JP3309158B2 - ディジタル信号の品質評価装置 - Google Patents

ディジタル信号の品質評価装置

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JP3309158B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号の
品質を評価するための装置において、特にディジタル信
号の波形品質を正確に把握できるようにするための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号を伝送する各種の通信シ
ステムでは、ディジタル信号の送信元の特性変動や伝送
路の特性変化等により、ディジタル信号の波形品質が劣
化する。
【0003】ディジタル信号の波形品質の劣化は、振幅
やバイアスの変動および位相の揺らぎに起因するもので
あり、この波形品質を評価するために、従来ではオシロ
スコープを用いて波形パターンを観測する方法がとられ
ていた。
【0004】即ち、オシロスコープにディジタル信号を
入力するとともに、このディジタル信号のクロック成分
で掃引のトリガをかけたとき、「0」から「1」へ変化
する波形、「1」から「0」へ変化する波形、「0」が
連続する波形、「1」が連続する波形が重なり合って、
図8の(a)のように、時間軸に平行な2本の線L1、
L2と、その2本の線L1、L2の間でX状に交わる線
L3、L4とからなる波形パターンが観測される。
【0005】この波形パターンは一般にアイパターンと
呼ばれ、振幅やバイアスの変動および位相の揺らぎが少
なく波形品質のよいディジタル信号のアイパターンは、
図8の(b)のように各線L1〜L4が細くなる。
【0006】また、振幅やバイアスの変動および位相の
揺らぎが多く品質が悪いディジタル信号のアイパターン
は、図8の(c)ように各線L1〜L4が太くなる。
【0007】したがって、このアイパターンを基準のア
イパターンと比較することにより、ディジタル信号の波
形品質の善し悪しを判別できる。
【0008】このアイパターンの比較は、基準のアイパ
ターン(例えば図8の(a)の波形パターンと一致する
ようなアイパターン)が表示されたアイマスクをオシロ
スコープの画面に貼り付け、ディジタル信号のアイパタ
ーンがアイマスクのアイパターンに隠れるかはみ出すか
によって、ディジタル信号の波形の品質の善し悪しを判
別していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにディジタル信号をオシロスコープで観測する従来
の方法は、正確性に欠け、観測者による評価のバラツキ
が発生しやすく、しかも、波形品質の経時的な変化の様
子等を知ることができず、定量的な評価が行えないとい
う問題があった。
【0010】本発明は、この問題を解決して、ディジタ
ル信号の波形品質を正確に且つ定量的に把握できるディ
ジタル信号の品質評価装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のディジタル信号の品質評価装置は、入力さ
れる評価対象のディジタル信号の電圧としきい値電圧と
を比較するアナログコンパレータ(21)と、前記評価
対象のディジタル信号とともに入力されるクロック信号
を遅延する遅延回路(24)と、前記アナログコンパレ
ータの出力レベルを前記遅延回路によって遅延されたク
ロック信号によって読み取る読取回路(25)と、全ビ
ット0の第1の参照信号および全ビット1の第2の参照
信号のいずれかを選択的に出力する選択回路(27)
と、前記読取回路から出力される信号と前記選択回路か
ら出力される信号とのビット誤りを検出し、その誤り率
を測定する誤り率測定器(28)と、前記選択回路から
前記第1の参照信号を選択させた状態で、前記しきい値
をディジタル信号の上側の包絡線と交わる範囲で可変す
るとともに、前記遅延時間を可変して、前記誤り率測定
器の誤り率が所定の基準値を通過するときのしきい値と
遅延時間で示される上側包絡線を求める上側包絡線検出
手段(33)と、前記選択回路から前記第2の参照信号
を選択させた状態で、前記しきい値をディジタル信号の
下側の包絡線と交わる範囲で可変するとともに、前記遅
延時間を可変して、前記誤り率測定器の誤り率が前記基
準値を通過するときのしきい値と遅延時間で示される下
側包絡線を求める下側包絡線検出手段(34)と、表示
装置(41)と、前記上側包絡線検出手段によって検出
された上側包絡線と下側包絡線検出手段によって検出さ
れた下側包絡線とを前記表示装置の座標上に表示する波
形表示手段(35)とを備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態のデ
ィジタル信号の品質評価装置20の構成を示している。
【0013】この品質評価装置20は、評価対象のディ
ジタル信号Aを入力するための第1の入力端子20a
と、このディジタル信号Aの2値判定用のクロック信号
CKを入力するための第2の入力端子20bとを有して
いる。
【0014】なお、ここでは、評価対象のディジタル信
号Aを、所定長のPNパターン信号(擬似ランダム信
号)とする。
【0015】第1の入力端子20aに入力されたディジ
タル信号は、アナログコンパレータ21の一方の端子に
入力されている。
【0016】アナログコンパレータ21は、D/A変換
器22から出力されるアナログのしきい値Vsとディジ
タル信号Aの電圧とを比較して、ディジタル信号Aの電
圧がしきい値Vs以上のときにハイレベルの信号を出力
し、ディジタル信号Aの電圧がしきい値Vsより低いと
きにローレベルの信号を出力する。
【0017】D/A変換器22は、後述する制御部30
から指定されたしきい値Vsを出力する。
【0018】一方、第2の入力端子20bに入力されク
ロック信号CKは、周波数検出回路23および遅延回路
24に入力される。
【0019】周波数検出回路23はクロック信号CKの
周波数を検出して制御部30へ出力し、遅延回路24
は、クロック信号CKを制御部30から指定された遅延
時間Tdだけ遅延したクロック信号CK′を出力する。
【0020】アナログコンパレータ21の出力信号A′
と、遅延回路24からのクロック信号CK′は読取回路
25に入力される。
【0021】読取回路25は、クロック信号CK′の立
ち上がりタイミングにアナログコンパレータ21の出力
信号A′の2値レベルを読み取って出力する。
【0022】参照パターン信号発生回路26は、入力さ
れるディジタル信号の正規のパターンと同一パターンの
参照パターン信号Kをクロック信号CK′に同期して発
生する。
【0023】この参照パターン信号発生回路26は、後
述する制御部30からの引込み指示を受けると、読取回
路25の出力信号A″を所定ビット分取り込んで内部に
初期値として設定し、以後この初期値から、入力される
ディジタル信号Aと同一の生成過程によってクロック信
号CK′に同期した符号(PN符号)を順次出力する。
【0024】選択回路27は、参照パターン信号Kと、
常時「0」の第1の参照信号J1と、常時「1」の第2
の参照信号J2のうち、制御部30から指定された信号
を選択的に出力する。
【0025】誤り測定器28は、読取回路25の出力信
号A″と、選択回路27から出力される参照信号とのビ
ット誤りを検出し、所定時間毎の誤り率Eを算出して、
制御部30に出力する。
【0026】制御部30は、CPU、ROM、RAMを
含むマイクロコンピュータによって構成されている。こ
の制御部30は、波形測定のための制御モードとビット
エラー測定のための制御モードとを有しており、操作部
40の操作で指定された制御モードを実行する。
【0027】即ち、操作部40の操作等によって波形測
定が指定されると、周波数検出回路23によって検出さ
れた周波数Fおよび誤り測定器28からの誤り率Eを受
けながら、アナログコンパレータ21のしきい値Vsと
遅延回路24の遅延時間Tdの可変および選択回路27
が選択する信号の切り換えを所定順に行い、ディジタル
信号Aの波形の品質評価に必要なデータを取得し、その
結果を表示装置41に表示する。
【0028】また、ビットエラー測定が指定されると、
操作部40の操作等で指定されたしきい値Vsと遅延時
間Tdをアナログコンパレータ21と遅延回路24に設
定して、選択回路27から参照パターン信号Kを出力さ
せて、誤り測定器28で規定の誤り率測定を行わせ、そ
の結果を表示装置41に表示する。
【0029】制御部30は、図1で機能ブロック化して
いるように、周期算出手段31、エラーフリー領域検出
手段32、上側包絡線検出手段33、下側包絡線検出手
段34、波形表示手段35およびビットエラー測定制御
手段37とを有している。
【0030】周期算出手段31は、周波数検出回路23
によって検出されたクロック信号CKの周波数からその
周期Tを算出する。
【0031】エラーフリー領域検出手段32は、選択回
路27から参照パターン信号Kを選択させ、誤り率測定
器28によって測定される誤り率Eを監視しながら、し
きい値Vsと遅延時間Tdとを可変して、誤り率Eが基
準値Erを通過するときのしきい値Vsと遅延時間Td
とで決まる座標を、誤り率Eが基準値Erより小となる
領域と基準値Er以上の領域との境界を確定する読取座
標点Pとして求めて、図示しないメモリに記憶する。
【0032】上側包絡線検出手段33は、選択回路27
から常時「0」の第1の参照信号J1を選択させ、誤り
率測定器28によって測定される誤り率Eを監視しなが
ら、しきい値Vsをディジタル信号の上側の包絡線と交
わる範囲で可変するとともに、遅延時間Tdを少なくと
もディジタル信号の1周期T分可変して、誤り率Eが基
準値Erを通過するときのしきい値Vsと遅延時間Td
とで決まる座標、即ち、誤り率Eが基準値Erより小と
なる領域と基準値Er以上となる領域との境界を確定す
る読取座標点Qを、入力されるディジタル信号の上側包
絡線の座標として求めて図示しないメモリに記憶する。
【0033】下側包絡線検出手段34は、選択回路27
から常時「1」の第2の参照信号J2を選択させ、誤り
率測定器28によって測定される誤り率Eを監視しなが
ら、しきい値Vsをディジタル信号の下側の包絡線と交
わる範囲で可変するとともに、遅延時間Tdを少なくと
もディジタル信号の1周期T分可変して、誤り率Eが基
準値Erを通過するときのしきい値Vsと遅延時間Td
とで決まる座標、即ち、誤り率Eが基準値Erより小と
なる領域と基準値Er以上となる領域との境界を確定す
るしきい値Vsと遅延時間Tdで決まる読取座標点R
を、入力されるディジタル信号の下側包絡線の座標とし
て求めて図示しないメモリに記憶する。
【0034】波形表示手段35は、表示装置41に横軸
が時間、縦軸が電圧の直交座標を表示するとともに、こ
の座標面上に、エラーフリー領域検出手段32によって
求められた各基準値毎の読取座標P、上側包絡線検出手
段33によって検出された上側包絡線の読取座標Qおよ
び下側包絡線検出手段34によって検出された下側包絡
線の読取座標Rをプロットして、入力されたディジタル
信号の上下の包絡線、およびエラーフリー領域、即ち、
ディジタル信号のアイパターンを画面上で把握できるよ
うにする。
【0035】なお、この波形表示手段35は、このアイ
パターンの各エラーフリー領域の高さ(バイアス余裕)
と幅(位相余裕)、上下の包絡線間の距離、オーバーシ
ュート量等を算出して、このアイパターンとともに数値
表示する。
【0036】ビットエラー測定制御手段37は、前記し
たように、操作部40の操作等で指定されたしきい値V
sと遅延時間Tdをアナログコンパレータ21と遅延回
路24に設定して、選択回路27から参照パターン信号
Kを出力させて、誤り測定器28で規定の誤り率測定を
行わせ、その結果を表示装置41に表示する。
【0037】次に、この品質評価装置20の動作につい
て説明する。図2は、エラーフリー領域検出手段32の
処理手順の一例を示すフローチャートである。以下のこ
のフローチャートに基づいてエラーフリー領域の検出動
作を説明する。
【0038】始めに、誤り率の基準値Er(i)を指定
する変数iを0に初期化して、遅延時間Tdを周期検出
手段31によって算出された周期Tに設定し、しきい値
Vsをディジタル信号Aの公称のハイレベル電圧VHと
ローレベル電圧VLの中間値Va=(VH+VL)/2
に設定する(S1、S2)。
【0039】ここで、誤り率の基準値Er(i)はEr
(0)〜Er(3)の4種類であり、例えば基準値Er
(0)は10の8乗分の1、基準値Er(1)は10の
9乗分の1、基準値Er(2)は10の10乗分の1、
基準値Er(3)は10の11乗分の1とする。
【0040】この状態では、しきい値Vsと遅延時間T
dとで決まる読取座標点Pは、図3に示すように、ディ
ジタル信号のアイパターンI(A)のほぼ中央に位置す
ることになり、読取回路25から出力される信号は入力
されるディジタル信号と同一パターンとなる。
【0041】そして、制御部30は、参照パターン信号
発生回路26に対して引込みの指示を行い、選択回路2
7に対して参照パターン信号発生回路26からの信号を
出力させるように指示する(S3、S4)。
【0042】制御部30からの引込み指示を受けた参照
パターン信号発生回路26は、読取回路25から出力さ
れるディジタル信号を所定ビット分取り込んで内部に初
期値として設定し、以後この初期値から入力されるディ
ジタル信号と同一の生成過程によってクロック信号C
K′に同期した符号を順次出力する。
【0043】参照パターン信号発生回路26が取り込ん
だ信号に符号誤りがなければ、参照パターン信号発生回
路26から出力される信号Kは、入力されるディジタル
信号の正規パターンに一致することになるので、誤り率
測定器28によって測定される誤り率Eは基準値Er
(i)より小となる。
【0044】制御部30は、この誤り率Eが基準値Er
(i)より小となったことを確認して、同期確定と判断
する(S5)。なお、同期が確定しない場合には、取り
込んだディジタル信号に符号誤りがあったものとして、
再度引込み指示を行う。
【0045】このようにして同期が確定した後、制御部
30は、誤り測定器28からの誤り率Eを監視しなが
ら、しきい値VsをVaからΔVステップずつ上昇さ
せ、図4の(a)のように、誤り率Eが基準値Er
(i)を超える直前のしきい値Vsと遅延時間Tdと決
まる読取座標点Pa(i)を記憶する(S6)。
【0046】また、誤り測定器28からの誤り率Eを監
視しながら、しきい値VsをVaからΔVステップずつ
下降させ、図4の(b)のように、誤り率Eが基準値E
r(i)を超える直前のしきい値Vsと遅延時間Tdと
決まる読取座標点Pb(i)を記憶する(S7)。
【0047】このようにして、誤り率Eが基準値Er
(i)より低くなる領域の遅延時間Td=Tにおける上
限と下限の読取座標点Pa(i)、Pb(i)が得られ
ると、制御部30は、遅延時間TdをTからΔTずつ増
加して、前記同様の処理を繰り返し、誤り率Eが基準値
Erより低くなる領域の各遅延時間毎の上限と下限の読
取座標点Pa(i)、Pb(i)を、この領域の一方の
端に達するまで求める(S8、S9)。
【0048】次に、遅延時間TdをTからΔTずつ減少
させて、誤り率Eが基準値Er(i)より低くなる領域
の各遅延時間毎の上限と下限の読取座標点Pa(i)、
Pb(i)を、この領域の他方の端に達するまで求める
(S10〜S14)。
【0049】これによって、誤り率Eが基準値Er
(i)より低くなる領域を確定する各読取座標点Pa
(i)、Pb(i)(これをまとめてP(i)とする)
を得ることができる。
【0050】以下同様の処理が、基準値Er(1)〜E
r(3)について行われ、誤り率Eが各基準値Er
(0)〜Er(3)より低い領域をそれぞれ確定する読
取座標点P(0)〜P(3)が求められる(S15、S
16)。
【0051】次に、上側包絡線検出手段33および下側
包絡線検出手段34の動作を図5のフローチャートに基
づいて説明する。
【0052】始めに、しきい値Vsが、前記エラーフリ
ー領域検出処理で基準値E(0)について得られた読取
座標P(0)のしきい値Vsの最大値Vp(max)よ
りΔVだけ大きい電圧Vbに設定され、遅延時間Tdが
T/2に設定され、誤り率の基準値ErがE(0)に設
定されてから、選択回路27から常に「0」、即ち全ビ
ット0の第1の参照信号J1が選択される(S21、S
22)。
【0053】このときの読取座標点Q′は、図6の
(a)に示すように、誤り率が基準値Er(0)の領域
を僅かに超えた位置にあり、しかも、誤り率測定器28
の参照信号は全ビット0であるから、このときの誤り率
Eは基準値Er(0)を大きく超えた値となる。
【0054】ここで、誤り測定器28からの誤り率Eを
監視しながら、しきい値VsをVbからΔVステップず
つ上昇させて、誤り率Eが基準値Er(0)より小さく
なる直前の読取座標点Qを、遅延時間Td=T/2にお
ける上側包絡線の座標として記憶する(S23)。
【0055】即ち、しきい値Vsが上昇してディジタル
信号の上側包絡線Bを超えると、読取回路25の出力は
全ビット0となり参照信号J1と全ビット一致して、誤
り率Eが基準値Er(0)より小さくなる。したがっ
て、その直前の読取座標点Qはほぼディジタル信号の上
側包絡線B上の点を示している。
【0056】以下同様の処理を、遅延時間Tdを3T/
2までΔTずつ増加させながら繰り返すことにより、デ
ィジタル信号Aの1周期分の上側包絡線Bの座標が得ら
れる(S24、S25)。
【0057】次に、しきい値Vsが、前記エラーフリー
領域検出処理で基準値Er(0)について得られた読取
座標点P(0)のしきい値Vsの最小値Vp(min)
よりΔVだけ小さい電圧Vcに設定され、遅延時間Td
がT/2に設定されてから、選択回路27から常に
「1」、即ち全ビット1の第2の参照信号J2が選択さ
れる(S26、S27)。
【0058】この状態では、読取座標点R′は、図6の
(b)に示すように、誤り率が基準値Er(0)の領域
を僅かに超えた位置にあり、しかも、誤り率測定器28
の参照信号は全ビット1であるから、このときの誤り率
Eは、基準値Er(0)を大きく超えた値となる。
【0059】ここで、誤り測定器28からの誤り率Eを
監視しながら、しきい値VsをVcからΔVステップず
つ下げて、誤り率Eが基準値Er(0)より小さくなる
直前の読取座標点Rを、遅延時間Td=T/2における
下側包絡線の座標として記憶する(S28)。
【0060】即ち、しきい値Vsが低下してディジタル
信号の下側包絡線Cより下がると、読取回路25の出力
は全ビット1となり参照信号J2と全ビット一致して、
誤り率Eが基準値Er(0)より小さくなる。したがっ
て、その直前の読取座標点Rはほぼディジタル信号の下
側包絡線C上の点を示している。
【0061】以下同様の処理を、遅延時間Tdを3T/
2までΔTずつ増加させながら繰り返すことにより、デ
ィジタル信号Aの1周期分の下側包絡線Cの座標が得ら
れる(S29、30)。
【0062】このようにして、ディジタル信号Aのエラ
ーフリー領域を確定する座標点Pおよび上側包絡線Bと
下側包絡線Cを確定する座標点Q、Rが得られると、波
形表示手段35によって、ディジタル信号のアイパター
ンが図7に示ように表示装置41に表示される。
【0063】また、このアイパターンの基準値Er
(0)に対応するエラーフリー領域の高さH(バイアス
余裕)と幅W(位相余裕)、上下包絡線B、C間の距離
L、オーバーシュート量OS等が算出され、アイパター
ンとともに数値表示される。
【0064】このため、単にディジタル信号をオシロス
コープで観測する方法に比べて、アイパターンを正確に
把握でき、また、そのパターンの特性値を容易に知るこ
とができ、ディジタル信号の波形品質をより正確に且つ
定量的に把握することができる。
【0065】また、このアイパターンを決める各座標点
や特性値はメモリに記憶されているので、異なる時刻に
得られたアイパターン同士の変化を数値的に比較するこ
ともできる。
【0066】なお、前記説明では、エラーフリー領域の
検出処理および上下の包絡線の検出処理で、遅延時間T
dを固定した状態でしきい値VsをΔVずつ可変して各
座標点を求めていたが、逆にしきい値Vsを固定した状
態で遅延時間TdをΔTずつ可変して、各座標点を求め
るようにしてもよく、また、上側包絡線と下側包絡線の
いずれを先に求めてもよい。
【0067】また、詳述しないが、操作部40の操作に
よってビットエラー測定が指定された場合には、操作部
40によって指定されたしきい値Vsと遅延時間Tdと
をアナログコンパレータ21と遅延回路23に設定し、
参照パターン信号Kを選択して、前記同様に引込み処理
を行い、同期確定後に誤り率の測定を規定時間継続して
行い、その測定結果を表示装置42に表示する。
【0068】つまり、この品質評価装置20はビットエ
ラーの測定を行う測定装置とほぼ同一のハードウエアを
利用して、ディジタル信号のフリーエラー領域および上
下の包絡線を検出してこれを表示するようにしているた
め、ビットエラー測定装置と共用化でき、構成を複雑化
することなく、1台の装置でディジタル信号に対する波
形の評価と誤り率の評価とを行うことができるという利
点がある。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル信号の品質評価装置は、入力される評価対象のディジ
タル信号の電圧としきい値電圧とを比較するアナログコ
ンパレータと、ディジタル信号とともに入力されるクロ
ック信号を遅延する遅延回路と、アナログコンパレータ
の出力レベルを遅延回路によって遅延されたクロック信
号によって読み取る読取回路と、全ビット0の第1の参
照信号および全ビット1の第2の参照信号のいずれかを
選択的に出力する選択回路と読取回路から出力される信
号とのビット誤りを検出し、その誤り率を測定する誤り
率測定器と、選択回路から第1の参照信号を選択させた
状態で、しきい値をディジタル信号の上側の包絡線と交
わる範囲で可変するとともに遅延時間を可変して、誤り
率が所定の基準値を通過するときのしきい値と遅延時間
で示される上側包絡線求める上側包絡線検出手段と、
選択回路から第2の参照信号を選択させた状態で、しき
い値をディジタル信号の下側の包絡線と交わる範囲で可
変するとともに遅延時間を可変して、誤り率が前記基準
値を通過するときのしきい値と遅延時間で示される下側
包絡線求める下側包絡線検出手段と、上側包絡線検出
手段によって検出された上側包絡線と下側包絡線検出手
段によって検出された下側包絡線とを表示装置の時間軸
と電圧軸とからなる座標上に表示する波形表示手段とを
備えている。
【0070】このため、ディジタル信号をオシロスコー
プで観測する従来の方法に比べて、ディジタル信号の波
形品質を正確に且つ定量的に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図
【図2】実施形態の要部の処理手順を示すフローチャー
【図3】ディジタル信号のアイパターンと実施形態の動
作を説明するための図
【図4】実施形態の動作を説明するための概略図
【図5】実施形態の要部の処理手順を示すフローチャー
【図6】実施形態の動作を説明するための概略図
【図7】実施形態の表示例を示す図
【図8】ディジタル信号のアイパターンを示す図
【符号の説明】
20 品質評価装置 20a、20b 入力端子 21 アナログコンパレータ 22 D/A変換器 23 周波数検出回路 24 遅延回路 25 読取回路 26 参照パターン信号発生回路 27 選択回路 28 誤り率測定器 30 制御部 31 周期算出手段 32 エラーフリー領域検出手段 33 上側包絡線検出手段 34 下側包絡線検出手段 35 波形表示手段 37 ビットエラー測定制御手段 40 操作部 41 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−306745(JP,A) 特開 昭59−224945(JP,A) 特開 平1−160237(JP,A) 特開 平4−54043(JP,A) 特開 平7−264248(JP,A) 特開2000−295298(JP,A) 特開 平4−17432(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 25/02 302 H04L 1/00 G01R 31/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される評価対象のディジタル信号の電
    圧としきい値電圧とを比較するアナログコンパレータ
    (21)と、 前記評価対象のディジタル信号とともに入力されるクロ
    ック信号を遅延する遅延回路(24)と、 前記アナログコンパレータの出力レベルを前記遅延回路
    によって遅延されたクロック信号によって読み取る読取
    回路(25)と、 全ビット0の第1の参照信号および全ビット1の第2の
    参照信号のいずれかを選択的に出力する選択回路(2
    7)と、 前記読取回路から出力される信号と前記選択回路から出
    力される信号とのビット誤りを検出し、その誤り率を測
    定する誤り率測定器(28)と、 前記選択回路から前記第1の参照信号を選択させた状態
    で、前記しきい値をディジタル信号の上側の包絡線と交
    わる範囲で可変するとともに、前記遅延時間を可変し
    て、前記誤り率測定器の誤り率が所定の基準値を通過す
    るときのしきい値と遅延時間で示される上側包絡線を求
    める上側包絡線検出手段(33)と、 前記選択回路から前記第2の参照信号を選択させた状態
    で、前記しきい値をディジタル信号の下側の包絡線と交
    わる範囲で可変するとともに、前記遅延時間を可変し
    て、前記誤り率測定器の誤り率が前記基準値を通過する
    ときのしきい値と遅延時間で示される下側包絡線を求め
    る下側包絡線検出手段(34)と、 表示装置(41)と、 前記上側包絡線検出手段によって検出された上側包絡線
    と下側包絡線検出手段によって検出された下側包絡線と
    を前記表示装置の座標上に表示する波形表示手段(3
    5)とを備えたディジタル信号の品質評価装置。
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