JP3287542B2 - ガス漏洩検出装置 - Google Patents

ガス漏洩検出装置

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JP3287542B2
JP3287542B2 JP31477896A JP31477896A JP3287542B2 JP 3287542 B2 JP3287542 B2 JP 3287542B2 JP 31477896 A JP31477896 A JP 31477896A JP 31477896 A JP31477896 A JP 31477896A JP 3287542 B2 JP3287542 B2 JP 3287542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液化プロパン(L
P)ガス供給設備の埋設管を含むガス供給管の漏洩を検
出するガス漏洩検出装置に係り、特に、ガス供給管がマ
ンションなどの集合住宅の複数の消費先に対して大量の
ガスを供給するものであるときに適したガス漏洩検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置として、例えば特開平
3−41300号公報に開示され、図11に示すよう
に、例えばマンションなどの集合住宅にガスを供給する
ガス供給設備に適用された切替型ガス漏洩検出装置が提
案されている。同図において、プロパンガスボンベなど
のガス供給源1とマンション2のガス取り入れ口とはガ
ス供給管4により接続されており、ガス供給管4には圧
力調整器5及び6並びにガスメータ7が設けられてい
る。また、図示しないバルブが設けられているガス取り
入れ口からマンション2の各戸のガス消費設備にガスを
供給する配管には図示しないバルブとガスメータ8が設
けられている。
【0003】ガス供給源であるプロパンガスボンベ1側
の一次調整器5とマンション2全体に供給するガス量を
積算する親ガスメータ7との間のガス供給管4bには親
圧力調整器6が設けられており、更にガス供給管4bに
は親圧力調整器6の入口側と出口側とを接続するバイパ
スガス流路14が設けられている。このバイパスガス流
路14には入口側から順次子圧力調整器15と微少漏洩
検知手段としてのマイコンガスメータ(以下Mメータ)
16とが設けられている。
【0004】そして子圧力調整器15の調整圧力は親圧
力調整器6の調整圧力よりも高く設定する。例えば、親
圧力調整器6の調整圧力が280mmH2 Oに設定されて
いるときは、子圧力調整器15の調整圧力は約300mm
2 Oに設定するようにする。また、Mメータ16とし
ては、微少流量、例えば3リットル/時間程度の流量を
正確に積算でき、また微少漏洩検知機能により監視し、
30日間連続して3リットル/時間以上の流量があると
きには漏洩が生じていると判断してその旨をランプの点
灯により表示するものを用いる。
【0005】以上の構成において、夜間や深夜のガス消
費が殆どなくなるときにはガス供給管4bの圧力が高く
なって親圧力調整器6が閉となって子圧力調整器15及
びMメータ16にのみガスが流れるようになり、ガス供
給路4bを通じて流れる微少なガス流量を監視できるよ
うにする。このときガス消費が全くなくしかもガスの微
少漏洩も生じていなければ、親ガスメータ7及びMメー
タ16において共にガス流量を検出することがなくな
る。
【0006】そして、このようなことが例えば30日の
比較的長い所定期間の間には少なくとも1回は生じるこ
とを前提にし、もしこの所定期間の間に親ガスメータ7
及びMメータ16ともにガス流量を検出することがなく
ならないときには、微少ガス漏洩が生じていると判断で
きるようになる。
【0007】このようにガス供給路の一部にバイパス流
路を設け、調整圧力の異なる調整器により低流量時にガ
スをバイパス流路に流し、このバイパス流路に設けた微
少流量を検出できるMメータによって流量を監視して微
少ガス漏洩を検出するようにしているので、ガス供給管
のガス漏洩検知をガス供給を停止することなく、容易に
かつ確実に行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のガス漏
洩検出装置では、漏洩検知のためにだけ流量計測のため
のメータを専用配管によって別途設置しているため、装
置全体が大型になる他、この装置を組み付ける場合の配
管工事作業を非常に複雑で面倒なものにしてコストアッ
プを招くなどの問題点があった。特に、既存設備に組み
付ける場合、既設装置との交換時の互換性が悪く、交換
のために長い作業時間を要するのでコストアップの観点
から問題があった。
【0009】また、親圧力調整器の出口圧力と設定値を
変えた子圧力調整器からのガスの流れを膜式ガスメータ
で監視し、30日間1度も3リットル/時間以下になら
ないことで漏洩ありとの判断をしていた。このため、微
少な例えば3リットル/時間の配管漏洩があった場合、
膜式ガスメータの最低1周期の流量例えば0.7リットル
/時間に相当するガスが流れる時間、すなわち、60分
×(0.7リットル/3リットル)=14分以下での計測
ができなかった。つまり、30日間の間に、ある集合住
宅である時間例えば14分以上ガスが止まらないと漏洩
を検知することができないという問題もあった。
【0010】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、小型化、配管工事作業の簡素化により、既設装置
との互換性を高めて交換作業時間を短縮することもでき
るようにしたガス漏洩検出装置を提供することを主たる
課題としている。
【0011】本発明はまた、ガス漏洩無しを、より短い
時間のガス流監視によって、より短い時間のガス流なし
の検出により検出できるようにしたガス漏洩検出装置を
提供することを他の課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された請求項1に記載のガス漏洩検出装
置は、図1の基本構成図に示すように、LPガス供給管
に設けた親圧力調整器6をバイパスするバイパスガス流
路に前記親圧力調整器よりも調整圧力の高い子圧力調整
器15と前記バイパスガス流路のガス流量を計測する流
量計測手段20とを設け、前記流量計測手段により計測
した前記バイパスガス流路に流れるガス流量が所定期間
継続していることにより前記親圧力調整器の下流側にガ
ス漏洩が生じていることを検出するガス漏洩検出装置に
おいて、前記親圧力調整器、前記子圧力調整器、前記流
量計測手段及び前記バイパスガス流路を一体化するとと
もに、前記LPガス供給管に連結するための1組の接続
口6a,6bを設けたことを特徴としている。
【0013】上記構成において、LPガス供給管に設け
た親圧力調整器6をバイパスするバイパスガス流路に親
圧力調整器よりも調整圧力の高い子圧力調整器15とと
もに設けた流量計測手段20がバイパスガス流路のガス
流量を計測し、バイパスガス流路に流れるガス流量が所
定期間継続していることにより、親圧力調整器の下流側
にガス漏洩が生じていることを検出するようにしてい
る。しかも、親圧力調整器、子圧力調整器、流量計測手
段及びバイパスガス流路が一体化され、LPガス供給管
に1組の接続口6a,6bにより連結されるようになっ
ているので、親圧力調整器を接続すべきLPガス供給管
に1組の接続口6a,6bを連結するだけで、何らの配
管を要することなく組み付けることができる。
【0014】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項2に記載のガス漏洩検出装置は、請求項1に
記載のガス漏洩検出装置において、前記流量計測手段に
より計測したガス流量を監視して前記バイパスガス流路
に流れるガス流量が所定期間継続していることを検知し
て前記親圧力調整器の下流側にガス漏洩が生じているこ
とを検出する漏洩検出手段221a−1と、該漏洩検出
手段221a−1によるガス漏洩の検出を警報表示する
漏洩警報表示手段222aとを有するコントローラ22
を備え、該コントローラを、前記親圧力調整器、前記子
圧力調整器、前記流量計測手段及び前記バイパスガス流
路とともに一体化したことを特徴としている。
【0015】上記構成において、コントローラ22が親
圧力調整器、子圧力調整器、流量計測手段及びバイパス
ガス流路とともに一体化され、コントローラ22が有す
る漏洩検出手段221a−1が流量計測手段により計測
したガス流量を監視してバイパスガス流路に流れるガス
流量が所定期間継続していることを検知して親圧力調整
器の下流側にガス漏洩が生じていることを検出し、漏洩
警報表示手段222aが漏洩検出手段221a−1によ
るガス漏洩の検出を警報表示するようになっているの
で、ガス漏洩を検出し表示により警報することができる
とともに、親圧力調整器を接続すべきLPガス供給管に
1組の接続口6a,6bを連結するだけで、何らの配管
を要することなく組み付けることができる。
【0016】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項3に記載のガス漏洩検出装置は、請求項2に
記載のガス漏洩検出装置において、前記コントローラ
が、前記流量計測手段20により計測したガス流量を記
憶する流量記憶手段221c−1を有することを特徴と
している。
【0017】上記構成において、流量記憶手段221c
−1に流量計測手段20により計測したガス流量を記憶
するようになっているので、その内容を見ることによっ
て、ガス漏洩が検出されるまでのガス流量の履歴を知る
ことができる。
【0018】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項4に記載のガス漏洩検出装置は、請求項2又
は3に記載のガス漏洩検出装置において、下流側の接続
口近傍に設けられ下流側のガス圧力を計測する圧力計測
手段24を更に備え、前記コントローラが、前記流量計
測手段により計測したガス流量と前記圧力計測手段によ
り計測した圧力とに基づいて、前記親圧力調整器及び子
圧力調整器の閉塞圧力及び供給圧力の異常を検出する圧
力異常検出手段221a−2と、該圧力異常検出手段2
21a−2による異常検出を警報表示する異常警報表示
手段222bとを更に有することを特徴としている。
【0019】上記構成において、下流側の接続口近傍に
設けられた圧力計測手段24が下流側のガス圧力を計測
し、コントローラ22が有する圧力異常検出手段221
a−2が流量計測手段により計測したガス流量と圧力計
測手段24により計測した圧力とに基づいて、親圧力調
整器及び子圧力調整器の閉塞圧力及び供給圧力の異常を
検出し、異常警報表示手段222bが圧力異常検出手段
221a−2による異常検出を警報表示するようになっ
ているので、ガス漏洩を検出し表示により警報し、かつ
調整器の閉塞圧力及び供給圧力の異常を検出し表示によ
り警報することができるとともに、親圧力調整器を接続
すべきLPガス供給管に1組の接続口6a,6bを連結
するだけで、何らの配管を要することなく組み付けでき
る。
【0020】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項5に記載のガス漏洩検出装置は、請求項4に
記載のガス漏洩検出装置において、前記コントローラ
が、圧力計測手段24により計測したガス圧力を記憶す
る圧力記憶手段221c−2を有することを特徴として
いる。
【0021】上記構成において、圧力記憶手段221c
−2に圧力計測手段24により計測したガス圧力を記憶
するようになっているので、その内容を見ることによっ
て、調整器の閉塞圧力及び供給圧力が異常となるまでの
履歴を知ることができる。
【0022】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項6に記載のガス漏洩検出装置は、請求項3又
は5に記載のガス漏洩検出装置において、前記コントロ
ーラが、前記流量記憶手段、前記圧力記憶手段の少なく
とも一方の内容を外部からの要求に応じて読み出し送出
する出力手段221a−3を有することを特徴としてい
る。
【0023】上記構成において、出力手段221a−3
が、流量記憶手段、圧力記憶手段の少なくとも一方の内
容を外部からの要求に応じて読み出し送出するので、必
要なときに記憶内容を送出することを要求することによ
って、それまでのガス圧力やガス流量の履歴を知ること
ができる。
【0024】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項7に記載のガス漏洩検出装置は、請求項1〜
6のいずれかに記載のガス漏洩検出装置において、親圧
力調整器6のガス入口6aと子圧力調整器15のガス入
口15aとを両者の構造体にそれぞれ形成した通路によ
り、子圧力調整器15のガス出口15bと流量計測手段
20のガス入口20aとを両者の構造体にそれぞれ形成
した通路により、そして流量計測手段20のガス出口2
0bと親圧力調整器6のガス出口6bとを両者の構造体
にそれぞれ形成した通路により互いに連通したことを特
徴としている。
【0025】上記構成において、親圧力調整器6、子圧
力調整器15、流量計測手段20を、それらのガス入口
とガス出口とをこれらの構造体にそれぞれ形成した通路
により互いに連通しているので、一体化が有機的に行わ
れることになる。
【0026】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項8に記載のガス漏洩検出装置は、請求項7に
記載のガス漏洩検出装置において、前記1組の接続口
が、前記親圧力調整器6のガス入口6a及びガス出口6
bからなることを特徴としている。
【0027】上記構成において、親圧力調整器6のガス
入口6a及びガス出口6bをLPガス供給管に連結する
ための1組の接続口6a,6bとしているので、親圧力
調整器6のガス入口6a及びガス出口6bをLPガス供
給管に連結するだけで、何らの配管を要することなく組
み付けることができる。
【0028】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項9に記載のガス漏洩検出装置は、請求項8に
記載のガス漏洩検出装置において、前記一体化を、前記
親圧力調整器6上に前記子圧力調整器15、前記流量計
測手段20及び前記コントローラ22を載置して行って
いることを特徴としている。
【0029】上記構成において、親圧力調整器6上に子
圧力調整器15、流量計測手段20及びコントローラ2
2を載置して一体化しているので、親圧力調整器6のガ
ス入口6a及びガス出口6bをLPガス供給管に連結す
るだけで、何らの配管を要することなく、子圧力調整器
15、流量計測手段20及びコントローラ22も一緒に
組み付けることができる。
【0030】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項10に記載のガス漏洩検出装置は、請求項1
〜9のいずれかに記載のガス漏洩検出装置において、前
記流量計測手段20が、瞬時ガス流量を計測する瞬時流
量計からなることを特徴としている。
【0031】上記構成において、流量計測手段20が瞬
時ガス流量を計測する瞬時流量計からなるので、ガス漏
洩検出のためのガス流量の監視を瞬時流量の常時監視に
よって行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は例えばマンションなどの集
合住宅にガスを供給するガス供給設備に組み込んだ本発
明によるガス漏洩検出装置の一実施の形態を示し、同図
において、図11について上述した従来の部分と同等の
部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0033】本実施の形態では、一対の入口の一方を選
択するように切り替えこの入口に接続されているガス供
給源からのガスを所定の圧力に圧力調整する一次調整器
5の下流側のLPガス供給管に、ガス圧力を供給圧力ま
で減圧調整する親圧力調整器6が設けられ、この親圧力
調整器6の入口側と出口側とを接続してバイパスするよ
うに設けられたバイパスガス流路には、入口側から子圧
力調整器15と瞬時ガス流量を計測できる小型の瞬時流
量計20とが順次設けられていることを特徴とする。瞬
時流量計20はバイパスガス流路のガス流量を計測する
流量計測手段として働き、例えばICフローセンサによ
り構成され、図3の部分拡大図に示すように、親圧力調
整器6上に子圧力調整器15及びコントローラ22とと
もに載置されて一体化される。親圧力調整器6にはその
出口側に図示しない圧力センサが内蔵されている。
【0034】上述した構成を模式化すると、図4に示す
ように、一次調整器5の下流側に設けられた親圧力調整
器6上に子圧力調整器15と瞬時流量計20とが載置さ
れている。親圧力調整器6のガス入口6aと子圧力調整
器15のガス入口15aとは両者の構造体にそれぞれ形
成した通路により、子圧力調整器15のガス出口15b
と瞬時流量計20のガス入口20aとは両者の構造体に
それぞれ形成した通路により、そして瞬時流量計20の
ガス出口20bと親圧力調整器6のガス出口6bとは両
者の構造体にそれぞれ形成した通路により互いに連通さ
れている。なお、親圧力調整器6のガス入口6aとガス
出口6bとは、ガス漏洩検出装置を、LPガス供給管に
対し連結する1組の接続口として使用される。また、親
圧力調整器6内にはそのガス出口6bの圧力を検知し圧
力の大きさに応じた圧力信号を出力する圧力センサ24
が内蔵されている。
【0035】なお、親圧力調整器6及び子圧力調整器1
5は、基本的には同一の原理によって、出口のガス圧を
予め定めた所定範囲内に保持するように動作し、例えば
以下のようなものが使用されうる。すなわち、一方の面
に所定の付勢力が、他方の面に出口のガス圧がそれぞれ
作用するダイヤフラムを設け、このダイヤフラムに連動
する弁体によって開閉する開閉弁をガス入口6aとガス
出口6bとの間に配し、付勢力に抗してダイヤフラムを
変位させる程出口のガス圧が大きくなると開閉弁が閉
じ、付勢力によってダイヤフラムが変位する程出口のガ
ス圧が小さくなると開閉弁が開することで、出口のガス
圧、すなわちガス供給圧力を予め定めた所定の範囲内に
保持する。瞬時流量計によって計測したガス流量が0と
なって下流側でのガス使用がなくなったことが確認され
たときには、開閉弁が閉するようになるが、このときの
出口のガス圧は親圧力調整器及び子圧力調整器が正常に
機能しているときは、所定値以下の閉塞圧力に保持され
る。
【0036】親圧力調整器6は子圧力調整器15に比べ
て僅かに小さな出口ガス圧によって閉するように設定さ
れ、このことにより、親圧力調整器6が閉した後も子圧
力調整器15が開し続けるので、下流側でのガス消費量
が少なく出口ガス圧が比較的高いときにはもっぱら子圧
力調整器15を通じてガスが供給されるようになる。
【0037】瞬時流量計20としては、例えば特公平6
−43906号公報に記載された図5〜図7に示すよう
なフローセンサが適用できる。すなわち、図5に示すよ
うに、半導体基板1の中央部には異方性エッチングによ
り左右の開口2,3を連通する貫通孔4が形成されてお
り、この貫通孔4の上部には半導体基台1からブリッジ
状に空間的に隔離され、結果的に半導体基台1から熱的
に絶縁された橋絡部5が形成されている。この橋絡部5
の表面には、薄膜のヒータエレメント7とそれを挟む薄
膜の測温抵抗エレメント8,9とが配列して形成されて
いる。また、半導体基台1上の角部には薄膜の周囲測温
抵抗エレメント10が形成されている。なお、6は熱伝
導率の低い材料からなる保護膜である。
【0038】断面とその温度分布を示す図6(a)及び
(b)を参照して動作を説明すると、ヒータエレメント
7を周囲温度よりもある一定の高い温度th4、th5(例
えば、63°C:周囲温度基準)で制御すると、測温抵
抗エレメント8、9の温度t6 、t7 (例えば、35°
C:周囲温度基準)は、各エレメントの温度分布を示す
図6(b)のように、ヒータエレメント7の温度th5、
th6を中心として略対称となる。このとき、図5に矢印
11の方向からの気体が移動すると、上流側の測温抵抗
エレメント8は冷却されΔT6 だけ降温する。一方、下
流側の測温抵抗エレメント9は気体の流れを媒体として
ヒータエレメント7からの熱伝導が促進され、温度がΔ
T7 だけ昇温するために温度差が生じる。そこで、ヒー
タエレメント8、9をホーイストンブリッジ回路に組み
込むことにより、温度差を電圧に変換でき、流速に応じ
た電圧出力が得られ、図7に示すように気体の流速を検
出することができる。流速が分かれば流路断面積との積
をとることによって流量を知ることができる。
【0039】図4の模式図においては図示を省略してい
るが、親圧力調整器6上に子圧力調整器15及び瞬時流
量計20と共に載置されるコントローラ22は、商用電
源の配線工事を必要としないように図示しない電池を電
源として動作し、図8に示すように、予め定めたプログ
ラムによって動作するマイクロコンピュータ(μCO
M)221と、警告表示などの各種の表示を行う表示部
222とを備える。μCOM221は予め定めたプログ
ラムに従って演算処理、制御処理などを行う中央処理ユ
ニット(CPU)221aと、CPU221aにおける
処理で使用するプログラムや各種の固定のデータなどを
格納した読み出し専用のメモリ(ROM)221bと、
CPU221aが処理を行うに当たって使用する各種の
エリアをもった読み出し書き込み自在のメモリ(RA
M)221cとを有する。
【0040】コントローラ22には上述した圧力センサ
24及び瞬時流量計20が接続され、コントローラ22
内のCPU221aには、圧力センサ24が検知して出
力する親圧力調整器6の出口ガス圧に応じた大きさの圧
力信号と、瞬時流量計20が検知して出力する子圧力調
整器15を通じてバイパスガス流路14に流れるガス流
量に応じた流量信号とが入力されるようになっている。
【0041】以上説明した構成において、夜間や深夜の
ガス消費が殆どなくなるときにはガス供給管4及び親圧
力調整器6の出口6bの圧力が高くなって親圧力調整器
6が閉となって子圧力調整器15及び瞬時流量計20に
のみガスが流れるようになり、親圧力調整器6の下流側
のガス供給路4を通じて流れる微少なガス流量を監視で
きるようにする。このときガス消費が全くなくしかもガ
スの微少漏洩も生じていなければ、親ガスメータ7及び
瞬時流量計20に共にガス流量を検出することがなくな
る。
【0042】そして、このようなことが例えば15日の
比較的長い所定期間の間には少なくとも1回は生じるこ
とを前提にし、もしこの所定期間の間に瞬時流量計20
にガス流量を検出することがなくならないときには、微
少ガス漏洩が生じていると判断できるようになる。
【0043】このようにガス供給路の一部にバイパス流
路を設け、調整圧力の異なる調整器により低流量時にガ
スをバイパス流路に流し、このバイパス流路に設けた微
少流量を検出できる瞬時流量計20によって流量を監視
して微少ガス漏洩を検出するようにしているので、ガス
供給管のガス漏洩検知をガス供給を停止することなく、
容易にかつ確実に行うことができる。
【0044】上述したガス漏洩検出装置では、親圧力調
整器の出口圧力と設定値を変えた子圧力調整器からのガ
スの流れを瞬時流量計20で監視し、例えば15日の所
定の漏洩判定期間1度も0リットル/時間とならないこ
とでガス漏洩ありとの判断をすることができ、微少な例
えば3リットル/時間の配管漏洩があった場合、数秒毎
にそのことが瞬時流量計20の流量信号によって確認で
きるので、所定の漏洩判定期間においてある集合住宅で
短時間でもガスが止まれば、漏洩無しを検知することが
できる。
【0045】また、漏洩検知のために別個に何かを設置
することが必要なく、またこのための専用配管の設置も
必要ないため、装置全体を大型にすることがない他、こ
の装置を組み付けるための新たな配管工事作業がなく、
特に既存設備に組み付ける場合、既設装置との交換時の
互換性が良好で交換のために長い作業時間を必要としな
いのでコストアップを招くことがない。
【0046】上述のように瞬時流量計20を使用するこ
とによって、例えば数秒の所定の周期で子圧力調整器1
5からの流量を計測し、或る一定の期間流量が一度も0
とならない場合に漏洩有りとの判断をする。ガス流量が
0であることを判断するための流量計測を数秒単位で行
うことができるので、ガス流量が0であることを判断す
るために長い時間を要する場合に比べて、漏洩判定のた
めに要する判定期間を短縮することができる。
【0047】また、親圧力調整器6の出口に内蔵した圧
力センサ24からの圧力信号をコントローラ22に入力
しているので、供給圧力、閉塞圧力を常時監視すること
ができ、異常時には表示手段としての表示部222に漏
洩異常時とともに調整器の異常も表示させることができ
る。なお、表示部222には、漏洩警報表示手段として
のインジケータ222aと、異常警報表示手段としての
インジケータ222bとが設けられている。
【0048】さらに、コントローラ22内のRAM22
1cには、瞬時流量計20によって計測したガス流量が
適宜記憶されて記録される流量記憶手段としてのエリア
221c−1と、圧力センサ24によって計測したガス
圧力が適宜記憶されて記録される圧力記憶手段としての
エリア221c−2とが形成されうる。そして、これら
のエリア221c−1、221c−2の記憶内容は、コ
ントローラ22に接離自在に接続した図示しない記録装
置からの要求信号の入力に応じてCPU221aにより
読み取られて、記録装置に対して送出され、記録装置に
着脱自在に装着されたメモリカードのような記録媒体に
再記録されるようにすることができる。この場合、CP
U221aは、エリア221c−1、221c−2の少
なくとも一方の記録内容を外部からの要求に応じて読み
出し送出する出力手段221a−3として機能する。
【0049】以下、コントローラ22を構成しているμ
COM内のCPU221aが行う処理を示す図9及び図
10のフローチャートを参照して動作の詳細を説明す
る。同図において、CPU221aは電源投入によって
動作を開始し、その最初のステップS1において、予め
定められた各種の定数をRAMの所定エリアに格納する
などの初期化を行ってからステップS2に進んで圧力セ
ンサ24が検知し出力する親圧力調整器6の出口ガス圧
に応じた大きさの圧力信号をA/D変換して読み込み、
この読み込んだ圧力信号に基づいて出口ガス圧Pを計測
し、この計測結果をRAM221cの所定エリアに格納
してからステップS3に進んでガス流の有無を判定す
る。この判定は、後述するタイマ割込により周期的に実
行される流量計測において計測されたガス流量Qに基づ
いて、ガス流があるときアップカウントされ、ガス流が
0のときにリセットされるカウンタのカウント値が0で
あるか否かによって行う。
【0050】上記ステップS3の判定の結果、ガス流が
有りのときにはステップS4に進み、ここでガス流が所
定期間継続しているか否かを判定する。このステップS
4の判定は、後述するタイマ割込により周期的に実行さ
れる流量計測において計測されたガス流量Qに基づい
て、ガス流があるときアップカウントされ、ガス流が0
のときにリセットされるカウンタのカウント値が所定期
間に対応する値以上であるか否かによって行う。
【0051】上記ステップS4の判定がNOのとき、す
なわち、ガス流が所定期間継続していないときはステッ
プS5に進む。所定期間としては例えば15日又はそれ
以下の任意の日数が予め設定される。ステップS5にお
いては、タイマ割込によって計測した上記ガス流量Qが
予め定めた流量値Q1未満であるか否かを判定し、この
判定がNOのときには次にステップS6に進んでタイマ
割込によって計測した上記ガス流量Qが予め定めた流量
値Q2以上であるか否かを判定する。流量値Q1は子圧
力調整器15のみを通じてガスが流れるガス流量の値に
設定され、流量値Q2は親圧力調整器6にもガスが流れ
る流量の値に設定される。なお、計測した流量QがQ1
以上Q2未満のときにはステップS6の判定がNOとな
って上記ステップS2に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0052】上記ステップS3の判定の結果、ガス流が
無しのときにはステップS7に進み、ここで上記ステッ
プS2において計測した圧力Pが予め定めた圧力値P5
以下であるか否かを判定する。圧力値P5としては例え
ば350mmH2Oが設定される。このステップS7の判
定がYESのとき、すなわち、計測圧力Pが圧力値P5
以下のときには、親圧力調整器6及び子圧力調整器15
の両方の閉塞圧力に異常がないとして上記ステップS2
に戻る。一方、ステップS7の判定がNOのとき、すな
わち、計測圧力Pが圧力値P5を越える大きさのときに
はステップS8に進んで親圧力調整器6及び/又は子圧
力調整器15の閉塞圧力に異常があるとし、RAM22
1cの所定エリアの閉塞圧力異常フラグをセットしてか
ら上記ステップS2に戻る。
【0053】上記ステップS4の判定がYESのとき、
すなわち、ガス流が所定期間継続しているときはステッ
プS9に進み、ここで下流側に生じていると判断して漏
洩検知を行い、RAM221cの所定エリアの漏洩異常
フラグをセットしてから上記ステップS2に戻る。
【0054】上記ステップS5の判定がYESのとき、
すなわち、計測したガス流量Qが予め定めた流量値Q1
未満であるときにはステップS10に進み、ここで上記
ステップS2において計測した圧力Pが予め定めた圧力
値P3〜P4の範囲内にあるか否かを判定する。圧力値
P3、P4としては例えば310mmH2 O、330mmH
2Oがそれぞれ設定される。このステップS10の判定
がYESのとき、すなわち、計測圧力Pが圧力値P3〜
P4の範囲内にあるときには、子圧力調整器15の供給
圧力に異常がないとして上記ステップS2に戻る。一
方、ステップS10の判定がNOのとき、すなわち、計
測圧力Pが圧力値P3〜P4の範囲内にないときにはス
テップS11に進んで子圧力調整器15の供給圧力に異
常があるとし、RAM221cの所定エリアの子圧力調
整器15の供給圧力に異常があることを示す異常フラグ
をセットしてから上記ステップS2に戻る。
【0055】上記ステップS6の判定がYESのとき、
すなわち、計測したガス流量Qが予め定めた流量値Q2
以上であるときにはステップS12に進み、ここで上記
ステップS2において計測した圧力Pが予め定めた圧力
値P1〜P2の範囲内にあるか否かを判定する。圧力値
P1、P2としては例えば225mmH2O、305mmH2
Oがそれぞれ設定される。このステップS12の判定が
YESのとき、すなわち、計測圧力Pが圧力値P1〜P
2の範囲内にあるときには、親圧力調整器6の供給圧力
に異常がないとして上記ステップS2に戻る。一方、ス
テップS12の判定がNOのとき、すなわち、計測圧力
Pが圧力値P1〜P2の範囲内にないときにはステップ
S13に進んで親圧力調整器6の供給圧力に異常がある
とし、RAM221cの所定エリアの親圧力調整器6の
供給圧力に異常があることを示す異常フラグをセットし
てから上記ステップS2に戻る。
【0056】上記ステップS1〜S13の実行の過程で
例えば5〜7秒程度の周期で図10に示すタイマ割込が
実行され、その最初のステップS21において瞬時流量
計20が検知し出力する子圧力調整器15を通じてバイ
パスガス流路14に流れるガス流量に応じた流量信号を
読み込み、この読み込んだ流量信号に基づいてガス流量
Qを計測し、この計測結果をRAM221cの所定エリ
アに格納してからステップS22に進んでガス流量が0
であるか否かを判定する。このステップS22の判定が
NOのときにはステップS23に進んでRAM221c
の所定エリアに形成したカウンタを+1だけカウントア
ップしてから図9のフローチャートに戻る。これに対
し、上記ステップS22の判定がYESのとき、すなわ
ち、ガス流量Qが0のときにはステップS24に進んで
上記カウンタをリセットしてから図9のフローチャート
に戻る。
【0057】よって、カウンタのカウント値が0である
ことによってガス流量Qが0になったこと、すなわちガ
ス流が無いことを判断することができ、またカウンタの
カウント値にタイマ割込の周期Tを乗じることによって
ガス流が中断することなくその時間だけ継続しているこ
とを知ることができる。
【0058】以上フローチャートを参照して行った説明
から明らかなように、CPU221aは、瞬時流量計2
0により計測したガス流量を監視してバイパスガス流路
に流れるガス流量が所定期間継続していることを検知し
て親圧力調整器6の下流側のガス漏洩を検出する漏洩検
出手段221a−1としての他、瞬時流量計20により
計測したガス流量と圧力センサ24により計測した圧力
とに基づいて、親圧力調整器6及び子圧力調整器15の
閉塞圧力及び供給圧力を診断して異常を検出する圧力異
常検出手段221a−2としてそれぞれ機能している。
【0059】以上図面に基づいて説明した実施の形態に
よれば、親圧力調整器6のガス入口6aと子圧力調整器
15のガス入口15aとを両者の構造体にそれぞれ形成
した通路により、子圧力調整器15のガス出口15bと
瞬時流量計20のガス入口20aとを両者の構造体にそ
れぞれ形成した通路により、そして瞬時流量計20のガ
ス出口20bと親圧力調整器6のガス出口6bとを両者
の構造体にそれぞれ形成した通路により互いに連通する
ように構成することで一体化しているので、独立に組み
立てた親圧力調整器6、子圧力調整器15、瞬時流量計
20を互いに分離可能に一体化することができ、何れか
に故障などが生じたとき簡単に交換できるのでメンテナ
ンス上好都合である。しかし、この実施の形態に制限さ
れることなく、単一の構造体内に親圧力調整器6、子圧
力調整器15、瞬時流量計20を組み込むとともに、こ
れらを相互に連通する通路も一緒に形成するようにして
もよいし、或いは、構造体相互間を短い管路で連結して
一体化してもよい。
【0060】また、図示の実施の形態によれば、LPガ
ス供給管に連結するための1組の接続口が、親圧力調整
器6のガス入口6a及びガス出口6bからなっている
が、子圧力調整器15のガス入口と、瞬時流量計20の
ガス出口とをLPガス供給管に連結し、親圧力調整器6
をこれらを介してLPガス供給管に取り付けるようにし
てもよい。しかし、図示の実施の形態のように構成する
ことによって、すなわち、子圧力調整器15、瞬時流量
計20に比べて比較的大きな形状となる親圧力調整器6
のガス入口6a及びガス出口6bをLPガス供給管に連
結するとともに、この親圧力調整器6上に子圧力調整器
15、瞬時流量計20及びコントローラ22を載置する
ようにした方が、取付が安定して好ましい。
【0061】さらに、図示の実施の形態では、バイパス
ガス流路のガス流量を計測する流量計測手段として瞬時
流量計20を使用しているが、親圧力調整器6上に載置
して一体化可能な小型のものであれば、その動作原理は
問わず、従来の膜式のガスメータであってもよい。しか
し、図示の実施の形態のように、瞬時流量計を使用する
ことにより、バイパスガス流路のガス流量を瞬時流量と
して計測することができるので、ガス漏洩のための流量
0を短時間のガス未使用でも検出可能になるので、それ
だけ漏洩判定のための監視期間を短縮できるようにな
る。
【0062】また、図10のフローチャートでは、1回
の流量0によってカウンタのカウント値をリセットする
ようにしているが、ガス圧力変動によってガスの逆流が
生じることがあると、瞬時流量によって流量0を検出し
た場合、誤ってガス流量0を検出する恐れがあるので、
連続して複数回流量が0となったときにカウント値をリ
セットするようにしたほうがよいかもしれない。このよ
うにしても、瞬時流量計を使用した方が漏洩判定期間は
短くできる。
【0063】なお、上述の実施の形態では、ガス流量や
ガス圧力の記録をRAMの所定のエリアを利用して行っ
ているが、不揮発性のメモリを内蔵させてバックアップ
電源無しに記録を保持できるようにしてもよい。また、
メモリ容量が大きくなり過ぎないように、例えば最新1
ヶ月分程度の記録ができるような容量のものを使用し、
古い記録に代えて最新のガス流量やガス圧力に関する記
録を保持するようにしてしてもよい。このようにした場
合であっても、例えば警報表示によってガス流量やガス
圧力の履歴を確認するための記録としては十分である。
【0064】なお、上述した実施の形態では、親圧力調
整器、子圧力調整器、瞬時流量計、圧力センサ及びコン
トローラを一体化して設置するようにしているが、設置
形態としてはこれに限られることはなく、図11に示し
た従来の装置の漏洩検知用の(膜式マイコン)Mメータ
16の部分にこのMメータに代えて瞬時流量計、圧力セ
ンサなどを収容したセンサボックスを取り付けるように
してもよい。このようにした場合には、ガス漏洩検出の
ためのガス流量の監視を瞬時流量の常時監視によって行
えるようになるので、既存の漏洩検知装置を、漏洩検出
のための流量監視間隔と、漏洩判定に要する期間をとも
に短縮して早期にガス漏洩を検出できる装置に簡単に変
更できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明によれば、親圧力調整器、子圧力調整器、流量計測手
段及びバイパスガス流路が一体化され、LPガス供給管
に1組の接続口により連結されるだけで、何らの配管を
要することなく組み付けることができ、小型化、配管工
事作業の簡素化により、既設装置との互換性を高めて交
換作業時間を短縮して、コスト低減が図られるので、設
置可能な住宅が拡大して漏洩事故防止につながる。
【0066】請求項2記載の本発明によれば、親圧力調
整器を接続すべきLPガス供給管に1組の接続口を連結
するだけで、何らの配管を要することなく組み付けるこ
とができコスト低減を図ることができるので、ガス漏洩
を検出するとともにガス漏洩を表示により知らせること
のできる装置の普及が図られるようになり、漏洩事故を
より確実に防止できるようになる。
【0067】請求項3記載の本発明によれば、計測した
ガス流量を記憶するようになっているので、その内容を
見てガス漏洩検出までの履歴を知ることができ、ガス漏
洩の原因を分析する際の参考にできる。
【0068】請求項4記載の本発明によれば、親圧力調
整器を接続すべきLPガス供給管に1組の接続口を連結
するだけで、何らの配管を要することなく組み付けるこ
とができコスト低減を図ることができるので、ガス漏洩
の他に調整器の閉塞圧力及び供給圧力の異常も検出して
表示により警報させることができる装置の普及が図られ
るようになり、漏洩、圧力異常による事故を防止できる
ようになる。
【0069】請求項5記載の本発明によれば、計測した
ガス圧力を記憶するようになっているので、その内容を
見ることによって、調整器の閉塞圧力及び供給圧力が異
常となるまでの履歴を知ることができ、ガス漏洩、圧力
異常の原因を分析する際の参考にできる。
【0070】請求項6記載の本発明によれば、少なくと
も一方の記憶内容を外部からの要求に応じて読み出し送
出するようになっているので、必要なときにその内容を
見て、それまでのガス圧力やガス流量の履歴を知ること
ができる。
【0071】請求項7記載の本発明によれば、親圧力調
整器、子圧力調整器、瞬時流量計の構造体にそれぞれ形
成した通路により互いに連通して有機的に一体化してい
るので、より小型な装置が得られる。
【0072】請求項8記載の本発明によれば、既存の親
圧力調整器に代えて連結するだけで、何らの配管を要す
ることなく組み付けることができ、しかも取付が安定し
て行える。
【0073】請求項9記載の本発明によれば、親圧力調
整器を連結するだけで、何らの配管を要することなく、
子圧力調整器、流量計測手段及びコントローラも一緒に
組み付けることができる。
【0074】請求項10記載の本発明によれば、ガス漏
洩検出のためのガス流量の監視を瞬時流量の常時監視に
よって行うので、漏洩検出のための流量監視間隔と、漏
洩判定に要する期間をともに短縮できるようになり、そ
のぶん早期にガス漏洩を検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス漏洩検出装置の基本構成を示
すブロック図である。
【図2】ガス供給設備に組み込んだ本発明によるガス漏
洩検出装置の一実施の形態を示す図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】本発明によるガス漏洩検出装置の構成を模式化
して示す図である。
【図5】図2中の瞬時流量計としてのフローセンサの一
例を示す斜視図である。
【図6】図5のフローセンサの断面と温度分布を示す図
である。
【図7】図5のフローセンサの流速−出力特性を示すグ
ラフである。
【図8】図2中のガス漏洩検出装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8中のCPUが行うメイン処理を示すフロー
チャートである。
【図10】図8中のCPUが行うタイマ割込処理を示す
フローチャートである。
【図11】ガス供給設備に組み込んだ従来のガス漏洩検
出装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
6 親圧力調整器 6a,6b 1組の接続口(ガス入口、ガス出
口) 15 子圧力調整器 15a ガス入口 15b ガス出口 20 流量計測手段(瞬時流量計) 20a ガス入口 20b ガス出口 22 コントローラ 221a−1 漏洩検出手段(CPU) 221a−2 圧力異常検出手段(CPU) 221a−3 出力手段(CPU) 221c−1 流量記憶手段(エリア) 221c−2 圧力記憶手段(エリア) 222a 漏洩警報表示手段(インジケータ) 222b 異常警報表示手段(インジケータ) 24 圧力計測手段(圧力センサ)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−41300(JP,A) 特開 平7−19984(JP,A) 特開 平6−26974(JP,A) 特開 平8−201128(JP,A) 特開 平4−9633(JP,A) 特公 平6−43906(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26 F17D 5/02 G01M 3/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LPガス供給管に設けた親圧力調整器を
    バイパスするバイパスガス流路に前記親圧力調整器より
    も調整圧力の高い子圧力調整器と前記バイパスガス流路
    のガス流量を計測する流量計測手段とを設け、前記流量
    計測手段により計測した前記バイパスガス流路に流れる
    ガス流量が所定期間継続していることにより前記親圧力
    調整器の下流側にガス漏洩が生じていることを検出する
    ガス漏洩検出装置において、 前記親圧力調整器、前記子圧力調整器、前記流量計測手
    段及び前記バイパスガス流路を一体化するとともに、前
    記LPガス供給管に連結するための1組の接続口を設け
    たことを特徴とするガス漏洩検出装置。
  2. 【請求項2】 前記流量計測手段により計測したガス流
    量を監視して前記バイパスガス流路に流れるガス流量が
    所定期間継続していることを検知して前記親圧力調整器
    の下流側にガス漏洩が生じていることを検出する漏洩検
    出手段と、該漏洩検出手段によるガス漏洩の検出を警報
    表示する漏洩警報表示手段とを有するコントローラを備
    え、 該コントローラを、前記親圧力調整器、前記子圧力調整
    器、前記流量計測手段及び前記バイパスガス流路ととも
    に一体化したことを特徴とする請求項1に記載のガス漏
    洩検出装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラが、前記流量計測手段
    により計測したガス流量を記憶する流量記憶手段を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載のガス漏洩検出装
    置。
  4. 【請求項4】 下流側の接続口近傍に設けられ下流側の
    ガス圧力を計測する圧力計測手段を更に備え、 前記コントローラが、前記流量計測手段により計測した
    ガス流量と前記圧力計測手段により計測した圧力とに基
    づいて、前記親圧力調整器及び子圧力調整器の閉塞圧力
    及び供給圧力の異常を検出する圧力異常検出手段と、該
    圧力異常検出手段による異常検出を警報表示する異常警
    報表示手段とを更に有することを特徴とする請求項2又
    は3に記載のガス漏洩検出装置。
  5. 【請求項5】 前記コントローラが、圧力計測手段によ
    り計測したガス圧力を記憶する圧力記憶手段を有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のガス漏洩検出装置。
  6. 【請求項6】 前記コントローラが、前記流量記憶手
    段、前記圧力記憶手段の少なくとも一方の内容を外部か
    らの要求に応じて読み出し送出する出力手段を有するこ
    とを特徴とする請求項3又は5に記載のガス漏洩検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記親圧力調整器のガス入口と前記子圧
    力調整器のガス入口とを両者の構造体にそれぞれ形成し
    た通路により、前記子圧力調整器のガス出口と前記流量
    計測手段のガス入口とを両者の構造体にそれぞれ形成し
    た通路により、そして前記流量計測手段のガス出口と前
    記親圧力調整器のガス出口とを両者の構造体にそれぞれ
    形成した通路により互いに連通したことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載のガス漏洩検出装置。
  8. 【請求項8】 前記1組の接続口が、前記親圧力調整器
    のガス入口及びガス出口からなることを特徴とする請求
    項7に記載のガス漏洩検出装置。
  9. 【請求項9】 前記一体化を、前記親圧力調整器上に前
    記子圧力調整器、前記流量計測手段及び前記コントロー
    ラを載置して行っていることを特徴とする請求項8に記
    載のガス漏洩検出装置。
  10. 【請求項10】 前記流量計測手段が、瞬時ガス流量を
    計測する瞬時流量計からなることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれかに記載のガス漏洩検出装置。
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