JP3343706B2 - 無段変速機のトルクカム機構 - Google Patents
無段変速機のトルクカム機構Info
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Description
トルクカム機構に関するものである。
軸に取付けられた離接可能な一対の入力側プーリーと、
出力軸に取付けられた離接可能な一対の出力側プーリー
との間に掛装されたベルトによって、入力軸の回転を無
段階に変速して出力軸に伝達し得るように構成されてお
り、変速時等にベルトに張力を与えるために、出力側プ
ーリーの可動プーリーにはトルクカム機構が取付けられ
ている。すなわち図5及び図6に示すように、出力軸1
には固定プーリー2が一体状に設けられており、この固
定プーリー2と対向して出力軸1に沿って移動可能に可
動プーリー3が設けられており、固定プーリー2と可動
プーリー3間にベルト4が掛装され、このベルト4に張
力を与えるために、可動プーリー3の裏側にはトルクカ
ム5が固定されており、このトルクカム5の右端のカム
面5aには、出力軸1に固定されたハブ6のカム面6a
が当接され、出力軸1の回転に伴ってハブ6が回転する
ことにより、ハブ6のカム面6aがトルクカム5のカム
面5aに摺接して、トルクカム5および可動プーリー3
を固定プーリー2側へ押圧し、これによりベルト4に張
力が与えられる。しかし従来においては、トルクカム5
のカム面5aとハブ6のカム面6aは、金属同士の接触
であるため摩擦抵抗が大であり、両カム面の動摩擦係数
μがカム面のカム角αとの関係でμ>tanαとなって
しまい、そのため可動プーリー3を固定プーリー2と反
対側へ移動させる時に大きな推力が必要となるという問
題点があった。
点に鑑み案出したものであって、変速時の推力を低減さ
せることのできる無段変速機のトルクカム機構を提供せ
んことを目的とし、その要旨は、入力軸に取付けられた
離接可能な一対の入力側プーリーと、出力軸に取付けら
れた離接可能な一対の出力側プーリーとの間に掛装され
たベルトによって、入力軸の回転を無段階に変速して出
力軸に伝達し、かつ前記ベルトに張力を与えるために、
前記出力側プーリーにおける可動プーリーの外側面に
は、カム面が形成されたトルクカムが固設され、該トル
クカムに対向するようにして前記カム面に当接するカム
面を有するハブが出力軸に取付けられてなるトルクカム
機構を備えた無段変速機において、前記トルクカムまた
は前記ハブの何れか一方のカム面は、間隔をおいて突設
された複数の突柱部の先端の各山部に、厚み方向に貫通
する貫通穴を形成し、インジェクション成形により貫通
穴内に樹脂を充填させて、前記山部の表面に摺動用樹脂
チップを一体化させて形成されていることである。
する。図1は、本例のトルクカム5とハブ6の当接状態
の斜視構成図であり、トルクカム5は無段変速機の出力
軸側の可動プーリー3にそのフランジ部5cを固定させ
て取付けられるものであり、本例のトルクカム5は図2
に斜視構成図で示すような形状に形成されており、前記
フランジ部5cの内側にはリング状に基部5bが立ち上
げ形成されており、さらにこの基部5bには所定間隔で
3本の突柱部5d,5d,5dが一体状にそれぞれ突出
形成されたものとなっており、各突柱部5dの先端に山
形状にカム面5a,5aがそれぞれ形成されたものとな
っている。
に、あらかじめ前記突柱部5dの先端に山形状に突出し
て山部5eを一体形成させておき、この山部5eには厚
み方向に貫通する貫通穴5fを形成しておき、この図3
の状態からインジェクション成形により、前記貫通穴5
f内に樹脂を充填させて山部5eの表面に摩擦係数の小
なる摺動用樹脂チップ7を図2,図4に示すように一体
形成したものであり、この摺動用樹脂チップ7の先端表
面が前記カム面5aを形成するものである。摺動用樹脂
チップ7は例えばポリイミド系あるいはフェノール系樹
脂を用いることができ、インジェクション成形によりコ
ストを低減させて山部5eの表面に一体化させることが
でき、インジェクション成形時に貫通穴5f内に樹脂が
充填されるため摺動用樹脂チップ7は山部5eに一体化
されて、山部5eから抜脱することがない。
摺動用樹脂チップ7を一体化させ、カム面5aを摺動用
樹脂チップ7で形成したものであるため、出力軸1に固
定されるハブ6の緩やかな傾斜を有するカム面6aに、
それぞれの突柱部5dの先端のカム面5aが当接摺動す
ることとなるため、カム面5aは摺動用樹脂チップ7に
より摩擦係数が小であり、従来のようにトルクカムのカ
ム面5aとハブ6のカム面6aの摺接抵抗が大となるこ
とがなく、摺接抵抗が少ない状態で可動プーリー3を固
定プーリー2側へ移動させることができるものとなる。
さらに本例では、トルクカム5に形成されるカム面5a
は全周にわたって形成されたものではなく、3本の突柱
部5d,5d,5dの先端にのみ形成されたものである
ため、従来のようにトルクカムの全周がハブ6のカム面
6aに摺接するものではなく、より摩擦抵抗が減少した
ものとなり、トルクカム5の各突柱部5d,5d間は肉
付きを有さないものであるため、トルクカム5は全体を
従来よりも軽量にコストを低減させて形成することがで
きるものとなる。なお、ハブ6側を同様に摺動用樹脂チ
ップ7を一体化させたカム面6aに形成させて摩擦抵抗
の減少を図ることもできる。
能な一対の入力側プーリーと、出力軸に取付けられた離
接可能な一対の出力側プーリーとの間に掛装されたベル
トによって、入力軸の回転を無段階に変速して出力軸に
伝達し、かつ前記ベルトに張力を与えるために、前記出
力側プーリーにおける可動プーリーの外側面には、カム
面が形成されたトルクカムが固設され、該トルクカムに
対向するようにして前記カム面に当接するカム面を有す
るハブが出力軸に取付けられてなるトルクカム機構を備
えた無段変速機において、前記トルクカムまたは前記ハ
ブの何れか一方のカム面は、間隔をおいて突設された複
数の突柱部の先端の各山部に、厚み方向に貫通する貫通
穴を形成し、インジェクション成形により貫通穴内に樹
脂を充填させて、前記山部の表面に摺動用樹脂チップを
一体化させて形成されていることにより、突柱部を突出
させて従来よりも軽量にコストを低減させて形成するこ
とができ、しかも各突柱部の先端の各山部に摺動用樹脂
チップを一体化させてカム面を形成したため、摺動用樹
脂チップのカム面が摺接し、摺接時の摩擦抵抗を極めて
減少させることができ、これにより可動プーリーを移動
させる際の推力を極めて低減させることができる効果を
有する。また、インジェクション成形によりコストを低
減させて山部の表面に摺動用樹脂チップを一体化させる
ことができ、貫通穴内に樹脂が充填されるため摺動用樹
脂チップは山部から抜脱することがない。
の当接状態を示す斜視構成図である。
ある。
ップを一体化させた状態を示す要部断面構成図である。
成図である。
構成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸に取付けられた離接可能な一対の
入力側プーリーと、出力軸に取付けられた離接可能な一
対の出力側プーリーとの間に掛装されたベルトによっ
て、入力軸の回転を無段階に変速して出力軸に伝達し、
かつ前記ベルトに張力を与えるために、前記出力側プー
リーにおける可動プーリーの外側面には、カム面が形成
されたトルクカムが固設され、該トルクカムに対向する
ようにして前記カム面に当接するカム面を有するハブが
出力軸に取付けられてなるトルクカム機構を備えた無段
変速機において、前記トルクカムまたは前記ハブの何れ
か一方のカム面は、間隔をおいて突設された複数の突柱
部の先端の各山部に、厚み方向に貫通する貫通穴を形成
し、インジェクション成形により貫通穴内に樹脂を充填
させて、前記山部の表面に摺動用樹脂チップを一体化さ
せて形成されていることを特徴とする無段変速機のトル
クカム機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06674895A JP3343706B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 無段変速機のトルクカム機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06674895A JP3343706B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 無段変速機のトルクカム機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08233049A JPH08233049A (ja) | 1996-09-10 |
JP3343706B2 true JP3343706B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=13324822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06674895A Expired - Fee Related JP3343706B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 無段変速機のトルクカム機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3343706B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0914371A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-14 | Bando Chem Ind Ltd | プーリ式変速機 |
DE19946336B4 (de) * | 1998-10-02 | 2013-04-25 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kontinuierlich verstellbarer Umschlingungsmitteltrieb |
KR101772830B1 (ko) * | 2013-09-25 | 2017-08-29 | 쟈트코 가부시키가이샤 | 토크 캠 장치 및 벨트식 무단 변속 장치 |
JP6622067B2 (ja) * | 2015-11-20 | 2019-12-18 | 株式会社エクセディ | プーリ装置 |
JP2018096383A (ja) * | 2016-12-07 | 2018-06-21 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機 |
JP2021067278A (ja) * | 2019-10-17 | 2021-04-30 | 株式会社エフ・シー・シー | プーリ装置および遠心クラッチ |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP06674895A patent/JP3343706B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08233049A (ja) | 1996-09-10 |
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