JP3331886B2 - 挟着装置 - Google Patents

挟着装置

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JP3331886B2
JP3331886B2 JP32044196A JP32044196A JP3331886B2 JP 3331886 B2 JP3331886 B2 JP 3331886B2 JP 32044196 A JP32044196 A JP 32044196A JP 32044196 A JP32044196 A JP 32044196A JP 3331886 B2 JP3331886 B2 JP 3331886B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,シート材の束を挟
着する挟着装置に関するものであり,更に詳しくは,シ
ート材を束ねる挟着板の自動送りの適正を検知する検知
手段を備えた挟着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数枚のシート材の端部を挟
着板で挟着する挟着機が知られている(実公昭47−1
2089号公報参照)。
【0003】図18はこの挟着機を示したものである。
この挟着機は,ベース1の一端にハンドル2を回動可能
に設け、ベース1とハンドル2との間にカバー3を設
け,ベース1の上面にガイド溝4を形成し、このガイド
溝4とカバー3との間に連結挟着部材5を収納してい
る。この連結挟着部材5は、挟着部材5Nをホッチキス
針のように接着剤で連結したものであり、各挟着部材5
NはU字状に折り曲げられている。
【0004】連結挟着部材5の他端側(後端部)は、図
19,図20に示す押棒6に摺動可能に設けられた金具
7に当接されており、この金具7は押棒6に設けたスプ
リング9によって連結挟着部材5を付勢している。この
付勢により、連結挟着部材5の一端側(先端部)が溝4
の一端4Aに当接している。
【0005】ハンドル2の下面には押板8が設けられて
おり、ハンドル2を図18の実線位置から鎖線位置へ回
動させると、押板8が連結挟着部材5の先端の挟着部材
5Nの折曲基部に当接し,挟着部材5Nを連結挟着部材
5から切り離す。そして、この切り離された挟着部材5
Nのみが押板8の押圧によってさらに圧縮変形され、矢
印P方向に差し込まれた複数枚の用紙の端部が挟着部材
5Nによって挟着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな挟着装置の場合,ハンドル2の手動操作により挟着
動作を行うので,複写機やファクシミリ等の事務機器に
装着することはできないと共に,挟着部材5Nが予めU
字形状に湾曲されているので,嵩張りやすく,多量の装
填ができない。このため,頻繁に連結挟着部材5を補給
しなければならないという手間がかかる問題がある。
【0007】一方,企業の事務所等に設置されるファク
シミリなどでは,送信されたファクシミリのトレイ或い
はデスクの上に,ファクスが累積すると,数カ所の当て
名宛のファクスが入り交じってしまう懸念がある。
【0008】また,複写機には,所定部数にソートされ
たコピー紙を束ねる電動ホッチキスを備えたものがある
が,電動ホッチキスではステープルによる綴じ合わせを
行うために,コピー紙を混じり合わないように単に分離
しておくということはできない。
【0009】そこで,複写機やファクシミリ或いは事務
用印刷機などのシート材の束をスタックする装置に装着
され,複数部数のシート材の束が混じり合わないよう
に,自動的に分離できる挟着装置の研究が進められてい
る。
【0010】このような挟着装置は,挟着板を把持する
側の先端部同士が挟み合うように対向し,各々支点軸を
中心に回動する一対のクランプを有しており,このクラ
ンプの先端部の対向面に,シート材の束を挟む板状の挟
着板の端部を係止する顎部が段設され,この一対の顎部
の基部に挟着板を把持させ,この把持した挟着板の近く
にシート材の束を位置させ,一対のクランプを狭めるこ
とにより,挟着板を屈曲させてシート材の束を挟むよう
になっている。
【0011】また,挟着板は細長い矩形に形成され,幅
方向の側縁部同士がテープなどで連結されて連結挟着板
を構成している。連結挟着板を収納するカートリッジと
一対のクランプとの間には,カートリッジから一対のク
ランプ間に連結挟着板を送るスライダを備えている。
【0012】しかしながら,このような挟着装置の場
合,スライダがカートリッジから一対のクランプまで移
動したら一対のクランプが挟着動作を行うようなシーケ
ンスを行うと,一対のクランプ間に挟着板が送られてい
なくても,一対のクランプ同士が挟着動作を行ってしま
うので,コピー紙などのシート束を傷めることがある。
また,複数枚の挟着板が詰まったり、挟着板を途中まで
送った状態でクランプを閉じたりすると,クランプまた
はクランプの駆動機構を傷めることが懸念される。
【0013】本発明は,このような知見に基づいてなさ
れたものであり,挟着板を屈曲してシート材を挟着する
クランプに挟着板がセットされているかどうかを検知
し,さらに,挟着板がセットされていない場合には所定
回数挟着板を送る動作を行わせ,所定回数内に挟着板が
クランプにセットされない場合に,クランプの停止させ
る挟着装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の請求項1にかかる挟着装置は,板状の挟着
板同士を連結した連結挟着板を収納するカートリッジ
と,前記連結挟着板の先頭の挟着板の上下両端部を把持
して屈曲させる一対のクランプと,前記カートリッジか
ら前記一対のクランプとの間を往復して,前記連結挟着
板を前記カートリッジから前記一対のクランプに送るス
ライダと,前記一対のクランプと前記スライダとの駆動
制御を行う制御手段を備えた挟着装置において,前記一
対のクランプに前記連結挟着板の挟着板がセットされて
いるかどうかを検知する挟着板セット検知手段を備え,
前記制御手段は,前記一対のクランプの挟着板屈曲動作
を停止させた状態で、前記スライダに連結挟着板を送る
動作を所定回数行わせ,この所定回数内に連結挟着板の
挟着板がクランプにセットされない場合に,前記一対の
クランプと前記スライダとの駆動を停止する機能を有す
ることを特徴とする。
【0015】挟着板セット検知手段は,クランプの近傍
に設けられるマイクロスイッチやフォトセンサ等で構成
され,その出力はクランプを駆動する例えばモータやシ
リンダなどの制御手段に出力される。この制御手段は,
マイコン制御回路のみならず,電子回路やリレーシーケ
ンス回路で構成しても良い。
【0016】本発明の請求項1の挟着装置によれば,挟
着板セット検知手段により,一対のクランプに連結挟着
板の挟着板がセットされているかどうかを検知し,挟着
板が途中で詰まったり、途中まで送った状態でクランプ
にセットされていない場合には,制御手段により,所定
回数挟着板を送る動作をスライダに行わせ,所定回数内
に挟着板がクランプにセットされない場合に,クランプ
の屈曲動作を停止できる。挟着板はクランプの屈曲動作
時に連結挟着板から分離される。この分離はクランプの
屈曲押圧力によって行われても良いが,カッター等で分
離するようにしても良い。
【0017】本発明の請求項2にかかる挟着装置は,請
求項1の挟着装置において,前記挟着板セット検知手段
が前記挟着板がクランプにセットされないこと検知した
ときに,挟着板が挟着板にセットされていない状態を表
示するための出力手段を備えていることを特徴とする。
【0018】この出力手段は,挟着装置自身に設けた表
示手段に出力しても良いが,挟着装置がセットされる複
写機やファクシミリなどの操作パネル等の表示手段に挟
着板の未セット状態を表示させるものでも良い。
【0019】本発明の請求項2の挟着装置によれば,請
求項1の作用効果に加えて,スライダの連結挟着板の送
り動作回数をカウントし,このカウント数内に挟着板が
クランプにセットされない場合に,挟着板のセットされ
ていない状態を操作者に知らせることができる。
【0020】本発明の請求項3にかかる挟着装置は,請
求項2の挟着装置において,前記連結挟着板を収納する
カートリッジの挟着板出口近傍に前記カートリッジ内の
挟着板を検知して連結挟着板がカートリッジ内に無いこ
とを出力する残存挟着板検知手段を備えていることを特
徴とする。
【0021】本発明の請求項3の挟着装置によれば,残
存挟着板検知手段により,カートリッジに連結挟着板が
無いことを検知し,さらに,クランプ側の挟着板セット
検知手段が挟着板をないことを検知したときに,連結挟
着板がカートリッジ側に無いことを表示することができ
る。
【0022】また,カートリッジに挟着板があって,ク
ランプ側に挟着板がない場合に,所定回数スライダを送
ってもクランプ側において挟着板が検知されない場合に
は,スライダの移動領域内で挟着板が詰まっていること
を操作者に知らせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に,本発明の好ましい実施形態
にかかる挟着装置を図面に基づいて説明する。
【0024】図3〜図17はこの実施の形態の挟着装置
の構成を概略的に示している。図3〜図17において、
10は例えば複写機等に取り付けられる挟着装置であ
り、この挟着装置10は、装置本体11と、この装置本
体11に着脱自在に装着されるカートリッジ100とか
ら構成されている。
【0025】装置本体11のハウジング12には、カー
トリッジ100に取り付けられたスライダ150を左右
に往復移動させる往復移動機構30と、挟着板101を
折り曲げるクランプ機構50と、往復移動機構30およ
びクランプ機構50を駆動させる駆動機構80とが設け
られている。
【0026】[ハウジング]ハウジング12には、図3
に示すように、カートリッジ100を載置するテーブル
13が設けられており、このテーブル13の横にはクラ
ンプ機構50を設けたクランプ室14が形成されてい
る。また、ハウジング12には、テーブル13およびク
ランプ室14の下方に、ギア室15およびカム室16が
形成されている。
【0027】テーブル13には、左右(図5において)
に延びた長方形のアーム孔17と、左右に延びるととも
に幅が2段階になっているロック解除孔18と、前後方
向に延びるとともに中間部の幅が広くなっている係止孔
19とが設けられている。
【0028】ロック解除孔18の側面には突出部18A
が形成されており、この突出部18Aには下方に行くほ
ど突出する傾斜面が形成されている。
【0029】テーブル13の下面には、図3に示すよう
に,保持部20が形成され、この保持部20にはネジ2
1が螺合されている。このネジ21には係止片22がネ
ジ21に沿って移動可能に取り付けられており、ネジ2
1に取り付けたスプリング23によって係止片22が右
方向(図3,図4および図6において)へ付勢されてい
る。
【0030】係止片22の上部には、図5において左側
(図15において右側)へ突出した係止部22Aが形成
され、この係止部22Aが係止孔19へ挿入されてい
る。そして、左右方向(図5,11,15において)に
おける係止部22Aと係止孔19との間に所定の隙間が
形成されている。係止部22Aとカートリッジ100の
係止突起110Aとが係合してカートリッジ100がテ
ーブル12の上面に固定される。
【0031】また、テーブル13の上面には、クランプ
室14を形成する側壁14Aに沿って上下方向に延びた
ガイドレール24が形成されている。また、テーブル1
3の上面の前側には上方に突出した支持部材25が設け
られており、この支持部材25には、発光ダイオード2
6Aと受光ダイオード26Bとからなるセンサ26(残
存挟着板検知手段)が設けられている。
【0032】このセンサ26は、発光ダイオード26A
が発光した光を後述するカートリッジ100の搬送路1
13にある連結挟着板200のテープ201で反射さ
せ、この反射光を受光ダイオード26Bで受光させるこ
とにより挟着板101の有無を検知するものである(図
2および図22参照)。テープ201からの反射光によ
り挟着板101の有無を検知するものであるから、確実
に挟着板101の有無を検知することができる。ちなみ
に、挟着板101からの反射光で検知するようにする
と、挟着板101と挟着板101との間の隙間にセンサ
26が位置した場合、挟着板101を検知することがで
きなくなる。
【0033】テーブル13の前端部には前壁部Vが形成
され、ハウジング12の側壁28の前端にはシート束S
を載置するための段部28A(図7参照)が形成されて
いる。図11に示すように、前壁部Vの上面Vaと段部
28Aと支持部材25の上面25aとはシート束Sを載
置するために同じ高さとなっている。
【0034】側壁28の内側には、スライダ150によ
って送られてきた挟着板101を所定位置に止めるスト
ッパ29と、挟着板101が所定位置に送られてきたこ
とを検知するマイクロスイッチM1とが設けられてい
る。図7のM2は後述する駆動カム85が初期位置(ホ
ームポジション)に戻ってきて,クランプ部51,52
が開いているか否かを検知するマイクロスイッチであ
る。このマイクロスイッチM2は,図8(A)に示すカ
ム90の側面部に突出させた円板状凸部90Bに形成さ
れた凹部90Aを例えば接触により検知して,駆動カム
85が初期位置(ホームポジション)に戻ってきたこと
を検知するものである。
【0035】図8(B)は,マイクロスイッチM2と凹
部90Aとの位置関係を示している。カム90の凹部9
0Aの回転方向前側の縁αはマイクロスイッチM2がO
Nになるホームポジション位置であり,凹部90Aの回
転方向後ろ側の縁βはマイクロスイッチM2がOFFに
なる挟着板101の送り完了位置である。
【0036】凹部90Aの縁αが,マイクロスイッチM
2に臨んだときから,凹部90Aの縁βがマイクロスイ
ッチM2を越えるまでの領域が逆回転可能領域であり,
カム90の凹部90Aの縁βがマイクロスイッチM2を
乗り越えたら,挟着板101をクランプ部51,52に
セットした送り完了位置になって,逆回転不可能領域と
なる。
【0037】なお、モータ回転時のイナーシャを小さく
してクランプ動作のオーバーランを解消する対策とし
て、正回転時にはホームポジションから挟着板101の
送り完了まで(凹部90Aの縁αから縁βの間)の電圧
を12とし、挟着板101の送り完了位置βを越えるた
ら24Vの電圧でモータ81を駆動する。一方、モータ
81の逆回転時における凹部90Aの通過は、6Vの電
圧で駆動するという電圧制御を行うことで、イナーシャ
の増大によるクランプ動作を制御している。
【0038】[駆動機構]駆動機構80は、ハウジング
12の側壁12Aに取り付けられた駆動モータ81(図
3,図4参照)と、この駆動モータ81の駆動軸82に
設けたギア83(図12参照)と、このギア83に噛合
した減速ギア84A〜84Dを有する減速ギア列84
と、減速ギア列84に噛合した歯列を有する駆動カム8
5を備えている。各ギア83,84A〜84Dはハウジ
ング12のギア室15に配置され、駆動カム85はカム
室16に配置されている。
【0039】駆動カム85は、駆動モータ81により各
ギア83,84A〜84Dを介して図9に示す矢印方向
へ回転していくものである。
【0040】駆動カム85の一側面85Aには、図13
に示すように、環状のカム溝86が形成され、このカム
溝86は回転軸87の中心からの距離が小さくなってい
る小径部86Aと、中心からの距離が一定な大径部86
Bとを有している。
【0041】また、駆動カム85には、駆動カム85と
ともに回転していくカム90が一体に設けられている。
【0042】カム90には、図13に示すように、径が
最小となっている小径部R1と、径が大きくなっていく
増大部R2と、径が最大となっている大径部R3と、径が
減少していく減少部R4とが設定されている。そして、
小径部R1と、カム溝86のホームポジション位置αと
小径部86Aを含む部分86C(図13参照)とが対応
している。
【0043】[移動機構]移動機構30は、図11〜図
13に示すように、ハウジング12の保持部12B,1
2Cに軸J(図14参照)に回動自在に取り付けられた
第1,第2リンク部材31,32等から構成されている。
【0044】第1リンク部材31は、先端部31bがカ
ム溝86に挿入されているアーム部31Aを有する軸部
33と、この軸部33の一端に連続形成された筒部34
とから形成されている。そして、駆動カム85の回転に
よりアーム部31Aの先端部31bがカム溝86によっ
て上下動することにより、第1リンク部材31が軸31
を中心に矢印に示すように回動する。
【0045】第2リンク部材32は、筒部34内に回動
自在に嵌入された軸部35と、この軸部35から上方に
延びたアーム部36とから構成されている。アーム部3
6の上部には係止突起36Aが形成されている。
【0046】第1リンク部材31の筒部34の外側には
コイルスプリング37が装着され、コイルスプリング3
7の一端が第1リンク部材31に設けた係止部34Aに
係止されており、コイルスプリング37の他端が第2リ
ンク部材32のアーム部36に係止されている。このコ
イルスプリング37によって第2リンク部材32が第1
リンク部材31とともに回動するようになっており、第
1リンク部材31の回動が停止されると第1リンク部材
31のみが第2リンク部材32に対して相対的に回動す
るようになっている。
【0047】第2リンク部材32の回動とともにアーム
部36が回動してスライダ150を図3,図6に示す左
右方向へ往復移動させるものである。
【0048】[クランプ機構]クランプ機構50は、図
8(A)に示すように、一対のクランプ部材51,52
と、このクランプ部材51,52を挟み込んだ二つのク
ランプ回動部材53と、クランプ回動部材53に取り付
けられ駆動カム90の周面に当接した軸62とを備えて
いる。
【0049】[クランプ回動部材]クランプ回動部材5
3は、相対向した一対の側板部と、側板部の上部フラン
ジ同士を連結した連結板部とから構成されている。側板
部には軸63が挿入されており、この軸63はハウジン
グ12のクランプ室14を形成する側壁に取り付けられ
ている。そして、クランプ回動部材53は軸63を支点
にして回動可能となっている。また、クランプ回動部材
53の一対の側板部には、カム90のカムフロアである
軸62が回動自在に取り付けられている。
【0050】クランプ回動部材53の一対の側板部の上
部にはスプリング67を介してナット65Aが螺合され
ている。そして、スプリング67によってクランプ回動
部材53の連結板部が互いに接近する方向に付勢されて
いて、一対の側板部同士が軸63を支点にして一体的に
回動するようになっている。69はスプリング67とナ
ット65Aとの間に配設されたワッシャであり、ワッシ
ャ69にはスプリング70の一端が係止されている。ス
プリング70の他端はハウジング12の係止部12Kに
係止されている。
【0051】クランプ回動部材53の一対の側板部同士
は,軸63を支点にしてスプリング67の付勢力に抗し
て所定量だけ相対的に回動可能となっており、シート束
Sの厚さに拘わらずカム90の回動がスムーズに行われ
るようになっている。
【0052】そして、クランプ回動部材53は、スプリ
ング70により軸63を支点にして図8において反時計
方向に付勢され、この付勢によりクランプ回動部材53
に取り付けた軸62が駆動カム90の周面に常時当接
し,クランプ部材51,52を常時開く方向に付勢して
いる。
【0053】[クランプ部材]クランプ部材51,52
は、平板状のL字型のアームの形状を有しており,軸7
8及び軸63を中心に回動する。また、クランプ部材5
1,52の先端部には断面がコ字状の押付部材280が
取り付けられている。クランプ部材51,52が軸63,
78を支点にして回動すると、クランプ部73,77が
閉じられていき、これにより挟着板101を折り曲げて
いく。そして、折り曲げられた挟着板101の折曲部を
クランプ部材51,52の押付部材280がカシメてい
くものである。
【0054】ところで、駆動モータ81は図示しない制
御回路によって制御されるものであり、この制御回路は
例えば複写機本体から出力される挟着信号やセンサ26
が出力する検出信号に基づいて駆動モータ81を制御す
るものである。
【0055】[カートリッジ]カートリッジ100は、
図6に示すように,ほぼ円形状の収納室102を形成し
たカートリッジ本体103と、カートリッジ本体103
に開閉可能に設けられた蓋体120とから構成されてい
る。カートリッジ本体103は、後述するロール状に巻
かれた連結挟着板200の収納室102への収納が行い
易いようになっている。カートリッジ本体103の底板
および上板の端部には、装置本体11のガイドレール2
4に嵌合する凹部104Aが形成されている。また、底
板の下面には、突起110Aを有する係止片110が設
けられており、係止片110は装置本体11のテーブル
13の係止孔19に挿入されるようになっている。係止
片110の係止孔19への挿入により、係止片110の
突起110Aが装置本体11の係止片22の係止部22
Aに係合してカートリッジ100がテーブル13に固定
される。
【0056】底板の下面には、テーブル13のロック解
除孔18に挿入されてスライダ150のロックを解除す
るロック部材が設けられている。カートリッジ100を
装置本体11のテーブル13に装着すると、ロック部材
がロック解除孔18に挿入され、ロック解除孔18への
ロック部材の係合により、スライダ150下部の縁に形
成された係止片が外れてスライダ150のロックが解除
されるようになっている。
【0057】カートリッジ本体103の前側には、上下
からスライダ150の縁部を挟んで案内すると共に,挟
着板101の搬送を行う平板状のガイド板部130が連
続形成されいる。このガイド板部130にスライダ15
0が左右方向へ移動可能に取り付けられている。ガイド
板部130の上下には、挟着板101の上下を案内する
案内部が形成されており、この案内部の下部および案内
部の上部には、スライダ150を左右方向へ案内する突
条部が左右方向に延びて形成されている。ガイド板部1
30の中間部には挟着板101を案内するための一対の
突条部が左右方向に延びて形成されている。
【0058】また、ガイド板部130には、挟着板10
1の送り方向の先端側と後端側に4つの角孔が形成され
ている。これらの角穴には逆止爪の先端部が弾性により
埋没可能に突出しており,挟着板101に引っかかるよ
うになっている。これらの逆止爪は、スライダ150が
挟着板101をクランプ部51,52に送る場合には,
それを許容し,スライダ150がクランプ部51,52
から離れるように動くときに,挟着板101の逆戻りを
防止するものである。
【0059】[スライダ]スライダ150は、図3に示
すように,長方形状の板部材151の上下に、ガイド板
部130に係合する溝を形成した保持部を設け、さらに
保持部の下部に係止片を設け、そして板部材151の内
側に左右方向に延びた一対の突条部を形成し、板部材1
51の外側に、第2リンク部材32のアーム部36の係
止突起36Aを案内するためにハ字状に形成されたガイ
ド部157,157および係止部158,158を形成し
たものである。
【0060】この係止部158,158間には、第2リ
ンク部材32の係止突起36Aが挿入され、第2リンク
部材32のアーム36が軸Jを中心に回動することによ
りスライダ150を往復移動させるものである。
【0061】また、板部材151には、前側および後側
には上下に角穴がそれぞれ形成され、前端の上下にはス
リット状の切欠が形成され、後部にはセンサ26によっ
て連結挟着板200のテープ201を検出することがき
るように長方形状の切欠163が形成されている。
【0062】そして、板部材151には前送爪180が
取り付けられており、前送爪180の前送爪が切欠16
2,162へ挿入されている。そして、前送爪が板部材
151のカートリッジ130側に突出して挟着板101
に引っかかるようになっている。この引っかかりにより
挟着板101を先端側へ送り出すものである。
【0063】同様に、板部材151の後部には後送爪板
195,195が取り付けられており、後送爪板の後送
爪が後部上下の角穴へ挿入され、後送爪の先端部が、上
記と同様に挟着板101に引っかかるようになってい
る。前後4つの送爪は、カートリッジ本体側の逆止爪と
干渉しないように前後および上下方向に互いにづれてい
る。スライダ150の前後上下に4個ある各逆止爪は,
平板の弾性力によって引っ込むことができるようになっ
ていて、スライダ150の右方向すなわち送り動の反対
側である戻り方向への移動に支障を来さないようになっ
ている。
【0064】[連結挟着板]連結挟着板200は、図3
に示すように、複数の挟着板101を帯状のテープ20
1に接着して連結し、これをロール状に巻いたものであ
る。挟着板101は金属製であり、テープ201は幅方
向に裂け易いという配向性をもっており、クランプで挟
着板101を折り曲げていくと、テープ201がクリッ
プ3の折り曲げ時に切断されるようになっている。
【0065】[制御回路]図17は,駆動モータ81の回
転角度,回転量などを制御する制御回路としてのマイコ
ンボード300を示す。このマイコンボード300は,
マイクロコンピュータ及び接続回路等の周辺回路を搭載
したボードからなるものであり,駆動モータ81をマイ
コン制御する。DCモータからなる駆動モータ81はマ
イコンボードのインターフェースを介して駆動される。
マイコンボード300のデータ入力側には,マイクロス
イッチM2の出力と,ホトセンサ26の出力と,クラン
プ側の挟着板検知センサであるマイクロスイッチM1の
出力と,複写機からの挟着板モード信号及び挟着板命令
信号,複写機のコピー紙スタックトレイに設けられたシ
ート材検知信号などが入力される。マイコンボード30
0は,駆動モータ81の回転角度,回転方向の制御信号
と,挟着装置10の状態を表示する挟着完了,挟着板詰
まり,挟着板補給要求,モータロック等の信号を出力
し,挟着板セット検知手段が挟着板がクランプにセット
されないこと検知したときに,挟着板が一対のクランプ
にセットされていない状態を表示するための出力手段と
して機能する。マイコンボード300は,複写機の電源
投入に基づいて複写機側から給電を受け,複写機からの
挟着命令信号に基づいて挟着板モードのスタートフラグ
が立ち上がる。
【0066】図1はこのマイコンボード300による動
作をフローチャートを示す。図1の流れ図と図2(A)
〜,図2(B)〜により,スライダ150の送
り動作と共にマイコンボード300の流れ図を説明する
と,スタートフラグの立ち上がりと共に,マイクロスイ
ッチM1,M2,ホトセンサ26に給電され,カム90
の円板状凸部90Bの凹部90Aが,マイクロスイッチ
M2の位置に位置するかどうかの判断が行われる(S.
1)。このステップS.1において,凹部90Aがマイ
クロスイッチM2に位置にあればイニシャライズは不要
であるが,凹部90AがマイクロスイッチM2の位置に
いなければ,駆動モータ81を制御してマイクロスイッ
チM2の位置にカム90の凹部90Aが位置するように
イニシャライズを行う(S.2)。
【0067】このとき,スライダ150は,図2(A)
或いは図2(B)の待機位置にあり,挟着板101
はクランプ部51,52の近傍にある。
【0068】マイクロスイッチM2がOFFからONに
なって凹部90AがホームポジションHPに位置した
ら,スライダ150をホトセンサ26近傍からマイクロ
スイッチM1近傍に向かって移動させるように,駆動モ
ータ81のインターフェースに正転信号CW(1)を送
る(S.3)。この正転信号CWにより駆動モータ81
はカム90を回転させる。カム90の回転により,アー
ム部31Aを介してアーム部36を揺動させ,スライダ
150をホトセンサ26側からマイクロスイッチM1側
に往復するように移動させる。
【0069】駆動モータ81がカム90を正転方向に回
転させたら,マイクロスイッチM2がONになってから
の経過時間Tαを所定時間T0と比較する(S.4)。
【0070】マイクロスイッチM2のON後の経過時間
Tαが所定時間T0より長くなったら,マイクロスイッ
チM2のON/OFFの判断を行い(S.5),マイク
ロスイッチM2がONのままでOFFにならないのであ
れば,モータロックの表示を行う(S.6)。
【0071】マイクロスイッチM2のOFFになった
ら,挟着板101がマイクロスイッチM1に検知される
までの次の経過時間Tβを所定時間T1と比較する
(S.7)。経過時間Tβが所定時間T1を越えたら,
マイクロスイッチM1がONかOFFの判断を行う
(S.8)。マイクロスイッチM1がONであれば,挟
着板101がクランプ部51,52にセットされている
ことになるので,そのまま駆動モータ81を回転させ,
スライダ150をホトセンサ26とクランプ部51,5
2との間を往復させる。
【0072】これによって,図2(A)に示すよう
に,挟着板101がクランプ部51,52の間に送られ
る。その後,駆動モータ81が回転してクランプ部5
1,52を閉じてゆき(図2(A)参照)),シート
材Sを挟着板101により挟着する(図2(A)参
照))。
【0073】このマイクロスイッチM1が挟着板101
を検知してからスライダ150がホトセンサ26の待機
位置まで戻るまでの経過時間Tγをその所定時間T2と
比較する(S.9)。
【0074】ステップS.9において経過時間Tγが所
定時間T2より長くなったら,マイクロスイッチM2の
ON/OFFを判断し(S.10),マイクロスイッチ
M2がONにならなければ,モータロックを表示する
(S.11)。S.10でマイクロスイッチM2がON
であれば,駆動モータ81の逆転回数レジスタの数値N
を0とし(S.12)て終了する(END)。これによ
り,図2(A)のようにクランプ部51,52が開
く。
【0075】判断ステップS.8において,挟着板10
1がマイクロスイッチM1をONにさせたかOFFのま
まかの判定を行ったときに,マイクロスイッチM1がO
FFのままであったら,図2(B)に示すように,マ
イクロスイッチM1に挟着板101が到達していないの
で,駆動モータ81の逆回転回数レジスタの数値Nに1
を加算し(S.13),ホトセンサ26のON/OFF
を判定する(S.14)。
【0076】ホトセンサ26がONであれば,逆回転回
数Nを数値10と比較演算し(S.15),逆回転回数
Nが10より小さければ,駆動モータ81のインターフ
ェースに逆回転命令CCWを送信する(S.16)。
【0077】この駆動モータ81の逆回転命令CCWに
より,図2(B)に示すように,スライダ150をホ
トセンサ26側に戻す。ここで,逆回転回数Nが10を
越えたら,10回スライダ150が10回往復したこと
であり,挟着板101が詰まっていることを表示する信
号を出力する(S.17)。
【0078】ホトセンサ26のON/OFF判定(S.
14)において,ホトセンサ26がOFFであれば,駆
動モータ81の逆回転回数Nを数値2と比較演算し
(S.18),逆回転回数Nが数値2以上であれば,連
結挟着板200が無くなったことを表示する信号を出力
する(S.19)。逆回転回数Nが数値2以下であった
ら,ステップS.16に戻る。
【0079】駆動モータ81を逆回転させる信号を送っ
た後の経過時間Tδを計測し,所定時間T3経過する
(S.20)。経過時間Tδが所定時間T3を越えた
ら,駆動モータ81が逆回転によりホームポジションH
Pに戻ってマイクロスイッチM2がONになったか,O
FFのままかを判定する(S.21)。マイクロスイッ
チM2がOFFのままであったら,モータロックを表示
する(S.22)。マイクロスイッチM2がONになっ
ていたら,OFFまで動かし、ステップS.1に戻って
駆動モータ81を正転方向に回転させる。これによっ
て,図2(B)に示すように中途で止まっていた挟着
板101がクランプ部51,52の押付部材280,2
80の段部の間に係止される。
【0080】クランプ部51,52に挟着板101がセ
ットされた後は,ステップS.4以降を経る。図2
(B)〜は再度の送りのみで挟着板101がクラン
プ部51,52にセットされ,図2(A)以降と同様
に挟着板101の屈曲動作を行う状態を示している。
【0081】尚,イニシャライズS.2は,イニシャラ
イズフラグの立ち上がり後,マイクロスイッチM2のO
N・OFF判定を行い(S.201),マイクロスイッ
チM2がONであれば,駆動モータ81を逆回転させ
(S.202),マイクロスイッチM2がONからOF
Fになる経過時間Ton-offを所定時間Tη(ほぼ600
ms)と比較する(S.203)。経過時間Ton-offが,
所定時間Tη以内でないときは,モータロックかセンサ
異常であることを表示する(S.204)。経過時間T
on-offが,所定時間Tη以内であれば,駆動モータ81
を正転させる(ステップS.205)。駆動モータ81
の正転後にその経過時間Toff-onを所定時間Tζ(ほぼ
600ms)と比較する(S.206)。経過時間Toff-
onが所定時間Tζ以内であれば,イニシャライズを終了
する。経過時間Toff-onが所定時間Tζ以内でなけれ
ば,モータロックかセンサ異常であることを表示する
(S.204)。
【0082】なお,イニシャライズステップS.3で
は,図8(B)に示すカム90の凹部90Aがマイクロ
スイッチM2に臨む逆回転可能領域であれば,縁部αが
マイクロスイッチM2に当接するまで,駆動モータ81
を逆回転(矢印CCW)させ,縁部αとマイクロスイッ
チM2との接触によりマイクロスイッチM2がOFFに
なったら,マイクロスイッチM2が再度ONになるま
で,再び駆動モータ81を正回転(矢印CW)させる。
イニシャライズステップS.3において,カム90の凹
部90A以外の円周部で逆回転不可能領域が,マイクロ
スイッチM2に当接しているときには,縁部αがマイク
ロスイッチM2の位置になるまで,駆動モータ81を正
回転する。
【0083】逆回転ステップS.16においても,縁部
αがマイクロスイッチM2に当接するまで,駆動モータ
81を逆回転(矢印CCW)させ,縁部αとマイクロス
イッチM2との接触によりマイクロスイッチM2がOF
Fになったら,ステップS.3に戻って駆動モータ81
を正回転(矢印CW)させる。
【0084】[動作]次に、挟着装置の機構的な動作に
ついて全体的に説明する。
【0085】先ず、カートリッジ100の蓋体120を
開けて、連結挟着板200を収納室102に入れる。
【0086】次に、連結挟着板200の先端部をカート
リッジ100の外側に位置させ,スライダ130とカー
トリッジ本体103との間に案内して蓋体120を閉じ
る。
【0087】そして、カートリッジ100を装置本体1
1のテーブル13に装着させる。カートリッジ100が
テーブル13に装着されると、カートリッジ100の係
止片110はテーブル13の係止孔19に挿入され、係
止片110の突起110Aが装置本体11の係止片22
の係止部22Aに係合して、カートリッジ100が装置
本体11に固定されることとなる。
【0088】また、テーブル13のロック解除孔18に
カートリッジ100のロック爪片(図示せず)が挿入さ
れ、ロック解除孔18の突出部18Aによりスライダ1
50のロックが解除される。また、アーム部36の係止
突起36Aがスライダ150のガイド部157,157
に案内されて係止部158,158間に挿入される。
【0089】駆動モータ81が駆動される前では、駆動
カム85およびカム90は図3に示す初期位置にあり、
スライダ150は図3に示すホームポジションにある。
センサ26は、カートリッジ100の連結挟着板200
のテープ201を検知して挟着板101があることを検
知している。また、マイクロスイッチM2はカム90の
凹部90Aを検知しており、クランプ部材51,52は
図8に示すホームポジションに位置して開いている。
【0090】この状態で、図示しない複写機本体等から
挟着信号が出力され、ハウジング12の外壁28の段部
28Aおよび前壁部Vの上面Vaなどにシート束Sが載
置されると、マイコンボード300は、ホトセンサ26
が挟着板101があることを検知しているので、その挟
着信号に基づいて駆動モータ81を駆動制御する。駆動
モータ81の駆動によりギア83および減速ギア列84
を介して駆動カム85が時計方向(図8において反時計
方向、図12において時計方向)へ回転していく。
【0091】駆動カム85の回転により、第1リンク部
材31のアーム部31Aの先端部がカム溝86の小径部
86Aに入ると、第1リンク部材31のアーム部31A
は図13において時計方向CW(図8(A)において反
時計方向)へ回動していく。この第1リンク部材31と
ともに第2リンク部材32が回動していき、第2リンク
部材32のアーム部36が図14において矢印方向CW
(反時計方向)へ回動していく。このアーム部36の回
動とともにスライダ150がホトセンサ25側からマイ
クロスイッチM1側に移動していく。
【0092】スライダ150の移動により、前送爪18
0の先端部が先頭の挟着板101に引っかかり、スライ
ダ150の移動とともに挟着板101をクランプ部5
1,52側へ送り出していく。このとき、スライダ15
0の後送爪195が他の挟着板101に引っかかれば、
前送爪180と後送爪195とで連結挟着板200を送
り出していくこととなる。
【0093】各挟着板101はテープ201によって連
結されているので、挟着板101はカートリッジ100
からクランプ部51,52側に送り出されていく。
【0094】さらに、駆動カム85が回転して第1リン
ク部材31のアーム部31Aの先端部31bがカム溝8
6の最小径部86d(図11参照)近傍にくると、さら
にスライダ150が左方向へ移動して挟着板101をス
トッパ29に当接する位置まで送り出す。挟着板101
がストッパ29に当接するとスライダ150の移動は停
止し、挟着板101はクランプ部材51,52の突起7
3B,77Bにより保持される。そして、マイクロスイ
ッチM1がクランプ部材51,52に保持された挟着板1
01を検知する。
【0095】そして、第1リンク部材31のアーム部3
1Aの先端部がカム溝86の最小径部86dに達する
と、さらに、第1リンク部材31は回動するが、スライ
ダ150はストッパ29(図12参照)により停止して
いるので、スプリング37の付勢力に抗して第1リンク
部材31のみが第2リンク部材32に対して相対回動し
ていく。
【0096】第1リンク部材31の回動量は、スライダ
150が挟着板101の幅より大きい距離を移動するよ
うに設定され、挟着板101と挟着板101との間の隙
間にバラツキがあっても、第1リンク部材31が第2リ
ンク部材32に対して相対回動することにより、そのバ
ラツキを吸収するので、挟着板101を所定位置まで確
実に送り出すことができる。
【0097】さらに、駆動カム85が回動して、アーム
部31Aの先端部31bがカム溝86の最小径部86d
から大径部86Bにくると、第1リンク部材31が図1
2において反時計方向(図2において時計方向)へ回動
していく。この第1リンク部材31とともに同方向へ第
2リンク部材32が回動していき、スライダ150がホ
トセンサ26側のホームポジションへ戻る。
【0098】スライダ150がホームポジションへ戻る
際、装置本体11のガイド板部130に取り付けた逆止
爪により、挟着板101はスライダ150とともに逆戻
りしてしまうことが防止される。逆止爪はガイド板部1
30の上下に設けられているので、スライダ150が戻
る際に、挟着板101が傾いてしまうこともない。
【0099】一方、駆動カム85とともにカム90が回
動していくが、カム90の小径部R1と駆動カム85の
カム溝86の部分86C(図13参照)とが対応してい
る。このため、スライダ150が往復移動した時点で
は、カム90の小径部R1に軸62が当接しており、ク
ランプ部材51,52は図8(A)に示す開いた状態の
ままである。
【0100】そして、さらに駆動カム85が回転してア
ーム部31Aの先端部31bがカム溝86の大径部86
Bを移動し、カム90の増大部R2の周面に軸62が当
接してくると、クランプ回動部材53が軸63を支点に
して図8(A)の時計方向へ回動していく。この回動と
ともにクランプ部材51,52が閉じていき、この回動
により、挟着板101は前方へ押し出されながらくの字
状に折り曲げられていく。
【0101】さらに、駆動カム85が回転して、クラン
プ回動部材53の軸62が駆動カム90の大径部R3に
向かって増大部R2の周面上を当接していくと、さらに
クランプ部51,52が閉じる方向へ回動していくの
で、挟着板101を2つ折りの状態に折り曲げていく。
【0102】このとき,押付部材280の前端部が挟着
板101を上下から押圧した状態で、クランプ部材5
1,52が挟着板101の折曲部をカシメていくので、
挟着板101はシート束Sに密着した状態となって折り
曲げられてシート束Sを挟着する。すなわち、挟着板1
01の両端部がシート束Sから浮いてしまうことが防止
され、シート束Sを確実に挟着して綴ることができる。
【0103】駆動カム85が回転してクランプ回動部材
53の軸62が駆動カム90の減少部R4の周面上を当
接していくと、クランプ回動部材53,54が軸63を
支点にして時計方向へ回動していき、クランプ部材5
1,52は上記とは逆に開く方向へ回動していく。そし
て、駆動カム85およびカム90が一回転すると、クラ
ンプ部材51,52は図8(A)に示すホームポジショ
ンに戻り、マイクロスイッチM2がカム90の凹部90
Aを検知して駆動モータ81の駆動は停止される。
【0104】なお、スライダ150がカートリッジ10
0に取り付けられているので、カートリッジ100を装
置本体11のテーブル13から取り外しても、その取り
外しの際に挟着板101がスライダ150によって引き
出されてしまうことがない。このため、カートリッジ1
00を再装着する際に、その引き出された挟着板101
によってその装着ができなくなったりする不具合の発生
を防止することができ、また、引き出された挟着板10
1を切り離なしてカートリッジ100を装着しなければ
ならいないということがないので、挟着板101を無駄
にしてしまうことがない。
【0105】また、カートリッジ100をテーブル13
から取り外すと、ロック機構によりスライダ150はロ
ックされるので、スライダ150の移動によって挟着板
101がカートリッジ100から飛び出してしまうこと
が防止される。
【0106】また、カートリッジ100に連結挟着板2
00を詰め替えた際、搬送路113に残っている連結挟
着板の後端に新しい連結挟着板200の前端を合わせて
セットすれば、新しい連結挟着板200の挟着板101
はスライダ150の後送爪191,196によって送り
出されていき、残っている連結挟着板の挟着板101は
前送爪180により送り出されるので、残っていた連結
挟着板200を捨てる必要がない。
【0107】上記実施の形態では、クランプ装置10の
カートリッジ100について説明したが、これに限ら
ず、例えば電動ホチキスのカートリッジにも適用できる
ことは勿論である。
【0108】以上述べたように,この実施の形態の挟着
装置10は,連結挟着板200を収納するカートリッジ
100と,連結挟着板200の先頭の挟着板101の上
下両端部を把持して屈曲させる一対のクランプ部51,
52と,カートリッジ100から一対のクランプ部5
1,52との間を往復して,連結挟着板200をカート
リッジ100から一対のクランプ部51,52に送るス
ライダ150と,一対のクランプ51,52とスライダ
150との駆動制御を行うマイコンボード300を備
え,一対のクランプ部51,52に連結挟着板200の
挟着板101がセットされているかどうかを検知するマ
イクロスイッチM1を備え,マイコンボード300は,
挟着板101がクランプ部51,52にセットされてい
ない場合には一対のクランプ部51、52の挟着板屈曲
動作を停止させた状態で、スライダ150に連結挟着板
200を送る動作を所定回数行わせ,この所定回数内に
連結挟着板200の挟着板101がクランプ部51,5
2にセットされない場合に,一対のクランプ部51,5
2とスライダ150との駆動を停止することを特徴とす
る。
【0109】従って,挟着板101がクランプ部51,
52にセットされていない場合には,マイコンボード3
00により,所定回数挟着板101を送る動作をスライ
ダ150に行わせ,所定回数内に挟着板101がクラン
プ部51,52にセットされない場合に,クランプ部5
1,52の屈曲動作を防止できる。従って,シート材S
の空うちによる傷つきやクランプ部51,52の損傷等
を防止できる。なお,挟着板101の分離はクランプ部
51,52の屈曲押圧力によって行われても良いが,カ
ッター等で分離するようにしても良い。
【0110】さらに,スライダ150の連結挟着板20
0の送り動作回数をカウントし,このカウント数内に挟
着板101がクランプ部51,52にセットされない場
合に,複写機の操作盤などに挟着板101のセットされ
ていない状態を表示して操作者に知らせることができ
る。
【0111】また,ホトセンサ26により,カートリッ
ジ100に連結挟着板200が無いことを検知し,クラ
ンプ部51,52側のマイクロスイッチM1が挟着板1
01をないことを検知したときに,マイコンボード30
0からの出力によって,連結挟着板200がカートリッ
ジ側に無いことを表示して補給を指示することができ
る。カートリッジ100に挟着板101があって,クラ
ンプ部51,52側に挟着板がない場合に,所定回数ス
ライダ150を送ってもクランプ部51,52側におい
て挟着板101が検知されない場合には,マイコンボー
ド300からの出力によって,スライダ150の移動領
域内で挟着板101が詰まっていることを表示できる。
【0112】
【発明の効果】本発明の請求項1の挟着装置によれば,
挟着板セット検知手段により,一対のクランプに連結挟
着板の挟着板がセットされているかどうかを検知し,挟
着板がクランプにセットされていない場合には,制御手
段により,一対のクランプの挟着板屈曲動作を停止させ
た状態で、所定回数挟着板を送る動作をスライダに行わ
せ,所定回数内に挟着板がクランプにセットされない場
合に,クランプとスライダの駆動を停止できる。
【0113】なお,挟着板はクランプの屈曲動作時に連
結挟着板から分離される。この分離はクランプの屈曲押
圧力によって行われても良いが,カッター等で分離する
ようにしても良い。
【0114】本発明の請求項2の挟着装置によれば,請
求項1の作用効果に加えて,スライダの連結挟着板の送
り動作回数をカウントし,このカウント数内に挟着板が
クランプにセットされない場合に,クランプを停止して
挟着板のセットされていない状態を操作者に知らせるこ
とができる。
【0115】本発明の請求項3の挟着装置によれば,残
存挟着板検知手段により,カートリッジに連結挟着板が
無いことを検知し,さらに,クランプ側の挟着板セット
検知手段が挟着板をないことを検知したときに,連結挟
着板がカートリッジ側に無いことを表示することができ
る。
【0116】また,カートリッジに挟着板があって,ク
ランプ側に挟着板がない場合に,所定回数スライダを送
ってもクランプ側において挟着板が検知されない場合に
は,スライダの移動領域内で挟着板が詰まっていること
を操作者に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のマイコンボード300によるス
ライダの送り動作の制御の流れを示すフローチャート。
【図2】図2(A)は連結挟着板をクランプに送る際
に,スライダの送り直しを行わない状態の送り動作の説
明図,図2(B)は連結挟着板をクランプに送る際に,
スライダの送り直しを行う状態の送り動作の説明図
【図3】本発明の実施の形態の挟着装置及びカートリッ
ジの搭載状態並びにスライダの配設状態を示す挟着装置
の正面図
【図4】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリッ
ジを取り外した状態を示す挟着装置の正面図
【図5】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリッ
ジを取り外した状態を示す挟着装置の平面図
【図6】本発明の実施の形態の挟着装置及びカートリッ
ジの搭載状態並びにスライダの配設状態を示す挟着装置
の平面図
【図7】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリッ
ジを取り外した状態を示す挟着装置の左側面図
【図8】図8(A)は本発明の実施の形態の挟着装置の
内部状態を左側面図側から示す断面図,図8(B)はカ
ムの円板状凸部と凹部並びにマイクロスイッチM2との
配設状態とホームポジション並びに送り完了ポジション
の関係を示す図
【図9】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリッ
ジを取り外した状態を示す挟着装置の右側面図
【図10】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリ
ッジを取り外した状態を示す挟着装置の背面図
【図11】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリ
ッジを取り外した状態を背面側から示す挟着装置の断面
【図12】本発明の実施の形態の挟着装置からカートリ
ッジを取り外した状態を示す挟着装置の右側面側から示
す断面図
【図13】本実施の形態のカムとスライダ送り用のアー
ム部との係合関係を示す部分拡大図
【図14】図13のカムの溝とスライダ送り用のアーム
部との嵌合状態を示す部分拡大図
【図15】本発明の実施の形態の挟着装置にカートリッ
ジを搭載する状態を背面側から示す挟着装置の断面図
【図16】マイコンボードのイニシャライズの流れ図
【図17】マイコンボードの入出力信号を示すブロック
【図18】従来の挟着装置の概略図
【図19】従来の挟着装置のシート材挿入口側から見た
概略断面図
【図20】従来の挟着装置の押圧棒の斜視図
【符号の説明】
10 挟着装置 26 ホトセンサ(残存挟着板検知手段) 36 アーム 51 クランプ部 52 クランプ部 M1 マイクロスイッチ(挟着板セット検知手段) 81 駆動モータ 90 カム 90A 凹部 M2 マイクロスイッチ 101 挟着板 150 スライダ 180 前送爪 195 後送爪 200 連結挟着板 300 マイコンボード(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−38890(JP,A) 特開 平5−32354(JP,A) 特開 昭63−123763(JP,A) 特開 平2−127360(JP,A) 特開 平4−43092(JP,A) 特開 昭63−73274(JP,A) 実開 昭47−12089(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 37/04 B25J 15/08 B42B 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の挟着板同士を連結した連結挟着板を
    収納するカートリッジと,前記連結挟着板の先頭の挟着
    板の上下両端部を把持して屈曲させる一対のクランプ
    と,前記カートリッジから前記一対のクランプとの間を
    往復して,前記連結挟着板を前記カートリッジから前記
    一対のクランプに送るスライダと,前記一対のクランプ
    と前記スライダとの駆動制御を行う制御手段を備えた挟
    着装置において,前記一対のクランプに前記連結挟着板
    の挟着板がセットされているかどうかを検知する挟着板
    セット検知手段を備え,前記制御手段は,前記一対のク
    ランプの挟着板屈曲動作を停止させた状態で、前記スラ
    イダに連結挟着板を送る動作を所定回数行わせ,この所
    定回数内に連結挟着板の挟着板がクランプにセットされ
    ない場合に,前記一対のクランプと前記スライダとの駆
    動を停止する機能を有することを特徴とする挟着装置。
  2. 【請求項2】請求項1の挟着装置において,前記挟着板
    セット検知手段が前記挟着板がクランプにセットされな
    いこと検知したときに,挟着板が一対のクランプにセッ
    トされていない状態を表示するための出力手段を備えて
    いることを特徴とする挟着装置。
  3. 【請求項3】請求項2の挟着装置において,前記連結挟
    着板を収納するカートリッジの挟着板出口近傍に前記カ
    ートリッジ内の挟着板を検知して連結挟着板がカートリ
    ッジ内に無いことを出力する残存挟着板検知手段を備え
    ていることを特徴とする挟着装置。
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