JP3329378B2 - 排ガスの有価物成分回収方法及び回収装置 - Google Patents

排ガスの有価物成分回収方法及び回収装置

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程で
使用される半導体製造装置より排出されるフッ化炭素化
合物、水素化フッ化炭素化合物、フッ化窒素化合物、希
ガスを含有する排ガスの有価物成分回収方法に関する。
さらに詳細には半導体製造工程のドライエッチング装置
またはCVD装置の排ガスに含まれる、有価物成分の回
収方法に関する。
【0002】また本発明は上述の有価成分回収方法を用
いた有価物成分回収装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図2に、典型的な、半導体製造工程で用
いられるドライエッチング装置もしくは、CVD製膜装
置の給排気系を示す。尚、本発明と直接関わりを持たな
い構成部分(例えば、CVD装置の原料ガス供給系等)は
図示していない。半導体製造工程において、ウエハー表
面に形成したSiOやSiNなどを除去するドライエ
ッチング工程や、CVD製膜工程でチャンバー内に堆積
したSiO やSiN膜をクリーニング(除去)する目
的で、いずれもプラズマチャンバー(100)を真空ポ
ンプ(50)により減圧状態に保ち、フッ化炭素化合
物、水素化フッ化炭素化合物、フッ化窒素化合物などの
ガス(10)(以下このガスを「有価物成分」と記す)
をキャリアーガス(15)とともに供給し、プラズマチ
ャンバー内で交流電圧を印加することでプラズマを発生
させ、プラズマチャンバー内のイオン化したFと除去対
象である固体のSi化合物とを反応させ、SiF 4とし
て気化させて除去することが行われている。
【0004】このプラズマ反応では、供給された有価物
成分の全てが消費されるわけではなく、有価物成分とキ
ャリアーガスの一部は未消費のまま排気されてしまう。
【0005】また、このプラズマ反応では、SiF
けでなく、HF、CO、半導体装置内壁に析出しやすい
CF成分など多種多様の化学種も同時に副生するため、
プラズマチャンバーより排出されるガスには、SiF
や上記の副生物(以下「不純物」と記す)および、未反
応の有価物成分とキャリアーガスが含まれる。以下、不
純物と未反応有価物成分とキャリアーガスが混合したこ
のガスを「排ガス」と呼ぶ。
【0006】排ガスの不純物のうち、HFは金属を腐食
する作用があり、その他にも極めて析出しやすいCF化
合物が含まれている。このため、真空ポンプや配管の腐
食の防止、および、固体の析出を防止するため、プラズ
マチャンバー出口以降において排ガス中における腐食
性、析出性の成分の濃度を下げるため排ガスの希釈を行
う。通常は、希釈ガス(20)、として安価なNガス
を用いる。(以下希釈のため供給するガスを「希釈ガ
ス」、希釈された排ガスを「希釈排ガス」と記す)。
【0007】以上のように、チャンバから排出される希
釈排ガス中には、不純物、未消費の有価物成分、
キャリアーガス、希釈ガス、が含まれる。
【0008】ところで、この内の未消費の有価物成分、
例えばCF、C、NF、SFなどのフッ素
化合物は温室効果ガスであり、地球温暖化防止の観点か
ら見ても、大気への放出は可能な限り抑制されなければ
ならない。また、これらのガスはNに比べ高価である
ため、回収再利用することは半導体装置の製造コストの
削減にも貢献する。
【0009】有価物成分回収の試みとして、米国特許第
5502969号記載の回収方法のように、希釈排ガス
を冷却することで、有価物成分を液体または固体として
希釈ガスのNと分離して回収する方法が知られてい
る。
【0010】図3を用いて従来の回収方法について説明
する。まずチャンバより排出された希釈排ガスは、不純
物除去装置60(図2)においてスクラバー洗浄、吸着
処理等で不純物を除去した後、図3の回収システムに搬
送される。希釈排ガスを、熱交換器205で−143℃
程度まで冷却し比較的高沸点の有価物成分を固化または
液化して除去する。次に希釈排ガスを約−183℃に冷
却したCFCFCFなどの液状の冷媒に回収塔2
00で接触させる。すると、沸点が−183℃以上であ
るCFやNF等の有価物成分は液体または固体とな
り、洗浄液に吸収され回収塔下方より排出される。一
方、希釈ガスのNやキャリアーガスのAr等は−18
3℃に冷却されても気体であり洗浄液にはほとんど吸収
されることはなく、回収塔200上部より熱交換器20
6で暖められて大気に放出される。有価物成分を取り込
んだ洗浄液は、この後、冷媒再生塔300に送られ、有
価物成分と洗浄液の沸点差を利用して有価物成分を除去
し再生される。
【0011】以上のように、従来法によるならば、有価
物成分を希釈排ガス中より分離回収するためには、目的
の有価物成分の沸点以下まで冷却する必要があった。即
ち、洗浄液として−183℃(仮に有価物成分がC
、NF、SF、CHF、Cであれば、
この中で最も沸点の小さな−129℃以下の温度でもか
まわない)に冷却した液体のCFCFCF等を利
用し、希釈排ガスを有価物成分が固体または液体になる
極低温まで冷却する。洗浄液を−183℃に保持するに
は、液体窒素などの特別な冷熱源が必要である。このた
めの大量の液体窒素を製造、貯蔵するためには、多くの
費用と電力と特別な設備とを要した。充分な保温対策を
施した冷却設備は大掛かりとなり、半導体工場内部に設
置する事は困難であり、屋外に新たに設置せざるおえ
ず、それに伴い、各種配管等の工事も大掛かりなものと
なった。
【0012】高い温室効果を有するフッ素を含む化合物
を処理、回収、分解する方法としては前記の米国特許第
5502969号の他にいろいろな試みが行われてい
る。
【0013】例えば、高温の火炎中、もしくはプラズマ
中でCFガスを分解する試みがなされているが、分解後
に副生する腐食性の多量なHFガスの処理法が確立して
いない。また、CF系ガスに選択的な透過性を示すガス
浸透膜を複数組み合わせてCFガスを種類ごとに濃縮回
収する試みがなされているが、特別な装置が必要であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、従来、液
体窒素温度に近い極低温で実施されていたCVD装置お
よびドライエッチング装置から放出される排ガスから有
価物成分(フッ化炭素化合物、水素化フッ化炭素化合
物、フッ化窒素化合物等)の回収法を見直すことで、−
60℃以上の温度で有価物成分の回収を可能とする方法
を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、半導体製造
工程の排ガスに含まれる複数の有価物成分中で最高沸点
を持つ有価物成分の沸点よりも沸点が高い物質を希釈ガ
スとし、該希釈ガスにより排ガスを希釈し希釈された排
ガスとし、該希釈された排ガスの温度を該希釈ガスの沸
点より低く、かつ、排ガス中の有価物成分中で最高沸点
を持つ物質の沸点より高い温度にすることで、該希釈さ
れた排ガス中より希釈ガスを液体として、かつ、有価物
成分を気体として回収することを特徴とする排ガスの有
価物成分回収方法を提供する。
【0016】また、本発明は、半導体製造工程の排ガス
に含まれる複数の有価物成分中で、最高沸点を持つ有価
物成分を希釈ガスとし、該希釈ガスにより排ガスを希釈
し希釈された排ガスとし、該希釈された排ガスの温度を
該希釈ガスの沸点より低く、かつ、排ガス中の有価物成
分中で2番目に高い沸点を持つ物質の沸点より高い温度
にすることで、該希釈された排ガス中より希釈ガスを液
体として、かつ、残りの有価物成分を気体として回収す
ることを特徴とする排ガスの有価物成分回収方法を提供
する。
【0017】従来技術では、希釈された排ガスの温度を
有価物成分の沸点温度以下(-183℃程度)にまで冷却し
て、有価物成分を液体または固体として、希釈ガスを気
体として分離していた。本発明は、この従来技術の発想
を転換し、排ガス中の有価物成分を気体として回収する
ことで、回収コストの大幅に削減を可能にした。
【0018】より詳細には、本発明での有価物成分の回
収温度は−60℃程度であり、液体窒素を用いる従来技
術に比べて100℃以上高温であり、回収に必要な冷媒
の作製、保存が非常に容易となった。
【0019】また、本発明は排ガス中に含まれる有価物
成分の中で最高沸点を持つ物質を希釈ガスとすることも
可能である。
【0020】ここで、排ガス中の有価物成分とは、半導
体製造工程に導入されたにも係わらず、一部分が消費さ
れずに、排出された成分である。この時、排ガスには、
その他の不純物(反応の副生物、キャリアーガス等)が
含まれる事が多い。
【0021】有価物成分は、半導体製造工程より排出さ
れる排ガス中に含まれ、一部分が未消費のものであれ
ば、特に制限はないが、本発明で回収される有価物成分
はフッ化炭素化合物、水素化フッ化炭素化合物、フッ化
窒素化合物、またはフッ化硫黄化合物の少なくとも一種
類である事が望ましい。より詳細には、排ガスの有価物
成分としてCF、NF、SF、CHF、C
の少なくとも1種類が含まれている事が望ましい。
【0022】希釈ガスは、その沸点が、回収目標の有価
物成分よりも高温のものから種々の物質が選択可能では
あるが、選択に当たっては下記の条件を考慮する事が望
ましい。希釈ガスとして−60〜200度で不活性であ
り、沸点が−60℃以上である物質を用いる事が望まし
い。これは、排ガス中には、反応性の高い成分が含まれ
ている場合もあり、これらの成分との反応を避けるため
である。また、真空成膜装置、配管等に用いられている
種々の材料と反応を起こしたり、これらの材料を腐食す
る物質の使用も控えたほうが良い。さらに、希釈ガス
は、成膜装置から排出される高温の排ガスと混合する事
から、−60〜200度で自己発火性を有しないものが
望ましい。また、希釈ガスとしては、−60℃以上であ
る物質が望ましいが、これは回収目標の有価物成分中で
最も沸点の高いSF(−63℃)を考慮した結果であ
る。
【0023】上述の条件を満たす物質として、希釈ガス
としてはフッ化炭素化合物または、水素化フッ化炭素化
合物が好適に用いられる。
【0024】より具体的にはCFCFCF、環状
−C、CFCFCF、CHFCF、CH
CF、CHCHF、CHのいずれかを
用いる事が望ましい。これらの物質から、回収目標の有
価物成分の沸点によって適宜選択して希釈ガスとして用
いることが望ましい。
【0025】前記希釈された排ガスが有価物成分の回収
の前に、不純物の除去を受けることが望ましい。何故な
ら、排ガス中にはプラズマ反応で生成したラジカルに由
来する装置の内壁に析出しやすい成分、反応性が高い成
分、腐食性の成分、パーティクル等の不純物が含まれて
いるからである。不純物除去法としてはスクラバー洗
浄、吸着処理等の公知の技術から適当な方法が選択され
る。
【0026】液体として回収された希釈ガスを、再び希
釈ガスとして排ガスに供給することが可能である。回収
された希釈ガス中には、キャリアーガスや、有価物成分
が僅かに混合している事があるが、希釈ガスとして用い
る限りは問題とならない。
【0027】気体として回収された有価物成分を、再び
半導体製造工程に供給しても良い。この時、有価物成分
毎に分離精製を行わないで、再供給する場合には、有価
物成分の濃度を微調整する必要がある。
【0028】また、本発明は半導体製造工程より排出さ
れた有価物成分を含む排ガスと希釈ガスとを混合する手
段と、希釈された排ガスより不純物を除去する不純物除
去装置と該希釈された排ガスを希釈ガスの沸点よりも低
く、かつ該回収しようとする有価物成分中で最高沸点を
持つ物質の沸点よりも高い温度とし、希釈ガスを液体と
して、排ガス中の該回収しようとする有価物成分を気体
として回収する回収塔を有する排ガスの有価物成分回収
装置を提供する。
【0029】ここで、「排ガスと希釈ガスを混合する手
段」とは、排ガスを排出するための配管と、それに結合
した希釈ガスの配管であり、排ガスが排出された時に、
排ガスに希釈ガスを混合するためのバルブ等を備えてい
る。
【0030】
【発明の実施の形態】まず、以下に代表的な有価物成分
と希釈ガスの沸点をまとめる。有価物成分であるC
、NF、SF、CHF、Cの一気圧に
おける沸点はそれぞれ、−128,−129,−63,
−82,−78℃(「ULSIプロセス材料実務便
覧」、サイエンスフォーラム株式会社発行、1992年
1月30日第一版第一刷の260頁および269頁記載
より)である。
【0031】また、代表的な希釈ガスである、CF
CF、環状−C、CF CFCF、CH
FCF、CHFCF、CHCHF、CH
の沸点は、それぞれ、−37、−6、−30、−2
6、−49、−25、−52℃である。
【0032】次に、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
【0033】本発明の実施の形態は、図2で示される半
導体製造工程の排気システムと図1で示される回収シス
テムで構成される。図1に示す回収システムは、本例の
場合、回収塔200、液状の希釈ガスを蓄える貯留槽4
00、精製工程へ有価物成分を送るためのボンベ充填
部、希釈ガスを搬出するためのボンベ充填部と、これら
を連結する配管、ポンプおよび熱交換機で構成される。
一方、排気システムの構成は、「従来技術の説明」の項
で示したものと同じ構成であるが、プラズマチャンバー
100に供給する有価物成分10として、図1の回収シ
ステムで回収し、適宜精製した有価物成分と、流量を微
調整するための補充用の新品有価物成分を用いる。
【0034】また、キャリアーガス15として、図1の
回収システムで回収し適宜精製したキャリアーガスと、
流量を微調整するための補充用の新品キャリアーガスを
用いる。
【0035】また希釈ガス20は、図1の回収システム
で回収された希釈ガス(沸点が−60℃以上であるフッ
化炭素化合物)である。
【0036】図1と図2を参照し動作の説明をする。半
導体製造工程のプラズマチャンバー100には、有価物成
分およびキャリアーガスが供給される。これら両ガス
は、ボンベ10や15に貯蔵されており、本発明により
回収し精製された有価物成分およびキャリアーガスをボ
ンベ10および15に充填して使用する事も出来る。供
給したガスはプラズマチャンバ−100内で一部が消費さ
れ、不純物とともに排ガスとして排出される。この後、
希釈ガス20を供給する。
【0037】希釈ガスは沸点が−60℃以上のフッ化炭
素化合物から選択された。これらの化学種は排気系の環
境では気体であり、また排気系の部材、及び排気ガスと
反応性が無く(不活性)、かつ排気系の温度環境下で自
己発火性がない。
【0038】この後、希釈排ガスは、スクラバー洗浄、
吸着材あるいはフィルター等を用いた不純物除去装置6
0によりSiF4、HF、COさらに、半導体製造装置
内壁に析出しやすいCF化合物等が除去されて回収シス
テムに送られる。
【0039】回収システム(図1)に送られた希釈排ガ
スは、回収塔200内部で、希釈ガスの沸点以下で有価物
成分の沸点以上の温度(以下「洗浄液温度」と記す)に
貯留槽400で冷却された液体状の希釈ガス(洗浄液)
と接触する。
【0040】回収塔200内部で、希釈排ガスは洗浄液
温度に冷却され、排ガス中の希釈ガスは液化し、液状希
釈ガス(洗浄液)に吸収され回収塔下方より排出され
る。一方、有価物成分のCF、NF、SF、CH
、CやキャリアーガスのArなどは洗浄液温
度まで冷却されても気体であり洗浄液にはほとんど吸収
されず、回収塔上部へ移動する。
【0041】尚、回収システムとして液化した希釈ガス
を還流させて、希釈された排ガスを液体状の希釈ガスと
接触する方式を採用したのは、希釈された排ガスと液体
状冷媒との接触面積が広く、効率的な冷却が可能だから
である。勿論、回収システムは有価物成分の回収に必要
な温度を維持できるならば、種々の方式が選択可能であ
る。
【0042】有価物成分やキャリアーガスの一部が液状
希釈ガス(洗浄液)に吸収されたとしても、微量である
ので何ら問題はない。
【0043】次に、有価物成分とキャリアーガスを含ん
だ成分は、熱交換器206で暖められた後、ポンプによ
りボンベに詰められ、ボンベ等に充填し、再度図2の1
0,15として供給される。
【0044】尚、ボンベに充填せず直接配管等を経由し
て精製工程に送ってもかまわない。回収塔200の下方よ
り排出された液状希釈ガスは、貯留槽400に送られる。
ここで、回収塔200で吸収により増加した液状希釈ガス
は、オーバーフローなどにより、図の右方向に排出し、
熱交換機207で暖められた後、希釈ガスボンベに充填
され、図2の20として利用される。
【0045】
【実施例】図1および図2に示す装置において、ボンベ
15のキャリアーガスの種類と供給量、複数のボンベ1
0(図では1種類のボンベとして示したが、種類毎のボ
ンベでもかまわない)の有価物成分の種類と供給量、ボ
ンベ20の希釈ガスの種類と供給量、回収塔200での
洗浄液温度、洗浄液の種類、精製工程へ搬出されるボン
ベのガス成分の種類と流量、希釈ガスとしてボンベに充
填されるガス成分の種類と流量を図4および図5に示
す。
【0046】(実施例1)図4に示す実施例1は、キャ
リアーガスAr、有価物成分としてCFおよびCHF
の2種類をチャンバーに供給して運転している場合の
実施例である。尚、図4、図5、図6に示した流量は、
1気圧、常温での流量として示す。この実施例1では、
有価物成分のうちCHFの沸点−82℃の方が高く、
希釈ガスとして沸点−36.7℃のCFCFCF
が利用できる。回収システムでは、液状希釈ガス(洗浄
液;CFCFCF)を−50℃に保持して循環す
ると、希釈排ガスのAr、CF、CHFは気体のま
ま精製工程側のボンベに行き、ここでボンベに充填され
る。そして精製工程で、Ar、CF、CHF毎に分
離され再びチャンバーに供給される。また、反応副生成
物(不純物)としてあるいは回収システムで洗浄液にわ
ずかに溶解して減少するAr、CF、CHF を補充
するため新品の補充ボンベを備えている。回収システム
の液状希釈ガスの一部は、常温にしてボンベに充填し、
繰り返し希釈ガスとして排気システムへ供給される。
【0047】(実施例2)図5に示す実施例2では、実
施例1と同様のキャリアーガス、有価物成分および希釈
ガス(即ち洗浄液)を用いて、精製工程がない場合の実
施例を示す。また、チャンバーに供給するガス流量は、
各成分換算でArが200cc/min、CFが100cc/m
in、CHFが100cc/minの計400cc/minである。
この実施例2では、2種の有価物成分のうちCHF
沸点−82℃の方が高く、希釈ガスとして沸点−36.
7℃のCFCFCFが利用できる。回収システム
では、液状希釈ガス(洗浄液;CFCFCF)を
−50℃に保持して循環すると、希釈排ガスのAr、C
、CHFは気体のまま精製工程側のボンベに行
き、ここでこれらの混合ガスとしてボンベに充填され
る。この場合、混合ガスの組成比は、Ar:CF:C
HF=2:1:1であり、この混合ガスのボンベより
流量400cc/minを供給することで、Arを200cc/m
in、CF を100cc/min、CHFを100cc/min供
給した供給条件とほぼ同じになるが、各成分毎の濃度の
微調整として補充ガスを供給することが出来る。
【0048】回収システムの液状希釈ガスの一部は、常
温にしてボンベに充填し、繰り返し希釈ガスとして排気
システムへ供給される。
【0049】(実施例3)図6に示す実施例3は、キャ
リアーガスAr、有価物成分としてCFおよびCF
CFCFの2種類をチャンバーに供給して運転して
いる場合の実施例である。この実施例3では、有価物成
分のうちCFCFCFの沸点−36.7℃の方が
高く、希釈ガスとして沸点が−25℃のCHCHF
を利用して、回収システムでの液状希釈ガス(洗浄液C
CHF)の温度を−30℃として実施例1と同様
の構成にすることは可能であるが、希釈ガスおよび洗浄
液を有価物成分の一つと同じCFCFCFを利用
した場合の例である。回収システムでは、液状希釈ガス
(洗浄液;CFCFCF)を−50℃に保持して
循環すると、希釈排ガスのAr、CFは気体のまま精
製工程側のボンベに行き、ここでボンベに充填される。
そして精製工程で、Ar、CF毎に分離され再びチャ
ンバーに供給される。また供給ガスの濃度微調整のた
め、Ar、CFを補充する。一方希釈排ガスのCF
CFCFは回収システムの液状希釈ガス(洗浄液)
に取り込まれる。そして液状希釈ガスの一部は、常温に
してボンベに充填し、繰り返し希釈ガスおよび有価物成
分2として利用される。尚、CFCFCF供給ガ
スの濃度微調整のため、CFCFCFを補充す
る。
【0050】
【発明の効果】本発明の排ガスの有価物成分回収方法
は、−60℃以上という従来法よりも温暖な冷却温度で
有価物成分を回収することができ、回収装置における冷
却装置や保温装置を簡素化することが可能であり、半導
体工場の屋内にも設置することが可能となる。また、温
室効果が確認されている含フッ素化合物の大気への放出
を大幅に減少する事が出来ることから、地球環境保護に
も大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有価物成分回収システムの模式図であ
る。
【図2】真空装置の排気システムの模式図である。
【図3】従来の有価物成分回収システムの模式図であ
る。
【図4】本発明の実施例1の模式図である。
【図5】本発明の実施例2の模式図である。
【図6】本発明の実施例3の模式図である。
【符号の説明】
10有価物成分(ボンベ)、15キャリアーガス(ボン
ベ)、20希釈ガス(ボンベ)、50真空ポンプ、60不純物
除去装置、100プラズマチャンバー、200回収塔、205,20
6,207熱交換機、300冷媒再生塔、400貯留槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/34 F25J 3/06 H01L 21/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製造工程の排ガスに含まれる複
    数の有価物成分中で、最高沸点を持つ有価物成分の沸点
    よりも沸点が高い物質を希釈ガスとし、該希釈ガスによ
    り排ガスを希釈し希釈された排ガスとし、該希釈された
    排ガスの温度を該希釈ガスの沸点より低く、かつ、排ガ
    ス中の有価物成分中で最高沸点を持つ物質の沸点より高
    い温度にすることで、該希釈された排ガス中より希釈ガ
    スを液体として、かつ、有価物成分を気体として回収す
    ることを特徴とする排ガスの有価物成分回収方法。
  2. 【請求項2】 半導体製造工程の排ガスに含まれる複
    数の有価物成分中で、最高沸点を持つ有価物成分を希釈
    ガスとし、該希釈ガスにより排ガスを希釈し希釈された
    排ガスとし、該希釈された排ガスの温度を該希釈ガスの
    沸点より低く、かつ、排ガス中の有価物成分中で2番目
    に高い沸点を持つ物質の沸点より高い温度にすること
    で、該希釈された排ガス中より希釈ガスを液体として、
    かつ、有価物成分を気体として回収することを特徴とす
    る排ガスの有価物成分回収方法。
  3. 【請求項3】 前記有価物成分が、前記半導体製造工
    程に導入された成分であって、該半導体製造工程で一部
    分が消費されずに排出された該成分である請求項1また
    は2記載の排ガスの有価物成分回収方法。
  4. 【請求項4】 前記有価物成分としてフッ化炭素化合
    物、水素化フッ化炭素化合物、フッ化窒素化合物または
    フッ化硫黄化合物の少なくとも一種類を含む事を特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一項に記載の排ガスの有価
    物成分回収方法。
  5. 【請求項5】 前記有価物成分としてCF、N
    、SF、CHFまたはCの少なくとも一
    種類を含む事を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項
    に記載の排ガスの有価物成分回収方法。
  6. 【請求項6】 前記希釈ガスとして−60〜200度
    の範囲で不活性であり、沸点が−60℃以上である物質
    を用いる事を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の排ガスの有価物成分回収方法。
  7. 【請求項7】 前記希釈ガスとしてフッ化炭素化合物
    または水素化フッ化炭素化合物を用いることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか一項に記載の排ガスの有価物
    成分回収方法。
  8. 【請求項8】 前記希釈ガスとしてCFCFCF
    、環状−C、CFCFCF、CHFCF
    、CHFCF、CHCHF、CH から
    なる群より選ばれたいずれかを用いることを特徴とする
    請求項7記載の排ガスの有価物成分回収方法。
  9. 【請求項9】 前記希釈された排ガスが、有価物成分
    の回収を受ける前に不純物の除去を受けることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれか一項に記載の排ガスの有価
    物成分回収方法。
  10. 【請求項10】 前記液体として回収された希釈ガス
    を、再び希釈ガスとして排ガスに供給する事を特徴とす
    る請求項1〜9のいずれか一項に記載の排ガスの有価物
    成分回収方法。
  11. 【請求項11】 前記気体として回収された有価物成
    分を、再び半導体製造工程に供給する事を特徴とする請
    求項1〜9のいずれか一項に記載の排ガスの有価物成分
    回収方法。
  12. 【請求項12】 半導体製造工程より排出された有価
    物成分を含む排ガスと希釈ガスとを混合する手段と、希
    釈された排ガスより不純物を除去する不純物除去装置と
    該希釈された排ガスを希釈ガスの沸点よりも低く、かつ
    該回収しようとする有価物成分中で最高沸点を持つ物質
    の沸点よりも高い温度とし、希釈ガスを液体として、排
    ガス中の該回収しようとする有価物成分を気体として回
    収する回収塔を有する排ガスの有価物成分回収装置。
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