JP3327332B2 - インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体

Info

Publication number
JP3327332B2
JP3327332B2 JP2001181431A JP2001181431A JP3327332B2 JP 3327332 B2 JP3327332 B2 JP 3327332B2 JP 2001181431 A JP2001181431 A JP 2001181431A JP 2001181431 A JP2001181431 A JP 2001181431A JP 3327332 B2 JP3327332 B2 JP 3327332B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
end side
circuit board
fixed
vibrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001181431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001353873A (ja
Inventor
信二 安川
稔 碓井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001181431A priority Critical patent/JP3327332B2/ja
Publication of JP2001353873A publication Critical patent/JP2001353873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3327332B2 publication Critical patent/JP3327332B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録ヘッ
ド用の圧電駆動体に関する。
【0002】
【従来の技術】縦振動モードを利用したインクジェット
記録ヘッドは、一般に特開平4−1052号公報に見ら
れるように、複数のノズルを穿設したノズルプレートの
背面に狭い間隙をおいて振動板を配設し、さらに、振動
板の背面に各ノズルに対応するよう分割した縦振動モー
ドの圧電振動子を当接するように構成し、インク流路か
らのインクをノズルプレートと振動板とで形成した圧力
室に導いた上、このインクを記録信号に応動した圧電振
動子により加圧して、インクノズルよりインク滴として
飛翔させるようにしたものである。
【0003】したがって、この種のインクジェット記録
ヘッドに用いられる圧電駆動体は、各振動子が振動板上
に均一に当接するよう、かつ、成形、組付けを容易に行
い得るよう、予め板状の圧電体の基端部に支持体を固定
した上で、その自由端側を個々の振動子に切割りするよ
うにして構成される。
【0004】ところで、この圧電体を切割るには一般に
ダイシングソーやワイヤーソーが用いられ、これを圧電
体の面に直角にもしくは平行に当てて切込むようにして
いるが、面に対して直角方向に切込むようにした場合に
は、個々の振動子を支持体の手前の部分でしか分割する
ことができないため、隣接する振動子が互いに干渉し合
う、いわゆるクロストーク現象が発生し易くなり、ま
た、面に対して平行に切込むようにした場合には、個々
の振動子を他と分割して相互の干渉をなくすことができ
る反面、共通電極も同時に切り割られてしまう結果、切
断工程後にさらに共通電極を設けなければならないとい
った工程増を招くといった問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
さしたる工数を要することなく、クロストークの発生を
可能な限り抑えることができ、しかも、これらの電極に
回路基板上の対応するリード線を容易にかつ正しく接続
させることのできる新たなインクジェット記録ヘッド用
の圧電駆動体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかか
る課題を達成するためのインクジェット記録ヘッド用の
圧電駆動体として、圧電材層と内部電極層とを交互に積
層した複数の振動子と、これらの振動子の一端を自由端
とすべく他端を固定する保持部材と、振動子の列設方向
の両端に一端が保持部材に固定されて形成された延長部
とを有し、振動子の表面に自由端側端面から固定端側に
延設された外部信号電極を、延長部の表面に固定端側端
面から自由端側に延設された外部共通電極を有し、固定
端側に回路基板を添設して、この回路基板の巾方向中央
部に形成した多数のリード線を振動子上の外部信号電極
に、回路基板の巾方向両側部に形成したリード線を延長
部上の外部共通電極にそれぞれ接続させたようにしたも
のである。
【0007】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。図1、図2は本発明の一実施例をなす圧電駆動体を
示したものである。
【0008】図において符号1は、圧電駆動体としての
圧電振動子組立体で、この組立体1は、自由端側を櫛歯
状に分割形成した圧電プレート2と、この圧電プレート
2をインクジェット記録ヘッドに取付けるべく、その後
端に固定した支持プレート15とによって構成されてい
る。
【0009】これをさらに詳細に説明すると、圧電プレ
ート2は、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムの
ようなペースト状の圧電材料層3に内部導電層4として
銀パラジウムを塗着もしくは蒸着し、これらを数層積層
することによって、自由端側を活性部5、固定部側、つ
まり基端側を非活性部6となし、さらに、基端側の非活
性部6に、例えば圧電材料と同一材料よりなるペースト
状の快削性セラミックス材によって形成した支持プレー
ト15を積層した上、これら全体を焼結により一体的に
成形したものである。
【0010】この圧電プレート2には、また図1、図2
に示したように、活性部5の下面から先端面を経てその
上面の非活性部6領域までの部分に、内部導電層4と導
通する外部信号電極8が被覆され、また、若干の非導電
面9を介在させてその非活性部6には、後端面からその
上面にかけての部分に外部共通電極11が蒸着等により
被覆形成される。
【0011】このように構成された圧電振動子組立体1
は、圧電プレートの剛性が支持プレート15によって高
められるばかりでなく、支持プレート15をもって圧電
振動子保持ブロックへの組付けが容易になり、さらに
は、各圧電振動子12の先端を振動板に均一に当接させ
ることにより、圧力室内のインクを効率よく加圧するこ
とができる。
【0012】ついで、この圧電振動子組立体1には、支
持プレート15との接合端縁Aから少なくとも圧電プレ
ート2の外部信号電極8の後端部とを結ぶ斜めの線、こ
の実施例では、支持プレート15との接合端縁Aから圧
電プレート2の後端面上半部Bを結ぶ斜めの切割り線L
−Lを境として、圧電プレート2の活性部5の全ての部
分と、基端側の非活性部6のうち支持プレート15上の
上半部分を、ワイヤーソーやダイシングソーによりノズ
ルの配設ピッチに相当する間隙をもって櫛歯状に分割し
て多数の圧電振動子12を形成する。
【0013】この櫛歯状の分割は、必ずしも上記した切
割り線L−Lを境として正確に行う必要はなく、支持プ
レート15の一部に入り込むような深さで切込むように
してもよいが、この場合においても、圧電プレート2の
基端側は支持プレート15により1つに結合した状態で
残される。
【0014】また、この実施例においては、圧電プレー
ト2の両側に若干の巾をもって切割りしない部分を形成
し、組付けの際に、この部分を圧電振動子保持ブロック
の両側に設けた溝内に挿入して圧電振動子組立体1を位
置決めするダミー振動子13を形成するようにしてい
る。
【0015】図4は、この歯切りに使用される装置の一
例を示したもので、テーブル21上に、ダイシングソー
に対して相対的に前後動する治具22を位置させて、こ
の治具22の上面に、上記した切割り線L−Lの傾き角
θに相当するワーク取付け面23を設け、この取付け面
23に、圧電プレート2の自由端側が上向きに突出する
よう支持プレート15を固定し、その上で、治具22と
ダイシングソー20とを相対的に前後動させながら歯切
りを行うようにしたものであるが、ワイヤーソーを用い
た装置の場合には、治具をワイヤーソーに対して上下動
させるように構成すればよい。
【0016】ところで、図3は、このようにして形成さ
れた圧電振動子組立体1とフレキシブル回路基板との接
続構造を示したものである。
【0017】これに使用するフレキシブル回路基板16
は、圧電プレート2とほぼ同じ巾に形成され、その巾方
向中央部分には、各圧電振動子12とともに切割られた
外部信号電極8のそれぞれに非活性部6領域で接続する
多数のリード線17が各圧電振動子と対応するように形
成され、またこの両側には、ダミー振動子13の基端部
に形成された外部共通電極11に接続するリード線18
が、先端を圧電プレート2の上記した非導電面9よりも
後方に位置するようにして添着される。
【0018】このように構成された各圧電振動子12
は、切割られることなく残された圧電プレート2の基端
側下方の非活性部6を介して支持プレート15上に強固
に固定され、かつ活性部5から支持プレート2上の後半
部上方にかけて大きく切割りした溝部分10により、相
互干渉を生じることなく独立した振動が確保される。
【0019】なお、以上は圧電プレート2の基端部を支
持プレート15により支持する形式のものを例にして本
発明を説明したものであるが、圧電振動子12の固定部
側を直接保持部材に保持させる形式のものでは、圧電振
動子12の自由端側下面の活性部後端縁近傍と固定部側
上面の後端部近傍とを結ぶ斜めの線を境にして、その活
性部側に多数の切割りを入れ、これらの切割りにより分
割した各圧電振動子を被支持部側で強固に結合保持させ
つつ、これら相互の干渉を可能な限り抑えるように構成
することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、圧電
プレートの巾方向中央部には櫛歯状の振動子を、両側部
には固定端側と一体の延長部を形成するとともに、固定
部側に添設した回路基板中央部に形成した多数のリード
線を振動子上の外部信号電極に、両側部に形成したリー
ド線を延長部上の外部共通電極にそれぞれ接続させるよ
うにしたので、振動子と延長部に設けた各電極とこれら
に対応するリード線とをきわめて簡単にかつきわめて正
確に接続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す圧電振動子組立体の断
面図である。
【図2】同上駆動体の全容を示す斜視図である。
【図3】回路基板との接続構造を示した斜視図である。
【図4】圧電振動子の形成法を示した図である。
【符号の説明】
1 圧電振動子組立体 2 圧電プレート 5 活性部 6 非活性部 8 外部信号電極 11 外部共通電極 12 圧電振動子 15 支持プレート 17 フレキシブル回路基板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材層と内部電極層とを交互に積層し
    た複数の振動子と、該複数の振動子の一端を自由端とす
    べく他端を固定する保持部材と、前記振動子の列設方向
    の両端に一端が前記保持部材に固定されて形成された延
    長部とを有し、前記振動子の表面に自由端側端面から固
    定端側に延設された外部信号電極を、前記延長部の表面
    固定端側端面から自由端側に延設された外部共通電極
    有し、前記固定端側に回路基板を添設して、該回路基
    板の巾方向中央部に形成した多数のリード線を前記振動
    子上の外部信号電極に、前記回路基板の巾方向両側部に
    形成したリード線を前記延長部上の外部共通電極にそれ
    ぞれ接続させたことを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッド用の圧電駆動体。
JP2001181431A 2001-06-15 2001-06-15 インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体 Expired - Lifetime JP3327332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001181431A JP3327332B2 (ja) 2001-06-15 2001-06-15 インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001181431A JP3327332B2 (ja) 2001-06-15 2001-06-15 インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34853293A Division JP3221472B2 (ja) 1993-10-07 1993-12-27 インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001353873A JP2001353873A (ja) 2001-12-25
JP3327332B2 true JP3327332B2 (ja) 2002-09-24

Family

ID=19021704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001181431A Expired - Lifetime JP3327332B2 (ja) 2001-06-15 2001-06-15 インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3327332B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7656022B2 (en) 2005-07-20 2010-02-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wiring board and manufacturing method for wiring board

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4984026B2 (ja) * 2006-02-28 2012-07-25 セイコーエプソン株式会社 圧電素子ユニットの製造方法及び固定治具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7656022B2 (en) 2005-07-20 2010-02-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Wiring board and manufacturing method for wiring board

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001353873A (ja) 2001-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3546430B2 (ja) 圧電振動子ユニット、及びこれの製造方法、及びインクジェット式記録ヘッド
JP4670225B2 (ja) 圧電素子形成部材およびその製造方法ならびにそれを用いた圧電素子ユニットおよび液体噴射ヘッド
US6417600B2 (en) Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same
JP3327332B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体
JPH10100401A (ja) インクジェットヘッド
JP3221472B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体
JP3379557B2 (ja) インクジェット記録装置用の圧電駆動体
JP3456519B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP3298755B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP3578190B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド駆動用圧電振動子ユニット、及びその製造方法
JPH10193596A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP4496846B2 (ja) インクジェットヘッド及びそれを使用した記録装置
JP2000094677A (ja) 圧電振動子ユニット、及びインクジェット式記録ヘッド
JP3746888B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JPH1110875A (ja) インクジェット式記録ヘッド、及び圧電振動子ユニットの製造方法
JP3149902B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体とその製造方法
JP3362787B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用圧電ユニット
JPH1110877A (ja) インクジェット式記録ヘッド、及び圧電振動子ユニットの製造方法
JP2003260801A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JPH1110876A (ja) インクジェット式記録ヘッド、及び圧電振動子ユニットの製造方法
JP3148076B2 (ja) インクジェットヘッドのアクチュエータ
JP3591571B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド、及びその製造方法
JP3867062B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP3389938B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド用の圧電駆動体
JP2867405B2 (ja) インクジェットヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020612

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100712

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110712

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110712

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120712

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120712

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130712

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term