JP3322478B2 - ミシンの送り量制御方法及びその装置 - Google Patents

ミシンの送り量制御方法及びその装置

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JP3322478B2
JP3322478B2 JP09496794A JP9496794A JP3322478B2 JP 3322478 B2 JP3322478 B2 JP 3322478B2 JP 09496794 A JP09496794 A JP 09496794A JP 9496794 A JP9496794 A JP 9496794A JP 3322478 B2 JP3322478 B2 JP 3322478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第一の布送り手段と第
二の布送り手段とを備えたミシンの送り量制御方法、及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、第一の布送り手段(例えば上
送り歯)と第二の布送り手段(例えば下送り歯)とを備
えた差動送りミシンを用い、その送り量を制御すること
によっていせ込み作業を行う装置として、例えば既に本
願発明者が提案した特願平5ー86433号の技術があ
る。
【0003】この種の装置では、いせ込み作業を行なう
際の所定の指示データを、操作パネルのスイッチを使用
してミシンの制御装置に入力する必要がある。例えば、
図9に示す様に、まず、通常の布送りをする区間Aと、
いせ込み送りを行なう区間Cと、区間Aと区間Cとの中
間の区間B及び区間Dとについて、その各々の縫製区間
長を設定して、操作パネルP1の切換スイッチP2及び
増減スイッチP3を用いて入力する。次いで、下送り歯
について(布送りピッチとしての)下送り量S3を設定
して、図示しない下送り量調節ダイヤルを用いて入力
し、また、上送り歯について前記区間Aにおける通常上
送り量S1を設定して、増減スイッチP4を用いて入力
し、更に、この上送り歯について前記区間Cにおけるい
せ込み上送り量S2を設定して、増減スイッチP5を用
いて入力していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、いせ込み作業に必要なデータを入力する作業に
は、手間がかかるという問題があった。つまり、前記の
指示データのうち、いせ込み上送り量S2を設定する作
業は、まず、目的とする被縫製物の種類等に応じて、そ
のいせ込み作業に必要とされるいせ込み量LIを作業指
示書から読み取り、次に、下記式(1)に従って、通常
上送り量S1,いせ込み量LI,縫製区間Cの区間長L
C,下送り量S3の値を使用して、いせ込み上送り量S
2を算出し、この様にして算出したいせ込み上送り量S
2を、作業者が操作パネルP1の増減スイッチP5を用
いて入力しなければならなかった。
【0005】
【数1】
【0006】ところが、この様にいせ込み上送り量S2
を算出する作業は、その計算等に手間がかかるので、結
果として、作業能率が低下するという問題があった。本
発明は、上述した課題を解決するためになされたもので
あり、例えば、いせ込み作業を行なう際のデータの入力
作業を簡易化して、縫製の作業能率を向上することがで
きるミシンの送り量制御方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1の発明は、第一の縫製区間及び第二の縫製区
間を設定し、第一の布送り手段の第一の送り量と前記第
一の布送り手段とは異なる第二の布送り手段の第二の送
り量とを用い、前記第一の縫製区間にて通常の布送りを
するとともに、前記第一の布送り手段の第一の送り量と
は異なる第三の送り量と前記第二の布送り手段の第二の
送り量とを用い、前記第二の縫製区間にてミシンの差動
送りを行なうミシンの送り量制御方法において、前記第
二の縫製区間にて前記第一の布送り手段によって送られ
る第一の全布量と、前記第二の縫製区間にて前記第二の
布送り手段によって送られる第二の全布量と、前記第一
の布送り手段の第一の送り量と、から前記第三の送り量
を演算することを特徴とするミシンの送り量制御方法を
要旨とする。
【0008】請求項2の発明は、図1に例示する様に、
第一の布送り手段の第一の送り量と前記第一の布送り手
段とは異なる第二の布送り手段の第二の送り量とを用
い、駆動手段によって第一の縫製区間にて通常の布送り
をするとともに、前記第一の布送り手段の第一の送り量
とは異なる第三の送り量と前記第二の布送り手段の第二
の送り量とを用い、前記駆動手段によって第二の縫製区
間にてミシンの差動送りを行なうミシンの送り量制御装
置において、前記第二の縫製区間の区間長と、前記第一
及び第二の両縫製区間の間をなす中間縫製区間の区間長
と、を設定する区間長設定手段と、前記第二の縫製区間
にて前記第一の布送り手段によって送られる第一の全布
量を設定する第一の全布量設定手段と、前記第一の布送
り手段の第一の送り量を設定する第一の送り量設定手段
と、前記第二の縫製区間の区間長と前記第一の全布量と
前記第一の送り量と、から第三の送り量を演算する第三
の送り量演算手段と、を備えたことを特徴とするミシン
の送り量制御装置を要旨とする。
【0009】請求項3の発明は、前記第一の布送り手段
における第三の送り量を直接設定する直接設定手段も備
えたことを特徴とする前記請求項2記載のミシンの送り
量制御装置を要旨とする。
【0010】請求項4の発明は、前記第一の布送り手段
における第三の送り量が直接設定された場合には、前記
第一の全布量を前記第三の送り量に応じて変更して設定
する変更手段を備えたことを特徴とする前記請求項3記
載のミシンの送り量制御装置を要旨とする。
【0011】請求項5の発明は、第一の布送り手段の第
一の送り量と第二の布送り手段の第二の送り量とを用
い、駆動手段によって第一の縫製区間にて通常の布送り
をするとともに、前記第一の布送り手段の第一の送り量
とは異なる第三の送り量と前記第二の布送り手段の第二
の送り量とを用い、前記駆動手段によって第二の縫製区
間にてミシンの差動送りを行なうミシンの送り量制御装
置において、前記第一の布送り手段の第一の送り量と、
前記第二の縫製区間における増加変位量と、前記第二の
縫製区間長と、を設定する設定手段と、該設定手段によ
って設定された、前記第一の送り量と前記増加変位量と
前記第二の縫製区間長と、から前記第三の送り量を演算
する第三の送り量演算手段と、を備えたことを特徴とす
るミシンの送り量制御装置を要旨とする。
【0012】
【作用】次に、本発明のミシンの送り量制御方法及びそ
の装置の作用について説明するが、下記(カッコ)内は
説明のためにいせ送りの動作を例示したものである。請
求項1の発明のミシンの送り量制御方法では、第一の縫
製区間及び第二の縫製区間を設定し、第一の布送り手段
(上送り歯)の第一の送り量(上送り量)と、第一の布
送り手段とは異なる第二の布送り手段(下送り歯)の第
二の送り量(下送り量)とを用い、第一の縫製区間(区
間A)にて通常の布送りをするとともに、第一の布送り
手段の第一の送り量とは異なる第三の送り量(いせ込み
上送り量GAS)と第二の布送り手段の第二の送り量と
を用い、第二の縫製区間(いせ込み縫製区間C)にてミ
シンの差動送りをする。
【0013】そして、この差動送りをする際に使用され
る第三の送り量は、第二の縫製区間にて第一の布送り手
段によって送られる第一の全布量(下送りされる全布量
LC+いせ込み量LI)と、第二の縫製区間にて第二の
布送り手段によって送られる第二の全布量(下送りされ
る全布量LC)と、第一の布送り手段の第一の送り量
(通常上送り量UAS)と、から演算される。
【0014】つまり、本発明では、例えばいせ込み縫製
区間Cにおける、第一の全布量(LC+LI)と、第二
の全布量(LC)と第一の送り量(UAS)とを用い、
所定の関係式から、第三の送り量(GAS)を算出する
ことが可能であるので、第三の送り量(GAS)の算出
及び設定が簡易化されることになる。
【0015】請求項2の発明のミシンの送り量制御装置
では、第一の布送り手段の第一の送り量と、第一の布送
り手段とは異なる第二の布送り手段の第二の送り量とを
用い、駆動手段によって第一の縫製区間にて通常の布送
りをするとともに、第一の布送り手段の第一の送り量と
は異なる第三の送り量と第二の布送り手段の第二の送り
量とを用い、駆動手段によって第二の縫製区間にてミシ
ンの差動送りをする。この差動送りをする場合には、区
間長設定手段により、第二の縫製区間の区間長と中間縫
製区間の区間長とを設定し、第一の全布量設定手段によ
り、第二の縫製区間にて第一の布送り手段によって送ら
れる第一の全布量を設定し、第一の送り量設定手段によ
り、第一の布送り手段の第一の送り量を設定する。
【0016】そして、この様にして設定された第二の縫
製区間の区間長と第一の全布量と第一の送り量とを用
い、第三の送り量演算手段により、第三の送り量を演算
して求めることが可能であるので、第三の送り量の算出
及び設定が簡易化されることになる。
【0017】請求項3の発明のミシンの送り量制御装置
では、請求項2の装置において、第三の送り量を演算す
る手段とは別に、直接設定手段によって、第一の布送り
手段における第三の送り量を直接に設定することが可能
である。よって、予め第三の送り量が分かっている場合
には、装置に直接に入力することができ、操作性が向上
することになる。
【0018】請求項4の発明のミシンの送り量制御装置
では、請求項3の装置において、第一の布送り手段にお
ける第三の送り量が直接設定された場合には、変更手段
によって、所定の関係式を用いて、第一の全布量を第三
の送り量に応じて変更することが可能であるので、第一
の全布量を設定する作業が省略でき、作業能率が一層向
上する。
【0019】請求項5の発明のミシンの送り量制御装置
では、第一の布送り手段の第一の送り量と第二の布送り
手段の第二の送り量とを用い、駆動手段によって第一の
縫製区間にて通常の布送りをするとともに、第一の布送
り手段の第一の送り量とは異なる第三の送り量と第二の
布送り手段の第二の送り量とを用い、駆動手段によって
第二の縫製区間にてミシンの差動送りをする。そして、
この差動送りをする際に使用される第三の送り量は、設
定手段により設定される、第一の布送り手段の第一の送
り量と第二の縫製区間における増加変位量(いせ込み量
LI)と第二の縫製区間長とから、第三の送り量演算手
段により演算される。
【0020】つまり、本発明では、例えばいせ込み縫製
区間における、第一の送り量と増加変位量と第二の縫製
区間長とを用い、所定の関係式から、第三の送り量を算
出することが可能であるので、第三の送り量の算出及び
設定が簡易化されることになる。
【0021】
【実施例】本発明のミシンの送り量制御装置を差動送り
ミシンに組み込んだ一実施例について、図面に基づいて
以下に説明する。図2及び図3に示す様に、本実施例の
ミシン1は、主として、ミシン本体3及びいせ込み制御
ボックス5から構成されている。以下、各構成について
詳述するが、図2は、本実施例の正面図、図3は、同じ
く右側面図である。
【0022】ミシン本体3は、テーブル7の上にセット
されており、ミシン本体3の右側には、図示しない上軸
を駆動可能な駆動プーリ9が設けられている。この駆動
プーリ9は、Vベルト11を介して、テーブル7の下に
固定されたミシンモータ13の回転に同期して回転す
る。このミシンモータ13の回転は、踏み込みペダル1
5(図3参照)の踏み込み量に応じて、モータ制御ボッ
クス17によって制御される。
【0023】また、ミシン本体3には、上送り歯19
(図2参照)の布送り機構が設けられ、またテーブル7
内部には、下送り歯21(図2参照)の布送り機構が設
けられている。上送り歯19の布送り機構は、後述のパ
ルスモータ31により上送り量調節軸35を介して、上
送り歯19の送り量を調節可能である。一方、下送り歯
21の布送り機構は、後述の下送り量調節ダイヤル23
の設定値に下送り量が固定される。尚、両布送り機構
は、例えば、特公平2−25638号公報に示されてい
るように周知のものであるため、その詳細については説
明を省略する。
【0024】また、ミシン本体3には、下送り量を設定
するための下送り量調節ダイヤル23が設けられてい
る。この下送り量調節ダイヤル23には、このダイヤル
23の回動に連動するレバー軸25が取り付けられてい
る。また、このレバー軸25は、ポテンショメータ用の
レバー板27a及びレバー27bを介してポテンショメ
ータ29に連結されている。従って、ポテンショメータ
29の出力電圧は、下送り量調節ダイヤル23の回転に
応じて変化する。
【0025】更に、ミシン本体3の上部背面には、上送
り量を変更設定するパルスモータ31が設けられてい
る。このパルスモータ31は、パルスモータ用レバー3
3を介して上送り量調節軸35に連結されおり、上送り
量を調節することができる。また、図2に示すように、
このパルスモータ31の回転軸には原点レバー37が連
結されており、原点スイッチ39をオンして原点位置を
出力する。
【0026】ミシン本体3の上部には、操作パネル41
が設けられ、また、図2に示すように、ミシン本体3の
左側面には、いせ込みスイッチ43が設けられている。
更に、テーブル7の下には、いせ込み中断スイッチ45
が設けられている。これらは、各々テーブル7の下のい
せ込み制御ボックス5に結線されている。
【0027】いせ込みスイッチ43及びいせ込み中断ス
イッチ45は、共に自動復帰型のスイッチであり、スイ
ッチを押したときに指令信号を発するものである。操作
パネル41には、図4に示すように、通常上送り量を表
示する通常上送り量表示器47、いせ込み時の上送り量
を表示するいせ込み上送り量表示器49、下送り量調節
ダイヤル23によって設定された送り量を表示する下送
り量表示器51、及び後述の切替スイッチ55により設
定されている縫製区間の区間長を表示する区間長表示器
53が設けられている。また、通常上送り量のアップ・
ダウンを行う増減スイッチ47a、いせ込み上送り量の
アップ・ダウンを行う増減スイッチ49a、縫製区間長
のアップ・ダウンを行う増減スイッチ53aが設けられ
ている。更に、縫製区間の切り替えを行う切替スイッチ
55、現在縫製中の縫製区間名及び各縫製区間の送り量
を表すグラフを表示する縫製区間表示器57が設けられ
ている。
【0028】この縫製区間表示器57のインジケータ5
7a,57b,57c,57dは、現在の縫製区間が、
それぞれ縫製区間A,B,C,Dであることを示すもの
である。インジケータ57a,57b,57c,57d
は、切替スイッチ55をオンするごとに、順次点灯す
る。また、このインジケータ57a,57b,57c,
57dの点灯箇所により、区間長表示器53がどの縫製
区間の区間長を表示しているかを示す。従って、縫製区
間A,B,C,Dの区間長は、インジケータ57a,5
7b,57c,57dの点灯状態を参照しながら、切替
スイッチ55と増減スイッチ53aとを併用することに
より、各個別に設定することができる。
【0029】特に、本実施例では、前記縫製区間A,
B,C,Dの各区間長LA,LB,LC,LDを設定す
るためのモードに加えて、C’のモードが設けられてい
る。このC’のモードとは、縫製区間Cにおける上布量
LC’、即ち、縫製区間Cの区間長LCにいせ込み量L
Iを加えた量(LC+LI)を入力するためのモードで
ある。そして、切換スイッチ55をオンするごとに、モ
ードは、A→B→C→C’→Dの様に切り替わり、モー
ドがC’の場合にはインジケータ57cは点滅する。よ
って、このインジケータ57cが点滅しているときに増
減スイッチ53aを操作することにより、後述するいせ
込み上送り量の演算に必要な縫製区間Cにおける上布量
LC’を入力することができる。
【0030】次に、いせ込み制御ボックス5に設けられ
た制御回路60について、図5に基づいて説明する。図
5は、本実施例の回路構成を概略的に表すブロック図で
ある。制御回路60には、外部機器として、上述の操作
パネル41、いせ込みスイッチ43、いせ込み中断スイ
ッチ45の他、モータドライバ61を介して上送り量を
調節するパルスモータ31、そのパルスモータ31の原
点を検出する原点スイッチ39、A/Dコンバータ63
を介して下送り量を検出する上述のポテンショメータ2
9、及びミシン上軸に同期したパルス列を出力するエン
コーダ65を基にミシンモータ13を駆動するモータ制
御ボックス17が接続されている。尚、ミシン1は、エ
ンコーダ65が24パルス出力するごとに一針縫製する
ように設定されている。
【0031】制御回路60は、上記外部機器との信号の
入出力を行うI/Oインターフェイス67、各種演算処
理が行われるセントラルプロセシングユニット(CP
U)69、後述するいせ込み処理に用いられるプログラ
ムや演算式等が記憶されたリードオンリメモリ71(R
OM)、各種データが一時的に記憶されるランダムアク
セスメモリ73(RAM)、各種データが永久的に記憶
されるエレクトリカリイレース・プログラマブル・リー
ドオンリメモリ75(EEPROM)を主要部とする周
知の電子制御回路である。
【0032】次に、本実施例のいせ込み処理の動作につ
いて、図6及び図7のフローチャートに基づいて説明す
る。尚、以下には、動作の理解がしやすいように、各設
定値を下記表1に示す数値に設定したとして説明する。
また、送り量は、一針当りに布が送られる量を表すもの
とする。更に、表1には略号も付記した。
【0033】
【表1】
【0034】いせ込み処理は、電源を投入することによ
り開始され、まず、パルスモータ31が原点にあるかど
うかを判断する(S101)。原点にあれば(S101
で「YES」)、20パルス正転し(S102)、その
後、S104に進む。ここで、正転とは上送り増加方向
をいう。一方、原点になければ(S101で「N
O」)、10パルス正転し(S103)、その後、S1
04に進む。S104では、パルスモータ31を1パル
スずつ逆転する。逆転を継続中に原点スイッチ39がオ
ンされたか否かを判断し(S105)、オンされていな
ければ(S105で「NO」)、再びS104に戻る。
オンされたならば(S105で「YES」)、その時点
でパルスモータ31の回転を止め、パルスモータカウン
タをクリアする(S106)。
【0035】次に、上送り量に、通常上送り量を0.1
mmを1単位としてセットする(S107)。本実施例
では、通常上送り量は2.0mmであるので、「20」
としてセットされる。そして、いせ込み中断スイッチ4
5がオンされたか否かを判断する(S108)。尚、い
せ込み中断スイッチ45がオンされた場合(S108で
「YES」)については、後述するとして、ここでは、
オンされていない場合(S108で「NO」)について
説明する。
【0036】いせ込み中断スイッチ45がオンされてい
なければ(S108で「NO」)、続いて、いせ込みス
イッチ43がオンされたか否かを判断する(S10
9)。いせ込みスイッチ43がオンされていなければ
(S109で「NO」)、再びS108に戻る。従っ
て、いせ込みスイッチ43がオンされるまでは、踏み込
みペダル15による通常の縫製が行われる。ここで、通
常の縫製とは、上送り歯19を通常上送り量、ここでは
2.0mmにて駆動する縫製をいう。
【0037】一方、いせ込みスイッチ43がオンされた
ならば(S109で「YES」)、現在の縫製区間が縫
製区間A又はCであるか否かを判断し(S110)、縫
製区間A又はCでなければ(S110で「NO」)、再
びS108に戻る。縫製区間A又はCであれば(S11
0で「YES」)、S111に進む。
【0038】そして、S110で縫製区間Aであれば区
間長ダウンカウンタに縫製区間Bの区間長をセットし、
S110で縫製区間Cであれば縫製区間Dの区間長をセ
ットする(S111)。尚、区間長ダウンカウンタにセ
ットされる区間長の単位は0.1mmを1とする。本実
施例では、縫製区間Bの区間長は1.0cmであるの
で、カウンタ数は「100」としてセットされる。
【0039】この後、次処理からループ処理を実行す
る。このループ処理は、区間長ダウンカウンタ数が0に
なるまで繰り返される。まず、下送り量をDNSとして
読み込みメモリに格納する(S201)。このときのD
NSの単位は0.1mmを1とする。本実施例では、下
送り量は2.0mmであるので、DNSは「20」とし
て格納される。次いで、エンコーダ65によるパルス入
力数が12パルスの倍数(12n,nは整数)であるか
否かを判断し(S202)、パルス入力数が12nでな
ければ(S202で「NO」)、再びS201に戻る。
パルス入力数が12nならば(S202で「YE
S」)、区間長ダウンカウンタ数からDNS/2ずつ減
算した値を新たに区間長ダウンカウンタ数とする(S2
03)。本実施例では、DNS/2は「10」となる。
【0040】次に、この区間長ダウンカウンタ数の値に
従って、パルスモータ31への指示パルス数を演算す
る。即ち、まず、通常上送り量といせ込み上送り量との
大小関係を判別し(S204)、いせ込み上送り量の方
が大きければ(S204で「YES」)、続いて、縫製
区間Bであるか否かを判断する(S205)。ここで、
縫製区間Bと判断したならば(S205で「YE
S」)、パルスモータの回転を上送り増加方向にセット
するために回転方向フラグCW#CCWに「1」を入れ、下記
式(2)によりパルスモータへの指示パルス数を計算す
る(S206)。尚、本実施例では、通常上送り量が
2.0mm、いせ込み上送り量が4.2mmであるた
め、S204で「YES」、S205で「YES」とな
りS206で下記式(2)により指示パルス数が計算さ
れることになる。また、パルスモータの1パルスは、送
り量0.05mmに相当する。
【0041】
【数2】
【0042】 PM#PLS :パルスモータへの指示パルス数 PM#TCNT:パルスモータカウンタ数 UPS :通常上送り量 GAS :いせ込み上送り量 SEC#INI:縫製区間の区間長 SEC#CNT:区間長ダウンカウンタ数 INT :整数補正関数 (UPS,GAS,SEC#INI,SEC#CNTの数値は、0.1mmを
1として表示) 一方、S205において縫製区間Bでないと判断したな
らば(S205で「NO」)、パルスモータ31の回転
を上送り減少方向にセットするために回転方向フラグCW
#CCWに「0」を入れ、下記式(3)によりパルスモータ
への指示パルス数を計算する(S207)。
【0043】
【数3】
【0044】尚、通常上送り量がいせ込み上送り量より
大きい場合(S204で「NO」)については、ここで
は例示しないが、S206〜S207に準ずる手順によ
り、パルスモータ31の回転方向の設定及び指示パルス
数の算出を実行する(S208)。
【0045】次に、こうして演算された指示パルス数が
「0」であるか否かを判断し(S209)、指示パルス
数が「0」の場合には(S209で「YES」)、パル
スモータ31に指令することなくS211に進む。一
方、指示パルス数が「0」でない場合には(S209で
「NO」)、パルスモータ31に対して指示パルス数分
の回転指令を出す。
【0046】そして、区間長ダウンカウンタ数が「0」
になるまで、S201〜S210の処理を繰り返す(S
211)。そして、縫製区間Bにおいて、この一連のル
ープ処理S201〜S211により演算した結果を随時
表記したものが、下記表2である。
【0047】
【表2】
【0048】縫製区間Bが終了して縫製区間Cに移る
と、再びS108に戻る。このとき、パルスモータ31
は、いせ込み上送り量に駆動されている。ここで、いせ
込み中断スイッチ45がオンされなければ(S108で
「NO」)、縫製区間Cにおいては、S108→S10
9(→S110)→S108…という処理が行われるこ
とになる。
【0049】一方、いせ込み中断スイッチ45がオンさ
れると(S108で「YES」)、現在の縫製区間が縫
製区間Cか否かを判断する(S301)。縫製区間Cで
ないならば(S301で「NO」)、再びS108に戻
る。縫製区間Cならば(S301で「YES」)、上送
り量が通常上送り量であるか否かを判断する(S30
2)。上送り量が通常上送り量でなければ(S302で
「NO」)、上送り量を通常上送り量に変更し(S30
3)、その後S108に戻る。一方、上送り量が通常上
送り量であれば(S302で「YES」)、上送り量を
いせ込み上送り量に変更し(S304)、その後S10
8に戻る。
【0050】このいせ込み中断処理によれば、縫製区間
Cにおいていせ込み中断スイッチ45をオンすると、い
せ込み作業が一時中断され、通常の縫製作業が行われる
ことになる。即ち、いせ込み作業中にいせ込み中断スイ
ッチ45をオンすると、上送り量が通常上送り量に変更
され(S303)、その後いせ込み中断スイッチ45を
再びオンしないと、上送り量は通常上送り量のままとな
り(S302で「YES」)通常の縫製作業が行われ、
いせ込み中断スイッチ45を再びオンすると、いせ込み
作業が再開される(S305)。この処理は、例えば、
袖付縫い工程において、頂上部だけ、いせを入れず、他
の部分はいせ込みを行うといった作業を行う場合等に有
用である。
【0051】次に、縫製区間Cが終了する時点でいせ込
みスイッチ43をオンすると(S109で「YE
S」)、S110で「YES」と判断され、縫製区間D
に移行する。続いて、S111にて区間長ダウンカウン
タ数に縫製区間Dの区間長をセットする。本実施例で
は、縫製区間Dの区間長は1.0cmであるので、区間
長ダウンカウンタ数は「100」としてセットされる。
そして、前述したように、ループ処理S201〜S21
1を行う。
【0052】このようにして、縫製区間A,B,C,D
の1サイクルのいせ込み処理が終了する。次に、本実施
例の要部であるいせ込み上送り量の演算設定の詳細につ
いて説明する。
【0053】まず、いせ込み送り量の演算に必要な数値
を、操作パネル41上の切換スイッチ55や増減スイッ
チ47a,53aを使用して入力する。具体的には、増
減スイッチ47aを使用して通常上送り量UASを入力
する。また、切換スイッチ55を操作して縫製区間Cの
モードに設定するとともに、増減スイッチ53aを使用
して縫製区間Cの区間長LCを入力する。更に、切換ス
イッチ55を操作してC’のモードに設定するととも
に、増減スイッチ53aを使用して縫製区間Cの上布量
LC’を入力する。尚、この上布量LC’とは、縫製区
間Cにおける上送り機構の送る布量であるので、実際に
は縫製区間Cの区間長Cと(マニュアル等から得られ
た)いせ込み量LIとを加算した量を、C’のモードに
て上布量LC’として入力する。
【0054】そして、この様にして入力された、通常上
送り量UAS、縫製区間Cの区間長LC、縫製区間Cの
上布量LC’を用いて、ROM71に予め記憶されてい
る下記式(4)に従って、いせ込み上送り量GASが演
算される。
【0055】
【数4】
【0056】よって、この様にして算出されたいせ込み
上送り量GASの値が、操作パネル41のいせ込み上送
り量表示器49に表示される。従って、いせ込み作業を
行なう場合には、この算出されたいせ込み上送り量GA
Sを用いて行われる。また、前記式(4)から明らかな
様に、前記通常上送り量UAS、縫製区間Cの区間長L
C、縫製区間Cの上布量LC’のパラメータの間には、
式(4)にて定められた所定の関係があるので、このパ
ラメータのいずれかを変更設定すると、式(4)により
演算されて、いせ込み上送り量GASも同時に変更され
る。
【0057】更に、直接に、増減スイッチ49aを操作
していせ込み上送り量GASのデータを変更設定した場
合には、同じくROM71に予め記憶されている下記式
(5)に従って、縫製区間Cの上布量LC’が演算され
る。
【0058】
【数5】
【0059】よって、この様にして算出された縫製区間
Cの上布量LC’の値が、操作パネル41の区間長表示
器53に表示される。従って、いせ込み作業を行なう場
合には、この算出された縫製区間Cの上布量LC’を用
いて行われる。次に、以上詳述した本実施例の効果につ
いて述べる。 (1) 本実施例では、縫製区間Cの上布量C’を新デー
タとして1つ新設しただけであり、従来の操作パネル4
1上で入力することができる。従って、従来の装置構成
を複雑にすることがなく、容易にいせ込み上送り量GA
Sを得ることができる。 (2) また、本実施例では、いせ込み上送り量GASを設
定する場合には、作業指示書のデータや実測データを、
ほぼそのまま操作パネル41上にて入力すればよく、従
来の様に複雑で難解な計算が必要なく、作業能率が向上
するという顕著な効果を奏する。 (3) 更に、いせ込み作業に必要な演算のパラメータの一
部を変更した場合には、演算式によって、自動的に関係
のあるパラメータも変更されるので、パラメータの変更
の処理が極めて容易であるという利点がある。
【0060】ここで、本実施例の構成要素と請求項2記
載の発明の構成要素との対応関係について説明する。本
実施例の上送り歯19の布送り機構が第一の布送り手段
に、下送り歯21の布送り機構が第二の布送り手段に、
パルスモータ31が駆動手段に相当する。また、操作パ
ネル41上の増減スイッチ47aが第一の送り量設定手
段に、増減スイッチ53a及び切替スイッチ55が区間
長設定手段及び第一の全布量設定手段に、いせ込み制御
ボックス5内の制御回路60が第三の送り量演算手段に
相当する。更に、通常上送り量UPSが第一の送り量
に、下送り量が第二の送り量に、いせ込み上送り量GA
Sが第三の送り量に相当する。更に、縫製区間Cの上布
量LC’(下送りされる全布量LCといせ込み量LIと
を加えた量)が第一の全布量に相当する。また、縫製区
間Aが第一の送り量による第一の縫製区間に、縫製区間
Cが第三の送り量による第二の縫製区間に、縫製区間
B,Dが中間縫製区間に相当する。
【0061】次に、他の実施例について簡単に説明す
る。本実施例では、図8に示す様に、操作パネル101
に、新たにいせ込み量LIを入力するための増減スイッ
チ103とそのいせ込み量表示器105を設けたもので
あるが、前記実施例とは異なり、縫製区間Cの上布量L
C’を設定するためのC’モードを設定する必要はな
く、また、いせ込み上送り量を設定するためのスイッチ
も省略可能である。
【0062】従って、本実施例では、操作パネル101
にて、各増減スイッチ107,109や切換スイッチ1
11を操作して、通常上送り量UPS、縫製区間Cの区
間長LCを入力するとともに、作業指示書から読み取っ
たいせ込み量LIをそのまま入力するだけで、ROM7
1に記憶された下記式(6)に従って、いせ込み上送り
量GASを演算して設定することができる。
【0063】
【数6】
【0064】つまり、本実施例によれば、作業指示書か
ら読み取ったいせ込み量LIをそのまま用いることがで
きるので、一層作業能率が向上するという利点がある。
尚、本発明は上記実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様
で実施しうることはいうまでもない。
【0065】例えば、本実施例では、布送り手段とし
て、送り歯による布送り機構を採用したが、他の機構を
用いてもよい。例えば、布案内板を駆動して布を送る手
段、回転ローラにより布を送る手段等、差動送り可能な
ミシンであればよい。また、本実施例では、縫製区間A
にていせ込みスイッチ43をオンすると、縫製区間Aか
ら縫製区間Bを経て縫製区間Cに移行し、縫製区間Cに
て再びいせ込みスイッチ43をオンすると、縫製区間C
から縫製区間Dに移行するようにプログラムを設定した
が、他のプログラムを用いてもよい。例えば、縫製区間
Aにていせ込みスイッチをオンすると、縫製区間Aから
縫製区間Bに移行し、引続き、操作パネル上の設定値に
従って、ポテンショメータとエンコーダの出力パルスに
より縫製区間C、縫製区間Dへと移行するようにプログ
ラムを設定してもよい。また、縫製の開始を入力するだ
けで、各縫製区間A,B,C,Dの区間長の設定値に従
って、ポテンショメータとエンコーダの出力パルスとに
より縫製済みの区間長を求め、これに基づいて随時いせ
込み指令信号を発するようにプログラムを設定してもよ
い。このとき、いせ込みスイッチ43は不要となる。
【0066】また、本実施例では、ミシン本体3といせ
込み制御ボックス5をミシン1に一体化して構成した
が、ミシン本体3といせ込み制御ボックス5とを切り離
し、例えば、ミシン本体3のいせ込み制御を外部装置と
してのコンピュータを利用して行ってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の発明によれば、ミシンの差動送りをする際に
使用される第三の送り量を、第一の全布量と第二の全布
量と第一の送り量と、から容易に演算して設定すること
ができる。そのため、従来の操作パネルの構造を複雑化
することなく、作業指示書のデータや実測データをその
まま操作パネルにて入力すればよい。よって、従来の様
に、複雑で難解な計算が必要なくなるので、プログラム
の設定時間が大幅に短縮でき、作業能率が向上するとい
う顕著な効果を奏する。
【0068】請求項2の発明では、ミシンの差動送りを
する場合には、各縫製区間の区間長を設定するととも
に、第二の縫製区間の区間長と第一の全布量と第一の送
り量とを設定し、この様にして設定したデータを用いて
第三の送り量を容易に演算して用いることができる。よ
って、本装置を使用することにより、プログラムの設定
時間が大幅に短縮でき、作業能率が向上する。
【0069】請求項3の発明では、請求項2の第三の送
り量を演算する手段とは別に、操作パネルのスイッチな
どにて第三の送り量を直接設定することができる。よっ
て、予め第三の送り量が分かっている場合には、一層操
作性が向上する。請求項4の発明では、請求項3の装置
において第三の送り量が直接設定された場合には、所定
の関係式を用いて、第一の全布量を第三の送り量に応じ
て変更することができるので、第一の全布量を設定する
作業が省略でき、作業能率が一層向上する。
【0070】請求項5の発明では、ミシンの差動送りを
する際に使用される第三の送り量を、第一の送り量と第
二の縫製区間の増加変位量と第二の縫製区間長とから、
容易に演算することができる。作業指示書等から得られ
た増加変位量(例えばいせ込み量)を直接に操作パネル
のスイッチなどによって装置に入力することができるの
で、作業能率が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 本実施例の正面図である。
【図3】 本実施例の右側面図である。
【図4】 本実施例の操作パネルの説明図である。
【図5】 本実施例の回路構成を概略的に表すブロック
図である。
【図6】 本実施例の処理を表すフローチャートであ
る。
【図7】 本実施例の処理を表すフローチャートであ
る。
【図8】 他の本実施例の操作パネルの説明図である。
【図9】 従来のミシンの操作パネルの説明図である。
【符号の説明】
1・・・ミシン、 3・・・ミ
シン本体、5・・・いせ込み制御ボックス、 1
3・・・ミシンモータ、19・・・上送り歯、
21・・・下送り歯、31・・・パルスモ
ータ、 41・・・操作パネル、53・
・・区間長表示器、 55・・・切換ス
イッチ、60・・・制御回路 1
09・・・増減スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−236088(JP,A) 特開 平4−338485(JP,A) 特開 昭62−281993(JP,A) 特開 平6−296784(JP,A) 特公 平2−25638(JP,B2) 特公 平2−40350(JP,B2) 国際公開86/2673(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 1/00 - 83/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の縫製区間及び第二の縫製区間を設
    定し、第一の布送り手段の第一の送り量と前記第一の布
    送り手段とは異なる第二の布送り手段の第二の送り量と
    を用い、前記第一の縫製区間にて通常の布送りをすると
    ともに、前記第一の布送り手段の第一の送り量とは異な
    る第三の送り量と前記第二の布送り手段の第二の送り量
    とを用い、前記第二の縫製区間にてミシンの差動送りを
    行なうミシンの送り量制御方法において、 前記第二の縫製区間にて前記第一の布送り手段によって
    送られる第一の全布量と、前記第二の縫製区間にて前記
    第二の布送り手段によって送られる第二の全布量と、前
    記第一の布送り手段の第一の送り量と、から前記第三の
    送り量を演算することを特徴とするミシンの送り量制御
    方法。
  2. 【請求項2】 第一の布送り手段の第一の送り量と前記
    第一の布送り手段とは異なる第二の布送り手段の第二の
    送り量とを用い、駆動手段によって第一の縫製区間にて
    通常の布送りをするとともに、前記第一の布送り手段の
    第一の送り量とは異なる第三の送り量と前記第二の布送
    り手段の第二の送り量とを用い、前記駆動手段によって
    第二の縫製区間にてミシンの差動送りを行なうミシンの
    送り量制御装置において、 前記第二の縫製区間の区間長と、前記第一及び第二の両
    縫製区間の間をなす中間縫製区間の区間長と、を設定す
    る区間長設定手段と、 前記第二の縫製区間にて前記第一の布送り手段によって
    送られる第一の全布量を設定する第一の全布量設定手段
    と、 前記第一の布送り手段の第一の送り量を設定する第一の
    送り量設定手段と、 前記第二の縫製区間の区間長と前記第一の全布量と前記
    第一の送り量と、から第三の送り量を演算する第三の送
    り量演算手段と、 を備えたことを特徴とするミシンの送り量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の布送り手段における第三の送
    り量を直接設定する直接設定手段も備えたことを特徴と
    する前記請求項2記載のミシンの送り量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の布送り手段における第三の送
    り量が直接設定された場合には、前記第一の全布量を前
    記第三の送り量に応じて変更して設定する変更手段を備
    えたことを特徴とする前記請求項3記載のミシンの送り
    量制御装置。
  5. 【請求項5】 第一の布送り手段の第一の送り量と第二
    の布送り手段の第二の送り量とを用い、駆動手段によっ
    て第一の縫製区間にて通常の布送りをするとともに、前
    記第一の布送り手段の第一の送り量とは異なる第三の送
    り量と前記第二の布送り手段の第二の送り量とを用い、
    前記駆動手段によって第二の縫製区間にてミシンの差動
    送りを行なうミシンの送り量制御装置において、 前記第一の布送り手段の第一の送り量と、前記第二の縫
    製区間における増加変位量と、前記第二の縫製区間長
    と、を設定する設定手段と、 該設定手段によって設定された、前記第一の送り量と前
    記増加変位量と前記第二の縫製区間長と、から前記第三
    の送り量を演算する第三の送り量演算手段と、を備えた
    ことを特徴とするミシンの送り量制御装置。
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