JP3341262B1 - スペーサの製造方法 - Google Patents

スペーサの製造方法

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JP3341262B1
JP3341262B1 JP2001361977A JP2001361977A JP3341262B1 JP 3341262 B1 JP3341262 B1 JP 3341262B1 JP 2001361977 A JP2001361977 A JP 2001361977A JP 2001361977 A JP2001361977 A JP 2001361977A JP 3341262 B1 JP3341262 B1 JP 3341262B1
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勝征 高野
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Abstract

【要約】 【課題】 生産効率を向上することができ、省エネルギ
ー化の要請に応えることができるスペーサの製造方法を
提供する。 【解決手段】 めねじ22が形成された軸部16の一端
に薄肉の鍔部13が形成され、この鍔部13に隣接する
軸部16の外表面に環状溝21が形成されたスペーサ2
7の製造方法であって、加工用ブロック2を第1型5
0,第2型52,第3型54,第4型57,第5型61
へ順次移動させて圧縮することにより、塑性加工により
軸部16、鍔部13、環状溝21、めねじの下穴8を形
成すると共に、鍔部13の外周に複数の突起25を形成
する。この第1型50から第5型61までの一連の塑性
加工をトランスファーにより連続的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パソコ
ンや各種電気機器のパネル同士、自動車の薄板鋼板同士
等、各種構造物のパネル同士を締結固定するために広範
囲に使用されるスペーサの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のスペーサは、かしめ固定が可能
な金属材料で形成されており、図13〜図15に示すよ
うに、めねじ22が形成された軸部16の一端に鍔部1
3が形成され、この鍔部13に隣接する軸部16の外周
に環状溝21が形成されている。そして、鍔部13の外
周に複数の突起25が形成され、鍔部13の外周が凹凸
状になっている。
【0003】このような形状のスペーサ27は、図15
に示すように、被取付部材であるパソコン等のパネル板
110に形成された取付穴111に軸部16が挿入さ
れ、鍔部13の側面112がパネル板110の側面11
3に押し当てられた状態で鍔部13がかしめられる。そ
の結果、図16に示すように、主に、スペーサ27の鍔
部13で押圧されたパネル板110側が塑性変形して環
状溝21と取付穴111との間の隙間を塞ぎ、スペーサ
27がパネル板110に固定されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述のスペーサ
27は、図17に示すような工程で成形されている。先
ず、棒状素材114から加工用ブロック115を切断す
る(素材切断工程)。次に、切削加工工程において、そ
の軸方向長さが所定寸法になるように切削加工した後、
軸部16、鍔部13、環状溝21及びねじの下穴8を切
削加工すると共に、鍔部13の外周をローレット加工に
より凹凸状に成形するようになっている。次に、切削加
工後の加工用ブロック115を洗浄し、下穴8にタップ
でめねじ22を形成し(ねじ加工工程)、洗浄、熱処
理、表面処理の各工程を経て従来のスペーサ27(図1
3参照)が完成するようになっていた。
【0005】しかしながら、このような従来のスペーサ
27の製造方法は、成形方法のほとんどが切削加工であ
り、棒状素材114からの削りだしで行われていたた
め、製造工数が嵩み、生産効率の向上の要望に応えるの
が困難であった。
【0006】また、従来のスペーサ27の製造方法は、
上述のように、棒状素材114からの削りだしであるた
め、切りくずを多く出すことになっていた。そのため、
切りくずを再資源化するためにエネルギーを消費するこ
とになり、省エネルギー化の観点からも製造方法の改善
が求められていた。
【0007】そこで、本発明は、スペーサの製造に関す
る省エネルギー化の要望に応えることができるととも
に、生産効率の向上を図ることができるスペーサの製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、めね
じが形成された軸部の一端に鍔部が形成され、この鍔部
に隣接する軸部の外表面に環状溝が形成され、前記軸部
が被取付部材に形成された取付穴に挿入され、且つ前記
鍔部が前記被取付部材の側面に当接させられた状態にお
いて、前記鍔部がかしめられることにより前記被取付部
材に固定されるスペーサの製造方法に関するものであ
る。そして、本発明のスペーサの製造方法は、棒状素材
から所定長さに切断された加工用ブロックを複数の型内
で圧縮して、前記軸部、前記鍔部及びめねじの下穴を連
続的に形成する連続的塑性加工工程と、この連続的塑性
加工工程で所望形状に成形された加工用ブロックを環状
溝形成型で支持し、その環状溝形成型に対してスライド
する工具によって前記加工用ブロックに環状溝を塑性加
工する環状溝形成工程と、前記加工用ブロックの下穴に
めねじを形成するねじ加工工程と、前記鍔部の外周に複
数の突起を形成する鍔部の仕上げ工程と、を備えたこと
を特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、めねじが形成された軸
部の一端に鍔部が形成され、この鍔部に隣接する軸部の
外表面に環状溝が形成され、前記軸部が被取付部材に形
成された取付穴に挿入され、且つ前記鍔部が前記被取付
部材の側面に当接させられた状態において、前記鍔部が
かしめられることにより前記被取付部材に固定されるス
ペーサの製造方法に関するものである。そして、本発明
のスペーサの製造方法は、棒状素材から所定長さに切断
された加工用ブロックを複数の型内で圧縮して、前記軸
部、前記鍔部及びめねじの下穴を連続的に形成すると共
に、鍔部の外周に複数の突起を形成する連続的塑性加工
工程と、この連続的塑性加工工程で所望形状に成形され
た加工用ブロックを環状溝形成型で支持し、その環状溝
形成型に対してスライドする工具によって前記加工用ブ
ロックに環状溝を塑性加工する環状溝形成工程と、前記
加工用ブロックの下穴にめねじを形成するねじ加工工程
と、を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項3の発明は、めねじが形成された軸
部の一端に鍔部が形成され、この鍔部に隣接する軸部の
外表面に環状溝が形成され、前記軸部が被取付部材に形
成された取付穴に挿入され、且つ前記鍔部が前記被取付
部材の側面に当接させられた状態において、前記鍔部が
かしめられることにより前記被取付部材に固定されるス
ペーサの製造方法に関するものである。そして、本発明
のスペーサの製造方法は、棒状素材から所定長さに切断
された加工用ブロックを複数の型内で圧縮して、前記軸
部、前記鍔部、めねじの下穴及び前記環状溝を連続的に
形成すると共に、鍔部の外周に複数の突起を形成する連
続的塑性加工工程と、前記加工用ブロックの下穴にめね
じを形成するねじ加工工程と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0011】請求項4の発明は、前記請求項3の発明の
連続的塑性加工工程において、前記加工用ブロックの一
端側に略円筒状の小径部を形成する加工ステップと、そ
の略円筒状の小径部を先端に向かうに従って拡径する略
テーパ状の小径部に成形する加工ステップと、そのテー
パ状の小径部を前記軸部の軸芯に対してほぼ直交するよ
うに更に押し拡げるステップと、を順次行うことによ
り、前記鍔部と前記環状溝を形成することを特徴として
いる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0013】[スペーサの製造方法の第1の実施の形
態]図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態に係るス
ペーサの製造方法を説明するための図である。このう
ち、図1は、棒状素材を所定長さに切断することにより
円柱状の加工用ブロックが形成される素材切断工程と、
後述する連続的塑性加工工程を説明する図である。ま
た、図2は環状溝形成工程を示す図であり、図3はねじ
加工工程を示す図である。また、図4は鍔部の仕上げ工
程を示す図であり、図5は鍔部の仕上げ工程を終了した
加工用ブロックを示す図である。そして、図6は、加工
用ブロックの後処理工程を示す図である。
【0014】(連続的塑性加工工程)まず、図1におい
て、棒状素材1から切断された加工用ブロック2は、第
1型3内に収容されて可動型4aで圧縮され、その一端
縁がR面取りされる(図1(a)〜(b))。
【0015】次いで、加工用ブロック2は、第1型3内
から第2型5内に移され、第2型5内において可動型4
bでさらに圧縮されて、その一端縁のR面取りの面取り
量が大きくなる(図1(c))。なお、R面取り量を大
きくするのは、全塑性加工の終了時にバリが発生するの
を防止するためである。
【0016】次いで、加工用ブロック2は、第2型5内
から第3型6内に移され、その他端側(図中上端側)か
らピン7が押し込まれ、後方押出しによってめねじの下
穴8が途中まで形成される(図1(d))。
【0017】次いで、加工用ブロック2は、第3型6内
から第4型10内に移され、その一端側からめねじの下
穴8に挿入されたピン11でその他端側に向けて押圧さ
れると共に、その他端側が前記ピン11よりも大径の可
動型12で押圧される。これにより、加工用ブロック2
の他端側に略円板状の鍔部13が形成され、又、めねじ
の下穴8が鍔部13の近傍位置まで形成される(図1
(e))。
【0018】次いで、加工用ブロック2は、第4型10
内から第5型14内に移され、その他端側からピン15
が押し込まれ、めねじの下穴8が貫通される(図1
(f))。その結果、加工用ブロック2は、軸部16、
鍔部13及びめねじの下穴8が形成されることになる
(図1(g),(h)参照)。そして、これらの一連の
塑性加工はトランスファーにより連続的に行われる。な
お、図1(g)は、図1(h)の加工用ブロック2をA
方向から見た図である。
【0019】(環状溝形成工程)次に、図2(a)に示
すように、加工用ブロック2は、環状溝形成型17上に
移される。そして、この環状溝形成型17に支持された
加工用ブロック2に対して工具18がスライドすると、
加工用ブロック2の鍔部13に隣接する位置(軸部16
の外周側)に工具18の傾斜突起20で環状溝21が形
成される(図2(b)参照)。なお、傾斜突起20の角
度θは、加工抵抗が大きくなりすぎないように、加工ブ
ロック2の大きさや環状溝21の深さ等に応じた最適な
角度が適宜設定される。
【0020】(ねじ加工工程)次に、図3に示すよう
に、加工用ブロック2は、軸部16の下穴8に図示しな
いタップでめねじ22が切られる。
【0021】(鍔部の仕上げ工程)次に、図4に示すよ
うに、加工用ブロック2は、鍔部仕上げ型23内に可動
型24で押し込まれると(図4(a)→図4(b))、
鍔部13の外周に複数の突起25が形成され、鍔部13
の外形形状が仕上げられる(図5参照)。この鍔部13
の外周の突起25は、図5(a)に示すように、鍔部仕
上げ型23に形成された大径部26の形状が転写された
ものであり、連続した略波形形状になっているが、これ
に限られず、例えば図5(b)に示すように、鍔部13
の形状を六角形にしてもよく、また、五角形や八角形等
の多角形にしてもよい。なお、図5(a)は、図5
(c)の加工用ブロック2(スペーサ27)をB方向か
ら見た図である。
【0022】(後処理工程)その後、図6に示すよう
に、所定形状に形成された加工用ブロック2が洗浄され
た後、熱処理を施され、表面処理(錆止めのメッキ処理
等)が施されて、製品としてのスペーサ27が完成され
る(図5参照)。
【0023】(第1の実施の形態の効果)このような加
工工程の本実施の形態によれば、成形工程のうちのねじ
加工工程を除く他の加工工程の全てが塑性加工であるた
め、加工が瞬時に終了し、ほとんどが切削加工であった
従来例に比較して、製品1個当たりの加工時間を格段に
少なくすることができ、スペーサ27の生産効率を向上
させることができる。
【0024】また、本実施の形態によれば、加工用ブロ
ック2を型(3,5,6,10,14,23)内で圧縮
することにより、スペーサ2の軸部3、鍔部4及び下穴
5の外形形状を高精度に塑性加工することができ、ま
た、環状溝形成型17と工具18との間で環状溝21を
塑性加工することが可能になり、従来の切削加工のよう
な切りくずを出さないため、切りくずを再資源化するた
めのエネルギーが不要になり、近年の省エネルギー化の
要請に応えることができる。
【0025】(第1の実施の形態の変形例)尚、本実施
の形態において、ねじ加工工程は、環状溝形成工程と鍔
部仕上げ工程との間に配置されているが、これに限られ
ず、生産効率や加工精度等を考慮し、例えば、連続的塑
性加工工程と環状溝形成工程との間、または鍔部仕上げ
工程終了後に配置するようにしてもよい。
【0026】[スペーサの製造方法の第2の実施の形
態]図7は、本発明の第2の実施の形態に係るスペーサ
の製造方法を示す図である。この図に示すように、ま
ず、棒状素材1を所定長さに切断することにより円柱状
の加工用ブロック2が形成される点は上述の第1の実施
の形態と同様である(図7(a)参照)。しかし、本実
施の形態は、以下の連続的塑性加工工程において、上述
の第1の実施の形態と異なる特徴を有している。
【0027】(連続的塑性加工工程)すなわち、加工用
ブロック2は、第1型30内に収容されて可動型31で
圧縮され、その一端縁がR面取りされる(図7
(b))。
【0028】次いで、加工用ブロック2は、第1型30
内から第2型32内に移され、第2型32内においてさ
らに可動型33で圧縮されて、略円板状の鍔部13が形
成される(図7(c))。
【0029】次いで、加工用ブロック2は、第2型32
内から第3型34内に移され、その一端側からピン35
が押し込まれ、他端側が可動型36で押圧され、後方押
出しによってめねじの下穴8がその一端側から途中まで
形成される(図7(d))。
【0030】次いで、加工用ブロック2は、第3型34
内から第4型37内に移され、その一端側からめねじの
下穴8に挿入されたピン38でその他端側に向けて押圧
されると共に、その他端側が下穴形成用のピン40を備
えた可動型41で押圧される(図7(e))。これによ
り、加工用ブロック2は、前方押出しによって軸部16
が形成されると共に、めねじの下穴8がその他端側から
途中まで形成される。なお、この際、下穴8はまだ貫通
していない。
【0031】次いで、加工用ブロック2は、第4型37
内から第5型42に移され、その他端側が可動型43に
より押されて第5型42内に押し込まれる(図7
(f))。その結果、第5型42の大径部44の形状が
鍔部13に転写されると共に、めねじの下穴8が可動型
43のピン45によって貫通される。
【0032】これにより、加工用ブロック2は、軸部1
6、鍔部13、めねじの下穴8が形成されると共に、鍔
部13の外周に複数の突起25が形成され、鍔部13の
外形形状が仕上げられる(図7(g),図7(h)参
照)。ここで、図7(g)は、図7(h)の加工用ブロ
ック2をC方向から見た図である。なお、鍔部13の外
周の突起25は、前述のように、連続した略波形形状、
五角形、六角形(図7(i)参照)、八角形等の多角形
にしてもよく、設計条件に応じて適宜変更できる。そし
て、これらの一連の塑性加工はトランスファーにより連
続的に行われる。
【0033】(環状溝形成工程)次に、図2に示すよう
に、加工用ブロック2は、環状溝形成型17上に移され
る。そして、この環状溝形成型17に支持された加工用
ブロック2に対して工具18がスライドすると、加工用
ブロック2の鍔部13に隣接する位置(軸部16の外
周)には工具18の傾斜突起20で環状溝21が形成さ
れる。
【0034】(ねじ加工工程)次に、図3に示すよう
に、加工用ブロック2は、軸部16の下穴8に図外のタ
ップでめねじ22が形成される。
【0035】(後処理工程)その後、図6に示すよう
に、所定形状に形成された加工用ブロック2が洗浄され
た後、熱処理を施され、表面処理(錆止めのメッキ処理
等)が施されて製品としてのスペーサ27が完成される
(図5参照)。
【0036】(第2の実施の形態の効果)このような本
実施の形態によれば、成形工程のうちのねじ加工工程を
除く他の加工工程の全てが塑性加工であり、しかも第1
の実施の形態における鍔部13の仕上げ工程をトランス
ファーによる連続的塑性加工工程に含めたため、第1の
実施の形態と同様の効果を得ることができることはもち
ろんのこと、第1の実施の形態よりも段取り時間や生産
工数を削減でき、第1の実施の形態よりもスペーサ27
の生産効率を向上させることができる。
【0037】(第2の実施の形態の変形例)尚、本実施
の形態において、ねじ加工工程は、環状溝形成工程の後
に配置されているが、これに限られず、生産効率や加工
精度等を考慮し、例えば、連続的塑性加工工程と環状溝
形成工程との間に配置するようにしてもよい。
【0038】[スペーサの製造方法の第3の実施の形
態]図8は、本発明の第3の実施の形態に係るスペーサ
の製造方法を示す図である。この図に示すように、ま
ず、棒状素材1を所定長さに切断することにより円柱状
の加工用ブロック2が形成される点は上述の各実施の形
態と同様である(図8(a)参照)。しかし、本実施の
形態は、以下の連続的塑性加工工程において、上述の第
1及び第2の実施の形態と異なる特徴を有している。
【0039】(連続的塑性加工工程)すなわち、加工用
ブロック2は、第1型50内に収容されて可動型51で
圧縮され、その一端縁がR面取りされる(図8
(b))。
【0040】次いで、加工用ブロック2は、第1型50
内から第2型52内に移され、第2型52内において可
動型53でさらに圧縮されて、その一端縁のR面取りの
面取り量が大きくなる(図8(c))。
【0041】次いで、加工用ブロック2は、第2型52
内から第3型54内に移され、その他端側(図中上端
側)からピン55が押し込まれ、後方押出しによってめ
ねじの下穴8がその一端側から途中まで形成されると共
に、その一端側に小径部56が形成される(図8
(d))。
【0042】次いで、加工用ブロック2は、第3型54
内から第4型57内に反転された状態で移され、その一
端側(図中下端側)からめねじの下穴8に挿入されたピ
ン58でその他端側に向けて押圧されると共に、その他
端側が前記ピン58よりも大径の可動型60で押圧され
る(図8(e))。これにより、加工用ブロック2は、
後方押出しによって軸部16が形成されると共に、めね
じの下穴8がその他端側から途中まで形成され、更に略
円板状の鍔部13及び環状溝21が形成される。なお、
この際、下穴8はまだ貫通していない。
【0043】次いで、加工用ブロック2は、第4型57
内から第5型61に移され、その他端側が可動型62の
ピン63により押されて第5型61内に押し込まれる
(図8(f))。その結果、第5型61の大径部64の
形状が鍔部13に転写されると共に、めねじの下穴8が
ピン63によって貫通される。
【0044】これにより、加工用ブロック2は、軸部1
6、鍔部13、環状溝21、めねじの下穴8が形成され
ると共に、鍔部13の外周に複数の突起25が形成さ
れ、鍔部13の外形形状が仕上げられる(図8(g),
(h)参照)。ここで、図8(g)は、図8(h)のD
方向から加工用ブロック2を見た図である。なお、鍔部
13の外周の突起25は、前述のように、連続した略波
形形状、五角形、六角形(図8(i)参照)、八角形等
の多角形にしてもよく、設計条件に応じて適宜変更でき
る。そして、これらの一連の塑性加工はトランスファー
により連続的に行われる。
【0045】(ねじ加工工程)次に、図3に示すよう
に、加工用ブロック2は、軸部16の下穴8に図外のタ
ップでめねじ22が形成される。
【0046】(後処理工程)その後、図6に示すよう
に、所定形状に形成された加工用ブロックが洗浄された
後、熱処理を施され、表面処理(錆止めのメッキ処理
等)が施されて製品としてのスペーサ27が完成される
(図5参照)。
【0047】(第3の実施の形態の効果)このような本
実施の形態によれば、成形工程のうちのねじ加工工程を
除く他の加工工程の全てが塑性加工であり、しかも第2
の実施の形態における環状溝形成工程をトランスファー
による連続的塑性加工工程に含めることができるため、
第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きることはもちろんのこと、第1及び第2の実施の形態
よりも段取り時間や生産工数を削減でき、第1及び第2
の実施の形態よりもスペーサ27の生産効率を向上させ
ることができる。
【0048】[スペーサの製造方法の第4の実施の形
態]図9は、本発明の第4の実施の形態に係るスペーサ
の製造方法を示す図である。この図に示すように、ま
ず、棒状素材1を所定長さに切断することにより円柱状
の加工用ブロック2が形成される点は上述の各実施の形
態と同様である(図9(a)参照)。しかし、本実施の
形態は、以下の連続的塑性加工工程において、上述の各
実施の形態と異なる特徴を有している。
【0049】(連続的塑性加工工程)先ず、加工用ブロ
ック2は、図9(b)に示すように、第1型70内で可
動型71によって圧縮され、その一端側(図中下端側)
の端縁がR面取りされる。
【0050】次いで、加工用ブロック2は、図9(c)
に示すように、第1型70内から第2型72内に移さ
れ、第2型72内において可動型73で圧縮され、その
一端側に円柱状の小径部74が形成される。この図9
(c)に示す加工ステップは、図3又は図5で示した鍔
部13及び環状溝21を形成するための第1ステップで
ある。
【0051】次いで、加工用ブロック2は、図9(d)
に示すように、第2型72内から第3型75内に移さ
れ、第3型75内において可動型76で圧縮されること
により、第3型75の突起77が小径部74の端面75
側から軸線方向(図中上下方向)に沿って押し込まれ、
小径部74が円柱状から略円筒状に塑性変形させられ
る。この際、加工用ブロック2は、第3型75の突起7
7が押し込まれることにより形成される小径部74の穴
80の深さL1が、小径部74の先端から基部までの寸
法L2よりも小さく(ΔL=L2−L1)なるように塑
性加工される。尚、ΔLは、図3又は図5で示した鍔部
13や環状溝21を形成するのに最適な数値に設定され
る。また、穴80は、鍔部13や環状溝21を容易且つ
確実に成形するため、底部から開口端側に向かうにした
がって拡径するようなテーパ形状に形成することが好ま
しい。ここで、この図9(d)に示す加工ステップは、
鍔部13及び環状溝21を形成するための第2ステップ
である。
【0052】次いで、加工用ブロック2は、図9(e)
に示すように、第3型75内から第4型81内に上下反
転させられた状態で移される。そして、加工用ブロック
2は、先端(図中下端)部分が略テーパ状に形成された
可動型82によって第4型81内に押し込まれると、そ
の他端(図中下端)側に第4型81内のピン83が押し
込まれ、後方押し出しによってめねじの下穴8が他端側
から途中まで形成されると共に、略円筒状の小径部74
が可動型82の先端部分によって穴80の底部端縁から
先端に向かうに従って拡径するように略テーパ状に押し
拡げられる(塑性変形させられる)。このような図9
(e)に示す加工ステップは、図3又は図5に示した鍔
部13及び環状溝21を形成するための第3ステップで
ある。尚、小径部74の先端の拡径変形が第4型81の
内壁84で規制されるようになっている。
【0053】次いで、加工用ブロックは、図9(f)に
示すように、第4型81内から第5型85内に移され、
先端の外周形状が鍔部13の外周形状とほぼ同一形状に
形成された可動型86によって第5型85内に押し込ま
れる。その結果、めねじの下穴8が可動型86のピン8
7によって貫通されると共に、図9(e)で示した略テ
ーパ状の小径部74が可動型86の移動方向(図中上下
方向であって、軸芯に沿った方向)に対してほぼ直交す
る方向まで押し曲げられ、外周端部に第5型85の大径
部88の内壁形状が転写される。このような図9(f)
に示す加工ステップは、図3又は図5で示した鍔部13
及び環状溝21を形成するための第4ステップであり、
鍔部13及び環状溝21を形成するための最終ステップ
である。
【0054】これにより、加工用ブロック2は、軸部1
6、鍔部13、環状溝21、めねじの下穴8が形成され
ると共に、鍔部13の外周に複数の突起25が形成さ
れ、鍔部13の外径形状が仕上げられる(図9(g),
(h))。ここで、図9(g)は、図9(h)のE方向
から加工用ブロック2を見た図である。なお、鍔部13
の外周の突起25は、前述のように、連続した略波形形
状、五角形、六角形(図9(i)参照)、八角形等の多
角形に形成してもよく、設計条件に応じて適宜変更する
ことができる。そして、これらの一連の塑性加工は、ト
ランスファーにより連続的に行われる。
【0055】(ねじ加工工程)次に、図3に示すよう
に、加工用ブロック2は、軸部16の下穴8に図外のタ
ップでめねじ22が形成される。
【0056】(後処理工程)その後、図6に示すよう
に、所定形状に形成された加工用ブロック2が洗浄され
た後、熱処理が施され、表面処理(錆止めのメッキ処理
等)が施されて、製品としてのスペーサ27が完成され
る(図5参照)
【0057】(第4の実施の形態の効果)このような本
実施の形態によれば、前述の第3の実施の形態と同様
に、成形工程のうちのねじ加工工程を除く他の加工工程
の全てが塑性加工であり、しかも第2の実施の形態にお
ける環状溝形成工程をトランスファーによる連続的塑性
加工工程に含めることができるため、第1及び第2の実
施の形態と同様の効果を得ることができることはもちろ
んのこと、第1及び第2の実施の形態よりも段取り時間
や生産工数を削減でき、第1及び第2の実施の形態より
もスペーサ27の生産効率を向上させることができる。
【0058】しかも、本実施の形態によれば、図9
(c)に示す第1ステップから図9(f)に示す第4ス
テップまで段階的に鍔部13及び環状溝21を形成する
ようになっているため、前述の第3の実施の形態に比較
して、可動型82,86に作用する加工抵抗が小さくな
り、より一層円滑にスペーサ27を生産することが可能
になる。また、本実施の形態は、前記第3の実施の形態
に比較して、鍔部13及び環状溝21を形成する可動型
82,86に作用する加工抵抗が小さいため、その可動
型82,86の耐久性の向上(長寿命化)を図ることが
できる。
【0059】[スペーサの製造方法の第5の実施の形
態]図10は、本発明の第5の実施の形態に係るスペー
サの製造方法を示す図である。この図に示すように、ま
ず、棒状素材1を所定長さに切断することにより円柱状
の加工用ブロック2が形成される点は上述の各実施の形
態と同様である(図10(a)参照)。しかし、本実施
の形態は、以下の連続的塑性加工工程において、上述の
各実施の形態と異なる特徴を有している。
【0060】(連続的塑性加工工程)先ず、加工用ブロ
ック2は、図10(b)に示すように、第1型90内で
可動型91によって圧縮され、その一端側(図中下端
側)の端縁がR面取りされる。
【0061】次いで、加工用ブロック2は、図10
(c)に示すように、第1型90内から第2型92内に
移され、第2型92内において可動型93で圧縮され、
その一端側に加工用ブロック2と同心状の円形の凹部9
4が形成され、可動型93が押し込まれる他端側にめね
じの下穴8が形成される。尚、この加工工程において、
めねじの下穴8は、加工用ブロック2を貫通することが
なく、加工用ブロック2の軸線方向(図中上下方向)の
途中まで形成される。
【0062】次いで、加工用ブロック2は、図10
(d)に示すように、第2型92内から第3型95内に
上下反転された状態で移され、可動型96で第3型95
内に押し込まれると、第3型95内のピン97が他端側
のめねじの下穴8に押し込まれ、更にめねじの下穴8が
深い位置まで形成されると共に、第3型95内の小径部
98とピン97との隙間から押し出された材料によって
略円筒状の小径部100が形成される。尚、この小径部
100が後に鍔部13を形作るようになっており、この
図10(d)に示す加工工程が図3又は図5で示した鍔
部13及び環状溝21を形成するための第1ステップと
なる。
【0063】次いで、加工用ブロック2は、図10
(e)に示すように、第3型95内から第4型101内
に上下反転させられた状態で移される。そして、加工用
ブロック2は、先端(図中下端)部分がテーパ状に形成
された可動型102で第4型101内に押し込まれるこ
とにより、図10(d)で示した略円筒状の小径部10
0が可動型102の先端部分によって先端に向かうに従
って拡径するように略テーパ状に押し拡げられる(塑性
変形させられる)と共に、可動型102のピン部102
aでめねじの下穴8が更に深く形成される。このような
図10(e)に示す加工ステップは、図3又は図5で示
した鍔部13及び環状溝21を形成するための第2ステ
ップである。尚、小径部100の先端の拡径変形が第4
型101の内壁103で規制されるようになっている。
【0064】次いで、加工用ブロック2は、図10
(f)に示すように、第4型101内から第5型105
内に移され、先端の外周形状が鍔部13の外周形状とほ
ぼ同一形状に形成された可動型105によって第5型1
05内に押し込まれる。その結果、めねじの下穴8が第
5型105内のピン106によって貫通されると共に、
テーパ状の小径部100が可動型105の移動方向(図
中上下方向であって、軸芯に沿った方向)に対してほぼ
直交する方向まで押し曲げられ、外周端部に第5型10
5の大径部107の内壁形状が転写される。このような
図10(f)に示す加工ステップは、図3又は図5で示
した鍔部13及び環状溝21を形成するための第3ステ
ップであり、鍔部13及び環状溝21を形成するための
最終ステップである。ここで、第5型105内の底面か
ら大径部107までの寸法L3は、環状溝21の溝幅を
所望寸法範囲内にすることができるように決定される。
【0065】これにより、加工用ブロック2は、軸部1
6、鍔部13、環状溝21、めねじの下穴8が形成され
えると共に、鍔部13の外周に複数の突起25が形成さ
れ、鍔部13の外径形状が仕上げられる(図10
(g),(h))。ここで、図10(g)は、図10
(h)のF方向から加工用ブロック2を見た図である。
尚、鍔部13の外周の突起25は、前述のように、連続
した略波形形状、五角形、六角形(図10(i)参
照)、八角形等の多角形に形成してもよく、設計条件に
応じて適宜変更することができる。そして、これらの一
連の塑性加工は、トランスファーにより連続的に行われ
る。
【0066】(ねじ加工工程)次に、図3に示すよう
に、加工用ブロック2は、軸部16の下穴8に図外のタ
ップでめねじ22が形成される。
【0067】(後処理工程)その後、図6に示すよう
に、所定形状に形成された加工用ブロック2が洗浄され
た後、熱処理が施され、表面処理(錆止めのメッキ処理
等)が施されて、製品としてのスペーサ27が完成され
る(図5参照)
【0068】(第5の実施の形態の効果)このような本
実施の形態によれば、前述の第3及び第4の実施の形態
と同様に、成形工程のうちのねじ加工工程を除く他の加
工工程の全てが塑性加工であり、しかも第2の実施の形
態における環状溝形成工程をトランスファーによる連続
的塑性加工工程に含めることができるため、第1及び第
2の実施の形態と同様の効果を得ることができることは
もちろんのこと、第1及び第2の実施の形態よりも段取
り時間や生産工数を削減でき、第1及び第2の実施の形
態よりもスペーサ27の生産効率を向上させることがで
きる。
【0069】しかも、本実施の形態によれば、図10
(d)に示す第1ステップから図10(f)に示す第3
ステップまで段階的に鍔部13及び環状溝21を形成す
るようになっているため、前述の第3の実施の形態に比
較して、可動型102,105に作用する加工抵抗が小
さくなり、より一層円滑にスペーサ27を生産すること
が可能になる。
【0070】[スペーサの製造方法の第6の実施の形
態]図11は、本発明の第6の実施の形態に係るスペー
サの製造方法を示す図であり、前述の第4の実施の形態
の変形例を示すものである。この図に示すように、ま
ず、棒状素材1を所定長さに切断することにより円柱状
の加工用ブロック2が形成される点は上述の各実施の形
態と同様である(図11(a)参照)。また、図11
(b)〜図11(e)までの加工工程は、第4の実施の
形態の図9(b)〜図9(e)までの加工工程と同様で
ある。しかし、本実施の形態は、図11(f)に示す加
工工程が図9(f)の加工工程と相違する。尚、図11
において、第4の実施の形態と同一の構成には同一符号
を付し、第4の実施の形態と重複する説明を省略して、
以下に本実施の形態を説明する。
【0071】すなわち、本実施の形態は、連続的塑性加
工工程のうちの図11(f)に示す加工工程において、
可動型86aは、図9(f)の可動型86のようなピン
87を備えておらず、めねじの下穴8を貫通させない点
が第4の実施の形態の図9(f)と相違する。そして、
図12に示すように、軸部16の下穴8に図外のタップ
でめねじ22aが形成され、図6に示す後処理工程が施
されることにより、製品としてのスペーサ27aが完成
する。ここで、図11(g)は、図11(h)のG方向
から加工用ブロック2を見た図である。
【0072】このような構成の本実施の形態は、前述の
第4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施の形態により形成されるスペーサ27aは、
そのめねじ22aにおねじが螺合され、金属同士の接触
で金属微粉が生じたとしても、その金属微粉をめねじ2
2aの底部空間内に閉じこめることができるため、金属
微粉の付着を嫌う精密機械に効果的に使用することがで
きる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、スペーサの加工のほとんどが塑性加工であるため、
スペーサの加工がほとんど切削加工である従来例に比較
して加工時間を格段に短縮することができ、生産効率を
向上させることができる。
【0074】また、本発明は、上述のように、スペーサ
の加工のほとんどが塑性加工であり、切りくずをほとん
ど発生させないため、切りくずを再資源化するためのエ
ネルギーが不要になり、省エネルギー化の要請にも応え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスペーサの製
造方法を示す加工工程図であって、その素材切断工程と
連続的塑性加工工程を示すものである。
【図2】環状溝形成工程を示す図であって、図2(a)
は加工状態図であり、図2(b)は本工程によって形成
された加工用ブロックを示す図である。
【図3】ねじ加工工程によって形成された加工用ブロッ
クを示す図である。
【図4】鍔部の仕上げ工程図である。
【図5】後処理工程前の加工用ブロック(スペーサ)を
示す図である。
【図6】後処理工程図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るスペーサの製
造方法を示す加工工程図であって、その素材切断工程と
連続的塑性加工工程を示すものである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るスペーサの製
造方法を示す加工工程図であって、その素材切断工程と
連続的塑性加工工程を示すものである。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るスペーサの製
造方法を示す加工工程図であって、その素材切断工程と
連続的塑性加工工程を示すものである。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係るスペーサの
製造方法を示す加工工程図であって、その素材切断工程
と連続的塑性加工工程を示すものである。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係るスペーサの
製造方法を示す加工工程図であって、その素材切断工程
と連続的塑性加工工程を示すものである。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係るスペーサの
縦断面図を示すものである。
【図13】スペーサの外観斜視図である。
【図14】スペーサの側面図である。
【図15】スペーサをパネル板にかしめ固定する前の状
態を示す断面図である。
【図16】スペーサをパネル板にかしめ固定した後の状
態を示す断面図である。
【図17】従来のスペーサの製造方法を示す加工工程図
である。
【符号の説明】
1……棒状素材、2……加工用ブロック、3,5,6,
10,14,30,32,34,37,42,50,5
2,54,57,61,70,72,75,81,8
5,90,92,95,101,104……型、8……
下穴、13……鍔部、16……軸部、17……環状溝形
成型、18……工具、21……環状溝、22,22a…
…めねじ、25……突起、27,27a……スペーサ、
74,100……小径部、110……パネル板(被取付
部材)、111……取付穴、113……側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B21J 5/08 B21J 5/08 Z 5/10 5/10 Z B21K 1/76 B21K 1/76 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 37/04 B21H 3/00 - 3/12 B21J 5/02 - 5/10 B21K 1/76 B21D 53/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めねじが形成された軸部の一端に鍔部が
    形成され、この鍔部に隣接する軸部の外表面に環状溝が
    形成され、 前記軸部が被取付部材に形成された取付穴に挿入され、
    且つ前記鍔部が前記被取付部材の側面に当接させられた
    状態において、前記鍔部がかしめられることにより前記
    被取付部材に固定されるスペーサの製造方法であって、 棒状素材から所定長さに切断された加工用ブロックを複
    数の型内で圧縮して、前記軸部、前記鍔部及びめねじの
    下穴を連続的に形成する連続的塑性加工工程と、 この連続的塑性加工工程で所望形状に成形された加工用
    ブロックを環状溝形成型で支持し、その環状溝形成型に
    対してスライドする工具によって前記加工用ブロックに
    環状溝を塑性加工する環状溝形成工程と、 前記加工用ブロックの下穴にめねじを形成するねじ加工
    工程と、 前記鍔部の外周に複数の突起を形成する鍔部の仕上げ工
    程と、 を備えたことを特徴とするスペーサの製造方法。
  2. 【請求項2】 めねじが形成された軸部の一端に鍔部が
    形成され、この鍔部に隣接する軸部の外表面に環状溝が
    形成され、 前記軸部が被取付部材に形成された取付穴に挿入され、
    且つ前記鍔部が前記被取付部材の側面に当接させられた
    状態において、前記鍔部がかしめられることにより前記
    被取付部材に固定されるスペーサの製造方法であって、 棒状素材から所定長さに切断された加工用ブロックを複
    数の型内で圧縮して、前記軸部、前記鍔部及びめねじの
    下穴を連続的に形成すると共に、鍔部の外周に複数の突
    起を形成する連続的塑性加工工程と、 この連続的塑性加工工程で所望形状に成形された加工用
    ブロックを環状溝形成型で支持し、その環状溝形成型に
    対してスライドする工具によって前記加工用ブロックに
    環状溝を塑性加工する環状溝形成工程と、 前記加工用ブロックの下穴にめねじを形成するねじ加工
    工程と、 を備えたことを特徴とするスペーサの製造方法。
  3. 【請求項3】 めねじが形成された軸部の一端に鍔部が
    形成され、この鍔部に隣接する軸部の外表面に環状溝が
    形成され、 前記軸部が被取付部材に形成された取付穴に挿入され、
    且つ前記鍔部が前記被取付部材の側面に当接させられた
    状態において、前記鍔部がかしめられることにより前記
    被取付部材に固定されるスペーサの製造方法であって、 棒状素材から所定長さに切断された加工用ブロックを複
    数の型内で圧縮して、前記軸部、前記鍔部、めねじの下
    穴及び前記環状溝を連続的に形成すると共に、鍔部の外
    周に複数の突起を形成する連続的塑性加工工程と、 前記加工用ブロックの下穴にめねじを形成するねじ加工
    工程と、 を備えたことを特徴とするスペーサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記連続的塑性加工工程において、前記
    加工用ブロックの一端側に略円筒状の小径部を形成する
    加工ステップと、その略円筒状の小径部を先端に向かう
    に従って拡径する略テーパ状の小径部に成形する加工ス
    テップと、そのテーパ状の小径部を前記軸部の軸芯に対
    してほぼ直交するように更に押し拡げるステップと、を
    順次行うことにより、前記鍔部と前記環状溝を形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載のスペーサの製造方
    法。
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