JP3354184B2 - 角度信号発生装置 - Google Patents

角度信号発生装置

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JP3354184B2
JP3354184B2 JP29743892A JP29743892A JP3354184B2 JP 3354184 B2 JP3354184 B2 JP 3354184B2 JP 29743892 A JP29743892 A JP 29743892A JP 29743892 A JP29743892 A JP 29743892A JP 3354184 B2 JP3354184 B2 JP 3354184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角度信号発生装置に関
し、特に、回転駆動源を用いて周期運動する可動体の1
周期毎に発生させる駆動制御出力の発生時期を危険側に
誤らないようにするためのフェールセーフな角度信号発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、モータによってクランクを介し
てスライドを往復動させる機械プレスでは、手動操作す
る場合はスライドの1往復毎に作業者が運転ボタンを操
作するようになっており、作業の安全対策として、スラ
イドが上昇から下降に移る際にスライドが一旦停止した
ことを確認する信号や、スライドの上昇過程においてあ
る位置を定め、この位置を通過後改め運転ボタンを押さ
ないとスライドが動作しないようにしており前記位置の
通過を確認するための信号(再起動防止信号)等を発生
させるようになっている。
【0003】また、上記プレス機械の制御ではスライド
の上昇過程の所定位置範囲で駆動出力を一旦OFFさせ
ることでブレーキを作動させるようにしている。このブ
レーキ作動位置は、スライドの制御精度向上には、スラ
イドの運転速度に応じて可変とすることが好ましく、運
転速度が速い場合にはブレーキの作動を早くし、運転速
度が遅い場合にはブレーキの作動を遅くすることで、ス
ライドを所定位置範囲に停止させるようにする。このブ
レーキ作動のための位置信号は、作業者の安全に関わり
極めて重要であり、この位置信号が誤って所定位置範囲
でOFFとならずONし続けた場合は、スライドが停止
せず事故発生の虞れが生じる。
【0004】このように、プレス機械では、スライドの
駆動制御のためにスライドの位置検出を行なう必要があ
り、このスライドの位置検出は、モータに同期するクラ
ンク軸の回転角を検出することで行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
回転角の検出にロータリエンコーダが一般に使用されて
おり、このロータリエンコーダからの角度位置検出信号
に基づいて駆動制御出力を発生させるようにしている。
しかし、このロータリエンコーダの場合、故障時の出力
形態が論理値1(高レベルに相当する)にも論理値0
(低レベル状態に相当する)にも誤る対称誤り特性を持
っているため、故障時に出力が発生されてはならないフ
ェールセーフ特性が要求される前述のブレーキ作動や再
起動防止信号等の位置情報検出に使用するにはフェール
セーフ性の点で問題がある。
【0006】また、前記ロータリエンコーダは、角度検
出対称である回転軸にカップリングやチェーン等の伝達
機構を介して間接的に連結するのが一般的であった。こ
の場合、前記伝達機構に異常(例えばチェーンが切れ
る)が生じると、回転軸とロータリエンコーダとの間に
同期ずれが発生するという問題がある。尚、ロータリエ
ンコーダの他には、カムスイッチを用いて回転角度を検
出する方式があるが、この場合も、カムスイッチの接点
溶着故障があり、同じくフェールセーフ性の点で不充分
である。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、可動体の駆動制御出力の発生に使用する可動***置
検出用の角度信号をフェールセーフに発生する角度信号
発生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明の角度信
号発生装置は、回転駆動源により周期運動する可動体を
駆動制御するために可動体の1周期毎に発生する駆動制
御出力の出力発生範囲を規定するための角度信号発生装
置であって、前記回転駆動源と同期して回転し前記駆動
制御出力の出力発生許容角度範囲を定めるスリットパタ
ーンと予め定めた等角度間隔で設けられる現在位置検出
用スリットが形成される回転円板と、該回転円板のスリ
ット回転軌跡上に投光素子と受光素子からなるフォトイ
ンタラプタとを備え、回転円板の回転によるスリットの
通過の有無に伴って前記出力発生許容角度範囲を定める
固定角度信号及び現在位置検出信号とを出力し少なくと
も故障時に前記出力が発生しない固定角度信号生成手段
と、信号発生角度範囲が可変可能であって、前記固定角
度信号生成手段からの現在位置検出信号に基づき可動体
の駆動状態に応じた設定角度範囲で信号を発生する可変
角度信号生成手段と、前記固定角度信号生成手段の固定
角度信号を出力発生の許可信号とし、該許可信号が入力
しているときのみ前記可変角度信号生成手段の可変角度
出力に基づいて前記駆動制御出力の出力指令信号を生成
する少なくとも故障時に出力を発生しない出力指令信号
生成手段とを備えて構成した。
【0009】また、前記可変角度信号生成手段が、前記
固定角度信号生成手段からの固定角度信号を入力し、回
転円板の現在角度位置を示す現在位置検出信号値を固定
角度信号に基づいて補正する補正手段を備えた構成とし
た。また、前記回転円板を、回転駆動源の回転軸に直接
取付ける構成とした。また、前記回転円板のスリット幅
の大きいスリットの中間部に少なくとも1つの支柱を設
ける一方、前記フォトインタラプタを、回転円板の回転
方向に沿って前記支柱の幅より広い間隔で複数設ける構
成とした。
【0010】
【作用】かかる構成において、回転駆動源の回転運動に
よって可動体が往復動を開始すると共に、回転駆動源の
回転に同期して回転円板が回転する。そして、固定角度
信号生成手段において、スリットパターンに応じて回転
円板の所定角度範囲でフォトインタラプタから論理値1
(高レベルに相当する)の固定角度信号が出力される。
これと同時に、予め定めた等角度間隔で設けられる現在
位置検出用スリットにより回転円板の現在位置が逐次検
出されてその検出位置信号が出力される。
【0011】一方、可変角度信号生成手段では、前記回
転円板の現在位置検出信号に基づいて、予め設定された
角度位置範囲で可変角度信号を出力する。出力指令信号
生成手段は、前記固定角度信号と可変角度信号とを入力
し、固定角度信号を出力発生の許可信号として固定角度
信号が入力している間のみ可変角度信号に基づいてスラ
イドの駆動制御出力の出力指令信号を発生させる。即
ち、固定角度信号で駆動出力発生許容範囲を定め、この
範囲内で可変角度信号出力で駆動制御出力の発生角度範
囲を可変設定するようにしている。
【0012】これにより、可変角度信号発生手段が何ら
かの故障が発生して可変角度信号が発生し続けても、固
定角度信号の出力停止で駆動制御出力が無くなり、安全
性を確保できる。そして、固定角度信号生成手段は、故
障時に誤って出力が発生しないフェールセーフな構成で
あり、可動体の駆動制御におけるフェールセーフを向上
できるようになる。
【0013】また、前記固定角度信号生成手段からの固
定角度信号を入力し、回転円板の現在角度位置を示す現
在位置検出信号値を固定角度信号に基づいて補正するこ
とで、可変角度信号の出力精度を向上でき、可動体の制
御システムの精度を向上できる。また、前記回転円板
を、回転駆動源の回転軸に直接取付ける構成とすれば、
固定角度信号生成手段と回転駆動源の同期ずれが防止で
きる。
【0014】また、回転円板のスリット幅の大きいスリ
ットの中間部に少なくとも1つの支柱を設けることで、
回転円板の強度を向上できる。また、この場合、前記フ
ォトインタラプタを、回転円板の回転方向に沿って前記
支柱の幅より広い間隔で複数設ける構成とすることで、
支柱の存在が固定角度信号の発生に影響を与えることを
防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を機械プレスのスラ
イド駆動制御に適用した場合について図面に基づいて説
明する。本発明の一実施例の構成を示す図1〜図4にお
いて、可動体としてのスライド(図示せず)を周期運動
させる回転駆動源であるモータ1の回転軸に、例えばス
テンレス製の回転円板2が図2の如く直接、ねじ3によ
って締め付け固定されている。
【0016】前記回転円板2を図3及び図4を参照して
詳細に説明する。図において、回転円板2は、中央部に
回転軸取付け用の孔4と2つの長孔のねじ孔5が設けら
れ、その周囲に複数のスリット6,7,8,9で構成さ
れる所定のスリットパターンが形成されている。前記ス
リット6は、345°〜240°の範囲で形成されてお
り、スリット幅が大きいことから中間部に5°の幅の支
柱6Aが0°〜5°,25°〜30°,50°〜55
°,75°〜80°,100°〜105°,125°〜
130°,150°〜155°の位置に設けられてい
る。また、スリット7は、340°〜15°の範囲で形
成されている。また、スリット8は、180°〜350
°の範囲で形成され、中間の200°〜205°,23
0°〜235°,260°〜265°,290°〜29
5°,320°〜325°の位置に支柱8Aが設けられ
ている。また、スリット9は、回転円板の現在位置検出
用として1°間隔で全周に形成されている。このよう
に、スリット幅の大きいスリット6,8の中間部に支柱
6A,8Aを設けることによって、スリット形成による
強度の低下を防ぐことができる。
【0017】更に、回転円板2には、回転円板2を挟ん
で互いに対向する投光素子と受光素子とからなる複数の
透過型のフォトインタラプタが付近の壁等の固定体に固
定されて配置されている。即ち、スリット6の部分に
は、10°と0°と280°の3つの位置にフォトイン
タラプタPH1,PH2,PH3が、スリット7の部分
には、0°の位置にフォトインタラプタPH4が、スリ
ット8の部分には、10°と0°の位置にフォトインタ
ラプタPH5,PH6が、それぞれ配置されている。ま
た、スリット9の部分には、3つのフォトインタラプタ
PH7,PH8,PH9が配置され、これらの位置関係
は、図4に示すように、フォトインタラプタPH8はフ
ォトインタラプタPH7に対して1/3°位相をずらせ
た位置にあり、フォトインタラプタPH9はフォトイン
タラプタPH7に対して2/3°位相をずらせた位置に
ある。
【0018】かかる構成より、回転円板2の図3の矢印
方向の回転に伴って1回転毎に、各フォトインタラプタ
PH1〜PH6からは、図5のタイムチャートで示すよ
うな回転円板2のスリット位置で確定される固定角度信
号が発生し、フォトインタラプタPH7〜PH9からは
回転円板位置検出用の1°信号が発生する。従って、回
転円板2、フォトインタラプタPH1〜PH9によって
固定角度信号生成手段が構成される。
【0019】また、フォトインタラプタは、各投光素子
を交流駆動すると共に、受光素子がこれに基づいてスイ
ッチングして交流成分を発生し、この交流成分を整流し
た後に直流電源電圧を重畳したものを出力として発生す
る構成とになっている。これにより、投光素子が故障し
た場合は、光が受光素子側に伝達されず、また、受光素
子に短絡及び断線のどちらの故障が発生しても受光素子
は交流成分を発生しない。従って、フォトインタラプタ
は、故障時には少なくとも正常な出力発生時に比べて低
レベル(論理値0に相当)の出力状態となりフェールセ
ーフな構成となっている。
【0020】尚、フォトインタラプタPH7〜PH9か
らは、1/3°ずつ位相がずれた1°信号が発生する。
これら3つの1°信号は、図1に示すパルス信号処理回
路10に入力される。パルス信号処理回路10では、例えば
フォトインタラプタPH8の信号を代表として回転円板
2の位置検出用の1°信号として後述する制御回路21に
入力すると共に、3つのパルス信号に基づいて回転円板
2の回転方向の判定信号を発生する。尚、前記パルス信
号処理回路10については本出願人により先に提案(特願
平4−260356号)されたものでありここでは説明
を省略する。
【0021】次に、前記固定角度信号を出力発生の許可
信号とし、この許可信号が入力しているときのみスライ
ドの運転条件に応じて設定される可変角度信号に基づい
てスライドの駆動制御出力の出力指令信号を生成する出
力指令信号生成手段としての出力指令信号生成回路を図
1に示し説明する。図1において、出力指令信号生成回
路20は、CPU等で構成される前述の制御回路21と、各
フォトインタラプタからの固定角度信号と制御回路21か
らの可変角度信号とを入力し、論理処理を実行して駆動
制御出力の出力指令信号を発生する論理処理回路22とを
備えて構成される。
【0022】制御回路21は、スライドの運転速度等に基
づいて可変設定されるブレーキ作動位置や自動上昇開始
位置等を指令する可変角度設定信号を入力し、パルス信
号処理回路10からの1°信号によって回転円板2の回転
位置を判定し、そのカウント値が設定角度範囲に相当す
る値の間で可変角度信号を発生する。また、前記1°信
号は、スリット間隔が極めて狭い時にはカウント抜けが
あるため、論理処理回路22に入力する固定角度信号の所
定角度、例えば180°,170°,320°,15°
の固定角度信号を入力してこの角度でカウント値を修正
するようにしてあり、1°信号の補正機能を有してい
る。
【0023】論理処理回路22は、フォトインタラプタP
H1〜PH6からの固定角度信号が入力するヒステリシ
ス生成回路23と、該ヒステリシス生成回路23で生成され
る345°〜320°の固定角度信号と制御回路21から
のブレーキ作動位置を規定するための345°〜CX1
の可変角度信号の論理積演算を行なう第1ANDゲート
24と、ヒステリシス生成回路23で生成される345°〜
240°の固定角度信号の立ち下がりを検出する立ち下
がり微分回路25と、該立ち下がり微分回路25の出力を遅
延させるONディレー回路26と、該ONディレー回路26
の出力をトリガとしてヒステリシス生成回路23からの1
80°〜350°固定角度信号を自己保持するための自
己保持回路27と、該自己保持回路27の出力と制御回路21
からの270°〜350°可変角度信号の論理積を演算
する第2ANDゲート28と、該第2ANDゲート28の出
力とヒステリシス生成回路23からの345°〜240°
固定角度信号との論理和を演算するORゲート29と、ヒ
ステリシス生成回路23からの170°〜350°固定角
度信号と制御回路21からのCX2〜350°可変角度信
号との論理積を演算する第3ANDゲート30と、該第3
ANDゲート30とヒステリシス生成回路23からの180
°〜350°固定角度信号を切換る切換スイッチ31とを
備えて構成される。
【0024】そして、ヒステリシス生成回路23を介して
340°〜15°の範囲でONとなるスライド停止位置
確認のための出力指令信号CS1と、第1ANDゲート
24を介して345°〜CX1(CX1は180°〜32
0°の範囲で可変)の範囲でONとなるブレーキ作動位
置を指定する出力指令信号CS2と、切換スイッチ31を
介してCX2(CX2は170°〜180°の範囲で可
変)〜350°又は180°〜350°の範囲でONと
なる自動上昇開始点を規定するための出力指令信号CS
3と、ORゲート29を介して270°〜240°でON
となる運転ボタンOFFの確認のための出力指令信号C
S4とが出力される。
【0025】尚、前記ヒステリシス生成回路23では、フ
ォトインタラプタPH1〜PH3とフォトインタラプタ
PH5,PH6の出力から、図6の(A)〜(D)に示
すようなANDゲートとORゲートとの組み合わせによ
って、それぞれ345°〜240°、345°〜320
°、170°〜350°及び180°〜350°の各固
定角度信号を生成し、これによって各固定角度信号にヒ
ステリシスを持たせることで、回転円板2のバックラッ
シュ等の影響を受けないようにしている。
【0026】そして、前記第1〜第3のANDゲート2
4,28,30及び自己保持回路27は、その電源電圧より高
い入力信号が入力した時のみ出力を発生する従来公知の
フェールセーフなウインドコンパレータで構成されてお
り、故障時には出力(論理値1に相当する高レベルの出
力)が発生しない構成である。次に、かかる本実施例の
角度信号発生装置の動作について説明する。
【0027】ここで、プレス機械のスライド運転制御に
ついて簡単に説明すると、運転ボタンを押し続けること
でスライドが下降し、スライド下死点近傍の自動上昇開
始位置を通過すると、自動上昇開始位置信号(例えば1
70°〜180°の範囲で可変)が発生(ON信号)
し、これによって運転ボタンから手を離してもスライド
が自動上昇する。このスライドの上昇過程の所定位置で
ブレーキ作動位置信号(例えば180°〜320°の範
囲で可変)が発生(OFF信号)し、スライドの駆動出
力を停止しブレーキを作動させる。そして、スライドが
上死点近傍の所定位置を通過すると上死点停止信号が発
生(例えば340°〜15°の範囲でONとなる)す
る。そして、スライドが前記上死点停止信号が出力され
る角度範囲で停止すれば、ブレーキが正常と判断し次の
スライド運転を可能とする。ブレーキの効きが悪く前記
上死点停止信号がOFFとなる15°以降の角度でスラ
イドが停止した時には、上死点停止信号のOFFによっ
て運転ボタンを押してもスライドの駆動出力が発生せず
運転できないようになっている。そして、前記自動上昇
開始位置信号の発生角度は、プレス機械の運転効率を考
慮して可変できるようになっており、ブレーキ作動位置
信号の発生角度も、プレス作業の制御システムの精度向
上を図るため、スライドの運転速度に応じて可変にでき
るようにしている。
【0028】本実施例の角度信号発生装置は、上述のよ
うなスライド運転に必要な角度信号をフェールセーフな
構成で発生させるためのものであり、以下にその動作を
説明する。モータを駆動してスライドを往復動させると
これに同期して回転円板2が回転し、各フォトインタラ
プタPH1〜PH6からスリット6〜8の通過に伴って
図5のタイムチャートに示すような波形の出力が発生す
る。また、フォトインタラプタPH7〜PH9からはス
リット9の通過に伴って同じく出力が発生し、パルス信
号処理回路10を介して制御回路21に回転円板2の現在の
位置を示す1°信号が入力する。前記フォトインタラプ
タPH1〜PH6からの出力は論理処理回路22のヒステ
リシス生成回路23に入力し、ここで、340°〜15
°、345°〜240°、345°〜320°、170
°〜350°及び180°〜350°の角度範囲でON
となる各固定角度信号が生成されて出力される。尚、3
40°〜15°の範囲の固定角度信号は、直接上死点停
止信号の出力指令信号CS1として論理処理回路22から
出力される。
【0029】345°〜320°の固定角度信号は、第
1ANDゲート24に入力される。この第1ANDゲート
24には、制御回路21から可変角度信号345°〜CX1
(180°〜320°の範囲で可変)が入力しており、
両信号の論理積出力として345°〜CX1の範囲でO
Nとなる出力指令信号CS2が発生し出力される。この
出力指令信号CS2は、ブレーキ作動位置を規定する信
号となる。
【0030】また、345°〜240°の固定角度信号
は、立ち下がり微分回路25に入力し、立ち下がり微分回
路25では、240°の立ち下がりでON出力をONディ
レー回路26に出力する。ONディレー回路26は所定時間
遅延してON出力を自己保持回路27に入力する。自己保
持回路27にはヒステリシス生成回路23から180°〜3
50°の固定角度信号が入力するので、前記ONディレ
ー回路26からの出力でトリガされ350°まで出力を自
己保持し第2ANDゲート28に出力する。第2ANDゲ
ート28に制御回路21から270°〜350°の範囲でO
Nする信号が入力しており、第2ANDゲートからは2
70°〜350°の間出力が発生しORゲート29に入力
する。ORゲート29には、ヒステリシス生成回路23から
の345°〜240°の固定角度信号が入力しており、
従って、270°〜240°の範囲でONとなる出力指
令信号CS4が発生する。この出力指令信号CS4は、
運転ボタンOFF確認信号発生のためのもので、この2
40°〜270°の範囲でOFFとなることで、これ以
後の角度位置で再度運転ボタンを押さない限りスライド
が運転できないようにするためのものである。また、1
70°〜350°の固定角度信号は、第3ANDゲート
30に入力し、制御回路21からのCX2〜350°(CX
2は170°〜180°で可変)の可変角度信号との論
理積で第3ANDゲート30からCX2〜350°の範囲
でONとなる出力指令信号CS3が発生し、切換スイッ
チ31を介して出力される。この出力指令信号CS3は、
自動上昇開始位置を規定するためのものである。
【0031】そして、本実施例では、可変角度信号を発
生する制御回路21は、故障時に誤って論理値1に相当す
る出力が発生する可能性のある対称誤り特性を持ってい
るが、制御回路21からの可変角度信号が誤って出力が発
生し続けたとしても、第1〜第3ANDゲート24,28,
30の一方の入力である固定角度信号が、確実に所定角度
で一旦OFFとなるフェールセーフな信号であるため、
必ず出力指令信号CS2,CS3,CSが発生し続ける
ことはない。
【0032】従って、ブレーキ作動位置や自動上昇位置
を可変に制御しながら、確実にOFFするフェールセー
フ信号を発生することができる。かかる構成の角度信号
発生装置によれば、信号発生位置を可変制御するために
CPU等の対称誤り特性を持つ素子を使用してもフェー
ルセーフを確保することができ、しかも、作業システム
の制御精度や作業効率を向上を図ることができるように
なる。
【0033】また、回転円板2をモータの回転軸に直接
取り付けるようにしたので、回転軸と回転円板との同期
ずれが発生することを防止できる。尚、本実施例では、
プレス機械のスライドの運転制御に適用した例を示した
が、これに限らず、周期運動を行なう機械で位置検出を
必要とするものであれば適用できるものである。
【0034】また、本実施例では、透過型のフォトイン
タラプタを適用した例を示したが、投光素子と受光素子
とを回転円板の同じサイドに配置する反射型のフォトイ
ンタラプタを用いることも可能である。この場合には、
回転円板の各スリット形成範囲を本実施例と逆にすれば
よい。即ち、スリット6は、240°〜345°の範囲
で形成し、スリット7は、15°〜340°の範囲で形
成し、スリット8は、350°〜180°の範囲で形成
すればよい。この際にも、形成角度範囲の大きいスリッ
トには支柱を設けることが望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
号発生位置を可変制御するためにCPU等の対称誤り特
性を持つ素子を使用してもフェールセーフ性を確保する
ことができるので、産業機械の作業システムのフェール
セーフ性能を向上できると共に、制御精度及び作業効率
を向上をも図ることができる。
【0036】また、回転円板を回転駆動源の回転軸に直
接取り付けるようにしたので、回転駆動源と回転円板と
の同期ずれの発生を防止できる。また、回転円板の現在
位置検出用信号の補正機能を設けたので、位置検出精度
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角度信号発生装置の一実施例の要
部構成図
【図2】同上実施例の回転円板の取付け状態を示す構成
【図3】同上実施例の回転円板の正面図
【図4】同上実施例の回転円板の現在位置検出部の拡大
【図5】同上実施例の回転円板の回転に伴って発生する
固定角度信号のタイムチャート
【図6】同上実施例のヒステリシス生成回路の出力発生
構成を示す図
【符号の説明】
1 モータ 2 回転円板 6〜9 スリット PH1〜PH9 フォトインタラプタ 10 パルス信号処理回路 21 制御回路 22 論理処理回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16P 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源により周期運動する可動体を駆
    動制御するために可動体の1周期毎に発生する駆動制御
    出力の出力発生範囲を規定するための角度信号発生装置
    であって、 前記回転駆動源と同期して回転し前記駆動制御出力の出
    力発生許容角度範囲を定めるスリットパターンと予め定
    めた等角度間隔で設けられる現在位置検出用スリットが
    形成される回転円板と、該回転円板のスリット回転軌跡
    上に投光素子と受光素子からなるフォトインタラプタと
    を備え、回転円板の回転によるスリットの通過の有無に
    伴って前記出力発生許容角度範囲を定める固定角度信号
    及び現在位置検出信号とを出力し少なくとも故障時に前
    記出力が発生しない固定角度信号生成手段と、 信号発生角度範囲が可変可能であって、前記固定角度信
    号生成手段からの現在位置検出信号に基づき可動体の駆
    動状態に応じた設定角度範囲で信号を発生する可変角度
    信号生成手段と、 前記固定角度信号生成手段の固定角度信号を出力発生の
    許可信号とし、該許可信号が入力しているときのみ前記
    可変角度信号生成手段の可変角度出力に基づいて前記駆
    動制御出力の出力指令信号を生成する少なくとも故障時
    に出力を発生しない出力指令信号生成手段と、を備えて
    構成したことを特徴とする角度信号発生装置。
  2. 【請求項2】前記可変角度信号生成手段が、前記固定角
    度信号生成手段からの固定角度信号を入力し、回転円板
    の現在角度位置を示す現在位置検出信号値を固定角度信
    号に基づいて補正する補正手段を備えた構成である請求
    項1記載の角度信号発生装置。
  3. 【請求項3】前記回転円板が、回転駆動源の回転軸に直
    接取付けられている構成である請求項1記載の角度信号
    発生装置。
  4. 【請求項4】前記回転円板のスリット幅の大きいスリッ
    トの中間部に、少なくとも1つの支柱を設ける一方、前
    記フォトインタラプタを、回転円板の回転方向に沿って
    前記支柱の幅より広い間隔で複数設ける構成である請求
    項1記載の角度信号発生装置。
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