JP3349007B2 - 弾性クローラ用芯金、その製造方法及びそれを使用した弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ用芯金、その製造方法及びそれを使用した弾性クローラ

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JP3349007B2
JP3349007B2 JP02701795A JP2701795A JP3349007B2 JP 3349007 B2 JP3349007 B2 JP 3349007B2 JP 02701795 A JP02701795 A JP 02701795A JP 2701795 A JP2701795 A JP 2701795A JP 3349007 B2 JP3349007 B2 JP 3349007B2
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智 近藤
▲匡▼躬 西川
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オーツタイヤ株式会社
西鋼産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業、土木等に使用さ
れる弾性クローラの芯金、その製造方法及びそれを使用
した弾性クローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、弾性クローラは、弾性材料製ク
ローラ本体に周方向間隔をおいて芯金を埋設すると共
に、芯金の外周側に周方向の抗張体を埋設し、前記芯金
間に駆動輪が係合する係合孔を形成し、クローラ本体の
外周面にラグを一体的に突出して構成されている。前記
芯金は駆動輪等の車輪が関与する中途部とその左右の翼
部とを有し、左右各翼部は中途部側から左右外端側へ次
第に上下肉厚が薄くなっており、前記中途部にクローラ
内周側へ左右一対の突起部を突出しており、この突起部
を設けていない芯金もある。
【0003】このような芯金は鋳物又は鍛造物で形成さ
れていて、大重量物となっており、軽量化が望まれてお
り、特開平5−178243号公報には、突起部の内部
のみを空洞にした技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、突
起部の軽量化はできるが、その他の部分の軽量化はでき
ていなく、引き抜きによって形成できる形状及び材料に
限定されている。本発明は、芯金の中途部と翼部のうち
少なくとも翼部を中空にすることにより、芯金の軽量化
を図るようにした弾性クローラ用芯金を提供することを
目的とする。本発明は、金属製筒材を使用して、その両
端をプレス加工して翼部を形成することにより簡単かつ
安価に芯金を製造できるようにした弾性クローラ用芯金
の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】本発明は、少なくとも翼部を中空にした芯
金を弾性材料製クローラ本体に周方向間隔をおいて埋設
することにより、軽量にした弾性クローラを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明物における課題解
決のための第1の具体的手段は、弾性材料製クローラ本
体2に周方向間隔をおいて埋設されていて、駆動輪3等
の車輪が関与する中途部4とその左右の翼部5とを有す
る弾性クローラ用芯金において、前記中途部4及び左右
翼部5は少なくとも左右翼部5が筒体をプレス加工して
上下壁と前後壁とを有する内部中空に形成されているこ
とである。本発明物における課題解決のための第2の具
体的手段は、弾性材料製クローラ本体2に周方向間隔を
おいて埋設されていて、駆動輪3等の車輪が関与する中
途部4とその左右の翼部5とを有する弾性クローラ用芯
金において、 前記中途部4及び左右翼部5は少なくとも
左右翼部5が内部中空に形成されており、前記左右翼部
5は上下壁5A、5Bと前後壁5C、5Dとを有し、中
途部4から翼部5外端へいくに従って、上壁5Aが下壁
5Bに次第に近づくように傾斜され、前後壁5C、5D
は略平行でかつその上縁が次第に上壁5Aから上へ突出
されていることである。
【0007】本発明物における課題解決のための第3の
具体的手段は、弾性材料製クローラ本体2に周方向間隔
をおいて埋設されていて、駆動輪3等の車輪が関与する
中途部4とその左右の翼部5とを有する弾性クローラ用
芯金において、 前記中途部4及び左右翼部5は少なくと
も左右翼部5が内部中空に形成されており、前記左右翼
部5は上下壁5A、5Bと前後壁5C、5Dとを有し、
中途部4から翼部5外端へいくに従って、上壁5Aが下
壁5Bに次第に近づくように傾斜され、かつ上下壁5
A、5Bの前後幅が次第に広く形成されていることであ
る。
【0008】本発明物における課題解決のための第4の
具体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に加え
て、前記左右翼部5は外端に内部と連通する孔6が形成
されていることである。本発明物における課題解決のた
めの第5の具体的手段は、第1〜4のいずれかの具体的
手段に加えて、前記左右翼部5の下壁5Bが略平坦にそ
れぞれ形成されていることである。本発明物における課
題解決のための第6の具体的手段は、第1〜のいずれ
かの具体的手段に加えて、前記中途部4が内部中空でか
つ断面略楕円形又は下面が平坦な断面略半円形に形成さ
れていることである。
【0009】本発明物における課題解決のための第7の
具体的手段は、第6の具体的手段に加えて、前記中途部
4はその内部に金属又は非金属製の補芯材7が挿入され
ていることである。本発明物における課題解決のための
第8の具体的手段は、第1〜7のいずれかの具体的手段
に加えて、前記中途部4の左右端部には上方に突出する
左右一対の突起部9が形成されており、この突起部9は
内部中空に形成されていることである。
【0010】本発明物における課題解決のための第9の
具体的手段は、第1〜8のいずれかの具体的手段に加え
て、前記中途部4と左右翼部5とが別個の部材に形成さ
れて互いに溶着されていることである。本発明物におけ
る課題解決のための第10の具体的手段は、第9又は1
の具体的手段に加えて、前記中途部4は内部中空でか
つその内部を前後複数に区切るリブ8が形成されている
ことである。本発明物における課題解決のための第11
の具体的手段は、第9の具体的手段に加えて、前記中途
部4の左右端部には上方に突出する左右一対の突起部9
が一体形成されていることである。
【0011】本発明方法における課題解決のための第1
の具体的手段は、金属製筒材を所要寸法に切断して筒素
材12に形成し、この筒素材12の中途部4を所要寸法
だけ残して、左右両側部を外端側へいくに従って薄くな
るようにプレス加工して翼部5を形成していることであ
る。本発明方法における課題解決のための第2の具体的
手段は、第1の具体的手段に加えて、前記左右両側部を
プレス加工する前に中途部4に補芯材7を挿入している
ことである。
【0012】本発明方法における課題解決のための第3
の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加えて、金
属製薄板を2つ折りにして突起素材13を形成し、この
突起素材13を中途部4の左右両端に溶着して突起部9
を形成していることである。本発明方法における課題解
決のための第4の具体的手段は、金属材料で中途部材1
4を形成し、金属製筒材を一端から他端へいくに従って
薄くなるようにプレス加工して翼部材15を形成し、中
途部材14の両端に左右一対の翼部材15の厚肉側端部
を溶着していることである。
【0013】本発明方法における課題解決のための第5
の具体的手段は、第4の具体的手段に加えて、前記金属
材料製中途部材14は、パイプ材、内部にリブを有する
引き抜き材、平板を曲げ加工した曲げ加工材、鍛造物又
は鋳物のいずれかで形成されていることである。本発明
利用物における課題解決のための具体的手段は、前記芯
金1が、弾性材料製クローラ本体2に周方向間隔をおい
て埋設され、その芯金1の外周側のクローラ本体2内に
左右一対の周方向の抗張体18が埋設され、この左右抗
張体18間でかつ芯金1間に駆動輪3が係合する係合孔
16が形成され、クローラ本体2の外周面の係合孔16
間にラグ17が一体成形されていることである。
【0014】
【作用】弾性材料製クローラ本体2に周方向間隔をおい
て埋設される芯金1は、中途部4及び左右翼部5のうち
少なくとも左右翼部5が内部中空に形成されていて、そ
の中空の体積分だけ重量が軽減され、中途部4も中空に
形成すると更に重量が軽減される。前記芯金1は、金属
製筒材を所要寸法に切断してその両側部を外端側へいく
に従って薄くなるようにプレス加工するだけで、内部中
空に形成される。
【0015】この芯金1を、弾性材料製クローラ本体2
に周方向間隔をおいて埋設して弾性クローラ20を形成
すると、弾性クローラ20内に中空部が残存し、全体重
量を軽減し、翼部5の前後壁5C、5Dの上縁が上壁5
Aより高く突出していたり、左右翼部5の外端に内部と
連通する孔6が形成されていたりすると、クローラ本体
2を形成する弾性材料が浸入して、芯金1とクローラ本
体2の結合強度を増加する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜5に示す第1実施例において、弾性クロー
ラ20はゴム、合成樹脂等の弾性材料で形成されたクロ
ーラ本体2内に、多数の芯金1Aを周方向等間隔に埋設
し、その芯金1A間の左右方向中途部に駆動輪3が係合
する係合孔16を形成し、この係合孔16の左右両側で
かつ芯金1Aの外周側に左右一対の周方向抗張体18を
埋設し、クローラ本体2の外周面の係合孔16間にラグ
17を一体成形している。
【0017】前記芯金1Aは鋼材、鉄材又はアルミ合金
等の軽金属で形成されており、係合孔16に対向して駆
動輪3が係合する部分を含む車輪が関与する中途部4
と、その左右の翼部5とを有し、中途部4はその両端か
らクローラ内周側に突出した左右突起部9を有してお
り、左右各翼部5は中途部4側から左右外端側へ次第に
上下肉厚が薄くなっている。中途部4の両端も翼部5に
連続するように薄くなっている。前記中途部4及び左右
翼部5は内部中空に形成されていて、中途部4の断面形
状は、図3に示すように、上下壁4A、4Bと前後壁4
C、4Dが総て円弧の横長の略楕円形状である。
【0018】左右翼部5の側面形状は、図4に示すよう
に、下壁5Bが平坦で、中途部4から翼部5外端へいく
に従って、上壁5Aが下壁5Bに次第に近接して外端で
接触し、前後壁5C、5Dが略平行でかつその上縁が上
壁5Aより高くなるように突出されている。即ち、左右
翼部5は断面楕円パイプを前後幅を規制しながらプレス
で上壁5Aの前後中央を押し下げ、下壁5Bを平坦にす
ると共に前後壁5C、5Dを丸く形成したものであり、
翼部5の全長の前後幅は略均一になり、その前後丸み部
分の中央には芯金1A内の中空部分と連通する孔6が残
されている。
【0019】翼部5の前記孔6は、芯金1Aをクローラ
本体2内に埋設するときに、クローラ本体2の材料が侵
入することができ、芯金1Aとクローラ本体2の結合強
度を増加する役目をする。突起部9は、鋼板材、鉄板材
等の金属製薄板を打ち抜き、金型及びプレスを使って曲
げ加工及び2つ折り加工等の加工で角形状に形成し、芯
金1Aのその他の部分と別個に形成して、中途部4の左
右両端に溶着しており、その内部は中空となっていて、
溝10を介して外部に連通している。この溝10からも
クローラ本体2の材料が侵入することができる。
【0020】前記芯金1Aの製造方法は、図5に示すよ
うに、断面略楕円形又は円形の金属製筒材を所要寸法に
切断して筒素材12に形成し(第1工程)、この筒素材
12を所要長さに3区分して中央区分を中途部4とし、
この中途部4を所要寸法だけ残して、筒素材12の左右
両側部を外端側へいくに従って薄くなるようにプレス加
工して翼部5を形成し(第2工程)、前記板材から2つ
折りにして角形状に突起素材13を形成(別工程)し、
この突起部9の突起素材13を中途部4の両端に溶着し
て突起部9を形成する(第3工程)。
【0021】図6〜8に示す第2実施例において、この
芯金1Bは各部は総て中空になっており、前記芯金1A
と中途部4及び突起部9が同一で、翼部5の形状のみが
異なり、翼部5成形用金型を換えることにより、芯金1
Aと同様な方法で製造できる。左右翼部5は、下壁5B
が平坦で、中途部4から翼部5外端へいくに従って、上
壁5Aは下壁5Bに次第に近接するように傾斜し、かつ
上下壁5A、5Bの前後幅が次第に広く形成され、前後
壁5C、5Dは次第に低くなり、上壁5Aより高く出る
上縁は形成されていない。
【0022】この芯金1Bは、前記筒素材12の両端を
接触するようにプレスで圧搾しただけであり、端部には
後加工で孔6が形成されている。図9、10に示す第3
実施例の芯金1Cは、芯金1Aと同一のものに、中途部
4内に金属又は非金属製の補芯材7を挿入したものであ
る。この補芯材7は合成樹脂等の軽量の材料が好まし
く、重量の増加を招くことなく中途部4の補強と成形時
の形状保持とをしている。この第3実施例の芯金1C
は、図5に2点鎖線で示すように、補芯材7を別途形成
しておいて、第1工程後に筒素材12の中央区分内に補
芯材7を挿入し、その状態で第2工程及び第3工程を実
施すれば製造できる。
【0023】前記各実施例で翼部5の下壁5Bは平坦に
形成されているが、中途部4の下壁4Bも略平坦に形成
することができ、その場合、補芯材7を挿入しておくと
成形が容易になる。そして、図11に示すように、上壁
4Aを円弧状にして、中途部4の断面形状を略半円形に
することも可能になる。前記円弧上壁4Aの曲率を駆動
輪3の歯谷形状に適合させておくと、駆動力伝達も円滑
にできるようになる。図12、13は第4実施例を示し
ており、この芯金1Dは中途部4と左右翼部5と左右突
起部9とを別個に形成して溶着固定したものである。
【0024】この芯金1Dの製造において、中途部4は
筒材をプレスで四角筒状中途部材14に形成し、翼部5
は第1又は第2実施例と同様に筒材かプレスで一端から
他端へいくに従って薄くなるようにプレス加工して翼部
材15に形成し、突起部9は板材を平面視十字状に溶着
して十字板16に形成し、中途部材15の四角筒の両端
に翼部材15を溶着し、中途部材15の両端に十字板1
6を溶着して製作されている。この第4実施例の中途部
4を形成する中途部材14には、筒材の代わりに、図1
4、15に示すように、内部を前後に2又は3の空洞に
区切るリブ8が形成された引き抜き材を使用したり、図
16、17に示すように、帯板を四角に曲げ加工して、
両縁を対向又は丸めた曲げ材を使用したりすることがで
きる。
【0025】図18は第5実施例を示しており、この芯
金1Eは中途部4と左右突起部9とが鍛造又は鋳造等で
一体成形されており、左右翼部5は第4実施例の芯金1
Dと同様に筒材等をプレス加工して形成されている。中
途部4の左右両端には突起22によってインローが形成
されており、翼部5を形成する部材を溶着する際の位置
決めをしている。この第5実施例の芯金1Eは、中途部
4及び突起部9の内部を中実に形成しているが、2点鎖
線で示すように、翼部5との接続部分で開放した内部中
空に形成することも可能である。
【0026】前記第2〜5実施例の芯金1B〜1Eも、
芯金1Aと同様に、弾性材料製クローラ本体2に周方向
間隔をおいて埋設されて弾性クローラ20を構成するこ
とができる。前記各実施例の突起部9は、脱輪防止用の
ものを図示しているが、またぎ転輪を設けたクローラ装
置の場合は、芯金1の突起部9の頂面を平坦な転輪通過
面に形成して使用する。また、突起部9に前後に突出す
る小突起を一体形成して、弾性クローラ20を構成した
ときに、隣接する芯金1の小突起同士が周方向にオーバ
ラップするように配置し、この小突起で芯金1の左右方
向の振れ止めをさせても良い。更に、突起部9が不要な
クローラ装置の場合は、芯金1を中途部4と翼部5とだ
けで構成する。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、芯金1の
中途部4及び左右翼部5は少なくとも左右翼部5が筒体
をプレス加工して上下壁と前後壁とを有する内部中空に
形成されているので、その中空の体積分だけ重量を軽減
することができ、軽量化及びコスト低下を図ることがで
きる。前記左右翼部5は上下壁5A、5Bと前後壁5
C、5Dとを有し、中途部4から翼部5外端へいくに従
って、上壁5Aが下壁5Bに次第に近づくように傾斜さ
れ、前後壁5C、5Dは略平行でかつその上縁が次第に
上壁5Aから上へ突出されているので、翼部5の前後幅
を全長略均一にでき、翼部5の剛性を高くでき、かつク
ローラ本体2に埋設したときに、前後壁5C、5Dがク
ローラ本体2と引っ掛かりを生じて結合をより確実にで
きる。
【0028】前記左右翼部5は上下壁5A、5Bと前後
壁5C、5Dとを有し、中途部4から翼部5外端へいく
に従って、上壁5Aが下壁5Bに次第に近づくように傾
斜され、かつ上下壁5A、5Bの前後幅が次第に広く形
成されているので、翼部5の外端における肉厚を薄くで
き、かつクローラ本体2に埋設したときに、翼部5上の
クローラ本体2の肉厚も薄くできる。前記左右翼部5は
外端に内部と連通する孔6が形成されているので、クロ
ーラ本体2に埋設したときに、クローラ本体2の弾性材
料が侵入でき、芯金1とクローラ本体2の結合強度を向
上できる。
【0029】前記左右翼部5の下壁5Bが略平坦にそれ
ぞれ形成されているので、クローラ本体2に埋設してそ
の外周側に抗張体18を配置したときに、芯金1から抗
張体18に与える応力を低下させることができ、抗張体
18の耐久性を向上できる。前記中途部4が内部中空で
かつ断面略楕円形又は下面が平坦な断面略半円形に形成
されているので、駆動輪3に係合したときに、駆動輪3
の歯の谷と円滑に係合することができる。前記中途部4
はその内部に金属又は非金属製の補芯材7が挿入されて
いるので、中途部4の強度を向上でき、かつ翼部5を成
形する際に保形することができる。
【0030】前記中途部4の左右端部には上方に突出す
る左右一対の突起部9が形成されており、この突起部9
は内部中空に形成されているので、芯金1の重量を更に
軽減することができる。前記中途部4と左右翼部5とが
別個の部材に形成されて互いに溶着されているので、中
途部4を筒形状だけでなく、種々の形状に形成できる。
前記中途部4は内部中空でかつその内部を前後複数に区
切るリブ8が形成されているので、中途部4を軽量及び
高強度に形成できる。
【0031】前記中途部4の左右端部には上方に突出す
る左右一対の突起部9が一体形成されているので、突起
部9の形成が簡単になる。金属製筒材を所要寸法に切断
して筒素材12に形成し、この筒素材12の中途部4を
所要寸法だけ残して、左右両側部を外端側へいくに従っ
て薄くなるようにプレス加工して翼部5を形成している
ので、芯金1が筒材から簡単かつ軽量に形成できる。前
記左右両側部をプレス加工する前に中途部4に補芯材7
を挿入しているので、補芯材7の挿入及びそれを用いた
成形が簡単にできる。
【0032】金属製薄板を2つ折りにして突起素材13
を形成し、この突起素材13を中途部4の左右両端に溶
着して突起部9を形成しているので、突起部9が簡単か
つ軽量に形成できる。金属材料で中途部材14を形成
し、金属製筒材を一端から他端へいくに従って薄くなる
ようにプレス加工して翼部材15を形成し、中途部材1
4の両端に左右一対の翼部材15の厚肉側端部を溶着し
ているので、種々の形状の中途部4を有する芯金1を簡
単に製造できる。
【0033】前記金属材料製中途部材14は、パイプ
材、内部にリブを有する引き抜き材、平板を曲げ加工し
た曲げ加工材、鍛造物又は鋳物のいずれかで形成されて
いるので、中途部4を種々の材料及び形状に形成でき、
要求される強度のものを簡単に製作できる。弾性クロー
ラは、前記いずれにかの芯金1が弾性材料製クローラ本
体2に周方向間隔をおいて埋設され、その芯金1の外周
側のクローラ本体2内に左右一対の周方向の抗張体18
が埋設され、この左右抗張体18間でかつ芯金1間に駆
動輪3が係合する係合孔16が形成され、クローラ本体
2の外周面の係合孔16間にラグ17が一体成形されて
いるので、軽量かつ安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の芯金を埋設した弾性クロ
ーラの断面正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】第1実施例の芯金の断面側面図である。
【図4】第1実施例の芯金の側面図である。
【図5】第1実施例の芯金の製造方法を示す説明図であ
る。
【図6】第2実施例の芯金を示す正面図である。
【図7】同平面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】第3実施例の芯金を示す断面正面図である。
【図10】同断面側面図である。
【図11】第3実施例の芯金の変形例を示す断面側面図
である。
【図12】第4実施例の芯金を示す正面図である。
【図13】同平面図である。
【図14】第4実施例の芯金の中途部材の第1変形例を
示す断面図である。
【図15】第4実施例の芯金の中途部材の第2変形例を
示す断面図である。
【図16】第4実施例の芯金の中途部材の第3変形例を
示す断面図である。
【図17】第4実施例の芯金の中途部材の第4変形例を
示す断面図である。
【図18】第5実施例の芯金を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1 芯金 2 クローラ本体 3 駆動輪 4 中途部 5 翼部 6 孔 7 補芯材 8 リブ 9 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/24 B62D 55/253

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料製クローラ本体(2)に周方向
    間隔をおいて埋設されていて、駆動輪(3)等の車輪が
    関与する中途部(4)とその左右の翼部(5)とを有す
    る弾性クローラ用芯金において、 前記中途部(4)及び左右翼部(5)は少なくとも左右
    翼部(5)が筒体をプレス加工して上下壁と前後壁とを
    有する内部中空に形成されていることを特徴とする弾性
    クローラ用芯金。
  2. 【請求項2】 弾性材料製クローラ本体(2)に周方向
    間隔をおいて埋設されていて、駆動輪(3)等の車輪が
    関与する中途部(4)とその左右の翼部(5)とを有す
    る弾性クローラ用芯金において、 前記中途部(4)及び左右翼部(5)は少なくとも左右
    翼部(5)が内部中空に形成されており、 前記左右翼部(5)は上下壁(5A、5B)と前後壁
    (5C、5D)とを有し、中途部(4)から翼部(5)
    外端へいくに従って、上壁(5A)が下壁(5B)に次
    第に近づくように傾斜され、前後壁(5C、5D)は略
    平行でかつその上縁が次第に上壁(5A)から上へ突出
    されていることを特徴とする弾性クローラ用芯金。
  3. 【請求項3】 弾性材料製クローラ本体(2)に周方向
    間隔をおいて埋設されていて、駆動輪(3)等の車輪が
    関与する中途部(4)とその左右の翼部(5)とを有す
    る弾性クローラ用芯金において、 前記中途部(4)及び左右翼部(5)は少なくとも左右
    翼部(5)が内部中空に形成されており、 前記左右翼部(5)は上下壁(5A、5B)と前後壁
    (5C、5D)とを有し、中途部(4)から翼部(5)
    外端へいくに従って、上壁(5A)が下壁(5B)に次
    第に近づくように傾斜され、かつ上下壁(5A、5B)
    の前後幅が次第に広く形成されていることを特徴とす
    性クローラ用芯金。
  4. 【請求項4】 前記左右翼部(5)は外端に内部と連通
    する孔(6)が形成されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の弾性クローラ用芯金。
  5. 【請求項5】 前記左右翼部(5)の下壁(5B)が略
    平坦に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の弾性クローラ用芯金。
  6. 【請求項6】 前記中途部(4)が内部中空でかつ断面
    略楕円形又は下面が平坦な断面略半円形に形成にされて
    いることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の
    弾性クローラ用芯金。
  7. 【請求項7】 前記中途部(4)はその内部に金属又は
    非金属製の補芯材(7)が挿入されていることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の弾性クローラ用芯
    金。
  8. 【請求項8】 前記中途部(4)の左右端部には上方に
    突出する左右一対の突起部(9)が形成されており、こ
    の突起部(9)は内部中空に形成されていることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載の弾性クローラ用
    芯金。
  9. 【請求項9】 前記中途部(4)と左右翼部(5)とが
    別個の部材に形成されて互いに溶着されていることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の弾性クローラ
    用芯金。
  10. 【請求項10】 前記中途部(4)は内部中空でかつそ
    の内部を前後複数に区切るリブ(8)が形成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の弾性クローラ用芯
    金。
  11. 【請求項11】 前記中途部(4)の左右端部には上方
    に突出する左右一対の突起部(9)が一体形成されてい
    ることを特徴とする請求項9又は10に記載の弾性クロ
    ーラ用芯金。
  12. 【請求項12】 金属製筒材を所要寸法に切断して筒素
    材(12)に形成し、この筒素材(12)の中途部
    (4)を所要寸法だけ残して、左右両側部を外端側へい
    くに従って薄くなるようにプレス加工して翼部(5)を
    形成していることを特徴とする弾性クローラ用芯金の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記左右両側部をプレス加工する前に
    中途部(4)に補芯材(7)を挿入していることを特徴
    とする請求項12に記載の弾性クローラ用芯金の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 金属製薄板を2つ折りにして突起素材
    (13)を形成し、この突起素材(13)を中途部
    (4)の左右両端に溶着して突起部(9)を形成してい
    ることを特徴とする請求項12又は13に記載の弾性ク
    ローラ用芯金の製造方法。
  15. 【請求項15】 金属材料で中途部材(14)を形成
    し、金属製筒材を一端から他端へいくに従って薄くなる
    ようにプレス加工して翼部材(15)を形成し、中途部
    材(14)の両端に左右一対の翼部材(15)の厚肉側
    端部を溶着していることを特徴とする弾性クローラ用芯
    金の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記金属材料製中途部材(14)は、
    パイプ材、内部にリブ(8)を有する引き抜き材、平板
    を曲げ加工した曲げ加工材、鍛造物又は鋳物のいずれか
    で形成されていることを特徴とする請求項15に記載の
    弾性クローラ用芯金の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記請求項1〜11のいずれにか記載
    の芯金(1)が、弾性材料製クローラ本体(2)に周方
    向間隔をおいて埋設され、その芯金(1)の外周側のク
    ローラ本体(2)内に左右一対の周方向の抗張体(1
    8)が埋設され、この左右抗張体(18)間でかつ芯金
    (1)間に駆動輪(3)が係合する係合孔(16)が形
    成され、クローラ本体(2)の外周面の係合孔(16)
    間にラグ(17)が一体成形されていることを特徴とす
    る弾性クローラ。
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