JP3331224B2 - 旋盤のワーク確認方法及び把持方法 - Google Patents

旋盤のワーク確認方法及び把持方法

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JP3331224B2
JP3331224B2 JP13158892A JP13158892A JP3331224B2 JP 3331224 B2 JP3331224 B2 JP 3331224B2 JP 13158892 A JP13158892 A JP 13158892A JP 13158892 A JP13158892 A JP 13158892A JP 3331224 B2 JP3331224 B2 JP 3331224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タレット刃物台の送
りモータのサーボ制御手段を備えた旋盤の加工領域への
バー材の供給確認方法、ワークの切り落し時などにおけ
るワークの存在確認方法およびチャックによるワークピ
ースの把持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NC装置で制御される旋盤の刃物台は、
通常サーボ制御装置で制御される送りモータで主軸(Z
軸方向)および主軸直角方向(X軸方向)に移動され位
置決めされる。サーボ制御装置は、NC装置から与えら
れる位置指令とパルスエンコーダなどによって検出され
る位置フィードバック信号との差信号に基いて、移動時
および停止時の刃物台の速度および位置を制御してい
る。
【0003】バーフィーダを用いてバー材を旋盤の主軸
の貫通孔を通して加工領域に供給するときは、バー材の
先端がチャック等に引っ掛かって加工領域に供給されな
いまま加工動作が開始されるのを避けるために、バー材
の供給を確認する手段が必要である。従来は図9に示す
ように、バー材14aを最初に旋盤の加工領域Aに供給
したときのバー材14aの先端の通過を検出するセンサ
41を設け、バー材14aの先端がこのセンサ41で検
出されてからのバーフィーダの動作ストロークや動作時
間により、バー材の供給確認を行っていた。
【0004】なおバー材14aはタレット4に装着した
ストッパ12を主軸1の軸線上の所定の位置に進出させ
た状態で供給され、供給されたバー材14aがストッパ
12に当接して停止したあとタイマー設定時間経過後チ
ャック3を閉じて所定長さのバー材が加工領域Aに供給
されるようにしている。
【0005】また加工領域に供給されたバー材14aの
先端を加工して加工済のワークピース14b(図10)
を切り落とす際には、突っ切りバイト43の折損等によ
ってワークピース14bが切り落とされないまま次の工
程に進むことを避けるために、ワークピース14bの切
り落し確認が必要である。このワークピースの切り落し
確認には従来種々の方法が用いられているが、たとえば
図10に示すように、加工領域Aに向けて進退する探り
部材44を設け、切り落し工程が終了したあと探り部材
44を加工領域Aに進出させ、ワークピースが切り落と
されていないときには探り部材44の進出がワークピー
ス14bとの当接によって阻止されることを利用して、
ワークピース14bの切り落し確認を行っていた。
【0006】またワーク14をローダ等によって旋盤の
チャックの前方から挿入して把持させるような場合に
は、ワークの姿勢および位置を常に一定にするために、
ワークをチャックの底に当接させた状態で把持する必要
がある。そこで従来は、図11に示すように、タレット
刃物台5にバネ45を内装したワークプッシャ46を設
け、ワーク14をチャック3で軽く把持した状態でワー
クプッシャ46でワーク14を軸方向に押し、バネ45
の弾力でワーク14をチャック3の底面に当接させた
後、チャック3でワーク14を強固に把持するという方
法が採用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、バー材の供給確認のためには、バー材の先端を検出
するセンサ41が必要であり、バー材先端のワークピー
スの突っ切り確認のためには、ワークピース14bの存
否を確認する探り部材44が必要であり、またローダで
供給されたワーク14をチャックの底面に当接させた状
態で把持するためには、ワークプッシャ46が必要であ
るというように、個々のワークの検出や取り扱いのため
にそれぞれ別個の装置41、44、46を必要としてい
た。そしてバー材14aの供給確認とワークピース14
bの切り落し確認とは、従来全く別の工程として区別さ
れて行われており、NCプログラムも全く別個のものと
して作成する必要があった。
【0008】さらに従来のバー材の供給確認やワークピ
ースの切り落し確認においては、バー材の初期長さやワ
ークピースの加工位置によって探り部材44の位置を変
更する必要があり、ワーク変更時の段取作業が面倒であ
るという欠点があった。
【0009】またワーク14をチャックの底面に当接す
るのに用いるワークプッシャ46はバー材14aの供給
確認に用いるストッパ12とは異なる構造であるため、
作業に応じてタレット刃物台5に付け替える必要があ
り、しかもワークプッシャ46はバネ45を内蔵してい
るために大型となるので、ワークプッシャ46をバース
トッパ12やドリルを一組にした形で装着することも困
難であった。
【0010】この発明は、旋盤の刃物台の送り負荷を正
確に検出する技術手段を備えた旋盤において、、バー材
の供給確認やワークピースの切り落し時等におけるワー
クの存否確認やチャックへのワークの押込動作を刃物台
に装着したストッパとNC装置のプログラム制御のみに
よってすべて行うことが可能な新規な技術手段を提供す
ることを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明では、タレット
刃物台5のZ軸方向(主軸方向)送りモータ7の出力ト
ルクを設定する出力トルク制御手段27と、当該送りモ
ータのサーボ制御装置21に与えられる位置指令aとパ
ルスエンコーダ13などによって検出される位置フィー
ドバック信号bとの差信号である位置偏差cを検出する
位置偏差検出手段31とを備えた旋盤を用いている。
【0012】上記旋盤を用いて主軸1の貫通孔を通して
バー材を旋盤の加工領域に供給するときは、まずタレッ
ト4に装着したストッパ12を主軸1の軸線上のバー材
14aの供給長さに対応する位置に進出させ、タレット
刃物台5のZ軸方向送りモータ7の出力トルクを制限し
た状態で上記位置偏差cを監視しながらバー材14aを
供給し、位置偏差cの増大でバー材の供給を確認した
後、チャック3を閉じてバー材14aを把持する。
【0013】また上記旋盤を用いてバー材14aの先端
のワークピース14bの切り落しの確認を行うときは、
タレット刃物台5に装着したストッパ12を切り落し動
作後にワークピース14bの先端が位置していた箇所に
進出させ、タレット刃物台5のZ軸方向送りモータ7の
出力トルクを制限した状態で上記位置偏差cを監視しな
がらタレット刃物台5に主軸1方向に向かう低速移動指
令を与え、このとき位置偏差cが増大したら切り落し不
良と判断する。
【0014】このワークピースの切り落し確認は、バー
材14aの供給確認と一連の動作として行うことがで
き、また旋盤の加工領域Aにおけるワークの存否の確認
全般に用いることができる。
【0015】また上記旋盤でローダにより挿入されたワ
ーク14をチャック3の底面に当接させた状態で把持す
るときは、挿入されたワーク14をチャック3で軽く把
持した状態でタレット刃物台5に装着したストッパ12
をワーク14の反チャック側端部に臨ませ、タレット刃
物台5のZ軸方向送りモータ7の出力トルクを制限した
状態で上記位置偏差cを監視しながらタレット刃物台5
を低速で主軸1に向けて移動させ、上記位置偏差cの増
大を検出した後、チャック3でワークピース14bを強
固に把持する。
【0016】
【作用】サーボ制御装置21は、NC装置22から与え
られる位置指令aとパルスエンコーダ13等から与えら
れる位置フィードバック信号bとの差信号(位置偏差)
cが0になるように送りモータ7を駆動している。従っ
て何らかの理由で負荷が送りモータ7の出力トルクを上
回って送りモータ7が停止ないしスローダウンしたとき
には、NC装置22からの位置指令aが変化し続けるに
もかかわらず、位置フィードバック信号bがそれに追従
できなくなり、位置偏差(絶対値)cが急激に増加す
る。
【0017】この発明のワーク存否確認方法(ワークピ
ースの切り落し確認方法を含む)及びワークの把持方法
は、この作用を利用したものである。ワークの存否確認
においては、送りモータ7の出力トルクを刃物台5の移
動に必要なトルクよりわずかに大きいトルクに設定して
刃物台5をワーク(主軸)14に向けて移動させてい
る。所定の位置にワーク14の先端が存在すれば、スト
ッパ12とワーク14との当接により刃物台5が停止さ
せられ、位置偏差cが急激に増大する。ワークの存在の
確認においては、位置偏差cの増大があったときに正常
とし、切り落し確認などのワーク14の不存在の確認に
おいては、位置偏差cの増大がなかったときに正常とす
る。
【0018】また本発明のワーク把持方法では、送りモ
ータ7の出力トルクをチャック3に軽く把持されたワー
ク14の移動に必要なトルクよりわずかに大きく設定し
た状態で刃物台5を移動させている。このときチャック
3に軽く把持されたワーク14はストッパ12に押され
て移動し、ワーク14がチャック3の底面に当接すると
刃物台5にかかる負荷が増大して位置偏差cを急激に上
昇させるから、このときワーク14を強固に把持してや
れば、ワーク14にあまり大きな軸方向歪を生じさせる
ことなくかつワーク14を確実にチャック3に着座させ
た状態で把持できる。
【0019】また刃物台5がある位置で停止していると
きは、サーボ制御装置21に与える位置指令aが固定さ
れており、サーボ制御装置21は位置偏差cを0に保持
することにより刃物台5を当該位置で停止させている。
この位置保持時に送りモータ7の出力トルクを低く設定
しておけば、何らかの外力が刃物台5に作用すると、こ
れによって刃物台5が移動させられ、位置偏差(絶対
値)cが急激に増大する。
【0020】本発明のワークの供給確認方法は、この作
用を利用したもので、バーストッパ12にバー材14a
が当接するとバーフィーダの押込力により刃物台5が押
動させられ、位置偏差cが増大するから、これを検出す
ることによってバー材の供給を確認できる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明で用いる旋盤の一例を示すブ
ロック図である。主軸1は図示されていないベッドと実
質上一体の主軸台2に軸支されており、その先端にチャ
ック3が装着される。主軸1は中心に貫通孔を有し、加
工領域Aに供給されるバー材14aは主軸1の図の左側
に配置した図示されていないバーフィーダにより貫通孔
を通して供給される。
【0022】タレット4を備えた刃物台5は、主軸方向
(Z軸方向)に摺動自在なスライド台6に主軸直角方向
(X軸方向)に摺動自在に装着され、スライド台6及び
刃物台5にはそれぞれZ軸方向送りモータ7及びX軸方
向送りモータ8によって正逆転駆動される送りネジ9及
び10が螺合している。タレット4には、その工具装着
ステーションの一箇所に主軸1に対向する受け面11を
備えたバーストッパ12が装着されている。
【0023】Z軸方向およびX軸方向送りモータ7、8
は、サーボ制御装置21によって制御されている。図1
にはZ軸方向送りモータ7のサーボ制御系のみが示され
ている。サーボ制御装置21は差分検出器24、補償回
路25及びパワーアンプ26を備えており、NC装置2
2から与えられる位置指令aと送りモータ7に装着され
たパルスエンコーダ13から与えられる位置フィードバ
ック信号bとの差信号(位置指令)aを補償回路25に
与え、補償回路25は位置偏差cに基づく速度指令を算
出して速度フィードバック信号との差信号をパワーアン
プ26に与えている。パワーアンプ26から出力される
電流は、最大電流設定器27の設定値で制限される。N
C装置22はこの設定値を必要なタイミングで増減す
る。
【0024】差分検出器24から出力される位置偏差c
は、位置偏差検出手段31で検出されている。一方位置
偏差の増減を検出する際の比較対象となる設定値dは、
位置偏差設定手段32に設定され、プラス側とマイナス
側の設定値+dと−dが個別に設定される。比較器33
は検出された位置偏差cが設定値dに達したときに制御
出力eを出力する。
【0025】位置偏差検出手段31、位置偏差設定手段
32および比較手段33は、実際にはNC装置22のプ
ログラムとして構成される。サーボ制御装置21から位
置偏差aを取り出すことができないときは、NC装置2
2の位置指令aとパルスエンコーダ13等の位置フィー
ドバック信号bを位置偏差検出手段31に入力し、その
差分として位置偏差cを検出する。
【0026】図2はこの発明の方法によるバー材の供給
確認方法を示すフローチャートで、バーストッパ12を
主軸軸線上のバー材の先端が位置すべき位置に移動させ
た後、送りモータ7の出力トルクを制限し、バーフィー
ダのプッシャでバー材を旋盤の加工領域Aに送り込む。
そして送りモータ7のサーボ制御装置21から位置偏差
cの増大が検出されたら、バー材がバーストッパ12に
当接してバーストッパ12が押し込まれたと判断して、
チャック3を閉じてバー材14aを把持する。所定時間
内に位置偏差cの増大がなければ、バー材がチャック等
に引っ掛かって加工領域に供給されていないと判断し警
報を発する。
【0027】図3は本発明方法の試験に供した旋盤の刃
物台の移動量(横軸)と位置偏差(縦軸)との関係を送
りモータ7の出力トルクの制限値(%)をパラメータと
して表示したものであり、また図4は同じ旋盤において
刃物台を無負荷で移動させたときの送りモータ7の出力
トルクの制限値と位置偏差との関係を刃物台の送り速度
をパラメータとして示したものである。
【0028】図3からトルク制限値が7.8%以下で
は、刃物台の移動量がそのまま位置偏差量として表れて
いることがわかる。従ってトルク制限を小さくすること
により、バーストッパ12を押し込んだときの押込力に
よるワークへの影響を無視できる程度に小さくすること
ができる。また図3の結果によれば、出力トルクが7.
5%を切るあたりから位置偏差が大きくなり始めること
が分かる。すなわちトルク制限を小さくしすぎると、ス
ライドを移動させるだけのパワーがなくなって無負荷で
も位置偏差が大きくなっている。従って図3、4の結果
よりトルク制限を10%程度にし、位置偏差が100を
越えるあたりの時点でワーク確認をすれば、バー材の供
給が確実に検出される。もちろんこのトルク制限値およ
び位置偏差値はそれぞれの旋盤によって異なるから、実
験によってその設定値を求める必要がある。
【0029】バー材の供給確認はこの発明のワークの存
否確認方法の手順によって確認することもできる。図5
はその場合の手順を示すフローチャートで、バーフィー
ダのプッシャの停止を確認したあとチャック3を閉じ、
その後刃物台5を主軸方向に移動させてバー材の先端を
押し込み、このとき位置偏差の増大が検出されたら、ワ
ークありと判断してバーストッパを退避させて加工工程
に移る。また一定時間経過した後においても位置偏差の
増大が検出されなかったら、ワークなしと判断して警報
を発する。
【0030】所定位置におけるワークの存否を確認する
図6の方法は、バー材からのワークピースの切り落し確
認方法として用いることもできる。図6はこの発明方法
によるワークピース切り落し確認の手順を示したもの
で、まず刃物台5をZ軸方向に移動させ、次いでX軸方
向に移動させてバーストッパ12を主軸軸線上に移動す
る。次いでZ軸方向送りモータ7の出力トルクを制限し
た状態で、刃物台5を主軸1に向けて移動させ、この移
動中に位置偏差cの増大をチェックする。そして位置偏
差cの増大が検出されたら、切り落とされるべきワーク
ピースが残っていると判断されるので、突っ切り未完了
の警報を発し装置を停止させる。もし位置偏差の増大が
検出されることなく所定距離(図7の突っ切りチェック
位置Wまで)移動したら、ワークピースが切り落とされ
たと判断する。
【0031】次の分岐ステップは、バー材をバーフィー
ダで供給する場合(TYPE1)とバーストッパで把持
して引き込む場合(TYPE2)とによる動作の分岐
で、TYPE1の場合は、バーストッパ12を挿入され
るバー材の先端の位置Z(図7)まで後退させ、チャッ
ク3を開き、バーフィーダによってバー材が供給される
のを待ち、供給されたバー材をチャック3で把持したあ
と、バーストッパ12を原点(ホームポジション)に復
帰させる。またTYPE2の場合は、バー材の先端を把
持するスプリング爪を設けたバーストッパを用い、ワー
クピースの切り落しを確認した後、バーストッパを前進
させてバー材の先端をバーストッパのスプリング爪に挿
入し、チャック3を開いたあとバーストッパを後退させ
てバー材を引き込み、チャック3を閉じてバー材を把持
する。
【0032】この切り落し確認時の刃物台5の動作は、
図7に示されている。ここで、Zはバー材の先端の供給
位置、Wは切り落し確認のためにストッパを前進させる
位置、Rは加工済みワークピースを切り落とされた後の
バー材の先端位置である。
【0033】図8はこの発明の方法によるワークの把持
方法を示すフローチャートである。チャック3にローダ
でワーク14が挿入されたら、チャック3を閉じローダ
を退避させる。次いでバーストッパ12を挿入されたワ
ークの先端に臨む位置まで移動させ、チャック3を緩
め、Z軸方向送りモータ7の出力トルクを制限する。こ
の状態で刃物台5を主軸1の方向に移動させ、バースト
ッパ12でワークの先端を押し込む。この押し込み動作
中に位置偏差Cの増大が検出されたら、ワークの基端が
チャック3の底面に当接(着座)したと判断し、チャッ
ク3を閉じ、バーストッパ12を退避させる。一方所定
時間経過しても位置偏差cの増大が検出されなかった
ら、ワークが挿入されていないと判断し、警報を発す
る。このような手順でワークを把持することにより、ロ
ーダで挿入されたワークをチャック3の底面に確実に着
座させた状態で把持することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、加工領域へのバー材の供給確認、加工領域の所定の
位置でのワークの存否の確認、ワークピースの突っ切り
確認およびチャックに着座させた状態でのワークの把持
がタレットに装着した1個のバーストッパとNC装置の
プログラムのみによってすべて制御できるという効果が
ある。また各種の確認動作や把持動作をNC装置のプロ
グラムのみによって選択できる関係上、従来複数の動作
として行われたいたものを一連の動作として行わせるこ
とが可能で、動作の円滑化とサイクル時間の短縮を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いる旋盤の一例を示すブロック図
【図2】バー材の供給確認方法を示すフローチャート
【図3】刃物台の移動量と位置偏差の関係を示す図
【図4】トルクの制限値と位置偏差との関係を示す図
【図5】バー材の供給確認方法の他の例を示すフローチ
ャート
【図6】突っ切り確認方法を示すフローチャート
【図7】突っ切り確認時のストッパの動きを示す図
【図8】ワークの把持方法を示すフローチャート
【図9】従来のバー材供給確認の概念図
【図10】従来の突っ切り確認の概念図
【図11】従来のワーク把持の概念図
【符号の説明】
1 主軸 3 チャック 4 タレット 5 タレット刃物台 7 Z軸方向送りモータ 12 バーストッパ 14 ワーク 14a バー材 21 サーボ制御装置 27 最大電流設定値 31 位置偏差検出手段 33 比較器 a 位置指令 b 位置フィードバック信号 c 位置偏差 d 設定値 e 制御出力 A 加工領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−340104(JP,A) 特開 昭61−30355(JP,A) 特開 昭57−205051(JP,A) 特開 平5−245740(JP,A) 特開 昭60−205717(JP,A) 特開 昭60−176475(JP,A) 特開 平1−237706(JP,A) 実開 昭58−177253(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 17/00 - 23/00 B23B 13/12 B23Q 15/00 - 15/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸(1)の貫通孔を通してバー材を旋盤
    の加工領域(A)に供給するバーフィーダと、タレット刃
    物台(5)を主軸方向に移動させるサーボ制御された送り
    モータ(7)と、当該送りモータの出力トルクを設定する
    出力トルク制御手段(27)と、上記送りモータのサーボ制
    御装置(21)に与えられる位置指令(a)と位置フィードバ
    ック信号(b)との差信号である位置偏差(c)を検出する位
    置偏差検出手段(31)とを備えている旋盤を用い、 タレット(4)に装着したストッパ(12)を主軸(1)の軸線上
    に進出させ、上記送りモータ(7)の出力トルクを制限し
    た状態で上記位置偏差(c)を監視しながら上記バーフィ
    ーダでバー材(14a)を供給し、上記位置偏差(c)の増大で
    バー材の供給を確認することを特徴とする、旋盤のワー
    ク供給確認方法。
  2. 【請求項2】 タレット刃物台(5)を主軸方向に移動さ
    せるサーボ制御された送りモータ(7)と、当該送りモー
    タの出力トルクを設定する出力トルク制御手段(27)と、
    上記送りモータのサーボ制御装置(21)に与えられる位置
    指令(a)と位置フィードバック信号(b)との差信号である
    位置偏差(c)を検出する位置偏差検出手段(31)とを備え
    ている旋盤を用い、 タレット刃物台(5)に装着したストッパ(12)を主軸(1)の
    軸線上のワーク(14)の先端が存在すべき位置または存在
    すべきでない位置に進出させ、上記送りモータ(7)の出
    力トルクを制限した状態で上記位置偏差(c)を監視しな
    がらタレット刃物台(5)に主軸(1)方向に向かう低速移動
    指令を与え、このときの位置偏差の増大の存否でワーク
    の存否を確認することを特徴とする、旋盤の加工領域に
    おけるワークの存否確認方法。
  3. 【請求項3】 ワーク(14)を加工領域(A)に挿入するロ
    ーダと、当該挿入されたワークを把持する主軸チャック
    (3)と、タレット刃物台(5)を主軸方向に移動させるサー
    ボ制御された送りモータ(7)と、当該送りモータの出力
    トルクを設定する出力トルク制御手段(27)と、上記送り
    モータのサーボ制御装置(21)に与えられる位置指令(a)
    と位置フィードバック信号(b)との差信号である位置偏
    差(c)を検出する位置偏差検出手段(31)とを備えている
    旋盤を用い、 上記ローダで挿入されたワーク(14)をチャック(3)で軽
    く把持し、上記タレット刃物台(5)に装着されたストッ
    パ(12)をワーク(14)の反チャック側端部に臨ませ、上記
    送りモータ(7)の出力トルクを制限した状態で上記位置
    偏差(c)を監視しながらタレット刃物台(5)を低速で主軸
    (1)に向けて移動させ、上記位置偏差(c)の増大を検出し
    た後チャック(3)でワーク(14)を強固に把持することを
    特徴とする、旋盤におけるワークの把持方法。
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