JP3301430B2 - プラスチックレンズ用プライマー組成物 - Google Patents

プラスチックレンズ用プライマー組成物

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JP3301430B2
JP3301430B2 JP2000110925A JP2000110925A JP3301430B2 JP 3301430 B2 JP3301430 B2 JP 3301430B2 JP 2000110925 A JP2000110925 A JP 2000110925A JP 2000110925 A JP2000110925 A JP 2000110925A JP 3301430 B2 JP3301430 B2 JP 3301430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観が改善され、
かつ、耐摩耗性、耐衝撃性、染色性、反射防止性、耐候
性、耐薬品性、被覆膜の付着性の優れたプラスチックレ
ンズを製造するためのプラスチックレンズ用プライマー
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、眼鏡用の素材としてガラスに比べ
て軽いプラスチックが注目を浴びており、それを受けて
高屈折率、低色収差のプラスチックレンズが数多く提供
されている。一般にプラスチックレンズは非常に傷つき
易いという欠点を有しているため、通常はレンズの表面
にシリコン系その他のハードコート膜が設けられ、さら
にハードコート膜の上に、像のチラツキの原因である表
面反射を抑えるために無機物質を蒸着した反射防止膜が
設けられた状態で提供されている。
【0003】通常、ハードコート層の屈折率は1.40
〜1.50の範囲にあり、プラスチックレンズ基材は通
常1.50以上の屈折率を有する。この屈折率との差が
大きくなると、ハードコート層の膜厚が均一ならば問題
はないが、もし、膜厚が不均一だと干渉縞が見え、外観
上、非常に見苦しいレンズになる。しかしながらハード
コート層の膜厚を均一にすることは、生産上非常に困難
である。
【0004】この問題を解決するために、特開昭62−
11801、特開平1−217402には、下記の2つ
の条件を満たすプライマー層をレンズ基材とハードコー
ト層の間に設けることが開示されている。 条件1 プライマー層の屈折率nPが、
【数1】(ns・nH1/2+|ns−nH|/4≧np
(ns・nH1/2−|ns−nH|/4 (nsはプラスチックレンズ基材の屈折率、nHはハード
コート層の屈折率)で表わされる式を満足すること。 条件2 プライマー層の膜厚dが、 d=λ/(4nP) (λは可視光の波長で450〜650nm)で表わされ
る式を満足すること。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−1180
1に開示された方法は、プライマー層の素材として、芳
香族ホモポリマー、芳香族ホモポリマーとアクリル化合
物の共重合体、エポキシ化合物、シリコン系化合物から
選ばれたものが用いられているが、反射防止層を設けた
後のプラスチックレンズの耐衝撃性が不十分である。ま
た、特開平1−217402には、プライマー層にポリ
ウレタンを用いることが、開示されているが、条件1の
式を満足させるために屈折率を1.50以上にするため
に、ポリオール、ポリイソシアネートのどちらかを芳香
族環を含有するものとしなければならず、これが、製品
のプラスチックレンズの耐候性劣化(黄変)の大きな原
因となる。即ち、干渉縞が見えず、反射防止コート後の
耐衝撃性が優れ、耐候性の良好なプラスチックレンズは
まだ得られていない。
【0006】本発明は、干渉縞が見えず、反射防止コー
ト後の耐衝撃性が優れ、耐候性(耐黄変性)の良好なプ
ラスチックレンズを製造するためのプライマー層用組成
物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の問題
点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、プラスチッ
クレンズ基材表面上に、Al、Ti、Zr、Sn、Sb
から選ばれる1種以上の金属化合物を含有するポリウレ
タンのプライマー層と、ハードコート層と、無機物質の
蒸着による単層または多層の反射防止層を、レンズ表面
からこの順に積層し、しかもプライマー層が前記条件1
および2の条件を満足するプラスチックレンズが、干渉
縞が見えず、反射防止コート後の耐衝撃性が優れ、耐候
性(耐黄変性)の良好なプラスチックレンズであること
を見い出した。
【0008】すなわち、本発明は、シリコン系樹脂より
成るハードコート層およびこのハードコート層の表面に
無機物質の単層または多層の反射防止膜を設ける前に、
プラスチックレンズ基材表面に熱硬化性ウレタンの耐衝
撃性プライマー層を設けるために用いられるプラスチッ
クレンズ用プライマー組成物であって、ブロック型ポリ
イソシアネートと、ポリオールと、Al、Ti、Zr、
Sn、およびSbから選ばれるすくなくとも1種の金属
の酸化物の微粒子と溶媒を含有し、ここにおいて前記微
粒子は1〜300mμの平均直径を有し、前記微粒子が
前記プライマー層中に20〜60重量%の範囲内でかつ
前記プライマー層の屈折率が1.45〜1.60になる
ように所定量含有され、そして前記ブロック型ポリイソ
シアネートと前記ポリオールの比率が、イソシアネート
基と水酸基のモル比で表して、0.8〜1.25の割合
で含有され、そして前記ブロック型ポリイソシアネート
はヘキサメチレンジイソシアネートの環状三量体をβ−
ジケトンによってブロックしたものである100℃以下
の温度でも硬化するプラスチックレンズ用プライマー組
成物である。
【0009】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明では、プラスチックレンズ基材の種類は特に限定さ
れず、ポリカーボネート,アクリル樹脂,スチレン樹
脂,ウレタン樹脂,アリル樹脂などの透明で1.50〜
1.70の屈折率を有する樹脂を用いることができる
が、下記式(1)で示されるジエチレングリコールビス
アリルカーボネートを主成分とするモノマーをラジカル
重合させて得られる重合体より成るレンズ、
【化1】 および、N−置換フェニルマレイミド誘導体を含有する
モノマー混合物をラジカル重合させて得られる重合体よ
り成るプラスチックレンズが特に好ましく用いられる。
これらのレンズの重合方法は通常のプラスチックレンズ
の重合方法とほとんど同じであり、モノマー混合物をガ
ラスモールドとエチレン−酢ビ共重合体製ガスケットに
より組み立てられた鋳型中に流し込み、所定温度で所定
時間加熱し、さらにガラスモールドから取り出した後所
定温度で所定時間ポストキュアすることによりレンズが
得られる。
【0010】本発明では、上記のレンズ上に、まず、プ
ライマー層として、金属化合物とポリウレタンとからな
る層を設ける。ポリウレタンは活性水素化合物であるポ
リオールと、ポリイソシアネートを反応させて得られる
が、ポリオールの例としては、水酸基を一分子内に複数
個有するポリエステル、ポリエーテル、ポリカプロラク
トン、ポリカーボネート、ポリアクリレートが挙げられ
る。
【0011】また、ポリイソシアネートにはブロック型
と非ブロック型があるが、本発明で用いられるポリイソ
シアネートはブロック型のものが好ましい。ブロック型
ポリイソシアネートとはイソシアネート基がブロッキン
グ剤と呼ばれるものにより保護されたものである。本発
明においてブロック型ポリイソシアネートが好ましい理
由は、非ブロック型ポリイソシアネートを用いるとポリ
オールの活性水素とイソシアネート基の反応が常温で進
行するするため、塗料のポットライフが非常に短くなっ
てしまうためである。これに対してブロック型ポリイソ
シアネートは、加熱してブロッキング剤が解離すること
により初めて活性水素と反応し得るため、常温でのポッ
トライフは非常に長い。
【0012】ポリイソシアネートの例としては、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート、及びその変性体
などが挙げられる。ポリイソシアネートの変性体の例と
しては、ビウレット、イソシアヌレート、アロファネー
ト、カルボジイミドなどが挙げられる。また、これらの
イソシアネート基をブロッキング剤で保護したブロック
型ポリイソシアネートも好ましい例として挙げられる。
ブロッキング剤には、β−ジケトン、オキシム、フェノ
ール、カプロラクタムなどがある。この中で、特に好ま
しい例は、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシア
ヌレート(環状三量体)をβ−ジケトンでブロックした
ものである。その理由は、ブロッキング剤の解離温度が
低く、100℃以下の温度で硬化が可能であり、耐熱性
がそれぼど良くないレンズ、例えばガラス転移温度が1
10℃以下のプラスチックレンズにも使用できるからで
ある。β−ジケトンの例としては、アセチルアセトン、
2,4−ヘキサンジオン、2,4−ヘプタンジオン、
3,5−ヘプタンジオン等が好ましいものとして挙げら
れる。
【0013】また、ポリオールの例としては、水酸基を
一分子内に複数個有するポリエステル、ポリエーテル、
ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリアクリレ
ートが挙げられる。ブロック型ポリイソシアネートとポ
リオールの比率は、イソシアネート基と水酸基のモル比
で好ましくは0.5〜1.5であり、特に好ましくは
0.85〜1.2である。このモル比が0.5未満また
は1.5より大きいと硬化膜の架橋密度が小さすぎて耐
衝撃性が向上し難い傾向が認められるようになる。
【0014】上記ポリイソシアネートおよび/またはポ
リオールとして、屈折率を高める、芳香環を含有するも
の、例えばテレフタル酸とプロピレングリコールのポリ
エステル、トリレンジイソシアネートのイソシアヌレー
トをβ−ジケトンでブロックしたものを用いることもで
きるが、製品のプラスチックレンズの耐候性劣化(黄
変)の大きな原因となるので、できるだけ使用しないこ
とが好ましい。
【0015】また、β−ジケトンでブロックしたブロッ
ク型ポリイソシアネートとポリオールを反応させる際に
は、特に硬化触媒は必要としない。
【0016】本発明においては、プライマー用塗料は溶
媒により希釈される。希釈に用いられる溶媒としてはア
ルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル類が挙げ
られ、その他の公知の溶媒も使用が可能である。特に好
ましくは、ジアセトンアルコール、酢酸エチル、メチル
エチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルであるが、これらは単独で用いても良いし、2種以上
の混合溶媒としても良い。また、プライマー用塗料の中
には、塗布性を改善するためのレベリング剤や耐候性向
上のための紫外線吸収剤や酸化防止剤を添加することも
可能である。プライマー用塗料の塗布方法はスピンコー
ト法、ディッピング法等公知の方法であれば特に制限は
ない。また、レンズは、必要に応じてアルカリ処理、プ
ラズマ処理、紫外線処理等の前処理を行っておくことが
好ましい。
【0017】本発明において、プライマー層の屈折率を
高めるために、ポリウレタンに特定の金属化合物を用い
る。
【0018】本発明で用いる金属化合物とは、アルミニ
ウム(Al)、チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Z
r)、錫(Sn)、アンチモン(Sb)から選ばれるす
くなくとも1種の金属の化合物であり、(1)上記金属
の酸化物の微粒子、(2)上記金属のアルコラート、ア
シレート、キレートおよびこれらを分解縮重合して得ら
れるオリゴマーまたはポリマーなどの有機金属化合物で
ある。ここで言うアシレートとは、金属原子に結合して
いる置換基のうちの少なくとも1つが、アシル化によっ
て得られるカルボキシル基になっているものを指す。
【0019】上記金属酸化物微粒子としては、酸化アル
ミニウム、酸化チタニウム、酸化ジルコニウム、酸化ス
ズ、酸化アンチモンが挙げられ、これらは単独で用いて
もよいし、複数を組合わせて用いてもよい。微粒子の平
均粒子径は、1〜300mμが好ましく、この中でも5
〜200mμが特に好ましい。平均粒子径が1mμ未満
のものは作製が困難であり、コストが高くて実用的でな
い。また、300mμを越えるものではプライマー層が
白濁する。これらの金属酸化物微粒子の屈折率は、Zr
2 2.0、SnO2 2.0、TiO2 2.1、S
25 1.7、Al23 1.66であり、これらを
プライマー層中に等重量含有させた場合のプライマー層
の屈折率の上昇は上記金属酸化物微粒子の屈折率の大き
いものほど大きくなる。
【0020】また有機金属化合物としては、テトラ−n
−ブトキシチタン、テトラステアリルオキシチタン、ジ
−n−ブトキシ・ビス(トリエタノールアミナト)チタ
ン、チタニウム−i−プロポキシオクチレングリコラー
ト、トリ−i−プロポキシアルミニウム、テトラ−n−
ブトキシジルコニウム、トリ−n−ブトキシアンチモ
ン、テトラ−n−ブトキシズズ等のアルコラート;チタ
ニウムステアレート、トリ−n−ブトキシチタンモノス
テアレート等のアシレート;プロパンジオキシチタンビ
ス(エチルアセトアセテート)、プロパンジオキシチタ
ン(アセチルアセトナト)(エチルアセトアセテート)
などのキレート;テトラ−n−ブトキシチタンの2量
体、および4量体などのオリゴマー;トリ−n−ブトキ
シチタンモノステアレートの重合体等のポリマー等が挙
げられ、これらは単独で用いてもよく、複数を組み合わ
せて用いてもよい。
【0021】この金属化合物の含有量は、1〜80重量
%が好ましく、特に好ましくは5〜70重量%、更に好
ましくは20〜60重量%である。1%未満ではプライ
マー層の屈折率の向上にほとんど効果がなく、プライマ
ー層の屈折率は1.45未満にとどまる。また逆に80
%を越えるとプライマー層が白濁する。
【0022】この金属化合物の種類および含有量は、プ
ライマー層の屈折率が1.45〜1.60の範囲内とな
り、かつ条件1の式を満足するように選択される。
【0023】本発明においては、プライマー層として、
上記に挙げたポリオールとポリイソシアネートから得ら
れたポリウレタンと、上記に挙げた金属化合物とからな
り、その屈折率nP(550nmの波長の光に対する)
が1.45〜1.60の範囲にあり、しかも上記式3の
計算式に基づいて算出される屈折率nPのものを選択
し、塗布する。nPは、下記の条件1の式(2)
【数2】(ns・nH1/2+|ns−nH|/4≧np
(ns・nH1/2−|ns−nH|/4 (nsは波長が550nmの光に対するプラスチックレ
ンズ基材の屈折率、nHは550nmの光に対するハー
ドコート層の屈折率)を満足することがより好ましい。
【0024】またプライマー層の厚みdが、下記の条件
2の式 d=λ/(4nP) (ここにおいてλは可視光の波長であって、450〜6
50nmの範囲のいずれかの値)を満足するように厚み
dを制御する。
【0025】上記条件1および条件2の式の両者を満足
させることにより、プラスチックレンズ基材とプライマ
ー層との界面で反射される光と、プライマー層とハード
コート層との間の界面で反射される光との干渉によって
生じる干渉縞がほとんど見えなくなる。
【0026】熱硬化性ポリウレタンプライマー層の形成
は、ポリオール、ポリイソシアネート、金属化合物、溶
媒(分散媒)と必要に応じて用いられる硬化触媒からな
る塗料をレンズ基材に塗布し、その後溶媒(分散媒)を
揮発させながらポリオールとポリイソシアネートを反応
させることによって得られる。この方法は、プライマー
層の上にハードコート層を設けることを考慮すると溶媒
に不溶の架橋タイプのポリウレタンを形成させること
できるので好ましい。
【0027】本発明では、前記のポリウレタンプライマ
ー層上にハードコート層を設ける。ハードコート層の形
成に用いるハードコート剤はシリコン系樹脂が好まし
く、特に好ましくは、(1)−a コロイダルシリカ、
コロイダルアンチモン酸化物のような50〜200オン
グストロームの平均粒子直径を有する無機酸化物粒子、
または(1)−b 官能基を有しないシラン化合物と、
(2) エポキシ基、メタクリル基のような官能基を有
するシラン化合物、との共加水分解物を主成分とする組
成物である。(1)と(2)の合計に対して(1)は5
〜50%含有されることが好ましい。前記官能基を有す
るシラン化合物の例としては、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル−メ
チル−ジエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0028】ハードコート層としてのシリコン系樹脂
は、メラミン系、アクリル系の樹脂よりも硬いハードコ
ート層を与えるという理由で好適に用いられる。硬さを
あまり重視しないのであればハードコート層として、メ
ラミン系、アクリル系樹脂も用いられる。また、ハード
コート剤の塗布法はディッピング法、スプレー法、スピ
ンコート法等一般に実施されている方法であればどのよ
うな方法でもよい。作業性を考慮すればディッピング法
が最も適している。ハードコート剤を塗布した後、加熱
硬化、紫外線硬化、エレクトロンビーム硬化というよう
なそのハードコート剤の硬化手段に応じた方法で硬化処
理がなされる。かくしてプラスチックレンズ表面のポリ
ウレタンプライマー層上にハードコート層が形成され
る。このハードコート層(硬化後)の好ましい厚みは2
〜5μmであり、通常は1.40〜1.50の屈折率を
有する。
【0029】さらに、本発明では、ハードコート層上に
さらに単層または多層の反射防止膜を設ける。反射防止
膜形成に用いる物質としては、無機物質例えば金属、金
属または半金属の酸化物、フッ化物等が挙げられる。具
体的にはSiO2、ZrO2等の金属酸化物、MgF2
のフッ化物が好適な代表的な例である。単層または多層
の反射防止膜を形成させる方法としては、例えば、真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、
イオンビームアシスト法等が挙げられる。
【0030】多層の反射防止膜の例としては、ハードコ
ート層の側から、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2
の膜を順にそれぞれλo/12、λo/12、λo/
2、λo/4の光学的膜厚みで形成させたものを挙げる
ことができる。ここでλoは光の波長520nmであ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチックレンズと
ハードコート層の間に、上述の特定のプライマー組成物
を塗布、乾燥、硬化させた、屈折率を制御されたプライ
マー層が設けられているので、干渉縞が見えない。ま
た、プライマー層は金属化合物によって屈折率を制御さ
た熱硬化性ポリウレタンであるので、反射防止コート
後の耐衝撃性が優れ、耐候黄変性が良好である。
【0032】さらに、本発明によるプライマー層を使用
することにより、更に耐衝撃性に優れ、米国のFDA規
格を合格する。また、本発明で熱硬化性ポリウレタンの
プライマー層を設けたレンズをハードコート液に浸して
も、プライマー成分であるポリウレタンが架橋構造を有
しているためにハードコート液中に溶出せず、ハードコ
ート液を汚染する心配がない。さらに本発明のプライマ
ー組成物は100℃以下の温度で硬化が可能であるの
で、耐熱性がそれぼど良くないレンズ、例えばガラス転
移温度が110℃以下のプラスチックレンズにも白化を
生じさせることなく適用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明する
が、本発明がこれらによって限定されることはない。な
お、複数の膜を有するプラスチックレンズの性能評価は
次の方法で行った。
【0034】1)膜の付着性 膜の付着性を評価するためにクロスカットテープテスト
を次の方法で実施した。すなわち、膜を有するレンズの
表面をカッターで1mm角のゴバン目(100個)に切
傷をつけ、その上にセロハンテープを貼り付けた後、こ
のセロハンテープを勢いよく引き剥し、レンズから剥ぎ
取られずに残っている膜のゴバン目の数mを数えた。そ
して、結果を「m/100」のように表した。「100
/100」はクロスカットテープテストの結果、膜が全
く剥がれなかったことを示している。
【0035】2)耐摩耗性 プライマー層、ハードコート層を有するプラスチック基
材を#0000のスチールウールで摩擦して傷のつきに
くさを調べ、次のように判定した。 A:強く摩擦しても傷がつかない B:強く摩擦すると少し傷がつく C:弱い摩擦でも傷がつく
【0036】3)染色性 一般的な分散染料であるプラックスブラウンD((株)
服部セイコー製)2部、プラックス染色助剤3部を水1
000部に添加した染浴中で90℃、10分間の条件で
浸せき処理にて染色し、可視光線透過率をTOPCON
Sunglass Tester(東京光学機械製)
で測定し、この値が80%以下のものを染色性良好と判
定した。
【0037】4)反射防止コートの付着性 プライマー層、ハードコート層を有するプラスチック基
材上にSiO2/ZrO2系の4層反射防止膜を真空蒸着
法により形成させた後反射防止膜の上から#0000の
スチールウールで摩擦し、反射色の変化を調べて次のよ
うに判定した。 A:強く摩擦しても反射色が変化しない B:強く摩擦すると傷がつき、傷の部分が白くなるが、
傷以外の部分の反射色は変化しない C:弱い摩擦でも膜が削り取られ、摩擦した部分が完全
に白くなる
【0038】5)耐衝撃性 鋼球落下試験により評価した。表1に示した鋼球を軽い
ものから順に127cmの高さからレンズの中心部に向
かって自然落下させ、割れる1つ前の鋼球の重さをレン
ズの耐衝撃性とした。なお、本試験に用いたレンズの中
心厚は表2に示す。
【0039】
【表1】 ─────────────────── 鋼球重量対比表 −−−−−−−−−−−−−−−−−− No 直径(mm) 重量(g) −−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 6.35 1.04 2 7.96 2.04 3 8.73 2.72 4 9.53 3.53 5 10.00 4.08 6 10.32 4.48 7 11.11 5.59 8 11.96 6.88 9 12.30 7.60 10 12.70 8.36 11 13.49 10.02 12 14.29 11.90 13 15.08 13.99 14 15.88 16.32 15 16.66 18.89 16 17.46 21.72 17 18.26 24.52 18 19.05 28.20 19 19.84 31.87 20 20.64 35.85 21 21.43 40.15 22 22.23 44.78 23 23.02 49.75 24 23.81 55.07 25 24.00 56.88 26 25.00 63.73 27 25.40 66.84 28 26.99 80.17 29 28.58 95.17 30 30.16 111.9 31 31.75 130.5 32 33.34 151.1 33 34.93 173.8 34 36.51 198.5 35 38.10 225.6 36 41.28 286.8 37 44.45 858.2 38 17.63 440.6 39 50.80 534.7 ──────────────────
【0040】6)外観 暗室においてレンズに蛍光灯の光を当てて目視で透明度
を観察した。 7)干渉縞 暗室においてレンズに波長が550nmの単色光を当
て、反射による干渉縞の程度を目視で評価した。評価は
下記の基準で行った。 A:干渉縞がほとんど見えない B:干渉縞が少し目立つ C:干渉縞がはっきり目立つ 8)耐候黄変性 紫外線ロングライフフェードメーター(スガ試験機
(株)製)を用いて240時間の耐候性試験を行い、そ
の後の黄色度を測定した。
【0041】なお、外観、耐摩耗性、反射防止コート付
着性、耐衝撃性テストはプライマー層、ハードコート
層、反射防止コート層をすべて施したもので行い、膜の
付着性、染色性テスト、干渉縞、耐候黄変性テストは反
射防止コート層を施す前、すなわちプライマー層とハー
ドコート層のみを施した場合の性能テストである。
【0042】[実施例1] (1)プラスチックレンズ基材の製造 2−クロロフェニルマレイミド 20重量部、2,2−
ビス(3,5−ジブロモ−4−メタクリロイルオキシエ
トキシフェニル)プロパン 20重量部、トリブロモフ
ェニルメタクリレート 30重量部、ジアリルイソフタ
レート 25重量部、n=4のポリエチレングリコール
ジメタクリレート 5重量部、紫外線吸収剤として2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジターシャリーブチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 1重量
部と、ラジカル重合開始剤として、t−ブチルパーオキ
シ(2−エチルヘキサノエート) 2重量部から成る混
合液を、ガラスモールドとエチレン−酢ビ共重合体製ガ
スケットにより組み立てられた鋳型中に流し込み20時
間かけて40℃から120℃まで加熱した。レンズをガ
ラスモールドから取りだし120℃で1時間ポストキュ
アーした。得られたレンズは屈折率nsが1.595の
内部歪みのない光学用のプラスチックレンズとして良好
なものであった。以下において、これをプラスチックレ
ンズ基材として用いた。
【0043】(2)プライマー組成物の調製および塗布
硬化 市販のポリエステルタイプのポリオール「デスモフェン
1700」(住友バイエルウレタン(株)製)2.40
重量部、市販のブロック型ポリイソシアネート「デスモ
ジュールLS−2759」(ヘキサメチレンジイソシア
ネートの環状三量体のイソシアネート基をβ−ジケトン
でブロックしたもの、住友バイエルウレタン(株)製)
0.80重量部、市販の五酸化アンチモンゾル「サンコ
ロイドAME−130」(日産化学工業(株)製)3.
00重量部、レベリング剤として市販のフッ素系レベリ
ング剤「フロラードFC−430」(住友スリーエム
(株)製)0.01重量部、溶媒としてプロピレングリ
コールモノメチルエーテル46.90重量部、トルエン
46.89重量部からなる混合物を均一な状態になるま
で十分に撹拌し、これをプライマー組成物とした。
【0044】このプライマー組成物を、前処理としてア
ルカリ処理を行った(1)で得られたプラスチックレン
ズ基材上に浸せき法(引き上げ速度:10cm/分)に
て塗布し、このレンズを室温で15分間風乾させた後9
0℃で30分間加熱処理してプライマーを硬化させ、レ
ンズ上に、厚みが0.090μm屈折率nPが1.53
2のプライマー層を形成させた。
【0045】(3)シリコン系ハードコート剤の塗布硬
化 市販の可染タイプのシリコン系ハードコート剤「C−3
39」(日本エーアールシー(株)製)を(2)で得ら
れたプライマー層を有するプラスチックレンズ基材のプ
ライマー層上に浸せき法(引き上げ速度:40cm/
分)で塗布した。塗布したレンズを室温にて15分間風
乾させた後、120℃で60分間加熱処理して、最も薄
い部分の厚みが2μm、最も厚い部分の厚みが4μm、
屈折率nHが1.470のハードコート層を形成させ
た。
【0046】なお、プラスチックレンズ基材の屈折率n
s=1.595と、ハードコート層の屈折率nH=1.4
70から条件1の式の左辺および右辺の値を計算する
と、それぞれ1.562および1.500となり、プラ
イマー層の屈折率nP=1.532は条件1の式を満足
している。また、プライマー層の屈折率nP=1.53
2および可視光の波長λ=552nmから条件2の式の
右辺の値を計算すると0.090μmとなり、この値は
プライマー層の厚みd=0.090μmと一致した。
【0047】(4)反射防止膜の形成 上記(3)で得られたプライマー層、シリコン系ハード
コート層を有するプラスチックレンズ基材上にSiO2
/ZrO2系の4層反射防止膜を真空蒸着法により形成
させた。すなわちハードコート層の側から、ZrO2
SiO2、ZrO2、SiO2の膜を順にそれぞれλo/
12、λo/12、λo/2、λo/4の光学的膜厚み
で形成させたものである。ここでλoは光の波長520
nmである。このように作製した複合膜を有するプラス
チックレンズの試験結果は表2に示す。
【0048】
【表2】 ────────────────────────────────── 膜の 耐 染 I反 耐 外 干 耐 付着性 摩 色 ト射 衝 渉 候 耗 性 の防 撃 観 縞 黄 性 付止 性 変 着コ (g) 性 性 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 100/100 A 良好 A 31.87 良好 A 2.2 実施例 同上 A 良好 A 28.20 良好 A 2.2 比較例1 〃 A 不良 A 4.48 良好 C 2.0 比較例2 〃 A 不良 A 4.08 良好 A 2.1 比較例3 〃 A 良好 A 28.20 良好 A 5.2 ──────────────────────────────────
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】[実施例2] スチレン50部、2,2−ビス(3,5−ジブロム,4
−メタクリロイルオキシエトキシフエニル)プロパン4
8.5部、ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト2.8部、t−ブチルパーオキシネオデカネート1.
5部、2−(2′−ヒドロオキシ−3′−メチルフエニ
ル)ベンゾトリアゾール0.2部を混合撹拌する。次に
この混合液の不溶物をフイルターで除去し、ロ液を軟質
ポリ塩化ビニルで成形されたガスケットと二枚のガラス
モールドで作られる空間内に注入した。次に30℃で4
時間、30℃から50℃まで直線的に10時間、50℃
から70℃まで直線的に2時間、70℃で1時間、80
℃で2時間加熱を行った後ガスケットと、ガラスモール
ドを分離した。更に得られたレンズを110℃で2時間
アニーリングを行いレンズ内部の歪をとった。このよう
にして得られたレンズは、屈折率が1.595の光学用
のプラスチックレンズとして良好なものであった。この
レンズのガラス転移温度を測定したところ、108℃で
あった。
【0055】これをプラスチックレンズ基材として用
い、ハードコートを90℃で6時間加熱処理して硬化さ
せたこと以外はすべて実施例1と同様とした。試験結果
は表2に示す。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】[比較例1]プライマー層を一切設けない
こと以外はすべて実施例1と同様にして複合膜を有する
プラスチックレンズを作製した。試験結果は表2に示
す。
【0065】[比較例2]ビーカーに、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン6.8重量部、メチルイ
ソブチルケトン84.0重量部を加え撹拌し、続いてイ
ソプロピルアルコール48重量部、アセチルアセトン6
重量部を加え均一な溶液とした。次にテトラ−n−ブト
キシチタンの4量体15.5重量部を加え、30分撹拌
した後、0.05N塩酸水0.5重量部を加え加水分解
を行った。24時間熟成後、少量の過塩素酸アンモニウ
ムと界面活性剤を加えプライマー用組成物とした。
【0066】このプライマー組成物を用い、プライマー
の硬化温度を100℃とした以外はすべて実施例1と同
様とした。得られたプライマー層の膜厚は0.081μ
m、屈折率は1.545であった。試験結果は表2に示
す。
【0067】[比較例3]市販の芳香族環を含有するポ
リエステルタイプのポリオール「デスモフェン670−
80B」(住友バイエルウレタン(株)製)6.60重
量部、市販のブロック型ポリイソシアネート「デスモジ
ュールLS−2759」(ヘキサメチレンジイソシアネ
ートの環状三量体のイソシアネート基をβ−ジケトンで
ブロックしたもの、住友バイエルウレタン(株)製)
6.30重量部、レベリング剤として市販のフッ素系レ
ベリング剤「フロラードFC−430」(住友スリーエ
ム(株)製)0.05重量部、溶媒としてプロピレング
リコールモノメチルエーテル87.05重量部からなる
混合物を均一な状態になるまで十分に撹拌し、これをプ
ライマー組成物とした。
【0068】このプライマー組成物を用いたこと以外は
すべて実施例1と同様とした。得られたプライマー層の
屈折率は1.533であった。試験結果は表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/56 C08K 5/56 C08L 75/04 C08L 75/04 75/06 75/06 C09D 5/00 C09D 5/00 D G02B 1/10 G02B 1/10 Z 1/11 A (72)発明者 石塚 聡 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日 本板硝子株式会社内 (72)発明者 栢木 久往 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日 本板硝子株式会社内 (72)発明者 平山 直人 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日 本板硝子株式会社内 (56)参考文献 欧州特許518687(EP,B1) 米国特許5496641(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 175/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン系樹脂より成るハードコート層
    およびこのハードコート層の表面に無機物質の単層また
    は多層の反射防止膜を設ける前に、プラスチックレンズ
    基材表面に熱硬化性ウレタンの耐衝撃性プライマー層を
    設けるために用いられるプラスチックレンズ用プライマ
    ー組成物であって、ブロック型ポリイソシアネートと、
    ポリオールと、Al、Ti、Zr、Sn、およびSbか
    ら選ばれるすくなくとも1種の金属の酸化物の微粒子と
    溶媒を含有し、ここにおいて前記微粒子は1〜300m
    μの平均直径を有し、前記微粒子が前記プライマー層中
    20〜60重量%の範囲内でかつ前記プライマー層の
    屈折率が1.45〜1.60になるように所定量含有さ
    れ、そして前記ブロック型ポリイソシアネートと前記ポ
    リオールの比率が、イソシアネート基と水酸基のモル比
    で表して、0.8〜1.25の割合で含有され、そして
    前記ブロック型ポリイソシアネートはヘキサメチレンジ
    イソシアネートの環状三量体をβ−ジケトンによってブ
    ロックしたものである100℃以下の温度でも硬化する
    プラスチックレンズ用プライマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックレンズ用プライマー組
    成物はさらに硬化触媒を含有する請求項記載のプラス
    チックレンズ用プライマー組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリオールは、ポリエステルポリオ
    ールおよび/またはアクリルポリオールである請求項1
    または2に記載のプラスチックレンズ用プライマー組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記ポリエステルポリオールおよび/ま
    たはアクリルポリオールは芳香族環を含有しないもので
    ある請求項3に記載のプラスチックレンズ用プライマー
    組成物。
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