JP3312019B2 - 射出装置 - Google Patents

射出装置

Info

Publication number
JP3312019B2
JP3312019B2 JP2000037766A JP2000037766A JP3312019B2 JP 3312019 B2 JP3312019 B2 JP 3312019B2 JP 2000037766 A JP2000037766 A JP 2000037766A JP 2000037766 A JP2000037766 A JP 2000037766A JP 3312019 B2 JP3312019 B2 JP 3312019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pressure
screw
oil chamber
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000037766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001225370A (ja
Inventor
正弘 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000037766A priority Critical patent/JP3312019B2/ja
Publication of JP2001225370A publication Critical patent/JP2001225370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3312019B2 publication Critical patent/JP3312019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段に
よって回転させたり、進退させたりすることができるよ
うになっている。そして、計量工程時に、スクリューを
正回転させながら後退させ、ホッパから落下した樹脂を
溶融させ可塑化させてスクリューヘッドの前方に蓄え、
射出工程時に、スクリューを前進させ、スクリューヘッ
ドの前方に蓄えられた樹脂を射出ノズルから射出し、金
型装置のキャビティ空間に充填(てん)するようにして
いる。
【0003】図2は従来の射出装置の油圧回路図であ
る。
【0004】図において、51はスクリュー12を進退
(図における左右方向に移動)させるための射出シリン
ダであり、該射出シリンダ51は、ピストン52を備え
るとともに、該ピストン52より前方(図における左
方)にサックバック側の第1油室53が、後方(図にお
ける右方)に射出側の第2油室54がそれぞれ形成され
る。この場合、計量工程が完了した後のサックバック工
程において、前記第1油室53に油圧を供給し、第2油
室54から油圧を排出することによって前記ピストン5
2を後退(図における右方に移動)させたり、射出工程
において、前記第2油室54に油圧を供給し、第1油室
53の油圧を排出することによって前記ピストン52を
前進(図における左方に移動)させたりすることができ
る。
【0005】また、56は前記スクリュー12を回転さ
せるためのオイルモータであり、該オイルモータ56
は、計量工程において、駆動されてスクリュー12を回
転させる。そして、57は油圧源、58は油タンク、6
1は油の流量を制御する流量制御弁、62〜68は油圧
を制御する圧力制御弁、71、72は油の流れ方向を切
り換える方向切換弁、74は一方向に油を流すチェック
弁、75は方向切換弁71の切換えに伴って開閉される
ロジック弁、81は圧力計、82は圧力計切換弁であ
る。前記流量制御弁61、圧力制御弁65、及び方向切
換弁71、72の各ソレノイドは図示されないドライバ
に接続され、図示されない制御装置は、各ソレノイドを
オン・オフさせることによって、流量制御弁61、圧力
制御弁65、及び方向切換弁71、72を制御する。
【0006】前記流量制御弁61は、ソレノイドをオン
・オフさせることによって図における左位置、中央位置
及び右位置を採り、左位置において、圧力制御弁62か
らの油圧を、圧力制御弁63を介して第2油室54に供
給し、中央位置において、第2油室54への油圧の供給
を停止し、右位置において、圧力制御弁62からの油圧
を、オイルモータ56に供給するとともに、圧力制御弁
63を介して第2油室54に供給する。また、前記方向
切換弁72は、ソレノイドをオン・オフさせることによ
って図における左位置及び右位置を採り、左位置におい
て、圧力制御弁68からの油圧をオイルモータ56に供
給することによってオイルモータ56を高回転させ、右
位置において、圧力制御弁68からの油圧をオイルモー
タ56に供給することによってオイルモータ56を低回
転させる。
【0007】そして、前記圧力制御弁65は、ソレノイ
ドをオン・オフさせることによって圧力制御弁63、6
4を開閉する。また、前記方向切換弁71は、ソレノイ
ドをオン・オフさせることによって左位置及び右位置を
採り、左位置において、圧力制御弁67からの油圧を第
1油室53に供給するとともに、ロジック弁75にパイ
ロット圧を供給してロジック弁75を閉鎖し、右位置に
おいて、ロジック弁75へのパイロット圧の供給を停止
させてロジック弁75を開放し、第1油室53の油圧を
排出する。
【0008】次に、前記構成の油圧回路の動作について
説明する。
【0009】計量工程において、流量制御弁61は右位
置に置かれ、圧力制御弁63が開放され、圧力制御弁6
4が閉鎖される。このとき、油圧源57によって吐出さ
れた油の油圧は、圧力制御弁62によって圧力が制御さ
れ、流量制御弁61を介してオイルモータ56に供給さ
れるとともに、圧力制御弁63によって更に圧力が制御
されて第2油室54に供給される。また、前記油圧は、
圧力制御弁68によって圧力が制御されてオイルモータ
56に供給される。この場合、方向切換弁71は右位置
に置かれ、ロジック弁75が開放されるので、第1油室
53の油圧は、ロジック弁75を介して油タンク58に
排出される。
【0010】したがって、オイルモータ56は、供給さ
れた油圧によって正方向に駆動され、スクリュー12を
正方向に回転させる。これに伴って、スクリュー12は
後退させられるが、このとき、前記第2油室54に供給
された油圧によってスクリュー12に背圧が加えられ
る。
【0011】そして、計量工程が完了すると、サックバ
ック工程が開始される。該サックバック工程において、
流量制御弁61は中央位置に置かれ、圧力制御弁63が
閉鎖され、圧力制御弁64が開放される。このとき、第
2油室54の油圧は、圧力制御弁64を介して油タンク
58に排出される。また、方向切換弁71が左位置に置
かれ、ロジック弁75が閉鎖されるとともに、圧力制御
弁67からの油圧が第1油室53に供給される。
【0012】したがって、第1油室53に供給された油
圧によってスクリュー12が所定量だけ後退させられ
る。
【0013】続いて、サックバック工程が完了すると、
射出工程が開始される。該射出工程において、流量制御
弁61は左位置に置かれ、圧力制御弁63が開放され、
圧力制御弁64が閉鎖される。このとき、油圧源57に
よって吐出された油の油圧は、圧力制御弁62によって
圧力が制御されて流量制御弁61に供給され、圧力制御
弁63によって更に圧力が制御されて第2油室54に供
給される。そして、方向切換弁71は右位置に置かれ、
ロジック弁75が開放されているので、第1油室53の
油圧は、ロジック弁75を介して油タンク58に排出さ
れる。
【0014】したがって、第2油室54に供給された油
圧によってスクリュー12が前進させられる。
【0015】ところで、計量工程において、樹脂は可塑
化されるのに伴って膨張するので、計量工程が完了した
ときのスクリュー12の位置、すなわち、計量工程完了
位置は、樹脂が膨張した分だけ後方に変位してしまう。
そこで、樹脂の膨張圧、すなわち、樹脂圧に対抗させて
スクリュー12に背圧を加え、計量工程完了位置が後方
に変位するのを防止するようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、樹脂圧と背圧とのバランスが
採れなくなると計量工程完了位置にばらつきが生じ、各
ショットごとに射出される樹脂の量にばらつきが生じて
しまう。その結果、ショートショット、バリ等の成形不
良を発生させてしまう。
【0017】また、背圧が樹脂圧より高い場合には、計
量工程完了位置が前方に変位するが、前方への変位量が
大きくなると計量工程を完了させることができず、再び
計量工程が開始されてしまうことがある。その場合、必
要以上の樹脂がスクリューヘッドの前方に蓄えられ、オ
ーバーパック(過充填)が発生してしまう。
【0018】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、各ショットごとに射出される樹脂の量を安定
させることができ、成形不良を発生させることがなく、
オーバーパックが発生するのを防止することができる射
出装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、スクリューと連結されたオイルモー
タと、前記スクリューと連結され、サックバック側の油
室及び射出側の油室を備えた射出シリンダと、計量工程
において、前記オイルモータに油圧を供給することによ
ってスクリューを回転させ、かつ、前記射出側の油室に
油圧を供給することによってスクリューに背圧を加える
計量制御処理手段と、前記計量工程が完了したときに、
前記サックバック側の油室への油圧回路を閉じることに
よって前記油室の油圧を保持し、スクリューを計量工程
完了位置に保持するスクリュー位置保持制御処理手段
と、射出工程において、前記射出側の油室に油圧を供給
し、前記サックバック側の油室の油圧を排出することに
よってスクリューを前進させる射出制御処理手段とを有
する。
【0020】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記スクリューが計量工程完了位置に保持された後
のサックバック工程において、前記サックバック側の油
室に油圧を供給し、前記射出側の油室の油圧を排出する
サックバック制御処理手段を有する。
【0021】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記サックバック側の油室の油圧を選択的に排出
する第1の弁と、該第1の弁を開閉させる第2の弁とを
有する。
【0022】そして、前記スクリュー位置保持制御処理
手段は、計量工程が完了したときに、前記第2の弁にス
クリュー位置保持信号を送って第1の弁を閉じ、サック
バック側の油室の油圧を保持する。
【0023】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記サックバック側の油室に油圧を選択的に供給
する第3の弁を有する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図3は本発明の実施の形態における射出装
置の要部断面図である。
【0026】図において、11は加熱シリンダであり、
該加熱シリンダ11は、前方(図における左方)に射出
ノズル13を備える。前記加熱シリンダ11内には、ス
クリュー12が回転自在に、かつ、進退(図における左
右方向に移動)自在に配設され、該スクリュー12を第
1の駆動手段としての図示されない油圧モータによって
回転させたり、第2の駆動手段としての図示されない射
出シリンダによって進退させたりすることができるよう
になっている。なお、前記油圧モータ及び射出シリンダ
に代えて計量用モータ、射出用モータ等の電動機を使用
することもできる。
【0027】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図における右方)に延び、前端(図にお
ける左端)にスクリューヘッド14を備え、後端におい
て前記油圧モータ及び射出シリンダと連結される。ま
た、前記スクリュー12には、螺(ら)旋状のフライト
15が形成され、フライト15間にねじ溝16が形成さ
れるとともに、ねじ溝16によって前方から後方にかけ
て計量部(メータリングゾーン)18、圧縮部(コンプ
レッションゾーン)及び材料供給部(フィードゾーン)
が形成される。そして、前記加熱シリンダ11の後方の
所定箇所に図示されないホッパが配設され、該ホッパに
ペレット状の樹脂が投入される。
【0028】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記油圧モータを駆動して前記スクリュー12を正
回転させると、前記ホッパ内の樹脂が加熱シリンダ11
内に進入し、ねじ溝16内を前進(図における左方に移
動)させられる。それに伴い、スクリュー12は後退
(図における右方に移動)させられる。
【0029】また、前記加熱シリンダ11の外周には図
示されないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シ
リンダ11を加熱し、前記ねじ溝16内の樹脂を溶融さ
せることができるようになっている。したがって、スク
リュー12を正回転させながら所定量だけ後退させる
と、スクリューヘッド14の前方に1ショット分の溶融
させられた樹脂が蓄えられる。
【0030】このようにして、計量工程が完了すると、
射出ノズル13の前端から樹脂が漏れることがないよう
に、前記射出シリンダが駆動されてサックバックが行わ
れ、スクリュー12は回転させられることなくわずかな
量だけ後退させられる。
【0031】次に、射出工程時に、前記射出シリンダを
駆動してスクリュー12を前進させると、前記スクリュ
ーヘッド14の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル1
3から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空
間に充填される。
【0032】ところで、射出工程時に、前記スクリュー
ヘッド14の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。
【0033】そのために、前記スクリューヘッド14
は、前部(図における左部)に円錐(すい)形のヘッド
本体部21を、後部(図における右部)に小径部19を
有する。そして、該小径部19の外周に環状の逆止リン
グ20が配設され、前記小径部19と逆止リング20と
の間に樹脂流路24が形成される。また、前記計量部1
8の前端に、前記逆止リング20の後端と接離自在にシ
ールリング22が配設される。
【0034】前記射出工程時に、スクリュー12を前進
させると、前記スクリューヘッド14の前方に蓄えられ
た樹脂は後方に移動しようとするが、逆止リング20が
樹脂の圧力によってスクリュー12に対して相対的に後
方に移動し、前記逆止リング20の後端がシールリング
22の前端に当接する。これにより、シールリング22
の前方と後方との間が遮断され、シールが行われる。そ
の結果、前記スクリューヘッド14の前方に蓄えられた
樹脂が後方に移動するのを防止することができる。
【0035】また、計量工程時に、スクリュー12を正
回転させると、逆止リング20が樹脂の圧力によってス
クリュー12に対して相対的に前方に移動し、前記逆止
リング20の前端がヘッド本体部21の後端に当接す
る。これにより、シールリング22の前方と後方との間
が連通させられる。このとき、ヘッド本体部21の周囲
の複数箇所には、軸方向に延びる切欠25が形成されて
いるので、樹脂の移動は妨げられない。
【0036】次に、射出装置の制御回路及び油圧回路に
ついて説明する。
【0037】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の制御回路図、図4は本発明の実施の形態における射
出装置の油圧回路図である。
【0038】図において、51はスクリュー12を進退
(図4における左右方向に移動)させるための射出シリ
ンダであり、該射出シリンダ51は、ピストン52を備
えるとともに、該ピストン52より前方(図4における
左方)にサックバック側の油室としての第1油室53
が、後方(図4における右方)に射出側の油室としての
第2油室54がそれぞれ形成される。この場合、計量工
程が完了した後のサックバック工程において、前記第1
油室53に油圧を供給し、第2油室54から油圧を排出
することによって前記ピストン52を後退(図4におけ
る右方に移動)させたり、射出工程において、前記第2
油室54に油圧を供給し、第1油室53から油圧を排出
することによって前記ピストン52を前進(図4におけ
る左方に移動)させたりすることができる。
【0039】また、56は前記スクリュー12と連結さ
れたオイルモータであり、該オイルモータ56は、計量
工程において、駆動されてスクリュー12を回転させ
る。そして、57は油圧源、58は油タンク、61は油
の流量を制御する流量制御弁、62〜68は油圧を制御
する圧力制御弁、71、72、85は油の流れ方向を切
り換える方向切換弁、74は一方向に油を流すチェック
弁、75は方向切換弁85の切換えに伴って開閉され、
第1油室53の油圧を選択的に排出する第1の弁として
のロジック弁、81は圧力計、82は圧力計切換弁であ
る。前記流量制御弁61、圧力制御弁65、及び方向切
換弁71、72、85の各ソレノイドSOL1〜SOL
5はドライバDR1〜DR5に接続され、制御装置91
は、各ソレノイドSOL1〜SOL5をオン・オフさせ
ることによって、流量制御弁61、圧力制御弁65、及
び方向切換弁71、72、85を制御する。なお、前記
方向切換弁71によって前記第1油室53に油圧を選択
的に供給する第3の弁が、前記方向切換弁85によって
前記ロジック弁75を開閉させる第2の弁が構成され
る。
【0040】前記流量制御弁61は、ソレノイドSOL
1(実際は二つのソレノイドによって構成される。)を
オン・オフさせることによって図4における左位置、中
央位置及び右位置を採り、左位置において、圧力制御弁
62からの油圧を、圧力制御弁63を介して第2油室5
4に供給し、中央位置において、第2油室54への油圧
の供給を停止し、右位置において、圧力制御弁62から
の油圧を、オイルモータ56に供給するとともに、圧力
制御弁63を介して第2油室54に供給する。また、前
記方向切換弁72は、ソレノイドSOL4をオン・オフ
させることによって図4における左位置及び右位置を採
り、左位置において、圧力制御弁68からの油圧をオイ
ルモータ56に供給することによってオイルモータ56
を高回転させ、右位置において、圧力制御弁68からの
油圧をオイルモータ56に供給することによってオイル
モータ56を低回転させる。
【0041】そして、前記圧力制御弁65は、ソレノイ
ドSOL2をオン・オフさせることによって圧力制御弁
63、64を開閉する。また、前記方向切換弁85は、
ソレノイドSOL5をオン・オフさせることによって図
4における左位置及び右位置を採り、左位置において、
ロジック弁75にスクリュー位置保持信号としてのパイ
ロット圧を供給してロジック弁75を閉鎖し、右位置に
おいて、ロジック弁75へのパイロット圧の供給を停止
させてロジック弁75を開放し、第1油室53の油圧を
排出する。
【0042】さらに、前記方向切換弁71は、ソレノイ
ドSOL3をオン・オフさせることによって図4におけ
る左位置及び右位置を採り、左位置において、圧力制御
弁67からの油圧を第1油室53に供給し、右位置にお
いて、第1油室53への油圧の供給を停止させる。
【0043】次に、前記構成の油圧回路の動作について
説明する。
【0044】計量工程において、前記制御装置91の図
示されない計量制御処理手段によって計量制御処理が行
われると、流量制御弁61は右位置に置かれ、圧力制御
弁63が開放され、圧力制御弁64が閉鎖される。この
とき、油圧源57によって吐出された油の油圧は、圧力
制御弁62によって圧力が制御され、流量制御弁61を
介してオイルモータ56に供給されるとともに、圧力制
御弁63によって更に圧力が制御されて第2油室54に
供給される。また、前記油圧は、圧力制御弁68によっ
て圧力が制御されてオイルモータ56に供給される。こ
の場合、方向切換弁71、85は右位置に置かれ、ロジ
ック弁75が開放されるので、第1油室53の油圧は、
ロジック弁75を介して油タンク58に排出される。
【0045】したがって、オイルモータ56は、供給さ
れた油圧によって正方向に駆動され、スクリュー12を
正方向に回転させる。これに伴って、スクリュー12は
後退させられる。この間、位置検出器86によってスク
リュー12の位置が検出される。そして、スクリュー1
2があらかじめ設定された計量工程完了位置に到達して
計量工程完了位置が検出されると、計量工程が完了され
る。
【0046】ところで、計量工程において、樹脂は可塑
化されるのに伴って膨張するので、計量工程が完了した
ときの計量工程完了位置は、樹脂が膨張した分だけ後方
に変位してしまう。そこで、計量工程が行われている
間、及び計量工程が完了した後に、樹脂圧に対抗させて
スクリュー12に背圧を加え、計量工程完了位置が後方
に変位するのを防止するようにしている。前記背圧は、
前記第2油室54に供給された油圧によってスクリュー
12に加えられる。
【0047】そのために、計量工程が完了されるのに伴
って、前記制御装置91の図示されないスクリュー位置
保持制御処理手段は、スクリュー位置保持制御処理を行
い、方向切換弁85を左位置に置く。なお、流量制御弁
61は右位置に置かれたままに、圧力制御弁63は開放
されたままに、圧力制御弁64は閉鎖されたままにされ
る。これにより、ロジック弁75が閉鎖され、第1油室
53側の油圧回路が閉じられ、第1油室53の油圧が油
タンク58に排出されるのを阻止することができるの
で、背圧によってスクリュー12が前方に移動するのを
防止することができる。
【0048】続いて、サックバック工程が開始され、該
サックバック工程において、前記制御装置91の図示さ
れないサックバック制御処理手段によってサックバック
制御処理が行われると、流量制御弁61は中央位置に置
かれ、圧力制御弁63が閉鎖され、圧力制御弁64が開
放される。このとき、第2油室54の油圧は、圧力制御
弁64を介して油タンク58に排出される。また、方向
切換弁71、85が左位置に置かれ、圧力制御弁67か
らの油圧が第1油室53に供給されるとともに、ロジッ
ク弁75が閉鎖される。
【0049】したがって、第1油室53に供給された油
圧によってスクリュー12が所定量だけ後退させられ
る。
【0050】続いて、サックバック工程が完了すると、
射出工程が開始される。該射出工程において、前記制御
装置91の図示されない射出制御処理手段によって射出
制御処理が行われると、流量制御弁61は左位置に置か
れ、圧力制御弁63が開放され、圧力制御弁64が閉鎖
される。このとき、油圧源57によって吐出された油の
油圧は、圧力制御弁62によって圧力が制御されて流量
制御弁61に供給され、圧力制御弁63によって更に圧
力が制御されて第2油室54に供給される。そして、方
向切換弁71、85が右位置に置かれ、ロジック弁75
が開放されるので、第1油室53の油圧は、ロジック弁
75を介して油タンク58に排出される。
【0051】したがって、第2油室54に供給された油
圧によってスクリュー12が前進させられる。
【0052】このように、計量工程が完了されるのに伴
って、スクリュー12が前方及び後方に移動するのが防
止されるので、計量工程完了位置を安定させることがで
きる。したがって、各ショットごとに射出される樹脂の
量にばらつきが生じるのを防止することができるので、
ショートショット、バリ等の成形不良を発生させること
がない。
【0053】また、背圧が樹脂圧より高くなっても、計
量工程完了位置が前方に変位することがないので、再び
計量工程が開始されてしまうことがなくなる。その結
果、必要なだけの樹脂がスクリューヘッドの前方に蓄え
られ、オーバーパックが発生するのを防止することがで
きる。
【0054】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、スクリューと連結されたオ
イルモータと、前記スクリューと連結され、サックバッ
ク側の油室及び射出側の油室を備えた射出シリンダと、
計量工程において、前記オイルモータに油圧を供給する
ことによってスクリューを回転させ、かつ、前記射出側
の油室に油圧を供給することによってスクリューに背圧
を加える計量制御処理手段と、前記計量工程が完了した
ときに、前記サックバック側の油室への油圧回路を閉じ
ることによって前記油室の油圧を保持し、スクリューを
計量工程完了位置に保持するスクリュー位置保持制御処
理手段と、射出工程において、前記射出側の油室に油圧
を供給し、前記サックバック側の油室の油圧を排出する
ことによってスクリューを前進させる射出制御処理手段
とを有する。
【0056】この場合、計量工程が完了されるのに伴っ
て、前記サックバック側の油室への油圧回路が閉じられ
て前記油室の油圧が保持され、スクリューが前方及び後
方に移動するのが防止されるので、計量工程完了位置を
安定させることができる。したがって、各ショットごと
に射出される樹脂の量にばらつきが生じるのを防止する
ことができるので、ショートショット、バリ等の成形不
良を発生させることがない。
【0057】また、背圧が樹脂圧より高くなっても、計
量工程完了位置が前方に変位することがないので、再び
計量工程が開始されてしまうことがなくなる。その結
果、必要なだけの樹脂がスクリューヘッドの前方に蓄え
られ、オーバーパックが発生するのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の制御回
路図である。
【図2】従来の射出装置の油圧回路図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の要部断
面図である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の油圧回
路図である。
【符号の説明】
12 スクリュー 51 射出シリンダ 53 第1油室 54 第2油室 56 オイルモータ 71、85 方向切換弁 75 ロジック弁 91 制御装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)スクリューと連結されたオイルモ
    ータと、 (b)前記スクリューと連結され、サックバック側の油
    室及び射出側の油室を備えた射出シリンダと、 (c)計量工程において、前記オイルモータに油圧を供
    給することによってスクリューを回転させ、かつ、前記
    射出側の油室に油圧を供給することによってスクリュー
    に背圧を加える計量制御処理手段と、 (d)前記計量工程が完了したときに、前記サックバッ
    ク側の油室への油圧回路を閉じることによって前記油室
    の油圧を保持、スクリューを計量工程完了位置に保持
    するスクリュー位置保持制御処理手段と、 (e)射出工程において、前記射出側の油室に油圧を供
    給し、前記サックバック側の油室の油圧を排出すること
    によってスクリューを前進させる射出制御処理手段とを
    有することを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 前記スクリューが計量工程完了位置に保
    持された後のサックバック工程において、前記サックバ
    ック側の油室に油圧を供給し、前記射出側の油室の油圧
    を排出するサックバック制御処理手段を有する請求項1
    に記載の射出装置。
  3. 【請求項3】 (a)前記サックバック側の油室の油圧
    を選択的に排出する第1の弁と、 (b)該第1の弁を開閉させる第2の弁とを有するとと
    もに、 (c)前記スクリュー位置保持制御処理手段は、計量工
    程が完了したときに、前記第2の弁にスクリュー位置保
    持信号を送って第1の弁を閉じ、サックバック側の油室
    の油圧を保持する請求項1に記載の射出装置。
  4. 【請求項4】 前記サックバック側の油室に油圧を選択
    的に供給する第3の弁を有する請求項3に記載の射出装
    置。
JP2000037766A 2000-02-16 2000-02-16 射出装置 Expired - Fee Related JP3312019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000037766A JP3312019B2 (ja) 2000-02-16 2000-02-16 射出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000037766A JP3312019B2 (ja) 2000-02-16 2000-02-16 射出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001225370A JP2001225370A (ja) 2001-08-21
JP3312019B2 true JP3312019B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=18561606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000037766A Expired - Fee Related JP3312019B2 (ja) 2000-02-16 2000-02-16 射出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3312019B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001225370A (ja) 2001-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63297012A (ja) 射出成形機の自動パ−ジ方法
JP4728835B2 (ja) 金属射出成形機の射出装置
EP1101591B1 (en) Backflow barrier at the screw head of screw injection moulding machines
JP3312019B2 (ja) 射出装置
JP3118188B2 (ja) 射出成形方法
JP4820162B2 (ja) スクリュー、射出装置及び圧力部材
JP2010131966A (ja) 熱可塑性樹脂の押出射出成形方法および溶融押出射出装置
JP2008207482A (ja) 射出成形機
JP3589399B2 (ja) 軽金属用射出成形機の高速射出油圧回路
JPH09207180A (ja) スクリュプリプラ式射出装置
JP3017081B2 (ja) 逆流防止装置
JP2957915B2 (ja) 射出成形機の成形立ち上げ前の計量方法及び射出成形機の成形立ち上げ前の計量制御装置
JP6429923B2 (ja) 可塑化装置とプランジャ式射出装置とからなる射出装置の運転方法
JP3111413B2 (ja) 射出装置
JPH02112921A (ja) 射出成形機のフィードバック制御方法
JP2650790B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP2001062883A (ja) プリプラ式射出成形機における計量方法
JPH0815752B2 (ja) プリプラ式射出成形機
JP3345360B2 (ja) 射出装置
JPH07214618A (ja) 射出成形機におけるチェックリングの開閉装置
JPH11147239A (ja) 射出制御方法
JP2966779B2 (ja) 射出装置及びその作動方法
JP2004017450A (ja) 射出装置
JPH03147821A (ja) ツイン射出成形機による流動射出成形方法
JPH10138300A (ja) スクリュインプランジャ式射出成形機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020514

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees