JP3313421B2 - 充填材脱落防止具 - Google Patents

充填材脱落防止具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造体に設けた貫通孔
に挿通した例えば空調配管等の長尺体と、前記貫通孔と
の間の空間に、その空間を閉塞するための充填材を充填
した状態で、前記貫通孔から前記充填材が脱落するのを
防止するための充填材脱落防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充填材脱落防止具として
は、前記貫通孔の一端側からの充填材の充填に対して、
前記貫通孔の他端側の端部開口を閉塞して充填材を受け
止めるための受け板を、構造体に沿わせて配置し、その
受け板をツッカイ棒で支持するものがあった。また、前
記ツッカイ棒を設置できない状況下においては、前記受
け板を釘等によって構造体に打ち付け固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の充填材
脱落防止具によれば、受け板を前記貫通孔に設置するの
に手間が掛かるうえに、美観を損なう危険性があるため
に、人目につく部分への設置に関しては、後工程で化粧
を施さなければならず、作業効率が悪いという欠点があ
った。
【0004】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、簡単に設置でき、しかも、設置した部分の美観を損
なわない充填材脱落防止具を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明における充填材脱落防止具の特徴構成は、構造
体に設けた貫通孔に挿通した長尺体に外嵌可能で、且
つ、外周部が前記貫通孔の内周面に沿う形状の環状受け
部材を設け、前記受け部材をその外周部に沿って支持す
るための環状支持部材を設け、前記貫通孔内周面に係止
可能な複数の係止部を前記支持部材に設け、前記受け部
材と前記長尺体とを嵌合させた状態で前記受け部材の内
周部を縮径させて前記長尺体外周面に密接可能にする縮
径手段を、前記受け部材に設けてある充填材脱設けてあ
るところにある。
【0006】尚、前記受け部材及び前記支持部材を、夫
々前記貫通孔の径方向に複数に分割形成し、夫々の分割
部材同士を、一体的に組み付け自在に構成してあっても
よい。
【0007】
【作用】本発明における充填材脱落防止具の特徴構成に
よれば、支持部材によって外周部を支持した状態の受け
部材を、前記貫通孔内で前記長尺体に外嵌するように設
置して、前記支持部材の係止部を、前記貫通孔内周面に
係止させるだけで、充填剤脱落防止具を簡単に構造体に
取り付け固定することができるので、作業効率を向上さ
せることが可能となると共に、従来のように釘やツッカ
イ棒を用いなくても構造体に取り付けられるので、美観
を損なうことを防止できる。
【0008】しかも、前記受け部材の縮径手段によっ
て、対象とする長尺体の外径に合わせて受け部材内周部
を縮径させて長尺体外周面に密接させることが可能とな
り、前記長尺体外周面と貫通孔内周面との間に充填され
た充填材を、確実に貫通孔内で受け止めて脱落するのを
防止することができる。
【0009】尚、前記受け部材及び前記支持部材を、夫
々前記貫通孔の径方向に複数に分割形成し、夫々の分割
部材同士を、一体的に組み付け自在に構成してあれば、
前記貫通孔に長尺体を挿入させてある状態であっても、
分割部材を前記長尺体周囲に沿って配置して、夫々を連
結するだけで前記貫通孔内に設置することが可能とな
り、長尺体に受け部材や支持部材を外嵌させるためにわ
ざわざ長尺体の端部から嵌め入れなくても、簡単に長尺
体周りに配置することができ、充填材脱落防止具を構造
体へ取り付ける際の取付効率を向上させることが可能と
なる。
【0010】
【発明の効果】従って、本発明の充填材脱落防止具によ
れば、貫通孔への取付が簡単にでき、しかも、対象とす
る長尺体の外径が異なる場合にも適応でき、貫通孔の密
閉をより確実に行えると共に、設置した部分の美観を損
なわないので、作業性・機能性・美観性を共に向上させ
ることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に本発明における充填材脱落防止具Aの
一実施例を、図面に基づいて説明する。
【0012】図1は、構造体1のスラブ部分に設けた貫
通孔2に、長尺体の一例である空調配管3を挿通させて
その周囲に充填材の一例である耐火性パテ4を充填して
前記貫通孔2と空調配管3との間の空間5を密閉してあ
る状況を表すもので、空調配管3と前記構造体1との間
に充填材脱落防止具Aを設けてある。
【0013】前記空調配管3は、銅管によって形成して
ある配管本体3aと、その配管本体3aを被覆する樹脂
製の弾性変形可能な発泡断熱部材3bによって構成して
ある。
【0014】前記充填材脱落防止具Aについて説明する
と、図2に示すように、前記貫通孔2に挿通した空調配
管3に外嵌可能で、且つ、外周部が貫通孔2の内周面に
沿う形状の環状受け部材6を設け、受け部材6をその外
周部に沿って支持するための環状支持部材7を設け、貫
通孔2内周面に係止可能な複数の係止部8を支持部材7
に設け、受け部材6と空調配管3とを嵌合させた状態で
受け部材6の内周部を縮径させて空調配管3外周面に密
接可能にする縮径手段Sを、受け部材6に設けて構成し
てある。また、この充填材脱落防止具Aは、上下を逆に
使用すれば、貫通孔2の上開口部に設置するための蓋部
材Tとすることができる。
【0015】次に、前記充填材脱落防止具Aの各構成に
ついて、更に詳しく説明する。
【0016】前記受け部材6は、耐火繊維製の布で形成
した受け本体9を設けて構成してあり(図3参照)、そ
の受け本体9は、長辺の長さが前記貫通孔2の内周長と
ほぼ等しい長さの長方形に形成してあり、一方の長辺に
は筒状部10を設け、その筒状部10の内空部には耐火
繊維製の紐体12を挿通させた状態に設けてあり、他方
の長辺側には、前記支持部材7に受け部材6を取り付け
るためのボルトBを挿通させるボルト穴Hを複数設けて
ある。また、受け本体9の両短辺には、互いを着脱自在
なチャック11を設けてあり、前記チャック11をはめ
合わせて閉じることによって、受け部材6を環状に形成
することが可能となり、さらには、その状態で前記紐体
12の両端を互いに引っ張って受け本体9を絞ることに
よって、前記受け部材6の内周部を縮径させることが可
能となる。上述の筒状部10と紐体12とによって前記
縮径手段Sは構成してある。
【0017】前記支持部材7は、その一例として、前記
受け部材6の外周部を挟持固定する第一挟持部材13お
よび第二挟持部材14を設けて構成してある。
【0018】第一挟持部材13は、リング状の板体15
で構成してあり、図に見られるように切断端面15a,
15b同士が厚み方向に接当・離間自在となるような傾
斜切断面で周方向の一箇所を切断してあり、前記両切断
端面15a,15bを離間させた捻れの状態に板体15
を変形させることで、前記両切断端面15a,15b間
を通して空調配管3を板体15内空側に受け入れること
が可能となり、前記板体15の捻れの状態を戻すことに
よって、空調配管3周りに板体15を外嵌させることが
できる。また、前記板体15には、前記受け部材6に接
当させる側の面に、周方向に沿って複数の突起15cを
設けてあり、前記両挟持部材13,14とで前記受け部
材6を挟持した状態での外れ防止を図っている。一方、
前記受け部材6のボルト穴Hに対向する位置には、同様
にボルト穴Hを設けてある。
【0019】第二挟持部材14は、前記第一挟持部材と
同様の構成に加えて、図に見られるように、前記板体1
5の外周部に、前記係止部8の一例である複数の係止爪
16を設けてある。このように係止爪16を、前記第二
挟持部材14に設けてあることによって、貫通孔2外方
に露出する第一挟持部材13の露出表面を、構造体1の
表面とほぼ同一面内に配置した状態で、前記係止爪16
を貫通孔2内周面に係止させることが可能となり、貫通
孔2からのパテ4脱落を防止する機能を果たしつつ、美
観上の目的をも実現することが可能となる。
【0020】本実施例の充填材脱落防止具Aによれば、
空調配管3を挿通した貫通孔2の下開口部に、両挟持部
材13,14及びそれらの間にボルトBで挟持固定され
た状態の受け部材9を、前記空調配管3に外嵌させた状
態に配置し、前記係止爪16の向く方向とは反対方向の
挿入方向で貫通孔2内に挿入して、係止爪16を貫通孔
2内周面に接当・係止させた状態で前記紐体12によっ
て受け部材6の内周面を縮径させると共に空調配管3に
密接させることによって、前記貫通孔への取付を簡単に
実施することができる。また、前記空間5にパテ4を充
填した後、前記充填材脱落防止具Aを上下を逆にした構
成の蓋部材Tを、上述の設置方法に準じて貫通孔2の上
開口部側から設置することで、より確実に貫通孔2を密
閉することが可能となる。
【0021】〔別実施例〕以下に別実施例を説明する。
【0022】〈1〉 本発明の充填脱落防止具Aは、ス
ラブ部分の貫通孔2に設置することに限らず、外壁部分
・間仕切壁部分・梁部分・柱部分等の貫通孔にも設置可
能である。また、各構成を耐火性の材質とし、更に、前
記充填材4を耐火性・熱膨張性のものとすることで、火
災によって前記貫通孔2の密閉が損なわれることを防止
できるので、前記貫通孔2を通した隣接室への炎や煙の
流出を防ぐことが可能となる。
【0023】〈2〉 前記受け部材6は、先の実施例で
説明した布状に限るものではなく、充填材4の種類によ
って、例えば、メッシュ状のものを用いてもよく、金属
メッシュを用いれば、受け部材6の強度増加も図れ、火
災時等の充填材4による構造体1表裏方向の膨張力を抑
制し、空調配管側への膨張力をより強く作用させて密接
状態を維持することが可能となる。また、充填材4も、
パテに限るものではなく、例えば、モルタル等の充填材
であってもよい。
【0024】〈3〉 前記支持部材7は、先の実施例で
説明した両挟持部材13,14によって構成してあるも
のに限定されるものではなく、他の変形例も可能で、例
えば、単体構成のものであってもよく、要するに、前記
受け部材を支持した状態で貫通孔に係止させることがで
きる構成であればよい。
【0025】〈4〉 前記受け部材6及び前記支持部材
7の他の変形例としては、周方向に沿って複数に分割し
て構成して、且つ、それら分割部材同士をつなぎ合わす
構成を設けてあるものであってもよく、さらには、一体
的な環状に形成してあるものであってもよい。
【0026】〈5〉 長尺体3は、先の実施例で説明し
た空調配管に限らず、例えば、電線や電話線等のケーブ
ルや、水道管や排水管等の流体配管であってもよい。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造体への断熱材脱落防止具の取付状態を表す
断面図。
【図2】断熱材脱落防止具を表す分解斜視図
【図3】受け部材を表す上面図
【符号の説明】
1 構造体 2 貫通孔 3 長尺体 4 充填材 5 空間 6 受け部材 7 支持部材 8 係止部 S 縮径手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体(1)に設けた貫通孔(2)に挿
    通した長尺体(3)と、前記貫通孔(2)との間の空間
    (5)に、その空間(5)を閉塞するための充填材
    (4)を充填した状態で、前記貫通孔(2)から前記充
    填材(4)が脱落するのを防止するための充填材脱落防
    止具であって、 前記長尺体(3)に外嵌可能で、且つ、外周部が前記貫
    通孔(2)の内周面に沿う形状の環状受け部材(6)を
    設け、前記受け部材(6)をその外周部に沿って支持す
    るための環状支持部材(7)を設け、前記貫通孔(2)
    内周面に係止可能な複数の係止部(8)を前記支持部材
    (7)に設け、前記受け部材(6)と前記長尺体(3)
    とを嵌合させた状態で前記受け部材(6)の内周部を縮
    径させて前記長尺体(3)外周面に密接可能にする縮径
    手段(S)を、前記受け部材(6)に設けてある充填材
    脱落防止具。
  2. 【請求項2】 前記受け部材(6)及び前記支持部材
    (7)を、夫々前記貫通孔(2)の径方向に複数に分割
    形成し、夫々の分割部材同士を、一体的に組み付け自在
    に構成してある請求項1に記載の充填材脱落防止具。
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