JP3329132B2 - 自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置 - Google Patents
自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置Info
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Description
スの電源分配装置に関し、特に、電源回路に介設するヒ
ューズが溶断する前に、断続的なショートや素線切れ等
から電線の溶断が生ずるのを減少するものである。
て、電源(バッテリー)から負荷側電装品へ電源を供給
する電源システムは、図3および図4に示す構成となっ
ている。図3の第1従来例では、電源Bから負荷側電装
品(例えば、ラジオ等)Iに作動電源を駆動電源回路2
を通して供給すると共に、作動を制御する信号を信号電
源回路1を通して負荷側電装品Iに供給しており、信号
電源回路1にはイグニッション・スイッチSを介設し
て、イグニッション・スイッチSがオンした時に上記制
御信号を負荷側電装品Iに送るようにしている。上記駆
動電源回路2と信号電源回路1とは電源Bに接続した共
通電源回路3の下流側で分岐しており、かつ、これら駆
動電源回路2および信号電源回路1のいずれにもヒュー
ズH1、H2を介設している。
共通電源回路3Aの下流で分岐した共通電源回路3Bに
イグニッション・スイッチSとヒューズHを介設し、ヒ
ューズHの下流側で負荷側電装品I〜IVに対応して分岐
接続されている。しかし、負荷側電装品I、IIでは、こ
れを信号電源として使用し、負荷側電装品III、IVでは
駆動電源として使用している。即ち、ヒューズHの下流
に駆動系電源回路と信号系電源回路を区別なく接続して
いる。
電源回路に介設しているヒューズは、上記電源回路中で
ショートが発生した時、過電流が流れることにより発熱
して溶断し、よって、電線を保護している。
るヒューズが溶断するには、ヒューズのエレメントが1
000℃近くまで発熱することが必要であるが、電線が
ボデーに断続的に接触して発生する断続的なショート時
(所謂レアショート)、あるいは電線の多数の素線の内
の1本あるいは2本がショートした時、また、逆に多数
の素線が断線して1本あるいは2本でしか接続されてい
ない時等、ヒューズのエレメントが800℃程度までし
か発熱しない場合、ヒューズが溶断する前に、電線に溶
断が発生する問題がある。
した電源システムで発生する上記問題は、ヒューズ保護
回路が多い程、多く発生することとなる。
信号系電源回路の夫々にヒューズを介設しているため、
ヒューズ保護回路が非常に多く、よって、上記電線溶断
の問題が発生しやすい。また、第2従来例のように駆動
系電源回路と信号系電源回路の両方を区別なくヒューズ
の下流で分岐すると、本来、小電流しか流れない信号系
電源回路まで、その電線の溶断が発生しやすくなる問題
がある。
ので、ヒューズを介設した電源回路において、ヒューズ
溶断前に電線が溶断する確率を出来るだけ減少すること
を目的としている。
め、本発明は、請求項1で、電源より負荷側電装品へ電
源を供給する電源回路において、電源に接続した共通電
源回路を、イグニッションスイッチの下流で、電装品動
作用の駆動系電源回路と、該電装品へ動作を制御する信
号を送る信号系電源回路とに分岐し、上記駆動系電源回
路はヒューズを介して上記負荷側電装品と接続する一
方、上記信号系電源回路は抵抗のみを介して上記負荷側
電装品と接続して、上記イグニッションスイッチと上記
負荷側電装品とを接続する上記共通電源回路と信号系電
源回路中にはヒューズを介設していないことを特徴とす
る電源分配装置を提供している。
は、負荷側電装品の内部抵抗値より小さく設定してい
る。また、抵抗と負荷側電装品との間でショートが発生
した時に電源より抵抗を介して車体へと流れる電流が1
0A以下、好ましくは6A以下となるように設定してい
る。
源回路はヒューズを介さずに電源と負荷側電装品を接続
しているため、ヒューズ保護回路で発生しやすいヒュー
ズ溶断前に電線が溶断する現象を完全に無くすことがで
きる。また、信号系電源回路ではヒューズに代えて抵抗
を介設しており、信号系電源回路でショートが発生した
時、電源より抵抗を介して流れる電流は制限されるた
め、電線の発熱量は少なく電線に溶断が発生するおそれ
は殆どない。
電源回路に介設する抵抗の抵抗値を負荷側電装品の内部
抵抗値より小さくすると、正常時において抵抗を介設し
たことによる問題はない。さらに、抵抗と負荷側電装品
との間で電線が車体に接触してショートが発生した時、
電源より抵抗を介して車体へと流れる電流は10A以
下、より好ましくは6A以下にすると、電線が発熱せ
ず、よって、電線との接触で車体が発熱、発煙が生じる
恐れは全くない。
照して説明する。電源Bの+側と接続した共通電源回路
3にイグニッション・スイッチSを介設し、該イグニッ
ション・スイッチSの下流側で、信号系電源回路1と駆
動系電源回路2に分岐している。信号系電源回路1は各
負荷側電装品I、II、IIIに接続する分岐信号系電源回路
1A、1B、1Cに分岐し、各分岐信号系電源回路1
A、1B、1Cに抵抗R1、R2、R3を介設してい
る。
装品I、II、IIIに接続する分岐駆動系電源回路2A、2
B、2Cに分岐し、各分岐駆動系電源回路2A、2B、
2CにヒューズH1、H2、H3を介設している。
に夫々介設した抵抗R1、R2、R3の抵抗値は、対応
する電装品I、II、IIIの内部抵抗値よりも小さくすると
共に、図2に示すように、抵抗R1と電装品Iとの間で
車体Zに電線が接触してショートが発生した時に、電源
Bより抵抗R1を通して車体Zに流れる電流が10A以
下となるように設定している。例えば、電源Bの電圧が
12Vの場合、抵抗R1〜R3の抵抗値を2Ωとし、車
体側に流れる電流が6Aとなるように設定しCている。
尚、車体側に流れる電流が10A以下であれば、ヒュー
ズ溶断前に、素線の発熱、発煙等の現象は発生せず、問
題はない。
系電源回路1および1A〜1Cでは、電源Bと各負荷側
電装品I〜IIIとを接続するいずれの回路にもヒューズを
介設していないため、ヒューズ保護回路に発生しやすい
ヒューズ溶断前に電線が溶断する現象を低減できる。ま
た、信号系電源回路1A〜1Cにはヒューズの代わりに
抵抗R1〜R3を設けているが、負荷側電装品I〜IIIの
信号回路に流れる電流は小電流で内部抵抗値が大きいた
め、上記抵抗R1〜R3の抵抗値を電装品の内部抵抗値
よりも十分小さくでき、負荷側電装品に抵抗R1〜R3
を介設したことによる影響を与えない。しかも、図2に
示す抵抗R1〜R3と負荷側電装品I〜IIIで電線が車体
Zに接触してショートが発生した時、抵抗R1〜R3を
流れる電流を10A以下に制限しているため、電線は溶
断せず、従って、車体側にも電線溶断による影響(発
熱,発煙)を与えずに電線の保護を図ることができる。
の請求項1の電源分配装置によれば、駆動系電源回路と
信号系電源回路とを区別し、信号系電源回路にヒューズ
を介設せず、ヒューズ保護回路としていないため、ヒュ
ーズ保護回路で発生していたヒューズ溶断前に電線が溶
断する問題を減少することが出来る。
設していないため、ヒューズと接続するための電線の径
が太くなっていたのを細くでき、かつ、メンテナンスを
各信号系電源回路毎にフリーに行うことができる。
の抵抗値を電装品の内部抵抗値より小さく設定している
ため、正常時において抵抗を介設したことにより、電装
品は影響を与えない。また、車体と接触してショートが
発生した時に、車体に流れる電流を電線が発熱および発
煙を生じない程度の小電流としているため、車体側にも
電線の発熱、発煙による問題が生じない状態で、電線の
保護をヒューズを介設した場合以上に図ることが出来
る。
である。
説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 電源より負荷側電装品へ電源を供給する
電源回路において、 電源に接続した共通電源回路を、イグニッションスイッ
チの下流で、電装品動作用の駆動系電源回路と、該電装
品へ動作を制御する信号を送る信号系電源回路とに分岐
し、 上記駆動系電源回路はヒューズを介して上記負荷側電装
品と接続する一方、上記信号系電源回路は抵抗のみを介
して上記負荷側電装品と接続して、上記イグニッション
スイッチと上記負荷側電装品とを接続する上記共通電源
回路と信号系電源回路中にはヒューズを介設していない
ことを特徴とする電源分配装置。 - 【請求項2】 上記信号系電源回路に介設する抵抗の抵
抗値は、負荷側電装品の内部抵抗値より小さく設定して
いる請求項1に記載の自動車用ワイヤハーネスの電源分
配装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08527295A JP3329132B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08527295A JP3329132B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08289467A JPH08289467A (ja) | 1996-11-01 |
JP3329132B2 true JP3329132B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=13853936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08527295A Expired - Fee Related JP3329132B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 自動車用ワイヤハーネスの電源分配装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3329132B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5170888B2 (ja) * | 2008-08-01 | 2013-03-27 | 古河電気工業株式会社 | 車両用電源供給装置及び車両用電源供給方法 |
JP6154112B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2017-06-28 | 矢崎総業株式会社 | 車両用電源回路 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP08527295A patent/JP3329132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08289467A (ja) | 1996-11-01 |
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