JP3295632B2 - 水位制御装置 - Google Patents

水位制御装置

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JP3295632B2
JP3295632B2 JP33181697A JP33181697A JP3295632B2 JP 3295632 B2 JP3295632 B2 JP 3295632B2 JP 33181697 A JP33181697 A JP 33181697A JP 33181697 A JP33181697 A JP 33181697A JP 3295632 B2 JP3295632 B2 JP 3295632B2
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▲恵▼木 片山
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株式会社▲吉▼田鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流入管から水槽
への水の流入を制御することによってその水槽の水位を
制御する水位制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、河川等の水源から取水する水
を下流側へ流す際に、所定の水量を流すための装置が設
置されている。その装置は、図6に概略を示すように、
水槽110と、流出槽160を有している。水槽110
の流出槽160の側には堰部114が設けられており、
水槽110の水位(堰部114からの水位)応じて水槽
110から流出槽160へ所定の量の水が流れるように
されている。水槽110には、水槽110の水位に応じ
て上下動する浮子120が設けられている。水槽110
内には、弁室130が設けられており、弁室130には
水源からの水が流入する流入管170が接続されてい
る。弁室130の下方には流出口132が設けられてお
り、流出口132に対応して弁136が設けられてい
る。弁136と浮子120は連結棒140によって連結
されており、浮子120の上下動に連動して弁136が
上下動するようにされている。
【0003】そして、水槽110の水位が所定よりも高
い場合には、図6中に2点鎖線で示すように、浮子12
0が上昇して弁136が流出口132を閉じ、弁室13
0内から水槽110内(弁室130外)への水の流出が
阻止される。一方、水槽110の水位が所定よりも低い
場合には、図6中に実線で示すように、浮子120が下
降して弁136が下降して弁136が流出口132を開
き、弁室130内から水槽110内(弁室130外)へ
水が流出する。
【0004】このようにして、水槽110の水位が所定
のものになるように制御され(その制御をする部分が水
位制御装置に該当する)、水槽110から流出槽160
へ流出する水量、すなわち、流入管170から流出槽1
60へ流れる水量が所定のものになるように制御され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の装置
では、弁136は、弁室130内の水圧(すなわち、流
入管170から流入する水の水圧)によって下方への力
を受ける。このため、浮子120はその下方への力に対
抗するだけの浮力を有していなければならない。
【0006】しかしながら、水源が高所にある場合等、
流入管170から流入する水の水圧が高い場合には、そ
れに応じて浮子120に大きな浮力が必要である。この
ため、浮子120が大きなものである必要があり、装置
全体が大規模なものにならざるを得ない。その場合は、
スペースを大きく必要とするとともに、製造コストが高
くなってしまう。また、装置全体が大きい場合は、予め
工場で製造することができず、現場でコンクリートによ
って製造する必要があり、その点からも製造コストが高
いものとならざるを得ない。
【0007】そこで、本発明は、流入管から流入する水
の水圧が高くても小型のものとすることができる水位制
御装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するた
め、請求項1に係る発明は、流入管から水槽への水の流
入を制御することによってその水槽の水位を制御する水
位制御装置であって、前記水槽の水位に応じて上下動す
る浮子と、前記流入管と連通する弁室と、前記弁室の上
方に開口して前記水槽内に連通する上方流出口と、前記
弁室の下方に開口して前記水槽内に連通する下方流出口
と、前記上方流出口及び前記下方流出口に対して設けら
れ、前記浮子の上下動に連動して前記上方流出口及び前
記下方流出口を開閉する上方弁及び下方弁とを有し、前
記上方弁は前記弁室内の水圧を上方に受けるものであ
り、前記下方弁は前記弁室内の水圧を下方に受けるもの
であって、前記上方弁及び前記下方弁が相互に連結され
ており、しかも前記浮子が上昇する際に、前記下方弁が
前記下方流出口を閉じた後に前記上方弁が前記上方流出
口を閉じるように構成されていることを特徴とする。
【0009】この発明では、弁室内の水圧(すなわち、
流入管から弁室に流入する水の水圧)によって、上方弁
は上方への力を受け、下方弁は下方への力を受ける。
して、上方弁と下方弁とは連結されているために、その
2つの力は相殺される。その状態で、水槽の水位に応じ
て上下動する浮子に連動して上方弁及び下方弁が各々上
方流出口及び下方流出口を開閉することによって、弁室
内の水の水槽内(弁室外)への流出が制御される。こう
して、流入管から水槽への水の流入が制御され、水槽の
水位が制御される。
【0010】その際、上述のように、弁室内の水圧(流
入管から弁室に流入する水の水圧)によって上方弁が受
ける上向きの力と下方弁が受ける下向きの力が相殺され
るために、弁室内の水圧に基づく力に対抗するための浮
子の浮力は小さくて済む。このため、流入管から流入す
る水の水圧が大きくても、それに対応させて浮子を大き
なものする必要がなく、装置全体を小型のものにする
ことができる。また、弁室内の水圧に変動があっても、
その変動も上方弁及び下方弁によって相殺される。この
ため、流入管から流入する水の水圧に変動があっても、
それによって浮子が上下動することが防止され、水位の
制御が乱れることが防止される。しかもこの発明では、
浮子が上昇する際に、下方弁が下方流出口を閉じた後に
上方弁が上方流出口を閉じるように構成してあるため、
浮子が上昇して下方弁が下方流出口を閉じる瞬間には未
だ上方弁が上方流出口を閉じていない。このため、下方
弁が下方流出口を急激に閉じた際にも、それによって生
じた逆流方向の水流(水圧)は、上方流出口から弁室の
外へ逃れる。このため、その逆流方向の水流(水圧)が
流入管を逆流することが防止され、流入管に水撃作用
(ウォータハンマ)が生ずることが防止される。
【0011】請求項に係る発明は、請求項1に記載の
水位制御装置において、前記下方流出口の周囲に形成さ
れ前記下方弁が着座して当該下方流出口を閉じる下方弁
座及び/又は前記下方弁が弾性を有し、前記下方弁が前
記下方弁座に着座しても前記下方弁及び/又は前記下方
弁座が弾性圧縮していない状態では前記上方弁は前記上
方流出口を閉じず、前記下方弁が前記下方弁座に着座し
てかつ前記下方弁及び/又は当該下方弁座が弾性圧縮し
た状態で前記上方弁が前記上方流出口を閉じる位置関係
とされていることを特徴とする。
【0012】この発明では、浮子が上昇して下方弁が下
方弁座に着座して下方流出口を閉じる瞬間には、下方弁
及び/又は下方弁座が弾性圧縮しておらず、上方弁は上
方流出口を閉じていない。そして、さらに浮子が上昇し
て下方弁が上昇することによって下方弁及び/又は下方
弁座が弾性圧縮して、上方弁が上方流出口を閉じる。こ
のようにして、この発明では、浮子が上昇する際に、下
方弁が下方流出口を閉じた後に上方弁が上方流出口を閉
じる。このように、この発明では、下方弁座及び/又は
下方弁の弾性を利用するという単純な構造によって、請
求項に係る発明の作用効果を容易に得ることができ
る。
【0013】
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の水位制御装置において、前記浮子、前記上方弁及
び前記下方弁がほぼ一鉛直線上に配設され、それらがほ
ぼ鉛直な連結棒によって連結されていることを特徴とす
る。
【0015】この発明では、浮子と両弁との連動と、両
弁の連結との双方をほぼ鉛直な連結棒によって実現する
ことが可能であり、装置全体を単純な構成とすることが
できる。このため、装置全体を小型化することができ
る。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の水位制御装置において、前記上方弁の面
積と前記下方流出口の開口面積がほぼ同一であることを
特徴とする。
【0017】弁室内の水圧に基づいて上方弁が上方に受
ける力は、水圧に上方弁の面積を乗じたものである。同
様に、弁室内の水圧に基づいて下方弁が下方に受ける力
は、水圧に下方流出口の開口面積を乗じたものである。
各弁が各流出口を開いた際にもほぼ同様のことがいえ
る。そして、この発明では、その両面積がほぼ同一であ
るために、上方弁が上方に受ける力と下方弁が下方に受
ける力はほぼ同一となる。このため、その上方への力と
下方への力が相殺されることによって、弁室内の水圧に
基づいて浮子に作用する力は最小限(ほぼゼロ)にな
る。このため、弁室内の水圧(流入管から流入する水の
水圧)が大きくても、浮子は、上方弁及び下方弁等の重
力からそれらの浮力を減じた力に対応できる浮力を有し
ておれば足りる。このため、この発明では、浮子の大き
さを最小限とすることができ、装置全体を最小限の大き
さにすることができる。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の水位制御装置において、前記弁室が前記
水槽内に配設されていることを特徴とする。
【0019】この発明では、弁室が水槽内に配設されて
いるために、上方流出口及び下方流出口が直接的に水槽
内に連通している。このため、各流出口を水槽内に対し
て連通させる特別な機構を設けることは不要であり、装
置全体を単純化することが可能であり、装置全体を小型
化することができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、この装置は、
水槽10,流出槽60,流入管70,流出管80を有し
ている。
【0025】水槽10と流出槽60は、金属板によって
ユニットとして一体的に形成されている。水槽10は、
有底の円筒状をしており、屋根部12も有している。水
槽10の下半部分は地中に埋められている。水槽10
は、コンクリート製の支持板部16によって支持されて
いる。水槽10の流出槽60の側には堰部14が設けら
れており、水槽10の水位(堰部14からの水位)応じ
て水槽10から流出槽60へ所定の水が流れるようにさ
れている。そして、流出槽60の水は流出管80によっ
て下流側に流れるようにされている。
【0026】図1及び図2等に示すように、水槽10内
には浮子20,弁室30が設けられている。浮子20は
扁平な円柱状をしており、水槽10の水位に応じて上下
動する。浮子20は、図示しない機構によって、鉛直の
中心軸線回りに回り止めされている。
【0027】弁室30は、水槽10内の下側部分に位置
固定的に設けられている。弁室30には流入管70が接
続されており、弁室30と流入管70は連通している。
【0028】弁室30の上方には上方流出口32aが設
けられている。上方流出口32aに対応して上方弁36
aが設けられている。上方弁36aは弁室30内に位置
している。上方流出口32aの周囲には、上方弁36a
が着座する円環状の上方弁座34aが形成されている。
【0029】弁室30の下方には下方流出口32bが設
けられている。下方流出口32bに対応して下方弁36
bが設けられている。下方弁36bは弁室30の外(す
ぐ下側)に位置している。下方流出口32bの周囲に
は、下方弁36bが着座する円環状の下方弁座34bが
形成されている。下方弁座34bのうちの下側部分は、
ゴム等の弾性体から形成された弾性部35とされてい
る。また、下方弁36bのうちの上側部分も、ゴム等の
弾性体から形成された弾性部37とされている。下方弁
36bは、複数のガイドピン38によってガイドされつ
つ上下動するようにされている。
【0030】そして、上方弁36aの面積と下方流出口
32bの開口面積は、ほぼ同一とされている。
【0031】浮子20と上方弁36a及び下方弁36b
とは、次のように連結棒40によって連結されている。
そして、浮子20の上下動に連動して上方弁36a及び
下方弁36bが上下動するようにされている。
【0032】連結棒40は、上側連結棒42a及び下側
連結棒42bが、回転カップリング41を介して相対的
な軸回り方向の回転が許容された状態で連結されてい
る。すなわち、上側連結棒42aは軸回り方向に回転可
能であり、下側連結棒42bは軸回り方向に回転不可能
とされている。
【0033】浮子20は上側連結棒42aに組み付けら
れている。上側連結棒42aの上部(水槽10の屋根部
12よりも上部)にはハンドル44が設けられており、
ハンドル44を回転することによって、上側連結棒42
a(連結棒40)と浮子20との間の相対的な高さ関係
が調節されるようにされている。
【0034】上方弁36a及び下方弁36bは下側連結
棒42bに対して固定されている。上方弁36a及び下
方弁36bの高さ関係は、下方弁36bが下方弁座34
bに着座するのとほぼ同時に上方弁36aが上方弁座3
4aに着座する関係とされている(図4参照)。詳細に
見れば、下方弁36bの弾性部37及び下方弁座34b
の弾性部35が圧縮された状態で上方弁36aが上方弁
座34aに着座する高さ関係とされている(図3参
照)。
【0035】図1に戻り、弁室30の上方には、水平板
状の支持板部50が図示しない構造によって固定されて
おり、支持板部50には緩衝機構部52が固定されてい
る。下側連結棒42b(連結棒40)は緩衝機構部52
を貫通するように配設されており、下側連結棒(連結棒
40)の急激な上下動が制限されるようにされている。
【0036】また、水槽10内のほぼ中央高さ位置(弁
室30と浮子20との間)には、水槽10内を横断する
減勢板54が設けられている。減勢板54には多数の小
孔が設けられており、水の流通は可能であるとともに、
減勢板54の下側で生じた水の乱れが浮子20に到達し
にくいようにされている。
【0037】また、前述の支持板部50と弁室30との
間にも、同様の円筒状の減勢板56が設けられている。
そして、上方弁36a及び上方流出口32aによって生
じた水の乱れが減勢板56の外側に広がりにくいように
されており、その水の乱れが浮子20に到達しにくいよ
うにされている。
【0038】次に、この装置の主な作用及び効果につい
て説明する。図1や図2等に示すように、流入管70か
ら弁室30に水が流入する。弁室30内の水の水圧によ
って、上方弁36aが上方への力Faを受け、下方弁3
6b(そのうちの下方流出口32bに対応する部分)は
下方への力Fbを受ける。両力Fa,Fbは相反する方
向であり、上方弁36a及び下方弁36bは連結棒40
(下側連結棒42b)によって連結されているために、
その上方への力Faと下方への力Fbは相殺される。
【0039】下方流出口32bの開口面積と上方弁36
aの面積はほぼ同一とされているために、上方弁36a
に加わる上向きの力Faと下方弁36bに加わる下向き
の力Fbはほぼ同じ大きさである。このため、両力Fa
及びFbはほぼ釣り合って、その合計はほぼゼロとなっ
ている。このため、連結棒40のうちの上方弁36aよ
りも上の部分には、弁室30内の水圧に基づく力はほと
んど作用せず、浮子20は、上方弁36a,下方弁36
b,連結棒40等の重力からそれらの浮力を減じた力に
対応できる浮力を有しておれば足りる。
【0040】その状態で、水槽10の水位が所定よりも
高い場合には、図1中に2点鎖線で示すように、浮子2
0が上昇して、上方弁36a及び下方弁36bも上昇す
る(図4参照)。そして、下方弁36bが下方流出口3
2bを閉じ、それとほぼ同時にほぼ上方弁36aが上方
流出口32aを閉じ、弁室30内から水槽10内(弁室
30外)への水の流出が阻止される。一方、水槽10の
水位が所定よりも低い場合には、浮子20が下降して、
上方弁36a及び下方弁36bも下降して、上方弁36
aが上方流出口32aを開き、下方弁36bが下方流出
口32bを開く。そして、上方流出口32a及び下方流
出口32bを通して、弁室30内から水槽10内(弁室
30外)へ水が流出する(図2参照)。このようにし
て、水槽10の水位が所定のものになるように制御され
る。そして、水槽10から流出槽60へ流出する水量、
すなわち流入管70から流出槽60へ流れる水量が所定
のものになるように制御される。
【0041】その際、上述のように、上方弁36aに対
して上方に作用するFaと下方弁36bに対して下方に
作用する力Fbとがほぼちょうど相殺されて両力Faと
Fbは釣り合っているために、弁室30内の水圧(流入
管70から弁室30内に流入する水の水圧)による力が
ほとんど浮子20に作用しない。このため、流入管70
を流れる水の水源が高所にある場合等、流入管70から
流入する水の水圧が高い場合であっても、それに応じて
浮子20の浮力を大きなものとする必要がない。このた
め、浮子20は小さなもので足りるため、装置全体を小
型のものとすることができる。また、水槽10を金属製
にして装置全体を工場で予め製造しておくことも可能で
あり、製造コストを大幅に削減することができる。
【0042】また、上述のように、上方弁36aが上方
流出口32aを閉じるタイミングと下方弁36bが下方
流出口32bを閉じるタイミングはほぼ同時である。し
かし、詳細に見れば、そのタイミングには「ずれ」があ
る。すなわち、図3に示すように、下方弁36bが下方
弁座34bに着座した瞬間では、下方弁36bの弾性部
37及び下方弁座34bの弾性部35が圧縮されておら
ず、上方弁36aは上方弁座34aに着座せず上方流出
口32aは閉じられてはいない。そして、図4に示すよ
うに、その後にさらに下方弁36bが上昇して下方弁3
6bの弾性部37及び下方弁座34bの弾性部35が所
定の分だけ圧縮された時点以降、上方弁36aが上方弁
座34aに着座して上方流出口32aが閉じられる。こ
のため、たとえ下方弁36bが下方流出口32bを急激
に閉じた際にも、それによって生じた逆流方向の水流
(水圧)は、上方流出口32aから弁室30の外へ逃れ
る。このため、その逆流方向の水流(水圧)が流入管7
0を逆流することが防止され、流入管70に水撃作用
(ウォータハンマ)が生ずることが防止される。
【0043】なお、上記の装置はあくまで本発明の一実
施形態にすぎず、当業者の知識に基づき種々の変更を加
えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
例えば、上方弁座(34a)や下方弁座(34b)は、
種々の構造のものが適用され得る。図5に示すように、
上方流出口32a′が下方へ突出する扁平な円筒状に形
成され、その下端部が上方弁座34a′とされてもよ
い。また、弁室30の底部の全面が開口して下方流出口
32b′が形成され、その下端部が下方弁座34b′と
されてもよい。
【0044】また、下方弁36bが下方流出口32bを
閉じるタイミングと上方弁36aが上方流出口32aを
閉じるタイミングとの間には必ずしもずれがある必要は
なく、同時でもよい。下方流出口32bの開口面積と上
方弁36aの面積は必ずしもほぼ同一ではなくてもよ
く、上方弁36aに加わる上向きの力Faと下方弁36
bに加わる下向きの力Fbの合計が必ずしもほぼゼロと
なる必要はない。両力Fa及びFbが相殺されればよ
い。
【0045】弁室30は水槽10の外に設けられてもよ
い。上方弁及び下方弁は1つずつではなく、複数個ずつ
設けられてもよい。上方弁の数と下方弁の数が異なって
もよい。また、弁は横方向又は斜め方向に移動するもの
であってもよく、その移動が浮子の上下動と連動するよ
うにされていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図である。上
方流出口及び下方流出口が開かれた状態を示す。
【図2】図1の要部を拡大して示す図である。
【図3】図2の状態から下方流出口のみが閉じられた状
態を示す図である。
【図4】図3の状態から上方流出口も閉じられた状態を
示す図である。
【図5】上記本発明の一実施形態の一変更例を示す図で
ある。図3の状態に対応する図である。
【図6】従来の装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 水槽 20 浮子 30 弁室 32a 上方流出口 32b 下方流出口 34a 上方弁座 34b 下方弁座 35 弾性部 36a 上方弁 36b 下方弁 37 弾性部 40 連結棒

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入管から水槽への水の流入を制御する
    ことによってその水槽の水位を制御する水位制御装置で
    あって、 前記水槽の水位に応じて上下動する浮子と、 前記流入管と連通する弁室と、前記弁室の上方に開口して前記水槽内に連通する上方流
    出口と、前記弁室の下方に開口して前記水槽内に連通す
    る下方流出口と、 前記上方流出口及び前記下方流出口に対して設けられ、
    前記浮子の上下動に連動して前記上方流出口及び前記下
    方流出口を開閉する上方弁及び下方弁とを有し、 前記上方弁は前記弁室内の水圧を上方に受けるものであ
    り、前記下方弁は前記弁室内の水圧を下方に受けるもの
    であって、前記上方弁及び前記下方弁が相互に連結され
    ており、 しかも前記浮子が上昇する際に、前記下方弁が前記下方
    流出口を閉じた後に前記上方弁が前記上方流出口を閉じ
    るように構成されている ことを特徴とする水位制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水位制御装置であっ
    て、 前記下方流出口の周囲に形成され前記下方弁が着座して
    当該下方流出口を閉じる下方弁座及び/又は前記下方弁
    が弾性を有し、 前記下方弁が前記下方弁座に着座しても前記下方弁及び
    /又は前記下方弁座が弾性圧縮していない状態では前記
    上方弁は前記上方流出口を閉じず、前記下方弁が前記下
    方弁座に着座してかつ前記下方弁及び/又は当該下方弁
    座が弾性圧縮した状態で前記上方弁が前記上方流出口を
    閉じる位置関係とされている ことを特徴とする水位制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の水位制御装置で
    あって、 前記浮子、前記上方弁及び前記下方弁がほぼ一鉛直線上
    に配設され、それらがほぼ鉛直な連結棒によって連結さ
    れていることを特徴とする水位制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の水位制
    御装置であって、 前記上方弁の面積と前記下方流出口の開口面積がほぼ同
    一であることを特徴とする水位制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の水位制
    御装置であって、 前記弁室が前記水槽内に配設されていることを特徴とす
    る水位制御装置。
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