JP3324696B2 - 4ロールミル用のロール駆動装置 - Google Patents

4ロールミル用のロール駆動装置

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JP3324696B2
JP3324696B2 JP07971199A JP7971199A JP3324696B2 JP 3324696 B2 JP3324696 B2 JP 3324696B2 JP 07971199 A JP07971199 A JP 07971199A JP 7971199 A JP7971199 A JP 7971199A JP 3324696 B2 JP3324696 B2 JP 3324696B2
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了 武田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材や棒材を圧延
する際に使用される一対の4ロールミルの各ロールを駆
動するロール駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製品の寸法精度等を向上させる方法の1
つとして、4ロールミルが採用されるが、4ロールミル
を使用して線材や棒材を圧延する場合には、通常、2つ
の4ロールミルを組にして使用され、その2つの4ロー
ルミルの圧下方向を互いに45度傾けて使用される。即
ち、図10に示すように、一方の4ロールミルでは、圧
下方向が「+」字方向となるようにロール50が配置さ
れ(図10(a)参照)、他方の4ロールミルでは、圧
下方向が「×」字方向となるようにロール50を傾斜し
て配置される(図10(b)参照)。
【0003】そして、上記二つの4ロールミルを駆動す
る場合には、例えば、それぞれミル毎に専用の駆動源
(主モータ)を地上に設け、各4ロールミルの適当なロ
ール50に対し駆動力を伝達するようにしている。すな
わち、圧下方向を「+」字とした4ロールミルでは、図
10(a)に示すように、ロール軸51を水平にした水
平ロール50に駆動力を伝達し、圧下方向を「×」字と
した4ロールミルでは、図10(b)に示すように、ロ
ール軸51が上下方向に対して45度傾斜したロール5
0に駆動力を伝達する。
【0004】しかしながら、上下方向に対して45度傾
斜したロール軸51に対し、地上の駆動源(主モータ)
を接続しようとすると、従来の駆動装置にあっては相当
嵩張った設備とならざるを得ず、設備コストが高くな
る。また、駆動源がミル毎に独立していることから、両
4ロールミルの同期を取った駆動制御が煩雑となる。ま
た、設備コスト等を抑える等の観点から、従来にあって
は、例えば実開平7−003802号公報に記載されて
いるように、圧下方向を「×」字方向にロール配置され
た4ロールミルについては、一対のロールの各ロール軸
にそれぞれ油圧モータを直結して強制駆動し、他の一対
のロールをアイドルローラとすることが提案されたり、
特開平9−155401号公報に記載のように、前段に
圧下方向を「+」字とした4ロールミルを配置し、その
4ロールミルの一の水平ロールのみを駆動装置で強制駆
動し、他の3ロール及び後段の4ロールを自由状態とす
ることが提案されている。
【0005】また、特願平2−184833号公報に示
すように、4ロールミルの各ロール軸に備えた歯車に噛
み合う駆動歯車を圧延方法から対向させるものも既に提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のロール駆動
装置では、各4ロールミル毎に独立した駆動源を接続し
てロール50を駆動しているので、上述のように両4ロ
ールミルの同期を取った駆動制御が煩雑となるばかり
か、ミル毎に独立した駆動源及びロール駆動装置を用意
して個々に接続する必要があるので、その分,設備費が
高くなると共に保守もコスト高となる。
【0007】また、圧下方向が「×」字方向となるよう
にロール配列された4ロールミルでは、ロール軸51が
上下方向に対して45度傾斜しているため、ロールを交
換する場合に、45度傾斜した状態で駆動源と結合させ
なければならず、設備の機械加工精度が厳密になり高価
なものになるばかりでなく、結合機構も複雑なことか
ら、連結作業の自動化が困難なものとなったり、設備の
短命化に繋がる。
【0008】また、駆動伝達のための多くの機構を、地
上に固定されて取り外し困難な装置とした場合、操業を
停止しての点検・補修や、破損した場合の修理に長時間
を要する。また、「×」字配列の4ロールミルと「+」
字配列の4ロールミルとが分離している場合には、ロー
ルスタンドと駆動装置とをそれぞれ別々に分離固定する
作業が発生し、ロール交換や設備点検などのため、解体
・組立及びハンドリングの回数が多くなり、そのための
要員が必要となるばかりか、保守等に長時間を要する。
【0009】このため、上述のように、従来にあって
は、「×」字配列の4ロールミルについては、駆動源と
の接続を行わなかったり、直接、駆動モータを接続しよ
うとしている。本発明は、上記のような問題点に着目し
てなされたもので、簡易な機構で4ロールミルの各ロー
ル、特に「×」字配列の4ロールミルの各ロールに駆動
力を伝達可能な4ロールミル用のロール駆動装置を提供
することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、4ロール
ミルの各ロールに対し、駆動源からの駆動力を伝達する
ロール駆動装置であって、上記4ロールミルと圧延方向
で対向配置された駆動装置用ハウジングに、軸を水平に
配置されて駆動源に連結される入力軸と、上記入力軸に
連結して各ロールに駆動力を伝達する駆動力分配機構
と、を設け、上記駆動力分配機構は、4つのロール軸と
それぞれ平行に配置されると共に対向するロール軸に伝
達歯車を介して連結する4本の分配軸と、隣合う分配軸
間をそれぞれ連結するかさ歯車とを備え、上記4本の分
配軸のうちの一の分配軸が、上記入力軸に連結して構成
されることを特徴とする4ロールミル用のロール駆動装
置を提供するものである。
【0011】本発明によれば、一の入力軸で、4本のロ
ール全てに駆動力が伝達される。また、ロール駆動装置
が圧延ライン中に配置されることで、圧延ラインと駆動
源との間の接続機構が簡略化される。次に、請求項2に
記載した発明は、請求項1に記載した構成に対して、上
記4ロールミルは、圧下方向が「×」字方向となるよう
にロール配列された4ロールミルであり、上記4本の分
配軸のうちの一の分配軸が、かさ歯車を介して上記入力
軸に連結することを特徴とするものである。
【0012】本発明によれば、上述の作用に加えて、駆
動力が伝達されるロール軸が上下方向に対して傾斜して
いても、入力軸が水平配置されて、駆動源との接続が簡
易な構造となる。次に、請求項3に記載した発明は、圧
下方向が「+」字方向となるようにロール配列された第
1の4ロールミル及び圧下方向が「×」字方向となるよ
うにロール配列された第2の4ロールミルの各ロールに
対して、駆動源からの駆動力を伝達するロール駆動装置
であって、上記二つの4ロールミルの間に配置された駆
動装置用ハウジングに、軸を水平にして配置されて駆動
源に連結される入力軸と、上記入力軸に歯車を介して連
結する2つの出力軸と、各出力軸に連結して、それぞれ
対応する4ロールミルの各ロールに駆動力を伝達する一
対の駆動力分配機構とを設け、上記各駆動力分配機構
は、4つのロール軸とそれぞれ平行に配置されると共に
対向するロール軸に伝達歯車を介して連結する4本の分
配軸と、隣合う分配軸間をそれぞれ連結するかさ歯車と
を備え、上記4本の分配軸のうちの一の分配軸が、上記
出力軸と連結して構成されることを特徴とする4ロール
ミル用のロール駆動装置を提供するものである。
【0013】本発明によれば、上述の作用に加えて、一
のロール駆動装置によって、2つの4ロールミルの各ロ
ールに駆動力を伝達可能となる。またこの結果、2つの
4ロールミルのロールの回転が同期する。次に、請求項
4に記載した発明は、請求項3に記載した発明に対し、
上記第1の4ロールミル用の駆動力分配機構における一
の分配軸は、上記出力軸と同軸若しくは平行に配置され
た状態で当該出力軸と連結し、第2の4ロールミル用の
駆動力分配機構における一の分配軸は、出力軸に対し一
の分配軸が45度傾いて配置された状態でかさ歯車を介
して当該出力軸と連結することを特徴とするものであ
る。
【0014】本発明によれば、出力軸とロール軸との軸
線が平行でなくても、かさ歯車を利用することで、簡易
且つ確実に、駆動力の伝達方向を変更することができ
る。次に、請求項5に記載した発明は、請求項3又は請
求項4に記載した構成に対して、上記二つの4ロールミ
ルのロールスタンドを、駆動装置用ハウジングに固定し
て、両4ロールミルのロールスタンドを一体化したこと
を特徴とするものである。
【0015】本発明によれば、2つの4ロールミル間の
軸心合わせが不要となる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に基づく実施形態に
ついて図面を参照しつつ説明する。図1は、2組の4ロ
ールミル1,2とロール駆動装置3の配置関係を示す平
面図であり、図2は、その圧延方向Lと直交する方向か
らみた側面図である。なお、各図及び下記説明では、各
軸を支持する軸受の図示及び説明を省略するが、各軸
は、それぞれ軸受に支承されてロールスタンド1a,2
aや駆動装置用ハウジング3a内における所要位置に保
持されている。
【0017】上記図1及び図2に示すように、圧延方向
Lに沿って近接して配列された2基の4ロールミル1,
2の間に、ロール駆動装置3が配置される。そのロール
駆動装置3のハウジング3aに対して、各4ロールミル
1,2のロールスタンド1a,2aが両側から固定され
ることで、両4ロールミル1,2がハウジング3aを介
して一体的となっている。
【0018】なお、本実施形態では、前段側を、圧下方
向が「+」字方向となるようにロール配列した4ロール
ミル1(第1の4ロールミル)とし、後段側を、圧下方
向が「×」字方向となるようにロール配列された4ロー
ルミル2(第2の4ロールミル)としているが、逆の配
置構成であってもよい。上記駆動装置3のハウジング3
aには、圧延方向Lからみた側面図である図3に示すよ
うに、軸を水平にした入力軸4が配置されている。図
中、符号3Aは、駆動装置用ハウジング3aの外形位置
を示すものである。
【0019】その入力軸4を挟んで、図1及び図2に示
すように、2本の出力軸5,6が配置されている。各出
力軸5,6は、上記入力軸4と平行に配置されると共
に、平行軸歯車7,8を介して入力軸4からの動力が伝
達可能となっている。さらに、各出力軸5,6には、そ
れぞれ駆動力分配機構9,10が連結している。次に、
「+」字配列の4ロールミル1側の駆動力分配機構9の
構成について説明する。図4は、駆動力分配機構9の構
成を説明する圧延方向Lからみた図であり、図5は、対
応する前段の4ロールミル1のロール1b及びロール軸
1cの配列を示す圧延方向Lからみた図である。
【0020】図4及び図5に示すように、4つのロール
1bのロール軸1cとそれぞれ平行に4本の分配軸11
が配置され、その各分配軸11は、ほぼ同一垂直平面上
に位置すると同時に隣合う分配軸11との軸心角が90
度となっている。互いに隣合う分配軸11同士は、かさ
歯車12によって連結されて互いに動力が伝達可能とな
っている。
【0021】また、各分配軸11と当該分配軸11と対
向するロール軸1cとは、伝達歯車13,14(平行軸
歯車)を介して連結されて動力伝達が可能となってい
る。そして、上記出力軸5,6のうち「+」字配列の4
ロールミル1側の出力軸5は、上側の水平ロール1bの
ロール軸1cと平行配置された分配軸11aと同軸に配
置されて、当該分配軸11aと同軸に直結される。
【0022】これによって、圧延方向Lでロール1bと
並んで駆動力分配機構9を設けても、被圧延材が通過す
る空間Sが確保できると共に、入力軸4から出力軸5に
伝達された駆動力が、4本の各ロール1bに同期をとっ
て分配可能となる。なお、上記説明では、一の分配軸1
1aと出力軸5とを同軸に直結しているが、当該一の分
配軸11aと出力軸5とを平行に配置して平行軸歯車で
連結してもよい。
【0023】または、上記「+」字配列の4ロールミル
1側の出力軸5を省略して、入力軸4をそのまま、
「+」字配列の4ロールミル1側の出力軸としても良
い。ここで、上記説明では、4本の分配軸11を同一垂
直面内に配置し、各かさ歯車12や伝達歯車13などを
同一寸法の部品とすることで、4本のロール1bの回転
速度の同期をとっている。レイアウト上の問題から分配
軸11を同一垂直面に配置しない場合には、歯車比を調
整することで4本のロール1bの回転速度の同期を取れ
ば良いが、コスト高となる。
【0024】また、分配軸11は、対応するロール軸1
cと同じ高さで平行に配置すればよいが、伝達歯車1
3,14を介して連結しているので、多少上下にオフセ
ットしていても良い。次に、「×」字配列の4ロールミ
ル2側の駆動力分配機構10の構成について説明する。
図6は、駆動力分配機構10の構成を説明する圧延方向
Lからみた図であり、図7は、対応する4ロールミル2
のロール2b及びロール軸2cの配列を示す圧延方向L
からみた図である。
【0025】図6又は図7に示すように、4本の分配軸
20及びその分配軸20同士を連結するかさ歯車21の
配置構成は、上記「+」字配列の4ロールミル1側の駆
動力分配機構9と同様であるが、対応する4ロールミル
2のロール軸2cが45度傾いているため、各分配軸2
0が全て45度傾斜するように配置されている。すなわ
ち、各分配軸20の傾きは異なるものの、上記「+」字
配列の4ロールミル1側の駆動力分配機構9と同一の部
品が同様な配置構成で使用される。
【0026】図中、符号22,23は、分配軸20とロ
ール軸2cとを連結するための伝達歯車を示す。そし
て、上記出力軸5,6のうち「×」字配列の4ロールミ
ル2側の出力軸6は、45度傾斜した一の分配軸20a
とかさ歯車24を介して連結されている。これによっ
て、圧延方向Lでロール2bと並んで駆動力分配機構1
0を設けても、被圧延材が通過する空間Sを確保できる
と共に、入力軸4から出力軸6に伝達された駆動力が、
4本の各ロール2bに分配可能となっている。
【0027】しかも、駆動力を伝達すべきロール軸2c
が傾斜していても、駆動源に接続する入力軸4を水平に
配置することができる。なお、上記説明では、出力軸6
の軸を水平として、かさ歯車24を介して上記一の分配
軸20aと連結しているが、入力軸4に対して出力軸6
をかさ歯車を介して連結することで、出力軸6の軸を上
下方向に45度傾斜させても良い。この場合には、上記
一の分配軸20aと同軸に直結したり当該一の分配軸2
0aと出力軸6とを平行軸歯車を介して連結する。
【0028】ここで、上記説明では、分配軸20を同一
垂直面に配置し、各伝達歯車等を同一寸法の部品とする
ことで、4本のロール2bの回転速度の同期をとってい
る。レイアウト上の問題から分配軸20を同一垂直面に
配置しない場合には、歯車比を調整することで4本のロ
ール2bの回転速度の同期を取れば良いが、コスト高と
なる。
【0029】また、分配軸20は、対応するロール軸2
cと同じ高さで平行に配置すればよいが、伝達歯車2
2,23を介して連結しているので、多少上下にオフセ
ットしていても良い。そして、上記ロール駆動装置3と
駆動源25(主モータ)との接続は、図8に示すよう
に、上記ロール駆動装置3の軸を水平にした一の入力軸
4に対し、スピンドル27,28及び減速機26を介し
て接続される。
【0030】次に、上記ロール駆動装置の作用・効果等
を説明する。上記ロール駆動装置3では、2基の4ロー
ルミル1,2における駆動力伝達の機能を1つの駆動装
置に集約したので、圧延機と駆動源間の接続構造は、一
般の2ロールミルと同様にシンプル化される。この結
果、安価な設備となる。しかも、駆動源25を水平配置
できると共に、圧延機(圧延ライン)と駆動源25との
間には、減速機26及びスピンドル27,28だけであ
り、2ロールミルの場合よりもシンプルである。
【0031】すなわち、2ロールミルの場合には、図9
に示すように、圧延機(圧延ライン)と駆動源25との
間に、駆動源25からの動力を上下ロール30aに分配
し且つ上下ロール30aを互いに逆回転させるためのピ
ニオンスタンド31が配置されるが、本実施形態のロー
ル駆動装置3では、圧延機(圧延ライン)と駆動源25
との間に、上記のようなピニオンスタンドを配置する必
要がない。
【0032】また、上記のように駆動装置用ハウジング
3aとロールスタンド1a,2aを一体に固定しても、
ロール駆動装置3の入力軸4が水平配置であるので、圧
延機の交換の際の入力軸4とスピンドルとの着脱が容易
となる。この結果、圧延機の交換を容易に自動化するこ
とができるなど、ロール1b組替作業の時間を短くする
ことができる。
【0033】また、2つの4ロールミル1,2が駆動装
置を介して一体化されるので、ロールスタンド1a,2
a間の芯合わせが不要で軸不良によるミスロール1bの
発生を低減することができる。また、上記駆動装置で
は、両4ロールミル1,2のロール1bの回転速度を簡
易に同期させることができる。また、2つのミル1,2
の各ロール1b,2bを1つの駆動源25で駆動するの
で、装置構成が簡易となって、この点からも安価な設備
となると共にメンテナンスが簡素化する。
【0034】ここで、上記実施形態では、各4ロールミ
ル1,2のロールスタンド1a,2aとロール駆動装置
3のハウジング3aとを固定するように説明している
が、必ずしも両者1a,2a及び3aを固定しなくても
よい。駆動力分配機構9,10の各分配軸11,20と
ロール軸1c,2cとは伝達歯車13,14,22,2
3を介して連結しているだけであるので、脱着可能とし
ておいてもよい。この場合には、ロール組替の際にロー
ル駆動装置3の入力軸4と駆動源25の接続の脱着が不
要となって、さらにロール組替作業の短時間化を図るこ
とができる。なお、この場合には、4ロールミル1,2
のロールスタンド1a,2aとロール駆動装置3のハウ
ジング3aとの間に、位置合わせ機構を設けて置くこと
が望ましい。
【0035】また、上記実施形態では、1つのロール駆
動装置3によって、2基の4ロールミル1,2に駆動力
を伝達する場合で説明しているが、1つのロール駆動装
置3で、一方の4ロールミル1,2にのみ駆動力を伝達
するようにロール駆動装置3を構成しても良い。この場
合には、一方の4ロールミル1,2にだけ駆動力を伝達
すればよいので、上記2組の駆動力分配機構9,10の
うちの一方の駆動力分配機構だけを備えれば良い。
【0036】この場合であっても、4ロールの全てに駆
動力を伝達するにも関わらず、入力軸4は1本となり、
「+」字配列の4ロールミル1側のロール駆動装置3と
して採用しても、上記2ロールミルでの駆動伝達と比べ
ても、圧延ラインと駆動源25との間の接続構成がシン
プルとなって、上記と同様な効果等が得られる。特に、
「×」字配列の4ロールミル2側のロール駆動装置3と
して採用した場合には、ロール軸2cが45度傾斜して
いるのも関わらず、入力軸4は、水平配置することがで
き、しかも、一本の入力軸4だけで良いので、動力源2
5への接続構造が簡易化して、上記と同様な効果等が得
られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を採用
すると、一の入力軸で、4本のロール全てに駆動力を伝
達することができる。さらに、圧延ラインにロール駆動
装置が配置されることで、圧延ラインと駆動源との間の
接続機構を簡略化することができる。
【0038】しかも、圧延ラインにロール駆動装置を配
置しても、被圧延材が通過する空間が確保される。特
に、請求項2に係る発明を採用すると、駆動力が伝達さ
れるロール軸が上下方向に傾斜していても、入力軸は水
平配置されて、駆動源との接続が簡易な構造とすること
ができる。
【0039】また、請求項3に係る発明を採用すると、
上述の効果に加えて、一のロール駆動装置によって、2
つの4ロールミルの各ロールに駆動力を伝達することが
できる。しかも、2つの4ロールミルのロールの回転速
度が簡易に同期できる。このとき、請求項4に係る発明
を採用すると、出力軸とロール軸との軸線が平行でなく
ても、かさ歯車を利用することで、簡易且つ確実に、駆
動力の伝達方向を変更することができる。
【0040】さらに、請求項5係る発明を採用すると、
2つの4ロールミル間の軸心合わせが不要となり、芯不
良となるミスロールの発生を低減できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る2つの4ロールミル
とロール駆動装置との配置関係を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る2つの4ロールミル
とロール駆動装置との配置関係を示す側面図である。
【図3】図1におけるA−A断面図であり、入力軸を示
す図である。
【図4】図1におけるB−B断面図であり、前段の4ロ
ールミル用の駆動力分配機構を示す図である。
【図5】図1におけるC−C断面図であり、前段の4ロ
ールミルのロール配列を示す図である。
【図6】図1におけるD−D断面図であり、後段の4ロ
ールミル用の駆動力分配機構を示す図である。
【図7】図1におけるE−E断面図であり、後段の4ロ
ールミルのロール配列を示す図である。
【図8】駆動源とロール駆動装置との接続を示す平面図
である。
【図9】2ロールミルにおける駆動源とロール軸との接
続構造を示す側面図である。
【図10】4ロールミルのロール配列を示す図であり、
(a)は、圧下方向を「+」字にロール配列したもので
あり、(b)は、圧下方向を「×」字にロール配列した
ものである。
【符号の説明】
L 圧延方向 1 前段の4ロールミル 1b ロール 1c ロール軸 2 後段の4ロールミル 2b ロール 2c ロール軸 3 ロール駆動装置 3a ハウジング 4 入力軸 5,6 出力軸 7,8 平行軸歯車 9 前段用の駆動力分配機構 10 後段用の駆動力分配機構 11 前段用の分配軸 12 かさ歯車 13,14 伝達歯車 20 後段用の分配軸 21 かさ歯車 22,23 伝達歯車 24 かさ歯車 25 駆動源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−71704(JP,A) 特開 平7−116708(JP,A) 特開 平9−253705(JP,A) 特開 平9−155401(JP,A) 実開 平7−3802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 35/00 B21B 1/16 B21B 13/10 B21B 35/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4ロールミルの各ロールに対し、駆動源
    からの駆動力を伝達するロール駆動装置であって、 上記4ロールミルと圧延方向で対向配置された駆動装置
    用ハウジングに、 軸を水平に配置されて駆動源に連結される入力軸と、上
    記入力軸に連結して各ロールに駆動力を伝達する駆動力
    分配機構と、を設け、 上記駆動力分配機構は、4つのロール軸とそれぞれ平行
    に配置されると共に対向するロール軸に伝達歯車を介し
    て連結する4本の分配軸と、隣合う分配軸間をそれぞれ
    連結するかさ歯車とを備え、上記4本の分配軸のうちの
    一の分配軸が、上記入力軸に連結して構成されることを
    特徴とする4ロールミル用のロール駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記4ロールミルは、圧下方向が「×」
    字方向となるようにロール配列された4ロールミルであ
    り、上記4本の分配軸のうちの一の分配軸が、かさ歯車
    を介して上記入力軸に連結することを特徴とする請求項
    1に記載した4ロールミル用のロール駆動装置。
  3. 【請求項3】 圧下方向が「+」字方向となるようにロ
    ール配列された第1の4ロールミル及び圧下方向が
    「×」字方向となるようにロール配列された第2の4ロ
    ールミルの各ロールに対して、駆動源からの駆動力を伝
    達するロール駆動装置であって、 上記二つの4ロールミルの間に配置された駆動装置用ハ
    ウジングに、 軸を水平にして配置されて駆動源に連結される入力軸
    と、上記入力軸に歯車を介して連結する2つの出力軸
    と、各出力軸に連結して、それぞれ対応する4ロールミ
    ルの各ロールに駆動力を伝達する一対の駆動力分配機構
    と、を設け、 上記各駆動力分配機構は、4つのロール軸とそれぞれ平
    行に配置されると共に対向するロール軸に伝達歯車を介
    して連結する4本の分配軸と、隣合う分配軸間をそれぞ
    れ連結するかさ歯車とを備え、上記4本の分配軸のうち
    の一の分配軸が、上記出力軸と連結して構成されること
    を特徴とする4ロールミル用のロール駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の4ロールミル用の駆動力分配
    機構における一の分配軸は、上記出力軸と同軸若しくは
    平行に配置された状態で当該出力軸と連結し、第2の4
    ロールミル用の駆動力分配機構における一の分配軸は、
    出力軸に対し一の分配軸が45度傾いて配置された状態
    でかさ歯車を介して当該出力軸と連結することを特徴と
    する請求項3に記載した4ロールミル用のロール駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 上記二つの4ロールミルのロールスタン
    ドを、それぞれ駆動装置用ハウジングに固定して、両4
    ロールミルを一体化したことを特徴とする請求項3又は
    請求項4に記載した4ロールミル用のロール駆動装置。
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