JP3307701B2 - 製造経歴管理システム - Google Patents

製造経歴管理システム

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JP3307701B2
JP3307701B2 JP36045492A JP36045492A JP3307701B2 JP 3307701 B2 JP3307701 B2 JP 3307701B2 JP 36045492 A JP36045492 A JP 36045492A JP 36045492 A JP36045492 A JP 36045492A JP 3307701 B2 JP3307701 B2 JP 3307701B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Automatic Assembly (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両の生産ライン等に
用いて好適な製造経歴管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】FA(ファクトリオートメーション)技
術は、製品の品質の向上、製造コストの低減および生産
性の向上という大きな成果を製造業界にもたらした。こ
の種のFA技術を導入した生産システムによれば、被組
立物の搬送、組立の制御等、製品の製造に係る作業がす
べてコンピュータの管理下において行われる。すなわ
ち、コンピュータによる制御の下、被組立物が各種組立
機に順次搬送され、各組立機には製品の仕様等に対応し
て決定された制御データが与えられる。このようにし
て、目的とする製品が人手を煩わすことなく自動生産さ
れる。また、厳密な制御が要求される工程については、
例えばボルトの締め具合等、組立機が行った作業の結果
がセンサ等によって測定され、この測定結果が製品毎あ
るいは部品毎に用意された共通の設定値と合致するか否
かが検査される。そして、検査の結果合格となった被組
立物のみが次工程へと流される。このように作業とその
監視とが一体となって進められ、品質のよい製品が安定
して生産される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した生
産システムにおける組立機による作業内容の監視結果
は、製品を製造している期間は利用されることが多い
が、製品が完成して出荷された後は利用される機会が少
ないため、利用効率を考慮した管理がなされていなかっ
た。しかし、メーカーによっては、各製品の製造時の経
歴に関する情報がそれらの製品の出荷後において必要と
なることが現実に有り得る。例えば自動車メーカーから
購買者の手に渡った車両が、その後、故障に至る場合が
ある。このような場合、例えばその車両における個々の
ボルトの締め具合等、その車両の製造時の経歴が残って
いた方が故障理由を解析する上で有利である。また、廃
車となった車両を回収して各部の状態を調査し、この調
査結果とその車両の製造時の経歴とを照合すれば、車両
の耐久性をさらに向上させるための貴重な技術資料が得
られる。このようにメーカーにとって製品の製造経歴を
管理することは極めて意義のあることであった。しか
し、個々の製品の製造経歴を採取しようとする場合、生
産ライン内の各工程において各製品に施される作業を常
時監視しなければならない。このため、個々の製品の製
造経歴を採取しても、各工程毎に単独で作業状況を監視
するにすぎなかった。あるいは、各行程において組立加
工される製品の内、所定台数毎に抜き出された被組立物
の製造経歴を採取して、当該工程での作業状況が監視さ
れていた。しかし、通常、生産ラインは多くの工程を有
しており、これらの各工程においてなされる作業を製品
毎に監視するとなると、監視に要する負担は膨大なもの
となる。仮に生産ラインを制御するホストコンピュータ
が各工程の作業内容の監視を併せ行うとすると、ホスト
コンピュータの能力のうち多くのものが作業内容の監視
に費やされ、生産ラインの効率的運用が阻害される。ま
た、ある工程の作業の結果、被組立物に不具合が生じた
場合にあっても、リアルタイムに対処することができな
かった。従来、この問題を克服する有効な手段がなかっ
たため、上記意義に適った有効なシステムが実現されな
かった。
【0004】この発明の目的は上記問題を克服し、製品
の製造時の経歴を収集し、製品の仕様等に対応する組立
の制御データと共に一括して管理することができる製造
経歴管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る製造経歴
管理システムは、複数の製造工程からなる製造ラインを
流れる被組立物の識別を行う被組立物識別手段(例えば
実施の形態のバーコードリーダ)と、当該製造工程にお
いて被組立物に施される作業結果を出力する組立検出手
段(例えば実施の形態のETCレンチ等)とを備える作
業制御手段(例えば実施の形態の作業端末WT)を各製
造工程毎に有し、前記各製造工程毎の作業制御手段に作
業指示を行うと共に、該各製造工程毎の作業制御手段か
ら出力される作業結果を記憶する記憶手段(例えば実施
の形態のファイルサーバFSn(n=1〜3))と、前
記記憶手段内の夫々のファイル間のデータ授受を制御す
る管理手段(例えば実施の形態の管理端末MTn(n=
1〜3))とを具備してなり、前記記憶手段は、ホスト
コンピュータより該製造ラインにおいて組み立てられる
被組立物に関するデータを送受信する送受信ファイル
と、前記各作業制御手段に対応し、かつ、被組立物に対
応した作業データを有する作業データファイルと、前記
作業データファイルの作業データに基づいて、作業を行
った結果を書き込む検査号機データファイルと、該製造
ラインですべての工程を終了後、前記検査号機データフ
ァイルのデータを保存する為の保存ファイルとを有し、
前記管理手段は、前記送受信ファイルに被組立物に関す
るデータが書き込まれたことをきっかけにして、被組立
物のデータを、前記作業データに付加するようにデータ
レイアウトを変更した後に前記検査号機データファイル
に送信することを特徴とする。請求項2に係る製造経歴
管理システムは、前記請求項1に係るシステムにおい
て、前記記憶手段内の夫々ファイル間を移動する際に送
信元から受信先へ正常に移動したなら送信元のデータを
管理手段によって削除する事を特徴とする。請求項3に
係る製造経歴管理システムは、前記請求項1に係るシス
テムにおいて、前記記憶手段内の夫々ファイルに存在す
る夫々のテーブルデータを関連させるキーワードを設け
た事を特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1に係る製造経歴管理システムによれ
ば、各製造工程の被組立物識別手段により被組立物の識
別が行われ、送受信ファイルから抽出される当該製造ラ
インに対応した被組立物に関するデータが、作業データ
ファイルに記憶された作業データに付加されて検査号機
データファイルに書き込まれる。また、組立検出手段に
より当該製造工程において被組立物に施される作業結果
が出力される。そして、この作業結果は管理端末を介し
て検査号機データファイルに書き込まれる。そして、該
製造ラインですべての工程を終了後、検査号機データフ
ァイルのデータは保存ファイルへと移される。 請求項
2に係る製造経歴管理システムによれば、記憶手段内の
夫々ファイル間を移動する際に送信元から受信先へ正常
に移動したなら送信元のデータが管理手段によって削除
される。請求項3に係る製造経歴管理システムによれ
ば、上記キーワードに基づいて製造経歴管理のためのデ
ータ検索が行われる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しこの発明の一実施例を説
明する。図1はこの発明の一実施例による製造経歴管理
システムの構成を示すブロック図である。この製造管理
システムは、自動車の車体に対し安全装置(Supplement
al Retraint System;以下、SRSと略す)を組み付け
るSRS組付ラインに適用されるものであり、同ライン
の各作業の実施のための設備と共に工場内の設置され
る。
【0008】まず、製造経歴管理システムの説明を行う
に先立ち、SRS組付ラインについて説明する。SRS
は下記5種類の部品によって構成される。 ダッシュセンサ−R ダッシュセンサ−L SRSユニット ケーブルリール モジュールアセンブリ
【0009】SRS組付ラインは、上記各部品の組み付
け作業等を行うための複数の工程を有しており、各工程
では基本的に1種類の作業を行う。また、上記各部品は
各々に対応した各工程に予め準備されている。
【0010】ここで、SRS組付ラインには、SRSを
組み付けるべき車両(以下、この種の車両をSRS仕様
車という)のみならず、その必要のない車両も投入され
る。また、SRS仕様車も様々な仕様のものがあり、各
仕様により組み付けるべきSRSの構成が異なる。例え
ば、ある仕様の車両は上記5品目をすべて含んだSRS
を組み付ける必要があり、別の仕様の車両については一
部の部品が不要である。このSRS組付ラインでは、各
工程に車両が到来する毎にその車両の識別が行われ、識
別結果に基づいてその車両に対し当該工程に準備された
部品を組み付けるべきか否かの判断が行われる。また、
仕様の違いによる組み付け部品の違いも指示する。この
ような制御により、各車両に対し各々が必要とする部品
のみが組み付けられる。なお、この具体的な制御方法に
ついては後述する。
【0011】また、上記各部品は各々シリアル番号と部
品の仕様と種類等がバーコードにより付されている。各
部品は、車両に組み付けられる際にそのシリアル番号が
採取されるようになっている。また、各工程において、
ボルト締め付け作業、嵌合作業等、各部品の組み付け作
業を行った場合、締め付けトルク値、嵌合状態等、作業
の結果を表す情報が採取されるようになっている。本実
施例による製造経歴管理システムは、このようにして各
部品のシリアル番号およびそれらの組み付け時の作業状
態を作業データとして採取すると共に採取した作業デー
タを各車両単位で管理するものである。
【0012】この工場には、以上説明したSRS組付ラ
インとして、第1〜第3のラインが設置されている。工
場内に搬入される各車両は、これらのラインのうちいず
れかのラインに投入され、必要に応じてSRSの組み付
けが行われる。
【0013】次に製造経歴管理システムの構成を説明す
る。図1において、FS1〜FS3は、第1〜第3のラ
インの各々に対応して設けられたファイルサーバであ
る。これらのファイルサーバーFS1〜FS3は、各ラ
インが行う作業の制御のための情報あるいは上記作業デ
ータ等を記憶する各種管理ファイルを保有しており、ラ
イン内の各種端末(後述)による各管理ファイルのアク
セスを制御する。なお、これらの管理ファイルの具体的
内容については後述する。
【0014】CT1およびCT2は各々通信端末であ
り、自動車の生産ライン全体を統制するALC(Assemb
le Line Control;組立ラインコントロール)ホストコ
ンピュータHSTと通信回線を介して接続される。ホス
トコンピュータHSTからデータが転送されてきた場
合、正常動作しているときは2台ともデータを受信す
る。また、製造経歴管理システムからホストコンピュー
タHSTへデータを送信する必要が生じた場合、両方の
通信端末がデータを送信しようとするが、先にデータを
送信した端末が送信済みのデータを削除する。従って、
1個のデータは通常1台の端末により送信されることと
なる。ただし、先にデータを送信した端末がデータを削
除するのに一定時間を要するので、他方の端末が削除前
のデータを送信することが稀にある。このように通信端
末CT1およびCT2は通信機能をデュプレックス化す
るために2台設けられているものであり、製造経歴管理
システムを説明するのに両者を区別する意義はない。従
って、以下ではこれらの通信端末CT1およびCT2を
単に通信端末CTnと総称する。SRS組付ラインに車
両が投入される際、投入車両に関する受信データである
AF−ONデータがホストコンピュータHSTから送信
される。通信端末CTnはこのようにして送信されるA
F−ONデータを受信する。また、SRS組付ラインか
ら車両をラインオフする際、SRS組み付けラインでの
当該車両についての経歴情報と出荷判定を報告するAF
−OFFデータが通信端末CTnからホストコンピュー
タHSTへ送信される。
【0015】作業端末WT,WT,…は、各ラインを構
成する各工程毎に各々1台ずつ配置される。各作業端末
WT,WT,…は、各々が管轄する工程において下記の
機能を果す。 各々が管轄する工程において行うべき作業の制御。こ
の制御には、到来する車両の識別、作業の可否の判定、
作業内容の判定、組付可能部品の判定および締め付け作
業を行うETC(電気式トルク制御)レンチまたは定ト
ルクレンチの制御等が含まれる。 各々が管轄する工程において実際に行われる作業内容
の確認、具体的には締め付け作業におけるトルクの値、
嵌合作業を終えた嵌合部の状態、組付部品シリアル番号
等の収集。 上記収集結果に基づく作業データの形成。 作業が所定の基準を満足する態様で行われたか否かの
判断および判断結果の表示。ここで、所定の基準は作業
端末が毎回される際に後述する作業テーブルに基づいて
設定される。なお、この動作については後述する。
【0016】管理端末MTn(n=1〜3)は、各ライ
ンn毎に1台設置されており、各ラインに対応した各種
ファイルの管理を行う。なお、具体的な管理内容につい
ては各ファイルの内容を説明する際に併せて説明する。
その他、各ラインn毎に設置された端末として、中検端
末MIT、完検端末FIT、監視端末OVT、メンテナ
ンス端末MET、帳票端末BT、調整端末ADT、再検
端末RT等がある。これらの端末の役割についても、各
ファイルの内容を説明する際に必要に応じてその説明を
行う。N1およびN2は各々トークンリング型ネットワ
ークであり、この製造経歴管理システム内の各端末装置
間のデータ伝送経路として使用される。
【0017】次にこの製造経歴管理システムにおいて使
用される各種管理ファイルについて説明する。各ファイ
ルサーバーFSn(n=1〜3)は、各ラインnについ
ての管理ファイルとして、図2に示すALC受信ファイ
ルF1、ALC送信ファイルF2、トリガファイルF
3、SRS作業テーブルF4、端末稼働確認ファイルF
5、検査号機データファイルF6および保存用データフ
ァイルF7を保有している。以下、これらの各管理ファ
イルの具体的な内容を説明すると共にこれらを取扱う上
記各端末の役割について説明する。
【0018】(1)SRS作業テーブルF4 SRS作業テーブルF4は、このSRS組付ラインにお
いて車両にSRS部品を組み付ける際の作業内容を定義
するものであり、図3に示すように、SRS記号、SR
S記号内容、部品テーブルデータ、締付テーブルデータ
および嵌合テーブルデータからなる。これらの各データ
のうち、SRS記号およびSRS記号内容は、このSR
S組付ラインにおいて取り付けられるSRSに関し記述
した情報である。
【0019】部品テーブルデータは、SRS記号毎にS
RSの構成部品を定めるデータであり、最大N1個まで
定義可能である。SRSの構成部品数がN1個に満たな
い場合は、構成部品に対応した部品データのみが部品テ
ーブルデータのフィールドに書き込まれ、部品テーブル
データのフィールドにおける残ったフィールドには部品
データとして意味をなさないデータ(例えばスペース)
が書き込まれる。各部品テーブルデータは、部品名また
はその部品に対して行う作業の内容(締め付け/嵌合)
を作業者に対して指定するデータと、SRS記号毎に予
め決められた組付可能な部品を指定する記号と、当該作
業を行う工程の番号と、検索キーとからなる。検索キー
は、当該部品データとその部品データに対応する締付デ
ータまたは嵌合データとを対応付けるために書き込まれ
たデータである。
【0020】締付テーブルデータは、SRS部品を組み
付ける際に必要な締付作業を定義するデータであり、最
大N2個まで定義可能である。各締付テーブルデータ
は、SRS記号毎に定義され、締め付け箇所、または締
め付け作業の内容を指定する情報と、締付トルク範囲を
示す記号と、当該作業を行う工程の番号と、検索キーと
からなる。ここで、検索キーは、部品の締め付け作業に
伴って部品データと作業データ(この場合は締付デー
タ)が得られた場合に両者を対応付けるために締付テー
ブルデータ内に定義されたものである。すなわち、締付
テーブルデータにおいて、ある部品Aに関する部品デー
タの検索キーがaであり、かつ、その部品が締め付けに
よって取り付けられるべきものである場合、その部品A
の締め付け値は締付テーブルデータにおいて検索キーが
aである締付データに該当するものとして書き込まれ
る。また、同一部品について複数の締め付け作業を行う
場合にはその部品の部品データの検索キーと同一の検索
キーを有する締付データを複数定義する。
【0021】嵌合テーブルデータは、当該車両にSRS
部品を組み付ける際に必要な嵌合作業を定義するデータ
であり、最大N3個まで定義可能である。各嵌合データ
は、SRS記号毎に定義され、嵌合箇所、または嵌合作
業の内容を指定する情報と、記号と、当該作業を行う工
程の番号と、検索キーとからなる。この嵌合テーブルデ
ータにおける検索キーも、締付データにおける検索キー
と同様、部品データとの対応付を行うものである。以上
説明した締付テーブルデータおよび嵌合テーブルデータ
も、部品テーブルデータの場合と同様、必要なもののみ
が各テーブルデータのフィールドに書き込まれる。
【0022】各作業端末WTは、毎回、各々が管轄する
工程の工程番号をキーとして作業テーブルF4内の部品
データ、締付データおよび嵌合データを検索し、該当す
るものを取り込む。これらのうち締付データおよび嵌合
データは、それらを取り込んだ各作業端末WTにおい
て、管轄工程内での締め付け作業および嵌合作業の制御
に使用される。また、各作業端末WTは、部品データ、
締付データおよび 嵌合データを取り込む際、作業テー
ブルF4においてそれらが記載されていたエリアを記憶
する。これらのエリアに関する記憶内容は作業端末WT
が後述する作業データを形成する際に参照される。ま
た、作業テーブルF4は管理端末MTnが投入車両に関
する保存データを作成する場合にも参照される。
【0023】(2)ALC受信ファイルF1 ALC受信ファイルF1には、通信端末CTnによって
受信されるAF−ONデータが順次書き込まれる。これ
らのAF−ONデータは図4に示す各情報を含んでい
る。これらの情報のうち、ヘッダー部は通信制御のため
のデータであり、このAF−ONデータの宛先(この場
合はSRS組付ライン)と発信元(この場合はALCホ
ストコンピュータ)とからなる。識別コードは、当該A
F−ONデータに対応した車両が、SRS組付ラインに
新規に投入されるものであるのか、あるいは工場戻しと
なって投入されるものであるのか、といった事項を表す
情報である。この識別コードにより、SRS組付ライン
による当該車両の取扱い(新規組付/調整等)が決定さ
れる。識別コードに続き、当該車両が投入されるべきラ
インのライン番号があり、さらにロット番号、フレーム
番号というように当該車両の情報が続く。さらにAF−
ONデータには、AF−ON連番、伝送連番、AF−O
N年月日時分秒といったAF−ONデータの出生と関連
した情報が含まれている。その他、AF−OFF、リペ
アイン、リペアアウト、AF−OFF取消、工場戻し、
AF−ON取消、工場戻し取消、合格等の情報がホスト
コンピュータHSTから受信され、ALC受信ファイル
に書き込まれる。
【0024】(3)検査号機データファイルF6 この検査号機データファイルF6には、SRS組付ライ
ンに投入される各車両に対応した作業データが格納され
る。これらの作業データはALC受信ファイルF1内に
新たなAF−ONデータが書き込まれる毎に管理端末M
Tnによって作成される。図5に作業データのフォーマ
ットを示す。同図に示すように作業データはAF−ON
データの内容を含んでいる。作業データはAF−ONデ
ータにない項目としてN1個の部品データ、N2個の締
付データ、N3個の嵌合データを含んでいる。これらの
各項目は、車両に対して施された作業結果を記録するた
めに確保されたものであり、管理端末MTnによって作
成された時点では内容を持たない空欄となっている。こ
れらの空欄には、この作業データに対応した車両が各工
程を通過する際に作業端末WTによって採取される作業
結果(部品番号、締付データ、嵌合データ)が順次書き
込まれる。さらに作業データは中検判定年月日、…、完
検判定年月日、…、調整判定年月日、…といった各種検
査工程および調整工程に対応した項目を含んでいる。こ
れらの各項目についても車両が該当する工程を通過する
際に各工程で採取されたデータが書き込まれる。また、
作業データ中には作業結果がどの端末(調整端末、作業
端末等)によって書き込まれたかを示すデータが併せて
書き込まれる。
【0025】(4)ALC送信ファイルF2 ALC送信ファイルF2には図6に示すAF−OFFデ
ータが格納される。このAF−OFFデータはSRS組
付ラインにおける作業を終えた各車両について管理端末
MTnによって各々作成される。ALC送信ファイルF
2内に作成されたAF−OFFデータは通信端末CTn
によりホストコンピュータHSTへ順次送信される。A
F−OFFデータに含まれる各項目のうち、検索キー
(ライン番号、系列番号、フレーム番号)、N1個の部
品データ、N2個の締付データおよびN3個の嵌合デー
タは、当該車両のAF−ONデータの内容に基づいて作
成される。ただし、AF−ONデータの場合と異なり、
部品データ、締付データおよび嵌合データは各々キーを
有する。AF−OFFデータを受信したホストコンピュ
ータHSTはこれらのキーに基づき各データ間の対応付
けを行う。また、AF−OFFデータは出荷判定の項目
を有する。この項目は完検端末FIT、調整端末AD
T、メンテナンス端末MET、再検端末RTによって書
き込まれる。
【0026】(5)トリガファイルF3 このトリガファイルF3には、AFF−OFFデータの
作成および送信を許可する車両のフレーム番号が書き込
まれる(図7参照)。このフレーム番号の書込は、中検
端末MIT、調整端末ADT、完検端末FITまたはメ
ンテナンス端末MET、再検端末RTによって行われ
る。管理端末MTnは、トリガデータに対応した検査号
機データファイルを参照し、上述したAFF−OFFデ
ータを作成する。
【0027】(6)保存用データファイルF7 保存用データファイルF7には図8に示す保存データが
格納される。この保存データはSRS組付ラインにおけ
る作業を終えた各車両の製造経歴を記録として保存する
趣旨によるものであり、管理端末MTnによって各々作
成される。図8に示すように、保存データは作業データ
とほぼ同一の内容となっている。ただし、作業データの
場合と異なり、保存データにおける部品データ、締付デ
ータおよび嵌合データは各々キーを有する。これらのキ
ーにより、出荷された車両の使用部品と各部品について
なされた作業内容との関係を容易に把握することができ
る。また、この保存データは、車両が輸送途上で不具合
が発見され工場へ戻された際にも利用される。すなわ
ち、このような場合、戻された車両は加修工程に投入さ
れ、そこで、当該車両のバーコードが読まれ保存ファイ
ルに有った当該車両のデータが作業ファイルに転送さ
れ、そこで、車両の不具合を修正して修正データを作業
ファイルに書き込み、その後に出荷判定を行い、該車両
は出荷され保存データが再度作成される。
【0028】(7)端末稼働確認ファイルF5 このシステム内の各端末の稼働状況を把握するために設
けられたファイルである。各端末は、この端末稼働状況
確認ファイルF5に対し定期的(例えば5分間隔)に現
在の時刻を書き込む。端末稼働確認ファイルF5に書き
込まれたこれらの時刻は、監視端末OVTによって読み
出される。監視端末OVTは、これらの時刻が正常であ
る場合に当該端末が稼働している旨を表示する。これに
対し、監視端末OVTは、これらの時刻と監視端末の時
刻とを比較した場合に、一定時間以上の差がある場合に
はその端末が停止している旨を表示する。
【0029】以下、この製造経歴管理システムの動作を
説明する。 §1.システム初期化 SRS組付ライン内の各端末の電源が投入および初期化
が行われることにより、この製造経歴管理システムは動
作可能な状態となる。ここで、作業端末WTに対し初期
化のための操作がなされた場合には、その作業端末WT
によりファイルサーバーFSnを介して作業テーブルF
4がアクセスされ、テーブル内の部品データ、締め付け
データまたは嵌合データのうちその作業端末WTが属す
る工程に対応したデータが読み出される。以後、各工程
の作業端末WTは、読み出した締付データまたは嵌合デ
ータに従い、工程内の締付作業または嵌合作業を制御す
る。また、作業端末WTは、作業テーブルからデータを
読み出す際、各データの部品データ、締付データまたは
嵌合データにおける順位を記憶する。以後、作業端末W
Tにより部品のシリアル番号、締付トルクの測定結果ま
たは嵌合状態が採取された場合、それらの採取結果の作
業データ上での書込位置は上記読み出しの際に記憶され
た順位に従い決定される。すなわち、ある工程の作業端
末WTが作業テーブルF4における第3番目の部品デー
タを読み出した場合、以後、その作業端末WTは部品か
ら採取したシリアル番号を第3番目の部品データとして
作業データに組み込む。締付データおよび嵌合データに
ついても同様である。
【0030】§2.AF−ONデータ受信 SRS組付ラインに車両が投入される際、その車両に関
するAF−ONデータがホストコンピュータHSTから
通信端末CTnへ送信される。通信端末CTnは、この
AF−ONデータを受信すると、データ内のライン番号
を判読し、ファイルサーバーFSn(n=1〜3)のう
ちライン番号に対応したファイルサーバーへAF−ON
データを送る。この結果、受信されたAF−ONデータ
が当該ファイルサーバーが保有するALC受信ファイル
F1に書き込まれる。
【0031】§3.作業データ作成 一方、管理端末MTnは、ALC受信ファイルF1内の
新規データの有無の判断を常時繰り返し実行している。
そして、管理端末MTnは、新規なAF−ONデータを
発見した場合に、そのAF−ONデータの内容と作業テ
ーブルの内容とを併せた作業データ(図5)を検査号機
データファイルF6内に作成する。そして、検査号機デ
ータファイルF6に作業データが正常に書き込めた場合
は、当該AF−ONデータを削除する。
【0032】§4.製造経歴管理表発行 ホストコンピュータHSTは、この製造経歴管理システ
ムへAF−ONデータを送信した後、SRS組付ライン
へ投入する車両についての製造経歴管理表を発行する。
この製造経歴管理表にはSRS組付ラインに投入する車
両のフレーム番号および機種系列コードを表したバーコ
ードが印字される。このバーコードは組付仕様書にも印
字される。ホストコンピュータHSTが発行した製造経
歴管理表は該当する車両に投入される。
【0033】§5.各作業工程内での処理 そして、車両はコンベアによって搬送され、SRS組付
ライン内の各工程へ順次送られる。各工程では、車両が
到来する度に以下説明する処理が行われる。まず、車両
が作業端末WTの手前に到着すると、組付仕様書のバー
コードがバーコードリーダによって走査され、バーコー
ドによって表されたフレーム番号および機種系列コード
が読み取られる。ただし、組付仕様書が破れている場合
には車両内の製造経歴管理表のバーコードが読み取られ
る。このようにして読み取られたフレーム番号および機
種コードは作業端末の表示画面に表示される。次に作業
端末WTは、ライン番号とバーコードリーダによって読
み取ったフレーム番号および機種系列コードとをキーと
して検査号機データファイルF6内の作業データを検索
する。次いで検索結果に基づき、作業データのSRS記
号に対応した作業テーブルデータを読み出し、その車両
にSRSを構成する部品を組み付けるべきか否かを判断
する。
【0034】ここで、下記a〜dのいずれかの場合に
は、当該工程においてSRS部品を組み付けるべきでな
いという判断される。 a.到来した車両がSRS対象車でない場合 b.到来した車両がSRS対象車ではあるが当該工程に
おいてその車両に対して施すべき作業がない場合 c.到来した車両の製造経歴管理表のバーコードが正常
に読み取られなかった場合 d.適正なAF−ONデータがホストコンピュータHS
Tから供給されなかった場合 これらの場合、上記各場合のいずれに該当するかが作業
端末の画面に異常メッセージとして表示される。フレー
ム番号あるいは機種系列コードが正常に読み取られず異
常メッセージが表示された場合、作業員はバーコードの
読み取りを再実行することができる。再実行が行われな
い場合、車両は当該工程にて作業が施されることなく次
工程へと送られる。そして、作業端末WTは新たな車両
のバーコードが読み取られるまで待機する。
【0035】一方、到来した車両がSRS仕様車であ
り、しかも、当該工程において作業を施すべきものであ
る場合、ライン番号、バーコードリーダにより読み取っ
たフレーム番号および機種系列コードに対応する作業デ
ータが検査号機データファイルF6から読み出され、こ
の作業データが作業端末WT内蔵のメモリ内の作業デー
タ格納エリアに書き込まれる。また、この作業データの
内容が作業端末WTの画面に表示される。そして、当該
工程に対し割り当てられた作業が行われる。以下、その
詳細について各工程毎に説明する。
【0036】(1)ダッシュセンサーR組付工程および
ダッシュセンサーL組付工程 これらの各工程における作業内容をダッシュセンサーR
組付工程を例に説明すると以下のようになる。 a.ダッシュセンサーRのシリアル番号と部品の仕様と
種類等のバーコードをバーコードリーダによって読み取
る。 b.ダッシュセンサーRを車体に組み付けると共に所定
箇所にボルトを挿入し、ETC(電気式トルク制御)レ
ンチによるボルトの締付けを行い、ダッシュセンサーR
を車体に固定する。 c.上記ボルトを定トルクレンチによってさらに締め付
け確認する。ダッシュセンサーLの組付工程も同様な作
業が行われる。
【0037】<上記各工程に伴う作業端末の処理>ダッ
シュセンサーRのシリアル番号は作業端末WTに入力さ
れる。また、ETCレンチによる締め付けトルク値およ
び定トルクレンチによる締め付け値確認結果(合格/不
合格)が各レンチのセンサによって各々測定され、これ
らの測定結果が作業端末WTに入力される。そして、各
トルクの測定結果が所定の許容範囲内にあるか否かが判
定され、判定結果が作業端末に表示される。次いで作業
端末WTは、作業データ格納エリアにおける当該工程に
対応した部品データエリアを参照することによりそのダ
ッシュセンサーがその工程において組み付けるべきもの
であるか否かを判断し、判断結果が「Yes」の場合は
ダッシュセンサーRのシリアル番号を書き込む。また、
作業データ格納エリアにおける当該工程の各締付作業に
対応した各締付データ用エリアに対し各トルクの測定結
果を書き込む。
【0038】(2)SRSユニット取付工程 a.SRSユニットを車両に組み付けると共に所定箇所
にボルトを挿入し、ETCレンチによるボルトの締付け
を行い、SRSユニットを車体に固定する。 b.上記ボルトを定トルクレンチによって締付ける。 <上記工程に伴う作業端末の処理>ダッシュセンサーR
の場合に行われる処理と全く同様な処理が行われる。
【0039】(3)センサ&ユニット嵌合検査工程 a.SRSユニットのシリアル番号のバーコードをバー
コードリーダによって読み取る。 b.ダッシュセンサとSRSユニットの嵌合状態を嵌合
マウスによって検査する。すなわち、ダッシュセンサお
よびSRSユニットの各嵌合部は、所定のパターンの貫
通穴が形成されており、両者を正常に嵌合された場合に
は、ダッシュセンサ側の貫通穴とSRSユニット側の貫
通穴が符合することにより所定のバーコードが形成され
るようになっている。そして、このようにして形成され
たバーコードが嵌合マウスによって光学的に読み取ら
れ、嵌合状態が正常であるか否かが判定される。 <上記工程に伴う作業端末の処理>嵌合マウスによって
読み取られた情報は半嵌合検査装置に送られ、この装置
から嵌合状態が合格であるか不合格であるかを示す情報
が作業端末に送られる。同時に嵌合コネクタの種類、不
合格である場合には符号各区の種類を示す情報も作業端
末に送られる。嵌合状態が正常であるか否かは作業端末
に表示される。次いで作業端末WTは、作業テーブルデ
ータを読み出して、嵌合状態を判定したコネクタがその
工程において検査すべきコネクタであるか否かを判断
し、判断結果が「Yes」の場合に作業データ格納エリ
アにおける当該工程に対応した部品データエリアに対し
SRSユニットのシリアル番号を書き込む。また、作業
データ格納エリアにおける当該工程の嵌合作業に対応し
た嵌合データエリアに対し嵌合状態の判定結果を書き込
む。ここで、嵌合状態が正常であっても嵌合チェックを
行ったコネクタが目的とするコネクタでない場合は不合
格扱いとする。以上説明した各工程の他、以下の各工程
が実施され、必要なSRS部品の車体への取り付けおよ
び必要に応じた嵌合検査が行われる。
【0040】このようにして当該工程内の全作業が終了
すると、作業端末WTは作業内容の書き込みを行った作
業データを検査号機データファイルF6へ書き込む。作
業データの書込は、車両1台単位で行っている。全作業
を終了する前に他の端末が作業データを変更した場合に
は、作業端末はその変更された作業データを読み込み、
さらに現作業内容を付加して検査号機データファイルF
6へ戻す。ここで、作業端末がデータを書き込もうとす
る時に、同様に他の端末がデータを変更していた場合
は、以上のことをN回(指定回数)を限度として正常に
データ書込が行われるまで繰り返す。N回の実行を以て
しても正常な書き込みが行われない場合には画面にNG
を表示、次の車両についての処理を行う。データ書込の
許容回数をN回以下に制限するのは、1台の車両のため
のデータ書込が長引くことによって後続の車両の処理が
長時間中断されるのを防止するためである。このように
車両が各工程を通過する毎に各工程内の作業が行われ、
作業の監視結果に基づいて作業データが順次形成されて
行く。そして、車両がSRS組付に必要なすべての工程
を通過することにより、当該車両の作業データを構成す
る部品データ、締付データおよび嵌合データの書き込み
が終了する。
【0041】§6.中間検査 各工程を通過しSRS部品の組付けを終えた車両は、そ
の後、中間検査工程へと運ばれ、その工程内の中検端末
MITの手前に到着する。そして、車両から製造経歴管
理表が取り出され、ライン番号、フレーム番号および機
種系列コードのバーコードがバーコードリーダによって
読み取られる。次いで作業員により、製造経歴管理表が
中検端末MITのプリンタにセットされる。次に中検端
末MITにより、検査号機データファイルF6内の作業
データの中から、バーコードリーダによって読み取った
ライン番号フレーム番号および機種系列コードに合致す
る作業データが検索され、検索によって得られる作業デ
ータが表示される。そして、作業員は製造経歴管理表お
よび中検端末の表示画面を確認し、作業が正常に終了し
たか否かの総合判定を行う。この判定結果が「Yes」
の場合は検査合格であるの場合には検査合格であると入
力する。この結果、中検端末MITにより、検査号機デ
ータファイルF6内の当該作業データの中検判定の項目
として「検査合格(出荷OK)」を意味する情報が書き
込まれる。一方、総合判定において不合格の場合は、中
検端末MITにより、検査号機データファイルF6内の
当該作業データの中検判定の項目として「検査不合格
(出荷止め)」を意味する情報が書き込まれる。次いで
作業員により、製造経歴管理表が中検端末のプリンター
にセットされ、印字指示があった場合には製造経歴管理
表に作業データを印字する。このようにして中間検査が
終了する。中検端末MITは、当該ラインのライン番
号、中間検査を終えた車両のフレーム番号をトリガファ
イルF3に書き込む。
【0042】§7.ALC送信 管理端末MTnは、トリガファイルF3内を常時監視し
ている。新規なフレーム番号が見付かった場合、管理端
末MTnは、そのフレーム番号をキーとして検査号機デ
ータファイルF6を検索し、作業データを読み出す。そ
して、管理端末MTnはこの読みだした作業データに対
し部品データ、締め付けデータおよび嵌合データ間の対
応付けのためのキーを付加してAF−OFFデータを作
成し、ALC送信ファイルF2に書き込み後、上記トリ
ガデータを削除する。一方、通信端末CTnは、ALC
送信ファイルF2内を常時監視しており、新規なAF−
OFFデータを発見した場合にはそれをホストコンピュ
ータHSTへ送信する。そして、AF−OFFデータ送
信が完了後、当該AF−OFFデータを削除する。上述
したALC送信処理中に、AF−OFFデータの書き込
み処理にエラーが発生した場合、書き込み処理が正常と
なるまで再度書き込み処理を繰り返し実行する。そし
て、予め指定された所定回数分繰り返して書き込み処理
を実行しても正常に処理できなかった場合、管理端末M
Tnは自身に備えられたハードディスクに当該AF−O
FFデータを作成し、ALC送信ファイルF2のAF−
OFFデータを削除する。
【0043】§8.完成車検査 中間検査の結果合格となった車両は完成車検査工程に投
入され、その工程内の完検端末FITの手前に到着す
る。そして、作業員は製造経歴管理表のバーコードを読
ませ、作業データを完検端末の画面に表示させて正常に
終了したか否かの総合判断を行う。この判定の結果不具
合が発見された場合は、当該作業データの完検判定の項
目として「合格止め」を意味する情報を書き込む。完成
車検査終了後、完検端末FITにより、図5に示す作業
データの”完検判定年月日”および”完検判定時間”に
完検終了時間が書き込まれる。また、不具合が発見され
た車両は、調整端末ADTにより、図5に示す作業デー
タの”調整判定年月日”および”調整判定時間”に調整
終了時間が書き込まれる。検査および調整結果から出荷
判定を行い合格と成ると作業ファイルに書き込み、その
後トリガファイルにそのフレームナンバーを書き込む事
によりホストコンピューターに送信される。
【0044】§9.保存データ作成 ホストコンピュータHSTは通信端末CTnから送られ
るAF−OFFデータに基づき、その車両を出荷してよ
いか否かの判定を行う。その結果、出荷してよいとの判
定がなされた場合は、フレームナンバーに基づき、検査
号機データファイルF6を検索して出荷判定された車両
の作業データを読み出す。そして、管理端末MTnは、
読みだした作業データに対し部品データ、締め付けデー
タおよび嵌合データにキーを付加し、図8に示す保存デ
ータの”工場出荷年月日”および”工場出荷時間”に現
在の時間を記入して保存データを作成し、保存用データ
ファイルF7に書き込む。この保存データを書き込んだ
後、管理端末MTnは、当該車両の作業データおよびA
F−ONデータを、各々検査号機データファイルF6お
よびALC受信ファイルF1から削除する。このよう
に、車両の出荷に伴い、その車両に対応したデータが管
理ファイルから自動的に削除されるので、管理ファイル
の容量が少なくて済む。また、管理ファイルとして容量
を少なくするのに伴い、ファイルのアクセスの際のレス
ポンスを高めることができ、システムの効率を向上させ
ることができる。また、特に検査号機データファイルF
6は、各作業端末WTがアクセスするので高いレスポン
スが要求される。しかし、上記の通り出荷車両のデータ
が検査号機データファイルF6から自動的に削除される
ので、作業端末WTは迅速に作業データの検索および書
換を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の製造行程から成る製造ラインの各製造行程毎に作
業制御手段を有すると共に、これらの各作業制御手段が
製造ラインを流れる被組立物の識別を行う被組立物識別
手段と、当該製造行程において被組立物に施される作業
結果を出力する組立検出手段と、各製造行程毎から出力
される作業結果を保存する記憶手段とを有し、さらに、
記憶手段内の夫々のファイル間のデータ授受を制御する
管理手段とを具備してなり、記憶手段は、ホストコンピ
ュータより該製造ラインにおいて組み立てられる被組立
物に関するデータを送受信する送受信ファイルと、各作
業制御手段に対応し、かつ、被組立物に対応した作業デ
ータを有する作業データファイルと、作業データファイ
ルの作業データに基づいて、作業を行った結果を組立検
出手段より作業制御手段を介して作業結果を書き込む検
査号機データファイルと、該製造ラインですべての工程
を終了後、検査号機データファイルのデータを保存する
為の保存ファイルとを設けたので、製品の製造時の経歴
を収集し、製品の仕様等に対応する組立の制御データと
共に一括して管理することができる製造経歴管理システ
ムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による製造経歴管理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例における各種管理ファイルおよびそ
れらを取り扱う各端末の関係を示す図である。
【図3】 同実施例において使用する管理ファイル内の
データフォーマットを示す図である。
【図4】 同実施例において使用する管理ファイル内の
データフォーマットを示す図である。
【図5】 同実施例において使用する管理ファイル内の
データフォーマットを示す図である。
【図6】 同実施例において使用する管理ファイル内の
データフォーマットを示す図である。
【図7】 同実施例において使用する管理ファイル内の
データフォーマットを示す図である。
【図8】 同実施例において使用する管理ファイル内の
データフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
MT1〜MT3……管理端末、WT……作業端末、FS
1〜FS3……ファイルサーバ、F1……ALC受信フ
ァイル、F2……ALC送信ファイル、F3……トリガ
ファイル、F4……作業テーブル、F6……検査号機デ
ータファイル、F7……保存用データファイル、HST
……ホストコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 G06F 17/60 B23Q 37/00 - 41/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製造工程からなる製造ラインを流
    れる被組立物の識別を行う被組立物識別手段と、当該製
    造工程において被組立物に施される作業結果を出力する
    組立検出手段とを備える作業制御手段を各製造工程毎に
    有し、前記各製造工程毎の作業制御手段に作業指示を行
    うと共に、該各製造工程毎の作業制御手段から出力され
    る作業結果を記憶する記憶手段と、前記記憶手段内の夫
    々のファイル間のデータ授受を制御する管理手段とを具
    備してなり、 前記記憶手段は、 ホストコンピュータより該製造ラインにおいて組み立て
    られる被組立物に関するデータを送受信する送受信ファ
    イルと、 前記各作業制御手段に対応し、かつ、被組立物に対応し
    た作業データを有する作業データファイルと、前記作業データファイルの作業データに基づいて、作業
    を行った結果を書き込む検査号機データファイルと、 該製造ラインですべての工程を終了後、前記検査号機デ
    ータファイルのデータを保存する為の保存ファイルとを
    有し、前記管理手段は、 前記送受信ファイルに被組立物に関するデータが書き込
    まれたことをきっかけにして、被組立物のデータを、前
    記作業データに付加するようにデータレイアウトを変更
    した後に前記検査号機データファイルに送信する ことを
    特徴とする製造経歴管理システム。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段内の夫々ファイル間を移動
    する際に送信元から受信先へ正常に移動したなら送信元
    のデータを管理手段によって削除する事を特徴とする請
    求項1項記載の製造経歴管理システム。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段内の夫々ファイルに存在す
    る夫々のテーブルデータを関連させるキーワードを設け
    た事を特徴とする請求項1項記載の製造経歴管理システ
    ム。
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