JP3291791B2 - 二軸延伸ポリエステルボトル及びその製造方法 - Google Patents

二軸延伸ポリエステルボトル及びその製造方法

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肩部にキャップとの嵌
合部を有する二軸延伸ポリエステルボトル及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸ボトルは、一般に射出成形でプ
リフォームを成形し、該プリフォームを延伸温度に調整
してブローを行い得ている。二軸延伸ボトルは、種々の
形態を示すが、ブロー成形した箇所にキャップとの嵌合
部のある二軸延伸ポリエステルボトルは従来製造されな
かった。
【0003】これはポリエステル樹脂の硬さ、延伸温度
の低さからブローした際、完全な金型転写が行えず、嵌
合部寸法精度が不安定になることに起因している。そこ
で、金型転写精度向上のため、ポリエステル樹脂を厚肉
化する方法もとられているが、経済的でなく、また嵌合
部のみに肉付けすることは困難である。
【0004】また、二軸延伸ブロー成形方法は、プリフ
ォームを延伸ロッドで縦延伸しながら高圧のブローエア
ーで周方向に膨らます。肩部に嵌合部のあるボトルを前
記条件で成形すると、嵌合部に一度接触した樹脂が、延
伸ロッドによる縦延伸でボトル下方へずらされてしまう
ため嵌合部寸法精度があまくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
である二軸延伸ポリエステルボトルの肩部にキャップと
の嵌合部が精度良く形成されないことを解決した二軸延
伸ポリエステルボトルの製造方法と二軸延伸ポリエステ
ルボトルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、二軸延伸ポリエステルボトルであって、
口部、肩部、胴部、底部よりなり、該肩部にキャップと
の嵌合部を有する面と有さない面が交互に連続した、略
多角形状の断面を持ち、ボトルの中心から前記嵌合部を
有する面までの距離が嵌合部を有さない面までの距離よ
り短い二軸延伸ポリエステルボトルである。
【0007】また、熱可塑性ポリエステル樹脂を用い
て、二軸延伸ブロー成形法で嵌合部を有するポリエステ
ルボトルの製造方法にであって、前記ポリエステルボト
ルの肩部相当する部分にキャップとの嵌合部を有する面
と有さない面が交互に連続した、略多角形状の断面を持
ち、金型の中心から前記嵌合部を有する面までの距離が
嵌合部を有さない面までの距離より短い金型を用いて、
プリフォームを延伸ロッドで縦延伸を行った後、ブロー
エアーを吹込む二軸延伸ポリエステルボトルの製造方法
である。更に、延伸ブロー成形を行う際、高温のブロー
エアーを利用する二軸延伸ポリエステルボトルの製造方
法である。
【0008】図面を用いて詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施例を示す二軸延伸ポリエステルボトルの外
観図である。該二軸延伸ポリエステルボトル1は、口部
2、肩部3、胴部4、底部5より構成されている。
【0009】図2は、二軸延伸ポリエステルボトル1の
肩部3のK−K断面図である。図で明らかなように、ボ
トル中心Oからキャップとの嵌合部のある面までの距離
をA、ボトル中心Oからキャップとの嵌合部のない面ま
での距離をBとすると、A<Bとなっている。図では角
のある8角形になっているが、丸みを帯びていてもよ
く、要は前記A<Bの関係が満たされればよい。延伸温
度に調節されたプリフォームがブロー成形される場合、
同心円状に膨らみ金型に接触して形づくられていく。仮
に膨張する樹脂の肩部周面への最初の接触が、嵌合部の
ある面の場合は問題が生じないが、嵌合部のない面のと
きは不良現象が発生する。
【0010】つまり、嵌合部でない面に樹脂が最初に接
触すると、そこで樹脂の固化が起こり、次いで接触する
嵌合部のある面の金型の転写が完全に行われず固化して
しまう。また、嵌合部でない部分に樹脂が消費されるた
め、嵌合部へと回る余分の樹脂がなくなる。よって、嵌
合部寸法精度が不安定になることから、中心からの距離
が嵌合部のある面の方が、嵌合部のない方の面より短く
する必要がある。
【0011】上記条件に加えて、製造時には、延伸ブロ
ー工程において、縦延伸が終了した後、ブローを行うこ
とが重要である。これは、通常の延伸ブロー成形工程で
は、プリフォームを延伸ロッドで縦延伸しながら高圧ブ
ローエアーで周方向に膨らます。嵌合部のポリエステル
ボトルを前記条件で成形すると、嵌合部に一度接触した
樹脂が、延伸ロッドによる縦延伸でボトル下方へずらさ
れてしまうからである。
【0012】また、ブローエアーを加熱して使用すれ
ば、樹脂の膨張過程での降温を遅らせることが可能で、
嵌合部に対してさら樹脂を密着させることができる。ブ
ローエアーの温度は、延伸ブロー成形直前のプリホーム
温度以上が望まれるが、あまり高温になり過ぎるとボト
ル厚肉部に結晶化が生じ透明性を失う。高温のブローエ
アーは延伸ブロー成形の1次ブローおよび2次ブローで
用いられるが、1次ブローのみで用いるだけでも効果が
ある。
【0013】本発明に使用されるポリエステル樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等、ま
たは、それらを主成分とし副成分樹脂を混合したもの、
あるいは、前記樹脂を数種類混合したもの等が使用可能
である。
【0014】
【作用】本発明の二軸延伸ポリエステルボトル及びその
製造方法を用いることにより、ポリエステル樹脂を用い
てボトルの肩部にキャップとの嵌合精度の良好な嵌合部
を有する二軸延伸ポリエステルボトルを得ることが可能
となる。二軸延伸ポリエステルボトルのキャップとの嵌
合部を有する肩部を、キャップとの嵌合部を有する面と
有さない面が交互に連続した、略多角形状の断面を持
ち、ボトルの中心から前記嵌合部を有する面までの距離
が嵌合部を有さない面までの距離より短くすることによ
り、嵌合部のある面がブロー時に先に金型壁面に接触
し、目的を満たす。また、縦延伸が終了した後、ブロー
を行い横延伸を行うことにより、嵌合部へ接触した樹脂
が延伸時に下方へずれるのを防ぎ、高温のブローエアー
で樹脂の固化を遅らせて金型嵌合部に樹脂を密着させ、
嵌合部寸法精度を維持させる。
【0015】
【実施例】
<実施例1>図2に示す、図1の肩部K−K断面形状を
有する角型ポリエステルボトルを成形するため、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(極限粘度IV=0.71)
を主体とする熱可塑性ポリエステルを用い、プリフォー
ムを射出成形した。プリフォームの形状は以下の通りで
あった。 全高 : 100 mm 口部肉厚 : 1.2mm 胴部肉厚 : 3.9mm 重量 : 33.2g
【0016】上記プリフォームを再加熱装置で110℃
まで加熱し、85℃に至まで冷却した。次いで図1の角
型ポリエステルボトル(内容量533ml,全高205
mm,最大胴径61.5mm,嵌合部径52.6mm)
を延伸ブロー成形により製造した。延伸条件は、延伸ロ
ッド動作終了後(0.6秒後)、高圧エアーの吹込みを
行った。図4は、再加熱を完了したプリフォームを成形
金型11に移し、縦延伸完了した説明図であり、図5
は、その後、高圧エアー10を吹込み横延伸した状態の
説明図である。
【0017】実施例で製造したボトルの嵌合部寸法を測
定したところ、52.6mmで設計値通りであり、キャ
ップとの嵌合も良好であった。
【0018】<実施例2>実施例1と同じ条件で、た
だ、延伸ロッド動作中に作用するプリブロー(1次ブロ
ー)温度を130℃にして、ボトル成形を行った。な
お、プリブローの圧力は4kg/cm2 で、高圧エアー
は25kg/cm2とし、温度は20℃であった。
【0019】実施例2で製造したボトルの嵌合部寸法を
測定したところ、52.6mmで設定値通りであり、縦
断面形状を確認すると実施例1に比べエッジ部がシャー
プに形成されていた。
【0020】<比較例1>実施例と同じプリフォームを
使用し、図3に示す図1の肩部K−K断面部に相当する
断面形状を有する角型ポリエステルボトルを成形した。
実施例とは肩部形状のみが異なり、他は形状、条件等全
て同じにした。
【0021】比較例1で製造したボトルの嵌合部を測定
したところ、52.1mmであった。嵌合部寸法が設定
値に対して、小さいためキャップとの嵌合は不良であっ
た。
【0022】<比較例2>実施例と同じ条件で、ただ、
延伸ブローの条件を変えて成形した。延伸は、延伸ロッ
ド動作途中で高圧エアーを吹込む条件とした。
【0023】比較例2で製造したボトルの嵌合部を測定
したところ、52.2mmであった。嵌合部寸法が設定
値に対して、小さいためキャップとの嵌合は不良であっ
た。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、二軸延伸ポリエステル
ボトルで困難とされていた、ブロー部に嵌合部を形成す
ることが可能であり、その嵌合部寸法安定性も充分な二
軸延伸ポリエステルボトルが得られる。
【0025】また、嵌合部をボトル肩部に設計でき、デ
ザインの自由度も大巾に向上するものである。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す二軸延伸ポリエステル
ボトルの外観図。
【図2】図1の本発明の一実施例を示す二軸延伸ポリエ
ステルボトルの肩部K−K断面図。
【図3】比較例の二軸延伸ポリエステルボトルの肩部K
−K部相当断面図。
【図4】延伸ブロー工程を示す説明図で、縦延伸説明
図。
【図5】延伸ブロー工程を示す説明図で横延伸説明図。
【符号の説明】
1…二軸延伸延伸ポリエステルボトル 2…首部 3…
肩部 4…胴部 5…底部 6…肩部断面 7…嵌合部
8…延伸ロッド 9…プリフォーム 10…高圧エア
ー 11…金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 22:00 B29L 22:00 (56)参考文献 実開 昭52−107945(JP,U) 実開 平4−48108(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80 B65D 1/00 - 1/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸ポリエステルボトルであって、口
    部、肩部、胴部、底部よりなり、該肩部にキャップとの
    嵌合部を有する面と有さない面が交互に連続した、略多
    角形状の断面を持ち、ボトルの中心から前記嵌合部を有
    する面までの距離が嵌合部を有さない面までの距離より
    短いことを特徴とする二軸延伸ポリエステルボトル。
  2. 【請求項2】熱可塑性ポリエステル樹脂を用いて、二軸
    延伸ブロー成形法で嵌合部を有するポリエステルボトル
    の製造方法であって、前記ポリエステルボトルの肩部相
    当する部分にキャップとの嵌合部を有する面と有さない
    面が交互に連続した、多角形状の断面をもち、金型の中
    心から前記嵌合部を有する面までの距離が嵌合部を有さ
    ない面までの距離より短い金型を用いて、プリフォーム
    を延伸ロッドで縦延伸を行った後、ブローエアーを吹込
    むことを特徴とする二軸延伸ポリエステルボトルの製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記ブローエアーを、高温のブローエアー
    としたことを特徴とする請求項2記載の二軸延伸ポリエ
    ステルボトルの製造方法。
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