JP3349067B2 - モータの振動防止機構及びその機構を用いたディスク装置 - Google Patents

モータの振動防止機構及びその機構を用いたディスク装置

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JP3349067B2 JP17837297A JP17837297A JP3349067B2 JP 3349067 B2 JP3349067 B2 JP 3349067B2 JP 17837297 A JP17837297 A JP 17837297A JP 17837297 A JP17837297 A JP 17837297A JP 3349067 B2 JP3349067 B2 JP 3349067B2
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクに記憶され
た情報を読み取るため、ディスクが載置されたターンテ
ーブルを回転駆動させるモータの振動防止機構及びその
機構を用いたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデータベースやソフトウエアなど
の情報を記憶させる記憶媒体として、レーザ式ピックア
ップにより再生されるコンパクトディスク(直径12cm
又は8cm)が使用されている。そのため、小型化された
ノート型パソコン等にも組み込めるように、筐体内に内
蔵される内蔵形CD−ROMドライブ装置の開発が行わ
れている。
【0003】従来の装置では、ディスクが載置されるト
レーをモータで駆動しており、トレーが筐体外に移動す
るとディスクをトレー内のターンテーブル上に載置し、
再びモータの駆動力によりトレーを筐体に戻すようにな
っている。そして、ディスク装置の薄型化及び小型化が
より一層進められており、トレーやトレー駆動機構だけ
でなくピックアップやディスクが装着されたターンテー
ブルを回転駆動するモータもコンパクトな構成となって
いる。
【0004】さらに、ターンテーブル駆動用モータの回
転軸の支持構造や回転軸に回転トルクを伝達するロータ
の支持構造も薄型化の影響を受けて強度が低下してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成とされた従来のディスク装置では、薄型化及び小型化
が図れると共に、ディスクの回転速度を標準の12倍速
又は16倍速に増速してディスクに記憶されているデー
タ(情報)を高速で読み取ることが進められている。こ
のように、ディスクが高速で回転駆動されると、ターン
テーブル駆動用モータの回転軸やロータの支持構造の強
度が低下しているので、僅かに重心が偏心しているだけ
で振動発生の原因となる。
【0006】例えば、ディスクの中心孔の位置ずれやデ
ィスクの表面に印刷されたインクの片寄り具合等により
重心が偏心していると、ディスクが高速で回転したとき
に振動が発生してしまう。このようなディスクの振動
は、ターンテーブルを介してピックアップに伝播されて
ディスクに記憶された情報が読み取れなくなる。その場
合、ディスク装置の制御装置は、ターンテーブルを駆動
するモータの回転速度を減速して読み取り速度を遅くし
なければならなかった。
【0007】そのため、ディスクの回転速度を標準の1
2倍速又は16倍速に増速することができるにも拘わら
ず、ディスクが振動しない回転数までモータの回転速度
を遅くするため、読み取り速度の高速化が図れないとい
った問題がある。また、ディスクの振動がターンテーブ
ル及びモータを介してモータを支持するベースに伝わる
と、ノート型パソコンの筐体にも振動が伝播して操作者
に不快感を与えたり、トレー等の動作部分ががたついて
振動音が発生するといった問題がある。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決したモー
タの振動防止機構及びその機構を用いたディスク装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、コイル及び軸受が設けられたステータ
と、前記コイルの外周に対向するように環状に配置され
たマグネットと、前記コイルを覆う平面部と該マグネッ
トを支持する周縁部を有し、前記ステータに対して回転
可能に設けられたロータと、前記ステータの軸受に支持
され、前記ロータを回転可能に支持する回転軸とを備え
てなるモータの振動防止機構において、 前記ロータを覆
うように形成され、前記ロータと一体に回転する回転体
と、 前記ロータの平面部と前記ロータに回転駆動される
回転体とで環状に形成された空間と、 前記ロータの振動
により前記ロータの回転軸を中心に前記空間内を周方向
へ摺動する複数の重りと、 前記空間に形成され、前記複
数の重りが前記ロータの回転軸を中心として周方向へ摺
動する摺動面と、 を備えてなることを特徴とするモータ
の振動防止機構である。従って、請求項1記載の発明に
よれば、モータのロータの平面部とロータに回転駆動さ
れる回転体とで環状に形成された空間にロータの振動に
よりロータの回転軸を中心に周方向へ摺動する複数の重
りをロータに設けてなるため、ロータを高速回転させた
ときに振動が発生しても振動が減衰される位置に複数の
重りが変位してロータの振動を制振することができる。
また、複数の重りがロータの回転軸を中心とする環状に
形成された摺動面に摺動可能に支持されているので、設
置スペースが小さくて済み、薄型化及び小型化が図られ
ている。
【0010】
【0011】
【0012】また、請求項記載の発明は、記録媒体と
してのディスクを装着されるターンテーブルと、コイル
及び軸受が設けられたステータと、前記コイルの外周に
対向するように環状に配置されたマグネットと、前記コ
イルを覆う平面部と該マグネットを支持する周縁部を有
し、前記ステータに対して回転可能に設けられ前記ター
ンテーブルを回転駆動するロータと、前記ステータの軸
受に支持され、前記ロータを回転可能に支持する回転軸
と、前記ターンテーブルと共に回転するディスクに記憶
された情報を読み取るピックアップ部とを備えてなるデ
ィスク装置において、 前記ロータの平面部と前記ロータ
に回転駆動されるターンテーブルとで環状に形成された
空間と、 前記ロータの振動により前記ロータの回転軸を
中心に前記空間内を周方向へ摺動する複数の重りと、
記空間に形成され、前記複数の重りが前記ロータの回転
軸を中心として周方向へ摺動する摺動面と、 を備えてな
ることを特徴とするディスク装置である。従って、請求
記載の発明によれば、複数の重りがモータのロータ
の平面部とロータに回転駆動されるターンテーブルと
環状に形成された空間に設けられ、ロータの摺動面とロ
ータに回転駆動されるターンテーブルの摺動面との間を
摺動可能に支持されているので、高速回転により生じた
ディスクの振動がロータに伝播された場合でも複数の重
りが振動を減衰する位置に変位してロータの振動を制振
して、ディスクに記憶されて情報の読み取り速度を高め
ることができる。また、設置スペースが小さくて済み、
薄型化及び小型化が図られていると共にロータの振動を
制振することができる。さらに、別の部品を増やさずに
済み、従来から構成されているロータ及びターンテーブ
ルを利用して重りを摺動可能に支持しているので、部品
点数の増加を抑えてコストの低減にも寄与しうる。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。尚、図1は本発明になるディスク
装置の一実施例を示す斜視図、図2はトレーが引き出さ
れた状態を示す斜視図、図3及び図4はディスク装置の
分解斜視図である。
【0016】図1乃至図4に示されるように、ディスク
装置としてのCD−ROMドライブ装置1(以下「装
置」と称する)は、ノート型パソコン(図示せず)の筐
体に内蔵される内蔵形の装置である。この装置1は、大
略、ディスク(図示せず)を向かい入れるためのトレー
2と、このトレー2を支持するサブシャーシ3と、トレ
ー2を摺動自在に支持するトレー摺動機構4と、サブシ
ャーシ3に設けられた光学式のピックアップ部5と、載
置されたディスク(CD−ROM)を回転駆動するター
ンテーブル6と、トレー2がディスク交換位置に移動し
たときトレー2を係止する係止機構7と、トレー2がデ
ィスク装着位置に移動したときトレー2をロックするロ
ック機構8と、よりなる。
【0017】このトレー2は、ディスク(図示せず)の
一部がトレー2からはみ出るようにディスク外径よりも
横幅寸法が小さくなるように形成されており、手動操作
によりA,B方向に摺動してディスク交換位置又はディ
スク装着位置に至る。そのため、装置1には、トレー2
をA,B方向に駆動するための駆動機構(モータ及び伝
達機構等よりなる)が設けられてなく、その分部品点数
が減少しているため、小型化及び薄型化が図られてい
る。
【0018】10はシャーシで、上記各機構を収納する
収納部10aと、トレー2からはみ出したディスクを保
護するためにはみ出たディスクの下方を覆うカバー部1
0bと、よりなる。尚、カバー部9bの下方は、空間で
あり、例えば装置1が組み付けられるノート型パソコン
内の他の機器が配設されるようになる。11は前面ベゼ
ルで、トレー2の前端に固定され、トレー2と一体的に
A,B方向に摺動する。この前面ベゼル11の中央に
は、トレー2を引き出す際にロック機構8によるロック
を解除させるためのスイッチ釦12が設けられている。
従って、図1に示す状態でスイッチ釦12がオンに操作
されると、後述するように前面ベゼル11が5〜10mm
程度前方(A方向)に突出してトレー2の引き出し操作
を容易にする。
【0019】図3に示すように、トレー2は、ディスク
を向かい入れるための空間を形成するディスク対向面2
aと、ディスク対向面2aに穿設されたピックアップ及
びターンテーブル用の開口2bと、ディスク対向面2a
に載置されたディスクを取り出す際に指が挿入されるデ
ィスク取り出し用の円弧状の開口2cとを有する。ディ
スク対向面2aは、シャーシ10の収納部10aを覆う
ように横幅寸法がディスク外径よりも小さくなってお
り、ディスクの約2/3をカバーできるように形成され
ている。
【0020】また、上記開口2cは、トレー2の左方向
ではなく、トレー2の角部の空いたスペースに設けられ
ているので、トレー2の左側の寸法のできるだけ小さく
なっている。そのため、トレー2の横幅寸法が大幅に小
さくなっており、トレー2が従来よりもかなり小型化さ
れている。これにより、装置1の小型化が可能になり、
前述したようにシャーシ10もトレー2の横幅寸法に対
応して、収納部10aの横幅寸法が小さくなっており、
トレー2からはみ出したディスクを保護するためのカバ
ー部10bが収納部10aから側方に突出している。
【0021】図3に示すように、サブシャーシ3は、上
記トレー2が載置固定されピックアップ及びターンテー
ブル用の開口を有する四角形状の枠体3aと、枠体3a
の右側面に設けられA,B方向に延在するブラケット3
bと、枠体3aの左側面3cにねじ止めされたガイドレ
ール押圧部材14とよりなる。ガイドレール押圧部材1
4は枠体3aの上方に突出する一対の押圧部14a,1
4bを有する。
【0022】図3,図4に示すように、トレー摺動機構
4は、上記サブシャーシ3の両側に取り付けられる一対
のガイドレール機構15,16を有する。一対のガイド
レール機構15,16は、夫々上記サブシャーシ3のブ
ラケット3bに固着された可動側レール17と、可動側
レール17と平行に延在する固定側レール18と、可動
側レール17と固定側レール18との間に介在し両部材
に摺動自在に係合するスライドレール19と、よりな
る。
【0023】可動側レール17及び固定側レール18
は、断面がC字状に形成されており、内側に折曲された
縁部17a,18aを有する。可動側レール17の下側
の縁部17aには、長手方向に延在するラック17bが
設けられている。また、固定側レール18の上側の縁部
18aには、長手方向に延在するラック18bが設けら
れている。
【0024】スライドレール19は断面がH字状に形成
されており、可動側レール17の縁部17aが係合する
第1の軌道19aと、固定側レール18の縁部18aが
係合する第2の軌道19bと、第1の軌道19aと第2
の軌道19bとの間に形成された溝19cとを有する。
スライドレール19の溝19cの長手方向上の中間位置
には、ピニオン20が回転自在に収納されている。この
ピニオン20の上部,下部は、夫々上記可動側レール1
7,固定側レール18のラック17b,18bに噛合し
ている。
【0025】そして、ガイドレール機構15では、可動
側レール17がシャーシ10の側壁10cにねじ止めさ
れ、固定側レール18がトレー2を支持するサブシャー
シ3のブラケット3bにねじ止めされている。従って、
トレー2が引き出されると固定側レール18がスライド
レール19に対してA方向に摺動しながらピニオン20
を回転させる。このピニオン20の回転とともにスライ
ドレール19は可動側レール17に対してA方向に摺動
する。
【0026】また、図11に示すように、ガイドレール
機構16の可動側レール17は、上記サブシャーシ3に
設けられたガイドレール押圧部材14の押圧部14a,
14bにねじ止めされている。この押圧部14a,14
bは、夫々板ばねとして機能するようにクランク状に曲
げ加工されており、可動側レール17に締結される際に
外側に撓む。
【0027】そのため、可動側レール17は、押圧部1
4a,14bの弾性復元力によりトレー摺動方向(A,
B方向)と直交するX方向に押圧されており、横方向の
がたつきが防止されている。また、固定側レール18と
可動側レール17との間に介在するスライドレール19
が固定側レール18及び可動側レール17に摺動自在に
係合するため、可動側レール17はスライドレール19
の移動量の2倍のストロークで移動することができる。
【0028】このようにトレー2は、サブシャーシ3の
両側とシャーシ10の側壁10c,10dとの間に介在
する上記ガイドレール機構15,16により摺動自在に
ガイドされており、トレー2がディスク装着位置にある
とき、各レール17〜19はシャーシ10内に収納され
ている。そして、トレー2がA方向に引き出されてディ
スク交換位置に移動すると、図2に示すようにスライド
レール19が固定側レール18に対して所定距離だけA
方向に摺動するとともに、可動側レール17がスライド
レール19に対して略同一距離だけA方向に摺動する。
【0029】また、図2,図3に示すように、サブシャ
ーシ3の上方には、ピックアップ部5及びターンテーブ
ル6を有する駆動ユニット21が設けられている。この
駆動ユニット21は、サブシャーシ3の上方に固着され
るベース22と、ベース22に取り付けられたピックア
ップ部5と、ピックアップ部5をディスク半径方向に移
動させるピックアップ駆動部23と、ベース22に取り
付けられたターンテーブル6とよりなる。
【0030】ピックアップ駆動部23は、ベース22の
下面に設けられたピックアップ駆動用モータ24,複数
のギヤからなる伝達機構25,伝達機構25を介して駆
動されるリードスクリュウ26,リードスクリュウ26
と平行となるように延在しピックアップ部5をガイドす
るガイドシャフト27,よりなる。従って、ピックアッ
プ部5は、ディスク半径方向に延在するベース22の開
口22aに対向するように設けられ、両側をリードスク
リュウ26とガイドシャフト27とにより摺動自在にガ
イドされている。
【0031】そして、ピックアップ部5は、リードスク
リュウ26のねじ部に係合する係合部28を有するた
め、ピックアップ駆動用モータ24の回転によりリード
スクリュウ26が回転駆動されるとディスク半径方向に
移動する。また、ターンテーブル6は、その下部にター
ンテーブル駆動用モータ29が設けられているため、デ
ィスク装着後はターンテーブル駆動用モータ29により
回転駆動される。このターンテーブル駆動用モータ29
は、ディスクに記憶されているデータを高速で読み取る
ことができるようにターンテーブル6の回転速度を標準
の12倍速又は16倍速に増速するように回転駆動され
る。
【0032】このように、ディスクが高速で回転駆動さ
れると、僅かに重心が偏心しているだけで振動発生の原
因となるため、ターンテーブル駆動用モータ29には振
動を制振する振動防止機構40が設けられている。上記
係止機構7は、トレー2が図2に示すディスク交換位置
に移動したとき、シャーシ10の係止用穴30に係合し
てトレー2を係止する第1の係止部材31と、シャーシ
10の側壁10cに設けられトレー2がディスク交換位
置に移動したとき、トレー2の凹部に係合してトレー2
の側面を係止する第2の係止部材33と、よりなる。
【0033】第1の係止部材31は、ブラケット3bの
端部の下面3dにリベット34により締結された板ばね
31aと、板ばね31aの先端に設けられた係止部31
bとよりなる。そして、第1の係止部材31は、サブシ
ャーシ3のブラケット3bの端部に設けられているた
め、トレー2がディスク交換位置に移動したとき、上記
係止部31bがシャーシ10の係止用穴30に嵌合す
る。これにより、トレー2は移動が規制される。
【0034】第2の係止部材33は、トレー2の側壁を
転動するローラ35と、このローラ35を回転自在に支
持するローラ支持部材36とよりなる。ローラ35はト
レー2の移動によりトレー2の側壁を転動するととも
に、トレー2がディスク装着位置又はディスク交換位置
に移動したとき側壁に設けられた凹部に嵌合してトレー
2の移動を規制する。
【0035】ロック機構8は、サブシャーシ3の枠体3
aに設けられ、シャーシ10の底部10fに設けられた
係止ローラ38に係止されるロックレバー39と、ロッ
クレバー39をロック位置又はロック解除位置に回動さ
せるソレノイド(図示せず)とより構成されている。こ
こで、本発明の要部を構成するターンテーブル駆動用モ
ータ29及び振動防止機構40の構成について説明す
る。
【0036】図5はターンテーブル6、ターンテーブル
駆動用モータ29、振動防止機構40の分解斜視図、図
6はターンテーブル6、ターンテーブル駆動用モータ2
9、振動防止機構40の組立状態を示す縦断面図であ
る。図5に示されるように、ターンテーブル6は、上面
周縁部にディスクDが載置されるディスク載置面6aが
形成され、上面中央にディスクDの内周に嵌合する円柱
状の嵌合部6bが設けられている。この嵌合部6bの内
部には、ディスクDの内周を係止する係止球6cが半径
方向に移動可能に設けられ、且つ係止球6cを外周側に
附勢するコイルバネ6dが設けられている。
【0037】また、ターンテーブル6は、下面周縁部に
振動防止機構40を覆うように突出形成された突出部6
eを有し、下面中央にターンテーブル駆動用モータ29
の回転軸41が嵌合する円筒状部6fが突出している。
尚、ターンテーブル6の中央及び円筒状部6fの中心に
は、上下方向に貫通する軸孔6gが設けられており、軸
孔6gには回転軸41が挿通されて嵌合固定されてい
る。そのため、ターンテーブル6は、回転軸41と一体
的に回転駆動される。
【0038】ターンテーブル駆動用モータ29は、ベー
ス42に固定された固定部材43に取り付けられたステ
ータ44と、回転軸41の中間部分に結合されたロータ
45とより構成されている。また、回転軸41の下端
は、固定部材43の内側に設けられた軸受46により回
転自在に軸承されている。ステータ44には、ロータ4
5を駆動するための複数のコイル47が放射状に配設さ
れている。そして、コイル47の外周側には、ロータ4
5の周縁部の内壁に設けられたマグネット48がコイル
47と対向する高さ位置に保持されている。
【0039】ロータ45は、ステータ44の上面側を覆
う円盤状の平面部45aと、平面部45aの外周から下
方に曲げられてマグネット48を支持する周縁部45b
と、平面部45aの内周から下方に延在して回転軸41
の中間部分に嵌合する円筒状の嵌合部45cとからな
る。振動防止機構40は、ロータ45の平面部45aの
上面に摺動可能に取り付けられた複数の重り51〜53
から構成されている。尚、本実施例では、3個の重り5
1〜53が設けられているが、重りの数は2個あるいは
4個としても良いのは勿論である。
【0040】各重り51〜53は、夫々同一形状、同一
質量で形成されており、ターンテーブル6の円筒状部6
fの外周に回動可能に嵌合するリング状部51a〜53
aと、リング状部51a〜53aから半径方向に延在す
る腕部51b〜53bと、腕部51b〜53bの先端に
一体的に設けられた肉厚部51c〜53cとよりなる。
【0041】先端側の肉厚部51c〜53cは、リング
状部51a〜53a及び腕部51b〜53bよりも厚さ
が大きく質量が大きく設定されている。また、肉厚部5
1c〜53cには、上下方向に貫通する小孔51d〜5
3dが設けられており、小孔51d〜53dの内部には
ボールベアリング54が転動自在に挿入されている。こ
のボールベアリング54は、ロータ45の平面部45a
とターンテーブル6の下面との間で転動できるように配
設されており、重り51〜53の摩擦を軽減して回動動
作がスムーズに行われるようにしている。そして、重り
51〜53は、ターンテーブル6とロータ45との間に
形成された円盤形状の空間49内に収容されており、タ
ーンテーブル6とロータ45との間の間隔を従来と同じ
にしたまま取り付けられ、装置の薄型化に対応してい
る。
【0042】また、各重り51〜53は、上方からみる
と、腕部51b〜53b及び肉厚部51c〜53cが扇
形に形成されており、肉厚部51c〜53cの質量を大
きく取れる形状となっている。尚、各重り51〜53の
リング状部51a〜53aは、夫々腕部51b〜53b
に対し、軸方向の高さ位置が異なるように取り付けられ
ている。
【0043】ここで、ディスクDが偏心している場合の
振動発生の原因について説明する。図7は回転体重心が
左方向にずれた場合の動作を示す側面図、図8は回転体
重心が左方向にずれた場合の動作を示す側面図、図9は
重心のずれにより回転体が偏心して回転する様子を示す
平面図である。図7及び図8において、本来の回転中心
を破線で示し、重心のずれによる回転中心がずれた状態
を一点鎖線で示す。このように、ディスクDの重心が偏
心していると、重心が移動した方向にディスクD、ター
ンテーブル6、ロータ45よりなる回転体の回転中心が
ずれて振動が発生する。
【0044】また、上記のような重心のずれによる回転
体の回転動作は、図9に示すように回転中心より外側へ
変位させようとする力Fが働くため、自転しながら公転
することになる。この状態が高速回転で生じると、ディ
スクD、ターンテーブル6、ロータ45が全体的に振動
している状態となる。次に、上記構成とされた振動防止
機構40の制振動作について説明する。
【0045】図10は振動がない状態の振動防止機構4
0の平面図、図11は振動を制振させるときの動作を示
す振動防止機構40の平面図である。図10及び図11
に示されるように、振動防止機構40の重り51〜53
は、ターンテーブル6とロータ45との間に回動可能に
設けられているが、振動のない状態では図10に示すよ
うにターンテーブル6及びロータ45と共に回動してい
る。
【0046】しかし、ロータ45に半径方向に振動が生
じた場合、重り51〜53には、ターンテーブル6及び
ロータ45に対して相対的に回動させる周方向の力が作
用する。そして、ロータ45の重心が回転軸41の軸心
よりずれている場合には、図11に示すように重り51
〜53がリング状部51a〜53aが嵌合するターンテ
ーブル6の円筒状部6fを軸として水平方向に回動す
る。その結果、重り51〜53の重心が回転軸41を中
心としてディスクD、ターンテーブル6、ロータ45よ
りなる回転体重心と点対称となる位置に変位する。
【0047】そのため、回転体重心と重り51〜53の
重心とが釣り合うことにより、ディスクD、ターンテー
ブル6、ロータ45の重心が見かけ上回転軸41の軸心
と一致する。これにより、回転体(ディスクD、ターン
テーブル6、ロータ45)の回転部分の振動は、重り5
1〜53がターンテーブル6及びロータ45に対して相
対的に回動変位するにつれて制振され、重り51〜53
の重心が回転体重心と180度逆方向に位置したとき振
動が停止する。
【0048】そのため、重り51〜53は、ロータ45
が振動したとき、肉厚部51c〜53cがボールベアリ
ング44の転動によりロータ45の重心のずれ方向に対
し、180度逆方向に位置するように回動してロータ4
5の重心が回転軸41の軸心と一致するように重心のず
れを補正することができる。これにより、ロータ45の
振動が減衰されてディスクD、ターンテーブル6、ロー
タ45の振動を制振することが可能になる。
【0049】したがって、ディスクD及びターンテーブ
ル6の回転速度を標準の12倍速又は16倍速に増速し
てディスクDに記憶されているデータ(情報)を高速で
読み取る場合に、装置の薄型化によりターンテーブル駆
動用モータ29の回転軸41やロータ45の支持構造の
強度が低下していても、重心のずれによる振動発生を防
止することができる。
【0050】例えば、ディスクDの中心孔の位置ずれや
ディスクDの表面に印刷されたインクの片寄り具合等に
より重心がずれた場合でも、ディスクD及びターンテー
ブル6を高速で回転させることが可能になり、ディスク
Dの振動がターンテーブル6を介してピックアップ5に
伝播されてディスクDに記憶された情報が読み取れなく
なることを防止できる。
【0051】そのため、装置の薄型化と読み取り速度の
高速化とを両立させることができ、ディスクの回転速度
を標準の12倍速又は16倍速に増速してもディスクD
に記憶された情報を安定且つ高速で読み取ることができ
る。また、重り51〜53の回動動作によりディスクD
の振動が抑制されて制振されるため、振動がモータ29
を支持するベース42に伝わらず、例えばノート型パソ
コンの筐体に振動が伝播して操作者に不快感を与えた
り、振動音が発生することも防止できる。
【0052】図12は上記振動防止機構の変形例を示す
縦断面図である。また、図13は図12に示す振動防止
機構を底面側からみた分解斜視図である。ターンテーブ
ル6の下面には、ガイド溝62が設けられている。この
ガイド溝62は、回転軸41の軸心を中心とする環状に
形成されている。また、ガイド溝62は、ロータ45の
平面部45aに対向する位置に設けられている。そのた
め、ガイド溝62とロータ45の平面部45aにより環
状の空間部63が形成されている。
【0053】この空間部63には、3個の重り64〜6
6が収納されている。各重り64〜66は、夫々平面形
状がガイド溝62の内周円、外周円に対応した扇形に形
成されている。また、各重り64〜66の内周側及び外
周側には、ボール収納部64a〜66aが設けられてい
る。本実施例では、各重り64〜66の外周側には3個
のボール収納部64a〜66aが設けられ、各重り64
〜66の内周側には2個のボール収納部64b〜66b
が設けられている。
【0054】外周側の各収納部64a〜66aには、第
1のボールベアリング67が収納されている。また、内
周側の各ボール収納部64b〜66bには、補助輪とし
て機能する第2のボールベアリング68が収納されてい
る。第1のボールベアリング67は、直径が重り64〜
66の外周及び下面に突出する大きさに選定されてい
る。第2のボールベアリング68は、直径が重り64〜
66の下面に突出する大きさに選定されている。そのた
め、重り64〜66は、5個のボールベアリング67,
68により摺動自在に支持される。
【0055】重り64〜66は、前述した重り51〜5
3のようにリング状部51a〜53a及び腕部51b〜
53bの無い扇形状であるので、重り51〜53よりも
容易に製作することができる。また、重り64〜66
は、ターンテーブル6のガイド溝62とロータ45の平
面部45aにより形成された環状の空間部63内に挿入
される。これにより、重り64〜66は、ボールベアリ
ング67,68を介して摺動可能な状態で空間部63内
に収納される。
【0056】図14は空間部63内に重り64〜66が
収納された状態を示す縦断面図である。また、図15は
空間部63内に重り64〜66が収納された状態を示す
底面図である。図14及び図15に示されるように、各
重り64〜66は、外周側に配された第1のボールベア
リング67がガイド溝62の外周側壁面62aとロータ
45の平面部45aに摺接し、内側に配された第2のボ
ールベアリング68がロータ45の平面部45aに摺接
した状態で空間部63内に収納されている。そのため、
各重り64〜66は、ボールベアリング67,68によ
り水平状態に支持された状態で摺動抵抗が軽減されてい
る。
【0057】図16は重り64〜66の制振動作を示す
底面図である。ここで、ロータ45に半径方向に振動が
生じた場合、重り64〜66には、相対的に回動させる
周方向の力が作用する。ロータ45の重心が回転軸41
の軸心よりずれている場合には、重り64〜66がガイ
ド溝62にガイドされながら周方向に移動する。その
際、各重り64〜66は、ボールベアリング67,68
により低摩擦で空間部63内を摺動することができるの
で、振動発生と同時に周方向にスムーズに移動すること
ができる。
【0058】その結果、図16に示されるように、重り
64〜66は重心が回転軸41を中心としてディスク
D、ターンテーブル6、ロータ45よりなる回転体重心
と点対称となる位置に変位する。そのため、回転体重心
と重り64〜66の重心とが釣り合うことにより、ディ
スクD、ターンテーブル6、ロータ45の重心が見かけ
上回転軸41の軸心と一致する。これにより、回転体
(ディスクD、ターンテーブル6、ロータ45)の回転
部分の振動は、重り64〜66がターンテーブル6及び
ロータ45に対して相対的に回動変位するにつれて制振
され、重り64〜66の重心が回転体重心と180度逆
方向に位置したとき振動が停止する。
【0059】従って、重り64〜66は、ロータ45が
振動すると、ロータ45の重心のずれ方向に対し、18
0度逆方向に位置するように回動する。これにより、ロ
ータ45の重心は、見かけ上回転軸41の軸心と一致す
るように重心のずれが補正される。そのため、ロータ4
5の振動が減衰されてディスクD、ターンテーブル6、
ロータ45の振動を制振することが可能になる。
【0060】したがって、ディスクD及びターンテーブ
ル6の回転速度を標準の12倍速又は16倍速に増速し
てディスクDに記憶されているデータ(情報)を高速で
読み取る場合に、装置の薄型化によりターンテーブル駆
動用モータ29の回転軸41やロータ45の支持構造の
強度が低下していても、重心のずれによる振動発生を防
止することができる。
【0061】例えば、ディスクDの中心孔の位置ずれや
ディスクDの表面に印刷されたインクの片寄り具合等に
より重心がずれた場合でも、ディスクD及びターンテー
ブル6を高速で回転させることが可能になり、ディスク
Dの振動がターンテーブル6を介してピックアップ5に
伝播されてディスクDに記憶された情報が読み取れなく
なることを防止できる。
【0062】そのため、装置の薄型化と読み取り速度の
高速化とを両立させることができ、ディスクの回転速度
を標準の12倍速又は16倍速に増速してもディスクD
に記憶された情報を安定且つ高速で読み取ることができ
る。また、重り64〜66の回動動作によりディスクD
の振動が抑制されて制振されるため、振動がモータ29
を支持するベース42に伝わらず、例えばノート型パソ
コンの筐体に振動が伝播して操作者に不快感を与えた
り、振動音が発生することも防止できる。
【0063】尚、上記変形例1では、ターンテーブル6
の下面に設けられたガイド溝62に重り64〜66を摺
動可能に挿入した構成を一例として説明したが、本発明
ではガイド溝を設ける構成ではなく、例えば環状に形成
された仕切りあるいは壁等により環状の空間部63を形
成することもできる。図17は本発明の変形例2の分解
斜視図である。
【0064】図17に示されるように、ターンテーブル
6の下面には、前述した変形例1のガイド溝62よりも
半径方向の幅が小さいガイド溝72が設けられている。
このガイド溝72は、回転軸41の軸心を中心とする環
状に形成されている。また、ガイド溝72とロータ45
の平面部45aにより環状の空間部73が形成されてい
る。
【0065】この空間部73には、3個の重り74〜7
6が収納されている。各重り74〜76は、夫々平面形
状がガイド溝72の溝幅に対応した幅寸法を有する扇形
に形成されている。また、各重り74〜76の内周側及
び外周側には、ボール収納部74a〜76aが設けられ
ている。各重り74〜76には3個のボール収納部74
a〜76aが設けられ、各重り74〜76の内周側には
2個のボール収納部74b〜76bが設けられている。
【0066】各収納部74a〜76aには、ボールベア
リング77が収納されている。この場合、各重り74〜
76の半径方向の幅寸法が小さく設定されているので、
上記変形例1のように補助輪を設ける必要はない。その
ため、重り74〜76自体がコンパクトな構成となって
いる。ボールベアリング77は、直径が重り74〜76
の外周及び下面に突出する大きさに選定されている。そ
のため、重り74〜76は、3個のボールベアリング7
7により摺動自在に支持される。
【0067】また、重り74〜76は、ターンテーブル
6のガイド溝72とロータ45の平面部45aにより形
成された環状の空間部73内に挿入される。これによ
り、重り74〜76は、ボールベアリング77を介して
摺動可能な状態で空間部73内に収納される。図18は
空間部73内に重り74〜76が収納された状態を示す
縦断面図である。
【0068】図18に示されるように、各重り74〜7
6は、ボールベアリング77がガイド溝72の外周側壁
面72aとロータ45の平面部45aに摺接した状態で
空間部73内に収納されている。そのため、各重り74
〜76は、ボールベアリング77により摺動抵抗が軽減
されている。ここで、ロータ45に半径方向に振動が生
じた場合、重り74〜76には、相対的に回動させる周
方向の力が作用する。ロータ45の重心が回転軸41の
軸心よりずれている場合には、重り74〜76がガイド
溝72にガイドされながら周方向に移動する。その際、
各重り74〜76は、ボールベアリング77により低摩
擦で空間部73内を摺動することができるので、振動発
生と同時に周方向にスムーズに移動することができる。
【0069】その結果、重り74〜76は重心が回転軸
41を中心としてディスクD、ターンテーブル6、ロー
タ45よりなる回転体重心と点対称となる位置に変位す
る。そのため、回転体重心と重り74〜76の重心とが
釣り合うことにより、ディスクD、ターンテーブル6、
ロータ45の重心が見かけ上回転軸41の軸心と一致す
る。これにより、回転体(ディスクD、ターンテーブル
6、ロータ45)の回転部分の振動は、重り74〜76
がターンテーブル6及びロータ45に対して相対的に回
動変位するにつれて制振され、重り74〜76の重心が
回転体重心と180度逆方向に位置したとき振動が停止
する。
【0070】また、上記振動防止機構において、例えば
各重り41〜43,64〜66,74〜76の夫々の大
きさを同一のものとしてが、本発明ではこれに限ること
なく大きさを重りを組み合わせた構成とすることによ
り、各重りの回動動作によって制振効果が変化するよう
な構成とすることも考えられる。尚、本発明は、上記実
施例のようなCD−ROMドライブ装置に限らず、他の
ディスク状記録媒体、例えば、CD、磁気ディスク、光
磁気ディスク、光ディスクの場合にも、同様に適用する
ことができる。
【0071】また、上記実施例では、ディスクが装着さ
れたターンテーブルを駆動するモータの振動を防止する
構成を一例として挙げたが、これに限らず、他の用途の
モータにも適用できるのは勿論である。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、モータのロータの平面部とロータに回転駆動される
回転体とで環状に形成された空間にロータの振動により
ロータの回転軸を中心に周方向へ摺動する複数の重りを
ロータに設けてなるため、ロータを高速回転させたとき
に振動が発生しても振動が減衰される位置に複数の重り
が変位してロータの振動を制振することができる。ま
た、複数の重りがロータの回転軸を中心とする環状に形
成された摺動面に摺動可能に支持されているので、設置
スペースが小さくて済み、薄型化及び小型化を図ること
ができる。
【0073】
【0074】また、請求項記載の発明によれば、複数
の重りがモータのロータの平面部とロータに回転駆動さ
れるターンテーブルとで環状に形成された空間に設けら
れ、ロータの摺動面とロータに回転駆動されるターンテ
ーブルの摺動面との間を摺動可能に支持されているの
で、高速回転により生じたディスクの振動がロータに伝
播された場合でも複数の重りが振動を減衰する位置に変
位してロータの振動を制振して、ディスクに記憶されて
情報の読み取り速度を高めることができる。また、設置
スペースが小さくて済み、薄型化及び小型化が図られて
いると共にロータの振動を制振することができる。さら
に、別の部品を増やさずに済み、従来から構成されてい
るロータ及びターンテーブルを利用して重りを摺動可能
に支持しているので、部品点数の増加を抑えてコストの
低減にも寄与しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるモータの振動防止機構及びその機
構を用いたディスク装置の一実施例としてのCD−RO
Mドライブ装置の斜視図である。
【図2】トレーを引き出した状態の斜視図である。
【図3】CD−ROMドライブ装置の分解斜視図であ
る。
【図4】図3の下方に続く分解斜視図である。
【図5】ターンテーブル6、ターンテーブル駆動用モー
タ29、振動防止機構40の分解斜視図である。
【図6】ターンテーブル6、ターンテーブル駆動用モー
タ29、振動防止機構40の組立状態を示す縦断面図で
ある。
【図7】回転体重心が左方向にずれた場合の動作を示す
側面図である。
【図8】回転体重心が左方向にずれた場合の動作を示す
側面図である。
【図9】重心のずれにより回転体が偏心して回転する様
子を示す平面図である。
【図10】振動がない状態の振動防止機構40の平面図
である。
【図11】振動を制振させるときの動作を示す振動防止
機構40の平面図である。
【図12】振動防止機構の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図13】図12に示す振動防止機構を底面側からみた
分解斜視図である。
【図14】空間部内に重りが収納された状態を示す縦断
面図である。
【図15】空間部内に重りが収納された状態を示す底面
図である。
【図16】重りの制振動作を示す底面図である。
【図17】本発明の変形例2の分解斜視図である。
【図18】空間部内に重りが収納された状態を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 CD−ROMドライブ装置 2 トレー 3 サブシャーシ 4 トレー摺動機構 5 ピックアップ部 6 ターンテーブル 10 シャーシ 11 前面ベゼル 15,16 ガイドレール機構 21 駆動ユニット 29 ターンテーブル駆動用モータ 40 振動防止機構 41 回転軸 44 ステータ 45 ロータ 47 コイル 48 マグネット 51〜53,64〜66,74〜76 重り 51a〜53a リング状部 51b〜53b 腕部 51c〜53c 肉厚部 54 ボールベアリング 62,72 ガイド溝 63,73 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 典之 東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 テ ィアック株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−83622(JP,A) 特開 平10−243604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 19/20 H20K 7/04 F16G 32/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル及び軸受が設けられたステータ
    と、前記コイルの外周に対向するように環状に配置され
    たマグネットと、前記コイルを覆う平面部と該マグネッ
    トを支持する周縁部を有し、前記ステータに対して回転
    可能に設けられたロータと、前記ステータの軸受に支持
    され、前記ロータを回転可能に支持する回転軸とを備え
    てなるモータの振動防止機構において、 前記ロータを覆うように形成され、前記ロータと一体に
    回転する回転体と、 前記ロータの平面部と前記ロータに回転駆動される回転
    体とで環状に形成された空間と、 前記ロータの振動により前記ロータの回転軸を中心に前
    記空間内を周方向へ摺動する複数の重りと、 前記空間に形成され、前記複数の重りが前記ロータの回
    転軸を中心として周方向へ摺動する摺動面と、 を備えてなる ことを特徴とするモータの振動防止機構。
  2. 【請求項2】 記録媒体としてのディスクを装着される
    ターンテーブルと、コイル及び軸受が設けられたステー
    タと、前記コイルの外周に対向するように環状に配置さ
    れたマグネットと、前記コイルを覆う平面部と該マグネ
    ットを支持する周縁部を有し、前記ステータに対して回
    転可能に設けられ前記ターンテーブルを回転駆動するロ
    ータと、前記ステータの軸受に支持され、前記ロータを
    回転可能に支持する回転軸と、前記ターンテーブルと共
    に回転するディスクに記憶された情報を読み取るピック
    アップ部とを備えてなるディスク装置において、 前記ロータの平面部と前記ロータに回転駆動されるター
    ンテーブルとで環状に形成された空間と、 前記ロータの振動により前記ロータの回転軸を中心に前
    記空間内を周方向へ摺動する複数の重りと、 前記空間に環状に形成され、前記複数の重りが前記ロー
    タの回転軸を中心として周方向へ摺動する摺動面と、 を備えてなる ことを特徴とするディスク装置。
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