JP3303210B2 - パワートレインの制御装置 - Google Patents

パワートレインの制御装置

Info

Publication number
JP3303210B2
JP3303210B2 JP5987792A JP5987792A JP3303210B2 JP 3303210 B2 JP3303210 B2 JP 3303210B2 JP 5987792 A JP5987792 A JP 5987792A JP 5987792 A JP5987792 A JP 5987792A JP 3303210 B2 JP3303210 B2 JP 3303210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
lock
control
lean
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5987792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05263917A (ja
Inventor
勝彦 坂本
一智 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5987792A priority Critical patent/JP3303210B2/ja
Publication of JPH05263917A publication Critical patent/JPH05263917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3303210B2 publication Critical patent/JP3303210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップ制御可能
なトルクコンバータ付自動変速機を備えたパワートレイ
ンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用等のエンジンにおいて、燃費の
向上等の観点から、エンジンの特定運転領域において空
燃比を理論空燃比(A/F=14.7)よりリーン側
(例えばA/F=22)に制御することが行われてい
る。このように空燃比リーン制御を行うエンジンでは、
例えばエンジンの負荷と回転数によって予めリーン領域
が設定され、エンジンの負荷と回転数がこのリーン領域
となった時に通常運転からリーン運転に切り換えられ、
また、リーン領域外となった時にリーン運転から通常運
転に戻される。
【0003】一方、自動変速機として、ロックアップ制
御可能なトルクコンバータ付自動変速機が一般に知られ
ている。この種の自動変速機では、トルクコンバータの
入出力軸間を断接するロックアップクラッチが設けら
れ、その締結側油圧室と解放側油圧室のそれぞれの制御
油圧の調整によって該ロックアップクラッチの締結力の
調整がなされ、動力伝達のスリップ状態が形成されるよ
うになっている。そして、上記ロックアップクラッチが
締結状態から解放状態に切り換わると、トルクが増大す
るとともにエンジン回転数が増大し、また、効率は低下
するという特性を示す。
【0004】また、上記のようなロックアップ制御可能
なトルクコンバータ付自動変速機を休筒エンジンを搭載
した車両に使用することが、例えば実開昭62−166
356号公報において提案されている。該公報に記載の
ものでは、全気筒作動運転と一部気筒作動運転(休筒運
転)の切り換えを行う際、一部気筒作動運転前後の所定
の期間ロックアップクラッチの締結を禁止してトルクコ
ンバータによりトルク伝達を行うようにし、それによっ
て通常運転から休筒運転あるいは休筒運転から通常運転
への切り換わり時のトルクショックを緩和するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空燃比リー
ン制御を行うエンジンとロックアップ制御可能なトルク
コンバータ付自動変速機とを組み合わせて使用する場
合、エンジン側で、通常運転からリーン運転あるいはリ
ーン運転から通常運転に切り換わった時に出力変動によ
ってトルクショックが発生し、一方、自動変速機側で
は、ロックアップクラッチが締結状態から解放状態ある
いは解放状態から締結状態に切り換わった時にやはりト
ルクショックが発生するという問題がある。ここで、通
常運転とリーン運転との間の切り換わり時のトルクショ
ックについては、その切り換えを徐々に行うことによっ
て解消することも考えられるが、このように徐々に切り
換えを行ったのでは、その切り換え時に排気ガス中の窒
素酸化物(NOX)の濃度がピークとなるA/F値を通
過することとなって排気浄化性能が悪化してしまう。
【0006】また、上記公報には、全気筒作動運転と休
筒運転の切り換えを行う際、休筒運転前後の所定の期間
ロックアップクラッチを解放することによりこれら全気
筒運転,休筒運転間の切り換え時のトルクショックを緩
和するようにしたものが開示されているが、このような
技術をリーン制御を行うエンジンに適用したとしても、
ロックアップクラッチの切り換え時のトルクショックに
ついては依然として解消することができない。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、ロックアップ制御可能なトルクコンバータ付
自動変速機を備えたパワートレインにおいて、エンジン
の出力変動に基づくトルクショックを防止し、同時にロ
ックアップクラッチの切り換え時におけるトルクショッ
クを防止することができるようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの高
負荷時にのみエンジン側のトルクが急変するのと同時に
自動変速機のロックアップクラッチを締結側もしくは解
放側に切り換えるよう制御することにより上記目的を達
成したものである。すなわち、本発明に係るパワートレ
インの制御装置は、トルクコンバータと該トルクコンバ
ータの入出力軸間を断接するロックアップ手段を有する
自動変速機を備えたパワートレインの制御装置に係り、
図1(a)に示すように、エンジンの運転状態を検出す
る運転状態検出手段の出力を受け、エンジンの運転状態
が空燃比リーン制御のための設定領域内にあるか否かを
判定するリーン判定手段と、このリーン判定手段の出力
を受け、エンジンの運転状態が設定領域内にある時に空
燃比調整手段を制御してエンジンの空燃比を理論空燃比
よりリーン側に制御する空燃比リーン制御手段と、リー
ン判定手段の出力を受け、エンジンの高負荷時にのみ
燃比リーン制御手段によるリーン制御の開始と同時にロ
ックアップ手段の締結状態を解放側へ制御するロックア
ップ締結状態制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るパワートレインの制御
装置は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手
段の出力を受け、エンジンの運転状態が空燃比リーン制
御のための設定領域内にあるか否かを判定するリーン判
定手段と、このリーン判定手段の出力を受け、エンジン
の運転状態が設定領域内にある時に空燃比調整手段を制
御してエンジンの空燃比を理論空燃比よりリーン側に制
御する空燃比リーン制御手段と、リーン判定手段の出力
を受け、エンジンの高負荷時にのみ空燃比リーン制御手
段によるリーン制御の終了と同時にロックアップ手段の
締結状態を締結側へ制御するロックアップ締結状態制御
手段を備えたものとすることができる。
【0010】本発明に係るパワートレインの制御装置
は、また、図1(b)に示すように、エンジンの外部負
荷の作動状態を検出する作動状態検出手段と、この作動
状態検出手段の出力を受け、エンジンの高負荷時にのみ
外部負荷の作動と同時にロックアップ手段の締結状態を
解除側へ制御するロックアップ締結状態制御手段を備え
るよう構成することができる。
【0011】また、同パワートレインの制御装置は、エ
ンジンの外部負荷の作動状態を検出する作動状態検出手
段と、この作動状態検出手段の出力を受け、エンジンの
高負荷時にのみ外部負荷の作動解除と同時にロックアッ
プ手段の締結状態を締結側へ制御するロックアップ締結
状態制御手段を備えたものとすることもできる。
【0012】ここで、低負荷時は高負荷時に比べエンジ
ン回転数の変化量に対する出力の変化量が小さいことか
ら、上記のようなロックアップ手段の締結状態の制御を
エンジンの低負荷時に行うと、この制御によってかえっ
てトルクショックを引き起こすこととなるため、該制御
は高負荷時にのみ行うようにするのがよい。
【0013】
【作用】エンジンが通常運転からリーン運転に移行した
時やエンジンに外部負荷が作動した時には、エンジンの
高負荷時にのみこれらリーン運転への移行もしくは外部
負荷の作動と同時にロックアップ手段の締結状態が解放
側へ制御され、それによってエンジン側のトルクの急激
な低下がトルクコンバータのトルクの増大により吸収さ
れ、トルクショックが回避される。
【0014】また、上記とは逆に、エンジンがリーン運
転から通常運転に移行した時や外部負荷の作動が解除し
た時には、エンジンの高負荷時にのみこれら通常運転へ
の移行もしくは外部負荷の作動解除と同時にロックアッ
プ手段の締結状態が締結側へ制御され、それによってエ
ンジン側のトルクの急激な増加がトルクコンバータのト
ルクの減少により打ち消され、やはりトルクショックが
回避される。
【0015】ここで、上記のようなロックアップ手段の
締結状態の制御はエンジンの低負荷時に行うと、この制
御によってかえってトルクショックを引き起こすことと
なるため、該制御は高負荷時にのみ行われる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】図2は本発明の一実施例の全体システム
図、図3は同実施例における自動変速機の要部構成およ
び油圧回路を示す図である。
【0018】この実施例において、エンジン1は、シリ
ンダ2と、該シリンダ2内を往復動するピストン3と、
シリンダ2の上部を覆うシリンダヘッド4を備え、これ
らシリンダ2,シリンダヘッド4およびピストン3の上
面によって燃焼室5が画成されている。また、上記シリ
ンダヘッド4には、燃焼室5に開口する吸気ポート6お
よび排気ポート7が形成され、これら吸気ポート6およ
び排気ポート7を開閉する吸気弁8および排気弁9が設
けられている。そして、吸気ポート6に連通する吸気通
路10が設けられ、該吸気通路10の上流端はエアクリ
ーナ11を介して大気に開放されている。また、上記吸
気通路10には、エアクリーナ11の下流に吸入空気量
を計測するエアフローセンサ12が設けられ、その下流
に吸入空気量を調整するスロットル弁13が設けられて
いる。また、スロットル弁13の下流にはサージタンク
14が形成され、該サージタンク14の更に下流に位置
して吸気ポート6近傍に燃料噴射弁15が配設されてい
る。また、排気ポート7には排気通路16が接続されて
いる。
【0019】燃料噴射弁15はCPU等を備えたエンジ
ンコントロールユニット17によって制御される。エン
ジンコントロールユニット17には、エアフローセンサ
12からの吸入空気量信号,クランク角センサ18から
のクランク角信号,ディストリビュータの作動状態から
エンジン回転数を検出する回転数センサ19の出力信
号,スロットル弁13に付設されたスロットルセンサ2
0の出力信号,エンジンの冷却水温度を検出する冷却水
温度センサ21の出力信号および排気通路16に設けた
2センサ(図示せず)からの空燃比信号等が入力さ
れ、それらに基づいて燃料噴射量および噴射時期の演算
が行われる。エンジン1の空燃比制御は燃料噴射弁15
による燃料噴射量の制御によって行われる。エンジンコ
ントロールユニット17には、予め、図4に示すような
エンジン回転数とエンジン負荷に応じた空燃比(A/
F)設定のためのマップが記憶されており、低負荷低回
転側に設定されたリーン領域では理論空燃比より薄い空
燃比(A/F=22)を目標空燃比とするリーンフィー
ドバック制御が行われ、また、それより高負荷高回転側
の領域では理論空燃比を目標空燃比とする所謂λ=1フ
ィードバック制御が行われる。また、さらに高負荷高回
転側の領域では理論空燃比より濃いリッチ設定(A/F
=13)の空燃比制御が行われる。
【0020】また、上記エンジン1の出力軸22には該
出力軸22の動力を後段に伝達するトルクコンバータ2
3を備えた自動変速機24が連結されている。ここで、
トルクコンバータ23は、図3に示すように、エンジン
出力軸22に連結されて一体回転するポンプ25と、該
ポンプ25に対峙して配置されたタービン26と、これ
らの両者間に配置されてトルク増倍作用を行うステータ
27を備えている。上記タービン26にはコンバータ出
力軸28の前端部が連結され、該コンバータ出力軸28
の後端部には例えば前進4段,後退1段の変速歯車機構
(図示せず)が連結されている。また、上記タービン2
6とその前方に配置されたコンバータケース29との間
には、トルクコンバータ23の入出力軸であるエンジン
出力軸22とコンバータ出力軸28の間を断接するロッ
クアップクラッチ30が設けられている。
【0021】上記ロックアップクラッチ30には、その
後方(図中左方)および前方(図中右方)にそれぞれ締
結側油圧室31および解放側油圧室32がそれぞれ形成
されている。そして、締結側油圧室31には締結側油圧
通路33を介して締結油圧が供給され、一方、解放側油
圧室32には解放側油圧通路34を介して解放油圧が供
給される。また、締結側油圧通路33の途中には圧力調
整弁35が介設され、一方、解放側油圧通路34の途中
には圧力調整弁36が介設されている。これら圧力調整
弁35,36は同一構造であって、それぞれ、スプール
35a;36aと該スプール35a;36aを図中右方
向に付勢するスプリング35b;36bとドレンポート
35c;36cを備え、スプール35a;36aの図中
右端にはそれぞれ制御油圧通路37;38を介して制御
油圧が作用している。また、各制御油圧通路37,38
の途中には制御油圧を調整するデューティソレノイド3
9,40がそれぞれ設けられている。このような構成に
おいて、各デューティソレノイド39,40のデューテ
ィ率Dを制御することにより各制御油圧通路37,38
のドレンポート35c,36cへの開放率が調整され、
それによってロックアップクラッチ30の締結側油圧室
31および解放側油圧室32のそれぞれの油圧が調整さ
れて該ロックアップクラッチ30の締結力が調整され
る。
【0022】上記デューティソレノイド39,40は、
ミッションコントロールユニット41からの信号によっ
て作動される。このミッションコントロールユニット4
1にはエンジンコントロールユニット17からの制御信
号が入力される。また、該ミッションコントロールユニ
ット41には、予め、図示しない変速マップが記憶され
ている。この変速マップは、横軸に車速を、縦軸にスロ
ットル弁開度をとって、シフトアップおよびシフトダウ
ンの各変速ラインと、ロックアップ作動領域をそれぞれ
設定したものである。
【0023】本実施例では、所定の高負荷運転時に、エ
ンジンが通常運転(λ=1運転)からリーン運転に移行
したか否かをエンジンコントロールユニット17によっ
て判定し、リーン運転に移行した時には、ミッションコ
ントロールユニット41によって移行後一定時間はロッ
クアップ作動領域にあってもロックアップクラッチ30
の締結状態を解放側に制御するようにする。その際、図
5に示すように、速度比e(タービン回転数Ntとエン
ジン回転数Neの比Nt/Ne)を、リーン運転への移
行と同時に基本速度比e0からスリップ率を大きくする
方向に所定値まで持ち上げ、その後この速度比をスリッ
プ率が小さくなる方向に向けて徐々に変化させ、そし
て、該速度比が所定値に達した後はその値に保持するよ
うに制御する。一方、リーン運転から通常運転に移行し
た時にはロックアップクラッチ30の締結状態を上記と
は逆に締結側(スリップ率小側)に制御して速度比eを
基本速度比e0に設定する。
【0024】図6および図7は、この実施例における上
記制御を実行するフローチャートである。ここでS1〜
S17は各ステップを示す。このフローチャートによる
制御では、スタートして、まずS1で初期化し、次いで
S2でエンジン回転数,吸入空気量といった各種信号を
読み込むことによってエンジンの運転状態を検出する。
そして、S3で基本速度比e0を設定する。
【0025】次に、S4で、エンジンが低負荷運転か高
負荷運転かを判定する。これは、図8に示すように、エ
ンジンの低負荷運転時(スロットル弁の開度が小さい
時)には高負荷運転時(同開度が大きい時)に比べエン
ジン回転数の変化量に対する出力の変化量が小さいこと
から、本実施例のロックアップクラッチの制御は高負荷
時にのみ行うようにするためである。そして、この判定
がNOすなわち高負荷運転であるというときには、次に
S5でエンジンがリーン運転にあるかどうかを図4のマ
ップによって判定する。
【0026】この判定がYESすなわちリーン運転であ
るというときには、S6へ進んで補正速度比eLに所定
値Aをセットし、次いでS7で前回リーンであったかど
うかを判定する。そして、この判定がNOすなわち今回
初めてリーンになったというときには、S8で補正速度
比eCに所定値Bをセットし、一方、S7の判定がNO
すなわち前回からリーンであったというときには、S9
で補正速度比eCが零かどうかを見て、零でなければ、
S10で補正速度比eCを前回のeC値に微小分ΔeC
えた形でセットして次のステップS12へ進み、また、
S9の判定でeが零であればeをそのまま零にセッ
トして次のステップS12へ進む。
【0027】一方、S4の判定がYESすなわち低負荷
運転であるというとき、および、S5の判定がNOすな
わちリーン運転でないというときには、いずれもこの制
御を行う必要はないので、S11で各補正速度比eL
Cの値を零にセットして次のステップS12へ進む。
【0028】次のS12では、目標速度比eTを基本速
度比e0に上記各補正速度比eL,eCを加算する形で求
める。但し、eTはスリップ率が大きいほど0に近付
き、小さいほど1に近付くような値であるため、実際に
は、e0から各補正速度比eL,eCの和を差し引いた形
となる。
【0029】次に、S13で実際の速度比eをタービン
回転数Ntおよびエンジン回転数Neの検出値から演算
により求め、次のS14で、こうして求めた速度比eが
目標速度比eTより大きいかどうかを判定する。
【0030】そして、e≦eTというときには、S15
へ進んで、締結側のデューティソレノイド39のデュー
ティ率D1を大きくするとともに、解放側のデューティ
ソレノイド40のデューティ率D2を小さくする方向に
制御する。一方、e>eTというときには、S16へ進
んで、締結側のデューティソレノイド39のデューティ
率D1を小さくするとともに、解放側のデューティソレ
ノイド40のデューティ率D2を大きくする方向に制御
する。そして、いずれの場合も、S17で各デューティ
率D1,D2によりそれぞれのデューティソレノイド39
(#1),40(#2)を駆動して、S2へリターンす
る。
【0031】上記実施例においては、ロックアップクラ
ッチのスリップ率の制御をエンジンの通常運転,リーン
運転間での切り換わり時に行うようにしたものを説明し
たが、他の要因でエンジン出力が変動する場合に上記と
同様の制御を行うようにする実施例も可能である。その
一例として、エンジンに例えばエアコンや電気負荷等の
外部負荷がかかった場合に、該外部負荷の作動と同時に
ロックアップクラッチの締結状態を解放側に制御し、ま
た、外部負荷の作動解除と同時にロックアップクラッチ
の締結状態を締結側に制御するよう構成することがで
き、こうすることで、外部負荷の作動時および作動解除
時におけるトルクショックを防止することが可能とな
る。その場合、図6,図7に示すフローチャートにおい
て、S5を外部負荷がオンであるかどうかを判定するス
テップに置き換えるとともに、S7を前回外部負荷がオ
ンであったかどうかを判定するステップに置き換えるよ
うにするとよい。
【0032】なお、上記各実施例においては、通常運転
からリーン運転への移行時もしくは外部負荷の作動時に
おけるスリップ率の制御を、図5もしくは図9の一点鎖
線で示すように、リーン運転への移行もしくは外部負荷
の作動と同時に速度比eを基本速度比e0からスリップ
率が大きくなる方向に所定値まで持ち上げ、その後該速
度比をスリップ率が小さくなる方向に向けて徐々に変化
させ、所定値に達した後はその値に保持するような特性
により行うものを説明したが、このスリップ率の制御特
性は、上記以外に、図9の実線もしくは破線で示すよう
な特性とすることもできる。すなわち、実線で示す特性
の場合、リーン運転への移行もしくは外部負荷の作動と
同時に速度比eを所定値まで持ち上げた後、リーン運転
もしくは外部負荷の作動が終了するまでその値を保持す
るようにしている。また、破線で示す特性の場合、リー
ン運転への移行もしくは外部負荷の作動と同時に速度比
eを所定値まで持ち上げた後、スリップ率が小さくなる
方向に向けて基本速度比e0まで変化させるようにして
いる。上記実線のような特性にすると、通常運転からリ
ーン運転およびリーン運転から通常運転への切り換え時
もしくは外部負荷の作動時および作動解除時のいずれに
おいてもトルクショックを防止することができるが、一
点鎖線で示す特性のものに比べて燃費がやや落ちること
となる。また、上記破線のような特性にすると、燃費の
点では一点鎖線で示すものより良いが、リーン運転から
通常運転への復帰時もしくは外部負荷の作動解除時のト
ルクショックは避けられない。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ロックアップ制御可能なトルクコンバータ付自動変
速機を備えたパワートレインにおいて、エンジンの出力
変動に基づくトルクショックを防止することができ、同
時にロックアップクラッチの切り換え時におけるトルク
ショックも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図
【図2】本発明の一実施例の全体システム図
【図3】本発明の一実施例における自動変速機の要部構
成および油圧回路を示す図
【図4】本発明の一実施例における空燃比フィードバッ
ク制御の領域図
【図5】本発明の一実施例におけるスリップ率制御の制
御特性図
【図6】本発明の一実施例におけるスリップ率制御を実
行するフローチャート(前段)
【図7】本発明の一実施例におけるスリップ率制御を実
行するフローチャート(後段)
【図8】本発明の一実施例におけるスリップ率制御に係
るエンジン回転数と出力との関係を示す説明図
【図9】本発明の一実施例におけるスリップ率制御の制
御特性の変形例を示す図
【符号の説明】
1 エンジン 12 エアフローセンサ 15 燃料噴射弁 17 エンジンコントロールユニット 19 回転数センサ 22 出力軸 23 トルクコンバータ 24 自動変速機 28 コンバータ出力軸 30 ロックアップクラッチ 39,40 デューティソレノイド 41 ミッションコントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/04 305 F02D 41/04 305G (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 41/00 - 41/28 F02D 29/00 F02D 41/00 - 41/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータと該トルクコンバータ
    の入出力軸間を断接するロックアップ手段を有する自動
    変速機を備えたパワートレインの制御装置であって、エ
    ンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段の出力を
    受け、エンジンの運転状態が空燃比リーン制御のための
    設定領域内にあるか否かを判定するリーン判定手段と、
    前記リーン判定手段の出力を受け、エンジンの運転状態
    が前記設定領域内にある時に空燃比調整手段を制御して
    該エンジンの空燃比を理論空燃比よりリーン側に制御す
    る空燃比リーン制御手段と、前記リーン判定手段の出力
    を受け、エンジンの高負荷時にのみ前記空燃比リーン制
    御手段によるリーン制御の開始と同時に前記ロックアッ
    プ手段の締結状態を解放側へ制御するロックアップ締結
    状態制御手段を備えたことを特徴とするパワートレイン
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 トルクコンバータと該トルクコンバータ
    の入出力軸間を断接するロックアップ手段を有する自動
    変速機を備えたパワートレインの制御装置であって、エ
    ンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段の出力を
    受け、エンジンの運転状態が空燃比リーン制御のための
    設定領域内にあるか否かを判定するリーン判定手段と、
    前記リーン判定手段の出力を受け、エンジンの運転状態
    が前記設定領域内にある時に空燃比調整手段を制御して
    該エンジンの空燃比を理論空燃比よりリーン側に制御す
    る空燃比リーン制御手段と、前記リーン判定手段の出力
    を受け、エンジンの高負荷時にのみ前記空燃比リーン制
    御手段によるリーン制御の終了と同時に前記ロックアッ
    プ手段の締結状態を締結側へ制御するロックアップ締結
    状態制御手段を備えたことを特徴とするパワートレイン
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 トルクコンバータと該トルクコンバータ
    の入出力軸間を断接するロックアップ手段を有する自動
    変速機を備えたパワートレインの制御装置であって、エ
    ンジンの外部負荷の作動状態を検出する外部負荷検出手
    段と、該外部負荷検出手段の出力を受け、エンジンの高
    負荷時にのみ外部負荷の作動と同時に前記ロックアップ
    手段の締結状態を解放側へ制御するロックアップ締結状
    態制御手段を備えたことを特徴とするパワートレインの
    制御装置。
  4. 【請求項4】 トルクコンバータと該トルクコンバータ
    の入出力軸間を断接するロックアップ手段を有する自動
    変速機を備えたパワートレインの制御装置であって、エ
    ンジンの外部負荷の作動状態を検出する外部負荷検出手
    段と、該外部負荷検出手段の出力を受け、エンジンの高
    負荷時にのみ外部負荷の作動解除と同時に前記ロックア
    ップ手段の締結状態を締結側へ制御するロックアップ締
    結状態制御手段を備えたことを特徴とするパワートレイ
    ンの制御装置。
JP5987792A 1992-03-17 1992-03-17 パワートレインの制御装置 Expired - Fee Related JP3303210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5987792A JP3303210B2 (ja) 1992-03-17 1992-03-17 パワートレインの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5987792A JP3303210B2 (ja) 1992-03-17 1992-03-17 パワートレインの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05263917A JPH05263917A (ja) 1993-10-12
JP3303210B2 true JP3303210B2 (ja) 2002-07-15

Family

ID=13125823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5987792A Expired - Fee Related JP3303210B2 (ja) 1992-03-17 1992-03-17 パワートレインの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3303210B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05263917A (ja) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5184577A (en) Running state control system for motor vehicle
US5101687A (en) Shift control system and method using a main throttle and a sub throttle valve for torque control for automatic transmissions
US6023647A (en) Output torque control system for internal combustion engines for vehicles
US5468195A (en) Apparatus and method for control of a vehicle fitted with an automatic continuously variable transmission
US5890994A (en) Output torque control system for internal combustion engines for vehicles
US5443594A (en) Air-fuel ratio control apparatus of vehicle equipped with automatic transmission
JP3303210B2 (ja) パワートレインの制御装置
US5580329A (en) Supercharger control system for engines
JP2883418B2 (ja) 流体継手の締結力制御装置
JP2862643B2 (ja) 自動変速機及びエンジンの制御装置
JPH0942000A (ja) 内燃機関の出力制御装置
JPS6250325B2 (ja)
JP2949157B2 (ja) 車両のクリープ防止制御の解除装置
JPH01178736A (ja) 自動変速機を備えた車両用の内燃機関の制御装置
JP3307015B2 (ja) リーンバーンエンジンと無段変速機の総合制御装置
JP2933730B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3125260B2 (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JP2748663B2 (ja) 自動変速機およびエンジンの制御装置
JP3493987B2 (ja) 車両の制御装置
JP2784277B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3330191B2 (ja) エンジンと自動変速機の総合制御装置
JP2864678B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2871019B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH03168466A (ja) 車両のエンジン制御装置
JPH0551782B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees