JP3339906B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
特に、ビデオカメラやスチルビデオカメラ等に適した高
変倍比のインナーフォーカス方式のズームレンズに関す
るものである。
撮影レンズに対しては、変倍比が大きく小型で高性能な
レンズ系であることが要求されている。
て、物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群、
負の屈折力を持ち変倍作用を持つ第2レンズ群、負の屈
折力を持ち変倍に際して像面を一定に保つ作用を持つ第
3レンズ群、正の屈折力を持ち結像作用を持つ第4レン
ズ群からなる4群ズームレンズがよく知られている。
群の構成には、例えば図19に示す特公昭46−257
79号において知られるように、第3レンズ群IIIか
らの発散光束をほぼアフォーカルにする作用を持つ前群
IVF とその光束を収束するための作用を持つ後群IV
R とからなり、前群IVF と後群IVR が比較的長い空
気間隔をおいて配置されたものがある。第4レンズ群を
球面レンズで構成する場合、上記構成のレンズ系で十分
な光学性能を得るには、第4レンズ群IVが少なくとも
6〜7枚のレンズを有することが必要である。
には、第4レンズ群をコンパクトに構成することが望ま
れる。しかし、収差補正上、球面レンズのみでこれを達
成することは困難であり、そのため、非球面を用いるこ
とが、特開平2−208620号や特開平4−1862
10号等で知られている。これらの例では、非球面を用
いることで、レンズ全長を短縮しレンズ系のコンパクト
化を図ったものであるが、フォーカシングを第1レンズ
群で行うため、第1レンズ群のレンズ径を大きくする必
要があり、このため第1レンズ群の重量が増し駆動機構
への負担が大きくなることから、小型軽量化の点で好ま
しくない。
式としては、大別して、第1レンズ群でフォーカシング
を行うものと、内部のレンズ群を移動させるインナーフ
ォーカス方式とが従来より知られている。インナーフォ
ーカス方式は、第1レンズ群の径や重量を前者のタイプ
のレンズ系よりも小さくすることができ、レンズ系の小
型軽量化には有利である。
ンナーフォーカス方式として、第1レンズ群を固定し、
第2レンズ群のズーミング作用による像面移動を第3レ
ンズ群で補正すると共に、このレンズ群でフォーカシン
グを行うものや、第4レンズ群内の一部のレンズを移動
させてフォーカシングを行うものが知られている。しか
し、第4レンズ群内の一部のレンズを移動させてフォー
カシングを行う場合、ズーミングのための駆動機構とは
別の駆動機構を新たに設ける必要があるため、第3レン
ズ群を移動してフォーカシングを行う場合よりも、小型
軽量化の点で不利である。
た、第3レンズ群を駆動するインナーフォーカス方式を
用いた例として、特開昭59−31920号のものがあ
る。しかし、この例では、非球面を用いているにもかか
わらず、第4レンズ群においてレンズ枚数を8枚も用い
ており、コンパクト化の点で好ましくない。また、第2
レンズ群と第3レンズ群の望遠端での群間隔を十分にと
っていないため、第3レンズ群を物体側に移動して至近
距離物点へフォーカシングすることは不可能である。
従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、ビデオカメラやスチルビデオカメラ等に適した4
群ズームレンズにおいて、非球面レンズを適用すること
によって、小型で高い光学性能を有する変倍比8倍程度
のインナーフォーカス方式のズームレンズを提供するこ
とである。
明のズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を持
ちズーミングに際して固定の第1レンズ群、負の屈折力
を持ちズーミングに際して光軸上を前後に移動して変倍
作用を持つ第2レンズ群、負の屈折力を持ちズーミング
に際して光軸上を前後に移動して像面を一定に保つ作用
を持つ第3レンズ群、正の屈折力を持ちズーミングに際
して固定の第4レンズ群からなり、第4レンズ群が少な
くともその1面が非球面であるレンズを少なくとも1枚
含み、第2レンズ群を少なくとも2枚のレンズで構成
し、第3レンズ群を物体側に繰り出すことによって近距
離物点へフォーカシングを行い、かつ、以下の条件
(1)を満足し、前記第4レンズ群の有する少なくとも
1つの非球面が、以下の式(a)にて表されるときに、
その非球面が以下の条件(2)を満足することを特徴と
するものである。 (1) D2T/fT >0.08 (2) A4 <0 (na −na ' <0), A4 >0 (na −na ' >0) ただし、D2Tは物点が無限遠のときの望遠端における第
2レンズ群と第3レンズ群の間隔、fT は望遠端での全
系の焦点距離であり、また、x軸を光軸方向にとり、y
軸を光軸と直角方向にとったとき、rは光軸上の曲率半
径、A2iは非球面係数、na は非球面を通過する光線の
入射側媒質の屈折率、na ' は非球面を通過する光線の
出射側媒質の屈折率である。本発明のもう1つのズーム
レンズは、物体側より順に、正の屈折力を持ちズーミン
グに際して固定の第1レンズ群、負の屈折力を持ちズー
ミングに際して光軸上を前後に移動して変倍作用を持つ
第2レンズ群、負の屈折力を持ちズーミングに際して光
軸上を前後に移動して像面を一定に保つ作用を持つ第3
レンズ群、正の屈折力を持ちズーミングに際して固定の
第4レンズ群からなり、第4レンズ群が少なくともその
1面が非球面であるレンズを少なくとも1枚含み、第2
レンズ群を少なくとも2枚のレンズで構成し、第3レン
ズ群を物体側に繰り出すことによって近距離物点へフォ
ーカシングを行い、かつ、以下の条件(1)を満足し、
前記第1レンズ群の屈折力をφ1 、前記第2レンズ群の
屈折力をφ2 、前記第3レンズ群の屈折力をφ3 、前記
第4レンズ群の屈折力をφ4 としたときに、広角端から
望遠端にわたってバランスよく収差補正を行えるよう
に、各群が以下の条件(3)を満足することを特徴とす
るものである。 (1) D2T/fT >0.08 ただし、D2Tは物点が無限遠のときの望遠端における第
2レンズ群と第3レンズ群の間隔、fT は望遠端での全
系の焦点距離、φW は広角端のレンズ全系の屈折力であ
る。
する。レンズ全長の短縮化に非球面を用いると効果的で
あることは従来より知られているが、本発明のタイプの
ズームレンズに非球面を適用してレンズ全長を短縮化す
るには、正の屈折力を有する第4レンズ群に少なくとも
1面が非球面であるレンズを用いることが好ましい。
ンズ全長を短縮化するには、第4レンズ群をより短い構
成とすることが考えられる。しかし、レンズ枚数を増や
さずにこれを達成するには、第4レンズ群内の各レンズ
の屈折力を強くする必要があり、このため、第4レンズ
群での収差が悪化する。
グにおけるレンズ全系の収差変動を最小限に抑えるた
め、各群で諸収差を補正することが望ましく、本発明の
レンズ系においても、第4レンズ群で発生する収差はこ
の群で補正することが望ましい。そのため、本発明のレ
ンズ系においては、第4レンズ群に非球面を適用するこ
とが望ましい。第4レンズ群に非球面を採用することに
よって、第4レンズ群の屈折力を強めたために発生する
収差を第4レンズ群内で補正することができるようにな
る。
に伴う第2レンズ群の移動距離を短くするために、第2
レンズ群の負の屈折力が強く、この群で発生する収差が
大きくなる傾向にある。特に、第2レンズ群で発生する
色収差の発生量が大きくなり、これを補正するために、
第2レンズ群は少なくとも1枚の正レンズと少なくとも
1枚の負レンズで構成することが必要である。
レンズ群のズーミング作用による像面移動を第3レンズ
群で補正すると共に、このレンズ群でフォーカシングを
行うインナーフォーカス方式を採用することが、レンズ
系の小型軽量化の点で望ましい。
う場合には、特に望遠端における1m程度の至近距離物
点へのフォーカシングの際に、第2レンズ群と第3レン
ズ群が接触しない程度に群間隔を調整する必要がある。
そこで、本発明のレンズ系では以下の条件(1)を満足
するようにしている。
群と第3レンズ群の群間隔が条件(1)を満足していれ
ば、至近距離物点にフォーカスすることが可能である。
もし、条件(1)を満足しないでD2T/fT が0.08
以下の場合、至近距離物点にフォーカスするためは、第
3レンズ群の屈折力を強くすることが必要となり、この
群で発生する諸収差が増大し、フォーカシングの際の収
差変動が大きくなるため、好ましくない。
にて表される。 上記式(a)は、x軸を光軸方向にとり、y軸を光軸と
直角方向にとったもので、rは光軸上の曲率半径、A2i
は非球面係数である。
群の各レンズの屈折力を強めると、第3レンズ群からの
発散光束が第4レンズ群の物体側の正レンズにより急激
に収束させられるため、第4レンズ群では大きな負の球
面収差が発生する。レンズ枚数を増やさずにこれを補正
するには、少なくとも1面が以下の条件(2)を満足す
る非球面であるレンズを第4レンズ群内に少なくとも1
枚用いることが望ましい。
0), A4 >0 (na −na ' >0) ただし、na は非球面を用いた面を通過する光線の入射
側媒質の屈折率、na 'は非球面を用いた面を通過する
光線の出射側媒質の屈折率である。
の4次の領域で、例えば非球面を正レンズに用いる場
合、その形状は光軸から周辺に行くに従って正の屈折力
が小さくなるような形状となることを表し、また、非球
面を用いる面が例えば負レンズである場合、その形状が
光軸から周辺に行くに従って負の屈折力が大きくなるよ
うな形状となることを表している。
の1面が条件(2)を満足する非球面であるレンズを第
4レンズ群が少なくとも1枚有していれば、この群で発
生する負の球面収差を良好に補正することができる。条
件(2)を満足しないと、第4レンズ群で発生する負の
球面収差をさらに助長させるため、好ましくない。
わたってバランスよく収差補正を行うには、各群の屈折
力を適当な値に保つ必要がある。そのためには、以下の
条件(3)を満足することが望ましい。 ただし、φW は広角端のレンズ全系の屈折力、φ1 、φ
2 、φ3 、φ4 はそれぞれ、第1、第2、第3、第4レ
ンズ群の屈折力である。
の群への入射光線高が高くなる望遠端での色収差の補正
が特に困難であるが、第1レンズ群の屈折力φ1 が条件
(3)の第1式を満足していれば、第1レンズ群内での
補正が可能である。もし、第1レンズ群の屈折力φ1 が
条件(3)の第1式の上限の0.5φW を越えてしまう
と、第1レンズ群内で発生する色収差を良好に補正する
ことが困難となる。また、下限の0.05φW を越えて
しまうと、第1レンズ群の屈折力が弱くなり、レンズ全
系をコンパクトにすることが困難となる。
に寄与する第2レンズ群のズーミングにおける移動量を
少なくし、レンズ全長をコンパクトに保つには、第2レ
ンズ群の屈折力を収差補正の可能な範囲で強くすること
が好ましい。このためには、第2レンズ群の屈折力φ2
が条件(3)の第2式を満足していることが望ましい。
もし、第2レンズ群の屈折力φ2 が条件(3)の第2式
の下限値の−φW を越えると、この群で発生する諸収差
を良好に補正することが困難となり、また、上限値の−
0.1φW を越えてしまうと、ズーミング時の移動量が
多くなり、レンズ全系をコンパクトにすることが困難と
なる。
を持つが、近距離物点へのフォーカシングに伴う収差変
動を最小に抑え、かつ、至近距離物点へのフォーカシン
グの移動量が極端に大きくならないようにするには、第
3レンズ群の屈折力φ3 が条件(3)の第3式を満足す
ることが好ましい。もし、第3レンズ群の屈折力φ3が
条件(3)の第3式の下限の−0.7φW を越えてしま
うと、第3レンズ群で発生する諸収差を良好に補正する
ことが困難となり、フォーカシングの際の性能劣化が大
きくなる。また、上限の−0.07φW を越えてしまう
と、至近距離物点へのフォーカシングの移動量が大きく
なるため、レンズ全系をコンパクトにすることが困難と
なる。
好に補正しつつ、第4レンズ群をコンパクトにするに
は、第4レンズ群の屈折力φ4 が条件(3)の第4式を
満足することが好ましい。もし、第4レンズ群の屈折力
φ4 が条件(3)の第4式の上限値のφW を越えてしま
うと、第4レンズ群で発生する諸収差を良好に補正する
ことが困難となり、また、下限値の0.1φW を越えて
しまうと、第4レンズ群をコンパクトな構成にすること
が困難となる。
て、全系をコンパクトに保ち、諸収差を良好に補正する
には、各群の屈折力が条件(3)を満足そることが望ま
しい。
うに、第2レンズ群の負の屈折力が強く、この群で発生
する色収差が大きくなる傾向にある。本発明のレンズ系
でこれを良好に補正するには、第2レンズ群に少なくと
も1枚の正レンズを用いる必要があるが、この正レンズ
がさらに以下の条件(4)、(5)を満足することが好
ましい。 (4) ν2P<45 (5) |φ2P/φ2 |>0.2 ただし、ν2Pは第2レンズ群に用いる正レンズのアッベ
数、φ2Pは第2レンズ群に用いる正レンズの屈折力、φ
2 は第2レンズ群の屈折力である。
レンズのアッベ数が条件(4)を満足すれば、第2レン
ズ群中の負レンズで発生する色収差を打ち消すことが可
能となる。また、第2レンズ群で発生する色収差を良好
に補正するには、条件(4)を満足する正レンズがさら
に条件(5)を満足することが望ましい。条件(4)を
満足する正レンズで第2レンズ群の色収差を良好に補正
するには、この正レンズの屈折力をある程度大きくする
ことが好ましい。条件(4)を満足する正レンズの屈折
力φ2Pが条件(5)を満足していれば、第2レンズ群の
正レンズの色収差は十分な発生量となり、第2レンズ群
中の負レンズで発生する色収差を打ち消すことができ
る。
光学性能を維持したまま第4レンズ群によって結像する
ためには、第4レンズ群を少なくとも3枚の正レンズと
少なくとも1枚の負レンズで構成することが好ましい。
諸収差、特に球面収差の補正に対しては、正レンズを少
なくとも3枚用いることが必要であり、また、色収差と
ペッツバール和を良好に補正するために、負レンズを少
なくとも1枚用いた構成とすることが望ましい。第4レ
ンズ群で発生する球面収差を良好に補正するには、第3
レンズ群からの光線を緩やかに収束させるために、第4
レンズ群中に少なくとも3枚の正レンズを用いることが
必要であり、これより少ない枚数で高い光学性能を得る
ことはできない。
物体側のレンズは正レンズとすることが好ましい。負の
屈折力の第3レンズ群からの発散光束を第4レンズ群で
極力少ないレンズ枚数で効率的に収束させるには、第4
レンズ群の最も物体側に正レンズを配置させる必要があ
る。第4レンズ群の最も物体側のレンズを負レンズとす
ることは、第3レンズ群からの発散光束をさらに発散さ
せる作用となり、第4レンズ群での光線高が高くなるた
め、球面収差を悪化させることとなり、好ましくない。
を用いてさらに詳細に説明する。なお、各実施例のレン
ズデータは後記する。図1は、本発明によるズームレン
ズの実施例1の広角端(a)、中間焦点距離(b)、望
遠端(c)におけるレンズ断面図である。図1中、I
は、ズーミングに際して固定で正の屈折力を持つ第1レ
ンズ群、IIは、ズーミングに際して前後に移動して変
倍機能を有する負の屈折力を持つ第2レンズ群、III
は、ズーミングに際して往復移動をして像面の位置補正
を行う負の屈折力を持つ第3レンズ群、IVは、ズーミ
ングに際して固定で正の屈折力を持つ第4レンズ群であ
る。
ンズ、正レンズ、正レンズ、正レンズからなり、軸上物
点に対する光束を狭める作用と軸上物点から出た光束を
第2レンズ群IIに導く作用をする。第2レンズ群II
は、物体側より順に、負レンズ、負レンズ、正レンズか
らなり、ズーミングに際して物体側から像側に移動する
ことにより変倍作用を有するレンズ群である。第3レン
ズ群IIIは、負レンズ1枚からなり、ズーミングに際
して往復移動することにより像面を一定の位置に保つ作
用を持つと共に、フォーカシングを行うレンズ群であ
る。第4レンズ群IVは、物体側より順に、正レンズ、
正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズからなり、ズ
ーミングに際して固定で第3レンズ群IIIからの発散
光束を結像する作用を持つ。また、絞りは、第3レンズ
群IIIと第4レンズ群IVの間に配置されている。
ンズの像側の面を前記条件(2)を満足する非球面とし
たことにより、このレンズよりも物体側に配置した正レ
ンズで発生する負の球面収差を補正している。また、望
遠端における第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIの
間隔が前記条件(1)を満足することにより、高い光学
性能を維持したまま物点距離1m程度までフォーカシン
グすることを可能としている。また、前記条件(3)を
満足することで、広角端から望遠端に至るまで高い光学
性能を維持することを可能としている。また、条件
(4)、条件(5)を満足することにより、第2レンズ
群IIで発生する色収差を良好に補正している。
(a)、中間焦点距離(b)、望遠端(c)での収差状
況を表す球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、
軸外横収差を示す収差図を図7に示し、物点距離1mに
対する同様の収差図を図8に示す。これらの収差図か
ら、本実施例のズームレンズが高い光学性能を達成して
いることが分かる。
例2の広角端におけるレンズ断面図である。実施例2
は、第4レンズ群IV以外は実施例1と同様の構成であ
り、実施例1と比較して、第4レンズ群IVにさらに非
球面を1面加えたことでレンズ枚数の削減を可能とした
例である。実施例1では、球面収差の補正上、非球面を
用いた負レンズよりも物体側に3枚の正レンズを必要と
したが、その中の1枚に非球面を採用することにより2
枚の正レンズで構成することを可能とした。実施例2で
は、第4レンズ群IV中最も物体側の正レンズの物体側
の面に非球面を適用しているが、この正レンズの像側の
面を非球面としても、同様の効果を得られることは言う
までもない。また、第4レンズ群IVの最も物体側より
2枚目の正レンズに前記条件(2)を満足する非球面を
採用しても、実施例2と同様の補正効果を得ることがで
きる。
て、第4レンズ群IVで正レンズを1枚減らしたため、
正レンズで発生する色収差が大きくなっているが、接合
レンズを第4レンズ群IV中に用いることで、これを良
好に補正している。
ぞれ図9、10に示す。これらの収差図から、本実施例
が高い光学性能を達成していることが分かる。
例3の広角端におけるレンズ断面図である。実施例3
は、第3レンズ群III以外は実施例2と同様の構成で
あるが、第3レンズ群IIIを、物体側より順に、負レ
ンズ、正レンズの2枚構成としたことで、フォーカシン
グにおける収差変動を少なくし、物点距離無限遠から至
近物点距離までの光学性能の向上を達成している。本実
施例の図7、8と同様の収差図をそれぞれ図11、12
に示す。これらの収差図から、本実施例が高い光学性能
を達成していることが分かる。
例4の広角端におけるレンズ断面図である。実施例4
は、第4レンズ群IV以外は実施例3と同様の構成であ
るが、第4レンズ群IVを、物体側より順に、両凸正レ
ンズと曲率の強い面を物体側に向けた負レンズの接合レ
ンズと、正レンズ、両凸正レンズと両凹負レンズの接合
レンズ、正レンズの構成で、両凹負レンズの像側の面を
非球面としている。本実施例では、第4レンズ群IVの
最も物体側のレンズを接合レンズとしたことで、軸上色
収差の補正が有利となっている。本実施例の図7、8と
同様の収差図をそれぞれ図13、14に示す。
例5の広角端におけるレンズ断面図である。実施例5
は、第4レンズ群IV以外は実施例3と同様の構成であ
るが、第4レンズ群IVを、物体側より順に、両凸正レ
ンズと曲率の強い面を物体側に向けた負レンズの接合レ
ンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズ、正
レンズの構成で、最も物体側の正レンズの物体側の面と
両凹負レンズの像側の面を非球面としている。本実施例
では、第4レンズ群IVの最も物体側のレンズを接合レ
ンズとしたことで、軸上色収差の補正が有利となってい
る。本実施例の図7、8と同様の収差図をそれぞれ図1
5、16に示す。
例6の広角端におけるレンズ断面図である。実施例6
は、第4レンズ群IV以外は実施例3と同様の構成であ
るが、第4レンズ群IVを、物体側より順に、正レン
ズ、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズ、正レン
ズ、正レンズの構成で、両凹レンズの像側の面を非球面
としている。本実施例では、実施例3と比較して、第4
レンズ群IVの最も像面側に正レンズをさらに1枚配置
したことにより、倍率色収差の補正が有利となってい
る。本実施例の図7、8と同様の収差図をそれぞれ図1
7、18に示す。
示すが、以下において、記号は、上記の外、fは全系の
焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、r1 、r2
…は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面
間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、ν
d1、νd2…は各レンズのアッベ数である。また、非球面
形状は、前記式(a)にて表される。
。
。
。
。
。
。
件(5)に関する値を次の表に示す。 。
によれば、ビデオカメラやスチルビデオカメラ等に適し
た小型で高い光学性能を有する変倍比8倍程度のインナ
ーフォーカス方式のズームレンズを実現することができ
る。
(a)、中間焦点距離(b)、望遠端(c)におけるレ
ンズ断面図である。
る。
る。
る。
る。
る。
中間焦点距離(b)、望遠端(c)での球面収差、非点
収差、歪曲収差、倍率色収差、軸外横収差を示す収差図
である。
収差図である。
差図である。
の収差図である。
収差図である。
の収差図である。
収差図である。
の収差図である。
収差図である。
の収差図である。
収差図である。
の収差図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力を持ちズー
ミングに際して固定の第1レンズ群、負の屈折力を持ち
ズーミングに際して光軸上を前後に移動して変倍作用を
持つ第2レンズ群、負の屈折力を持ちズーミングに際し
て光軸上を前後に移動して像面を一定に保つ作用を持つ
第3レンズ群、正の屈折力を持ちズーミングに際して固
定の第4レンズ群からなり、第4レンズ群が少なくとも
その1面が非球面であるレンズを少なくとも1枚含み、
第2レンズ群を少なくとも2枚のレンズで構成し、第3
レンズ群を物体側に繰り出すことによって近距離物点へ
フォーカシングを行い、かつ、以下の条件(1)を満足
し、前記第4レンズ群の有する少なくとも1つの非球面
が、以下の式(a)にて表されるときに、その非球面が
以下の条件(2)を満足することを特徴とするズームレ
ンズ:(1) D 2T /f T >0.08 (2) A4 <0 (na −na ' <0), A4 >0 (na −na ' >0)ただし、D 2T は物点が無限遠のときの望遠端における第
2レンズ群と第3レンズ群の間隔、f T は望遠端での全
系の焦点距離であり、また、 x軸を光軸方向にとり、y
軸を光軸と直角方向にとったとき、rは光軸上の曲率半
径、A2iは非球面係数、na は非球面を通過する光線の
入射側媒質の屈折率、na ' は非球面を通過する光線の
出射側媒質の屈折率である。 - 【請求項2】 物体側より順に、正の屈折力を持ちズー
ミングに際して固定の第1レンズ群、負の屈折力を持ち
ズーミングに際して光軸上を前後に移動して変倍作用を
持つ第2レンズ群、負の屈折力を持ちズーミングに際し
て光軸上を前後に移動して像面を一定に保つ作用を持つ
第3レンズ群、正の屈折力を持ちズーミングに際して固
定の第4レンズ群からなり、第4レンズ群が少なくとも
その1面が非球面であるレンズを少なくとも1枚含み、
第2レンズ群を少なくとも2枚のレンズで構成し、第3
レンズ群を物体側に繰り出すことによって近距離物点へ
フォーカシングを行い、かつ、以下の条件(1)を満足
し、前記第1レンズ群の屈折力をφ1 、前記第2レンズ
群の屈折力をφ2 、前記第3レンズ群の屈折力をφ3 、
前記第4レンズ群の屈折力をφ4 としたときに、広角端
から望遠端にわたってバランスよく収差補正を行えるよ
うに、各群が以下の条件(3)を満足することを特徴と
するズームレンズ:(1) D 2T /f T >0.08 ただし、D 2T は物点が無限遠のときの望遠端における第
2レンズ群と第3レンズ群の間隔、f T は望遠端での全
系の焦点距離、φW は広角端のレンズ全系の屈折力であ
る。 - 【請求項3】 前記第2レンズ群が、少なくとも1枚の
正レンズと少なくとも1枚の負レンズを含んで構成され
ていることを特徴とする請求項1又は2記載のズームレ
ンズ。 - 【請求項4】 前記第2レンズ群が、少なくとも1枚の
正レンズを有することを特徴とする請求項1又は2記載
のズームレンズ。 - 【請求項5】 前記第2レンズ群の有する少なくとも1
枚の正レンズが、以下の条件(4)、(5)を満足する
ことを特徴とする請求項4記載のズームレンズ: (4) ν2P<45 (5) |φ2P/φ2 |>0.2 ただし、ν2Pは第2レンズ群に用いる正レンズのアッベ
数、φ2Pは第2レンズ群に用いる正レンズの屈折力、φ
2 は第2レンズ群の屈折力である。 - 【請求項6】 前記第4レンズ群が、少なくとも3枚の
正レンズと少なくとも1枚の負レンズを含んで構成され
ていることを特徴とする請求項1又は2記載のズームレ
ンズ。 - 【請求項7】 前記第4レンズ群の最も物体側のレンズ
が正レンズにて構成されていることを特徴とする請求項
6記載のズームレンズ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08053593A JP3339906B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | ズームレンズ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08053593A JP3339906B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | ズームレンズ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06289295A JPH06289295A (ja) | 1994-10-18 |
JP3339906B2 true JP3339906B2 (ja) | 2002-10-28 |
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ID=13721049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08053593A Expired - Fee Related JP3339906B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | ズームレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3339906B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106526819A (zh) * | 2016-11-28 | 2017-03-22 | 河北汉光重工有限责任公司 | 一种昼夜型大倍率高清连续变焦光学镜头 |
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JP6270104B2 (ja) * | 2013-08-28 | 2018-01-31 | 株式会社リコー | ズームレンズ、撮像装置および監視用ビデオカメラ |
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JP6252983B2 (ja) | 2014-02-25 | 2017-12-27 | 株式会社リコー | ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 |
WO2016194110A1 (ja) * | 2015-06-01 | 2016-12-08 | オリンパス株式会社 | 単焦点光学系及びそれを備えた光学装置 |
-
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CN106526819A (zh) * | 2016-11-28 | 2017-03-22 | 河北汉光重工有限责任公司 | 一种昼夜型大倍率高清连续变焦光学镜头 |
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