JP3288209B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3288209B2
JP3288209B2 JP32132895A JP32132895A JP3288209B2 JP 3288209 B2 JP3288209 B2 JP 3288209B2 JP 32132895 A JP32132895 A JP 32132895A JP 32132895 A JP32132895 A JP 32132895A JP 3288209 B2 JP3288209 B2 JP 3288209B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器、
特に携帯電話等に用いられる高周波用半導体集積回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信分野の発展に伴い、携
帯電話等のアンテナの送受信切換えやパワーアンプ入力
レベル制御用に、小型、低消費電力の高周波用半導体ス
イッチ及び高周波用半導体可変アッテネータが望まれて
いる。このようなスイッチ及びアッテネータに用いるデ
バイスとして、図8に示すような電界効果型トランジス
タ(FET)を配置した基本回路が使用されている。
【0003】図8において、1はGaAs基板の一部に
形成されゲート及びソース・ドレインを有するノーマリ
オン型の電界効果型トランジスタ、3は制御端子、6は
第1信号端子、7は第2信号端子である。つまり、制御
端子3を介して電界効果型トランジスタ1のゲートに制
御用電圧信号を印加し、制御用電圧信号の値を変えるこ
とで、第1信号端子6と第2信号端子7と間の高周波信
号の伝達量を制御するようになされている。
【0004】また、図9は、上記図8に示す基本回路を
2つ配置し、各基本回路の第1信号端子を共通の入力端
子10に接続し、一方の基本回路の第2信号端子7を出
力端子とし、他方の基本回路の第2信号端子7を接地端
子に接続した回路の構成を示す。このような回路では、
各基本回路の各制御端子3に相補的な制御電圧信号を入
力することで、各基本回路における信号の伝達量が相補
的に制御される。したがって、出力端子に高周波信号を
伝達する側の基本回路の電界効果型トランジスタのオフ
時における高周波信号が接地端子側に逃がされること
で、特に高いアイソレーションを発揮することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の基本回路を組み合わせて、図9に示すような回路を
構成しようとすると、下記のような問題があった。
【0006】すなわち、図9について説明したように、
スイッチ等の高周波制御回路は、図8に示す基本回路を
ユニットとし、この基本回路の入出力間、入力・接地間
あるいは出力・接地間に他の基本回路を挿入して構成す
るが、この場合には、相補的な制御用電圧信号を入力す
るための2系統の制御端子が必要である。例えば図9に
示す回路では、各基本回路の各制御端子3にそれぞれ相
補的な制御電圧信号を供給するための2系統の制御回路
が必要となる。このため、制御端子が常に2つ必要とな
るだけでなく、この高周波制御回路を駆動するための周
辺回路も複雑なものになる。また、説明は省略するが、
上記図8に示す単位回路を組み合わせてブリッジT型ア
ッテネータを構成する際にも、相補的な2つの制御信号
を入力する2つの制御系統が必要となり、同様の問題を
生じていた。
【0007】さらに、付随する問題として、入力する高
周波信号の電力が大きい場合、入出力間におけるリニア
特性が崩れ、出力に発生する歪が大きくなる虞れがあっ
た。したがって、図8に示す基本回路や図9に示す基本
回路を組み合わせた回路をスイッチやアッテネータとし
て使用する場合には、使用可能な電力が制限されるとい
う問題があった。
【0008】本発明は斯かる各問題点に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、スイッチ,アッテネー
タに必要な基本回路の構造を改善することにより、駆動
回路等の周辺回路の構造の簡素化が可能な高周波制御用
半導体集積回路を提供することにある。
【0009】また、第2の目的は、上述のような構造が
簡素化された高周波制御用半導体集積回路における入出
力間の歪みを低減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明が講じた解決手段は、基本回路における
第1信号端子及び第2信号端子と電界効果型トランジス
タのソース・ドレインとの間における直流信号の伝達を
阻止する手段を講ずるととともに、電界効果型トランジ
スタの制御をゲート−ソース・ドレイン間の電圧によっ
て制御する構成とすることにある。
【0011】また、上記第2の目的を達成するために本
発明が講じた手段は、基本回路における電界効果型トラ
ンジスタのゲートを複数のゲートで構成することにあ
る。
【0012】具体的に、本発明に係る第1の半導体集積
回路は、請求項1に記載されるように、高周波信号を伝
達するための基本回路を有する半導体集積回路であっ
て、上記基本回路に、ゲート,ソース及びドレインを有
する電界効果型トランジスタと、上記電界効果型トラン
ジスタと電界効果型トランジスタの外部との間で高周波
信号を入出力するための第1,第2信号端子と、上記電
界効果型トランジスタのソース・ドレインと上記各信号
端子との間の配線中にそれぞれ介設され使用する周波数
帯域におけるインピーダンスが線路インピーダンスより
低いキャパシタ成分を少なくとも含む直流成分遮断部材
と、上記ゲートに接続される第1制御端子と、上記ゲー
ト−第1制御端子間に介設され、インピーダンスが線路
インピーダンスより高い抵抗特性を有し第1制御端子へ
の高周波信号の入力を阻止するための第1阻止部材と、
上記電界効果型トランジスタのソース・ドレインのうち
少なくとも一方と直流成分遮断部材との間の配線に分岐
配線を介して接続される第2制御端子と、上記分岐配線
中に介設されインピーダンスが線路インピーダンスより
高い抵抗特性を有し第2制御端子への高周波信号の入力
を阻止するための第2阻止部材とを設ける。そして、上
記基本回路の第1信号端子−第2信号端子間における高
周波信号の伝達量が上記第1制御端子と第2制御端子と
の間の制御用電圧信号によって制御されるように構成し
たものである。
【0013】この構成により、第1信号又は第2信号端
子に高周波信号が入力されると、第1信号端子と第2信
号端子との間に介設される電界効果型トランジスタのゲ
ート−ソース・ドレイン間に印加される制御用電圧信号
によって、高周波信号の伝達量が制御される。その場
合、ゲートとソース・ドレインとにそれぞれ個別に第
1,第2制御端子が接続されているので、この基本回路
を複数個組み合わせた場合に、一方の基本回路の第1制
御端子と他方の基本回路の第2制御端子とを共通に接続
することが可能となる。そして、電界効果型トランジス
タのソース・ドレインと第1,第2信号端子との間はキ
ャパシタ成分を含む直流成分遮断部材が介設されている
ので、各基本回路を組み合わせても、各信号端子の電位
は独立しており互いに影響を及ぼし合うことがない。し
たがって、ある基本回路の第1制御端子と他の基本回路
の第2制御端子とに共通の制御用電圧信号を供給して、
各基本回路の動作を制御することが可能となる。また、
各阻止部材により、各信号端子や電界効果型トランジス
タの各部から各制御端子への高周波信号の流入が阻止さ
れているので、高周波信号が第1信号端子−第2信号端
子間の経路以外の経路に流入することはない。すなわ
ち、この基本回路を組み合わせて、端子数の少ない制御
系統の簡素化された半導体集積回路を構成することが可
能となる。
【0014】請求項2に記載されるように、上記第1の
半導体集積回路において、上記ゲート及び第1制御端子
をそれぞれ複数の同数個だけ配置し、各ゲート−第1制
御端子間にそれぞれ上記第1阻止部材を介設することが
できる。
【0015】このように、複数のゲートを持つ電界効果
型トランジスタを用いることにより、複数の電界効果型
トランジスタのドレイン・ソースを直列に接続したこと
となり、実質的に各電界効果型トランジスタのドレイン
・ソース間に加わる高周波電圧がゲートの本数により分
圧されて小さくなるために、切換え可能電力が向上し、
出力に発生する歪みが小さくなる。
【0016】本発明に係る第2の半導体集積回路は、請
求項3に記載されるように、上記基本回路を複数個設
け、上記複数の基本回路のうち一部の基本回路の第1制
御端子に接続され所定の電圧を供給するための第1電圧
供給端子と、上記複数の基本回路のうち他の基本回路の
第2制御端子に接続され上記第1電圧供給端子が供給す
る電圧とは所定の電位差を有する電圧を供給するための
第2電圧供給端子とをさらに設け、上記一部の基本回路
では、第1制御端子への信号により第1信号端子−第2
信号端子間の高周波信号の伝達量が制御される一方、上
記他の基本回路では、第2制御端子への信号により第1
信号端子−第2信号端子間の高周波信号の伝達量を制御
するように構成する。
【0017】この構成により、複数個の基本回路におい
て、第1電圧と第2電圧との間で変化する制御用電圧信
号を各基本回路の第1制御端子又は第2制御端子に入力
することで、各基本回路の高周波信号の伝達量が関連を
もって制御される。したがって、各基本回路を種々に組
み合わせても、制御系統や端子数が簡素化されることに
なる。
【0018】請求項4に記載されるように、上記第2の
半導体集積回路において、上記基本回路を2つ配設し、
上記各基本回路の各第1信号端子に共通に接続される入
力端子と、上記各基本回路のうち一方の基本回路の第2
信号端子に接続される出力端子と、上記各基本回路のう
ち他方の基本回路の第2信号端子に接続される接地端子
と、上記各基本回路のうちいずれか一方の基本回路の第
1制御端子と上記各基本回路のうち他方の基本回路の第
2制御端子とに共通に接続され制御用電圧信号を入力す
るための第3制御端子とをさらに設け、上記各基本回路
により、スイッチとして機能する単位回路を構成するこ
とができる。
【0019】この構成により、単一の第3制御端子を介
して供給される制御用電圧信号によって、各基本回路の
うちの一方の基本回路を介して出力端子に伝達される高
周波信号と、他方の基本回路を介して接地端子に逃され
る高周波信号との伝達量が相補的に制御される。したが
って、第1,第2基本回路を組み合わせて、制御系統が
簡素でかつ入出力間のアイソレーションの高い単位回路
が構成されることになる。
【0020】請求項5に記載されるように、上記第2の
半導体集積回路において、上記基本回路を2つ配設し、
上記各基本回路の各第1信号端子に共通に接続される入
力端子と、上記各基本回路のうち一方の基本回路の第2
信号端子に接続される出力端子と、上記各基本回路のう
ち他方の基本回路の第2信号端子に接続される接地端子
と、上記各基本回路のうちいずれか一方の基本回路の第
1制御端子と上記各基本回路のうち他方の基本回路の第
2制御端子とに共通に接続され制御用電圧信号を入力す
るための第3制御端子と、上記各基本回路のうち一方の
基本回路のソース及びドレインと上記各基本回路のうち
他方の基本回路の第1信号端子との間にそれぞれ介設さ
れ相等しい抵抗値を有する2つの抵抗部材とをさらに設
け、上記各基本回路により、アテネータとして機能する
単位回路を構成することができる。
【0021】この構成により、単位回路がブリッジT型
アッテネータ回路となり、各入出力間のマッチング条件
が良好に保持されるとともに、単一の制御用電圧信号に
より入出力間の減衰量が変化する。したがって、制御系
統が簡素化され、かつ高周波信号の減衰機能の優れたア
ッテネータが構成されることになる。
【0022】請求項6に記載されるように、上記第2の
半導体集積回路において、上記基本回路を2つ配設し、
上記各基本回路の各第1信号端子に共通に接続される入
力端子と、上記各基本回路の各第2信号端子に個別に接
続される第1,第2出力端子と、上記各基本回路のうち
いずれか一方の基本回路の第1制御端子と上記各基本回
路のうち他方の基本回路の第2制御端子とに共通に接続
され制御用電圧信号を入力するための第3制御端子とを
さらに設け、上記各基本回路により、共通の入力端子を
介して入力された高周波信号を上記第1,第2出力端子
を介してそれぞれ出力する信号分配機能を有する単位回
路を構成することができる。
【0023】また、請求項7に記載されるように、上記
第2の半導体集積回路において、上記基本回路を2つ配
設してこれらを第1,第2基本回路とし、上記第1,第
2基本回路の各第1信号端子に個別に接続される第1,
第2入力端子と、上記各基本回路の各第2信号端子に共
通に接続される出力端子と、上記各基本回路のうちいず
れか一方の基本回路の第1制御端子と上記各基本回路の
うち他方の基本回路の第2制御端子とに共通に接続され
制御用電圧信号を入力するための第3制御端子とをさら
に設け、上記各基本回路により、上記第1,第2入力端
子を介して入力された高周波信号を共通の出力端子を介
して出力する信号混合機能を有する単位回路を構成する
ことができる。
【0024】また、請求項8に記載されるように、上記
第2の半導体集積回路において、上記2つの単位回路を
第1,第2単位回路として、上記各単位回路の上記第
1,第2出力端子のうちいずれか一方の出力端子同士に
共通に接続される第3出力端子と、上記各単位回路の上
記第1,第2出力端子のうち他方の出力端子同士に共通
に接続される第4出力端子と、上記各単位回路の各第3
制御端子に共通に接続される第4制御端子とをさらに設
け、上記第4制御端子に入力される電圧信号により、各
単位回路の各入力端子から入力される高周波信号が各単
位回路の第3,第4出力端子から交互に出力するよう切
換えられるように構成し、上記第1,第2単位回路によ
り、四方切換えスイッチを構成することができる。
【0025】請求項9に記載されるように、上記第2の
半導体集積回路において、上記各基本回路のうち少なく
とも1つの基本回路に、上記各基本回路と同じ構成を有
する第3基本回路を付設し、上記第3基本回路の第1信
号端子を、上記少なくとも1つの基本回路が属する単位
回路の上記入力端子に接続し、上記第3基本回路の第2
信号端子を接地端子に接続し、上記第3基本回路が付設
される基本回路の第1制御端子が第3制御端子に接続さ
れている場合は、上記第3基本回路の第2制御端子を上
記第3制御端子に接続しかつ第3基本回路の第1制御端
子を上記第1電圧供給端子及び上記第2電圧供給端子の
うちいずれか一方に接続する一方、上記第3基本回路が
付設される基本回路の第2制御端子が第3制御端子に接
続されている場合は、上記第3基本回路の第1制御端子
を上記第3制御端子に接続しかつ第3基本回路の第2制
御端子を上記第1電圧供給端子及び上記第2電圧供給端
子のうちいずれか一方に接続する構成とすることができ
る。
【0026】上記請求項6〜9の構成により、各基本回
路間の高周波信号の分配,混合,切り換え等が行われ
る。したがって、制御系統が簡素化された分配器等が構
成されることになる。
【0027】請求項10に記載されるように、上記各半
導体集積回路において、上記各基本回路のうち少なくと
も1つの基本回路に、上記ゲート及び第1制御端子をそ
れぞれ複数の同数個だけ配置し、各ゲート−第1制御端
子間にそれぞれ上記第1阻止部材を介設する構成とする
ことができる。
【0028】この構成により、請求項2の発明と同様の
作用が得られる。
【0029】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について、
図面を参照しながら説明する。
【0030】(第1の実施形態)まず、第1の実施形態
について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
第1の実施形態に係る半導体集積回路内の基本回路8の
構成を示す電気回路図である。この基本回路8は、ゲー
ト,ソース及びドレインを有する電界効果型トランジス
タ1と、高周波信号の伝達を阻止する第1,第2阻止部
材としての第1,第2抵抗部材2a,2bと、第1,第
2制御端子3,4と、直流成分遮断部材として機能する
第1,第2キャパシタ5a,5bと、第1,第2信号端
子6,7とを組み合わせて構成されている。電界効果型
トランジスタ1は、例えばゲート長1μm、ゲート幅1
mmであり、ピンチオフ電圧が−2Vのノーマリ・オン
型である。この電界効果型トランジスタ1のゲートは第
1抵抗部材2aを介して第1制御端子3に接続されてい
る。また、ソースは第2抵抗部材2bを介して第2制御
端子4に接続されている。これらの各抵抗部材2a,2
bの抵抗値は線路インピーダンスよりも十分大きく、例
えば2KΩのものが選定される。電界効果型トランジス
タ1のドレインは、第1キャパシタ5aを介して第1信
号端子6に接続され、ソースは第2キャパシタ5bを介
して第2信号端子7に接続されている。各キャパシタ5
a,5bは数100MHz〜数GHzでの伝送損失が十
分小さくなるように、例えば各々50pFのものが選定
される。このキャパシタ5a,5bは、FET,抵抗部
材等とともに、共通のGaAs基板上に、高誘電性材料
であるBST(チタン酸バリウム・ストロンチウム、誘
電率:200〜300)からなる絶縁膜を堆積し、これ
をパターニングすることにより形成される。BST膜の
膜厚を200nm程度とすれば、キャパシタ5a,5b
の単位面積あたりの容量は100pF/100μm2
なり、図1に示す基本回路8は0.5mm2程度のGa
As基板上に収納できる。すなわち、この基本回路8の
占有面積は小さくて済む。
【0031】次に、本実施形態の半導体集積回路の動作
について説明する。電界効果型トランジスタ1のドレイ
ン・ソース間抵抗は、ソースに対して負となるゲートに
印加された電圧によって変化する。このため、第2制御
端子4に対して第1制御端子3が負となるように制御用
電圧信号を印加することにより、第1信号端子6と第2
信号端子7の間の高周波信号の伝達量を制御することが
できる。電界効果型トランジスタ1のドレイン・ソース
は、第1,第2信号端子6,7からキャパシタ5a,5
bによって直流的に切り離されている。このため、本実
施形態の回路を単位として複数個組み合わせて高周波制
御回路を構成する場合、各基本回路の電界効果型トラン
ジスタには、他の基本回路に加えられた制御用電圧信号
の影響を受けることなく、各々独立に制御用電圧信号を
加えることができる。
【0032】なお、上記第1の実施形態及び以下の各実
施形態に示す基本回路において、基本回路内の電界効果
型トランジスタは、ノーマリ・オフ型であってもよい。
その場合、ゲートに接続される第1制御端子3の電位が
第2制御端子4の電位よりも高くなる制御用電圧信号を
印加すればよい。
【0033】また、上記第1の実施形態では、高周波信
号を伝達を阻止する第1,第2阻止部材として第1,第
2抵抗部材2a,2bを配設したが、各阻止部材として
用いることができる要素はかかる抵抗部材に限定される
ものではない。したがって、上記第1の実施形態及び以
下の各実施形態に示す各基本回路内の抵抗部材の代わり
に、ダイオード等の抵抗特性を有する部材を使用するこ
とができる。
【0034】さらに、上記第1の実施形態では、直流成
分遮断部材として第1,第2キャパシタ5a,5bを設
けたが、直流成分遮断部材として用いることができる部
材はキャパシタに限定されるものではない。例えばPI
Nダイオードは、キャパシタ成分を含むので、これをキ
ャパシタ5a,5bの代わりに配設しても、直流成分を
遮断することができ、上記第1の実施形態と同様の効果
を発揮することができる。
【0035】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図2は第2の実施形態に係
る半導体集積回路内の基本回路の構成を示す電気回路図
である。本実施形態では、上記第1の実施形態における
構成に比べ、電界効果型トランジスタ1には3つのゲー
ト電極が設けられ、各ゲート電極と第1制御端子3との
間に各々第1抵抗部材2aが介設されている点のみが異
なる。その他の構成は、上記第1の実施形態と同様であ
る。この3つの第1抵抗部材2a及び第2抵抗部材2b
の抵抗値はの実施形態1と同様に線路インピーダンスよ
りも十分大きく、例えば2KΩのものが選定される。各
キャパシタ5a,5bは数100MHz〜数GHzでの
伝送損失が十分小さくなるように、例えば各々50pF
のものが選定される。
【0036】次に、本実施形態の半導体集積回路の動作
について説明する。基本的な動作はの実施形態1と同様
であり、第1信号端子6及び第2信号端子7の直流的な
電位とは独立に、第1制御端子3の第2制御端子4に対
する負の電位差によって高周波信号の伝達量を制御する
ことができる。
【0037】本実施形態では、電界効果型トランジスタ
1としてドレイン・ソース間に3本のゲート電極を配置
したものを用いている。これは、3個の電界効果型トラ
ンジスタの各ドレイン・ソースを直列に接続したものと
同等である。このため、実質的にドレイン・ソース間に
加わる高周波電圧はゲートの本数(本実施形態では3)
分の1に分割される。ドレイン・ソース間の電圧が大き
いと、ドレイン・ソース間抵抗の非線形性が増大する
が、このような複数のゲートを持つ電界効果型トランジ
スタを用いることにより、出力に発生する歪みは低減さ
れる。また、各ゲートはそれぞれ第1抵抗部材2aを介
して第1制御端子3に接続されている。このため、各ゲ
ートの電圧は信号端子に入力された高周波信号に追随し
て変化し、ゲート・ソース間の電位差の変動が抑えら
れ、歪みの発生がさらに低減される。
【0038】なお、後述の第3の実施形態,第6の実施
形態及び第7の実施形態においても、各基本回路中の電
界効果型トランジスタのゲートを複数個設ける構成とし
てもよい。ただし、すべての基本回路中のゲートを同じ
構成とする必要はなく、各基本回路でゲートの個数が異
なっていてもよい。
【0039】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について説明する。図3は、第3の実施形態に係る半導
体集積回路内の単位回路20の構成を示す電気回路図で
ある。本実施形態における単位回路20は、上記第1の
実施形態における基本回路8と同じ構成を有する第1,
第2基本回路8,9を2個組み合わせて構成されてい
る。そして、第1,第2基本回路8,9の各第1信号端
子6が共通の入力端子10に接続されている。また、第
1,第2基本回路8,9の各第2信号端子7が個別に第
1,第2出力端子11a,11bに接続されている。さ
らに、第1基本回路8の第1制御端子3と第2基本回路
9の第2制御端子4とが共通の第3制御端子12に接続
されている。第2基本回路の第1制御端子3は接地端子
に接続されており、第1基本回路の第2制御端子4は電
源端子13に接続されている。
【0040】次に、本実施形態における半導体集積回路
の動作について説明する。電源端子13の電位をVdd、
第3の制御端子12の電位をVc 、第1基本回路8の電
界効果型トランジスタのゲート・ソース間電圧をVgs
1、第2基本回路9の電界効果型トランジスタのゲート
・ソース間電圧をVgs2とすると、下記2式の関係 Vgs1=−Vc Vgs2=Vc −Vdd が得られる。よって、下記式 |Vgs1|+|Vgs2|=Vdd が得られ、2つの基本回路8,9の各電界効果型トラン
ジスタ1には互いに相補的な制御用電圧信号が加わるこ
ととなる。
【0041】つまり、本実施形態における回路では、第
3制御端子12を介して入力される単一の制御入力によ
って、入力端子10に加えられた高周波信号を各基本回
路8,9の2つの出力端子11a,11bに振り分ける
ことができる。これは、2つの基本回路の第1信号入力
を高周波的には接続しているが、キャパシタによって直
流的には切り離しているために可能となったものであ
る。このような構成により、制御用電圧信号入力のため
に必要な周辺回路の構成が簡素化される。なお、上記電
源端子及び接地端子は、所定の電位差を有する2つの電
圧をそれぞれ供給する電圧供給端子であればよい。
【0042】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
について説明する。図4は第4の実施形態に係る半導体
集積回路内の単位回路20の構成を示す電気回路図であ
る。本実施形態の半導体集積回路の単位回路20は、第
2の実施形態における基本回路8と同じ構成を有する第
1,第2基本回路8,9を組み合わせ、入力端子10と
出力端子11の間の高周波信号の伝達を第3制御端子1
2への制御用電圧信号のみによりオン・オフするスイッ
チである。
【0043】図4に示すように、第2基本回路9の第1
制御端子3及び第2信号端子7は接地端子に接続されて
おり、第2基本回路9の第1信号端子6は基本回路8の
第1信号端子6と共通の入力端子10に接続され、第2
基本回路9の第2制御端子4は基本回路8の第1制御端
子3と共通の第3制御端子12に接続されている。そし
て、第1基本回路8の第2制御端子4には電源端子13
を介して所定の電圧が供給される。ただし、本実施形態
では、第2基本回路9の第1制御端子3は接地端子に接
続されているが、第1制御端子3は必ずしも接地端子に
接続されている必要はなく、第1電圧供給端子である電
源端子13から供給される電圧と所定の電位差を有する
電圧を供給する他の電圧供給端子に接続されていればよ
い。すなわち、図4に示す単位回路20の構成は、第2
電圧供給端子が接地端子である一例を示すに過ぎない。
【0044】このような構成により、入力端子10と出
力端子11の間がオフのときに、入力端子10から入力
された高周波信号を接地端子側に逃がすことができ、入
出力間のアイソレーションの向上を図ることができる。
【0045】以上のように、本実施形態の半導体集積回
路は単一の制御用電圧信号によって、入出力間の高周波
信号の伝達をオン・オフすることができるので、周辺回
路の簡素化を図ることができる。また、電界効果型トラ
ンジスタとしてドレイン・ソース間にゲート電極を3本
持つものを用いているために、出力に発生する歪が低減
され、切換え可能な電力が向上している。
【0046】(第5の実施形態)次に、第5の実施形態
について説明する。図5は、第5の実施形態に係る半導
体集積回路の単位回路30の構成を示す電気回路図であ
る。本実施形態では、電界効果型トランジスタをゲート
・ソース間電圧で制御される可変抵抗として用いてお
り、ブリッジT型アッテネータ回路を構成している。
【0047】本実施形態における基本回路は、第2の実
施形態における基本回路8と基本的に同じ構成を有する
2つの第1,第2基本回路8,9を組み合わせて構成さ
れている。ただし、本実施形態では、各基本回路8,9
において、ソース−ドレイン間に4つのゲート電極を設
け、各ゲート電極を各々4つの第1抵抗部材2aを介し
て共通の電源端子13又は接地端子に接続するようにし
ている。また、第2基本回路9の第1信号端子6と第1
基本回路8のソース・ドレインとの間は、互いに同じ抵
抗値を有する第3抵抗部材2cを介して接続されてい
る。また、第2基本回路9の第1制御端子3及び第2信
号端子7は接地端子に接続されており、第2基本回路9
の第2制御端子4は基本回路8の第1制御端子3と共通
の第3制御端子12に接続されている。また、第1基本
回路8の第2制御端子4は電源端子13に接続されてい
る。ただし、本実施形態では、第2基本回路9の第1制
御端子3は接地端子に接続されているが、第1制御端子
3は必ずしも接地端子に接続されている必要はなく、第
1電圧供給端子である電源端子13から供給される電圧
と所定の電位差を有する電圧を供給する他の電圧供給端
子に接続されていればよい。すなわち、図4に示す単位
回路20の構成は、第2電圧供給端子が接地端子である
一例を示すに過ぎない。なお、上記第2抵抗部材2bの
抵抗値は、基本回路を挿入する伝送線路の特性インピー
ダンスの値Zo であり、一般には50Ωのものが選定さ
れる。
【0048】以上のように構成された単位回路30で
は、第3制御端子12に0Vから電源端子13の電圧に
等しい電圧(例えば3V)の間の電圧を印加すると、2
つの電界効果型トランジスタ1のドレイン・ソース間抵
抗Rdsは互いに相補的な値となる。つまり、一方の基本
回路の電界効果トランジスタ1のドレイン・ソース間抵
抗Rds1が大のとき、他方の基本回路の電界効果型トラ
ンジスタ1のドレイン・ソース間抵抗Rds2は小とな
り、Rds1が小のときRds2は大となる。このブリッジ
T型アッテネータ回路のマッチング条件は、下記式 Rds1×Rds2=Zo 2 で与えられる。本実施形態の回路では、上式が近似的に
成立するので、入出力間のマッチングを良好に保ったま
ま、単一の制御用電圧信号の入力で入出力間の減衰量を
変化させることができる。
【0049】さらに、本実施形態では、各電界効果型ト
ランジスタに4つのゲート電極が設けられているので、
実質的に4個のFETのドレイン・ソースを直列に接続
したものとなっている。このため、入力から加えられた
高周波電力の1/4がそれぞれの電界効果型トランジス
タのドレイン・ソース間に加わることとなる。このドレ
イン・ソース間に印加される電圧は出力に発生する歪特
性を決める要因である。即ち、ドレイン・ソース間電圧
が大きい場合、より大きい歪みが発生するが、本実施形
態の高周波制御用半導体回路では出力に発生する歪みが
低減される。
【0050】なお、本実施形態では、ドレイン・ソース
間に配置するゲート電極の本数を4本としたが、切換え
可能電力はゲート本数が2本以上で多いほど向上するこ
とは言うまでもない。
【0051】(第6の実施形態)次に、第6の実施形態
について、図6を参照しながら説明する。本実施形態で
は、各基本回路内の各要素は、上記第1の実施形態にお
ける基本回路8の構成と同じであるため、各基本回路内
の各要素の符号の図示は省略する。
【0052】図6に示すように、第1,第2基本回路
8,9の各第1信号端子6は個別に第1,第2入力端子
10a,10bに接続されている。また、各基本回路
8,9の各第2信号端子7は共通の出力端子11に接続
されている。そして、第1基本回路8の第1制御端子3
及び第2基本回路9の第2制御端子4は、共通の第3制
御端子12に接続されている。なお、第1基本回路8の
第2制御端子4は電源端子13に接続され、第2基本回
路9の第1制御端子3は接地端子に接続されている。
【0053】さらに、上記各基本回路8,9には、電界
効果型トランジスタがオフ時に高周波信号を接地端子に
逃がすための第3基本回路18がそれぞれ付設されてい
る。第1基本回路8に付設される第3基本回路18にお
いて、第1信号端子6は第1基本回路8の第1信号端子
6と共通に第1入力端子10aに、第2信号端子7は接
地端子に、第1制御端子3は接地端子に、第2制御端子
4は第1基本回路8の第1制御端子3と共通に第3制御
端子12にそれぞれ接続されている。また、第2基本回
路9に付設される第3基本回路18において、第1信号
端子6は第2基本回路9の第1信号端子6と共通に第2
入力端子10bに、第2信号端子7は接地端子に、第1
制御端子3は第2基本回路9の第2制御端子4と共通に
第3制御端子12に、第2制御端子は電源端子13にそ
れぞれ接続されている。
【0054】すなわち、本実施形態では、単一の第3制
御端子12を介して各基本回路8,9の電界効果型トラ
ンジスタに相補的な制御電圧信号を印加することによ
り、2つの入力端子10a,10bを介して入力される
高周波信号を混合して単一の出力端子11を介して出力
させることができる。つまり、各基本回路8,9により
混合機能を有する単位回路が構成されている。しかも、
各基本回路8,9に第3基本回路18が付設されている
ので、各基本回路8,9内の電界効果型トランジスタが
オフ時における高周波信号を接地端子側に逃がすことが
でき、高いアイソレーション特性を発揮することができ
る。
【0055】ただし、上記実施形態では、各基本回路
8,9にそれぞれ第3基本回路18を付設したが、一方
の基本回路8(又は9)にのみ第3基本回路18を付設
するようにしてもよい。
【0056】また、実施形態は省略するが、上記第3の
実施形態,第5の実施形態あるいは後述の第7の実施形
態の基本回路8,9のうち少なくとも1つの基本回路に
本実施形態の第3基本回路18と同様の構成を有する第
3基本回路18を付設してもよいことはいうまでもな
い。
【0057】なお、図6に示す回路は、上記第4の実施
形態に示す単位回路20(ただし、基本回路20の電界
効果型トランジスタのゲートは単一ゲート型であるが)
を2つ組み合わせたものとみることもできる。
【0058】(第7の実施形態)次に、第7の実施形態
について、図7を参照しながら説明する。本実施形態に
おける回路は、上記第3の実施形態における単位回路2
0(図3参照)と同じ構成を有する第1,第2単位回路
20a,20bを2つ組み合わせたものである。図7に
示すように、各単位回路の出力端子11a,11bのう
ちいずれか一方の出力端子11a同士が共通に第3出力
端子14aに接続され、各単位回路の出力端子11a,
11bのうち他方の出力端子11b同士が共通に第4出
力端子14aに接続されている。また、各単位回路20
a,20bの第3制御端子12が共通に第4制御端子1
5に接続されている。すなわち、各単位回路20a,2
0bの各入力端子10に入力される高周波信号を、単一
の第3制御端子15への制御用電圧信号によって、各出
力端子14a,14bから交互に出力するよう構成され
ている。つまり、上記各単位回路20a,20bの組み
合わせにより、四方切換え回路が構成されている。
【0059】(第8の実施形態)図10は、例えばデュ
アルモード携帯電話に搭載される回路の構成を概略的に
示すブロック図である。この回路内には、図3に示す各
基本回路8,9が組み込まれている。すなわち、第1制
御端子3への信号によって動作が制御され第2制御端子
4には電源電圧VDDが印加される4つの基本回路8a
〜8dと、第2制御端子4への信号によって動作が制御
され第1制御端子3には電源電圧が印加される4つの基
本回路9a〜9dとが交互に閉回路を構成するように接
続されている。そして、各基本回路間には、同図に示す
ような配置関係で、2つの第1,第2パワーアンプPA
1,PA2と、2つの第1,第2低雑音アンプLNA
1,LNA2と、4つのアンテナAt1〜At4とが介
設されている。そして、各基本回路8a〜8d,9a〜
9dは、単一の制御信号端子16への信号が電源電圧V
DDか、0かに応じて、下記の真理値表に示すようにオ
ン・オフする。
【0060】
【表1】 なお、例えば、第1パワーアンプPA1の送信部Ot1
は0.8GHz帯用で1Wの出力電力を有し、第2パワ
ーアンプPA2の送信部Ot2は1.9GHz帯用で
0.1Wの出力電力を有し、第1低雑音アンプLNA1
の受信部It1は0.8GHz帯用で、第2低雑音パワ
ーアンプLNA2の受信部It2は1.9GHz用であ
る。
【0061】このような回路の実用的使用方法として
は、下記のような具体例がある。
【0062】(具体例1)各アンテナを送受信共に使用
し、偏波ダイバーシティ機能を持たせる。例えば第1,
第3アンテナAt1,At3を水平偏波信号用とし、第
2,第4アンテナAt2,At4を垂直偏波信号用とす
る。第1パワーアンプPA1から水平偏波信号を送信し
たい場合には第1アンテナAtを利用し、垂直偏波信号
を送信したい場合には第4アンテナAtを利用する。第
2パワーアンプPA2から送信する場合も同様であり、
また、各低雑音アンプLNA1,LNA2に受信する場
合も同様である。
【0063】(具体例2)各アンテナのうちいずれかを
内部アンテナと、他方を外部アンテナとしておくこと
で、各アンプの送受信を行うアンテナを内外切り換える
ことができる。例えば第1アンテナAt1,At3を内
臓ホィップアンテナ端子とし、第2,第4アンテナAt
2,At4を外部アンテナ端子とすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、制御系統の簡素化された半導体集積回路を構成
するための基本回路を提供することができる。
【0065】請求項2又は10の発明によれば、出力に
発生する歪みの低減を図ることができ、よって、切換え
可能な電力量の増大を図ることができる。
【0066】請求項3の発明によれば、複数の基本回路
を配設して半導体集積回路を構成した場合に、周辺回路
の簡素化を図ることができる。
【0067】請求項4の発明によれば、入出力間の接
続、切断を単一の制御入力によって制御することがで
き、よって、入出力間のアイソレーションの向上を図る
ことができる。
【0068】請求項5の発明によれば、ブリッジT型ア
ッテネータとして機能する半導体集積回路において、入
出力間の減衰量を単一の制御入力によって変化させるこ
とができ、よって、周辺回路の簡素化を図ることができ
る。
【0069】請求項6,7,8又は9の発明によれば、
単一の制御用電圧信号によって、各基本回路間の高周波
信号の分配,混合,切り換え等を行うことができ、よっ
て、分配器等における周辺回路の簡素化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における高周波用半導体集積回
路中の基本回路の構成を示す電気回路図である。
【図2】第2の実施形態における高周波用半導体集積回
路中の基本回路の構成を示す電気回路図である。
【図3】第3の実施形態における高周波用半導体集積回
路中の単位回路の構成を示す電気回路図である。
【図4】第4の実施形態に係る高周波用分配回路の構成
を示す電気回路図である。
【図5】第5の実施形態に係るブリッジT型アッテネー
タ回路の構成を示す電気回路図である。
【図6】第6の実施形態に係る高周波用混合回路の構成
を示す電気回路図である。
【図7】第7の実施形態に係る高周波用四方切換え回路
の構成を示す電気回路図である。
【図8】従来の高周波用半導体集積回路中の基本回路の
構成を示す電気回路図である。
【図9】従来の高周波用半導体集積回路中の基本回路を
組み合わせたスイッチ回路の構成を示す電気回路図であ
る。
【図10】第8の実施形態に係る切換え回路の構成を示
す電気回路図である。
【符号の説明】
1 電界効果型トランジスタ 2a 第1抵抗部材 2b 第2抵抗部材 2c 第3抵抗部材 3 第1制御端子 4 第2制御端子 5a 第1キャパシタ 5b 第2キャパシタ 6 第1信号端子 7 第2信号端子 8 第1基本回路 9 第2基本回路 10 入力端子 11 出力端子 12 第3制御端子 13 電源端子 14a 第3出力端子 14b 第4出力端子 15 第4制御端子 18 第3基本回路 20 単位回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−201801(JP,A) 特開 平5−252016(JP,A) 特開 平8−32431(JP,A) 特開 平8−70245(JP,A) 実開 平6−29231(JP,U) 実開 平5−43622(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70 H01P 1/15

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を伝達するための基本回路を
    有する半導体集積回路であって、 上記基本回路は、 ゲート,ソース及びドレインを有する電界効果型トラン
    ジスタと、 上記電界効果型トランジスタと電界効果型トランジスタ
    の外部との間で高周波信号を入出力するための第1,第
    2信号端子と、 上記電界効果型トランジスタのソース・ドレインと上記
    各信号端子との間の配線中にそれぞれ介設され使用する
    周波数帯域におけるインピーダンスが線路インピーダン
    スより低いキャパシタ成分を少なくとも含む直流成分遮
    断部材と、 上記ゲートに接続される第1制御端子と、 上記ゲート−第1制御端子間に介設され、インピーダン
    スが線路インピーダンスより高い抵抗特性を有し第1制
    御端子への高周波信号の入力を阻止するための第1阻止
    部材と、 上記電界効果型トランジスタのソース・ドレインのうち
    少なくとも一方と直流成分遮断部材との間の配線に分岐
    配線を介して接続される第2制御端子と、 上記分岐配線中に介設されインピーダンスが線路インピ
    ーダンスより高い抵抗特性を有し第2制御端子への高周
    波信号の入力を阻止するための第2阻止部材とを備え、 上記基本回路の第1信号端子−第2信号端子間における
    高周波信号の伝達量が上記第1制御端子と第2制御端子
    との間の制御用電圧信号によって制御されるように構成
    されていることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 上記ゲート及び第1制御端子は、それぞれ複数の同数個
    だけ配置され、各ゲート−第1制御端子間にそれぞれ上
    記第1阻止部材が介設されていることを特徴とする半導
    体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 上記基本回路は複数個設けられており、 上記複数の基本回路のうち一部の基本回路の第1制御端
    子に接続され所定の電圧を供給するための第1電圧供給
    端子と、 上記複数の基本回路のうち他の基本回路の第2制御端子
    に接続され上記第1電圧供給端子が供給する電圧とは所
    定の電位差を有する電圧を供給するための第2電圧供給
    端子とをさらに備え、 上記一部の基本回路では、第1制御端子への信号により
    第1信号端子−第2信号端子間の高周波信号の伝達量が
    制御される一方、 上記他の基本回路では、第2制御端子への信号により第
    1信号端子−第2信号端子間の高周波信号の伝達量を制
    御するように構成されていることを特徴とする半導体集
    積回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路におい
    て、 上記基本回路は2つ配設されており、 上記各基本回路の各第1信号端子に共通に接続される入
    力端子と、 上記各基本回路のうち一方の基本回路の第2信号端子に
    接続される出力端子と、 上記各基本回路のうち他方の基本回路の第2信号端子に
    接続される接地端子と、 上記各基本回路のうちいずれか一方の基本回路の第1制
    御端子と上記各基本回路のうち他方の基本回路の第2制
    御端子とに共通に接続され制御用電圧信号を入力するた
    めの第3制御端子とをさらに備え、 上記各基本回路により、スイッチとして機能する単位回
    路が構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体集積回路におい
    て、 上記基本回路は2つ配設されており、 上記各基本回路の各第1信号端子に共通に接続される入
    力端子と、 上記各基本回路のうち一方の基本回路の第2信号端子に
    接続される出力端子と、 上記各基本回路のうち他方の基本回路の第2信号端子に
    接続される接地端子と、 上記各基本回路のうちいずれか一方の基本回路の第1制
    御端子と上記各基本回路のうち他方の基本回路の第2制
    御端子とに共通に接続され制御用電圧信号を入力するた
    めの第3制御端子と、 上記各基本回路のうち一方の基本回路のソース及びドレ
    インと上記各基本回路のうち他方の基本回路の第1信号
    端子との間にそれぞれ介設され相等しい抵抗値を有する
    2つの抵抗部材とをさらに備え、 上記各基本回路により、アテネータとして機能する単位
    回路が構成されていることを特徴とする半導体集積回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の半導体集積回路におい
    て、 上記基本回路は2つ配設されており、 上記各基本回路の各第1信号端子に共通に接続される入
    力端子と、 上記各基本回路の各第2信号端子に個別に接続される第
    1,第2出力端子と、 上記各基本回路のうちいずれか一方の基本回路の第1制
    御端子と上記各基本回路のうち他方の基本回路の第2制
    御端子とに共通に接続され制御用電圧信号を入力するた
    めの第3制御端子とをさらに備え、 上記各基本回路により、共通の入力端子を介して入力さ
    れた高周波信号を上記第1,第2出力端子を介してそれ
    ぞれ出力する信号分配機能を有する単位回路が構成され
    ていることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の半導体集積回路におい
    て、 上記基本回路は2つ配設されこれらを第1,第2基本回
    路とし、 上記第1,第2基本回路の各第1信号端子に個別に接続
    される第1,第2入力端子と、 上記各基本回路の各第2信号端子に共通に接続される出
    力端子と、 上記各基本回路のうちいずれか一方の基本回路の第1制
    御端子と上記各基本回路のうち他方の基本回路の第2制
    御端子とに共通に接続され制御用電圧信号を入力するた
    めの第3制御端子とをさらに備え、 上記各基本回路により、上記第1,第2入力端子を介し
    て入力された高周波信号を共通の出力端子を介して出力
    する信号混合機能を有する単位回路が構成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体集積回路におい
    て、 上記2つの単位回路をそれぞれ第1,第2単位回路と
    し、 上記各単位回路の上記第1,第2出力端子のうちいずれ
    か一方の出力端子同士に共通に接続される第3出力端子
    と、 上記各単位回路の上記第1,第2出力端子のうち他方の
    出力端子同士に共通に接続される第4出力端子と、 上記各単位回路の各第3制御端子に共通に接続される第
    4制御端子とをさらに備え、 上記第4制御端子に入力される電圧信号により、各単位
    回路の各入力端子から入力される高周波信号が各単位回
    路の第3,第4出力端子から交互に出力するよう切換え
    られるように構成されて、上記第1,第2単位回路によ
    り、四方切換えスイッチが構成されていることを特徴と
    する半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項6,7又は8記載の半導体集積回
    路において、 上記各基本回路のうち少なくとも1つの基本回路に、上
    記各基本回路と同じ構成を有する第3基本回路が付設さ
    れており、 上記第3基本回路の第1信号端子は、上記少なくとも1
    つの基本回路が属する単位回路の上記入力端子に接続さ
    れ、 上記第3基本回路の第2信号端子は、接地端子に接続さ
    れ、 上記第3基本回路が付設される基本回路の第1制御端子
    が第3制御端子に接続されている場合は、上記第3基本
    回路の第2制御端子が上記第3制御端子に接続されかつ
    第3基本回路の第1制御端子が上記第1電圧供給端子及
    び上記第2電圧供給端子のうちいずれか一方に接続され
    る一方、 上記第3基本回路が付設される基本回路の第2制御端子
    が第3制御端子に接続されている場合は、上記第3基本
    回路の第1制御端子が上記第3制御端子に接続されかつ
    第3基本回路の第2制御端子が上記第1電圧供給端子及
    び上記第2電圧供給端子のうちいずれか一方に接続され
    ることを特徴とする半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 請求項3,4,5,6,7,8又は9
    記載の半導体集積回路において、 上記各基本回路のうち少なくとも1つの基本回路では、
    上記ゲート及び第1制御端子がそれぞれ複数の同数個だ
    け配置され、各ゲート−第1制御端子間にそれぞれ上記
    第1阻止部材が介設されていることを特徴とする半導体
    集積回路。
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