JP2925052B2 - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知装置

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JP2925052B2
JP2925052B2 JP16481893A JP16481893A JP2925052B2 JP 2925052 B2 JP2925052 B2 JP 2925052B2 JP 16481893 A JP16481893 A JP 16481893A JP 16481893 A JP16481893 A JP 16481893A JP 2925052 B2 JP2925052 B2 JP 2925052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化石油ガス供給設備に
おける埋設管を含む供給管の微少漏洩を検知するガス漏
洩検知装置に係り、特に、複数の消費先を有するガス供
給設備が正常か異常かについて診断するガス漏洩検知装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置として、例えば特開平
3−41300号公報に開示された図8に示すようなも
のが提案されている。図8は切替型ガス漏洩検知装置を
組み込んだ例えばマンションなどの集合住宅(需要先)
にガスを供給するガス供給設備を示し、同図において、
プロパンガスボンベなどのガス供給源1とマンション2
のガス取入口3とはガス供給管4により接続されてお
り、ガス供給管4には元圧力調整器5及び親圧力調整器
6並びに親ガスメータ(親流量測定手段)7が設けられ
ている。また、ガス取入口3には例えば各階別にバルブ
8,9が設けられており、マンション2内の各住宅には
それぞれバルブ10及びガスメータ11を介して配管1
2によりガス消費設備13にガスが供給される。
【0003】ガス供給源1側の元圧力調整器5とマンシ
ョン2全体に供給するガス量を積算する親ガスメータ7
との間のガス供給管4には前述した親圧力調整器6が設
けられており、更にガス供給管4には親圧力調整器6の
入口側と出口側とを接続するバイパスガス流路14が設
けられている。このバイパスガス流路14には入口側か
ら順次子圧力調整器15及び微少漏洩検知手段としての
マイコンガスメータ(以下Mメータという)(バイパス
流量測定手段)16が設けられている。
【0004】そして子圧力調整器15の調整圧力は親圧
力調整器6の調整圧力より高く設定されている。例えば
親圧力調整器6の調整圧力が280mmH2 Oに設定され
ているときは、子圧力調整器15の調整圧力は約300
mmH2 Oに設定するようにする。また、Mメータ16と
しては、微少流量、例えば3リットル/時間程度の流量
を正確に積算でき、また微少漏洩検知機能により監視
し、30日間連続して3リットル/時間以上の流量があ
るときには漏洩が生じていると判断してその旨をランプ
の点灯により表示するものを用いる。
【0005】以上の構成において、夜間や深夜のガス消
費がほとんどなくなるときにはガス供給管4の圧力が高
くなるため、調整圧力の低い親圧力調整器6がまず閉状
態となる。このため微少流量のガスは子圧力調整器15
及びMメータ16にのみ流れるようになるので、Mメー
タ16によってガス供給路4を通じてマンション2に流
れる微少なガス流量を監視することができる。このとき
ガス消費が全くなくしかもガスの微少漏洩も生じていな
ければ、親ガスメータ7及びMメータ16共にガス流量
を検出することがなくなる。
【0006】そして、マンション2全体においてガス消
費が全く無い状態になることは例えば30日の比較的長
い所定期間の間には少なくとも1回は生じることを前提
にし、もしこの所定期間の間に親ガスメータ7及びMメ
ータ16共にガス流量を検出することがなくならないと
きには、微少ガス漏洩が生じていると判断できるように
なる。
【0007】このようにガス供給管4の一部にバイパス
ガス流路14を設け、調整圧力の異なる圧力調整器6,
15により低流量時にガスをバイパスガス流路14に流
し、このバイパスガス流路14に設けた微少流量を検出
できるMメータ16によって流量を監視して微少ガス漏
洩を検知するようにしているので、ガス供給管4のガス
漏洩検知をガス供給を停止することなく、容易にかつ確
実に行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のガス漏
洩検知装置では、親圧力調整器6、子圧力調整器15及
びMメータ16が正常に機能していることを前提として
ガスの微少漏洩を検知できるもので、この何れの機能が
損なわれていても正確な検知を行うことができない。
【0009】なお、親圧力調整器6及び子圧力調整器1
5については、1回/年の頻度でその機能を確認するこ
とができるが、常時監視を前提とする上記装置の点検頻
度としては間があきすぎて、機器の劣化や突発事故時に
機能不能となっても気がつかないままになってしまう可
能性がある。
【0010】また、微少流量監視手段であるMメータ1
6により3リットル/時間以上のガス流量があることを
検知する機能については、全く確認するような点検作業
がなく、現実には全く保守を行わない状態にあるため、
機能が正常であるかどうかについては現場でチェックす
ることができない。
【0011】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、構成機器である親圧力調整器及び子圧力調整器が
正常に機能しているかどうかを常時監視できるようにし
てガス漏洩検知機能の信頼性を高めることができるよう
にしたガス漏洩検知装置を提供することを主たる目的と
している。
【0012】また本発明は、上述した従来の問題点に鑑
み、構成機器である微少流量監視手段としてのバイパス
流量測定手段が正常に機能しているがどうかを常時監視
できるようにしてガス漏洩検知機能の信頼性をより一層
高めることができるようにしたガス漏洩検知装置を提供
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のガス漏洩検知装置は、ガス供給源
から需要先にガスを供給するガス供給管と、このガス供
給管に設けられ、前記ガス供給源の圧力を所定の圧力に
調整する親圧力調整器と、この親圧力調整器をバイパス
するようにして前記ガス供給管に接続されたバイパスガ
ス流路と、このバイパスガス流路に設けられ、前記親圧
力調整器より調整圧力の高い子圧力調整器と、この子圧
力調整器より下流側のバイパスガス流路に設けられ、こ
のバイパスガスガス流路を流れるガスの微少流量を測定
可能なバイパス流量測定手段とを備えてなり、前記バイ
パス流量測定手段によって所定期間継続して流量がある
ことを検知して微少ガス漏洩を検知するようにしたガス
漏洩検知装置において、前記子圧力調整器より下流側の
バイパスガス流路には、この子圧力調整器より下流側の
バイパスガス流路内の圧力及びこのバイパスガス流路を
介して親圧力調整器の下流側のガス供給管内の圧力を検
知する圧力検知手段を設けてなり、前記圧力検知手段に
よって検知した圧力により、前記親圧力調整器及び子圧
力調整器の調整圧力を求め、これらの調整圧力により親
圧力調整器及び子圧力調整器の正常・異常を診断するよ
うに構成したことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載のガス漏洩検知装置は、請
求項1に記載のガス漏洩検知装置において、バイパス流
量測定手段より下流側のバイパスガス流路には、ガスの
流量を複数段階に分類して検出する段階的流量検出手段
を設けてなり、バイパス流量測定手段と、段階的流量検
出手段とによりそれぞれ検知した流量の一致、不一致に
よって、前記バイパス流量測定手段の正常・異常を診断
するように構成したことを特徴としている。
【0015】請求項3に記載のガス漏洩検知装置は、請
求項1または2に記載のガス漏洩検知装置において、子
圧力調整器の調整圧力が親圧力調整器の調整圧力より、
所定値以上高いことを確認することによって、前記親圧
力調整器及び子圧力調整器の正常・異常を診断するよう
に構成したことを特徴としている。
【0016】
【作用】上記のように構成された請求項1に記載のガス
漏洩検知装置において、例えば需要先でガスが大量に消
費されている状態を想定する。この状態では、親圧力調
整器は、ガス供給管内の圧力を親圧力調整器で設定した
圧力にすべく、ガス供給源のガスをガス供給管に大量に
供給することになる。一方、子圧力調整器も、ガス供給
管内の圧力を子圧力調整器で設定した圧力にすべく、ガ
ス供給源のガスをバイパスガス流路を介してガス供給管
に大量に供給することになる。ただし、子圧力調整器の
ガス供給能力では、それ自体が小型であるが故に、需要
先で消費される大量のガスを全てまかなうことができな
い。したがって、ガスが大量に消費されている場合に
は、ガス供給管内のガスの圧力は親圧力調整器の調整圧
力になる。このため、ガスが大量に消費されている状態
のときに、圧力検出手段によってガス供給管内の圧力を
検知することにより、親圧力調整器の調整圧力を確認す
ることができる。
【0017】次に、需要先でのガスの消費量が徐々に減
ってきて、子圧力調整器からバイパスガス流路を介して
ガス供給管に供給するガスの流量だけで需要先のガスの
消費量をまかなうことができるようになると、この子圧
力調整器から供給される比較的高圧のガスによって、ガ
ス供給管内が満たされてくる。すなわち、ガス供給管内
の圧力は親圧力調整器で調整した圧力より高くなってく
る。このため、親圧力調整器は、ガス供給管内にガスを
供給して同ガス供給管内の圧力を高める必要がなくなる
ので、完全に閉じた状態になる。したがって、ガスの消
費が少ない場合には、ガス供給管内のガスの圧力は子圧
力調整器の調整圧力になる。このため、ガスの消費量が
少ない状態のときに、圧力検出手段によってガス供給管
内の圧力を検知することにより、小圧力調整器の調整圧
力を確認することができる。
【0018】さらに、ガスが全く消費されていないとき
には、需要先にガスを供給する必要がないから、子圧力
調整器も閉じた状態になる。したがって、このときに圧
力検出手段によってガス供給管内の圧力を検知すること
により、小圧力調整器及び親圧力調整器の閉塞圧力を確
認することができる。
【0019】以上のように、親圧力調整器及び子圧力調
整器における調整圧力や閉塞圧力を常時確認することに
よって、これらの親圧力調整器及び子圧力調整器の正常
・異常を診断することができるから、ガス漏洩検知機能
の信頼性を高めることができる。
【0020】しかも、一つの圧力検知手段で、親圧力調
整器及び子圧力調整器の調整圧力を確認することができ
るという利点がある。
【0021】また、上述したようにして求めた親圧力調
整器の調整圧力と子圧力調整器の調整圧力との間の差圧
が適正に確保されているか否かによって、親圧力調整器
及び子圧力調整器の診断を行ってもよく、またこの診断
は、例えば圧力診断手段により自動的に確認することが
できるようにしてもよい。
【0022】請求項2に記載のガス漏洩検知装置による
と、バイパス流量測定手段と段階的流量検出手段との流
量が一致していれば、バイパス流量測定手段が正常であ
ると診断することができ、同流量が不一致であれば、バ
イパス流量測定手段が異常であると診断することができ
る。したがって、段階的流量検出手段との対比により、
バイパス流量測定手段の正常・以上を常時確認すること
もできるから、ガス漏洩検知機能の信頼性を高めること
ができる。そして、この診断は、例えば流量検知診断手
段により自動的に確認することができるようにしてもよ
い。
【0023】また、親圧力調整器及び子圧力調整器の診
断については次のようにして行ってもよい。すなわち、
バイパスガス流路に設けられ、例えば3段階に分離して
流量を検出する段階的流量検出手段が所定の低流量領域
を検出し、かつバイパス流量測定手段で測定した流量が
零であるときに、バイパス流量測定手段に設けられた圧
力検知手段により圧力を検知する。これにより、親圧力
調整器及び子圧力調整器によってガス供給管を閉塞した
状態の同ガス供給管内の閉塞圧力P1 を確認することが
できる。この閉塞圧力P1 が所定の圧力以下であれば、
親圧力調整器及び子圧力調整器は正常であると診断され
る。
【0024】段階的流量検出手段が所定の高流量領域を
検出したときは、圧力検知手段により圧力を検知する。
これにより、ガス供給管における親圧力調整器の出口圧
力P4 を確認することができる。この出口圧力P4 が所
定の圧力範囲に入っていれば、親圧力調整器は正常であ
ると診断される。また段階的流量検出手段が中間の流量
領域を検出したときは、圧力検知手段により圧力を検知
する。これにより、バイパスガス流路における子圧力調
整器の出口圧力P3 を確認することができる。この出口
圧力P3 が所定の圧力範囲に入っていれば、子圧力調整
器は正常であると診断される。
【0025】さらに、親圧力調整器の出口圧力P4 と子
圧力調整器の出口圧力P3 とが、それぞれ所定の出口圧
力領域範囲に入っていることを確認することにより、親
圧力調整器と子圧力調整器との間の差圧が適正に確保さ
れていると診断される。また段階的流量検出手段が所定
の低流量領域を検出しているとき、バイパス流量測定手
段が所定の流量値以上の流量を所定の時間内に所定の回
数以上測定したときは、バイパス流量測定手段が異常で
あると診断される。
【0026】したがって、親圧力調整器、子圧力調整器
及びバイパス流量測定手段が正常に機能しているかどう
かを常時監視することができ、ガス漏洩検知機能の信頼
性を高めることができる。
【0027】請求項3に記載のガス漏洩検知装置による
と、子圧力調整器の調整圧力が親圧力調整器の調整圧力
より所定値以上高ければ、親圧力調整器及び子圧力調整
器が正常であると診断することができ、高くなければ、
親圧力調整器及び子圧力調整器が異常であると診断する
ことができる。そして、親圧力調整器の調整圧力と子圧
力調整器の調整圧力との差圧が適正に確保されているか
否かは、例えば圧力確認手段により自動的に確認するこ
とができるようにしてもよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明のガス漏洩検知装置の一実施例
を図面を参照して説明する。
【0029】図1及び図2に本発明の一実施例の構成を
示す。これらの図において、図8に示す従来例の部分と
対応する部分には同一符号を付してあり、その説明は適
宜省略する。本実施例の特徴はMメータ(バイパス流量
測定手段)16に圧力センサ(圧力検知手段)17を設
け、バイパスガス流路14の子圧力調整器15の下流側
に流量チェッカ(段階的流量検出手段)18を設けた点
にある。
【0030】流量チェッカ18は図2に示すように、流
体入口18aを下方に、流体出口18bを上方にそれぞ
れ設けた筒体18c内に密閉円筒状のフロート18dを
収容した構成となっている。また、筒体18cの上端及
び下端にはそれぞれ近接磁気スイッチ18e,18fが
設けられており、フロート18dが筒体18cの上端ま
たは下端にあるとき、それぞれ近接磁気スイッチ18
e,18fがONとなるようになっている。また筒体1
8cの高さ方向の中心の内周と流体出口18bとの間に
はバイパス流路18gが設けられており、バイパス流路
18gにはこの流路の開度を変えてフロート18dの位
置を調整するフロート調整弁18hが設けられている。
【0031】次に流量チェッカ18の作用を図3を参照
して説明する。バイパスガス流路14を流れるガス流量
が3リットル/時間未満のときは、(a)に示すように
フロート18dは筒体18cの下端にあり、スイッチ1
8fがONとなる。また前記ガス流量が100リットル
/時間を超えたときは、(c)に示すようにフロート1
8dは筒体18cの上端にあり、スイッチ18eがON
となる。さらに前記ガス流量が3リットル/時間を超え
100リットル/時間未満の場合は、(b)に示すよう
にフロート18dは筒体18cの高さ方向の中間にあ
り、スイッチ18e,18fともOFFとなる。
【0032】次に図4及び表1を参照して異常診断項目
について説明する。図4に示すようにバイパスガス流路
14の流量Qが3リットル/時間未満の領域をIの領
域、流量Qが3リットル/時間以上100リットル/時
間以下の領域をIIの領域、流量Qが100リットル/時
間を超えた領域をIII の領域とする。流量チェッカ18
がIの領域(Mメータ16による流量が3リットル/時
間未満)を検出し、かつ漏洩検知部が流量なしと診断す
る流量(Mメータ16による流量が21リットル/時間
未満)を検出したとき、Mメータ16に設けられた圧力
センサ17が検知した圧力がガス供給管4の閉塞圧力P
1 となり、この閉塞圧力P1 が350mmH2 O未満であ
れば、親圧力調整器6及び子圧力調整器15は正常であ
ると診断される。
【0033】
【表1】 流量チェッカ18がIII の領域を検出したとき、圧力セ
ンサ17が検知した圧力がガス供給管14における親圧
力調整器6の出口圧力P4 となり、この出口圧力P4 が
255mmH2 O乃至305mmH2 Oであれば、親圧力調
整器6は正常であると診断される。
【0034】流量チェッカ18がIIの領域を検出したと
き、圧力センサ17が検知した子圧力調整器15の出口
圧力P3 が310mmH2 O乃至330mmH2 Oであれ
ば、子圧力調整器15は正常であると診断される。
【0035】さらに、親圧力調整器6の出口圧力P4 と
子圧力調整器15の出口圧力P3 とがそれぞれ前記の範
囲に入っていれば、親子圧力調整器6,15間の差圧P
2 が適正に確保されていると診断される。
【0036】また流量チェッカ18がIの領域を検出し
ているとき、Mメータ16が2.8リットル/時間を超
えた流量を検出した回数が30日で10回以上あるとき
は、Mメータ16が異常であると診断される。
【0037】なお、図4に実線で示す2本の曲線は、親
圧力調整器6と子圧力調整器15とを併用したときの流
量Qと出力圧力との関係を示し、元圧変動による上限値
と下限値を示す。また破線は親圧力調整器6のみの場合
の同様の曲線であり、矩形状の枠A,Bで囲まれた範囲
がそれぞれ子圧力調整器15と親圧力調整器6とが正常
と判断される範囲である。
【0038】以上概略説明した動作の詳細を図5に示す
圧力診断手段としてのフロー図を参照して説明する。
【0039】図5において、ステップS101におい
て、Mメータ16により流量計測を行い、同時にステッ
プS201において、流量チェッカ18により流量領域
の判定を行う。ステップS102において、Mメータ1
6が計測した流量が21リットル/時間未満であるか否
かを判断し、同時にステップS202において、流量チ
ェッカ18が判定した流量領域が領域Iであるか否かを
判定する。Mメータ16が計測した流量が21リットル
/時間未満であり、同時に流量チェッカ18が判定した
流量領域が領域Iであれば、ステップS103において
4分タイマをスタートさせる。
【0040】ステップS104において4分経過すれ
ば、ステップS105において、圧力センサ17により
そのときの閉塞圧力P1 を測定する。4分経過していな
ければステップS106において、Mメータ16による
流量信号の入力の有無を判定し、流量信号の入力がなけ
ればステップS104に戻る。流量信号の入力があれ
ば、ステップS107において、4分タイマをクリアし
てスタートに戻る。
【0041】ステップS105において、閉塞圧力P1
を測定した後、ステップS108において、15分タイ
マをスタートさせる。次にステップS109において、
Mメータ16が計測した流量が2.8リットル/時間未
満であるか否かを判断し、2.8リットル/時間以下で
あればステップS110において、15分経過したか否
かを判断する。2.8リットル/時間以上であればステ
ップS111において、2.8リットル/時間以上にな
った回数が30日間に10回以上であったか否かを判断
し、10回以上であればステップ112において、Mメ
ータ16が異常であると診断し、LCD表示や通報など
で異常を知らせる。10回以下であればスタートに戻
る。すなわち、流量検知診断手段としての、Mメータ1
6の正常・異常を自動的に確認する機能を備えている。
ステップS110において、15分経過していなければ
ステップS109に戻り、経過していればステップ11
3に移る。この15分とステップS104における4分
の合計19分の間に周囲温度の変化の影響による圧力の
変動誤差を吸収する。
【0042】ステップ113において、Mメータ16に
よる流量計測値が19分間21リットル/時間以下であ
ったか否かを判断し、以下であればステップS114に
おいて、圧力センサ17が検知した圧力P1 が350mm
H2 O以上であるか否かを判断する。350mmH2 O以
上であれば、ステップS115において閉塞圧力P1が
異常であると判断し、ステップS116において、閉塞
圧異常条件が成立するか否かを判断する。閉塞圧異常条
件が成立すればステップS117において、閉塞圧異常
を表示する。閉塞圧異常条件が成立しなければステップ
S118において、圧力センサ17によりステップS1
03から19分経過後の閉塞圧力P2 を測定し、ステッ
プS119において、(P2 −P1)が30mmH2 Oを越
えているか否かを判断する。30mmH2 O以上であれば
ステップS120において、漏洩条件が成立するか否か
を判断し、成立すればステップS121において、漏洩
確認の異常を表示する。ステップS119において、
(P2 −P1)が30mmH2 O以下であればステップS1
22において、漏洩なしの表示をし、30日間この状態
を監視する。なお、ステップS113において19分間
経過していないが、ステップS114において、閉塞圧
力P1 が350mmH2 O以下の場合は、ステップS11
8に移る。ステップS120で漏洩条件が成立しなけれ
ば、ステップS108に戻る。
【0043】一方、ステップS102において、Mメー
タ16が計測した流量が21リットル/時間以上であっ
たとき、ステップS203で流量チェッカ18が検知し
た領域が領域IIであるか否かを判断する。領域IIであれ
ばステップS204において流量区分を判定し、ステッ
プS205において、そのときの個別最大流量をシステ
ムの制御部に登録したか否かをチェックする。登録した
ならばステップS206において、圧力センサ17によ
り子圧力調整器15の出力圧力P3 を測定する。登録し
てなければスタートに戻る。次にステップS207にお
いて、出力圧力P3 が登録された最大値より大きいか、
または最小値より小さいかを判断し、最大値より大きい
か最小値より小さい場合にはステップS208におい
て、子圧力調整器15の調整圧の最大値、最小値を更新
して登録する。
【0044】つぎにステップS209において、出力圧
力P3 が310mmH2 O以上で330mmH2 O以下であ
るか否かを判断する。そうであれば正常と判断してスタ
ートに戻る。そうでなければステップS210におい
て、上限または下限の調整圧異常カウンタのカウント数
に1を加え、ステップS211において、調整圧異常条
件が成立するか否かを判断し、ステップS212におい
て、子圧力調整器15の調整圧の上限か下限かが異常で
あることを表示する。なお、ステップS207におい
て、P3 が最大値と最小値の間にあるときは、ステップ
S208を省略してステップS209に移る。またステ
ップS211において、調整圧異常条件が成立しなけれ
ば、子圧力調整器15は正常であると判断し、その旨表
示してスタートへ戻る。
【0045】ステップS201において流量チェッカ1
8が判定した流量領域が領域III である場合は、領域II
の場合と同様にステップS303乃至ステップS312
の動作を行う。ただしこの場合ステップS309におけ
る親圧力調整器6の出力圧力P4 の正常圧力領域は25
5mmH2 O乃至305mmH2 Oである。
【0046】本実施例によれば、Mメータ16に圧力セ
ンサ17を設け、バイパスガス流路14に流量チェッカ
18を設けるだけの簡単な構成により、ガス漏洩検知機
能の適性確認を自動化することができ、異常診断システ
ムの維持管理能力を向上させることができる。またガス
供給設備の調整圧力及び閉塞圧力の適性確認を自動的に
行うことができ、保安点検作業の周期の短縮が可能とな
る。
【0047】なお、上記実施例で示した流量領域の範囲
及び正常圧力領域は一例を示したものであり、これらに
限定されるものではない。
【0048】次に親圧力調整器6の調整圧力と子圧力調
整器15の調整圧力との差圧が正常に保たれているかど
うかを確認する圧力確認手段を設けた場合の、Mメータ
16の構成を図6を参照して説明する。バイパスガス流
路14に接続されるMメータ16のガス入力ポート16
aとガス出力ポート16bとの間の管路21には、上流
側から順次遮断弁22、流量計測部23及び圧力センサ
17が設けられている。またMメータ16には流量計測
部23が計測した流量の積算値を表示するカウンタ2
4、制御部25、表示機能26、電源27及び押ボタン
28が内蔵されている。
【0049】制御部25には演算機能29、時計機能3
0、判断機能としてのマイコン31及び遮断弁駆動機能
32が設けられており、それぞれ電源27により駆動さ
れる。
【0050】上記のように構成された親圧力調整器6と
子圧力調整器15との差圧の圧力確認手段を設けたMメ
ータ16の作用を図7に示すフロー図を参照して説明す
る。ステップS401において、新しいガスボンベを配
送取り付けたときに押ボタン28を押して演算機能29
のスイッチをONとし、ステップS402において、流
量計測部23によりバイパスガス流路14を流れるガス
流量を確認する。ステップS403において、ガス流量
が所定の範囲内か否かを判断し、流量が所定の範囲内で
あればステップS404において、圧力センサ17によ
り子圧力調整器15の調整圧力P11を確認する。
【0051】ステップS403において、流量が所定の
範囲内でないと判断されれば、ステップS405におい
て、時計機能30により所定時間待機した後、ステップ
S402に戻り、ガス流量の確認をくり返す。ステップ
S404において子圧力調整器15の調整圧力P11が確
認されればステップS406において、その調整圧力P
11の数値をマイコン31にメモリする。
【0052】次にステップS407において、弁駆動機
能32により遮断弁22を閉じ、この所定流量範囲は一
般には50リットル/時間乃至100リットル/時間で
ある。所定流量範囲であればステップS408におい
て、このときの親圧力調整器6の調整圧力P12を確認
し、ステップS409において、その調整圧力P12の数
値をMメータ16に設けられたマイコン31にメモリす
る。次にステップS410において、弁駆動機能32に
より遮断弁22を開き、ガスの通過を可能にする。
【0053】次にステップS411において、子圧力調
整器15の調整圧力P11と親圧力調整器6の調整圧力P
12とを比較し、ステップS412において、演算機能2
9により(P11−P12)の値を演算し、マイコン31に
より(P11−P12)の値が所定値以上であるか否かを判
定する。所定値以上であれば親圧力調整器6及び子圧力
調整器15は正常であると判断される。所定値以下であ
ればステップS413において、表示機能26に設けら
れたランプ26aを点灯して異常を表示する。
【0054】本実施例によれば、親圧力調整器6の調整
圧力より子圧力調整器15の調整圧力の方が、常に所定
値以上高い正常状態であるか否かを自動的に確認するこ
とができ、その結果をランプ表示または所定位置への伝
送を行うことができる。
【0055】以上説明したように、本実施例のガス漏洩
検知装置によれば、ガス漏洩検知機能の適性確認と、ガ
ス供給設備の調整圧力及び閉塞圧力の適性確認とを自動
化したので、維持管理能力を向上することができ、保守
点検作業の周期の短縮が可能となる。
【0056】なお、ステップS401乃至S413の動
作を繰り返して行なってもよい。または時計機能30を
用いて上記動作を一定時間、例えば2時間間隔でくり返
し行なうようにしてもよい。この場合はMメータ16に
設けられた気密チェックカウンタ機能をOFFとした
後、ステップS402乃至S412の動作を繰り返す。
また上記動作を数日間繰り返したときに(P11−P12)
の値が継続して所定値以下の場合に、ランプ26aを点
灯して異常表示してもよい。さらにステップS413に
おいて圧力調整器6,15が正常であると判断された場
合は、Mメータに設けられた気密チェックカウンタの機
能をONに戻す。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、大流量
のガス消費時には、圧力検知手段によって、親圧力調整
器の調整圧力を確認することができる。また、小流量の
ガス消費時には、上記と同一の圧力検知手段によって、
子圧力調整器の調整圧力を確認することができる。さら
に、ガス消費がないときには、上記と同一の圧力検知手
段によって、親圧力調整器及び子圧力調整器の閉塞圧力
を確認することができる。
【0058】したがって、親圧力調整器、子圧力調整器
が正常に機能しているかどうかを常時監視することがで
き、ガス漏洩検知機能の信頼性を高めることができる。
しかも、一つの圧力検知手段で、親圧力調整器及び子圧
力調整器の調整圧力を確認することができるという利点
がある。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、段階的流量検出手段との
対比により、バイパス流量測定手段の正常・異常を常時
確認することもできるから、ガス漏洩検知機能の信頼性
をさらに高めることができる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、子圧力調整
器の調整圧力が親圧力調整器の調整圧力より所定値以上
高ければ、親圧力調整器及び子圧力調整器が正常である
と診断することができ、高くなければ、親圧力調整器及
び子圧力調整器が異常であると診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス漏洩検知装置の一実施例の構成を
示す説明図である。
【図2】図1の流量チェッカの構成を示す縦断面図であ
る。
【図3】図2の流量チェッカの作用を示す説明図であ
る。
【図4】圧力調整器の流量と出力圧力との関係を示す線
図である。
【図5】図1に示す実施例の作用を示すフロー図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の構成を示す説明図であ
る。
【図7】図6に示す実施例の作用を示すフロー図であ
る。
【図8】従来のガス漏洩検知装置の一例の構成を示す説
明図である。
【符号の説明】
4 ガス供給管 6 親圧力調整器 14 バイパスガス流路 15 子圧力調整器 16 バイパス流量測定手段(Mメータ) 17 圧力検知手段(圧力センサ) 18 段階的流量検出手段(流量チェッカ)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10M 3/00 - 3/28 F17D 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給源から需要先にガスを供給する
    ガス供給管と、 このガス供給管に設けられ、前記ガス供給源の圧力を所
    定の圧力に調整する親圧力調整器と、 この親圧力調整器をバイパスするようにして前記ガス供
    給管に接続されたバイパスガス流路と、 このバイパスガス流路に設けられ、前記親圧力調整器よ
    り調整圧力の高い子圧力調整器と、 この子圧力調整器より下流側のバイパスガス流路に設け
    られ、このバイパスガスガス流路を流れるガスの微少流
    量を測定可能なバイパス流量測定手段とを備えてなり、 前記バイパス流量測定手段によって所定期間継続して流
    量があることを検知して微少ガス漏洩を検知するように
    したガス漏洩検知装置において、 前記子圧力調整器より下流側のバイパスガス流路には、
    この子圧力調整器より下流側のバイパスガス流路内の圧
    力及びこのバイパスガス流路を介して親圧力調整器の下
    流側のガス供給管内の圧力を検知する圧力検知手段を設
    けてなり、 前記圧力検知手段によって検知した圧力により、前記親
    圧力調整器及び子圧力調整器の調整圧力を求め、これら
    の調整圧力により親圧力調整器及び子圧力調整器の正常
    ・異常を診断するように構成したことを特徴とするガス
    漏洩検知装置。
  2. 【請求項2】 バイパス流量測定手段より下流側のバイ
    パスガス流路には、ガスの流量を複数段階に分類して検
    出する段階的流量検出手段を設けてなり、 バイパス流量測定手段と、段階的流量検出手段とにより
    それぞれ検知した流量の一致、不一致によって、前記バ
    イパス流量測定手段の正常・異常を診断するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のガス漏洩検知装
    置。
  3. 【請求項3】 子圧力調整器の調整圧力が親圧力調整器
    の調整圧力より、所定値以上高いことを確認することに
    よって、前記親圧力調整器及び子圧力調整器の正常・異
    常を診断するように構成したことを特徴とする請求項1
    または2記載のガス漏洩検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220950A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Yazaki Corp 調整器診断システム、調整器診断装置及び調整器診断方法

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JP2011220950A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Yazaki Corp 調整器診断システム、調整器診断装置及び調整器診断方法

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