JP3320447B2 - 交通情報収集方法及び車両 - Google Patents
交通情報収集方法及び車両Info
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- G08G1/0968—Systems involving transmission of navigation instructions to the vehicle
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Remote Sensing (AREA)
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Navigation (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも１つの車両
から送信される、関係する車両の位置及び動きに関する
測定値を受信することによって、交通情報を収集するた
めの方法に関するものである。
から送信される、関係する車両の位置及び動きに関する
測定値を受信することによって、交通情報を収集するた
めの方法に関するものである。
【０００２】また、本発明は、該方法を実行するための
方法にも関するものである。
方法にも関するものである。
【０００３】
【従来の技術】この種の方法は、1986年４月15〜18日の
道路交通制御に関する第２回国際会議における論文“Al
i-Scout-A universal guidance and information syste
m forroad traffic", von Tomkewitschより既知であ
る。この引用した論文は、交通案内装置について記述し
ている。ここで、車両はナビゲーション装置を具え、位
置検出装置、局所的な道路網に関するデータ、及び中央
コンピュータが供給し案内ビーコンが送信する現在の交
通状況に関するデータによって、予め選択された目的地
にユーザを案内する。交通状況に応じた案内を行うため
に、中央コンピュータは、車両自体によって供給される
入手可能な現在の交通情報を有していなければならず、
前記車両が（案内ビーコンによって決定されるルートセ
グメントに関する走行時間及び待ち時間などの）測定値
を案内ビーコンに送信する。案内ビーコンは、このデー
タを中央コンピュータに送信し、処理を行う。
道路交通制御に関する第２回国際会議における論文“Al
i-Scout-A universal guidance and information syste
m forroad traffic", von Tomkewitschより既知であ
る。この引用した論文は、交通案内装置について記述し
ている。ここで、車両はナビゲーション装置を具え、位
置検出装置、局所的な道路網に関するデータ、及び中央
コンピュータが供給し案内ビーコンが送信する現在の交
通状況に関するデータによって、予め選択された目的地
にユーザを案内する。交通状況に応じた案内を行うため
に、中央コンピュータは、車両自体によって供給される
入手可能な現在の交通情報を有していなければならず、
前記車両が（案内ビーコンによって決定されるルートセ
グメントに関する走行時間及び待ち時間などの）測定値
を案内ビーコンに送信する。案内ビーコンは、このデー
タを中央コンピュータに送信し、処理を行う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような方法では、
複雑且つ高価な案内ビーコンの回路網であって、これら
案内ビーコンのみならず車両にも赤外線送信機及び受信
機を有している回路網を必要とするといった欠点があ
る。
複雑且つ高価な案内ビーコンの回路網であって、これら
案内ビーコンのみならず車両にも赤外線送信機及び受信
機を有している回路網を必要とするといった欠点があ
る。
【０００５】本発明は特に、さほど高価でなく、より効
果的な交通情報収集方法を提供することを目的としてい
る。
果的な交通情報収集方法を提供することを目的としてい
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を解決するため
に、本発明による方法では、車両が通過しうる交差点に
対し、少なくとも１つの車両がこの交差点に到達するの
に走行したルートセグメントの識別要素と、この少なく
とも１つの車両がこの交差点を越えて走行するルートセ
グメントの識別要素とを前記測定値が有するようにする
ことを特徴とする。例えば1991年にヨーロッパで導入さ
れたようなセル方式の無線通信システムによって、広範
囲で移動可能なポータブル通信回路網が提供され、車両
又はその他のユーザが、無線リンクを介してディジタル
されたデータを送信及び受信できるようにしている。こ
のシステムにおける無線チャネルの使用、及び実際の基
準位置に関するデータの規定によって、案内ビーコンの
回路網を不要にすることができる。このいわゆるGSMに
ついての更に詳細な情報に関しては、1989／90年冬の論
文“Implementing the Pan-European Cellular Syste
m", J.R.Easteal, Pan-European Mobile Communication
s, IBC TechnicalService Ltd の 101〜104 ページを参
照されたい。
に、本発明による方法では、車両が通過しうる交差点に
対し、少なくとも１つの車両がこの交差点に到達するの
に走行したルートセグメントの識別要素と、この少なく
とも１つの車両がこの交差点を越えて走行するルートセ
グメントの識別要素とを前記測定値が有するようにする
ことを特徴とする。例えば1991年にヨーロッパで導入さ
れたようなセル方式の無線通信システムによって、広範
囲で移動可能なポータブル通信回路網が提供され、車両
又はその他のユーザが、無線リンクを介してディジタル
されたデータを送信及び受信できるようにしている。こ
のシステムにおける無線チャネルの使用、及び実際の基
準位置に関するデータの規定によって、案内ビーコンの
回路網を不要にすることができる。このいわゆるGSMに
ついての更に詳細な情報に関しては、1989／90年冬の論
文“Implementing the Pan-European Cellular Syste
m", J.R.Easteal, Pan-European Mobile Communication
s, IBC TechnicalService Ltd の 101〜104 ページを参
照されたい。
【０００７】本発明による好適例では、車両毎の送信さ
れた測定値が、通過した各交差点毎に、交差点に到達で
きるように車両の走行するルートセグメントに関する指
標を有すると共に、車両が交差点を越え走行したルート
セグメントに関する指標をも有していることを特徴とす
る。このことは、これらの測定値を用いていわゆる起点
−到達点（Ｏ−Ｄ）マトリックスを各交差点毎に決定
し、これによって、ユーザのプライバシイーを侵害する
ことなしに、全領域のＯ−Ｄマトリックスを決定するこ
とができ、特に有利である。所定の起点及び到達点の組
に関して、このようなＯ−Ｄマトリックスは、車両が所
定の起点から出発し所定の到達点に至る度数を提供す
る。このことによって、当局が、（例えば交通信号を再
調整することによって）交通の基本的施設を改善するこ
とができるばかりか、短期の交通案内勧告を供給し、交
通の流れを喚起することができる。一般的に、Ｏ−Ｄマ
トリックスを決定するのに必要なデータは、各交差点毎
に交通の流れをモニタするビデオカメラによって収集さ
れる。このことは、特にデータを更新するために測定を
しばしば繰り返す場合、処理が困難で且つ高価な方法で
ある。引用したAli-Scout の交通案内システムで送信さ
れる測定値は、Ｏ−Ｄマトリックスの計算に好適ではな
い。この問題の明確な解決手段は、車両がその目的地を
追加的に送信することである。しかし、このことは、ユ
ーザのプライバシイーにかなりの影響を及ぼすといった
欠点がある。本発明による方法は、Ｏ−Ｄマトリックス
を決定するのに十分なデータを提供するものであるが、
たとえ交通量が少ない場合であっても、個々のユーザを
追跡することができない。原則として、セル方式の無線
通信システムを用いず、本発明のこの好適例を使用する
こともできることに留意すべきである。しかし、この場
合、各交差点毎にデータ送信用の設備を設けなければな
らない。このことはもち論、不利なことである。
れた測定値が、通過した各交差点毎に、交差点に到達で
きるように車両の走行するルートセグメントに関する指
標を有すると共に、車両が交差点を越え走行したルート
セグメントに関する指標をも有していることを特徴とす
る。このことは、これらの測定値を用いていわゆる起点
−到達点（Ｏ−Ｄ）マトリックスを各交差点毎に決定
し、これによって、ユーザのプライバシイーを侵害する
ことなしに、全領域のＯ−Ｄマトリックスを決定するこ
とができ、特に有利である。所定の起点及び到達点の組
に関して、このようなＯ−Ｄマトリックスは、車両が所
定の起点から出発し所定の到達点に至る度数を提供す
る。このことによって、当局が、（例えば交通信号を再
調整することによって）交通の基本的施設を改善するこ
とができるばかりか、短期の交通案内勧告を供給し、交
通の流れを喚起することができる。一般的に、Ｏ−Ｄマ
トリックスを決定するのに必要なデータは、各交差点毎
に交通の流れをモニタするビデオカメラによって収集さ
れる。このことは、特にデータを更新するために測定を
しばしば繰り返す場合、処理が困難で且つ高価な方法で
ある。引用したAli-Scout の交通案内システムで送信さ
れる測定値は、Ｏ−Ｄマトリックスの計算に好適ではな
い。この問題の明確な解決手段は、車両がその目的地を
追加的に送信することである。しかし、このことは、ユ
ーザのプライバシイーにかなりの影響を及ぼすといった
欠点がある。本発明による方法は、Ｏ−Ｄマトリックス
を決定するのに十分なデータを提供するものであるが、
たとえ交通量が少ない場合であっても、個々のユーザを
追跡することができない。原則として、セル方式の無線
通信システムを用いず、本発明のこの好適例を使用する
こともできることに留意すべきである。しかし、この場
合、各交差点毎にデータ送信用の設備を設けなければな
らない。このことはもち論、不利なことである。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を実施例につき
説明するに、図１は、無線通信装置の多数のセルを示す
図である。この場合、これらのセルは、ある領域を完全
にカバーするように十分に重複している円形をしてい
る。他のセル形状とすることができることもち論であ
る。この種のセルは、より大きな地理領域の地理的なサ
ブ領域に対応する。セル内に、送信機／受信機ステーシ
ョンＳが位置している。このステーションに、関連する
セル内の車両が無線リンクを介してデータを送信でき
る。各セルは、それ固有の無線周波数、又は無線チャネ
ルを有し、送信機／受信機ステーションの送受信範囲が
関連セルの寸法に関して重要なものである。車両は、多
数のセンサ（例えば、方位検出用の磁気センサ、及び走
行距離判定用のホイールセンサ）を具え、これらの測定
値に基づき、車両に搭載したナビゲーション装置（例え
ば、CARIN装置）によって、車両の正確な位置及び移動
方向の判定を行う。このため、このナビゲーション装置
は、ルートセグメントから成る関連領域のすべての道路
情報を具えているディジタル化マップ（例えば、CD−RO
M）を具えている。以下、“交差点（intersection）”
又は“合流点（junction）”と言った文言は、車両が走
行を継続する際に選択を行うことができる道路網の任意
の点（すなわち、三叉路、交差点、迂回路等）を言うも
のと解釈すべきである。２つの交差点間の道路網の各セ
グメントを、以下“ルートセグメント”と称する。この
ようにして、車両は、任意の瞬時における地図上のその
位置、すなわちその瞬時においてどのルートセグメント
に従うかを判定することができる。このディジタル化マ
ップは、実質的な基準位置から成る基準の骨組を形成す
る。車両によってセルの送信機／受信機ステーションＳ
に送信される測定値を、これらの基準位置（例えば、幹
線道路の交差点又は給油所の地理上の表示）との関係で
規定する。例えば、送信される走行時間は、２つの所定
の交差点間を結ぶ全ルートに関係している。したがっ
て、基準位置は、ビーコンなどの物理的なユニットによ
って表現される必要はない。各セルの送信機／受信機ス
テーションＳは、送信される測定値を収集及び分析する
中央コンピュータと通信する。中央コンピュータによる
交通状況の分析に基づき、送信機／受信機ステーション
Ｓは車両へ送信するための交通案内の勧告を発生する。
このようにして車両のドライバーは、事故、自然渋滞な
どの渋滞に関する情報を得ることができ、交通の流れが
改善される。
説明するに、図１は、無線通信装置の多数のセルを示す
図である。この場合、これらのセルは、ある領域を完全
にカバーするように十分に重複している円形をしてい
る。他のセル形状とすることができることもち論であ
る。この種のセルは、より大きな地理領域の地理的なサ
ブ領域に対応する。セル内に、送信機／受信機ステーシ
ョンＳが位置している。このステーションに、関連する
セル内の車両が無線リンクを介してデータを送信でき
る。各セルは、それ固有の無線周波数、又は無線チャネ
ルを有し、送信機／受信機ステーションの送受信範囲が
関連セルの寸法に関して重要なものである。車両は、多
数のセンサ（例えば、方位検出用の磁気センサ、及び走
行距離判定用のホイールセンサ）を具え、これらの測定
値に基づき、車両に搭載したナビゲーション装置（例え
ば、CARIN装置）によって、車両の正確な位置及び移動
方向の判定を行う。このため、このナビゲーション装置
は、ルートセグメントから成る関連領域のすべての道路
情報を具えているディジタル化マップ（例えば、CD−RO
M）を具えている。以下、“交差点（intersection）”
又は“合流点（junction）”と言った文言は、車両が走
行を継続する際に選択を行うことができる道路網の任意
の点（すなわち、三叉路、交差点、迂回路等）を言うも
のと解釈すべきである。２つの交差点間の道路網の各セ
グメントを、以下“ルートセグメント”と称する。この
ようにして、車両は、任意の瞬時における地図上のその
位置、すなわちその瞬時においてどのルートセグメント
に従うかを判定することができる。このディジタル化マ
ップは、実質的な基準位置から成る基準の骨組を形成す
る。車両によってセルの送信機／受信機ステーションＳ
に送信される測定値を、これらの基準位置（例えば、幹
線道路の交差点又は給油所の地理上の表示）との関係で
規定する。例えば、送信される走行時間は、２つの所定
の交差点間を結ぶ全ルートに関係している。したがっ
て、基準位置は、ビーコンなどの物理的なユニットによ
って表現される必要はない。各セルの送信機／受信機ス
テーションＳは、送信される測定値を収集及び分析する
中央コンピュータと通信する。中央コンピュータによる
交通状況の分析に基づき、送信機／受信機ステーション
Ｓは車両へ送信するための交通案内の勧告を発生する。
このようにして車両のドライバーは、事故、自然渋滞な
どの渋滞に関する情報を得ることができ、交通の流れが
改善される。
【０００９】図２は、道路の交差点を示す図である。交
通は、参照番号１から４を付している方向又はルートセ
グメントから到来する。この交差点において、各車両
は、３個のルートセグメントから選択し、その走行を継
続することができる。したがって、図面には、12個の交
通の流れが矢印で示されている。本発明の好適例では、
交差点通過後、この交差点に到達するのに車両が走行し
たルートセグメントの指標と、この交差点を通過した後
に車両が走行するルートセグメントの指標とが各車両に
よって送信機／受信機ステーションＳに送信される。例
えば、ルートセグメント１から到来し、ルートセグメン
ト４へと走行する車両は、この交差点での右折後、ルー
トセグメント１と、これに後続するルートセグメント４
との組合せを、送信機／受信機ステーションＳに送信す
る。所定の車両が、（例えば、チャネルが使用中である
ために）一時的にデータを送信することができない場
合、先行するルートセグメントの指標が、データの伝送
が可能となるまで、複数の交差点に対して記憶される。
このような場合、交通量が多い為に、順次の交差点に関
連するルート指標の伝送にもかかわらず、関連するユー
ザのプライバシーに影響がない。
通は、参照番号１から４を付している方向又はルートセ
グメントから到来する。この交差点において、各車両
は、３個のルートセグメントから選択し、その走行を継
続することができる。したがって、図面には、12個の交
通の流れが矢印で示されている。本発明の好適例では、
交差点通過後、この交差点に到達するのに車両が走行し
たルートセグメントの指標と、この交差点を通過した後
に車両が走行するルートセグメントの指標とが各車両に
よって送信機／受信機ステーションＳに送信される。例
えば、ルートセグメント１から到来し、ルートセグメン
ト４へと走行する車両は、この交差点での右折後、ルー
トセグメント１と、これに後続するルートセグメント４
との組合せを、送信機／受信機ステーションＳに送信す
る。所定の車両が、（例えば、チャネルが使用中である
ために）一時的にデータを送信することができない場
合、先行するルートセグメントの指標が、データの伝送
が可能となるまで、複数の交差点に対して記憶される。
このような場合、交通量が多い為に、順次の交差点に関
連するルート指標の伝送にもかかわらず、関連するユー
ザのプライバシーに影響がない。
【００１０】図３は、図２の交差点と関連する起点（Or
igin）−到達点(Destination) マトリックスを示す図で
ある。所定の期間中に、交差点での12通りの交通流を計
算した。このことは、本発明によって測定された値を上
記の方法で送信することによってのみ可能であること明
らかである。例えば、図３は、測定期間中に、ルートセ
グメント１から到来し、ルートセグメント４を介して走
行を継続する車両が89台であることを示している。この
ようなＯ−Ｄマトリックスを、（簡単な正規化によっ
て）パーセントＯ−Ｄマトリックスに変換することもで
きる。この場合、マトリックスの各行の値の合計値を10
0とする。非正規化Ｏ−Ｄマトリックスの場合、各行の
値の合計は、関連するルートセグメントを介しての流入
量を示しており、各列の値の合計は、関連するルートセ
グメントを介しての流出量を示している。このデータに
基づき、当局（中央コンピュータ）は、例えば交差点で
の信号設定の最適化を行うことができる。隣接する交差
点のＯ−Ｄマトリックスを互いに結合できるが、これら
交差点は同じ期間に関連させること勿論である。このよ
うにして所定の領域におけるＯ−Ｄマトリックスを、関
連する領域の構成交差点のＯ−Ｄマトリックスからも決
定しうる。これに基づき、当局は、セル方式の無線通信
システムを用い、ユーザに交通案内の勧告を供給するこ
とができる。本発明による交通情報の収集に関する主な
利点は、Ｏ−Ｄマトリックス（又は他の測定値）の判定
を簡単に反復できるとともに、連続的に更新できること
にある。このようにして、中央コンピュータは、現在の
交通状況に完全に対応する勧告を発生させることができ
る。各車両に、その走行した最終ルートセグメントに対
する走行時間を送信させるための既知の工程にも相乗作
用がある。すなわち、得られるＯ−Ｄマトリックスと相
俟って、更に正確な交通案内を行うことができる。本発
明による方法の他の主な利点は、ユーザが最終的な目的
地を知らせる必要がないことにある。交差点毎の関連ル
ートセグメントを伝送する結果、必要なデータは事実上
匿名的に収集される。その理由は、交通量が少ない場合
ですら、所定の車両をセルを通るそのルートに沿って追
跡することができないからである。このようにして、ド
ライバーのプライバシーが保証される。
igin）−到達点(Destination) マトリックスを示す図で
ある。所定の期間中に、交差点での12通りの交通流を計
算した。このことは、本発明によって測定された値を上
記の方法で送信することによってのみ可能であること明
らかである。例えば、図３は、測定期間中に、ルートセ
グメント１から到来し、ルートセグメント４を介して走
行を継続する車両が89台であることを示している。この
ようなＯ−Ｄマトリックスを、（簡単な正規化によっ
て）パーセントＯ−Ｄマトリックスに変換することもで
きる。この場合、マトリックスの各行の値の合計値を10
0とする。非正規化Ｏ−Ｄマトリックスの場合、各行の
値の合計は、関連するルートセグメントを介しての流入
量を示しており、各列の値の合計は、関連するルートセ
グメントを介しての流出量を示している。このデータに
基づき、当局（中央コンピュータ）は、例えば交差点で
の信号設定の最適化を行うことができる。隣接する交差
点のＯ−Ｄマトリックスを互いに結合できるが、これら
交差点は同じ期間に関連させること勿論である。このよ
うにして所定の領域におけるＯ−Ｄマトリックスを、関
連する領域の構成交差点のＯ−Ｄマトリックスからも決
定しうる。これに基づき、当局は、セル方式の無線通信
システムを用い、ユーザに交通案内の勧告を供給するこ
とができる。本発明による交通情報の収集に関する主な
利点は、Ｏ−Ｄマトリックス（又は他の測定値）の判定
を簡単に反復できるとともに、連続的に更新できること
にある。このようにして、中央コンピュータは、現在の
交通状況に完全に対応する勧告を発生させることができ
る。各車両に、その走行した最終ルートセグメントに対
する走行時間を送信させるための既知の工程にも相乗作
用がある。すなわち、得られるＯ−Ｄマトリックスと相
俟って、更に正確な交通案内を行うことができる。本発
明による方法の他の主な利点は、ユーザが最終的な目的
地を知らせる必要がないことにある。交差点毎の関連ル
ートセグメントを伝送する結果、必要なデータは事実上
匿名的に収集される。その理由は、交通量が少ない場合
ですら、所定の車両をセルを通るそのルートに沿って追
跡することができないからである。このようにして、ド
ライバーのプライバシーが保証される。
【００１１】図４は、本発明による装置を示す図であ
る。車両Ａは、センサSEN（例えば、方位検出用の磁気
センサ及び走行距離判定用のホィールセンサ）と、実際
の基準位置を有している地理的領域のディジタル化マッ
プを有しているナビゲーション装置NAV と、セル方式の
無線通信システムにおいてデータを送信及び受信する無
線装置Ｒと、マイクロプロセッサμＰとを具えている。
このマイクロプロセッサは、測定値をセンサからナビゲ
ーション装置に供給するようにプログラムされている。
このナビゲーション装置は、このデータを用いて、地図
上の実際の基準位置に対する車両の位置及び移動方向を
正確に判定する。このマイクロプロセッサは、通過した
交差点までに走行したルートセグメントの指標、及び交
差点を越えて走行するルートセグメントの指標などの測
定値を、無線装置Ｒを介して、中央コンピュータCCと通
信する送信機／受信機ステーションＳに送信できるよう
にもプログラムされている。送信機／受信機ステーショ
ンＳ及び無線装置Ｒは、セル方式の無線通信システム、
例えば GSMの一部分を形成する。中央コンピュータCC
は、多数の車両から幾つかの送信機／受信機ステーショ
ンを介して測定値を受信し、例えば、送信機／受信機ス
テーションを介して車両に伝達される交通案内勧告を形
成できるように、この情報を処理する。車両中のマイク
ロプロセッサμＰは、このデータをナビゲーション装置
に供給する。このナビゲーション装置は、このデータを
車両のドライバーに供給する。このことは、表示スクリ
ーンを介して視覚的に、又はスピーチシンセサイザを介
して聴覚的に行われる。
る。車両Ａは、センサSEN（例えば、方位検出用の磁気
センサ及び走行距離判定用のホィールセンサ）と、実際
の基準位置を有している地理的領域のディジタル化マッ
プを有しているナビゲーション装置NAV と、セル方式の
無線通信システムにおいてデータを送信及び受信する無
線装置Ｒと、マイクロプロセッサμＰとを具えている。
このマイクロプロセッサは、測定値をセンサからナビゲ
ーション装置に供給するようにプログラムされている。
このナビゲーション装置は、このデータを用いて、地図
上の実際の基準位置に対する車両の位置及び移動方向を
正確に判定する。このマイクロプロセッサは、通過した
交差点までに走行したルートセグメントの指標、及び交
差点を越えて走行するルートセグメントの指標などの測
定値を、無線装置Ｒを介して、中央コンピュータCCと通
信する送信機／受信機ステーションＳに送信できるよう
にもプログラムされている。送信機／受信機ステーショ
ンＳ及び無線装置Ｒは、セル方式の無線通信システム、
例えば GSMの一部分を形成する。中央コンピュータCC
は、多数の車両から幾つかの送信機／受信機ステーショ
ンを介して測定値を受信し、例えば、送信機／受信機ス
テーションを介して車両に伝達される交通案内勧告を形
成できるように、この情報を処理する。車両中のマイク
ロプロセッサμＰは、このデータをナビゲーション装置
に供給する。このナビゲーション装置は、このデータを
車両のドライバーに供給する。このことは、表示スクリ
ーンを介して視覚的に、又はスピーチシンセサイザを介
して聴覚的に行われる。
【図１】 無線通信システムのセル構造を示す図であ
る。
る。
【図２】 交差点の交通の流れを示す図である。
【図３】 交差点に関連するＯ−Ｄマトリックスを示す
図である。
図である。
【図４】 本発明による装置を示す図である。
Ｓ 送信機／受信機ステーション Ａ 車両 SEN センサ NAV ナビゲーション装置 Ｒ 無線装置 μＰ マイクロプロセッサ CC 中央コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Ｇｒｏｅｎｅｗｏｕｄｓｅｗｅｇ １, 5621 ＢＡ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ， Ｔ ｈｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ (56)参考文献 特開 昭50−88486（ＪＰ，Ａ) 欧州特許出願公開292897（ＥＰ，Ａ １) ＩＥＥＥ ＴＲＡＮＳＡＣＴＩＯＮＳ ＯＮ ＶＥＨＩＣＵＬＡＲ ＴＥＣＨ ＩＮＯＬＯＧＹ．ｖｏｌ．40, (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G08G 1/00 - 1/137
Claims (3)
- 【請求項１】 少なくとも１つの車両から、この少なく
とも１つ車両の位置及び動きを表わす測定値を匿名的に
送信し、この場合この送信を、セル方式の無線通信シス
テムにおける実際のセルの通信システムを介して行なう
工程と、 前記測定値を処理用の中央コンピュータで受信する工程
とを有する交通情報収集方法において、 車両が通過しうる交差点に対し、少なくとも１つの車両
がこの交差点に到達するのに走行したルートセグメント
の識別要素と、この少なくとも１つの車両がこの交差点
を越えて走行するルートセグメントの識別要素とを前記
測定値が有するようにすることを特徴とする交通情報収
集方法。 - 【請求項２】 請求項１に記載の交通情報収集方法にお
いて、前記測定値が、最後に走行したルートセグメント
の走行時間を有するようにすることを特徴とする交通情
報収集方法。 - 【請求項３】 車両の現在位置を決定する位置決定手段
と、 車両が走行しうるルートセグメントを表わす地図を含ん
でいるナビゲーション装置と、 セル方式の無線通信システムを介して情報を送信する無
線ユニットと、 車両の位置及び動きを表わす測定値を前記無線ユニット
を介して送信するようにする処理ユニットとを有する車
両において、 車両が通過しうる交差点に対し、少なくとも１つの車両
がこの交差点に到達するのに走行したルートセグメント
の識別要素と、この少なくとも１つの車両がこの交差点
を越えて走行するルートセグメントの識別要素とを前記
測定値内に導入するように前記処理ユニットが構成配置
されていることを特徴とする車両。
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