JP3304117B2 - 真空断熱材パックの製造方法 - Google Patents

真空断熱材パックの製造方法

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JP3304117B2
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康明 谷本
一登 上門
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫などの断熱材と
して使用可能な真空断熱材パックの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の真空断熱材パックは、内部に10
-2Torr以下の真空度を保ったパ−ライトなどの無機
質発泡粉末をプラスチック−金属箔のラミネ−トフィル
ム容器で被覆していたが、長期に真空度を保ち断熱性能
を維持していくために金属箔の厚みを十分にとっていく
と、逆に金属箔の厚みを増すことにより表面熱伝導が増
して初期状態における真空断熱材パックの熱伝導率が大
きくなり、断熱性能が悪くなる欠点があった。
【0003】例えば、30μの厚みのアルミ箔で被覆す
る場合とそうでない場合とでは、初期値において0.0
080Kcal/mh℃と0.0060Kcal/mh
℃の有意差があった。そこで初期値に優れ経時変化の少
ない容器が必要となっていた。
【0004】このような問題点を解決する手段として実
開昭58−111498号公報に記載されているものが
ある。
【0005】実開昭58−111498号公報記載の内
容を図5及び図6を用いて説明する。
【0006】図において、31は真空断熱材パックでパ
−ライトなどの無機質発泡粉末32及び、プラスチック
−金属箔のラミネ−トフィルム33製の容器34から成
っている。 前記フィルム33の構成は外層35に20
μの厚みのポロプロピレンなどのプラスチックフィル
ム、中層36に30μの厚みのアルミ箔よりなる金属
箔、内層37に50μの厚みのポリエチレンなどのプラ
スチックフィルムから成っており、それぞれ接着されて
ラミネ−トフィルムとなっており、2枚のラミネ−トフ
ィルム33の間に前記無機質発泡粉末32を充填して外
周をシ−ルしている。
【0007】ここで中層36はシ−ル部38の接着内端
39から5mmの距離までの面を被覆している。
【0008】このような構造のラミネ−トフィルムを用
いることによって、シ−ル部に金属箔がないため、熱伝
導率の低い初期特性の優れた真空断熱材パックが得ら
れ、また、金属箔の無い部分が全体の表面積に対し微小
であるので、金属箔で完全に被覆されている場合と同等
の経時変化の少ない真空断熱材パックが得られることが
特徴となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のラミネ−トフィルムの製造にあたっては、容器の大
きさを50×50×4tcmとすると、外層のプラスチ
ックフィルムを53×53cmの大きさに切断し、中層
の金属箔を51.5×51.5cmの大きさに切断し、
さらに内層のプラスチックフィルムを53×53cmの
大きさに切断して、おのおのを貼り付けなければならな
い。
【0010】このような方法では、あらかじめ所定の大
きさに切断されているため、連続生産が困難であり、工
業的に安価で製造することができない問題があった。
【0011】また、中層の金属箔の取り付け位置がずれ
ると、ヒ−トシ−ル部において、上下の金属箔が接触し
てしまい、断熱性能が低下し安定した性能を得ることが
できない問題があった。
【0012】また従来の真空断熱材パックでは、断熱箱
体の壁面に貼り付けた場合、周縁のヒ−トシ−ル部が壁
面から離れているため、発泡断熱材を充填した時にヒ−
トシ−ル部と壁面との空間部に空洞が形成され、収縮に
よる外観不良が生じ製品品質を著しく損なう問題があっ
た。
【0013】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、工業的に安価に製造することができ、また安定
した性能を有する真空断熱材パックを得ることが出来る
と共に、製品品質の優れた断熱箱体を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明の真空断熱材パックの製造方法は、プ
ラスチックラミネ−トフィルムを真空成形した容器の一
部にプラスチック−金属箔ラミネ−トフィルムからなる
バリヤ材をヒ−トシ−ルにより取り付け、前記容器の内
部に連続気泡構造を有する芯材を充填し、その後プラス
チックラミネ−トフィルムからなる蓋材により周縁部を
ヒ−トシ−ルし内部を減圧した製造方法である。
【0015】
【作用】上記構成によって、真空成形後の容器にバリヤ
材をヒ−トシ−ルによって取り付ける為、取り付けが容
易であり連続生産が可能となり工業的に安価で製造する
ことができる。
【0016】また、真空成形によって容器が作られてい
るので、真空断熱パックを断熱箱体の壁面に取り付ける
場合、周縁のヒ−トシ−ル部が壁面に密着するような形
状にすることが可能となる為、発泡断熱材を充填した時
の空洞形成による収縮の発生がない製品品質の安定した
断熱箱体を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2、図
3、図4を用いて説明する。図1において、1は真空断
熱材パックで連続気泡の硬質ウレタンフォ−ムなどの芯
材2とプラスチックラミネ−トフィルム3を真空成形し
た容器4とプラスチック−金属箔ラミネ−トフィルム5
製のバリヤ材6とプラスチックラミネ−トフィルム7製
の蓋材8から成っている。
【0018】前記フィルム3および7の構成は、外層9
に30μの厚みの変性アクリルニトリルなどの耐薬品
性、耐ガスバリヤ性に優れたプラスチックフィルム、中
層10に20μの厚みのポリ塩化ビニリデンなどの耐ガ
スバリヤ性に優れたプラスチックフィルム、内層11に
30μの厚みの変性アクリルニトリルなどの耐薬品性、
耐ガスバリヤ性に優れたプラスチックフィルムからなっ
ており、それぞれ接着されてラミネ−トフィルムとなっ
ている。
【0019】また、前記フィルム5の構成は、外層12
に30μの厚みの変性アクリルニトリルなどの耐薬品
性、耐ガスバリヤ性に優れたプラスチックフィルム、中
層13に9μの厚みのアルミ箔よりなる金属箔、内層1
4に30μの厚みの変性アクリルニトリルなどの耐薬品
性、耐ガスバリヤ性に優れたプラスチックフィルムから
なっており、それぞれ接着されてラミネ−トフィルムと
なっている。
【0020】そして、前記容器4の内面に前記バリヤ材
6がヒ−トシ−ルなどの方法によって取り付けられ、そ
の後前記連続気泡構造の硬質ウレタンフォ−ムなどから
なる芯材2を充填し、内部を減圧後蓋材8をヒ−トシ−
ルすることによって密封されている。
【0021】以上の様な構成によって、金属箔を有する
バリヤ材6が部分的に貼り付けられる為、金属箔による
熱伝導が少なく優れた断熱性能が得られ、また、バリヤ
材6が容器4にのみ設けられているので、バリヤ材6の
貼り付け位置のずれによって上下の金属箔が接触するこ
ともなく、安定した性能が得られる。
【0022】この真空断熱材パックの製造方法につい
て、図3を用いて説明する。ラミネ−トフィルム15を
真空成形機16によって凹型に成形することによって成
形材17が得られる。
【0023】その後、成形材17の平面部18の内面に
所望の寸法のバリヤ材19をヒ−トシ−ル機20により
取り付け、連続硬質ウレタンフォ−ムの芯材21を充填
し蓋材22により相対する二辺をヒ−トシ−ルし、真空
チャンバ−23に設置し内部を減圧後、残りの相対する
二辺をヒ−トシ−ルし密閉することによって真空断熱材
パック24が得られる。
【0024】この様な方法によれば、金属箔を有するバ
リヤ材21をヒ−トシ−ルによって成形材17に取り付
ける為、取り付けが容易であり連続生産が可能となり工
業的に安価で製造することが可能となるのである。
【0025】図4において、25は断熱箱体で、内箱2
と、外箱27と、前記外箱27の内面に隙間なく取り
付けられた真空断熱材パック28と、前記内箱26と外
箱27によって形成された空間部29に充填された発泡
断熱材30からなっている。
【0026】以上の様な構成によって、真空断熱材パッ
ク28が外箱27の内面に隙間なく取り付けられている
為、内箱26と外箱27によって形成された空間部29
に発泡断熱材30を充填した場合の空洞形成がなく、収
縮のない製品品質の安定した断熱箱体を得ることが出来
る。
【0027】尚、真空断熱材パック28を内箱26の外
面に取り付ける場合は、蓋材22のの構成材料をバリヤ
材19と同じく外層9に30μの厚みの変性アクリルニ
トリルなどの耐薬品性、耐ガスバリヤ性に優れたプラス
チックフィルム、中層10に9μの厚みのアルミ箔より
なる金属箔、内層11に30μの厚みの変性アクリルニ
トリルなどの耐薬品性、耐ガスバリヤ性に優れたプラス
チックフィルムからなるラミネ−トフィルムを用いた方
が、良い性能が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、真空成形後の容
器にバリヤ材をヒ−トシ−ルにより取り付ける為、取り
付けが容易であり連続生産が可能となり工業的に安価で
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における真空断熱材パック
製造方法で作られた真空断熱材パックの断面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】a 真空成形前のシ−ト状のラミネ−トフィル
ムの断面図 b 真空成形機により容器状に成形するところを表わす
断面図 c 容器内面にヒ−トシ−ル機によりバリヤ材を貼り付
けるところを表わす断面図 d 真空チャンバ−により真空断熱材パックの内部を減
圧するところを表わす断面図
【図4】本発明の一実施例における断熱箱体の断面図
【図5】従来の真空断熱材パックの断面図
【図6】図5の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 真空断熱材パック 2 芯材 4 容器 6 バリヤ材 8 蓋材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−209700(JP,A) 特開 昭61−101789(JP,A) 特開 平1−189479(JP,A) 実開 平4−64089(JP,U) 実開 昭62−200578(JP,U) 実開 平1−14996(JP,U) 実開 昭62−102093(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/02 F16L 59/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックラミネ−トフィルムを真空
    成形した容器の一部にプラスチック−金属箔ラミネ−ト
    フィルムからなるバリヤ材をヒ−トシ−ルにより取り付
    け、前記容器の内部に連続気泡構造を有する芯材を充填
    し、その後プラスチックラミネ−トフィルムからなる蓋
    材により周縁部をヒ−トシ−ルし内部を減圧した真空断
    熱材パックの製造方法。
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