JP3333925B2 - 製袋充填包装機における縦シール装置 - Google Patents

製袋充填包装機における縦シール装置

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JP3333925B2
JP3333925B2 JP21103695A JP21103695A JP3333925B2 JP 3333925 B2 JP3333925 B2 JP 3333925B2 JP 21103695 A JP21103695 A JP 21103695A JP 21103695 A JP21103695 A JP 21103695A JP 3333925 B2 JP3333925 B2 JP 3333925B2
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明利 森
重基 鈴木
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清 世古
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株式会社フジキカイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状成形された包
装フィルムの長手方向重合端縁部を積極駆動されるシー
ルローラにて挟持して、該フィルムにシールを施す製袋
充填包装機における縦シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製袋充填包装機において、包装フ
ィルムの給送方向に沿う長手方向重合端縁部に縦シール
を施す縦シール装置として、例えば実開昭51−970
75号公報に開示されるように、フィルムを挟持して強
制回転駆動される一対のシールローラに連接した加熱ロ
ーラにヒータを内装したものや、実開昭52−1188
759号公報に開示されるように、シールローラ自体に
ヒータを内装した技術が存在する。
【0003】前述した従来技術では、加熱ローラまたは
シールローラに内装されたヒータは、シールローラと一
体回転するので、ヒータの電源供給部には、ブラシリン
グを設ける必要があり、ブラシ接点の摩耗や接触不良等
による電源トラブルが発生することが往々にあった。ま
た、シールローラに一体的に設けたヒータからの熱伝導
による加熱方式のため、熱損失により加熱源温度とシー
ルローラにおけるフィルムシール面との温度差が大き
く、シールローラがフィルムにシールを施すのに必要な
温度に達するのに時間を要していた。
【0004】そこで、実開昭63−46308号公報の
如く、シールローラの円盤面に近接して、シールローラ
と一体回転しない固定式の加熱手段を設けた提案がなさ
れている。この構成の縦シール装置では、加熱手段の給
電部にブラシリングを設ける必要はなく、電源トラブル
を防止することができる。しかるに、加熱手段が近接配
置されるシールローラを放射熱により間接加熱させる方
式を採用しているため、前述したシールローラに一体的
にヒータを設けた構造のものよりも熱損失が大きく、シ
ールローラを最適なシール温度に加熱するのに更に時間
が掛かる問題を内在していた。なお、加熱手段として消
費電力の大きいものを用いることにより、加熱時間を短
縮することは可能となるが、その場合は製造コストやラ
ンニングコストが嵩む問題を招いてしまう。
【0005】前述した各種従来技術に内在する問題に対
処し得るものとして、実開平6−86921号公報に開
示の技術が存在する。この装置は、高周波の電磁線を発
生させる誘導コイルを収容した加熱部を、シールローラ
の外周面に近接して固定配置し、誘導加熱によりシール
ローラを直接加熱するよう構成されている。すなわち、
高周波誘導加熱方式によりシールローラを直接加熱する
から、加熱開始から目標温度までの加熱時間の短縮がで
き、また前述した熱損失の面での改善もなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た高周波誘導加熱方式の縦シール装置では、常に回転す
るシールローラにおけるフィルム挟持部から離間する外
周面(フィルムシール面)の略半周程度に対応して加熱部
を設けた構成となっているため、ローラの回転に伴う空
冷作用により熱が拡散してしまい、フィルム挟持部の温
度低下が予想される。従って、シールローラの回転時に
おけるフィルムシール面がシールに最適な目標温度とな
るように、予め温度低下を見越してシールローラを目標
温度より高い温度まで加熱する必要があり、効率的な加
熱が達成されずに消費電力が嵩む難点が指摘される。
【0007】また高周波誘導加熱方式を採用しているの
で、数キロヘルツから数十キロヘルツにサイクル変更す
るためのインバータ等のサイクル変換器を別途設ける必
要があり、製造コストが嵩む欠点もあった。
【0008】
【発明の目的】この発明は、前述した縦シール装置に内
在している前記諸種の欠点に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、熱効率を高めると共
に、必要電力量を低減でき、最適で安定したシール温度
を得ることで、極めて良好なフィルムシールが可能な製
袋充填包装機における縦シール装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の問題点を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、筒状成形されたフ
ィルムの給送方向に延在する重合端縁部に縦シールを施
す縦シール装置であって、前記筒状フィルムの重合端縁
部を挟む両側に対向的に配設され、該フィルムを挟持し
て相互に反対方向に回転される一対のシールローラと、
前記各シールローラに直接または該ローラに着脱可能に
取着される円盤ローラを介して関接的に連結され、該シ
ールローラを回転駆動させる回転駆動軸と、炭素鋼等か
らなる磁性体を材質として形成された前記各シールロー
ラまたは円盤ローラにおける一方の円盤面に近接して固
定配置され、低周波の電磁線によってシールローラに渦
電流を発生させる誘導コイルを備えた円筒形のケーシン
グからなる加熱手段とからなり、前記各回転駆動軸は、
その軸線が対応する円筒形ケーシングの中心軸線と一致
した状態で該ケーシングに回転自在に挿通されているこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】筒状に成形されたフィルムの重合端縁部は、該
端縁部を挟持する一対のシールローラにより下流側に給
送される。各シールローラまたは該シールローラが着脱
可能に取着される円盤ローラの一方の円盤面に近接配置
した加熱手段の誘導コイルに低周波電流を流すと、シー
ルローラ内に渦電流が発生して該ローラのフィルムシー
ル面全体は短時間で加熱される。従って、一対のシール
ローラに挟持されて下流側に給送される重合端縁部は加
熱シールされる。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る製袋充填包装機における
縦シール装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。なお、実施例では縦シー
ル装置が採用される包装機として横型製袋充填包装機を
例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、縦型製袋充填包装機にも応用し得るものであ
る。
【0012】図1に示す如く、実施例に係る横型製袋充
填包装機10は、被包装物12を、アタッチメント14
により所定間隔毎に下流側に給送する供給コンベヤ16
を備えている。この供給コンベヤ16の下流側には、一
対の繰出しローラ18,18により供給ロール20から
繰出されたフィルム22を筒状に成形する製袋器24が
配置され、供給コンベヤ16から供給される被包装物1
2は筒状成形されたフィルム22に充填される。また筒
状成形されたフィルム22の長手方向の重合端縁部22
aを挟む両側に一対の送りローラ26,26(一方のみ図
示)が配設され、該送りローラ26,26により筒状フィ
ルム22の給送が行なわれる。
【0013】前記送りローラ26,26の下流側に、図
2および図7に示す支持機構(後述)を介して一対のシー
ルローラ(縦シーラ)28,28が前記重合端縁部22a
を挟んで配設され、各ローラ28は、後述する低周波誘
導加熱方式の加熱手段32により夫々所要温度に加熱さ
れるよう構成されている。そして、図1に示す温度制御
手段34により制御された加熱手段32,32を介して
シールローラ28,28が目標シール温度(適正加熱温
度)まで加熱された状態で、一対のシールローラ28,2
8により重合端縁部22aを加圧・加熱することにより
センターシール(縦シール)を施すようになっている。
【0014】またシールローラ28,28の更に下流
に、水平なフィルム給送経路を挟んで上下に対向する一
対のシール体(エンドシーラ)30,30が配設され、各
シール体30は、前記温度制御手段34を介して温度調
節されるヒータ(図示せず)を内蔵している。そしてヒー
タを目標シール温度まで加熱した状態で、一対のシール
体30,30により筒状フィルム22の被包装物12を
挟む前後にエンドシールを施すと共に、該シール体30
に配設したカッタ31により切断するよう構成されてい
る。
【0015】前記シールローラ28,28の支持機構
は、包装機10におけるフィルム給送経路の下方に配設
した固定プレート36に、該経路を挟んでフィルム給送
方向と交差する方向に離間して一対のホルダ38,38
(図2に一方のみ図示)が配設され、各ホルダ38に支点
軸40が夫々垂直に挿通支持されている。各支点軸40
におけるホルダ38からの上部突出部には、シールロー
ラ28の回転駆動軸42を内部に支持する支持筒44
が、その径方向に突設した腕部44aを介して水平揺動
可能に配設される。また支持筒44の上端には、一端が
前記支点軸40に水平揺動可能に枢支された取付板46
が配設されており、この取付板46の上面に、低周波の
電磁線を発生させる誘導コイル48を備えた加熱手段3
2が配設してある。
【0016】前記加熱手段32は、図4〜図6に示す如
く、周方向の一部が径方向に亘って切欠かれた支持リン
グ50の内周上面に立設された内側鉄心52と、外周側
面に配設された外側鉄心54とから円筒状のケーシング
56が構成される。内側鉄心52は、多数のけい素鋼板
薄板を巻き重ねることにより円筒状に構成され、また外
側鉄心54は、周方向に所要間隔離間して配設された複
数の弧状セグメント54aにより円筒状に構成され、両
鉄心52,54の間に画成された環状空間に、50〜6
0ヘルツの低周波電流を流すことにより低周波の電磁線
を発生させる誘導コイル48が内装されている。なお、
誘導コイル48における各鉄心52,54と対向する内
周部と外周部および支持リング50と対向する底部に
は、断熱性の被覆材58が夫々取付けられる。また誘導
コイル48の上端は、両鉄心52,54の上端より僅か
に下方に臨むよう設定されている(図4参照)。
【0017】なお、前記支持リング50の中心通孔50
aには、図4に示す如く、軸方向一端に半径方向外方に
延出するフランジ60aを形成した筒状のスペーサ60
が、フランジ60aを支持リング50の下面に当接した
状態で内挿されている。そして、中心通孔50a内に臨
むスペーサ60の外周面に、前記内側鉄心52の下部内
周面が当接して支持されるようになっている。
【0018】前記ケーシング56の中心通孔56aおよ
び取付板46の中心通孔46aは、前記支持筒44の中
心通孔44bと一致するよう設定され、該支持筒44の
中心通孔44bに回転自在に挿通された回転駆動軸42
の上部が、取付板46の中心通孔46aを介してケーシ
ング56の中心通孔56a内に非接触で臨んでいる。回
転駆動軸42の上端には、図4に示す如く、円盤ローラ
62が、その下面における軸中心に垂設した軸部62a
を駆動軸42の中心通孔42aに嵌挿することにより、
一体回転可能に取付けられている。そして、この円盤ロ
ーラ62の上面に、前記シールローラ28が着脱自在に
取着されるようになっている。また円盤ローラ62は、
その下面とケーシング56の上面との間に僅かの隙間を
介在させて位置し、前記誘導コイル48に発生する低周
波の電磁線によりシールローラ28内に渦電流を効率的
に発生させるよう設定される。なお、円盤ローラ62の
直径は、前記ケーシング56の外径より僅かに小さく設
定されると共に、該円盤ローラ62の下面には、前記誘
導コイル48の配設位置と対応する部位に薄い環状の銅
板64が配設してある。この銅板64は、円盤ローラ6
2およびシールローラ28に渦電流を効率的に発生させ
るべく機能するものである。またシールローラ28およ
び円盤ローラ62は、夫々炭素鋼等からなる磁性体を材
質として形成されている。
【0019】前記各駆動回転軸42に円盤ローラ62を
介して取付けられるシールローラ28は、円盤ローラ6
2が配設される側と反対側(上端)に半径方向外方に突出
するフランジ28aが形成され、図3に示すように、前
記重合端縁部22aを挟んで対向する両シールローラ2
8,28におけるフランジ28a,28aの外周シール面
28b,28bで、該重合端縁部22aを挟持するよう
構成されている。そして、両シールローラ28,28
が、前記加熱手段32,32により誘導加熱されること
により、シール面28b,28bで挟持される重合端縁
部22aが加熱シールされる。
【0020】図7に示す如く、前記一方の支持筒44に
調整ナット66が配設されると共に、該ナット66の端
部と他方の支持筒44に配設したねじ68との間に引張
りばね70が張設されており、該ばね70により一対の
シールローラ28,28は、そのシール面28b,28b
で筒状フィルム22の重合端縁部22aを所定圧力でも
って挟持するよう設定されている。なお、調整ナット6
6で引張りばね70の張力を調整することにより、シー
ル面28b,28bでのフィルム挟持圧力を調整するこ
とができる。
【0021】前記支持筒44,44の下端にシーラ開閉
レバー72,73が配設され、該レバー72,73におけ
る支持筒44,44の半径方向外方に延出する一方の延
出部72a,73aが、対応する支点軸40,40の下部
突出部に水平揺動自在に枢支されている。また、シーラ
開閉レバー72,73における支点軸40,40に枢支さ
れる延出部72a,73aと反対側に延出する延出部7
2b,73bにフォロワ74が夫々回転自在に枢支して
ある。前記固定プレート36にブラケット75およびモ
ータプレート90を介して配設された正逆回転可能なモ
ータ76には、図7に示す如く、その出力軸76aに図
示形状のシーラ開閉カム77が一体回転可能に配設され
ている。シーラ開閉カム77は、前記フォロワ74,7
4が枢支された延出部72b,73bの間に臨み、両フ
ォロワ74,74は、シーラ開閉カム77のカム面に係
合当接可能に構成される。すなわち、前記モータ76を
正逆方向に付勢してシーラ開閉カム77を正逆方向に回
転させることにより、該カム77とフォロワ74,74
との係合作用下に、一対のシーラ開閉レバー72,73
は前記支点軸40,40を支点として相互に近接・離間
移動し、これにより一対のシールローラ28,28を、
相互に近接した閉成位置(シール位置)と相互に離間した
開放位置との間を移動させるようになっている。
【0022】前記一方のシーラ開閉レバー73には、フ
ォロワ74が枢支される延出部73bから更に外方に延
出する自由端に、前記モータプレート90に一端が係止
された引張りばね78の他端が係止されている。またモ
ータプレート90にホルダ79を介してノブボルト80
が調整自在に配設され、前記引張りばね78は、ノブボ
ルト80に一方のシーラ開閉レバー73における延出部
73bの自由端部を当接するよう付勢し、前記シールロ
ーラ28,28のフィルム挟持位置を位置決めするよう
にしている。
【0023】前記モータプレート90に位置確認センサ
81が配設され、該センサ81は、シーラ開閉カム77
に一体的に配設した検出片82を検出可能に設定されて
おり、該検出片82の検出状態によってシーラ開閉レバ
ー72,73(シールローラ28,28)の開閉を確認し得
るよう構成してある。
【0024】前記両支点軸40,40のホルダ38,38
から下方に突出する部位に駆動歯車83,83が回転自
在に配設され、各駆動歯車83は、対応する回転駆動軸
42の支持筒44から下方に突出する部位に配設した従
動歯車84と噛合している。すなわち、一方の駆動歯車
83を図示しない駆動手段により回転駆動すれば、駆動
歯車83,83を介して従動歯車84,84は相互に反対
方向に回転し、これにより一対のシールローラ28,2
8も相互に反対方向に回転して、筒状フィルム22を下
流側に給送するようになっている。なお、各組の駆動歯
車83と従動歯車84とは、前記シーラ開閉レバー7
2,73が開閉しても常に噛合状態を保持するよう構成
されている。
【0025】前記各シールローラ28には、シール面2
8bに近接する内部に、フィルムへの加熱現在温度を検
出する熱電対やサーミスタ等の感温素子からなる温度検
出手段86が配設されている。前記各回転駆動軸42の
下端に温度検出手段86の継電用ブラシリング87が配
設され、温度検出手段86のリード線(図示せず)は駆動
軸42の中心通孔42aを配線されて該ブラシリング8
7に接続されている。また、前記シール開閉レバー7
2,73にホルダ88,88を介してブラシ89,89が
配設され、各ブラシ89が対応するブラシリング87に
接触するようにしてある。各ブラシ89は、前記温度制
御手段34に接続され、各温度検出手段86で検出した
温度データが、前記温度制御手段34に入力されるよう
になっている。そして温度制御手段34では、目標シー
ル温度(適正加熱温度)と逐次入力される現在温度とを比
較し、両温度が一致するように前記加熱手段32,32
を作動制御するよう構成している。なお、温度制御手段
34には、包装用フィルムや包装回転数に応じた目標シ
ール温度が予め入力記憶されるようになっている。
【0026】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る縦シール装置の作用につき説明する。前記各シールロ
ーラ28に近接配置した加熱手段32の誘導コイル48
に低周波電流を流すことにより、シールローラ28に渦
電流を発生させ、該ローラ28を誘導加熱する。シール
ローラ28の現在温度は、前記温度検出手段86を介し
て温度制御手段34に入力され、該測定温度が目標シー
ル温度と一致するまで加熱を継続する。このシールロー
ラ28が目標シール温度まで加熱された状態で、筒状フ
ィルム22の重合端縁部22aのシールを開始すると、
両シールローラ28,28のシール面28b,28bに挟
持されて下流側に給送される重合端縁部22aは加熱シ
ールされる。
【0027】前記シールローラ28,28は、筒状フィ
ルム22の重合端縁部22aを下流側に給送するべく相
互に反対方向に回転されているから、空冷作用により冷
却されるが、各ローラ28は、前記円盤ローラ62の下
円盤面に近接配置した加熱手段32によりシール面28
b全体が常に誘導加熱されているから、熱損失を低減し
てフィルム挟持位置での温度低下によるシール不良を防
止することができる。しかも、シールローラ28の温度
は、前記温度制御手段34により常に目標シール温度に
保持されるようになっているので、重合端縁部22aの
安定したシールが行なわれる。
【0028】なお、前記加熱手段32はシールローラ2
8に対し非接触で固定配置されるものであるから、ブラ
シリング等を介することなく給電を行なうことができ、
電源トラブルの発生を無くし得ると共に、構造が簡単と
なって保守性も向上する。また低周波誘導加熱方式の加
熱手段32を使用したことにより、サイクル変換器を設
ける必要はないから、製造コストを低廉に抑えることが
できる。
【0029】ここで、図10に示すように、一対のシー
ルローラ92,92に連接した加熱ローラ93,93に鋳
込みヒータ94を夫々内装した従来技術に係る縦シール
装置では、シールローラ92の温度制御は、温度センサ
95を該ローラ92のシール面の直近に挿入して行なっ
ているが、温度センサ95を挟んでシール面と反対側に
ヒータ94が配置されているので、温度の上昇時にも下
降時にもタイムラグのためにシール面を目標シール温度
に正確に維持するのが難しく、殊に薄いフィルムの加熱
シールは困難であった。これに対して実施例に係る誘導
加熱方式の縦シール装置では、シールローラ28自体が
発熱するので、目標シール温度に対してタイムラグは少
なく、シール面28bの温度を精度よく維持でき、薄い
フィルム22でも良好な加熱シールが可能である。
【0030】
【実験例について】図4に示す実施例の縦シール装置
と、図10に示す鋳込みヒータ方式の従来技術に係る縦
シール装置とにおいて、各シールローラ28,92を室
温から摂氏200度まで加熱するときの温度立上がり
と、摂氏200度から室温までの温度立下がりを測定し
た結果を、図8のグラフに示す。
【0031】すなわち実験では、誘導コイル48に電流
を流したときの実施例のシールローラ28の温度立上が
り特性は、鋳込みヒータ方式に比べて早く、室温から摂
氏200度までの立上がり時間が鋳込みヒータ方式では
13分掛かったものが、誘導加熱方式では8分に短縮さ
れ、比率では約62%に短縮され、そのときの消費電力
も約62%に節約できることが判明する。また電流を切
ったときの立下がり時間の測定結果から求められる立下
がり時定数は、従来の鋳込みヒータ方式の37分に対し
て誘導加熱方式では27分であり、誘導加熱方式の熱容
量は鋳込みヒータ方式に比較して約73%であることも
わかる。従って、誘導加熱方式における温度立下がり特
性は、立上がりのときと逆で急速に落ちるので、包装能
力等の段取り替えの際の時間ロスを少なくすることが可
能となる。
【0032】なお前記実験例において、誘導加熱方式の
加熱手段32におけるケーシング56の温度上昇は軽度
で、摂氏70度程度までしか上昇しなかった。
【0033】また、アルミニウム箔を貼り合わせたプラ
スチック包装材料を使用した包装テストでは、誘導加熱
容量が300ワット相当で、シールローラ28の温度を
摂氏300度に設定したとき、毎分36メートルの速度
で長時間連続シールできた。これは長さ180ミリのピ
ロータイプ包装品を毎分200個の能力で包装するとき
の速度に相当する。これを図10に示す鋳込みヒータ方
式で行なうと、連続運転中のシールローラ92の温度を
連続して摂氏300度に保てなかった。
【0034】
【別実施例について】図9は、別実施例に係る縦シール
装置を示すものであって、基本的な構成は前述した実施
例と同一であるので、異なる部分についてのみ説明す
る。図に示す如く、前記各シールローラ28のシール面
28bに近接する内部位置に、加熱されることにより蒸
発ガスを発生させる作動液を封入した環状のヒートパイ
プ85が配設されており、加熱手段32により加熱され
るシールローラ28のシール面28bの温度分布を均一
とするよう構成されている。このように、均熱化手段と
して機能するヒートパイプ85をシールローラ28に内
装することにより、該シールローラ28,28により加
熱シールされる重合端縁部22aのシールをより安定さ
せることが可能となる。すなわち、重合端縁部22aの
加熱シールに際し、加熱手段32により誘導加熱される
各シールローラ28は、そのシール面28bに近接する
内部に配設したヒートパイプ85により、該シール面2
8bの全周に亘る温度分布が均一に保持されると共にシ
ール時にフィルム22に奪われる熱量を最少限に抑え、
安定した良好なシールが達成されるものである。
【0035】実施例ではシールローラ28に温度検出手
段86を内装してローラ温度を検出するようにしたが、
本願はこれに限定されるものでない。例えば、図2およ
び図3に二点鎖線で示す如く、シールローラ28のシー
ル面28bに近接して非接触で温度を測定可能な赤外線
式の温度検出手段91を配設し、該手段91で測定した
シールローラ28の現在温度を温度制御手段34に入力
して加熱手段32の温度制御を行なうようにすることが
できる。この場合は、温度検出手段91に関連するブラ
シリング等を省略することができ、接点不良等のトラブ
ルの発生を無くすことが可能となる。
【0036】また、実施例ではシールローラ28と円盤
ローラ62とを別体として構成したが、両ローラを一体
に構成するようにしてもよい。更に、均熱化手段として
は、作動液を封入したヒートパイプを配設するのに代え
て、シールローラに環状の通路を穿設し、該通路に作動
液を封入することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る製袋充
填包装機における縦シール装置によれば、シールローラ
を加熱するための加熱手段を固定配置したから、電源供
給用のブラシリングを設ける必要がなく、ブラシ接点の
摩耗や接触不良等による電源トラブルを防止できる。し
かも、シールローラまたは該ローラが着脱自在に取着さ
れる円盤ローラの円盤面に近接して加熱手段を配設して
あるので、シールローラの回転中であっても該ローラ全
体を常時直接加熱することが可能となり、熱損失を著し
く低減できると共に消費電力も低く抑えることが可能と
なる。
【0038】また、50〜60ヘルツによる低周波誘導
加熱方式を採用することで、誘導加熱のためにサイクル
変換器を別途設ける必要がない。更に、誘導加熱方式で
あるからシールローラ自体が熱源となっており、包装機
が停止から運転に入ったときのフィルムに奪われる熱量
の補給が早く行なわれ、安定したシールを達成し得る。
更にまた、シールローラの温度を、温度制御手段により
常に目標シール温度に保持するようにしたから、重合端
縁部の安定したシールが行なわれる。なお、シールロー
ラのシール面温度を検出する手段として非接触の温度検
出手段を採用することで、温度検出手段用のブラシリン
グをも省略することができ、構成の簡略化が達成され
る。また、加熱手段により加熱されるシールローラのシ
ール面の温度分布を均熱化手段により均一とするよう構
成することで、重合端縁部のシールをより安定させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る縦シール装置を配設した横型製袋
充填包装機の概略構成図である。
【図2】実施例に係る縦シール装置を一部破断して示す
側面図である。
【図3】実施例に係る縦シール装置における要部平面図
である。
【図4】実施例に係るシールローラと加熱手段の配設部
を示す縦断正面図である。
【図5】実施例に係る加熱手段の平面図である。
【図6】実施例に係る加熱手段の底面図である。
【図7】実施例に係る縦シール装置の要部横断平面図で
ある。
【図8】実験例の結果を示すグラフ図である。
【図9】別実施例に係る縦シール装置の要部縦断正面図
である。
【図10】従来技術に係る縦シール装置の要部縦断正面
図である。
【符号の説明】
22 フィルム 22a 重合端縁部 28 シールローラ 28b シール面 32 加熱手段 34 温度制御手段 42 回転駆動軸 48 誘導コイル 56 ケーシング 64 円盤ローラ 85 ヒートパイプ(均熱化手段) 86 温度検出手段(接触式) 87 継電用ブラシリング 89 ブラシ 91 温度検出手段(非接触式)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世古 清 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目380 番地 株式会社フジキカイ名古屋工場内 審査官 一ノ瀬 覚 (56)参考文献 特開 平5−310226(JP,A) 特開 平6−255630(JP,A) 実開 昭51−97075(JP,U) 実開 昭63−46308(JP,U) 実開 昭56−26612(JP,U) 実開 平6−86921(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 51/10 - 51/30 B29C 65/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状成形されたフィルム(22)の給送方向
    に延在する重合端縁部(22a)に縦シールを施す縦シール
    装置であって、 前記筒状フィルム(22)の重合端縁部(22a)を挟む両側に
    対向的に配設され、該フィルム(22)を挟持して相互に反
    対方向に回転される一対のシールローラ(28,28)と、 前記各シールローラ(28)に直接または該ローラ(28)に着
    脱可能に取着される円盤ローラ(62)を介して関接的に連
    結され、該シールローラ(28)を回転駆動させる回転駆動
    軸(42)と、炭素鋼等からなる磁性体を材質として形成された 前記各
    シールローラ(28)または円盤ローラ(62)における一方の
    円盤面に近接して固定配置され、低周波の電磁線によっ
    てシールローラ(28)に渦電流を発生させる誘導コイル(4
    8)を備えた円筒形のケーシング(56)からなる加熱手段(3
    2)とからなり、 前記各回転駆動軸(42)は、その軸線が対応する円筒形ケ
    ーシング(56)の中心軸線と一致した状態で該ケーシング
    (56)に回転自在に挿通されていることを特徴とする製袋
    充填包装機における縦シール装置。
  2. 【請求項2】 前記各シールローラ(28)に、該ローラ(2
    8)の温度を測定する温度検出手段(86)を配設し、 前記シールローラ(28)の回転駆動軸(42)に、前記温度検
    出手段(86)の継電用ブラシリング(87)を配設すると共
    に、該ブラシリング(87)に接触するブラシ(89)を設け、 前記温度検出手段(86)で測定された現在温度と、予め設
    定入力された目標シール温度とによりシールローラ(28)
    の温度を最適温度に制御する温度制御手段(34)を備える
    請求項1記載の製袋充填包装機における縦シール装置。
  3. 【請求項3】 前記各シールローラ(28)におけるシール
    面の温度を非接触で測定する温度検出手段(91)を備え、 前記温度検出手段(91)で測定された現在温度と、予め設
    定入力された目標シール温度とによりシールローラ(28)
    の温度を最適温度に制御する温度制御手段(34)を備える
    請求項1記載の製袋充填包装機における縦シール装置。
  4. 【請求項4】 前記シールローラ(28)に、該ローラ(28)
    のシール面(28b)に近接するように環状の均熱化手段(8
    5)を配設した請求項1,2または3の何れかに記載の製
    袋充填包装機における縦シール装置。
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