケー
ス本体11の底壁11c近傍に低く設けられている点
と、第1の周壁11a,12a同士の継ぎ目部の位置が
蓋体12の天井壁12c内面近傍に設けられている点で
ある。従って、同一目的の同一部品には図7および図8
に、図1乃至図4と同一符号を付することによって構成
および作動の説明を省略する。
【0032】この第4実施の形態例においては、ケース
本体11の底壁11c上には第1の周壁11aだけで第
2の周壁11bは殆どなく、また蓋体12の天井壁12
c下には第2の周壁12bだけで第1の周壁12aは殆
どない。従って、ケース本体11および蓋体12はそれ
ぞれ一重壁構造と見なされるから、成形が容易となり生
産性が向上されると共に、必然的に加工精度も良くなる
から信頼性が向上される。
【0033】なお、本発明の防水ケースの用途は、自動
車のエンジンルーム等において電装部品を収容する場合
に限定するものでなく、日常的な用途にも種々利用する
ことが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防水ケース
によれば、ケース本体および蓋体のそれぞれに、互いに
突き合さって収容空間への水の進入を防止する第1の周
壁と、この第1の周壁の外側に空隙を介して第2の周壁
が形成され、第2の周壁同士の継ぎ目部をケース本体の
底壁近傍に低く設けると共に、第1の周壁同士の継ぎ目
部を蓋体の天井壁近傍に高く設け、第1の周壁同士の継
ぎ目部、および第2の周壁同士の継ぎ目部のそれぞれが
水の進入を規制する防水構造を形成する。これにより、
ケース本体および蓋体の第2の周壁同士の継ぎ目部に高
圧水流が作用した場合でも、収容空間内への水の進入を
確実に防止することができ、収容した電装部品等の浸水
等による汚損を確実に防止することができる。
【0035】
【0036】さらに、第2の周壁同士の継ぎ目部を前記
ケース本体の底壁近傍に低く設けると共に、前記第1の
周壁同士の継ぎ目部を前記蓋体の天井壁近傍に高く設け
られている。これにより、第2の周壁同士の継ぎ目部か
ら進入した水が第1の周壁同士の継ぎ目部に飛着するの
を低減させることができ、防水性をさらに高めることが
できる。また、ケース本体および蓋体はそれぞれ一重壁
構造と見なされるから、成形が容易となり生産性が向上
されると共に、必然的に加工精度も良くなるから信頼性
が向上される。
【0037】また、第2の周壁同士の継ぎ目部の防水構
造は、蓋体側に向かって突出した突出縁と該突出縁の近
傍から板厚方向に突出して蓋体の周壁部を受けるフラン
ジ部を有するケース本体の第2の周壁の先端と、突出縁
が挿通する溝部と該溝部を形成する外側先端壁がフラン
ジ部に密着する蓋体の第2の周壁とから成り、かつ第2
の周壁同士の底部には、進入した水を排出する水抜き穴
が形成されている。これにより、第2の周壁同士の継ぎ
目部は、高圧水流が通過しても第1の周壁への水の飛着
を防止すれば良く、空間に進入した水を速やかに排出す
ることができる。また、第1の周壁同士の継ぎ目部の防
水構造よりも簡易な防水構造とすることによって製造コ
ストの低減、組み立て性の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水ケースの第1実施の形態例の一部
断面をした斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図2におけるB部の拡大図である。
【図4】図2におけるC部の拡大図である。
【図5】本発明の防水ケースの第2実施の形態例を示す
部分断面図である。
【図6】本発明の第3実施の形態例を示す部分断面図で
ある。
【図7】本発明の第4実施の形態例を示す一部断面をし
た分解斜視図である。
【図8】図7における組立縦断面図である。
【図9】従来の防水ケースを示す分解斜視図である。
【図10】図9におけるケース本体と蓋体との継ぎ目部
の防水構造を示す断面図である。
【図11】従来の防水ケースにおける他の防水構造を示
す断面図である。
【図12】従来の防水ケースにおけるさらに他の防水構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
10,30 防水ケース 11 ケース本体 11a,12a 第1の周壁 11b,12b 第2の周壁 12 蓋体 13 収容空間 15 空隙 16 パッキン 18 水抜き穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−335506(JP,A) 実開 昭64−26885(JP,U) 実開 平2−101582(JP,U) 実開 昭61−140581(JP,U) 実公 昭63−49965(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/00 - 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略箱形のケース本体と該ケース本体の開
    口部を開閉可能に覆う蓋体とで電装品等を収容する収容
    空間を形成すると共に、前記ケース本体と蓋体とは、互
    いの周壁部の先端を突き合せた継ぎ目部を防水構造とす
    ることによって、前記収容空間への水の進入防止を図る
    防水ケースであって、 前記ケース本体および蓋体のそれぞれには、互いに突き
    合さって前記収容空間への水の進入を防止する第1の周
    壁と、この第1の周壁の外側に空隙を介して第2の周壁
    が設けられ、前記第2の周壁同士の継ぎ目部を前記ケース本体の底壁
    近傍に低く設けると共に、前記第1の周壁同士の継ぎ目
    部を前記蓋体の天井壁近傍に高く設け、前記第1の周壁
    同士の継ぎ目部および前記第2の周壁同士の継ぎ目部
    それぞれが水の進入を規制する防水構造を形成している
    ことを特徴とする防水ケース。
  2. 【請求項2】 前記第2の周壁同士の継ぎ目部の防水構
    造が、前記蓋体側に向かって突出した突出縁と該突出縁
    の近傍から板厚方向に突出して前記蓋体の周壁部を受け
    るフランジ部を有する前記ケース本体の第2の周壁の先
    端と、前記突出縁が挿通する溝部と該溝部を形成する外
    側先端壁が前記フランジ部に密着する前記蓋体の第2の
    周壁とから成り、かつ前記第2の周壁同士の底部には、
    進入した水を排出する水抜き穴が形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の防水ケース。
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