JP3431189B2 - 充填材脱落防止具 - Google Patents

充填材脱落防止具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造体に設けた貫通孔
に挿通した長尺体と、前記貫通孔との間の空間に、その
空間を閉塞するための充填材を充填した状態で、前記貫
通孔から前記充填材が脱落するのを防止するための充填
材脱落防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充填材脱落防止具として
は、前記貫通孔の一端側からの充填材の充填に対して、
前記貫通孔の他端側の端部開口を閉塞して充填材を受け
止めるための受け板を、構造体に沿わせて配置し、その
受け板をツッカイ棒で支持するものがあった。また、前
記ツッカイ棒を設置できない状況下においては、前記受
け板を釘等によって構造体に打ち付け固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の充填材
脱落防止具によれば、受け板を前記貫通孔に設置するの
に手間が掛かるうえに、美観を損なう危険性があるため
に、人目につく部分への設置に関しては、後工程で化粧
を施さなければならず、作業効率が悪いという欠点があ
った。
【0004】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、簡単に設置でき、しかも、設置した部分の美観を損
なわない充填材脱落防止具を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明における充填材脱落防止具の特徴構成は、構造
体に設けた貫通孔に挿通可能な複数のボルトを設け、前
記ボルトに螺合させたナットをボルト拡径頭部側へ螺進
させるに伴って前記構造体を表裏から挟持可能な一対の
挟持部材を、前記各ボルトに外嵌状態に設け、前記貫通
孔に挿通した長尺体と前記貫通孔との間の空間を閉塞す
るための充填材を前記貫通孔内で受け止めるための受け
部材を、前記ボルトに支持させてあるところにある。
【0006】尚、前記受け部材は、前記貫通孔の周方向
に複数分割して構成してあってもよい。
【0007】
【作用】本発明における充填材脱落防止具の特徴構成に
よれば、前記一対の挟持部材を前記貫通孔の両端縁に対
向配置し、前記ボルトを貫通孔に位置する状態で両挟持
部材に挿入し、前記ボルトにナットを螺合させてボルト
拡径頭部側に螺進させることで、前記挟持部材は、近接
方向に締め付けられて前記構造体を表裏から挟持するこ
とができ、前記ボルトを前記貫通孔に取付固定すること
が可能となる。また、前記受け部材を前記ボルトに支持
させることによって、前記貫通孔に充填材脱落防止具を
簡単に組み付けることができるので、取付作業の効率を
向上させることが可能となると共に、従来のように釘や
ツッカイ棒を用いなくても構造体に取り付けられるの
で、美観を損なうことを防止できる。
【0008】しかも、前記ボルトに支持させる受け部材
を設けてあるから、前記長尺体と前記貫通孔内周面との
間に充填された充填材を確実に貫通孔内で受け止めて、
貫通孔から充填材が脱落するのを防止することができ
る。また、前記挟持部材のボルト穴に対向する位置に切
欠部を設けてあるから、前記貫通孔に前記挟持部材・ボ
ルトを取り付けた後からでも前記載置部に受け部材を載
置できる。
【0009】尚、前記受け部材を、前記貫通孔の周方向
に複数分割して構成してあれば、前記貫通孔に長尺体を
挿入させてある状態であっても、分割片を前記長尺体周
囲に沿って配置して、夫々を連結するだけで簡単に前記
貫通孔内に設置することが可能となり、充填材脱落防止
具の構造体への取付効率を向上させることが可能となる
他、例えば、受け部材の各分割部材どうしを近接離間自
在に形成してあれば、さまざまな外径の長尺体に適宜接
当する状態に配置させることも可能となる。
【0010】
【発明の効果】従って、本発明の充填材脱落防止具によ
れば、貫通孔への取付が簡単にでき、しかも、貫通孔の
密閉をより確実にできると共に、設置した部分の美観を
損なわないので、作業性・機能性・美観性を共に向上さ
せることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に本発明における充填材脱落防止具Aの
一実施例を、図面に基づいて説明する。
【0012】図1は、構造体1のスラブ部分に設けた貫
通孔2に、長尺体の一例である空調配管3を挿通させて
その周囲に充填材の一例である耐火性パテ4を充填して
前記貫通孔2と空調配管3との間の空間5を密閉してあ
る状況を表すもので、空調配管3と前記構造体1との間
に充填材脱落防止具Aを設けてある。
【0013】前記空調配管3は、銅管によって形成して
ある配管本体3aと、その配管本体3aを被覆する樹脂
製の弾性変形可能な発泡断熱部材3bによって構成して
ある。
【0014】前記充填材脱落防止具Aについて、詳しく
説明すると、すべて金属によって形成してあり、図2に
示すように、前記貫通孔2に挿通可能な複数のボルト6
を設け、前記ボルト6に螺合させたナット7をボルト拡
径頭部6a側へ螺進させるに伴って前記構造体1を表裏
から挟持可能な一対の挟持部材8を、前記各ボルト7に
外嵌状態に設け、前記パテ4を前記貫通孔2内で受け止
めるための受け部材9を、前記挟持部材8を介して前記
ボルト6に支持させて構成してある。
【0015】前記ボルト6は、ナット7を螺合させた状
態で拡径頭部6aと前記ナット7との離間距離が前記貫
通孔2の長さより大きくなるように長さ設定をして形成
してある。また、拡径頭部6aとは反対側の端部には、
ナット7螺進時にボルト6が共回りするのを防止するた
めにスパナ等の工具を係合させる係合部6bを設けてあ
る。従って、ボルト6・ナット7の締付け作業を、構造
体1の上方側のみで実施することが可能となる。
【0016】前記挟持部材8は、リング状の挟持本体1
0を設け、前記貫通孔2の端縁に沿って接当可能な環状
の接当部10a、及び、前記受け部材9又は後述する蓋
Cを載置させて支持するための載置部10b、及び、前
記貫通孔内に配置する前記複数のボルト6を各別に挿通
させるためのボルト穴Hとを前記挟持本体10に設け、
前記挟持本体10を、周方向に沿って分割して構成して
ある。
【0017】前記受け部材9は、前記挟持部材8の載置
部10bに載置可能で前記空調配管外周面に沿って密接
可能な寸法設定のリング状に形成してあり、その周方向
に沿って分割して構成してある。また、前記挟持部材8
のボルト穴Hに対向する位置に切欠部Dを設け、前記貫
通孔2に前記挟持部材8・ボルト6を取り付けた後から
でも前記載置部10bに受け部材9を載置できるように
形成してある。
【0018】また、前記貫通孔2の上方側には、挟持部
材8とナット7とで挟持固定可能な蓋Cを設けてある。
この蓋Cを前記挟持部材8とナット7によって挟持固定
することにより、貫通孔2内部を外部から見えなくして
美観を損ない難くできると共に、例えば、火災時に前記
空調配管3の断熱部材3bが収縮してその周囲にできた
隙間から煙や炎が構造体1を隔てた隣室に広がるのを防
止するために熱膨張性のパテ4を前記空間に充填する場
合、貫通孔2の貫通方向外方への前記パテ4の膨張を抑
え、空調配管周囲への膨張を許容することで空調配管3
外周へのパテ4の密接度を増加させることが可能とな
る。
【0019】本実施例の充填材脱落防止具Aによれば、
構造体1の貫通孔2両端縁に、挟持部材8の分割片をあ
わせた状態に配置し、それら挟持部材8のボルト穴Hに
ボルト6を挿通してナット7で締め付けることで、両挟
持部材8を前記構造体1に取り付けることができ、下方
に位置する挟持部材8の載置部10bに受け部材9を載
置して支持させれば、前記空間5に充填するパテ4を前
記受け部材9で受け止めて、前記貫通孔2からのパテ4
の脱落を防止することが可能となる。更に、前記パテ4
充填後に、上方に位置する挟持部材8の載置部10bに
蓋Cを載置させて前記ナット7を嵌め直すことで、前記
空間5を確実に閉塞し、且つ、外観を損ね難くすること
が可能となる。
【0020】〔別実施例〕以下に別実施例を説明する。
【0021】〈1〉 本発明の充填脱落防止具Aは、ス
ラブ部分の貫通孔2に設置することに限らず、外壁部分
・間仕切壁部分・梁部分・柱部分等の貫通孔にも設置可
能である。また、前記充填材4を耐火性・熱膨張性のも
のとすることで、火災によって前記貫通孔2の密閉が損
なわれることを防止できるので、前記貫通孔2を通した
隣接室への炎や煙の流出を防ぐことが可能となる。但
し、火災を考慮しない場合には、樹脂によって形成する
ことも可能で、その場合は、加工が簡単な上、重量を軽
くして取扱い易くすることが可能となる。
【0022】〈2〉 充填材4は、先の実施例で説明し
たパテに限るものではなく、例えば、モルタル等の充填
材であってもよい。
【0023】〈3〉 前記挟持部材8及び受け部材9及
び蓋C及びボルト・ナット6,7の各構成は、先の実施
例で説明したものに限定されるものではなく、他の変形
例も可能で、例えば、前記ボルト6拡径頭部6aと前記
挟持部材8とを一体に構成したり、さらには、受け部材
9をも一体に構成したものでもよく、部品点数を減ら
し、且つ、組み付け手間を減少させるのに有効となる。
更には、周方向に2分割した構成に限らず、さらに大き
な分割数にした構成や、逆に、一体構成であってもよ
い。
【0024】〈4〉 前記受け部材9の別実施例として
は、図3に示すように、複数の板片を枢支連結して、そ
の枢支部周りに回転自在に形成してあるものや、図4に
示すように、複数の板片を貫通孔2の径方向に移動自在
に設けて構成してあるものがあり、これらの別実施例に
よれば、受け部材9の内径を自在に縮径又は拡径できる
ので、さまざまな外径の長尺体3に対応することが可能
となり、汎用性を向上させることができる。
【0025】〈5〉 長尺体3は、先の実施例で説明し
た空調配管に限らず、例えば、電線や電話線等のケーブ
ルや、水道管や排水管等の流体配管であってもよい。
【0026】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造体への断熱材脱落防止具の取付状態を表す
断面図。
【図2】断熱材脱落防止具を表す分解斜視図
【図3】受け部材の別実施例を表す上面図
【図4】受け部材の別実施例を表す上面図
【符号の説明】
1 構造体 2 貫通孔 3 長尺体 4 充填材 5 空間 6 ボルト 6a 頭部 7 ナット 8 挟持部材 9 受け部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体(1)に設けた貫通孔(2)に挿
    通した長尺体(3)と、前記貫通孔(2)との間の空間
    (5)に、その空間(5)を閉塞するための充填材
    (4)を充填した状態で、前記貫通孔(2)から前記充
    填材(4)が脱落するのを防止するための充填材脱落防
    止具であって、 前記貫通孔(2)に挿通可能な複数のボルト(6)を設
    け、前記ボルト(6)に螺合させたナット(7)をボル
    ト拡径頭部(6a)側へ螺進させるに伴って前記構造体
    (1)を表裏から挟持可能な一対の挟持部材(8)を、
    前記各ボルト(6)に外嵌状態に設け、 前記充填材(4)を前記貫通孔(2)内で受け止めるた
    めの受け部材(9)を設け、その受け部材(9)の前記
    挟持部材(8)のボルト穴(H)に対向する位置に切欠
    部(D)を設けて、ボルト(6)を挿通して前記挟持部
    材(8)を構造体(1)に固定した後に、前記挟持部材
    (8)の載置部(10b)に前記受け部材(9)を載置
    して、前記ボルト(6)に支持可能に形成してある充填
    材脱落防止具。
  2. 【請求項2】 前記受け部材(9)は、前記貫通孔
    (2)の周方向に複数分割して構成してある請求項1に
    記載の充填材脱落防止具。
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