JP3339497B2 - トラクタ - Google Patents

トラクタ

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JP3339497B2
JP3339497B2 JP2000171887A JP2000171887A JP3339497B2 JP 3339497 B2 JP3339497 B2 JP 3339497B2 JP 2000171887 A JP2000171887 A JP 2000171887A JP 2000171887 A JP2000171887 A JP 2000171887A JP 3339497 B2 JP3339497 B2 JP 3339497B2
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信雄 藤田
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体の旋回操作
に連動して前車輪の周速を後車輪の周速よりも増速して
駆動する前輪増速制御装置と旋回内側の後車輪を制動す
るブレーキ装置を備えたトラクタに関するもので、作業
条件、走行条件等によって、車輪の駆動形態の選択を簡
単な操作で行わせようとするものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、トラクタの走行駆動形態には、前車輪の周速を後車
輪の周速と略同速にする四輪等速駆動形態と、前車輪を
駆動しない後車輪による二駆駆動形態と、前車輪の周速
を後車輪の周速よりも略倍速にして駆動する前輪増速駆
動形態とに切り換え可能に構成されている。そして、実
開昭63−202523号公報に示されるように、圃場
での旋回時に、前記四輪等速駆動形態から前輪増速駆動
形態に切り換えるものが知られている。
【0003】しかしながら、トラクタによる圃場作業で
はスリップ状態や車両前後の重量バランスによって、こ
の旋回時の前輪駆動形態及び後輪の回転状態を適宜切り
換える必要があり、前記従来の切換操作具は、車両を二
駆駆動形態若しくは四輪等速駆動形態とに切換えるレバ
ーと、前記前輪増速制御装置を入切するレバー及び旋回
時のブレーキ制御の入切設定具とが別個に構成されてい
る為、作業に不慣れな操縦者は、迅速な旋回操作、例え
ば作業機の上昇操作やブレーキ操作等が遅れたり、誤操
作が生じ易くなるという課題があった。
【0004】また、前記個別のレバーを単一の設定器に
置き換える場合は、操縦者にとって前車輪の駆動状態及
び旋回時のブレーキ制御の入切状態が理解し易い設定ポ
ジションに配置する構成が望ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な課題に鑑みて、請求項1の発明では、前車輪1の動力
伝達状態を、非駆動状態、後車輪2の周速と略同速に駆
動する状態、後車輪2の周速よりも増速して駆動する状
態とに切換えるクラッチ機構19,25を設け、前記後
車輪2には左右独立して制動可能なブレーキ装置18,
18を設け、該クラッチ機構19,25及びブレーキ装
置18,18をコントローラの通電出力により作動可能
に構成とすると共に、トラクタの走行状態を、スイッチ
3により直進旋回共に二駆状態を維持する「二駆モー
ド」と、直進旋回共に後車輪2の周速と略同速に駆動す
る状態に維持する「四駆モード」と、直進時には後車輪
2の周速と略同速に駆動する状態とし旋回時に後車輪2
の周速よりも増速して駆動する状態に切換え且つ旋回内
側後車輪2を制動させる「旋回モード」とに順に換える
よう構成し、更に、請求項2の発明では、前記スイッチ
3によりトラクタを「二駆モード」から「旋回モード」
に切り換えるときには、必ず前記「四駆モード」を経由
して切り換える構成とした。
【0006】
【発明の効果】トラクタによる作業では、一般に硬質な
走行面では二駆走行、軟弱な走行面では四駆走行に切り
換える。更に旋回時に前車輪1の周速を後車輪2の周速
よりも増速して駆動し旋回内側の後車輪2にブレーキを
かける場合は、軟弱な走行面でスリップを防止して小回
り旋回を行えるように意図するものであるから、スイッ
チ操作により「二駆モード」、「四駆モード」、「旋回
モード」と順に切り換えることができれば、前述のよう
に各所のレバーを夫れ夫れ操作する必要が無く、作業状
態の変化に対しても走行形態を迅速に切り換えることが
できる。また、特に請求項2の発明のように、前記「二
駆モード」の次に必ず「四駆モード」を経由して「旋回
モード」に切り換える構成とすれば、「旋回モード」時
の直進時は四輪駆動であることが認識され易く、不慣れ
な操縦者にとってトラクタの設定状態が理解し易い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
例に基づいて説明する。トラクタは、図1、及び図4に
示されるように、車体4前部にはエンジン5を搭載し、
このエンジン5の左右側方にステアリングハンドル6に
よって操向する前車輪1,1を軸装し、車体後部には操
縦席7、及び後車輪2,2を軸装して、前記エンジン5
の回転動力を伝動装置を介して前車輪1、または後車輪
2を駆動走行する構成としている。
【0008】エンジン5後部に連結するクラッチハウジ
ング8には、主クラッチ9を内装し、エンジン5の回転
動力は、この主クラッチ9から伝動軸10を経て後部伝
動ケース11の変速装置12へ伝達される。この後部伝
動ケース11内からは、後部へ動力取出軸13を突出さ
せて、車体後方に連結する作業装置を伝動する。また、
変速装置12から走行軸14を経て後輪差動装置15を
連動し、この後輪差動装置15から左右の後車軸16を
介して、後車輪2を有する後輪軸17を伝動する。尚、
図中の符号18は、後車軸16を制動する後輪ブレーキ
である。
【0009】又、変速装置12から前駆クラッチ19、
及び前駆動軸20を介して前輪差動装置21を連動し、
更にこの前輪差動装置21からは、左右の前車輪軸22
等を介して、前車輪1を有する前輪軸23等を伝動す
る。前記前車輪22上には、この前車軸22の回転を制
動する前輪ブレーキ24と、この前車軸22から前輪軸
23への伝動を入切りする前輪クラッチ25等を設け
る。
【0010】各後輪ブレーキ18、前駆クラッチ19、
各前輪ブレーキ24、及び各前輪クラッチ25等は、油
圧力で作動されるもので、マイクロコンピュータを有す
るコントローラCPUからの出力指令によって、夫れ夫
れの電磁ソレノイドバルブ26,27,28,29等の
切り換え操作により作動する。又、ステアリングハンド
ル6の回転軸にはこの操向角、即ち操向方向を検出する
操向角センサ30を設け、この検出角度が一定以上大き
くなることによって、後述するように、前車輪1の駆動
を切として後車輪2による二輪駆動旋回か、或は前車輪
1の周速を後車輪2の周速よりも増速して駆動する前輪
増速制御による旋回かを切り換える構成となっている。
【0011】前記旋回形態を択一的に設定する切換具で
ある駆動モードスイッチ3は、例えばステアリングハン
ドル6近くのダッシュボード32に設けられ、指先で押
し込むことによってA,B,C,Dの四段階のポジショ
ンの切り換えが行えるもので、この切り換えがロータリ
ー形態で繰り返される構成としている。即ち、同スイッ
チ3を押し込む毎に、常時後車輪2による「二駆モード
A」、常時前後輪による「四駆モードB」、旋回時にだ
け四駆状態から前車輪1の周速を後車輪2の周速に対し
増速するように切り換える「スーパーフルターンモード
C(第一旋回モード)」、旋回時にだけ四駆状態から前
車輪1の駆動を切りとする「二駆ターンモードD(第二
旋回モード)」と順に切り換えられる構成としている。
この駆動モードスイッチ3によって選択される各モード
A〜Dは、ダッシュボード32の一部分に設ける表示部
にデジタル表示、もしくは点灯表示するものとして、こ
の表示の後直ちに各モードに応じたソレノイドバルブ2
6〜29へ出力するように時間遅れ装置、乃至遅延タイ
マーを設けると良い。この場合は、選択したモードが誤
っているときには、表示を見て確認してから、しかも出
力部を作動させない間に、駆動モードスイッチ3を再度
押して目的のモードを選択することができる。
【0012】次に、前記各駆動モード毎の伝動構成につ
いて説明する。前記駆動モードスイッチ3が「四駆モー
ドB」であるときには、前駆クラッチ19が入となり、
左右前輪クラッチ29は入の状態となる。よって、変速
装置12から出力された回転動力は、順に走行軸14、
後輪差動装置15、左右後車軸16、後車軸2と伝動さ
れると共に、前記変速装置12から出力された回転動力
は順に、前駆クラッチ19、前車軸20、前輪差動装置
21、左右各前車軸22、前輪クラッチ25と伝達さ
れ、前車輪1が伝動される。従って、トラクタは、前車
輪1と後車輪2による四輪駆動により走行する。
【0013】前記駆動モードスイッチ3が「二駆モード
A」であるときには、ソレノイドバルブ27への通電に
より前駆クラッチ19が切となり、左右ソレノイドバル
ブ29への通電により各前輪クラッチ25は切の状態と
なる。よって、変速装置12から出力された回転動力は
順に、走行軸14、後輪差動装置15、左右後車軸16
と伝達され、後車軸2が伝動され、前車輪1は駆動され
ない構成となっている。従って、トラクタは、後車輪2
による二輪駆動により走行する。
【0014】前記駆動モードスイッチ3が「スーパーフ
ルターンモードC」であるときには、通常トラクタは前
記「四駆モードA」の状態であり、前記操向角センサ3
0の検出値が所定の操向角度を検出すると、例えば左側
旋回であるときには、前記右側のソレノイドバルブ29
へ通電が行われ右前輪クラッチ25が切になり、更に右
ソレノイドバルブ28の通電により右前輪ブレーキ24
が効き、これによって、左旋回側の前車輪1の周速は、
前輪作動装置21の差動によって、走行速の二倍の速度
で駆動され、一方右側の前車輪1は自由回転状態とな
る。また、右旋回についても同様に行われ、これらの旋
回が終了すると、前記四輪駆動状態に戻る。
【0015】前記駆動モードスイッチ3が「二駆ターン
モードD」では、前記操向角センサ30の検出値が所定
の操向角度を検出すると、前駆クラッチ19の切と共
に、左右の前輪クラッチ25が切となって、四輪駆動状
態から前記「二駆モードA」のような二輪駆動状態に切
り換えられる。この場合、旋回を終了すると、前駆クラ
ッチ19、及び左右の前輪クラッチ25が入とになって
四駆状態に戻る。
【0016】尚、上記「スーパーフルターンモード
C」、及び「二駆ターンモードD」においては、前記旋
回操作に連動して旋回内側の後輪ブレーキ18をソレノ
イドバルブ26の出力によって作動する構成としてい
る。また、前記「二駆ターンモードD」では、前駆クラ
ッチ19は入とした状態で、左右両前輪クラッチ29を
切として、動力伝達を遮断する構成としても良い。
【0017】以上のように構成したトラクタによる作業
では、一般に硬質な走行面では「二駆モード」、軟弱な
走行面では「四駆モード」に切り換える。更に旋回時に
前車輪1の周速を後車輪2の周速よりも増速して駆動し
旋回内側の後車輪2にブレーキをかける場合は、軟弱な
走行面でスリップを防止して小回り旋回を行えるように
意図するものであるから、前述のように駆動モードスイ
ッチ3により「二駆モード」「四駆モード」「スーパー
フルターンモード」と順に切り換えることができ、従来
のように各所のレバーを夫れ夫れ操作する必要が無く、
作業状態の変化に対しても走行形態を迅速に切り換える
ことができる。また、ここでは前記駆動モードスイッチ
3により前記「二駆モード」の次に必ず「四駆モード」
を経由して「スーパーフルターンモード」に切り換える
構成としているので「スーパーフルターンモード」時の
直進時は四輪駆動に設定されていることが認識され易
く、不慣れな操縦者にとってトラクタの走行形態設定操
作がわかり易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクターの伝動機構を示す平面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】フローチャート。
【図4】トラクタの全体側面図。
【符号の説明】
1 前車輪 2 後車輪 3 駆動モードスイッチ 19 前駆クラッチ 25 左(右)前輪クラッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前車輪1の動力伝達状態を、非駆動状
    態、後車輪2の周速と略同速に駆動する状態、後車輪2
    の周速よりも増速して駆動する状態とに切換えるクラッ
    チ機構19,25を設け、前記後車輪2には左右独立し
    て制動可能なブレーキ装置18,18を設け、該クラッ
    チ機構19,25及びブレーキ装置18,18をコント
    ローラの通電出力により作動可能に構成とすると共に、
    トラクタの走行状態を、スイッチ3により直進旋回共に
    二駆状態を維持する「二駆モード」と、直進旋回共に後
    車輪2の周速と略同速に駆動する状態に維持する「四駆
    モード」と、直進時には後車輪2の周速と略同速に駆動
    する状態とし旋回時に後車輪2の周速よりも増速して駆
    動する状態に切換え且つ旋回内側後車輪2を制動させる
    「旋回モード」とに順に換えるよう構成したトラクタ。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ3によりトラクタを「二駆
    モード」から「旋回モード」に切り換えるときには、必
    ず前記「四駆モード」を経由して切り換える構成とした
    請求項1に記載のトラクタ。
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