JP3351098B2 - 電気自動車用空調装置 - Google Patents

電気自動車用空調装置

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JP3351098B2 JP11005594A JP11005594A JP3351098B2 JP 3351098 B2 JP3351098 B2 JP 3351098B2 JP 11005594 A JP11005594 A JP 11005594A JP 11005594 A JP11005594 A JP 11005594A JP 3351098 B2 JP3351098 B2 JP 3351098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動モータによって駆
動される冷媒圧縮機を備えた電気自動車用空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、暖房用の温熱源を充分に確保
できない電気自動車用空調装置では、冷媒の流れ方向を
切り替えることで冷房運転と暖房運転とを行なうヒート
ポンプ式冷凍サイクルが採用されている。このヒートポ
ンプ式冷凍サイクルでは、冷媒圧縮機を駆動する電動モ
ータの回転数を制御することにより、冷媒圧縮機の冷媒
吐出量、即ち空調能力をコントロールしている。電動モ
ータは、インバータの出力周波数に応じて回転数が決定
され、インバータは、操作パネルに設けられた温度調節
レバーを乗員が手動操作することにより、その操作位置
に応じて出力周波数を可変する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電気
自動車用空調装置では、暖房運転時に送風機を低速回転
で作動(例えばLo運転)させると、温度調節レバーが
高暖房能力側に操作された場合(つまり電動モータの回
転数が高い場合)、暖房用熱交換器である冷媒凝縮器内
の冷媒圧力が上昇するため、圧力保護装置の作動によっ
てインバータの出力周波数が増減を繰り返すことにな
る。この結果、電動モータによって駆動される冷媒圧縮
機がハンチングを起こし、そのハンチングにより異音が
発生するという問題が生じる。
【0004】また、送風騒音を低下させるために、送風
機のLo運転時の風量を低く設定すると、上述のように
圧力保護装置の作動によってインバータの出力周波数を
低下させても、圧力のオーバーシュートを防止すること
ができず、その結果、インバータの出力電流が増加し
て、サイクルが停止するという問題が発生する。本発明
は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、
送風機のLo運転時における送風騒音の低減を図るとと
もに、冷媒圧縮機のハンチングを少なくすることのでき
る電気自動車用空調装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、各請求項毎に以下の技術的手段を備え
る。請求項1では、車室内に空気を導くダクトと、この
ダクト内に空気を導入して前記車室内へ送る送風機と、
吸引した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、及び前記
ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動によって供
給された高温高圧の冷媒との熱交換により通過する空気
を加熱する室内凝縮器を備えた冷凍サイクルと、前記冷
媒圧縮機を駆動する電動モータと、乗員により設定され
た前記送風機の風量レベルを指令する風量指令信号を出
力する風量設定手段と、乗員により手動操作されて、そ
の操作位置に応じて前記電動モータの回転数を指令する
回転数指令信号を出力する回転数設定手段と、前記風量
指令信号および前記回転数指令信号に基づいて制御信号
を出力する制御信号出力手段と、前記制御信号に基づい
て前記電動モータの回転数を制御するモータ制御手段
、前記風量設定信号に基づいて、乗員により設定され
た前記送風機の風量レベルと予め設定された設定風量と
を比較判定する風量判定手段とを備え、前記制御信号出
力手段は、前記風量判定手段で前記送風機の風量レベル
が前記設定風量より低いと判定された場合は、前記設定
風量以上と判定された場合に対して、前記回転数設定手
段で設定できる前記電動モータの最高回転数を低下させ
るように前記制御信号を変更する。
【0006】
【0007】請求項2では、請求項1記載の電気自動車
用空調装置において、前記制御信号出力手段は、前記風
量判定手段で前記送風機の風量レベルが前記設定風量以
上と判定された場合でも、乗員により設定された前記送
風機の風量レベルが低い程、前記回転数設定手段で設定
できる前記電動モータの最高回転数を低下させるように
前記制御信号を可変する。
【0008】請求項3では、請求項1または2記載の電
気自動車用空調装置において、前記回転数設定手段は、
その操作位置に対応する位置信号を出力し、前記制御信
号出力手段は、前記送風機の風量レベルに応じて、前記
位置信号に対応する制御信号を特定するための制御パタ
ーンが複数設定されて、前記風量指令信号に基づいて前
記制御パターンを可変する。
【0009】請求項4では、請求項3記載の電気自動車
用空調装置において、前記回転数設定手段は、その操作
位置に対応する前記位置信号を段階的に出力する。
【0010】請求項5では、請求項3または4記載の電
気自動車用空調装置において、前記位置信号は、前記回
転数指令信号である。
【0011】請求項6では、請求項1〜5記載の何れか
の電気自動車用空調装置において、前記モータ制御手段
は、前記制御信号に基づいて決定される出力周波数によ
って前記電動モータの回転数を制御するインバータであ
る。
【0012】請求項7では、請求項1〜6記載の何れか
の電気自動車用空調装置において、前記冷凍サイクル
は、前記ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動に
よって供給された低温低圧の冷媒との熱交換により通過
する空気を冷却する室内蒸発器を備え、運転モードに応
じて前記冷媒圧縮機より吐出された冷媒の循環方向を切
り替えることにより、冷房運転と暖房運転とを行なうこ
とのできるヒートポンプ式冷凍サイクルである。
【0013】
【作用】請求項1に示す電気自動車用空調装置は、送風
機の風量レベルを指令する風量指令信号と電動モータの
回転数を指令する回転数指令信号に基づいて出力される
制御信号により、電動モータの回転数を制御する。従っ
て、送風機の風量レベルに応じて電動モータの回転数を
可変することができる。また、乗員により設定された送
風機の風量レベルが予め設定された設定風量より低い場
合と設定風量以上の場合とで、モータ制御手段へ出力さ
れる制御信号を可変する。具体的には、風量レベルが設
定風量より低い場合は、風量レベルが設定風量以上の場
合に対して、回転数設定手段で設定できる電動モータの
最高回転数を低下させるように制御信号を変更する。
【0014】
【0015】
【実施例】次に、本発明の電気自動車用空調装置の第1
実施例を図1〜7に基づいて説明する。図1は電気自動
車用空調装置の送風系を示す模式図である。本実施例の
電気自動車用空調装置1(以下エアコン1と言う)は、
車室内に送風空気を導くダクト2、このダクト2内に空
気を導入して車室内へ送る送風機3、ダクト2内を流れ
る空気の冷却および加熱を行なうヒートポンプ式冷凍サ
イクル4(図2参照)、およびエアコン操作パネル5
(図3参照)での各種操作に基づいて空調制御を行なう
エアコン制御装置6(図4参照)を備える。
【0016】ダクト2は、その下流端に分岐ダクト2a
〜2dが接続されて、各分岐ダクト2a〜2dの先端
が、車室内に開口する吹出口7〜10に連通されてい
る。吹出口7〜10は、車両のフロントガラスに向けて
空気を吹き出すデフロスタ吹出口7、乗員の上半身に向
けて空気を吹き出すフェイス吹出口8、車室内の両サイ
ドから空気を吹き出すサイドフェイス吹出口9、および
乗員の足元に向けて空気を吹き出すフット吹出口10か
ら成る。
【0017】デフロスタ吹出口7、フェイス吹出口8、
フット吹出口10は、各分岐ダクト2a、2b、2dの
上流開口部に設けられた吹出口切替ダンパ11〜13に
よって開閉される。また、フェイス吹出口8とサイドフ
ェイス吹出口9には、乗員の手動操作によって各々の吹
出口8、9を開閉する手動ダンパ8a、9aが設けられ
ている。なお、吹出口切替ダンパ11〜13は、吹出口
モードに応じて、図示しないリンク機構を介してサーボ
モータ14(図4参照)により駆動される。
【0018】送風機3は、遠心式のシロッコファンで、
ファンケース3a、ファン3b、およびファンモータ3
cより構成され、このファンモータ3cへ印加される電
圧に応じて送風量(ファンモータ3cの回転数)が決定
される。ファンケース3aには、車室内空気(内気)を
導入する内気導入口15と車室外空気(外気)を導入す
る外気導入口16とが形成されるとともに、内気導入口
15と外気導入口16とを選択的に開閉する内外気切替
ダンパ17が設けられている。この内外気切替ダンパ1
7は、吹出口モードに応じて、図示しないリンク機構を
介してサーボモータ18(図4参照)により駆動され
る。
【0019】冷凍サイクル4は、図2に示すように、冷
媒圧縮機19、室外熱交換器20、室内蒸発器21、室
内凝縮器22、第1減圧装置23、第2減圧装置24、
アキュムレータ25、流路切替手段(後述する)を備え
る。
【0020】冷媒圧縮機19は、電動モータ26(図4
参照)により駆動されて、吸入した冷媒を圧縮して吐出
するもので、電動モータ26の回転数に応じて冷媒吐出
量が変化する。電動モータ26は、冷媒圧縮機19の密
閉容器内に内蔵されており、モータ制御手段であるイン
バータ27の周波数特性(図7参照)に基づいて回転数
を可変する。
【0021】室外熱交換器20は、車室外に配されて、
外気と冷媒との熱交換を行なう。室外熱交換器20の前
面には、室外熱交換器20へ外気を送風する室外ファン
28が設置されている。室内蒸発器21は、ダクト2内
に配されて、ダクト2内を流れる空気と低温低圧の冷媒
との熱交換を行なうことにより、室内蒸発器21を通過
する空気を冷却する。室内凝縮器22は、ダクト2内で
室内蒸発器21の下流(風下)に配されて、ダクト2内
を流れる空気と高温高圧の冷媒との熱交換を行なうこと
により、室内凝縮器22を通過する空気を加熱する。
【0022】第1減圧装置23は、固定絞りのキャピラ
リチューブで、冷房運転時および除湿運転時に室内蒸発
器21へ供給する冷媒を減圧膨脹する。第2減圧装置2
4は、第1減圧装置23と同様のキャピラリチューブ
で、暖房運転時に室外熱交換器20へ供給する冷媒を減
圧膨脹する。アキュムレータ25は、冷媒圧縮機19へ
還流する冷媒を気液分離して液冷媒を貯留し、気相冷媒
のみを冷媒圧縮機19へ送り出す。
【0023】流路切替手段は、エアコン1の運転モード
(冷房モード、暖房モード、除湿モード)に応じて冷媒
の循環方向を切り替えるもので、四方弁29、第1電磁
弁30、第2電磁弁31、および逆止弁32より構成さ
れる。
【0024】四方弁29は、通電状態に応じて冷媒流路
が切り替わるもので、通電時(ON)には、冷媒圧縮機
19より吐出された冷媒を室内凝縮器22側へ導く流路
となり、通電停止時(OFF)には、冷媒圧縮機19よ
り吐出された冷媒を室外熱交換器20側へ導く流路とな
る。
【0025】第1電磁弁30は、第1減圧装置23およ
び室内蒸発器21を迂回して室外熱交換器20の出口側
と室内蒸発器21の出口側とを結ぶ第1迂回路33に介
在されて、その第1迂回路33を開閉する。第2電磁弁
31は、第2減圧装置24を迂回して室内凝縮器22の
出口側と室外熱交換器20の入口側とを結ぶ第2迂回路
34に介在されて、その第2迂回路34を開閉する。な
お、第1電磁弁30および第2電磁弁31は、通電時
(ON)に開弁し、通電停止時(OFF)に閉弁する。
逆止弁32は、冷媒の流れ方向を規制する(逆流を防止
する)ものである。
【0026】ここで、各運転モードにおける冷媒の流れ
を説明する。 イ)冷房モード(四方弁29OFF、第1電磁弁30お
よび第2電磁弁31OFF)。冷媒圧縮機19より吐出
した冷媒が、四方弁29→室外熱交換器20→第1減圧
装置23→室内蒸発器21→アキュムレータ25→冷媒
圧縮機19の順に流れる(図2に冷媒の流れを矢印Cで
示す)。
【0027】ロ)暖房モード(四方弁29ON、第1電
磁弁30ON、第2電磁弁31OFF)。冷媒圧縮機1
9より吐出した冷媒が、四方弁29→室内凝縮器22→
第2減圧装置24→室外熱交換器20→第1電磁弁30
→アキュムレータ25→冷媒圧縮機19の順に流れる
(図2に冷媒の流れを矢印Hで示す)。
【0028】ハ)除湿モード(四方弁29ON、第1電
磁弁30OFF、第2電磁弁31ON)。冷媒圧縮機1
9より吐出した冷媒が、四方弁29→室内凝縮器22→
第2電磁弁31→室外熱交換器20→第1減圧装置23
→室内蒸発器21→アキュムレータ25→冷媒圧縮機1
9の順に流れる(図2に冷媒の流れを矢印Dで示す)。
【0029】なお、ダクト2内で室内凝縮器22の下流
には、電気ヒータ35(例えばPTCヒータ)が設けら
れている。この電気ヒータ35は、通電を受けて発熱す
ることにより空気を加熱するもので、最大暖房時等に室
内凝縮器22だけでは所望の暖房能力が得られない時に
使用される。
【0030】エアコン操作パネル5は、車室内のダッシ
ュボードに設けられている。このエアコン操作パネル5
には、図3に示すように、吹出口モードを切り替える吹
出口切替スイッチ36a〜36e、送風機3の風量レベ
ルを切り替える風量切替スイッチ37、エアコン1の消
費電力を低減させるための節電スイッチ38、吸込口モ
ードを切り替える吸込口切替スイッチ39、運転モード
を切り替える運転モードスイッチ40a〜40e、空調
能力をコントロールする温度調節レバー41、暖房運転
時に室外熱交換器20の除霜を開始する除霜スイッチ4
2が設けられている。
【0031】風量切替スイッチ37(本発明の風量設定
手段)は、送風機3の風量レベルを指令する風量指令信
号を出力し、押す毎に送風機3の風量レベルを順に切り
替えることができる。なお、送風機3の風量レベルは、
「Lo」、「Me1」、「Me2」、「Hi」の4段階設定
されており、「Lo」、「Me1」、「Me2」、「Hi」
の順に風量レベルが大きくなる。吸込口切替スイッチ3
9は、押す毎に「内気モード」→「半内気モード」→
「外気モード」の順に切り替えることができる。
【0032】運転モードスイッチ40a〜40eは、エ
アコン1の作動を停止する停止スイッチ40a、送風モ
ードを設定する送風スイッチ40b、冷房モードを設定
する冷房スイッチ40c、暖房モードを設定する暖房ス
イッチ40d、除湿モードを設定する除湿スイッチ40
eが設けられている。
【0033】温度調節レバー41は、その操作位置に応
じて電動モータ26の回転数を指令する回転数指令信号
を出力する回転数設定手段であり、操作位置によって空
調能力(冷房能力、暖房能力)を設定する。但し、冷房
運転時と暖房運転時とでは、温度調節レバー41の操作
位置に対する冷房能力と暖房能力の大小関係が反対とな
る。具体的には、温度調節レバー41を図3に示す操作
パネル5で最も左側に操作した時に、暖房運転時では最
小暖房能力となり、冷房運転時では最大冷房能力とな
る。また、温度調節レバー41を操作パネル5で最も右
側に操作した時に、暖房運転時では最大暖房能力とな
り、冷房運転時では最小冷房能力となる。
【0034】除霜スイッチ42は、室外熱交換器20の
着霜が検出された時に、乗員が押すことで除霜を開始す
ることができる。なお、室外熱交換器20の着霜は、除
霜スイッチ42に設けられたインジケータ42aが点滅
することで乗員に知らされ、このインジケータ42aの
点滅時に除霜スイッチ42を押して除霜を開始すると、
インジケータ42aが点灯状態に代わり、除霜が終了す
るとインジケータ42aが消灯する。
【0035】エアコン制御装置6は、マイクロコンピュ
ータ(図示しない)を内蔵するもので、エアコン操作パ
ネル5より出力される操作信号、およびエアコン1の作
動状態を検出するための各種検出手段(後述する)より
出力される検出信号に基づいて、送風機3、各ダンパ
(吹出口切替ダンパ11〜13、内外気切替ダンパ1
7)を駆動するサーボモータ14、18、室外ファン2
8、四方弁29、第1電磁弁30、第2電磁弁31、お
よび電気ヒータ35等をフィードバック制御する。
【0036】また、エアコン制御装置6は、運転モード
スイッチ40a〜40eより出力される運転モード信
号、温度調節レバー41の操作位置に対応して出力され
る位置信号(回転数指令信号)、および風量切替スイッ
チ37より出力される風量指令信号に基づいて、インバ
ータ27の出力周波数を決定するための制御信号を出力
する制御信号出力手段である。具体的には、暖房モード
と冷房モードとで、それぞれ温度調節レバー41の操作
位置に対応してインバータ27の出力周波数を可変する
とともに、風量切替スイッチ37によって「Lo」レベ
ルが設定された場合と「Me1」レベル(本発明の設定風
量に相当する)以上が設定された場合とで、インバータ
27の周波数特性を可変する。
【0037】インバータ27の出力周波数は、図5に示
すように、温度調節レバー41によって設定される空調
能力と対応する。つまり、暖房モードでは、温度調節レ
バー41が、最小暖房位置である操作パネル5の最も左
側にセットされた時に、出力周波数が最小となり、最大
暖房位置である操作パネル5の最も右側にセットされた
時に、出力周波数が最大となる。また、冷房モードで
は、温度調節レバー41が、最大冷房位置である操作パ
ネル5の最も左側にセットされた時に出力周波数が最大
となり、最小冷房位置である操作パネル5の最も右側に
セットされた時に出力周波数が最小となる。
【0038】また、風量切替スイッチ37によって「L
o」レベルが設定された時のインバータ27の周波数特
性は、図6の実線aで示すように、温度調節レバー41
の操作位置によって最小20Hzから最大60Hzまで
リニアに変化し、風量切替スイッチ37によって「Me
1」レベル以上が設定された時のインバータ27の周波
数特性は、図6の実線bで示すように、温度調節レバー
41の操作位置によって最小20Hzから最大110H
zまでリニアに変化する。
【0039】検出手段は、室内蒸発器21のフィン温度
を検出するフィン温度サーミスタ43、冷凍サイクル4
の高圧圧力を検出する高圧圧力検出センサ44、冷媒圧
縮機19より吐出した冷媒の温度を検出する吐出温度検
出センサ45、外気温を検出する外気温検出センサ4
6、室外熱交換器20の着霜を検出する着霜検知センサ
47、インバータ27に流れる電流を検出する電流検出
器48等である。
【0040】次に、本実施例の作動を説明する。エアコ
ン1の暖房能力および冷房能力は、エアコン操作パネル
5に設けられた温度調節レバー41を操作することによ
り調節される。この時、温度調節レバー41の操作位置
に対応して出力されるインバータ27の出力周波数は、
風量切替スイッチ37により設定される風量レベルが
「Lo」レベルの時と、「Me1」レベル以上の時とで異
なる。
【0041】例えば、図7に示すフローチャートを基に
暖房モードで説明すると、まず、暖房スイッチ40dが
ONされた後(ステップS1の判定結果がYESの場
合)で、暖房スイッチ40dがOFFされたか否かを判
定する(ステップS2)。この判定で暖房スイッチ40
dがOFFされた場合は、そのまま制御を終了する(ス
テップS3)。
【0042】暖房スイッチ40dがOFFされてない場
合(ステップS2の判定でNOの場合)は、エアコン制
御装置6の風量判定機能により、風量切替スイッチ37
によって設定された風量レベルを判定する。具体的に
は、まず、設定された風量レベルが「Hi」レベルか否
かを判定し(ステップS4)、「Hi」レベルでない場
合(判定結果NO)は、続いて「Me2」レベルか否かを
判定し(ステップS5)、「Me2」レベルでない場合
(判定結果NO)は、さらに「Me1」レベルか否かを判
定する(ステップS6)。
【0043】そして、ステップS6の判定が「Me1」レ
ベルでない場合(判定結果NO)、つまり設定された風
量レベルが「Lo」レベルの場合は、図6の実線aで示
す周波数特性に基づいてインバータ27の出力周波数を
決定する。従って、温度調節レバー41の操作によって
選択できるインバータ27の最高周波数は60Hzとな
る(ステップS7)。
【0044】また、ステップS4の判定結果がYESの
場合、またはステップS4の判定結果がNOでステップ
S5の判定結果がYESの場合、あるいはステップS
4、およびステップS5の判定結果がNOでステップS
6の判定結果がYESの場合は、それぞれ図6の実線b
で示す周波数特性に基づいてインバータ27の出力周波
数を決定する。従って、温度調節レバー41の操作によ
って選択できるインバータ27の最高周波数は110H
zとなる(ステップS8)。
【0045】なお、冷房モードでも同様に、風量切替ス
イッチ37によって設定された風量レベルが「Lo」レ
ベルの場合は、図6の実線aで示す周波数特性に基づい
てインバータ27の出力周波数が決定される。従って、
温度調節レバー41の操作によって選択できるインバー
タ27の最高周波数は60Hzとなる。また、風量切替
スイッチ37によって設定された風量レベルが「Me1」
レベル以上の場合は、図6の実線bで示す周波数特性に
基づいてインバータ27の出力周波数が決定される。従
って、温度調節レバー41の操作によって選択できるイ
ンバータ27の最高周波数は110Hzとなる。
【0046】これにより、温度調節レバー41によって
最大暖房能力あるいは最大冷房能力が設定された場合で
も、風量切替スイッチ37で設定された風量レベルが
「Lo」レベルの時は、風量レベルが「Me1」レベル以
上の時より電動モータ26の最高回転数が低下すること
になる。その結果、特に暖房運転時においては、風量レ
ベルが「Lo」レベルであっても、室内凝縮器22内の
冷媒圧力の上昇を抑えることができるため、従来のよう
に圧力保護装置の作動による冷媒圧縮機19のハンチン
グを少なくすることができる。
【0047】また、風量切替スイッチ37によって「L
o」レベルが選択されても、インバータ周波数を不必要
に高い部分(高圧圧力検出センサ44の作動域)で使用
することがないため、「Lo」風量を低下させて、送風
騒音を低減することが可能となる。
【0048】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
8は温度調節レバー41とインバータ周波数との関係を
示す図である。本実施例では、温度調節レバー41の操
作位置に対応して、例えばP1 〜P8までの8段階の位
置信号がエアコン制御装置6へ出力される。エアコン制
御装置6には、送風機3の風量レベル(本実施例では
「Lo」レベルの時と「Me1」レベル以上の時)に応じ
て、それぞれ各位置信号に対応する制御信号を特定する
ための制御パターンが2種類記憶されている(図8参
照)。
【0049】これにより、エアコン制御装置6は、風量
切替スイッチ37で送風機3の風量レベルが設定される
と、その風量レベルを指令する風量指令信号に応じて、
記憶された制御パターンを読み換えて制御信号を特定
し、インバータ周波数を決定する。例えば、暖房モード
で温度調節レバー41がP1 ポジションに操作された場
合、風量切替スイッチ37で設定された風量レベルが
「Me1」レベル以上の時は、高風量レベル時の制御パタ
ーンよりインバータ周波数を40Hzとし、風量切替ス
イッチ37で設定された風量レベルが「Lo」レベルの
時は、低風量レベル時の制御パターンよりインバータ周
波数を15Hzに読み換える。
【0050】本実施例のように、温度調節レバー41の
位置信号に対応する制御信号を風量指令信号に応じて読
み換えることにより、異なる周波数パターンで電動モー
タ26の運転が可能となり、第1実施例と同様の効果を
発揮させることが出来る。
【0051】〔変形例〕本実施例では、風量レベルが
「Me1」レベル以上の場合は、インバータ27の周波数
特性を同一としたが、「Me1」レベル以上においても、
風量レベルが低い程、つまり「Hi」レベルより「Me
2」レベルの時、あるいは「Me2」レベルより「Me1」
レベルの時の方が、電動モータ26の最高回転数を低下
させるように、インバータ27の周波数特性を変更して
も良い。
【0052】
【発明の効果】本発明の電気自動車用空調装置は、乗員
により設定された送風機の風量レベルが予め設定された
設定風量より低い場合は、設定された風量レベルが設定
風量以上の場合に対して、回転数設定手段で設定できる
電動モータの最高回転数を低下させることにより、室内
凝縮器内での圧力上昇を抑えることができる。この結
果、電動モータによって駆動される冷媒圧縮機のハンチ
ングが減少して、そのハンチングによる異音の発生を低
減することができるとともに、低速回転時における送風
機の風量を低く設定して、送風騒音の低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアコンの送風系を示す模式図である。
【図2】エアコンの冷凍サイクル図である。
【図3】エアコン操作パネルの平面図である。
【図4】エアコンの制御系に係わるブロック図である。
【図5】温度調節レバーとインバータ周波数との関係を
示す図である。
【図6】インバータの周波数特性を示すグラフである。
【図7】暖房運転時のインバータ周波数を決定する時の
作動フローチャートである。
【図8】温度調節レバーとインバータ周波数との関係を
示す図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 エアコン(電気自動車用空調装置) 2 ダクト 3 送風機 4 ヒートポンプ式冷凍サイクル 6 エアコン制御装置(制御信号出力手段) 19 冷媒圧縮機 21 室内蒸発器 22 室内凝縮器 26 電動モータ 27 インバータ(モータ制御手段) 37 風量切替スイッチ(風量設定手段) 41 温度調節レバー(回転数設定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151318(JP,A) 特開 平2−133747(JP,A) 特開 平5−338433(JP,A) 特開 平6−137643(JP,A) 特開 平5−319071(JP,A) 特開 平2−231221(JP,A) 特開 昭62−158935(JP,A) 特開 平4−243614(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 626 B60H 1/00 B60H 1/22 671 B60H 1/32 624 F25B 1/00 361

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)車室内に空気を導くダクトと、 b)このダクト内に空気を導入して前記車室内へ送る送
    風機と、 c)吸引した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機、及び
    前記ダクト内に配されて、前記冷媒圧縮機の作動によっ
    て供給された高温高圧の冷媒との熱交換により通過する
    空気を加熱する室内凝縮器を備えた冷凍サイクルと、 d)前記冷媒圧縮機を駆動する電動モータと、 e)乗員により設定された前記送風機の風量レベルを指
    令する風量指令信号を出力する風量設定手段と、 f)乗員により手動操作されて、その操作位置に応じて
    前記電動モータの回転数を指令する回転数指令信号を出
    力する回転数設定手段と、 g)前記風量指令信号および前記回転数指令信号に基づ
    いて制御信号を出力する制御信号出力手段と、 h)前記制御信号に基づいて前記電動モータの回転数を
    制御するモータ制御手段と i)前記風量設定信号に基づいて、乗員により設定され
    た前記送風機の風量レベルと予め設定された設定風量と
    を比較判定する風量判定手段とを備え、 前記制御信号出力手段は、前記風量判定手段で前記送風
    機の風量レベルが前記設定風量より低いと判定された場
    合は、前記設定風量以上と判定された場合に対して、前
    記回転数設定手段で設定できる前記電動モータの最高回
    転数を低下させるように前記制御信号を変更することを
    特徴とする 電気自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1 記載の電気自動車用空調装置にお
    いて、 前記制御信号出力手段は、前記風量判定手段で前記送風
    機の風量レベルが前記設定風量以上と判定された場合で
    も、乗員により設定された前記送風機の風量レベルが低
    い程、前記回転数設定手段で設定できる前記電動モータ
    の最高回転数を低下させるように前記制御信号を可変す
    ることを特徴とする電気自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2 記載の電気自動車用空調
    装置において、 前記回転数設定手段は、その操作位置に対応する位置信
    号を出力し、 前記制御信号出力手段は、前記送風機の風量レベルに応
    じて、前記位置信号に対応する制御信号を特定するため
    の制御パターンが複数設定されて、前記風量指令信号に
    基づいて前記制御パターンを可変することを特徴とする
    電気自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項3 記載の電気自動車用空調装置にお
    いて、 前記回転数設定手段は、その操作位置に対応する前記位
    置信号を段階的に出力することを特徴とする電気自動車
    用空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4 記載の電気自動車用空調
    装置において、 前記位置信号は、前記回転数指令信号であることを特徴
    とする電気自動車用空調装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5 記載の何れかの電気自動車用
    空調装置において、 前記モータ制御手段は、前記制御信号に基づいて決定さ
    れる出力周波数によって前記電動モータの回転数を制御
    するインバータであることを特徴とする電気自動車用空
    調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6 記載の何れかの電気自動車用
    空調装置において、 前記冷凍サイクルは、前記ダクト内に配されて、前記冷
    媒圧縮機の作動によって供給された低温低圧の冷媒との
    熱交換により通過する空気を冷却する室内蒸発器を備
    え、運転モードに応じて前記冷媒圧縮機より吐出された
    冷媒の循環方向を切り替えることにより、冷房運転と暖
    房運転とを行なうことのできるヒートポンプ式冷凍サイ
    クルであることを特徴とする電気自動車用空調装置。
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