JP3296518B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

Info

Publication number
JP3296518B2
JP3296518B2 JP18762793A JP18762793A JP3296518B2 JP 3296518 B2 JP3296518 B2 JP 3296518B2 JP 18762793 A JP18762793 A JP 18762793A JP 18762793 A JP18762793 A JP 18762793A JP 3296518 B2 JP3296518 B2 JP 3296518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
effect
data
damper
event
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18762793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0720866A (ja
Inventor
哲也 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP18762793A priority Critical patent/JP3296518B2/ja
Publication of JPH0720866A publication Critical patent/JPH0720866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3296518B2 publication Critical patent/JP3296518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペダル操作によって制御
される音響効果の特性を変更できるようにした電子楽器
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば電子ピアノ、電子オルガン
等といった電子楽器が開発され実用に供されている。か
かる電子楽器は、例えば鍵盤や操作パネルを操作するこ
とにより生成される楽音データを電子楽器内部に設けら
れた音源に送ることにより、その音源において楽音デー
タに応じた楽音信号を発生し、これをスピーカで音響信
号に変換することにより楽音を発生する。
【0003】ところで、上記電子楽器には、所定の音響
効果を発生させるために、例えばアコースティックピア
ノを模擬したペダルが設けられることが多い。かかるペ
ダルとしては、例えば楽音が消音するまでの時間を制御
するダンパペダル、音量を下げて音色変化を起こさせる
ことにより音を柔らかくするソフトペダル、更に、押下
したキーに対応する楽音に対して上記ダンパペダルと同
様の効果を与えるソステヌートペダル等がある。
【0004】かかる各種ペダルのうち、ダンパペダル
は、一般に、その踏み込みがない時は予め定められた時
間で楽音を消音し、踏み込みがあった時は楽音が消音す
るまでの時間を引き延ばすために使用されている。ま
た、近年は、ダンパペダルを途中まで踏み込むことによ
り、全て踏み込んだ時に生じる音響効果(ペダル効果)
とは別の音響効果(ハーフペダル効果)が得られる電子
楽器も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の電子楽器ではペダル踏み込み量と音響効果
のかかり具合との関係は予め定められており演奏者が任
意に変更することはできない。そのため、例えば初心者
等がペダルを途中まで踏み込んでハーフペダル効果を得
ようとしても、意図した通りの音響効果が得られないと
いう問題が生じていた。また、上級者にとっても、予め
定められているペダル踏み込み量と音響効果のかかり具
合との関係に馴染めず、意図した通りの音響効果がかか
った演奏ができないという問題も生じていた。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、所定のペダル操作によって演奏者が
意図した通りの音響効果を容易に得ることのできる電子
楽器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子楽器は、所定の音響効果特性を指定す
る指定手段と、踏み込み量に応じたペダル位置データを
出力するペダルと、該ペダルから出力されるペダル位置
データに応じて、前記選択手段で選択された音響効果特
性を実現するための係数を発生する係数発生手段と、楽
音信号を生成する楽音信号生成手段と、該楽音信号生成
手段で生成された楽音信号を、前記係数発生手段で発生
された係数に応じて変換する変換手段、とを具備したこ
とを特徴とする。
【0008】より詳しくは、前記係数発生手段は、各ペ
ダル位置データに対応して所定の音響効果特性を実現す
るべく所定の係数が記憶された変換テーブルを有し、前
記ペダル位置データが与えられた場合に該変換テーブル
から対応する係数を読み出して出力することを特徴とす
る。
【0009】また、前記変換テーブルはRAMに設けら
れ、データ入力手段により任意に書換可能であることを
特徴とする。
【0010】更に、前記係数発生手段は、所定の音響効
果特性を実現するための演算式に従って各ペダル位置デ
ータに対する係数を算出して出力することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明においては、演奏者が、予め複数の音響
効果特性の中から所望の特性を指定手段を用いて指定し
ておく。演奏が開始されてペダルが踏み込まれると、ペ
ダルはその踏み込み量に応じたペダル位置データを出力
する。このペダル位置データは係数発生手段に与えら
れ、係数発生手段ではペダル位置データに応じて指定手
段で指定された音響効果特性を実現するための係数を発
生する。この係数は変換手段に与えられ、変換手段で
は、楽音信号発生手段で発生された楽音信号を上記係数
に応じて変換して出力する。
【0012】これにより、ペダルの踏み込み量と音響効
果のかかり具合は、指定手段で指定された音響効果特性
に合致したものとなる。従って、演奏者は予め用意され
た複数の音響効果特性の中から所定の音響効果特性を適
宜選択することにより、ペダルの踏み込み量と効果のか
かり具合が演奏者の感性に適合するものを選択でき、自
分の意図した通りの音響効果を発揮させながら演奏を行
うことができるものとなっている。
【0013】また、上記係数発生手段は、例えば変換テ
ーブルを参照することにより係数を発生するが、この変
換テーブルをRAMに設け、その内容をデータ入力手段
で任意に書き換えることができるようにしている。これ
により、予め用意された音響効果特性以外の演奏者の好
みに合った音響効果特性を作成することができ、ペダル
の踏み込み量と効果のかかり具合との関係を演奏者の感
性に適合するものに設定できる。
【0014】また、上記係数発生手段は、演算式を用い
て演算により発生するようにしている。この場合は変換
テーブルが不要となるので本電子楽器が備えるべきメモ
リの容量を小さくできるという効果がある。
【0015】
【実施例】以下、本発明の電子楽器の実施例につき図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、音響
効果の一例としてダンパペダルを用いてダンパペダル効
果を発揮させる場合の構成及び動作を中心に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る電子楽器の概略構成
を示すブロック図である。本電子楽器を構成する主要素
である中央処理装置(以下、「CPU」という)10、
リードオンリメモリ(以下、「ROM」という)11、
ランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)1
2、キースキャン回路16、音源(トーンジェネレー
タ)18及びデジタル信号処理回路19は、システムバ
ス30を介して相互に接続されている。
【0017】CPU10は、ROM11に格納されてい
る制御プログラムに従って、本電子楽器の全体を制御す
るものである。例えば、CPU10は押鍵に対し発音チ
ャネルを割り当てるアサイナ処理、音源18に対するア
クセス処理等を行う。また、CPU10は係数発生手段
の一部に対応し、本発明の特徴に直接関係するダンパペ
ダルのイベントに対する処理の一部もこのCPU10に
より行われる。
【0018】また、このCPU10には、専用線によっ
て、操作パネル13、ペダル14及びMIDIインタフ
ェース回路15が接続されている。これらの詳細につい
ては後述する。
【0019】ROM11は、上述したCPU10を動作
させるための制御プログラムが記憶されている他、CP
U10が各種処理に用いる種々の固定データが記憶され
ている。このROM11の記憶内容は、システムバス3
0を介してCPU10によりアクセスされる。即ち、C
PU10は、システムバス30を介してROM11から
制御プログラム(命令)を読み出して解釈・実行すると
共に、所定の固定データを読み出して演算処理に使用す
る。
【0020】また、このROM11は係数発生手段の一
部に対応するものであり、本発明の特徴に直接関係する
音響効果、例えばダンパペダル効果の特性を規定する変
換テーブルが記憶されている。この変換テーブルによっ
て実現されるダンパペダル効果の特性の一例を図2に示
す。
【0021】同図において、特性線はハーフペダル効
果を発揮させる時の例である。即ち、ダンパペダルの踏
み込み量が、全く踏み込まない位置「0」からD1の位
置までにある場合は係数として「0」が出力される。ダ
ンパペダルの踏み込み量がD1の位置からD2の位置の
範囲にある場合(ハーフペダル状態)は係数として
「α」が出力される。ダンパペダルの踏み込み量がD2
の位置から全て踏み込んだ位置までにある場合は係数と
して「1」が出力される。
【0022】このような特性線を用いることにより、
従来のハーフペダル効果機能を有する電子楽器と同様
に、ダンパペダルを全く踏み込まない状態、途中まで踏
み込んだ状態及び全て踏み込んだ状態の3状態を作り出
され、各状態において所定のダンパペダル効果が発揮さ
れるようになっている。しかも、各状態の境界D1及び
D2を適宜選択すれば、ハーフペダル効果を発揮させる
ためのダンパペダルの踏み込み量が最適位置になるよう
に調整できる。例えば、D1とD2との間の幅を比較的
大きくとることにより、初心者であっても容易にハーフ
ペダル効果が得られるように構成できる。
【0023】また、ハーフペダル状態においては、係数
αの大きさを適宜決定することにより、最適なダンパペ
ダル効果のかかり具合に設定することができる。なお、
特性線はダンパペダルの踏み込み量を3段階に分ける
ことにより1つのハーフペダル状態を形成するように構
成した例であるが、4段階に分ければ2つの異なったハ
ーフペダル状態を作り出すことができ、同様に、任意の
多段階に分ければ任意の数のハーフペダル状態を作り出
すことができる。
【0024】また、特性線はダンパペダルの踏み込み
量に応じてダンパペダル効果のかかり具合を無段階に変
化させる場合の特性の一例を示す。これは、ダンパペダ
ルの踏み込み量が小さい所定範囲又は大きい所定範囲で
はダンパペダルの移動量に対する係数の変化が小さく、
踏み込み量が中程度の所定範囲ではダンパペダルの移動
量に対する係数の変化が大きくなる特性を有している。
【0025】かかるダンパペダル効果の特性を用いるこ
とにより、踏み込み量が中程度の範囲においては、少な
いダンパペダルの移動でダンパペダル効果を大きく変化
させることができる。換言すれば、ダンパペダルの踏み
込み量が小さい所定範囲又は大きい所定範囲ではダンパ
ペダルの反応は鈍く、踏み込み量が中程度の所定範囲に
おいては、ダンパペダルの反応は敏感になるので、人間
工学的見地からも使い勝手に優れたものとなっている。
【0026】同様に、特性線は上記特性線と類似の
特性を有するが、踏み込み量が中程度の所定範囲におけ
るペダルの反応をより敏感にしたものである。また、特
性線は、踏み込み量が中程度の所定範囲におけるペダ
ルの反応を鈍くしたものである。
【0027】上記のダンパペダル効果の各特性を実現す
るために、ROM11には、ペダル位置データと係数と
の関係を記憶した変換テーブルが、各特性線〜に対
応して4個記憶されている。なお、上記何れの変換テー
ブルを用いてダンパペダル効果を付与するかは、後述す
るRAM12に記憶された特性番号で管理されることに
なる(詳細は後述)。
【0028】上記の特性線〜は、後述するように、
操作パネル13の特性選択スイッチで選択するようにな
っている。従って、演奏者は自分に合ったダンパペダル
効果の特性を選択して使用することができるので、演奏
者の感性に合致したペダル操作によって意図した通りの
音響効果を有する楽音を発生することができる。
【0029】なお、上記の実施例では〜の4つのダ
ンパペダル効果特性に対応する4つの変換テーブルを有
する場合について説明したが、予め用意するダンパペダ
ル効果特性の数(変換テーブルの数)や種類は上記に限
定されるものでなく、任意の数又は種類を設けることが
できる。
【0030】RAM12は、制御プログラムの実行に必
要な種々のデータを一時記憶するものであり、例えばデ
ータバッファ、レジスタ、フラグ等の各領域が定義され
ている。後述するキーボード17から取り込まれたキー
データ、ペダル14から取り込まれたペダル位置デー
タ、操作パネル13から取り込まれたパネルデータ等も
このRAM12に一時的に記憶される。このRAM12
の記憶内容は、システムバス30を介してCPU10に
よりアクセスされる。
【0031】上記CPU10に接続される操作パネル1
3は、例えば図3に示されるように、本電子楽器に各種
動作を指示する各種スイッチ(符号131で代表して示
している)、及び各スイッチのオン/オフ状態を示す例
えばLED等で構成される表示器(符号132で代表し
て示している)を備えている。上記各スイッチには、リ
ズム選択スイッチ、音色選択スイッチ、効果選択スイッ
チ、音量コントロールスイッチ等の他、本発明の特徴に
直接関係する特性選択スイッチ130が含まれている。
【0032】リズム選択スイッチは、複数用意されたリ
ズムの中から自動リズム演奏させる所定のリズムを選択
するためのスイッチである。音色選択スイッチは、例え
ばピアノ、オルガン、フルート等といった各種音色の中
から発音に用いる音色を選択するためのスイッチであ
る。効果選択スイッチは、楽音に付与するリバーブ、コ
ーラス等の音響効果を選択するためのスイッチである。
音量コントロールスイッチは、発音すべき楽音の音量を
制御するためのスイッチである。
【0033】また、特性選択スイッチは指定手段に対応
するものであり、ダンパペダルによるダンパペダル効果
のかかり具合や、上記効果選択スイッチで選択された所
定の音響効果のかかり具合を、ペダル操作によってどの
ように変化させるかという特性を選択するものである。
より具体的には、図2に示された特性線、、、…
の何れかを選択するためのスイッチである。
【0034】なお、上記操作パネル13の構成は一例を
示したものであり、上記の構成に限定されることはな
い。例えば、電子楽器に設定すべき各種パラメータを数
値で入力するためのデータ入力装置、及び各種メッセー
ジや本電子楽器の状態等を表示するための例えばLCD
で構成される文字表示器(何れも図示しない)等を備
え、これらを用いて上記各種スイッチに対応する機能を
実現することもできる。
【0035】この操作パネル13は、図示しないパネル
スキャン回路を介してCPU10に接続されている。パ
ネルスキャン回路は、上記操作パネル13の各スイッチ
のオン/オフ状態をスキャンし、パネルデータとしてC
PU10に送出する。このパネルデータは、CPU10
の制御の下にRAM12に記憶され、所定のタイミング
で参照されて各種処理のトリガーに使用される。
【0036】上記CPU10に接続されるペダル14
は、例えばフットペダルで構成され、各種の音楽効果の
かかり具合を制御するために使用される。このペダル1
4には、ダンパペダルの他、ソフトペダル、ソステヌー
トペダル等が含まれる。各ペダルには、その踏み込み量
を検出できる図示しない検出器が付加されている。この
検出器としては、例えば可変抵抗器、圧力センサ、光セ
ンサ等を用いることができる。
【0037】このペダル14は、図示しないペダルスキ
ャン回路を介してCPU10に接続されている。ペダル
スキャン回路は、上記各ペダルに設けられた検出器をス
キャンし、その踏み込み量を示すデータ(ペダル位置デ
ータ)を検出してCPU10に送出する。このペダル位
置データは、CPU10の制御の下にRAM12に記憶
され、音響効果のかかり具合を制御するために使用され
る。
【0038】上記CPU10に接続されるMIDIイン
タフェース15は、この電子楽器と外部装置との間のM
IDIデータの受け渡しを制御するものである。外部装
置としては、例えばMIDIデータを処理するパーソナ
ルコンピュータやシーケンサ等を挙げることができる。
【0039】キーボード17は、演奏者が楽音の音程を
指示する複数のキーと、このキーに連動して開閉するキ
ースイッチにより構成される。このキーボード17はキ
ースキャン回路16に接続されている。
【0040】キースキャン回路16は、キーボード17
のキースイッチの状態をスキャンし、キーのオン/オフ
状態を示すキーデータとして出力する。このキーデータ
は、システムバス30を介してCPU10に送られ、C
PU10の制御の下にRAM12に記憶される。
【0041】このRAM12に記憶されたキーデータ
は、所定のタイミングで参照され、イベントのあったキ
ーを特定するキーナンバ及びキーの押下の強さ(速さ)
を示すタッチデータを生成するために使用される。この
キーナンバ及びタッチデータは、後述するように、更に
周波数データ及びエンベロープデータに変換されて音源
18に送られ、キーオン/キーオフに伴う押鍵/離鍵処
理等に用いられる。
【0042】音源18は楽音信号生成手段に対応するも
のであり、複数のオシレータを備えて構成される。音源
18の各オシレータは、CPU10から送られてきた楽
音データ(音色番号に対応して作成される波形アドレ
ス、キーナンバに対応して作成される周波数データ、タ
ッチデータ及びペダル位置データに基づいて作成される
エンベロープデータ等)に従って駆動され、時分割でデ
ジタル楽音信号を発生する。この音源18で発生された
デジタル楽音信号は、デジタル信号処理回路19に送ら
れる。
【0043】波形メモリ40は、例えばROMで構成さ
れるものである。この波形メモリ40には、パルスコー
ド変調(PCM)された波形データが記憶されている。
この波形メモリ40には、複数の音色を実現するべく、
各音色に対応した複数種類の波形データ(音色番号で特
定される)が記憶されている。この波形メモリ40に記
憶されている波形データは、音源18により読み出され
る。
【0044】デジタル信号処理回路19は変換手段に対
応するものであり、音源18から送られてくるデジタル
楽音信号と、CPU10から送られてくる係数との間で
所定の演算を行って出力するものである。例えば、ダン
パペダルの踏み込み量によって決定される係数とデジタ
ル楽音信号とを演算し、所定のダンパペダル効果が付加
されたデジタル楽音信号を生成する。このデジタル信号
処理回路19で生成されたデジタル楽音信号はD/A変
換器20に供給される。
【0045】D/A変換器20は、音源18から供給さ
れたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するも
のである。このD/A変換器20が出力するアナログ楽
音信号は、増幅器21に送出される。
【0046】増幅器21は、入力されたアナログ楽音信
号を所定の増幅率で増幅して出力する周知のものであ
る。この増幅器21で所定の増幅が行われたアナログ楽
音信号は、スピーカ22に供給される。
【0047】スピーカ22は、電気信号としてのアナロ
グ楽音信号を音響信号に変換する周知のものである。こ
のスピーカ22により、キーボード17のキーの押下に
対応した楽音に、ペダル14の踏み込み量に対応した音
響効果が付加されて放音されることになる。
【0048】次に、上記の構成において本実施例の動作
につき図4〜図7に示したフローチャートを参照しなが
ら詳細に説明する。なお、以下では、ダンパペダルの踏
み込みによりダンパペダル効果を付与する動作を中心に
説明する。
【0049】図4は、本発明に係る電子楽器の処理を示
すメインフローチャートであり、電源投入により起動さ
れる。即ち、電源が投入されると、先ず、CPU10、
RAM12、音源18等の初期化処理が行われる(ステ
ップS10)。この初期化処理では、CPU10内部の
レジスタやフラグのクリア処理、RAM12内に定義さ
れた各種バッファ、レジスタ及びフラグ等に対する初期
値設定処理、音源18に初期値を設定して不要な音が発
音されるのを防止する処理等が行われる。
【0050】次いで、パネルイベント処理が行われる
(ステップS11)。このパネルイベント処理では、操
作パネル13の各種スイッチの操作に対応する処理が行
われる。このパネルイベント処理の詳細は、図5のフロ
ーチャートに示されている。
【0051】パネルイベント処理では、先ず、スイッチ
イベントの有無が調べられる(ステップS20)。即
ち、操作パネル13をスキャンすることにより、各スイ
ッチの設定状態を示すパネルデータを各スイッチに対応
したビット列として読み込む(これを「新パネルデー
タ」という)。次いで、前回同様にして読み込んだパネ
ルデータ(これを「旧パネルデータ」といい、既にRA
M12に記憶されている)と上記新パネルデータとを比
較し、相違するビットをオンにしたパネルイベントマッ
プを作成する。
【0052】そして、スイッチイベントの有無の判断
は、このパネルイベントマップを調べることにより行わ
れる。即ち、パネルイベントマップ中にオンになってい
るビットが存在しなければ、スイッチイベントがなかっ
た旨が認識され、本パネルイベント処理ルーチンからリ
ターンしてメインルーチンに戻る。
【0053】一方、パネルイベントマップ中にオンにな
っているビットが存在すれば、スイッチイベントがあっ
た旨が認識され、次いで、特性選択スイッチのオンイベ
ントであるか否かが調べられる(ステップS21)。こ
れは、上記パネルイベントマップ中の特性選択スイッチ
に対応するビットがオンになっており、且つ、上記新パ
ネルデータの特性選択スイッチに対応するビットがオン
になっているか否かを調べることにより行われる。
【0054】ここで、特性選択スイッチのオンイベント
であることが判断されると、特性番号を記憶する処理が
行われる(ステップS22)。即ち、特性選択スイッチ
中の押下されたスイッチに対応する番号が、RAM12
の所定領域に記憶される。この特性番号は、後述するペ
ダルイベント処理において、音響効果(ダンパペダル効
果)付与のための係数を算出する際に参照される。
【0055】この特性番号記憶処理が終了し又は上記ス
テップS21で特性選択スイッチのオンイベントでない
ことが判断されると、次いで、「その他のスイッチ処
理」が行われる(ステップS23)。この「その他のス
イッチ処理」は、リズム選択スイッチ、音色選択スイッ
チ、効果選択スイッチ、音量コントロールスイッチ等の
イベントに対する処理である。各スイッチに対応する処
理の内容は、本発明とは直接関係しないので説明は省略
する。その後、このパネルイベント処理ルーチンからリ
ターンしてメインルーチンに戻る。
【0056】メインルーチンでは、次いで、ペダルイベ
ント処理が行われる(ステップS12)。このペダルイ
ベント処理では、ペダル14の各ペダル(ダンパペダ
ル、ソフトペダル、ソステヌートペダル)の操作に対応
する処理が行われる。このペダルイベント処理の詳細
は、図6のフローチャートに示されている。
【0057】ペダルイベント処理では、先ず、ペダルイ
ベントの有無が調べられる(ステップS30)。即ち、
ペダル14をスキャンすることにより、各ペダルの踏み
込み量を示すペダル位置データ(所定ビット幅のデー
タ)を各ペダル毎に読み込む(これを「新ペダル位置デ
ータ」という)。次いで、前回同様にして読み込んだペ
ダル位置データ(これを「旧ペダル位置データ」とい
い、既にRAM12に記憶されている)と上記新ペダル
位置データとを各ペダル毎に比較し、相違するペダル位
置データが発見された場合に、そのペダル位置データに
対応するペダルを示すビットをオンにしたペダルイベン
トマップを作成する。
【0058】そして、ペダルイベントの有無の判断は、
このペダルイベントマップを調べることにより行われ
る。即ち、ペダルイベントマップ中にオンになっている
ビットが存在しなければ、ペダルイベントがなかった旨
が認識され、本ペダルイベント処理ルーチンからリター
ンしてメインルーチンに戻る。
【0059】一方、ペダルイベントマップ中にオンにな
っているビットが存在すれば、ペダルイベントがあった
旨が認識され、次いで、イベントのあったペダルはダン
パペダルであるか否かが調べられる(ステップS3
1)。これは、上記ペダルイベントマップ中のダンパペ
ダルに対応するビットがオンになっているか否かを調べ
ることにより行われる。
【0060】ここで、ダンパペダルのイベントであるこ
とが判断されると、ダンパペダル効果に関する係数が算
出され、デジタル信号処理回路19にセットされる(ス
テップS32)。即ち、操作パネル13の特性選択スイ
ッチで選択され、RAM12の所定領域に格納されてい
る特性番号に対応するROM11中の変換テーブルが選
択され、次いで、選択された変換テーブルを参照して新
ペダル位置データに対応する係数が読み出される。そし
て、読み出された係数はデジタル信号処理回路19に送
られる。
【0061】これにより、デジタル信号処理回路19に
おいて、音源18で発生されたデジタル楽音信号と上記
係数とが演算され、所定のダンパペダル効果が付与され
たデジタル楽音信号が出力される。
【0062】この係数をデジタル信号処理回路19にセ
ットする処理が終了し又は上記ステップS31でダンパ
ペダルのイベントでないことが判断されると、次いで、
その他のペダル処理が行われる(ステップS33)。こ
の「その他のペダル処理」は、ソフトペダル又はソステ
ヌートペダルのイベントに対するソフトペダル処理又は
ソステヌート処理である。
【0063】ソフトペダル処理は、ペダル14中のソフ
トペダルが踏まれた場合に、例えばエンベロープを制御
して音を小さくすると共に、音色を変化させることによ
り音を柔らかくする処理である。また、ソステヌートペ
ダル処理は、ペダル14中のソステヌートペダルが踏ま
れた場合に、押下されたキーに対応する楽音に対して上
述したダンパペダル処理と同様の処理を行うものであ
る。なお、これら各処理は、何れも本発明とは直接関係
しないので詳細な説明は省略する。その後、このペダル
イベント処理ルーチンからリターンしてメインルーチン
に戻る。
【0064】メインルーチンでは、次いで、鍵盤イベン
ト処理が行われる(ステップS13)。この鍵盤イベン
ト処理では、キーボード17の各キーの操作に対応する
処理が行われる。この鍵盤イベント処理の詳細は、図7
のフローチャートに示されている。
【0065】鍵盤イベント処理では、先ず、キーオンイ
ベントの有無が調べられる(ステップS40)。即ち、
キースキャン回路16を介してキーボード17をスキャ
ンすることにより、各キーのオン/オフ状態を示すキー
データを各キーに対応したビット列として読み込む(こ
れを「新キーデータ」という)。
【0066】次いで、前回同様にして読み込んだキーデ
ータ(これを「旧キーデータ」といい、既にRAM12
に記憶されている)と上記新キーデータとを比較し、相
違するビットが存在するか否かを調べる。そして、相違
するビットが存在する場合に、キーイベントがあった旨
を認識し、変化のあったキーに対応するビットをオンに
セットしたイベントマップを作成する。
【0067】そして、キーイベントの有無の判断は、こ
のキーイベントマップを調べることにより行われる。即
ち、キーイベントマップ中にオンになっているビットが
存在しなければ、キーイベントがなかった旨が認識さ
れ、本鍵盤イベント処理ルーチンからリターンしてメイ
ンルーチンに戻る。
【0068】一方、キーイベントマップ中にオンになっ
ているビットが存在すれば、キーイベントがあった旨が
認識され、次いで、キーのオンイベントであるか否かが
調べられる(ステップS41)。これは、上記キーイベ
ントマップ中のオンになっているビットに対応する上記
新キーデータ中のビットがオンになっているか否かを調
べることにより行われる。
【0069】ここで、オンイベントであることが判断さ
れると、楽音データを音源18にセットする処理が行わ
れる(ステップS42)。具体的には、音源18中の1
つのオシレータが所定のアルゴリズムにより選択され、
この選択されたオシレータにCPU10から楽音データ
が送られることになる。なお、オシレータの選択、即ち
発音チャネルのアサイン処理は周知の技術であるので説
明は省略する。
【0070】ここで、オシレータにセットされる楽音デ
ータは、上述したように、波形アドレス、周波数データ
及びエンベロープデータ等である。波形アドレスは、音
色番号に対応する波形データが記憶されている波形メモ
リ40上のアドレスである。周波数データは、キーナン
バに対応したデータであり、波形メモリ40から波形デ
ータを読み出す速度を規定するものである。エンベロー
プデータは、タッチデータやダンパペダルの状態に基づ
いて楽音波形に付加すべきエンベロープの形状を指定す
るものである。
【0071】上記波形アドレス及び周波数データは音源
18にセットされ、波形アドレスにより特定される波形
メモリ40中の波形データを、周波数データに応じた速
度で読み出すために使用される。また、エンベロープデ
ータも音源18にセットされ、合成された楽音波形に付
加するエンベロープを生成するために使用される。
【0072】次いで、押鍵処理が行われる(ステップS
43)。押鍵処理は、上記ステップS42で音源18に
セットされた楽音データに基づきオシレータを起動して
楽音信号を生成する処理である。これにより、エンベロ
ープが付加されたデジタル楽音信号の生成が開始され
る。そして、この音源18で生成されたデジタル楽音信
号は順次デジタル信号処理回路19に送られる。
【0073】デジタル信号処理回路19は、ダンパペダ
ルが踏まれていなければ、係数として初期値の「0」が
セットされたままであるので、音源18から与えられた
デジタル楽音信号に何等の処理も施さずにそのまま出力
する。従って、このデジタル楽音信号がD/A変換器2
0に供給され、ダンパペダル効果を有しない通常の楽音
が発音される。
【0074】一方、ダンパペダルが踏まれれば、その踏
み込み量に応じた係数が順次セットされるので、音源1
8から与えられたデジタル楽音信号に上記係数を乗算す
る等の処理が施されて出力される。従って、このデジタ
ル楽音信号がD/A変換器20に供給され、ダンパペダ
ルの踏み込み量に応じたダンパペダル効果が付与された
楽音が発音される。
【0075】上記ステップS41でオンイベントでない
ことが判断されると、オフイベントである旨を認識し、
離鍵処理が行われる(ステップS44)。この離鍵処理
は、ダンパペダルが踏まれていない状態では、キーボー
ド17の離鍵されたキーに対応する発音を中止する処理
である。これは、音源18に所定のデータを送ることに
より、発音中の楽音のエンベロープを小さくすることに
より実現される。
【0076】一方、ダンパペダルが踏まれている状態で
は、直ちに発音を中止する処理は行われない。従って、
ダンパペダルが踏まれた状態でキーが離されても、上述
した楽音がダンパペダルの踏み込み量に応じた時間だけ
発音され続ける。これにより、消音されるまでの時間を
引き延ばすというダンパペダルの本来の機能が実現され
ている。その後、このキーイベント処理ルーチンからリ
ターンしてメインルーチンに戻る。
【0077】この鍵盤イベント処理が終了すると、次い
で、「その他の処理」が行われる(ステップS14)。
この「その他の処理」では、例えば、MIDIインタフ
ェース回路15を介してMIDIデータの送受信処理等
が行われる。その後、ステップS11に戻り、以下同様
の処理を繰り返す。
【0078】上記ステップS11〜S14の繰り返し実
行の過程で、パネル操作、キーボード操作或いはペダル
操作に応じたイベントが発生すると、そのイベントに対
応する処理を行うことにより電子楽器の各種機能が実現
される。
【0079】以上のように、本実施例においては、演奏
者が、予め複数のダンパペダル効果特性の中から所望の
特性を操作パネル13の特性選択スイッチを用いて指定
する。これにより、ダンパペダル効果特性を決めるする
ROM11に設けられた変換テーブルが特定される。演
奏が開始されてダンパペダルが踏み込まれると、ダンパ
ペダルはその踏み込み量に応じたペダル位置データを出
力する。
【0080】そして、このペダル位置データを用いて上
記変換テーブルが参照され、ペダル位置データに応じた
係数が読み出される。この読み出された係数はデジタル
信号処理回路19に与えられる。デジタル信号処理回路
19では音源18で発生されたデジタル楽音信号と上記
係数とを演算することにより、ダンパペダルの踏み込み
量に応じたダンパペダル効果が付加されたデジタル楽音
信号を生成する。
【0081】これにより、ダンパペダルの踏み込み量と
ダンパペダル効果のかかり具合は、先に指定されたダン
パペダル効果特性に合致したものとなる。このように、
演奏者は予め用意された複数のダンパペダル効果特性の
中から所定の特性を適宜選択することにより、ダンパペ
ダルの踏み込み量とダンパペダル効果のかかり具合が演
奏者の感性に適合するものを選択できるので、意図した
通りの演奏を行うことができるものとなっている。
【0082】なお、上記実施例では、ダンパペダルの操
作に応じて発生される所定の係数をデジタル信号処理回
路19に与えることにより、ダンパペダル効果を発生さ
せる場合について説明したが、ソフトペダル又はソステ
ヌートペダルにも同様に適用できるものである。また、
上記の実施例では、ダンパペダル効果を制御する場合に
ついて説明したが、その他の音響効果、例えばリバーブ
の深さ、ディレイ時間等についてもペダル操作によって
制御するように構成できる。
【0083】また、ペダルの操作に応じて発生される所
定の係数を音源18に与えることにより所定の音響効
果、例えばモジュレーションの深さ等を制御するように
構成することもできる。この場合、音響効果のかかり具
合は、音源18内部でデジタル楽音信号を加工すること
により制御される。
【0084】また、上記実施例では、変換テーブルをR
OM11に設ける場合について説明したが、この変換テ
ーブルをRAM12に設けるように構成しても良い。こ
の場合、基本となる音響効果特性をROM11に設け、
例えば初期化時にこれをRAM12に複写し、RAM1
2上の変換テーブルを用いて音響効果特性を発揮させる
ように制御する。
【0085】そして、データ入力手段としての操作パネ
ル13を用いてRAM12内の変換テーブルの内容を変
更できるように構成すれば、基本となる音響効果特性を
演奏者の好みに合った音響効果特性に変更することがで
きる。勿論、変換テーブルを全面的に変更して新たな音
響効果特性を作ることも可能である。
【0086】かかる構成によれば、予め用意された音響
効果特性以外の演奏者の好みに合った音響効果特性を作
成することができ、ペダルの踏み込み量と効果のかかり
具合との関係を演奏者の感性に適合するものに設定でき
る。
【0087】また、上記実施例では、ROM11又はR
AM12に設けた変換テーブルを用いて所望の音響効果
特性を得るように構成したが、上記音響効果特性は所定
の演算式を用いて演算により求めるように構成しても良
い。かかる構成によれば、変換テーブルを備える必要が
なく、メモリ容量を少なくすることができるという利点
がある。
【0088】更に、上記の実施例では、音源18から出
力される1つのデジタル楽音信号に対し所定の係数を演
算することにより、所定の音響効果を得るように構成し
たが、近年の音源は、例えば図8に示されるように、音
源内に複数のオシレータ(DCO)を有し、周波数成分
(例えば高域、中域、低域の各成分)毎にデジタル楽音
信号を生成し、これらを合成して1つのデジタル楽音信
号とすることにより、より複雑な楽音を得るものが多
い。
【0089】かかる構成の電子楽器においては、例えば
各オシレータの出力(DCO1〜DCO3)毎に、デジ
タル信号処理回路19で音響効果特性を付加し、その
後、これらを例えば加算器50で加算することにより合
成して1つのデジタル楽音信号とし、これをD/A変換
器20で変換してスピーカに与えることにより、所定の
音響効果が付加された楽音を発生することもできる。
【0090】かかる構成によれば、例えば周波数成分毎
に異なる特性の音響効果を付加することができるので、
より緻密な音響効果の制御が可能となり、演奏者の感性
に合致した演奏を行うことができるものとなる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、所定のペダル操作によって演奏者が意図した通りの
音響効果を容易に得ることのできる電子楽器を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子楽器の実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明に係る電子楽器の音響効果特性及び変換
テーブルを説明するための図である。
【図3】本発明に係る電子楽器の実施例の操作パネルの
一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチン)である。
【図5】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(パネルイベント処理ルーチン)である。
【図6】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(ペダルイベント処理ルーチン)である。
【図7】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(鍵盤イベント処理ルーチン)である。
【図8】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 操作パネル 14 ペダル 15 MIDIインタフェース回路 16 キースキャン回路 17 キーボード 18 音源 19 デジタル信号処理回路 20 D/A変換器 21 増幅器 22 スピーカ 30 システムバス 40 波形メモリ 50 加算器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−101590(JP,A) 特開 平4−212995(JP,A) 特開 平2−296296(JP,A) 特開 昭60−262194(JP,A) 特公 昭64−8838(JP,B2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏み込み量に応じたペダル位置データを
    出力するペダルと、 該ペダルからのペダル位置データに応じた時間で消音す
    る楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、前記 ペダル位置データと前記ペダル位置データに対応す
    る係数との関係を規定する、複数のダンパペダル効果特
    性の1つを指定する指定手段と、 該指定手段で指定されたダンパペダル効果特性に従っ
    て、前記ペダル位置データに応じたダンパペダル効果を
    かけるための係数を発生する係数発生手段と、 前記楽音信号生成手段で生成された楽音信号と該係数発
    生手段で発生された係数とを演算し、以て該楽音信号に
    ダンパペダル効果を付与する効果付与手段、 とを具備したことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記係数発生手段は、前記複数のダンパ
    ペダル効果特性を形成するための係数を前記ペダル位置
    データに対応して記憶した変換テーブルを有し、前記ペ
    ダル位置データが与えられた場合に該変換テーブルから
    対応する係数を読み出して出力することを特徴とする請
    求項1に記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記変換テーブルは
    RAMに設けられ、データ入力手段により任意に書換可
    能であることを特徴とする電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記係数発生手段は、前記複数のダンパ
    ペダル効果特性を形成するための係数を演算式に従って
    算出して出力することを特徴とする請求項1に記載の電
    子楽器。
JP18762793A 1993-06-30 1993-06-30 電子楽器 Expired - Lifetime JP3296518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18762793A JP3296518B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 電子楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18762793A JP3296518B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 電子楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0720866A JPH0720866A (ja) 1995-01-24
JP3296518B2 true JP3296518B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=16209423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18762793A Expired - Lifetime JP3296518B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 電子楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3296518B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9218798B1 (en) 2014-08-21 2015-12-22 Kawai Musical Instruments Manufacturing Co., Ltd. Voice assist device and program in electronic musical instrument
US9280962B1 (en) 2014-08-20 2016-03-08 Kawai Musical Instruments Manufacturing Co., Ltd Sound preview device and program

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4524798B2 (ja) * 2004-07-27 2010-08-18 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法及び装置、並びにプログラム
JP5228667B2 (ja) * 2008-07-24 2013-07-03 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器
JP5169576B2 (ja) * 2008-07-24 2013-03-27 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器
JP5228668B2 (ja) * 2008-07-24 2013-07-03 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器
JP5287118B2 (ja) * 2008-10-09 2013-09-11 ヤマハ株式会社 ペダル装置及び電子鍵盤楽器
JP2014206575A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器の鍵ダンパハーフ領域特定方法及び装置並びにプログラム
JP5987762B2 (ja) * 2013-04-11 2016-09-07 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器のハーフペダル領域特定方法及び装置並びにプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9280962B1 (en) 2014-08-20 2016-03-08 Kawai Musical Instruments Manufacturing Co., Ltd Sound preview device and program
US9218798B1 (en) 2014-08-21 2015-12-22 Kawai Musical Instruments Manufacturing Co., Ltd. Voice assist device and program in electronic musical instrument

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0720866A (ja) 1995-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7331746B2 (ja) 電子鍵盤楽器、楽音発生方法及びプログラム
JPH09127941A (ja) 電子楽器
JP3296518B2 (ja) 電子楽器
JP7230870B2 (ja) 電子楽器、電子鍵盤楽器、楽音発生方法およびプログラム
JPH06195075A (ja) 楽音発生装置
JPH09330079A (ja) 楽音信号発生装置及び楽音信号発生方法
JP2605885B2 (ja) 楽音発生装置
JP2698942B2 (ja) 楽音発生装置
JP3394626B2 (ja) 電子楽器
JPH06242781A (ja) 電子楽器
JP3933070B2 (ja) アルペジオ生成装置及びプログラム
JP2570819B2 (ja) 電子楽器
JP2953217B2 (ja) 電子楽器
JPH0720865A (ja) 電子楽器
JP3493838B2 (ja) 電子楽器
JP3581763B2 (ja) 電子楽器
JP3424989B2 (ja) 電子楽器の自動伴奏装置
JP3532047B2 (ja) 楽音信号発生装置及び楽音信号発生方法
JP3121196B2 (ja) 電子楽器
JP2858314B2 (ja) 楽音特性制御装置
JP3392452B2 (ja) 楽音制御データ処理装置
JP3190473B2 (ja) 楽音制御装置
JP3561983B2 (ja) 電子楽器
JPH06195077A (ja) 楽音発生装置
JPH08123410A (ja) 電子楽器の音響効果付加装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000606

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080412

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100412

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100412

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110412

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130412

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130412

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140412

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term