JP2592642Y2 - クランク角センサの取付構造 - Google Patents

クランク角センサの取付構造

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JP2592642Y2
JP2592642Y2 JP1991068713U JP6871391U JP2592642Y2 JP 2592642 Y2 JP2592642 Y2 JP 2592642Y2 JP 1991068713 U JP1991068713 U JP 1991068713U JP 6871391 U JP6871391 U JP 6871391U JP 2592642 Y2 JP2592642 Y2 JP 2592642Y2
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angle sensor
crank angle
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昇 川上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクランク角センサやディ
ストリビュータなどの検出器をシリンダヘッドに取付け
るクランク角センサの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のクランク角センサの取付構
造を表すシリンダヘッドを示す。
【0003】自動車のエンジンの一部を構成するシリン
ダヘッドにはカムシャフトが回転自在に支持されると共
に、カムシャフトと平行をなすロッカーシャフトが装着
されている。このロッカーシャフトには複数のロッカー
アームの中間部が回動自在に取付けられ、基端部はカム
シャフトのカムが当接することができるようになってい
る。また、シリンダヘッドには燃焼室に吸気を行う吸気
バルブと排気を行う排気バルブが移動自在に装着されて
いる。そして、この吸気バルブと排気バルブの各上端部
にはロッカーアームの先端部によって押圧することがで
きるようになっている。
【0004】而して、カムシャフトが回転すると、カム
がロッカーアームの基端部に当接することでロッカーア
ームを回動し、吸気バルブ及び排気バルブを駆動するこ
とができる。
【0005】図4に示すように、所謂、DOHCタイプ
のエンジンにあっては、シリンダヘッド101にはカム
キャップ102によって一対の平行なカムシャフト10
3,104が回転自在に取付けられている。そして、一
方のカムシャフト103の軸方向端部にはクランク角セ
ンサ105が装着されている。
【0006】クランク角センサ105はクランク角度位
置を検出するものであって、取付ブラケット106に固
定されてカムシャフト103に装着されると共に、取付
ブラケット106がシリンダヘッド101に2つの位置
で締結ボルト107により固定されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のエンジ
ンにあっては、クランク角センサ105が締結ボルト1
07によりシリンダヘッド101の端面に2つの位置で
固定されている。その位置はカムシャフト103の軸中
心位置に対して下方に位置している。ところで、カムシ
ャフト103が高速回転したときにはエンジン自体が振
動するため、このとき、シリンダヘッド101も振動す
る。従来のエンジンにあっては、前述したように、クラ
ンク角センサ105の固定位置がカムシャフト103の
軸中心位置より下方に位置しているため、クランク角セ
ンサ105の拘束力が上下で相違している。すると、カ
ムシャフト103に対してクランク角センサ105の取
付け力が十分ではなく、クランク角センサ105の検出
精度が低下してしまう虞があった。
【0008】本考案のこのような問題点を解決するもの
であって、取付安定性の向上を図ったクランク角センサ
の取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本考案のクランク角センサの取付構造は、シリンダ
ヘッドに装着されたカムシャフトの軸方向一端部へのク
ランク角センサの取付構造において、前記クランク角セ
ンサは2つのボルト孔を有する取付部を有し、該2つの
ボルト孔の一方は前記シリンダヘッドにボルト締結さ
れ、前記2つのボルト孔の他方はカムキャップにボルト
締結されると共に、前記2つの締結位置は前記カムシャ
フトの軸中心が該2つの締結位置の中心を結ぶ直線上に
なく、且つ、該直線の近傍にくるように配置されている
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】クランク角センサのボルト孔の一方をシリンダ
ヘッドにボルト締結し、ボルト孔の他方をカムキャップ
にボルト締結したことで、2つの締結箇所をカムシャフ
トの軸中心に対して均等に配置することができ、クラン
ク角センサが安定して取付けられる。また、2つの締結
位置を、カムシャフトの軸中心が2つの締結位置の中心
を結ぶ直線上になく、この直線の近傍にくるように配置
したことで、クランク角センサを特定の向きでしか取付
けられず、誤組付を防止して組付作業性の向上が図れ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1に本考案の一実施例に係るクランク角
センサの取付構造を表すクランク角センサが取付けられ
たシリンダヘッドの正面、図2にその上面、図3にシリ
ンダヘッドの正面を示す。
【0013】図2に示すように、シリンダヘッド11に
は一対の平行をなすカムシャフト12,13がカムキャ
ップ14によって回転自在に支持され、このカムシャフ
ト12,13には軸方向所定に間隔をあけて複数のカム
15が形成されている。そして、このカム15に対応し
た位置にはロッカーアーム16が配置されており、その
ロッカーアーム16の基端部が回動自在に取付けられ、
中間部はカムシャフト12,13のカム15が当接でき
るようになっている。また、シリンダヘッド11には図
示しない燃焼室に吸気を行う複数の吸気バルブ17と排
気を行う複数の排気バルブ18が移動自在に装着されて
いる。そして、この吸気バルブ17と排気バルブ18の
各上端部にはロッカーアーム16の先端部によって押圧
することができるようになっている。
【0014】また、シリンダヘッド11の側部には燃料
ポンプ19が取付けられており、カムシャフト12に形
成されたカム20がレバー21を回動させることでこの
燃料ポンプ19を駆動することができる。
【0015】図1乃至図3に示すように、一方のカムシ
ャフト12の軸方向端部にはクランク角センサ31が装
着されている。クランク角センサ31はクランク角度位
置を検出するものであって、取付ブラケット32に固定
されている。取付ブラケット32は外周部に2つの取付
部33,34を有し、この取付部33,34にはカムシ
ャフト12の軸中心を中心とする弧状の長孔35,36
が形成されている。
【0016】一方、シリンダヘッド11には取付ブラケ
ット32の長孔35に対応する位置にねじ孔37が形成
されると共に、カムシャフト12の軸方向一端部にある
カムキャップ14には外方に突出する突出片38が一体
に形成され、この突出片38にはねじ孔39が形成され
ている。そして、締結ボルト40,41が取付ブラケッ
ト32の長孔35,36を貫通し、先端部がシリンダヘ
ッド11のねじ孔37とカムキャップ14のねじ孔39
にそれぞれ螺合することで、クランク角センサ31がエ
ンジン(シリンダヘッド11)に固定される。
【0017】このとき、図1に示すように、一方の締結
ボルト40から他方の締結ボルト41までの下側からの
角度をθ1 とし、取付ブラケット32の長孔35の端部
から他方の長孔36の端部までの上側からの角度をθ2
とすると、本実施例では、 θ1 <θ2 となっていて、θ1 及びθ2 は180度に近い角度に設
定されている。従って、クランク角センサ31(取付ブ
ラケット32)は2つの締結箇所をカムシャフト12の
軸中心に対して均等に配置することができ、クランク角
センサ31を安定して取付けることができる。
【0018】また、θ1 及びθ2 は180度には設定さ
れていないので、回転方向に対する誤組付を防止でき
る。
【0019】なお、上述の実施例においては、クランク
角センサ31をカムシャフト12の端部に直接装着した
が、クランク角センサをディストリビュータ内に入れ、
このディストリビュータをカムシャフト12の端部に装
着してもよいものである。
【0020】
【考案の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本考案のクランク角センサの取付構造によれば、
ランク角センサの2つのボルト孔の一方をシリンダヘッ
ドにボルト締結し、ボルト孔の他方をカムキャップにボ
ルト締結すると共に、この2つの締結位置を、カムシャ
フトの軸中心が2つの締結位置の中心を結ぶ直線上にな
く、この直線の近傍にくるように配置したので、クラン
ク角センサは2つの締結箇所をカムシャフトの軸中心に
対して均等に配置して安定して取付けることができ、
ンジンの振動に対しても十分に耐え得ることができ、ク
ランク角センサの検出精度の低下を防止することができ
と共に、クランク角センサを特定の向きでしか取付け
ることができずに誤組付を防止することで、組み付け易
くなって組付作業時間を短縮することができ、組付作業
の作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る本考案の一実施例に係
るシリンダヘッドにおけるクランク角センサの取付構造
を表すクランク角センサが取付けられたシリンダヘッド
の正面図である。
【図2】クランク角センサが取付けられたシリンダヘッ
ドの上面図である。
【図3】シリンダヘッドの正面図である。
【図4】従来のクランク角センサの取付構造を表すクラ
ンク角センサが取付けられたシリンダヘッドの正面図で
ある。
【符号の説明】
11 シリンダヘッド 12,13 カムシャフト 14 カムキャップ 31 クランク角センサ 32 取付ブラケット 35,36 長孔 37,39 ねじ孔 40,41 締結ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 35/00 362 F01L 1/04 F02B 77/08 F02F 1/24 F02P 7/067 301

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに装着されたカムシャフ
    トの軸方向一端部へのクランク角センサの取付構造にお
    いて、前記クランク角センサは2つのボルト孔を有する
    取付部を有し、該2つのボルト孔の一方は前記シリンダ
    ヘッドにボルト締結され、前記2つのボルト孔の他方は
    カムキャップにボルト締結されると共に、前記2つの締
    結位置は前記カムシャフトの軸中心が該2つの締結位置
    の中心を結ぶ直線上になく、且つ、該直線の近傍にくる
    ように配置されていることを特徴とするクランク角セン
    サの取付構造。
JP1991068713U 1991-08-28 1991-08-28 クランク角センサの取付構造 Expired - Fee Related JP2592642Y2 (ja)

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JPH0519538U JPH0519538U (ja) 1993-03-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102050914B1 (ko) * 2018-08-23 2019-12-02 주식회사 현대케피코 전자식 스로틀밸브 장치

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5872674A (ja) * 1981-10-27 1983-04-30 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関におけるデイストリビユ−タ駆動装置
JPH02135616U (ja) * 1989-04-12 1990-11-13

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