JP3309396B2 - 耐2次加工脆性に優れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

耐2次加工脆性に優れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCuを添加した極低炭素
鋼を素材とする深絞り用冷延鋼板およびその製造方法に
関するものである。最近の自動車業界では冷延鋼板の高
強度化によって車体重量を軽減するという傾向があり、
本発明はそのような自動車車体用冷延鋼板およびその製
造方法として特に有用なものである。
【0002】
【従来技術】一般に、IF(Interstitial Free)鋼
は、粒界上にC等の元素がないため粒界強度が低下し、
耐2次加工脆性が劣化し易いことが知られている。この
特性の劣化を防ぐ手段として、Bを添加して粒界を強化
する方法がある。Cu添加鋼におけるB添加の例として
は特開平2−173213号等があり、この技術では時
効処理前の耐2次加工脆性を向上させている。しかし、
本発明者らは時効処理後ε−Cuが析出することによっ
て耐2次加工脆性が著しく劣化することを経験した。し
たがって、この特性の劣化を防ぐための手段としてBの
添加のみでは不十分である。また、Bを添加することに
よってr値が劣化することが知られており、耐2次加工
脆性の改善のためにあまり多量のBを添加することはで
きない。このためB添加による耐2次加工脆性遷移温度
の向上には限界がある。
【0003】一方、Cuを多量に添加した鋼を500℃
〜600℃の温度で時効するとε−Cuが析出し、鋼の
強度が上昇することが知られている。一般にIF鋼のr
値を高めるためには、熱延後の巻取温度を高くして、T
iC、Ti422等の析出物を粗大化させることが有
効であると言われているが、Cuが添加されている場
合、巻取後の冷却過程でε−Cuの析出が起こり、Cu
の添加量が増加するにつれてr値はCu無添加の場合よ
りも劣化する。そればかりでなくε−Cuの析出によっ
て硬化し、冷間圧延時の変形抵抗が増加する。このため
特開平2‐145726号では巻取温度をε−Cuの析
出する温度よりも下げているが、この方法では巻取の冷
却過程でε−Cuは析出しないため、高温度巻取に比べ
てε−Cuの析出に起因したr値の劣化は防げるもの
の、巻取温度が低いためTiC、Ti422の析出サ
イズが小さく、本来IF鋼に期待される高r値を得るこ
とは難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の自動車業界で
は、部品の複雑化に伴い鋼板に高度の成形性が要求され
るとともに、高強度化による薄手化によって燃費の向上
を図ることが要望されている。このような状況下で、従
来のようにBのみを添加した鋼では時効処理後の耐2次
加工脆性を十分に改善することはできなかった。また、
従来の製造方法では、巻取温度が高い場合にはコイルの
徐冷段階でε−Cuが析出してr値が低下し、一方、巻
取温度が低い場合にはTiC等の析出物の粗大化が図れ
ないためr値が低下するという問題があり、高成形性、
高強度化の要求に十分応え得るものではなかった。
【0005】本発明は以上のような問題に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、成形後の熱処理によ
って高強度化し、しかも耐2次加工脆性に優れた深絞り
用冷延鋼板を提供すること、また、これらの特性ととも
に高度の成形性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため本発明者らが検討を重ねた結果、0.5wt%以
上のCuを添加した極低炭素鋼にMoを適量添加するこ
とにより耐2次加工脆性が著しく改善できること、また
熱間圧延後の巻取温度を高くすることによって、TiC
等の析出物を粗大化させてr値を高くし、巻取後にCu
の含有量および巻取温度との関係で規定された冷却速度
で急冷を行いε−Cuの析出を防止すると、高r値を損
なうことがなく、また成形後の熱処理によって著しく強
度が上昇することを新たに知見した。
【0007】本発明はこのような知見に基づきなされた
もので、その構成は以下の通りである。 (1) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、Ti:0.
005〜0.2wt%を含有し、さらにMoを0.04
8〜1.0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。(2) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、Ti:0.
005〜0.2wt%、Nb:0.002〜0.1wt
%を含有し、さらにMoを0.048〜1.0wt%で
あって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。 (3) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:0.0
001〜0.0020wt%、Ti:0.005〜0.
2wt%を含有し、さらにMoを0.048〜1.0w
t%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。(4) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:0.0
001〜0.0020wt%、Ti:0.005〜0.
2wt%、Nb:0.002〜0.1wt%を含有し、
さらにMoを0.048〜1.0wt%であって、且
つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。 (5) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、Ti:0.
005〜0.2wt%を含有し、さらにMoを0.04
8〜1.0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕2+3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
方法。(6) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、Ti:0.
005〜0.2wt%、Nb:0.002〜0.1wt
%を含有し、さらにMoを0.048〜1.0wt%で
あって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕 2 +3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
方法。 (7) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:0.0
001〜0.0020wt%、Ti:0.005〜0.
2wt%を含有し、さらにMoを0.048〜1.0w
t%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕2+3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
方法。(8) C:0.010wt%以下、Si:1.0wt
%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.05w
t%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.10w
t%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:0.5
〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:0.0
001〜0.0020wt%、Ti:0.005〜0.
2wt%、Nb:0.002〜0.1wt%を含有し、
さらにMoを0.048〜1.0wt%であって、且
つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕 2 +3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
方法。
【0008】
【作用】以下、本発明における鋼成分と製造条件の限定
理由について説明する。まず、本発明の深絞り用冷延鋼
板における鋼成分の限定理由を説明する。 C:Cは高r値を保つためには少ない方がよいが、実用
上本発明の効果を損なわない範囲として0.010wt
%以下に限定した。 Si:Siは固溶強化元素として鋼板の強化に寄与する
が、1.0wt%を超えて含有すると熱延の加熱時にス
ケールの発生が著しくなるため、1.0wt%以下とし
た。 Mn:MnはSの固定のため、その下限を0.2wt%
とした。一方、2.5wt%を超えて含有するとr値を
著しく劣化させるため、その上限を2.5wt%とし
た。 P:Pは最も安価に鋼を強化できる元素であるが、0.
05wt%を超えて含有すると粒界への偏析が多くなり
2次加工脆化を引き起こすため、0.05wt%以下に
限定した。
【0009】 S:Sはできる限り低減した方が望ましく、0.01w
t%を超えて含有すると鋼の延性を劣化させるため、
0.01wt%以下に限定した。 Al:Alは脱酸およびNの固定のために必要である
が、多量に添加するとコストの上昇をもたらすため、
0.10wt%以下に限定した。 N:Nは高r値を得るためには少ない方が望ましく、こ
のため0.0050wt%以下に限定した。 Cu:時効処理によってε−Cuを析出させ鋼の強度を
上昇させるためには、Cuの添加は必須である。Cu
は、0.5wt%未満では強度の上昇がほとんど認めら
れず、一方、2.0wt%を超えて添加してもそれ以上
強度上昇に対して効果がないため、0.5〜2.0wt
%に限定した。 Ni:一般にCu添加鋼では、熱間圧延時にCuが表面
に濃化してCuキズと呼ばれる表面欠陥が生じる。Ni
はこのCuの濃化を防止する元素として添加される。し
かし、あまり多量に添加するとコストの上昇を招くた
め、その上限を1.0wt%とした。 Ti,Nb:Tiを0.005〜0.2wt%の範囲で
添加すると、鋼中のCおよびNが固定され高r値を有す
る鋼板となるため、この範囲に限定した。また、Nbに
よっても鋼中のCおよびNが固定されるため、Tiに加
えてNbを0.002〜0.1wt%の範囲で添加して
もよい。
【0010】Mo:Moは本発明において最も重要な添
加元素である。すなわち、MoにはPの粒界への偏析を
抑制する効果があり、耐2次加工脆性を改善する働きが
ある。また、Cu添加鋼においては時効処理後のε−C
uの析出形態を変化させ、耐2次加工脆性が向上すると
考えられる。
【0011】以下、Moの限定理由について説明する。
C:0.0020wt%、Si:0.04wt%、M
n:0.25wt%、S:0.005wt%、Sol.
Al:0.03wt%、N:0.0030wt%、N
i:0.5wt%、Ti:0.05wt%、P:0.0
05〜0.05wt%、Cu:0.5〜2.0wt%、
B:0.0005wt%、Mo:0.08〜1.1wt
%の組成の鋼をそれぞれ溶製してスラブとし、これらを
熱間圧延して板厚4.0mmの熱延板とした。巻取温度
は640℃、巻取後の冷却速度はCuの含有量に応じて
0.7〜2.4℃/minの範囲で変化させた。得られ
た熱延板を酸洗後、冷間圧延して板厚0.8mmの冷延
鋼板とした。その後、850℃で連続焼鈍を行ない、
0.5%の調質圧延を施した後、カップ状に深絞りを行
なった試料について550℃×1時間のε−Cu析出処
理を施し、縦割れ試験を行なった。その結果を図1に示
す。同図にから明らかなように、Moの添加量は〔%C
u〕+120〔%P〕で整理することができ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) の範囲で縦割れ臨界温度が良好である。このため、Mo
の下限を上記式により規定した。また、Moの添加量の
下限は0.048wt%とした。また、Moを1.0w
t%を超えて添加してもそれ以上の縦割れ性改善効果は
期待できないため、その上限を1.0wt%に限定し
た。
【0012】B:BはPと同様に粒界に偏析する元素で
あるが、偏析することによって粒界を強化する働きがあ
り、2次加工脆化の防止がさらに要求される場合、添加
する必要がある。Bは0.0001wt%未満では上述
したような効果がなく、一方、0.0020wt%を超
えて含有するとr値の低下を招くため、0.0001〜
0.0020wt%に限定した。
【0013】次に、本発明の製造方法の製造条件の限定
理由について説明する。本発明の製造方法では、上述し
た成分組成の鋼の熱間圧延を900℃以上で行う。熱間
圧延温度が900℃未満では、α+γ域或いはα域で熱
間圧延を行なうことになり、熱間圧延後の加工組織が残
存し、冷延焼鈍後の絞り性に良好な再結晶集合組織の発
達に悪影響を及ぼしてしまう。
【0014】次に、巻取温度に関しては、通常極低炭素
Ti添加鋼のr値を高くするためには巻取温度を高くし
てTiC、Ti422等の析出物を粗大化させること
が有効であるとされている。このため巻取温度は620
℃以上とした。また、巻取後はコイル内は通常徐冷され
るためε−Cuが析出しr値が低下するばかりでなく、
析出によって硬化するため冷間圧延時の変形抵抗が増加
する。したがって、これを防止するには巻取後急冷して
ε−Cuが析出しないようにすればよい。ε−Cuは約
570℃〜450℃の温度範囲で析出するため、この温
度範囲を急冷する必要がある。また、冷却速度について
も巻取温度およびCu含有量によって変化させる必要が
ある。
【0015】以下、この冷却速度の限定理由について説
明する。C:0.0020wt%、Si:0.04wt
%、Mn:0.25wt%、P:0.005wt%、
S:0.005wt%、Sol.Al:0.03wt
%、N:0.0030wt%、Ni:0.5wt%、T
i:0.05wt%、Mo:0.3wt%、Cu:0.
5wt%〜2.0wt%の組成の鋼を溶製してスラブと
し、熱間圧延して板厚4.0mmとした。巻取温度は6
10〜690℃、巻取後の冷却速度は0.7〜2.4℃
/minの範囲でそれぞれ変化させた。このようにして
得られた熱延板を酸洗後、冷間圧延し、板厚を0.8m
mとした。その後、850℃で再結晶焼鈍(連続焼鈍)
を行い、0.5%の調質圧延を施した後、引張試験を行
った。
【0016】その結果を図2および図3に示す。このう
ち図2は、Cu:1.0wt%の場合の冷却速度と巻取
温度がmean−r値に及ぼす影響を示したもので、図
中の数字はその条件で製造した鋼板のmean−r値で
ある。この図において実線で示した境界線より上の領域
でmean−r値は良好な値を示す。すなわち、この条
件は、 (v−0.7)×(CT−620)≧A 但し、 v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) の式で表すことができ、Cu:1.0wt%のときはA
=8〜9である。次に、図3は上記AがCu含有量によ
って変化することを示した図で、AはCu量の関数で表
し得ることが判る。すなわち、図3からCu量〔wt%
Cu〕に関し、A=4.4〔wt%Cu〕2+3.9と
いう関数で表し得ることが判った。したがって、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔wt%Cu〕2+3.9 という関数で規定された冷却速度v(℃/min)で冷
却を行えば、r値を大きく劣化させることなく加工性の
優れた鋼板を製造できることが判明した。したがって、
本発明では巻取後570℃以上の温度から上記式を満足
させる冷却速度vで450℃以下まで冷却することをそ
の条件とする。
【0017】以上の条件で巻取、冷却した後、酸洗し、
次いで冷間圧延を施した後、再結晶温度以上で連続焼鈍
を行う。この焼鈍を連続焼鈍に限定したのは、箱焼鈍を
行なうとコイルの冷却速度が遅いため冷却時にε−Cu
が析出し、鋼板の加工性を劣化させてしまうからであ
る。連続焼鈍後、必要に応じて適当な調圧率で調質圧延
を行ない、製品とする。
【0018】以上のようにして得られる本発明鋼板に対
し、成形後、500℃〜600℃の温度で時効処理を行
えば、ε−Cuが析出し鋼板の強度は著しく増加する。
このように本発明によれば、成形前は深絞り用軟鋼板並
のr値を有し、成形後時効処理を施すことによって著し
く強度が上昇し、しかも耐2次加工脆性にも優れた従来
にない深絞り用高強度冷延鋼板を容易に得ることができ
る。
【0019】
【実施例】〔実施例1〕 表1に示す組成の鋼を溶製してスラブとし、これを熱間
圧延して、板厚4.0mmの熱延板とした。巻取温度は
640℃、巻取後の冷却速度は1.5℃/minとし
た。得られた熱延板を酸洗後、冷間圧延を施して板厚
0.8mmとした。その後、850℃で連続焼鈍を行な
い、次いで0.5%の調質圧延を行った後、カップ状に
深絞りを行なった試料に550℃×1時間のε−Cu析
出処理を施し、縦割れ試験を行なった。その結果を図4
に示す。同図によれば、Mo無添加の場合、縦割れ臨界
温度は20℃と実用に耐え得ないが、Moの添加量が増
加するにつれて縦割れ臨界温度は低下することが判る。
また、B無添加の場合よりBを添加した方が縦割れ臨界
温度は低下する。つまり、高い耐2次加工脆性が要求さ
れる場合、MoとBの複合添加が必要であることが判
る。
【0020】〔実施例2〕C:0.0020wt%、S
i:0.05wt%、Mn:0.25wt%、P:0.
005wt%、S:0.005wt%、Sol.Al:
0.03wt%、N:0.0030wt%、Ni:0.
5wt%、Ti:0.05wt%、Cu:1.0wt
%、Mo:0.3wt%の組成の鋼を溶製してスラブと
し、熱間圧延して板厚4.0mmとした。巻取温度は6
90℃、650℃、620℃、600℃、550℃、5
00℃と変化させ、冷却条件は冷却速度:1.5℃/m
inの水冷と通常冷却(徐冷)の2水準とした。このよ
うにして得られた熱延板を酸洗後、冷間圧延し、板厚を
0.8mmとした。その後、850℃で連続焼鈍を行
い、0.5%の調質圧延を施した後、引張試験片を採取
し、引張試験を行った。その結果を図5に示す。同図に
よれば、巻取温度が高い方がmean−r値は高く、ま
た、巻取温度が620℃以上では巻取後の冷却速度が速
い方がmean−r値が高くなっていることが判る。
【0021】〔実施例3〕表2に示す組成の鋼を溶製し
てスラブとし、熱間圧延して板厚4.0mmとした。仕
上温度は920℃、また、巻取温度および巻取後の冷却
条件は表3に示す通りである。得られた熱延板を酸洗
後、冷間圧延して板厚0.8mmとした後、850℃で
連続焼鈍を行い、さらに0.5wt%の調質圧延を行っ
た。得られた鋼板から引張試験片を採取し、引張試験を
行った。また、調質圧延した試料に550℃×1時間の
ε−Cu析出処理を施したものについても引張試験を行
った。さらに、調質圧延した試料にカップ状の深絞りを
行なった後、550℃×1時間のε−Cu析出処理を施
し、縦割れ試験を行なった。その結果を表3に示す。こ
れによれば、本発明鋼においては焼鈍後のmean−r
値が高く、時効後に著しく強度が上昇し、さらに縦割れ
臨界温度も−40℃以下と非常に良好である。これに対
し、比較鋼8、9は、それぞれSi、Mnが高いためm
ean−r値が低く、比較鋼10はPが高いため2次加
工脆化遷移温度が高く、比較鋼11、12はMoが低い
ため2次加工脆化遷移温度が高く、また、比較鋼13、
14はそれぞれ巻取温度、冷却速度が本発明の範囲外で
あるため、mean−r値が低下している。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の深絞り用冷延
鋼板は、成形後の時効処理よって著しく強度が上昇し、
しかも優れた耐2次加工脆性を示す。また、本発明の製
造方法によれば、上記特性に加えて高r値を有し成形性
にも優れた深絞り用冷延鋼板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Mo含有量と〔%Cu〕+120〔%P〕が縦
割れ臨界温度に及ぼす影響を示す図面である。
【図2】Cu:1.0wt%の場合の巻取温度と巻取後
の冷却速度がmean−r値に及ぼす影響を示す図であ
る。
【図3】変数AとCu含有量がmean−r値に及ぼす
影響を示す図面である。
【図4】Mo含有量とB添加が縦割れ臨界温度に及ぼす
影響を示す図面である。
【図5】巻取温度がmean−r値に及ぼす影響を示す
図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西本 昭彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−173213(JP,A) 特開 昭58−22332(JP,A) 特開 平4−141554(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 8/02 - 8/04 C21D 9/46 - 9/48

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、
    i:0.005〜0.2wt%を含有し、さらにMoを
    0.048〜1.0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
    効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。
  2. 【請求項2】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、T
    i:0.005〜0.2wt%、Nb:0.002〜
    0.1wt%を含有し、さらにMoを0.048〜1.
    0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
    効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。
  3. 【請求項3】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:
    0.0001〜0.0020wt%、Ti:0.005
    〜0.2wt%を含有し、さらにMoを0.048〜
    1.0wt% であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
    効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。
  4. 【請求項4】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:
    0.0001〜0.0020wt%、Ti:0.005
    〜0.2wt%、Nb:0.002〜0.1wt%を含
    有し、さらにMoを0.048〜1.0wt%であっ
    て、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなることを特徴とする耐2次加工脆性に優れた時
    効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板。
  5. 【請求項5】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、
    i:0.005〜0.2wt%を含有し、さらにMoを
    0.048〜1.0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
    上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕2+3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
    し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
    上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
    れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、T
    i:0.005〜0.2wt%、Nb:0.002〜
    0.1wt%を含有し、さらにMoを0.048〜1.
    0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
    上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕 2 +3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
    し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
    上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
    れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:
    0.0001〜0.0020wt%、Ti:0.005
    〜0.2wt%を含有し、さらにMoを0.048〜
    1.0wt%であって、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
    上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕2+3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
    し、該熱延鋼板を酸洗、冷間圧延した後、再結晶温度以
    上で連続焼鈍することを特徴とする耐2次加工脆性に優
    れた時効硬化性を有する深絞り用高強度冷延鋼板の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 C:0.010wt%以下、Si:1.
    0wt%以下、Mn:0.2〜2.5wt%、P:0.
    05wt%以下、S:0.01wt%以下、Al:0.
    10wt%以下、N:0.0050wt%以下、Cu:
    0.5〜2.0wt%、Ni:1.0wt%以下、B:
    0.0001〜0.0020wt%、Ti:0.005
    〜0.2wt%、Nb:0.002〜0.1wt%を含
    有し、さらにMoを0.048〜1.0wt%であっ
    て、且つ、 〔%Mo〕≧0.04(〔%Cu〕+120〔%P〕)−0.02 但し、〔%Mo〕:Mo含有量(wt%) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) 〔%P〕 :P含有量(wt%) を満足する範囲で含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼を900℃以上で熱間圧延し、620℃以
    上で巻取後、570℃以上の温度から、 (v−0.7)×(CT−620)≧4.4〔%Cu〕 2 +3.9 但し v:冷却速度(℃/min) CT:巻取温度(℃) 〔%Cu〕:Cu含有量(wt%) で規定される冷却速度vで450℃以下の温度まで冷却
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    方法。
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