JP3307039B2 - ビデオ編集装置 - Google Patents

ビデオ編集装置

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JP3307039B2
JP3307039B2 JP31377993A JP31377993A JP3307039B2 JP 3307039 B2 JP3307039 B2 JP 3307039B2 JP 31377993 A JP31377993 A JP 31377993A JP 31377993 A JP31377993 A JP 31377993A JP 3307039 B2 JP3307039 B2 JP 3307039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複数台のVTR
(ビデオテープ記録・再生装置)を接続して、ビデオテ
ープの編集を行う場合に好適なビデオ編集装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数台のVTRのビデオテープか
ら再生される映像信号を編集して、1台のVTRのビデ
オテープに記録する場合に、例えば図5に示すシステム
構成のビデオ編集装置が使用されていた。図5におい
て、1及び2は第1及び第2の再生側VTRを示し、こ
の第1及び第2の再生側VTR1及び2でのビデオテー
プからの再生タイミングは、編集全体を制御するコント
ローラ7により制御されるようにしてある。
【0003】そして、第1の再生側VTR1から出力さ
れる映像信号V1を、ビデオエフェクタ3に供給する。
このビデオエフェクタ3では、コントローラ7の制御に
基づいて、必要により画像に特殊効果を付加する処理
(以下エフェクト処理と称する)を行う。そして、この
ビデオエフェクタ3が出力する映像信号を、ビデオスイ
ッチャ4に供給する。また、第2の再生側VTR2から
出力される映像信号V2を、ビデオスイッチャ4に供給
する。
【0004】そして、このビデオスイッチャ4でコント
ローラ7の制御に基づいて2系統の映像信号を適宜切換
えて、編集された1系統の映像信号V3とし、この映像
信号V3を記録側VTR6に供給してビデオテープに記
録させる。この記録側VTR6での記録動作も、コント
ローラ7の制御に基づいて行われる。また、システム構
成によっては、図5に破線で示すように、第2の再生側
VTR2から出力される映像信号V2もビデオエフェク
タ3に供給し、2系統の映像信号V1,V2を合成させ
る処理を行う。
【0005】そして、第1の再生側VTR1から出力さ
れる映像信号V1を、第1の副モニタ11に供給して表
示させると共に、第2の再生側VTR2から出力される
映像信号V2を、第2の副モニタ12に供給して表示さ
せる。また、ビデオスイッチャ4が出力する映像信号V
3を、主モニタ13に供給して表示させる。
【0006】そして、第1の再生側VTR1が出力する
音声信号A1と、第2の再生側VTR2が出力する音声
信号A2とを、オーディオミキサ5に供給し、コントロ
ーラ7の制御に基づいて、2系統の音声信号A1,A2
を1系統の音声信号A3に合成する混合処理を行う。そ
して、合成して得た音声信号A3を、記録側VTR6に
供給してビデオテープに記録させる。
【0007】そして、各再生側VTR1,2及び記録側
VTR6に装着されたビデオテープのタイムコードデー
タを、コントローラ7に伝送させ、このコントローラ7
で供給されるタイムコードに基づいて再生位置や記録位
置を判断して、各VTR1,2,6の再生動作や記録動
作を制御する。従って、各VTR1,2,6とコントロ
ーラ7との間は、双方向で通信ができる状態に接続させ
る。この接続には、例えばRS−232Cなどの規格の
通信用インターフェースを使用する。
【0008】そして、ビデオエフェクタ3,ビデオスイ
ッチャ4,オーディオミキサ5での処理は、コントロー
ラ7で対応したVTRのタイムコードが編集点のコード
になったとき、各処理装置3,4,5に処理を開始させ
る制御指令を伝送させ、処理を開始させる。
【0009】なお、ビデオエフェクタ3,ビデオスイッ
チャ4,オーディオミキサ5及びコントローラ7は、通
常はそれぞれ別体で構成され、それぞれが個別にマイク
ロコンピュータで構成されたコントローラを内蔵してい
る。また、コントローラ7としてはパーソナルコンピュ
ータが使用される場合がある。
【0010】このように構成された編集システムを使用
して、2台の再生側VTR1,2に装着されたビデオテ
ープに記録された映像素材に基づいて、記録側VTR6
に装着されたビデオテープに、編集された映像プログラ
ムを記録させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
システム構成で編集を行う場合には、接続された各VT
R1,2,6を正確に同期した状態で作動させる必要が
ある。即ち、このような編集装置で編集を行う場合に
は、1フレーム単位で正確に編集点を設定して、編集処
理を行う必要がある。このため、各VTR1,2,6の
再生動作や記録動作を1フレーム単位で正確に制御する
ために、編集点の数秒〜十数秒前から再生側と記録側の
テープ走行を開始させて、このテープ走行が同期するよ
うにテープ速度を制御させ、テープの走行位置が編集点
になった段階でフレーム同期がとれた状態となるように
する。
【0012】このような制御による編集処理をプリロー
ル編集と称するが、このプリロール編集で編集点を合わ
せるためには、各VTR1,2,6側のテープ走行状態
を厳密に制御するためにコントローラが複雑な走行速度
制御を行う必要があり、コントローラ側の負担が大きい
と共に、編集点よりもかなり前からテープ走行を開始さ
せる必要があり、実際にテープに記録される編集動作が
開始されるまでに時間がかかり、編集に要する時間が長
くなる不都合があった。
【0013】本発明の目的は、フレーム単位での精度の
高い編集が簡単な制御で短時間にできるビデオ編集装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、第1の映像信号再生手段1が接続される第
1の映像信号入力部21と、第2の映像信号再生手段2
が接続される第2の映像信号入力部22と、それぞれの
映像信号入力部21,22に得られる映像信号を切換え
る切換手段27と、この切換手段27で切換えられた映
像信号を出力し映像信号記録手段6が接続される映像信
号出力部28と、切換手段27の切換制御と第1,第2
の映像信号再生手段1,2の再生制御と映像信号記録手
段6の記録制御とを行う制御手段31とを備え、この制
御手段31の制御で、第1,第2の映像信号再生手段
1,2から所定の箇所の映像信号を再生させて切換手段
27で選択させると共に、この選択された映像信号を映
像信号記録手段6で記録させるビデオ編集装置におい
て、基準となる時間を計測するカウンタ33と、各再生
手段1,2及び記録手段6の絶対的な立ち上がり遅れ時
間を記憶する記憶手段34を設け、制御手段31は、
カウンタ33のカウント信号と、第1,第2の映像信号
再生手段1,2及び映像信号記録手段6から供給される
タイムコード信号との差から、絶対的な立ち上がり遅れ
時間データを検出して、記憶手段34に記憶させ、制御
手段31が、第1,第2の映像信号再生手段1,2又は
映像信号記録手段6を作動させるとき、記憶手段6に記
憶された絶対的な立ち上がり遅れ時間データを考慮し
て、作動タイミングを設定するようにしたものである。
【0015】また、上述した場合に第1,第2の映像信
号再生手段1,2及び映像信号記録手段6の中の何れか
2台を作動させるとき、記憶手段34に記憶された絶対
的な立ち上がり遅れ時間データより、この2台の立ち上
がり遅れ時間の相対的な差を制御手段31で判別し、こ
の判別した相対的な差だけ一方の再生手段又は記録手段
を作動させるタイミングを、本来制御するように設定さ
れたタイミングよりも早く作動させるようにしたもので
ある。
【0016】また、上述した場合に第1,第2の映像信
号再生手段1,2及び映像信号記録手段6の中の何れか
1台を作動させるとき、記憶手段34に記憶された絶対
的な立ち上がり遅れ時間データで示される分だけ再生手
段又は記録手段を作動させるタイミングを、本来制御す
るように設定されたタイミングよりも早く作動させるよ
うにしたものである。
【0017】
【0018】
【作用】本発明によれば、接続された映像信号再生手段
及び映像信号記録手段の絶対的な立ち上がり遅れ時間を
考慮して再生動作や記録動作を制御するので、立ち上が
り遅れ時間の違いに対応した制御を行うことで、編集点
になった時点で再生手段と記録手段とを正確に同期させ
ることが簡単にできる。特に、カウンタのカウント信号
と、各再生手段及び記録手段から供給されるタイムコー
ド信号との差から、絶対的な立ち上がり遅れ時間データ
を検出して記憶させることで、編集装置内での簡単な処
理で絶対的な立ち上がり遅れ時間データを得ることがで
きる。
【0019】また、上述した場合に何れか2台の再生手
段又は記録手段を作動させるとき、この2台の立ち上が
り遅れ時間の相対的な差だけ一方の再生手段又は記録手
段を作動させるタイミングを、本来制御するように設定
されたタイミングよりも早く作動させることで、編集点
になったときに2台の再生手段又は記録手段の再生位置
や記録位置が正確に設定した位置になり、2台の再生手
段又は記録手段を正確に同期させて編集処理ができる。
【0020】また、上述した場合に何れか1台の再生手
段又は記録手段を作動させるとき、この再生手段又は記
録手段を作動させるタイミングを、絶対的な立ち上がり
遅れ時間データで示される分だけ本来制御するように設
定されたタイミングよりも早く作動させることで、例え
ば既に1台の再生手段で再生動作が行われている状態
で、後から他の再生手段を作動させるときに、絶対的な
立ち上がり遅れ時間データで示される分だけ早く作動さ
せることで、簡単にこの2台を同期させることができ
る。
【0021】
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4を参
照して説明する。この図1〜図4において、従来例で説
明した図5に対応する部分には同一符号を付し、その詳
細説明は省略する。
【0023】図1は本例のビデオ編集装置とその周辺の
構成を示す図で、図中20はビデオ編集装置全体を示
し、このビデオ編集装置20は、供給される映像信号に
特殊効果を付加するエフェクタとしての機能と、複数の
入力映像を切換えるスイッチャとしての機能と、複数の
入力音声の混合状態を変えるオーディオミキサとしての
機能と、接続されたVTRの動作を制御する編集コント
ローラとしての機能とを1台で有するようにしたもの
で、図2に示すように、1台の編集装置20の前面部に
ビデオスイッチャ部20aとVTRコントロール部20
bとオーディオミキサ部20cとタイムコード表示部3
5とが配置されて構成される。そして、本例のビデオ編
集装置20は、図1に示すように、2台の再生側VTR
1,2と1台の記録側VTR6とが接続される。
【0024】このビデオ編集装置20の構成について説
明すると、第1及び第2の再生側VTR1及び2から再
生される映像信号を、それぞれ別の映像信号入力端子2
1,22に供給し、各入力端子21,22に得られる映
像信号を、それぞれ切換スイッチ23,24の固定接点
に供給する。そして、この切換スイッチ23,24の可
動接点の切換えで、第1のVTR1から供給される映像
信号と、第2のVTR2から供給される映像信号とを切
換える。この切換えは、この編集装置20のシステムコ
ントローラ31により制御される。
【0025】そして、切換スイッチ23で選択された映
像信号を、第1のフレームメモリ25に供給し、切換ス
イッチ24で選択された映像信号を、第2のフレームメ
モリ26に供給する。このそれぞれのフレームメモリ2
5,26は、映像信号に特殊効果を付加するエフェクト
処理を行うためのもので、例えば画面を複数に分割する
マルチ画面にしたり、モザイク状の映像にしたり、映像
の色を変化させたり、その他種々の処理ができるように
してある。このエフェクト処理は、システムコントロー
ラ31により制御される。但し、エフェクト処理をせず
に、フレームメモリからそのまま映像信号を出力させる
場合もある。
【0026】そして、各フレームメモリ25,26が出
力する映像信号を、スイッチャ部27に供給する。この
スイッチャ部27では、供給される2系統の映像信号の
中の何れかの映像信号を選択して出力する処理(場合に
よっては2系統の映像信号を合成して出力する)が行わ
れ、システムコントローラ31の制御に基づいて出力映
像信号の選択が行われる。そして、このスイッチャ部2
7で選択された映像信号を、映像信号出力端子28に供
給し、この出力端子28に接続された記録側VTR6に
供給する。
【0027】次に、このビデオ編集装置20のシステム
コントローラ31の周辺の構成について説明すると、本
例のシステムコントローラ31はマイクロコンピュータ
で構成され、装置の前面に配された操作キー32の操作
情報が供給され、この操作キー32の操作に基づいて各
種制御が行われる。また、このシステムコントローラ3
1には、タイムコードカウンタ33とメモリ34が接続
される。タイムコードカウンタ33は、内部に基準とな
る同期パルス発生手段を有し、発生される同期パルスを
カウントしてタイムコードデータを生成させる回路で、
得られたタイムコードデータをシステムコントローラ3
1に供給する。また、メモリ34は、設定された編集点
のデータなどの制御に必要なデータを記憶し、システム
コントローラ31が必要により記憶データを読出せるよ
うにしてある。
【0028】また本例においては、メモリ34に接続さ
れる各VTR1,2,6の立ち上がり遅れ時間データを
記憶するようにしてある。この立ち上がり遅れ時間デー
タについては後述する。
【0029】そして、システムコントローラ31には、
タイムコード表示部35が接続してあり、各VTRのタ
イムコードを表示するようにしてある。
【0030】また、この編集装置20と接続された各V
TR1,2,6は、その制御用端子が編集装置20の通
信端子36と接続され、この通信端子36を介してシス
テムコントローラ31から制御指令を各VTR1,2,
6に供給できるようにしてある。この制御指令の伝送
で、各VTR1,2,6の記録・再生動作が行われる。
また、各VTR1,2,6側からは通信端子36を介し
てシステムコントローラ31に、各VTRに装着された
ビデオテープのタイムコードデータが供給されるように
してある。
【0031】そして、システムコントローラ31では、
供給される各VTRのタイムコードを、タイムコード表
示部35に表示させると共に、各VTRのタイムコード
を判断して、記録や再生の制御を行う。ここで本例にお
いては、この記録や再生の制御を行うために、ビデオテ
ープをスタンバイ状態から再生状態や記録状態に立ち上
げる場合、上述したメモリ34に記憶された立ち上がり
遅れ時間のデータを使用して、制御するタイミングを若
干早めるようにしてある。この立ち上がり遅れ時間のデ
ータを使用した具体的な制御については後述する。
【0032】なお、音声信号のミキサ部の構成について
は図示しないが、各再生側VTR1,2から再生される
音声信号を混合して、記録側VTR6に供給するように
してある。
【0033】次に、本例の編集装置を使用して編集処理
を行う場合の動作を説明する。まず、本例の場合には、
初期設定として接続された各VTR1,2,6に絶対的
な立ち上がり遅れ時間データを記憶させる必要がある。
この絶対的な立ち上がり遅れ時間データの記憶処理につ
いて図3を参照して説明すると、この記憶処理時には接
続された各VTR1,2,6に映像信号が記録されたビ
デオテープを装着し、システムコントローラ31の制御
で、各VTR1,2,6のビデオテープの走行状態をス
タンバイ状態(即ち直ぐに再生を開始できる一時停止状
態)とする。このとき、各VTR1,2,6からシステ
ムコントローラ31に供給されるタイムコードのデータ
(即ちビデオテープの走行停止位置を示すデータ)を、
コントローラ31内のRAMに一時記憶させる。
【0034】そして次に、各VTR1,2,6に同時に
スタンバイを解除して再生を開始させる指令をシステム
コントローラ31から送信する(図3のa点)。このと
き同時に、システムコントローラ31に接続されたタイ
ムコードカウンタ33がカウントしているタイムコード
をシステムコントローラ31が判断する。このスタンバ
イ解除の指令の送信が行われることで、各VTR1,
2,6に装着されたビデオテープは直ちに走行を開始し
て映像信号の再生が行われる。
【0035】そして、タイムコードカウンタ33がカウ
ントするタイムコードが、図3のAに示すように、a点
のタイムコードから3秒経過したb点のタイムコードと
なったとき、システムコントローラ31が各VTR1,
2,6から供給されるタイムコードを判断した後、各V
TR1,2,6に再生を停止させる指令を送信する。
【0036】そして、このb点の各VTR1,2,6の
タイムコードと、コントローラ31に一時記憶されたス
タンバイ中の(即ちa点の)各VTR1,2,6のタイ
ムコードとを比較し、各VTR毎にタイムコードよりa
点からb点までの経過時間を求める。ここで、各VTR
1,2,6の走行速度が1倍速に立ち上がるまでには若
干の時間が必要であるので、この求めた経過時間は3秒
よりも短くなり、この求めた経過時間と3秒との差の時
間を、各VTR1,2,6の絶対的な立ち上がり遅れ時
間データとしてメモリ34に記憶させる。
【0037】このようにしてメモリ34に記憶される絶
対的な立ち上がり遅れ時間には、図3のB,C,Dに示
すように1台毎に差があり、通常はそれぞれ異なる値が
記憶される。このように絶対的な立ち上がり遅れ時間デ
ータをメモリ34に記憶させることで、この編集装置2
0の初期設定を終了する。
【0038】なお、ここでは3台同時に初期設定を行う
ようにしたが、1台ずつ個別にテープ走行させて、初期
設定を行うようにしても良い。また、何れか1台のVT
Rだけ他のVTRに変えた場合や、新たに別のVTRを
追加して接続した場合には、この新しく接続されたVT
Rの絶対的な立ち上がり遅れ時間データだけを測定し
て、メモリ34に記憶されたデータを更新させる。
【0039】次に、このように初期設定が行われたビデ
オ編集装置20で編集動作を行う場合の動作を、図4を
参照して説明する。
【0040】ここでは、最初の編集点(イン点IN1と
する)で、第1の再生側VTR1から再生した映像素材
P1を、記録側VTR6に記録させる処理を開始させ
る。そして、第2の編集点(イン点IN2とする)で、
第2の再生側VTR2から再生した映像素材P2に徐々
に切換えて記録側VTR6に記録させる。そして、第3
の編集点(アウト点OUT1)で、記録側VTR6への
記録を停止させる。この各イン点IN1,IN2,アウ
ト点OUT1のタイムコード位置のデータは、操作キー
32の所定の操作により、メモリ34に記憶される。な
お、このように途中で映像素材P1から映像素材P2に
切換える処理を行う場合には、映像素材P1をFROM
ソースと称し、映像素材P2をTOソースと称する。
【0041】このような編集が行われる状態について以
下説明するが、本例のビデオ編集装置20の場合にはプ
リロール編集を行うので、各イン点IN1,IN2の約
5秒前から対応したVTRを作動させて、イン点IN
1,IN2を通過するとき再生側,記録側双方のVTR
のテープ走行が安定するようにする。即ち、図4のA,
B,Cは、それぞれ第1の再生側VTR1の再生状態,
第2のVTR2の再生状態,記録側VTR6の記録状態
を示す図で、最初に第1の再生側VTR1と記録側VT
R6とを、それぞれのイン点IN1よりも時間t1,t
2だけ前の位置からテープ走行を開始させ、イン点IN
1になるまでプリロール走行させる。
【0042】ここで、本例の編集装置の場合にはプリロ
ール時間は基本的には5秒としてあり、時間t1,t2
も本来5秒となるのであるが、メモリ34に記憶された
立ち上がり遅れ時間を使用して、時間t1,t2の何れ
か一方を調整する。即ち、システムコントローラ31
が、メモリ34に記憶された第1の再生側VTR1の絶
対的な立ち上がり遅れ時間と、記録側VTR6の絶対的
な立ち上がり遅れ時間とを判断して、両遅れ時間の差を
検出する。そして、立ち上がり遅れ時間が長い方のVT
R1又は6をプリロール走行させる時間(t1又はt
2)を、この両遅れ時間の差だけ5秒よりも長くする
(即ち両遅れ時間の差だけ早く作動させる)。
【0043】例えば、記録側VTR6の立ち上がり遅れ
時間の方が、第1の再生側VTR1の立ち上がり遅れ時
間よりも時間t0 だけ長いとすると、イン点IN1の
(5秒+t0 )前から記録側VTR6をプリロール走行
させる指令をシステムコントローラ31から送ると共
に、イン点IN1の5秒前から第1の再生側VTR1を
プリロール走行させる指令システムコントローラ31か
ら送る。
【0044】このようにしてプリロール走行させる時間
を調整することで、両VTR1,6のテープ走行が同期
するようになり、イン点IN1になったときには、各V
TR1,6の走行位置が、正確にイン点IN1として設
定されたタイムコードの位置になり、イン点IN1から
映像素材P1(FROMソース)の再生及び記録が行わ
れる。
【0045】そして、この映像素材P1の記録を行って
いくと次のイン点IN2になり、第2の再生側VTR2
から再生した映像素材P2の記録に切換えるのである
が、第2の再生側VTR2も、このイン点IN2の約5
秒前からプリロール走行させて、他のVTR1,6のテ
ープ走行に同期させる。この場合のプリロール走行させ
る時間t3は、システムコントローラ31がメモリ34
に記憶された第2の再生側VTR2の絶対的な立ち上が
り遅れ時間を判断して、この遅れ時間だけ5秒より長く
プリロール走行させる時間t3を設定する。従って、絶
対的な立ち上がり遅れ時間だけ5秒よりも早く第2の再
生側VTR2をプリロール走行させる指令をシステムコ
ントローラ31から送り、プリロール走行させる。
【0046】このようにすることで、第2の再生側VT
R2のテープ走行位置がイン点IN2になった時点で、
このテープ走行が既に安定したテープ走行が行われてい
る他のVTR1,6と同期したものになり、イン点IN
2からの映像素材P2への切換えと、以後の映像素材P
2の記録側VTR6への記録が正確に同期して良好に行
われる。
【0047】そして、アウト点OUT1になると、記録
側VTR6への記録を停止させると共に、アウト点OU
T1から時間t4だけ各再生側VTR1,2をポストロ
ール走行させて、各VTR1,2,6をスタンバイ状態
とする。このポストロール走行させる時間t4は、例え
ば2秒とする。
【0048】このように本例の編集装置を使用して映像
素材の編集を行う場合に、2台のVTRを同時に走行開
始させる場合には、この2台のVTRの絶対的な立ち上
がり遅れ時間の差だけ、一方のVTRを早く走行開始さ
せてプリロール走行させ、既に走行している他のVTR
に同期させるために1台のVTRの走行を開始させる場
合には、このVTRの絶対的な立ち上がり遅れ時間だ
け、早く走行開始させてプリロール走行させるので、プ
リロール走行中に各VTRの走行速度を微調整しなくて
も、編集点(イン点)で各VTRの走行位置が正確に設
定したタイムコードの位置になり、1フレーム単位の精
度の高い編集が簡単な制御で実現できる。また、このよ
うにプリロール走行中に各VTRの走行速度を微調整し
なくても、自動的に編集点(イン点)で各VTRの走行
位置が設定した位置になることで、プリロール走行に必
要な時間を短くすることができ、編集に必要な時間を短
くすることができる。
【0049】なお、本例の場合でも、プリロール走行中
に各VTRの走行速度を微調整して、より正確に同期制
御が行われるようにしても良い。
【0050】また、上述実施例では2台の再生側VTR
と1台の記録側VTRとを使用する編集システムとして
構成したが、再生側VTRや記録側VTRの台数を増や
しても良い。また、VTR以外の映像記録装置や映像再
生装置(例えばビデオディスクを記録媒体として使用し
た記録・再生装置)を使用するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、接続された映像信号再
生手段及び映像信号記録手段の絶対的な立ち上がり遅れ
時間を考慮して再生動作や記録動作を制御するので、立
ち上がり遅れ時間の違いに対応した制御を行うことで、
編集点になった時点で再生手段と記録手段とを正確に同
期させることが簡単にでき、簡単に正確な制御ができる
ようになる。特に、カウンタのカウント信号と、各再生
手段及び記録手段から供給されるタイムコード信号との
差から、絶対的な立ち上がり遅れ時間データを検出して
記憶させることで、編集装置内での簡単な処理で絶対的
な立ち上がり遅れ時間データを得ることができ、立ち上
がり遅れ時間データに基づいた制御を行うための準備が
簡単にできるようになる。
【0052】また、上述した場合に何れか2台の再生手
段又は記録手段を作動させるとき、この2台の立ち上が
り遅れ時間の相対的な差だけ一方の再生手段又は記録手
段を作動させるタイミングを、本来制御するように設定
されたタイミングよりも早く作動させることで、編集点
になったときに2台の再生手段又は記録手段の再生位置
や記録位置が正確に設定した位置になり、2台の再生手
段又は記録手段を正確に同期させて編集処理ができ、1
フレーム単位で編集点を設定する編集が、簡単にできる
ようになる。
【0053】また、上述した場合に何れか1台の再生手
段又は記録手段を作動させるとき、この再生手段又は記
録手段を作動させるタイミングを、絶対的な立ち上がり
遅れ時間データで示される分だけ本来制御するように設
定されたタイミングよりも早く作動させることで、例え
ば既に1台の再生手段で再生動作が行われている状態
で、後から他の再生手段を作動させるときに、絶対的な
立ち上がり遅れ時間データで示される分だけ早く作動さ
せることで、簡単にこの2台を同期させることができ、
1フレーム単位で編集点を設定する編集が、簡単にでき
るようになる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の編集装置とその周辺の構成
を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例の編集装置の外観を示す平面
図である。
【図3】一実施例による立ち上がり時間の測定状態を示
す説明図である。
【図4】一実施例による各VTRの動作状態を示す説明
図である。
【図5】従来の編集システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 第1の再生側VTR 2 第2の再生側VTR 6 記録側VTR 20 ビデオ編集装置 21,22 映像信号入力端子 25 第1のフレームメモリ 26 第2のフレームメモリ 27 スイッチャ部 28 映像信号出力端子 31 システムコントローラ 32 操作キー 33 タイムコードカウンタ 34 メモリ 35 タイムコード表示部 36 通信用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 27/024 G11B 27/28 H04N 5/7826

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の映像信号再生手段が接続される第
    1の映像信号入力部と、 第2の映像信号再生手段が接続される第2の映像信号入
    力部と、 該それぞれの映像信号入力部に得られる映像信号を切換
    える切換手段と、 該切換手段で切換えられた映像信号を出力し映像信号記
    録手段が接続される映像信号出力部と、 上記切換手段の切換制御と上記第1,第2の映像信号再
    生手段の再生制御と上記映像信号記録手段の記録制御と
    を行う制御手段とを備え、 上記制御手段の制御で、上記第1,第2の映像信号再生
    手段から所定の箇所の映像信号を再生させて上記切換手
    段で選択させると共に、この選択された映像信号を上記
    映像信号記録手段で記録させるビデオ編集装置におい
    て、基準となる時間を計測するカウンタと、 上記各再生手段及び記録手段の絶対的な立ち上がり遅れ
    時間を記憶する記憶手段を設け、上記制御手段は、上記カウンタのカウント信号と、上記
    第1,第2の映像信号再生手段及び映像信号記録手段か
    ら供給されるタイムコード信号との差から、絶対的な立
    ち上がり遅れ時間データを検出して、上記記憶手段に記
    憶させ、 上記制御手段が、上記第1,第2の映像信号再生手段又
    は上記映像信号記録手段を作動させるとき、上記記憶手
    段に記憶された絶対的な立ち上がり遅れ時間データを考
    慮して、作動タイミングを設定するようにしたビデオ編
    集装置。
  2. 【請求項2】 上記第1,第2の映像信号再生手段及び
    上記映像信号記録手段の中の何れか2台を作動させると
    き、上記記憶手段に記憶された絶対的な立ち上がり遅れ
    時間データより、この2台の立ち上がり遅れ時間の相対
    的な差を上記制御手段で判別し、この判別した相対的な
    差だけ一方の再生手段又は記録手段を作動させるタイミ
    ングを、本来制御するように設定されたタイミングより
    も早く作動させるようにした請求項1記載のビデオ編集
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2の映像信号再生手段及び
    上記映像信号記録手段の中の何れか1台を作動させると
    き、上記記憶手段に記憶された絶対的な立ち上がり遅れ
    時間データで示される分だけ再生手段又は記録手段を作
    動させるタイミングを、本来制御するように設定された
    タイミングよりも早く作動させるようにした請求項1記
    載のビデオ編集装置。
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