JP3314146B2 - 車体側部袋構造内への部品取付構造 - Google Patents

車体側部袋構造内への部品取付構造

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JP3314146B2
JP3314146B2 JP14803997A JP14803997A JP3314146B2 JP 3314146 B2 JP3314146 B2 JP 3314146B2 JP 14803997 A JP14803997 A JP 14803997A JP 14803997 A JP14803997 A JP 14803997A JP 3314146 B2 JP3314146 B2 JP 3314146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部のアウタ
ーパネルとインナーパネルとの間に形成された袋構造内
に部品を取り付けるための車体側部袋構造内への部品取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアを開閉する際に、
電動モータ等の駆動手段によりその開閉操作を補助す
る、所謂、パワースライドドアが採用されている。この
種のパワースライドドアは、通常、ドアを開放方向およ
び閉塞方向に駆動するための駆動ユニットを備え、この
駆動ユニットが車体側に装着されるとともに、該駆動ユ
ニットと前記ドアとがケーブル等でループ状に連結され
ている。
【0003】従来、この種のパワースライドドアを駆動
する装置として、例えば、特開平6−257347号公
報に開示されたドア開閉装置が知られている。このドア
開閉装置では、スライドドアを開閉させる開閉ユニット
が、薄板金属を打ち抜き加工して形成されたパネルと、
前方ケーブル用のローラガイドアセンブリと、後方ケー
ブル用のローラガイドアセンブリと、ケーブル駆動アセ
ンブリとを備えており、前記パネルには、該パネルを車
体フレームに取り付けるための複数の穴が設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
開閉ユニットが、各種部品を組み込んでいるために全体
として大型部品となっており、この開閉ユニットが、パ
ネルに設けられた複数の穴を介して車体のアウターパネ
ルとインナーパネルとの間に取り付けられている。従っ
て、開閉ユニットを取り付けるために、相当に広いスペ
ースが必要とされている。
【0005】しかしながら、車両によっては、この種の
開閉ユニット等の大型部品を取り付けるためのスペース
に制限がある場合が多い。これにより、アウターパネル
とインナーパネルとの間の狭いスペースに各種の大型部
品を挿入して取り付けることが困難になり、レイアウト
の自由度が低下して汎用性に劣るという問題が指摘され
ている。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、種々の大型部品を狭小なスペースに簡単かつ確実
に取り付けることが可能な車体側部袋構造内への部品取
付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係る車体側部袋構造内への部品取付構造
では、部品に揺動自在にブラケットが仮止めされてお
り、このブラケットを前記部品側に揺動させた状態で、
該部品がインナーパネルに形成された開口部に挿入され
る。
【0008】このため、インナーパネルの開口部の寸法
が小さくても、ブラケットと前記開口部の端部壁面とが
干渉することがなく、部品を前記開口部に円滑かつ容易
に挿入することができる。特に、インナーパネルとアウ
ターパネルの間に形状が複雑でかつ狭小な袋構造が設け
られていても、この袋構造内に各種大型部品を効率的に
取り付けることが可能になり、作業性が一挙に向上し、
汎用性に優れるという効果がある。
【0009】次いで、部品が袋構造内に挿入された後、
ブラケットがこの部品から離間する方向に揺動される
と、このブラケットに螺合されている取付用ボルトが、
インナーパネルのボルト係合孔を構成する孔部に挿通し
て前記インナーパネルの外部に露呈する。この状態で、
部品を袋構造内で移動させると、取付用ボルトがボルト
係合孔の孔部から溝部側に移動し、前記取付用ボルトを
締め付けることにより、前記部品がインナーパネルに対
して固定される。これにより、部品の取り付け作業性が
有効に向上することになる。
【0010】また、ブラケットが、部品に螺合するブラ
ケット固定用ボルトを挿入する2つの長孔を有している
ため、通常、前記ブラケットは、前記部品側に倒れ込む
ように配置されている。このため、部品およびブラケッ
トを狭小な開口部に円滑に挿入することができる。
【0011】ここで、ブラケットは、部品に設けられる
ピン部材を挿入するピン用長孔を有しており、このピン
用長孔と他の2つの長孔とが、仮想二等辺三角形の各頂
点に対応して設定されている。従って、部品の搬送中等
に、ブラケットの位置ずれを確実に阻止することが可能
になる。
【0012】なお、ブラケットの側部には、押圧用爪部
が設けられており、この爪部を押圧することによって前
記ブラケットを部品側から離間する方向に容易に揺動さ
せることができる。これにより、ブラケットに螺合され
ている取付用ボルトを、インナーパネルのボルト係合孔
に対して一層円滑に挿入することが可能になる。
【0013】さらにまた、本発明では、取付用ボルトを
螺合したブラケットが部品に対しスプリングを介して所
定の範囲内で揺動自在に仮止め支持されている。従っ
て、ブラケットをスプリングの弾発力に抗して部品側に
揺動させた状態で、この部品をインナーパネルの開口部
に挿入した後、前記ブラケットへの押圧力を解除する
と、該ブラケットが前記スプリングの弾発力を介して前
記インナーパネル側に自動的に揺動する。これにより、
ブラケットに螺合されている取付用ボルトは、インナー
パネルのボルト係合孔の孔部に自動的に挿入され、部品
の取り付け作業全体が一層容易かつ迅速に遂行可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る部品取付構造である駆動ユニット取付構造10が
適用される自動車用車体12の概略斜視説明図である。
【0015】車体12には、ドア開口部14の下方に位
置して車長方向(矢印A方向)に延在する軌道部材16
が設けられ、この軌道部材16には、駆動ユニット(部
品)18の補助作用下に、開閉方向(矢印A方向)に進
退自在なスライドドア20が支持される。軌道部材16
は、矢印A1 方向先端側から車長方向後方(矢印A2
向)に向かって車幅方向(矢印B方向)外方に一旦湾曲
した後、前記車長方向後方に所定の位置まで延在してい
る。
【0016】スライドドア20には、このスライドドア
20の開閉操作を行うハンドル22が設けられ、前記ハ
ンドル22の操作に同期して駆動ユニット18が該スラ
イドドア20の開動方向および閉動方向に付勢される。
図1および図2に示すように、駆動ユニット18には、
後述するように、第1および第2ケーブル24、26の
一端が巻き付けられており、この第1および第2ケーブ
ル24、26は、第1および第2プーリ28、30を介
してスライドドア側ブラケット32に係止される。
【0017】図3および図4に示すように、駆動ユニッ
ト取付構造10は、駆動ユニット18と、この駆動ユニ
ット18を収容して取り付けるためのインナーパネル3
4とを備える。図3、図5および図6に示すように、駆
動ユニット18は、ケーシング36内に配設される電動
モータ38を備える。
【0018】図6に示すように、電動モータ38の出力
軸40に駆動歯車42が固着され、この駆動歯車42に
は、大径な第1伝動歯車44が噛合するとともに、この
第1伝動歯車44に同軸的に設けられた小径な第2伝動
歯車46が大径な従動歯車48に噛合する。従動歯車4
8が固着された回転軸50は、複数のベアリング52を
介してケーシング36に回転自在に支持されており、こ
の回転軸50にドラム54が装着される。
【0019】ドラム54の外周には、螺旋状の溝56が
形成されており、この溝56に第1ケーブル24の端部
が巻き付けられる。ドラム54の一端側には、アジャス
トプーリ58が同軸的に装着され、前記ドラム54と前
記アジャストプーリ58の互いに対向する側面には、互
いに噛合してラチェット歯60、62が設けられてい
る。アジャストプーリ58は、回転軸50の端部に係合
するスプリング64の押圧作用下に、常時、ドラム54
側に付勢されている。アジャストプーリ58の外部に露
呈する側部には、摘み66が形成されるとともに、この
アジャストプーリ58の外周に溝68が形成され、この
溝68に第2ケーブル26の端部が係止される。
【0020】図5に示すように、ケーシング36内に
は、ドラム54の両側に位置してそれぞれ第1および第
2ケーブル24、26に係合するテンションローラ7
0、72が揺動自在に配設される。テンションローラ7
0、72は、スプリング74、76を介して第1および
第2ケーブル24、26に所定のテンションを付与す
る。
【0021】図3に示すように、ケーシング36にカバ
ー78が設けられ、このカバー78には、テンションロ
ーラ70、72を案内するための円弧状案内溝80、8
2が設けられるとともに、前記テンションローラ70、
72の適正位置を表示するための位置決め線86、88
が形成される。ケーシング36の両下端側には、下方に
延在してアーム部90a、90bが設けられ、このアー
ム部90a、90bにねじ孔92a、92bが形成され
る。
【0022】駆動ユニット18には、ケーシング36に
仮止めされて所定の範囲内で揺動自在な板状ブラケット
94が配設される。図3および図5に示すように、ケー
シング36には、ブラケット固定用ボルト96a、96
bとピン部材98とが仮想二等辺三角形の各頂点に対応
して設けられており、ブラケット94には、前記ブラケ
ット固定用ボルト96a、96bに対応する長孔100
a、100bと、前記ピン部材98に対応する長孔10
2とが鉛直方向に延在して設けられる。長孔100a、
100bおよび102の上端部は、仮想二等辺三角形の
各頂点に対応して設定されている。
【0023】ブラケット94の上端側には、屈曲する板
状取付部104a、104bが形成され、この取付部1
04a、104bに設けられたねじ孔106a、106
bに取付用ボルト108a、108bが螺合される。ブ
ラケット94の下端部側には、外方に突出して押圧用爪
部110a、110bが形成される。
【0024】図3および図4に示すように、インナーパ
ネル34は、このインナーパネル34の袋構造112に
駆動ユニット18を挿通するための開口部114と、こ
の開口部114とは個別に設けられるボルト係合孔11
6a、116bとを備える。
【0025】ボルト係合孔116a、116bは、ボル
ト108a、108bの頭部118a、118bが挿通
可能な孔部120a、120bと、この孔部120a、
120bに連通して開口部114側(鉛直下方向)に延
在し、前記ボルト108a、108bの頭部118a、
118bが挿通不能でかつねじ部122a、122bが
挿通可能な溝部124a、124bとを一体的に有して
いる。インナーパネル34には、開口部114の下方に
位置し、ケーシング36のねじ孔92a、92bに対応
して貫通孔126a、126bが形成されている。
【0026】このように構成される駆動ユニット取付構
造10では、先ず、ブラケット94がボルト96a、9
6bを支点にして駆動ユニット18側(図3中、矢印C
方向)に揺動される。この状態で、駆動ユニット18が
インナーパネル34の開口部114から袋構造112に
挿入された後、この駆動ユニット18が前記袋構造11
2で取り付け高さ位置よりも上方に配置される。
【0027】そして、ブラケット94の爪部110a、
110bが押圧されることにより、このブラケット94
がボルト96a、96bを支点にして駆動ユニット18
から離間する方向(図3中、矢印D方向)に揺動する。
このため、ブラケット94が鉛直姿勢に配置され、取付
部104a、104bのねじ孔106a、106bに途
中まで螺合しているボルト108a、108bの頭部1
18a、118bが、インナーパネル34に形成された
ボルト係合孔116a、116bの孔部120a、12
0bを挿通して外部に露呈する。
【0028】次いで、駆動ユニット18が袋構造112
で下方向に移動されると、ボルト108a、108bの
ねじ部122a、122bがボルト係合孔116a、1
16bの孔部120a、120bから溝部124a、1
24b側に移動するとともに、ケーシング36のねじ孔
92a、92bがインナーパネル34の貫通孔126
a、126bに対応する位置に配置される。
【0029】そこで、ケーシング36に対して仮止め状
態のボルト96a、96bを締め付けてブラケット94
をこのケーシング36に固定する一方、前記ブラケット
94に途中まで螺合しているボルト108a、108b
をねじ孔106a、106bにねじ込んで該ブラケット
94をインナーパネル34に固定する。また、インナー
パネル34の貫通孔126a、126bに図示しないボ
ルトを挿入し、それぞれの先端部をアーム部90a、9
0bのねじ孔92a、92bにねじ込んで前記アーム部
90a、90bを前記インナーパネル34に固定する。
これにより、駆動ユニット18は、インナーパネル34
の袋構造112に配置されてこのインナーパネル34に
取り付けられる。
【0030】この場合、第1の実施形態では、ブラケッ
ト94がボルト96a、96bにより仮止めされて駆動
ユニット18に対し揺動自在に配設されている。このた
め、駆動ユニット18をインナーパネル34の開口部1
14から袋構造112に挿入する際、前記開口部114
の寸法が比較的小さく設定されていても、ブラケット9
4を矢印C方向に揺動させてケーシング36側に傾倒さ
せることにより、前記ブラケット94が該開口部114
の端部壁面に干渉することがない。
【0031】これにより、駆動ユニット18をインナー
パネル34の袋構造112に円滑かつ容易に挿入してこ
の駆動ユニット18を前記インナーパネル34に取り付
けることができ、作業性が向上するという効果が得られ
る。特に、インナーパネル34の袋構造112が狭い空
間からなる袋構造を有しかつ開口部114を大きく取る
ことができない場合にも、容易に対応することが可能に
なり、作業性および汎用性に優れるという利点がある。
【0032】さらに、駆動ユニット18を袋構造112
に挿入した後、ブラケット94を矢印D方向に揺動させ
ると、このブラケット94に螺合しているボルト108
a、108bがボルト係合孔116a、116bの孔部
120a、120bから外部に露呈する。次に、駆動ユ
ニット18を下方向に移動させると、ボルト108a、
108bが孔部120a、120bから溝部124a、
124b側に移動し、前記ボルト108a、108bを
ねじ込むことによってブラケット94がインナーパネル
34に取り付けられる。
【0033】これにより、駆動ユニット18の取り付け
作業性が一挙に向上するという効果が得られる。その
際、ブラケット94には、爪部110a、110bが外
方に膨出して設けられており、この爪部110a、11
0bを押圧するだけで前記ブラケット94の揺動操作が
円滑かつ簡単に遂行可能となる。
【0034】また、ブラケット94には、仮想二等辺三
角形の各頂点に対応して長孔100a、100bおよび
102が設けられており、この長孔100a、100b
および102にボルト96a、96bおよびピン部材9
8が挿入されている。従って、駆動ユニット18にブラ
ケット94が仮止めされた状態でこの駆動ユニット18
を搬送する際、前記ブラケット94の位置ずれを可及的
に阻止することができる。
【0035】ところで、駆動ユニット18がインナーパ
ネル34の袋構造112に取り付けられた後、第1およ
び第2ケーブル24、26が第1および第2プーリ2
8、30を介してスライドドア20に取り付けられてい
るブラケット32に係止される(図1および図2参
照)。そして、摘み66を介してアジャストプーリ58
が、図5中、矢印E方向に回転されると、このアジャス
トプーリ58の外周に形成された溝68に係止されてい
る第2ケーブル26が巻き込まれ、この第2ケーブル2
6の緩みが除去される一方、第1ケーブル24側に所定
の緩みが形成される。
【0036】第1および第2ケーブル24、26には、
スプリング74、76を介してテンションローラ70、
72が当接している。このテンションローラ70、72
は、案内溝80、82に沿って移動し、位置決め線8
6、88に対応する位置に配置される際、アジャストプ
ーリ58の回転操作が停止される。これにより、第1お
よび第2ケーブル24、26に所望のテンションが付与
されるとともに、作業性が向上するという利点が得られ
る。
【0037】駆動ユニット18では、図6に示すよう
に、電動モータ38を介して出力軸40が回転すると、
この出力軸40に軸着された駆動歯車42が回転し、第
1および第2伝動歯車44、46から従動歯車48に回
転力が付与される。このため、回転軸50と一体的にド
ラム54が回転し、このドラム54の溝56に第1ケー
ブル24が巻き込まれることにより、スライドドア20
が閉動する一方、前記ドラム54の溝56に第2ケーブ
ル26が巻き込まれることにより、前記スライドドア2
0が開動する。
【0038】図7は、本発明の第2の実施形態に係る部
品取付構造である駆動ユニット取付構造200の側面説
明図である。なお、第1の実施形態に係る駆動ユニット
取付構造10と同一の構成要素には同一の参照符号を付
して、その詳細な説明は省略する。
【0039】駆動ユニット18を構成するケーシング3
6には、スプリング202a、202bを介装してボル
ト96a、96bが仮止めされており、このスプリング
202a、202bがブラケット94の下部側を押圧し
て前記ブラケット94を立位姿勢に保持する。
【0040】このように構成される第2の実施形態で
は、先ず、ブラケット94をスプリング202a、20
2bの弾発力に抗してケーシング36側(図7中、矢印
F参照)に押圧保持した状態で、駆動ユニット18がイ
ンナーパネル34の開口部114から袋構造112に挿
入される。
【0041】次に、ブラケット94への押圧力を解除す
ると、このブラケット94が、スプリング202a、2
02bの弾発力を介しボルト96a、96bを支点にし
て鉛直方向(矢印G方向)に揺動する。このため、ブラ
ケット94に途中までねじ込まれているボルト96a、
96bは、インナーパネル34のボルト係合孔116
a、116bの孔部120a、120bに自動的に挿入
される。そして、駆動ユニット18が下方向に移動され
ることにより、ボルト108a、108bがボルト係合
孔116a、116bの溝部124a、124b側に移
動する。
【0042】このように、第2の実施形態では、ブラケ
ット94が駆動ユニット18に対して揺動自在に配設さ
れるとともに、このブラケット94がスプリング202
a、202bを介して、常時、立位姿勢側に付勢されて
いる。従って、ブラケット94をスプリング202a、
202bの弾発力に抗してケーシング36側に揺動支持
させることにより、特に狭小な開口部114から袋構造
112に駆動ユニット18を円滑かつ容易に挿入するこ
とができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0043】しかも、ブラケット94への押圧力を解除
するだけで、このブラケット94が立位姿勢に揺動して
ボルト108a、108bがボルト係合孔116a、1
16bに自動的に挿入される。これにより、作業性が一
層向上し得るという利点がある。
【0044】なお、第1および第2の実施形態では、部
品取付構造として、駆動ユニット取付構造10、200
を用いたが、部品としては、駆動ユニット18の他、種
々の部品を採用することができ、特に大型部品を取り付
ける際に有効である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る車体側部袋
構造内への部品取付構造では、先ず、取付用ボルトが螺
合されるブラケットを部品側に揺動させた状態で、この
部品をインナーパネルの開口部に挿入する。次いで、ブ
ラケットを部品から離間する方向に揺動させることによ
り、取付用ボルトを開口部とは個別に設けられたボルト
係合孔の孔部に挿入する。このため、開口部の寸法が小
さい場合であっても、ブラケットの干渉を阻止して部品
を円滑かつ容易に取り付けることができ、作業性が有効
に向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る駆動ユニット取
付構造が適用される自動車用車体の概略斜視説明図であ
る。
【図2】前記車体の側面説明図である。
【図3】前記駆動ユニット取付構造の斜視説明図であ
る。
【図4】前記駆動ユニット取付構造の側面説明図であ
る。
【図5】前記駆動ユニット取付構造を構成する駆動ユニ
ットの一部切り欠き平面説明図である。
【図6】前記駆動ユニットの縦断面説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る駆動ユニット取
付構造の側面説明図である。
【符号の説明】
10、200…駆動ユニット取付構造 12…車体 18…駆動ユニット 20…スライド
ドア 24、26…ケーブル 34…インナー
パネル 38…電動モータ 54…ドラム 58…アジャストプーリ 66…摘み 70、72…テンションローラ 94…ブラケッ
ト 96a、96b、108a、108b…ボルト 98…ピン部材 100a、10
0b、102…長孔 110a、110b…爪部 112…袋構造 114…開口部 116a、11
6b…ボルト係合孔 120a、120b…孔部 124a、12
4b…溝部 202a、202b…スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/06 E05F 15/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側部のアウターパネルとインナーパネ
    ルとの間に形成された袋構造内に部品を取り付ける車体
    側部袋構造内への部品取付構造であって、 前記部品を前記袋構造内に取り付けるための取付用ボル
    トが螺合され、前記部品に仮止めされるブラケットと、 前記袋構造内に前記部品を挿通するための開口部を有す
    る車体側インナーパネルと、 を備え、 前記ブラケットは、前記部品に螺合するブラケット固定
    用ボルトを挿入する2つの長孔を有するとともに、前記
    部品に対して揺動自在に配設される一方、 前記インナーパネルは、前記開口部とは個別に設けられ
    るボルト係合孔を備え、 前記ボルト係合孔は、前記取付用ボルトの頭部が挿通可
    能な孔部と、 前記孔部に連通して前記開口部側に延在し、前記取付用
    ボルトの頭部が挿通不能でかつ該取付用ボルトのねじ部
    が挿通可能な溝部と、 を有する ことを特徴とする車体側部袋構造内への部品取
    付構造。
  2. 【請求項2】請求項記載の部品取付構造において、前
    記ブラケットは、前記部品に設けられるピン部材を挿入
    するピン用長孔を有し、前記ピン用長孔と前記2つの長
    孔とは、それぞれの一方の端部が仮想二等辺三角形の各
    頂点に対応して設定されることを特徴とする車体側部袋
    構造内への部品取付構造。
  3. 【請求項3】請求項記載の部品取付構造において、前
    記ブラケットの側部には、該ブラケットを前記部品側か
    ら離間する方向に揺動させるための押圧用爪部が設けら
    れることを特徴とする車体側部袋構造内への部品取付装
    置。
  4. 【請求項4】車体側部のアウターパネルとインナーパネ
    ルとの間に形成された袋構造内に部品を取り付ける車体
    側部袋構造内への部品取付構造であって、 前記部品を前記袋構造内に取り付けるための取付用ボル
    トが螺合されるとともに、前記部品にスプリングを介し
    て所定の範囲内で揺動自在に仮止めされるブラケット
    と、 前記袋構造内に前記部品を挿通するための開口部を有す
    る車体側インナーパネルと、 を備え、 前記インナーパネルは、前記開口部とは個別に設けられ
    るボルト係合孔を有し、 前記ボルト係合孔は、前記取付用ボルトの頭部が挿通可
    能な孔部と、 前記孔部に連通して前記開口部側に延在し、前記取付用
    ボルトの頭部が挿通不能でかつ該取付用ボルトのねじ部
    が挿通可能な溝部と、 を有することを特徴とする車体側部袋構造内への部品取
    付構造。
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