JP3340246B2 - エンジンの発電機取付構造 - Google Patents

エンジンの発電機取付構造

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JP3340246B2 JP16123494A JP16123494A JP3340246B2 JP 3340246 B2 JP3340246 B2 JP 3340246B2 JP 16123494 A JP16123494 A JP 16123494A JP 16123494 A JP16123494 A JP 16123494A JP 3340246 B2 JP3340246 B2 JP 3340246B2
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功 菅野
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三信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば船外機に用いら
れるエンジンの発電機取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機用エンジンのマグネト発電
機の取付構造として、永久磁石が組み込まれたフライホ
イールマグネトケース(以下、フラマグケースと記す)
をクランク軸にテーパ嵌合するのが一般的である。そし
て、このテーパ嵌合に当たっては、従来、図5に示すよ
うに、フラマグケース80の雌テーパ部80aをクラン
ク軸81の雄テーパ部81aより若干短く形成し、上記
雌テーパ部80aの大径側端面80bを上記雄テーパ部
81aの途中に位置させるのが一般的である。なお、図
5は従来のマグネト発電機の取付構造の要部を模式的に
示す一部断面図である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
発電機取付構造では、クランク軸81において、上記フ
ラマグケース80の雌テーパ部80aの端面80b付近
にクラックが生じたり、極端な場合は折損する場合があ
るという問題がある。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、クランク軸の損傷を回避できるエンジンの
発電機取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記クラン
ク軸の損傷の原因について検討し、以下の知見を得た。
例えば、船外機用エンジンでは低速回転域での運転フィ
ーリング向上のため上記フラマグケース80の慣性マス
を大きく設定していることから、上記フラマグケース8
0がクランク軸の共振点で大きく振れ、そのため上記雌
テーパ部80aの端面80bのエッジ部がクランク軸8
1に食い込んで該クランク軸81を損傷するものと考え
られる。そこで本発明は、クランク軸の一端に形成され
た雄テーパ部にフライホイールマグネトケースの雌テー
パ部を嵌合するようにしたエンジンの発電機取付構造に
おいて、上記フライホイールマグネトケースの雌テーパ
部を、該雌テーパ部の大径側端面及び該大径側端面のエ
ッジがクランク軸の雄テーパ部の大径側境界部よりクラ
ンク軸内側に位置するよう延長したことを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】本発明に係るエンジンの発電機取付構造では、
フラマグケースの雌テーパ部の大径側端面及び該端面の
エッジを、クランク軸の雄テーパ部の境界部よりクラン
ク軸内側に位置させたので、フラマグケースの端面のエ
ッジがクランク軸のテーパ部の途中にくい込むことを回
避でき、もってクランク軸の損傷を防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図5は本発明の一実施例によるエ
ンジンの発電機取付構造を説明するための図であり、図
1は本実施例構造を備えた船外機を示す側面図、図2は
上記船外機のフラマグケースを一部除いた平面図、図3
は本実施例構造の一部断面側面図、図4は本実施例構造
の要部を模式的に示す一部断面側面図である。
【0008】本実施例では、エンジンとして船外機用2
サイクル2気筒エンジンを用いており、上記エンジン本
体10にはクランク軸12が縦置き配置され、該クラン
ク軸12に対して横置き配置のピストン(不図示)が連
結されている。また、上記エンジン本体10に対して、
各気筒に応じた上,下の吸気マニホールド14、上,下
の気化器16、および吸気箱18が順に連結され、これ
らと反対側にはシリンダヘッド19が装着され、このシ
リンダヘッド19に点火プラグ20が取り付けられてい
る。
【0009】また、上記エンジン本体10の上面には点
火時期制御装置1が配設されており、該装置1の摺動ベ
ース34は、エンジン本体上端の筒状部分にメタルイン
サート36を介して回動自在に装着されている。この摺
動ベース34の下部は、摩耗防止用のワッシャ38を介
して上記エンジン本体10に保持されている。また、上
記摺動ベース34の上部は、例えば板金に樹脂をコーテ
ィングすることにより形成される押え板40により保持
されている。この押え板40は、上記摺動ベース34が
装着される上記エンジン本体10上端面に取付ボルト4
2を介して固定されており、上記押え板40の取り付け
部は摺動ベース34の外周縁よりも半径方向内側となっ
ている。なお、上記摺動ベース34の上端は、上方への
突起部35が押え板40の下面に接触するようになって
いる。また、44はベアリング、45はシール部材であ
る。
【0010】上記円環状の摺動ベース34の一部から半
径方向外側に一体的に腕部48が突出し、後述するフラ
マグケース22より外側の位置においてこの腕部48上
にパルサーコイル50が配置されている。従って、上記
パルサーコイル50は、クランク軸12が一回転する間
にフラマグケース22の永久磁石28と一回対向し、点
火のためのパルスを発生する。
【0011】また、エンジン本体10の側面にはスロッ
トル弁開度と点火時期とを相関制御する制御装置52が
取り付けられている。詳細には図1に示すように、エン
ジン本体10の側面に取付ボルト53を介して第1レバ
ー54が回動自在に軸支され、この第1レバー54の一
端にはスロットルワイヤ56が連結され、他端にはリン
ク57を介してカム58が連結されている。該カム58
は取付ボルト59の回りに回動し得るように構成され、
上記気化器16内のスロットル弁60と一体に回動する
レバー61のカムフォロア62と接している。なお、6
3は各気化器16の上記レバー61を連動させるリンク
である。
【0012】上記第1レバー54と同軸に回動し得るよ
うに第2レバー65が軸支され、この第2レバー65と
第1レバー54との間には両者を関連させて作動させる
ためのトーションばね66が介設されている。上記第2
レバー65の端部はリンク68を介して上記摺動ベース
34の腕部48に連結されている。
【0013】そして、上記クランク軸12の上端部に
は、マグネト発電機2が装着されている。この発電機2
は、フラマグケース22の内面に、図2に示すように、
永久磁石28を複数個固着し、この永久磁石28に対向
するように複数のチャージコイル30を上記摺動ベース
40にブラケット31を介して保持した構造のものであ
る。なお、32はリングギアであり、上記フラマグケー
ス22の外周に固定されるとともに、エンジン始動時に
は図示しないスタータからの回転力を受けるようになっ
ている。
【0014】上記フラマグケース22は、ボス部22a
に形成された雌テーパ部22bを上記クランク軸12の
上端に形成された雄テーパ部12aに嵌合し、両テーパ
部22b,12aを半月キー24で回り止めするととも
に、ナット26で締め付けることにより、クランク軸1
2に取付けられている。そして、図4に示すように、上
記フラマグケース22の雌テーパ部22bの大径側端面
22cは、クランク軸12の雄テーパ部12aのクラン
ク軸直線部との境界部aより、上記クランク軸12内側
へ長さLだけ延長されている。
【0015】次に上記実施例の動作について説明する。
例えばスロットルワイヤ56が全開方向へ移動される
と、制御装置52の第1レバー54が回動し、上記リン
ク並びにカム機構を介して気化器16のスロットル弁6
0が開かれる。
【0016】一方同時に、第1レバー54にトーション
ばね66を介して連結された上記第2レバー65も連動
して回動され、これによって腕部48を介して摺動ベー
ス34がエンジン本体10の回りに所定角度回動され
る。例えば、点火時期を進角させるべき時には、クラン
ク軸12の回転方向とは逆方向に摺動ベース34が回動
される。これにより、上記フラマグケース22の永久磁
石28との対向によるパルサーコイル50の起動時期が
早まることになり、点火時期が進角する。
【0017】そして、上記フラマグケース22がクラン
ク軸12と共に回転することから永久磁石28がチャー
ジコイルの外側を回転し、これによりチャージコイル3
0に交流が発電される。この場合、特にクランク軸12
の共振点において、上記フラマグケース22が振動する
ことから、従来の発電機取付構造では、フラマグケース
のテーパ部端面のエッジがクランク軸のテーパ部表面に
くい込み、該部分に応力集中が生じ、クランク軸が損傷
しやすい問題があった。
【0018】これに対して本実施例では、フラマグケー
ス22の雌テーパ部22bの端面22cをクランク軸1
2の雄テーパ部12aの境界部aより下方(クランク軸
内側)に延長していることから、上記エッジがクランク
軸テーパ面にくい込むことはなく、上記応力のクランク
軸テーパ面への集中を防止でき、上記クランク軸12の
損傷を回避できる。
【0019】なお、上記フラマグケース22の雌テーパ
部22bの延長によりクランク軸12の境界部aのエッ
ジがフラマグケース22の雌テーパ部22bの途中にく
い込み、フラマグケース22側に応力が集中することが
考えられるが、仮にフラマグケース22側にクラックが
生じたとしても、クランク軸側にクラックが生じた場合
のような問題にはならない。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明に係るエンジンの発
電機取付構造によれば、フラマグケースの雌テーパ部の
端面及びエッジをクランク軸の雄テーパ部の大径側境界
部よりクランク軸内側に位置させたので、クランク軸の
テーパ面の応力集中を回避でき、クランク軸の損傷を防
止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による発電機取付構造を備え
た船外機を示す側面図である。
【図2】上記船外機のフラマグケースの一部を除いた平
面図である。
【図3】上記実施例構造の一部断面側面図である。
【図4】上記実施例構造の要部を模式的に示す一部断面
側面図である。
【図5】従来の船外機用エンジンの発電装置の一部断面
側面図である。
【符号の説明】
1 発電機 10 エンジン 12 クランク軸 12a 雄テーパ部 22 フラマグケース 22b 雌テーパ部 22c テーパ端面 a 境界部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 1/02 F02P 1/06 F16D 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の一端に形成された雄テーパ
    部にフライホイールマグネトケースの雌テーパ部を嵌合
    するようにしたエンジンの発電機取付構造において、上
    記フライホイールマグネトケースの雌テーパ部を、該雌
    テーパ部の大径側端面及び該大径側端面のエッジがクラ
    ンク軸の雄テーパ部の大径側境界部よりクランク軸内側
    位置するよう延長したことを特徴とするエンジンの発
    電機取付構造。
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