JP3286270B2 - 補強用メッシュ織物および材料補強方法 - Google Patents

補強用メッシュ織物および材料補強方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、繊維強化複合材料
用として優れた特性を発揮する補強用メッシュ織物、お
よびこれを用いた材料補強方法に関し、特に石膏、コン
クリート、モルタルなどの水硬性無機材料の補強に用い
て優れた耐衝撃性と耐火性を発揮する補強用メッシュ織
物に関するものである。具体的には、建築物の壁の補
強、ブロック塀の補強、梁・天井の補強、床の補強等に
用いられる。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリートなどの柱や壁などを補
強する場合、炭素繊維を一方向に密に配置させた炭素繊
維シートや縦横に密に編み込んだ炭素繊維織物をエポキ
シ樹脂で張り付けることにより高い補強効果が得られ、
実際の耐震補強工事などに用いられている。しかし、コ
ンクリートやモルタルなどの水硬性無機材料の中に埋め
込み、鉄筋の代替として用いる場合には、これらの炭素
繊維シートや織物では繊維が密に配置されているため、
マトリックスである水硬性無機材料がうまく含浸できな
い。
【0003】そこで、砂や砂利を含む水硬性無機材料が
うまく回り込み、繊維を包み込めるように、目の粗いメ
ッシュ状のものとする必要があり、炭素繊維によるメッ
シュ状織物が提案され、曲げ強度や耐火性に優れた水硬
性無機材料の製造法が提案されており、例えば縦糸およ
び横糸が扁平で実質的に撚りがない炭素繊維糸からなる
補強用メッシュ織物が提案されている(特開平7−24
3150号公報)が、炭素繊維は疎水性であり、水硬性
無機材料との接着性が悪いため、繊維単独で埋め込んだ
場合には、繊維の破断よりも剥離が先に起こり、炭素繊
維の持つ高強度、高弾性率を発現させることができなか
った。そこで、炭素繊維のメッシュ織物をエポキシ樹脂
や共重合ラテックスなどで被覆することで、水硬性無機
材料との接着性を改善する方法が提案されている(例え
ば、特公平4−55139号公報、特開昭63−111
045号公報等)。
【0004】上記のような場合でも炭素繊維メッシュ織
物と水硬性無機材料との接着性を改善することで、曲げ
強度は改善された。しかし、耐衝撃性について検討した
結果、炭素繊維の剪断強度が低いため衝撃により水硬性
無機質の内部にひび割れが生じた場合、ひび割れ部に高
い剪断力が生じ、炭素繊維を容易に切断し、ひび割れを
伸展させてしまうため高い衝撃強度が得られないという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、石膏、コン
クリートやモルタルなどの水硬性無機材料を補強するメ
ッシュ織物であり、高い耐衝撃性と耐火性が得られる補
強用メッシュ織物、およびこれを用いた材料補強方法を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】メッシュ状炭素繊維織物
を水硬性無機材料内に埋め込んだり、水硬性無機材料の
表面にエポキシ樹脂などで接着した場合、炭素繊維は剪
断に弱いので、衝撃によりひび割れが生じた際に、ひび
割れに沿って容易に切断されてしまう。そこで、剪断に
強い有機繊維と炭素繊維との混織にすることにより、有
機繊維の部分でひび割れの伸展が押さえられ、メッシュ
織物の強度を維持できることが判明した。よって、上記
の課題は、引張強度と耐火性に優れる炭素繊維束と、剪
断強度が高く、耐衝撃性に優れる有機繊維束とを併用す
ることで解決される。
【0007】すなわち、本発明は下記の(1)〜(6)
である。 (1)縦糸は互いに平行な炭素繊維束および耐アルカリ
性有機繊維束から構成され、横糸は互いに平行な炭素繊
維束および耐アルカリ性有機繊維束から構成され、縦糸
および横糸の交差部が目止めされている補強用メッシュ
織物。 (2)横糸を構成する炭素繊維束および耐アルカリ性有
機繊維束はホットメルト繊維を含み、加熱処理によりホ
ットメルト繊維を溶融させ、メッシュの交差部を接着す
ることを特徴とする(1)に記載の補強用メッシュ織
物。 (3)縦糸を構成する炭素繊維束および耐アルカリ性有
機繊維束の比は1:5〜5:1であり、横糸を構成する
炭素繊維束および耐アルカリ性有機繊維束の比は1:5
〜5:1であることを特徴とする(1)または(2)に
記載の補強用メッシュ織物。 (4)耐アルカリ性有機繊維束がビニロン繊維束である
ことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の
補強用メッシュ織物。 (5)構造物あるいは構造物材料の表面に樹脂を塗布
し、次いで(1)乃至(4)のいずれかに記載の補強用
メッシュ織物を積層し、該メッシュ織物に前記樹脂を含
浸し、樹脂を硬化させることを特徴とする構造物あるい
は構造物材料の補強方法。 (6)(1)乃至(4)のいずれかに記載の補強用メッ
シュ織物を水硬性無機質材料に埋め込むことを特徴とす
る水硬性無機質材料の補強方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳述する。図1は本
発明の補強用メッシュ織物の一例を示す模式図である。
縦糸は互いに平行な炭素繊維束1aおよび耐アルカリ性
有機繊維束1bから交互に構成され、同様に横糸は互い
に平行な炭素繊維束2aおよび耐アルカリ性有機繊維束
2bから交互に構成され、これら縦糸および横糸によっ
てメッシュが作られている。横糸にはホットメルト繊維
2cが織り込まれており、該ホットメルト繊維2cによ
って縦糸および横糸の交差部3が目止めされている。
【0009】図2は本発明の補強用メッシュ織物の他の
例を示す模式図である。縦糸は互いに平行な炭素繊維束
1aおよび耐アルカリ性有機繊維束1bから炭素繊維束
・耐アルカリ性有機繊維束・耐アルカリ性有機繊維束の
順で構成され、同様に横糸は互いに平行な炭素繊維束2
aおよび耐アルカリ性有機繊維束2bから炭素繊維束・
耐アルカリ性有機繊維束・耐アルカリ性有機繊維束の順
で構成され、これら縦糸および横糸によってメッシュが
作られている。横糸にはホットメルト繊維2cが織り込
まれており、該ホットメルト繊維2cによって縦糸およ
び横糸の交差部3が目止めされている。
【0010】本発明の補強用メッシュ織物の構成成分で
ある炭素繊維束について説明する。本発明の補強用メッ
シュ織物においては、補強繊維として炭素繊維束が用い
られている。炭素繊維は耐熱性、耐火性に優れ、吸水す
ることがなく、またアルカリに対しても侵されることは
ない。したがって、セメントに埋め込んで使用しても、
炭素繊維は劣化することはなく、長年補強効果を発揮す
ることができる。
【0011】使用する炭素繊維としては、その引張強度
が200〜800kgf/mm2 、引張弾性率が5〜9
0tf/mm2 のものが好ましい。炭素繊維束のフィラ
メント数が6,000〜48,000本、繊度が2,0
00〜30,000デニールであることが好ましい。炭
素繊維は例えばピッチ系、PAN系等制限されない。
【0012】本発明の補強用メッシュ織物においては、
炭素繊維束とともに耐アルカリ性有機繊維束が併用され
ている。耐アルカリ性有機繊維束としてはコンクリート
やモルタルに埋め込んでも長期間目的の性能を発揮し、
高い伸度でかつ高い剪断強度を有する有機繊維であれば
特に制限されず、例えば、ビニロン繊維、アクリル繊
維、ケブラー繊維等が好ましく、特にアクリル繊維、ビ
ニロン繊維は親水性であり、水硬性無機材料とのなじみ
が良く好ましい。耐アルカリ性有機繊維束としてはワリ
フに使用されるような割繊した繊維を使用することもで
きるが、通常はマルチフィラメント糸が用いられる。
【0013】これら耐アルカリ性有機繊維束はメッシュ
織物の接着性を改善し、メッシュ織物自体が有する強度
・剛性を十分発揮することができる。耐アルカリ性有機
繊維束は、フィラメント数が200〜10,000本、
繊度が1,000〜20,000デニールである。
【0014】本発明の縦糸あるいは横糸には補強繊維マ
ルチフィラメント糸が使用でき、開繊していない円形断
面の補強繊維マルチフィラメント糸および扁平な補強織
維マルチフィラメント糸を使用することができ、後者が
好ましい。
【0015】該「扁平な補強繊維マルチフィラメント
糸」としては、例えば無撚りの糸を開繊処理することで
得ることができ、織物における補強織維マルチフィラメ
ント糸の糸幅が1〜16mm、糸幅/糸厚み比が30〜
100であるものを用いることができる。
【0016】メッシュ織物における縦糸あるいは横糸が
扁平であると、縦糸と横糸の交差部における接着面積を
大きく確保することができ、交差部での接着強さの強い
メッシュ織物を得ることができる。
【0017】このように、縦糸と横糸の接着強さを強く
することにより、剪断強さや剪断剛性の強いメッシュ織
物となる。したがって、面状のセメント材料を補強する
と、面板の剪断剛性が大きくなると同時に、曲げ剛性や
曲げ強度も高くすることができる。
【0018】本発明の補強用メッシュ織物においては、
通常縦糸として実質的に撚りがない炭素繊維束および耐
アルカリ性有機繊維束を補強繊維マルチフィラメント糸
として用いることができる。該実質的に撚りがない補強
繊維マルチフィラメント糸としては開繊していない円形
断面の補強繊維マルチフィラメント糸および扁平な補強
繊維マルチフィラメント糸を使用することができ、後者
が好ましい。
【0019】また本発明の補強用メッシュ織物において
は、縦糸として撚りを有する炭素繊維束および耐アルカ
リ性有機繊維束を補強繊維マルチフィラメント糸として
用いることもできる。さらに実質的に撚りのない補強繊
維マルチフィラメント糸および撚りを有する補強繊維マ
ルチフィラメント糸を組み合わせて使用しても良い。
【0020】この組み合わせ方として例えば、実質無撚
りの炭素繊維束と撚りを有する耐アルカリ性有機繊維束
を縦糸用補強繊維マルチフィラメント糸として用いる方
法、実質無撚りの耐アルカリ性有機繊維束と撚りを有す
る炭素繊維束を縦糸用補強繊維マルチフィラメント糸と
して用いる方法等が挙げられる。
【0021】本発明の補強用メッシュ織物においては、
横糸として炭素繊維束および耐アルカリ性有機繊維束を
補強繊維マルチフィラメント糸として用いることができ
る。
【0022】本発明の補強用メッシュ織物においては、
通常横糸として実質的に撚りがない炭素繊維束および耐
アルカリ性有機繊維束を補強繊維マルチフィラメント糸
として用いることができる。該実質的に撚りがない補強
繊維マルチフィラメント糸としては開繊していない円形
断面の補強繊維マルチフィラメント糸および扁平な補強
繊維マルチフィラメント糸を使用することができ、後者
が好ましい。
【0023】また本発明の補強用メッシュ織物において
は、横糸として撚りを有する炭素繊維束および耐アルカ
リ性有機繊維束を補強繊維マルチフィラメント糸として
用いることもできる。さらに実質的に撚りのない補強繊
維マルチフィラメント糸および撚りを有する補強繊維マ
ルチフィラメント糸を組み合わせて使用しても良い。
【0024】この組み合わせ方として例えば、実質無撚
りの炭素繊維束と撚りを有する耐アルカリ性有機繊維束
を横糸用補強繊維マルチフィラメント糸として用いる方
法、実質無撚りの耐アルカリ性有機繊維束と撚りを有す
る炭素繊維束を横糸用補強繊維マルチフィラメント糸と
して用いる方法等が挙げられる。
【0025】本発明で「実質的に撚りがない」とは、糸
長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態をいう。
つまり、実質的に無撚の状態をいう。
【0026】本発明の縦糸あるいは横糸に撚りをかける
場合は、糸長1m当たりに10〜100ターン程度が好
ましく、扁平な補強繊維マルチフィラメント糸を用いる
ことが好ましい。織糸に撚りをかけると糸輻が狭く集束
して分厚くなり、製織された織物の表面に凹凸を形成す
ることができ、マトリックスである水硬性物質とのアン
カー効果が期待できる。これ以上撚りをかけると、繊維
の扁平さが失われ円形断面となり、接着面積が減少する
ので好ましくない。また、撚りのかけ方として下撚りし
た糸束を合い撚りしてもよい。
【0027】本発明のメッシュ織物の織り構造は各種形
態に製織できるが、一般的には平織りであり、その他、
絡み織りや井桁状に積層した不織布である組布、ワリフ
等でも良い。縦糸と横糸が接着される交差部の数を多く
確保し、表裏の組織差をなくして反り等の発生しない均
一な物性の織物とすること等から、平織りが好ましい。
【0028】各形態の織物において、織物厚みが0.1
〜0.4mm、織物目付が30〜200g/m2 である
ことが好ましい。また、本発明に係る補強用メッシュ織
物は、縦糸および横糸が形成する空隙部の大きさが長
さ、幅ともに5〜300mmの範囲にある。このような
目の粗いメッシュ織物に、砂や砂利等の骨材の入ったモ
ルタルやコンクリートを流し込みにより成形しても、メ
ッシュ織物の空隙部で骨材が詰まることはなく、また流
し込み側と反対側にも均一にモルタルやコンクリートが
充填され、ボイドが残ることもなく、均一に複合された
表面が平滑な水硬性無機材料が得られる。
【0029】本発明の補強用メッシュ織物においては、
縦糸および横糸として炭素繊維束および耐アルカリ性有
機繊維束が併用されるが、炭素繊維束および耐アルカリ
性有機繊維束の本数の比は縦糸および横糸それぞれ1:
5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1であることが好
ましい。炭素繊維束の比率がこれ以下であると十分な強
度や耐火性が発揮されず、耐アルカリ性有機繊維束の比
率がこれ以下であるとコンクリートに生じるひび割れの
伸展を押さえる効果が不十分であり、耐衝撃性が低下す
る。
【0030】本発明の補強用メッシュ織物中の、単位面
積当たりの縦糸の炭素繊維束と横糸の炭素繊維束の本数
の比は1:5〜5:1であることが好ましい。この範囲
内であると、メッシュ織物の縦と横の強度がバランスに
優れたものとなる。
【0031】本発明の補強用メッシュ織物においては、
縦糸と横糸の交差部において目止めされていることが好
ましい。
【0032】目止めされていないと、衝撃が加わった際
に炭素繊維束と有機繊維束に別々に力が加わり、水硬性
無機材料との接着性の悪い炭素繊維束のみが剥離してし
まうおそれがある。目止めをすることにより、衝撃をメ
ッシュ織物全体で受けることが可能となり、剥離の伸展
を押さえ、メッシュ織物本来の強度を発現することが可
能となる。
【0033】目止め法には、各種の方法が利用可能であ
るが、ホットメルト繊維を縦糸および/または横糸に含
ませるか付着させて、加熱処理によりホットメルト繊維
を溶融し、接着する方法が生産性やコストの面で望まし
い。
【0034】本発明において、縦糸および横糸の交差部
の目止めは、例えば製織してメッシュ織物とした後、織
機上でその織物を加熱し、前記ホットメルト繊維を溶融
させて縦糸と横糸を接着することで行うことができる。
【0035】目止め剤となるホットメルト繊維として
は、低融点ポリマー、例えば低融点ナイロンポリマー、
低融点ポリエステルポリマー、ナイロンポリマー、ポリ
エステルポリマー、ポリエチレンポリマー、ポリプロピ
レンポリマー等が使用できる。なかでも、共重合ナイロ
ンによる低融点ナイロンポリマーは接着力が大きいの
で、少量で目的を達成することができる。
【0036】目止め剤となるホットメルト繊維の使用量
は、1〜50g/m2 程度であるが、目止めの目的が適
正に達成される限り、少ないほど良い。
【0037】本発明のメッシュ織物を製造する装置は、
無撚りのマルチフィラメント炭素繊維からなる縦糸とホ
ットメルト繊維を螺旋状に絡ませた横糸とを粗い平織組
織に製織する織機本体に、織機本体からの織布を加熱処
理して横糸に添加する熱融着性のホットメルト繊維を溶
融させ、縦糸、横糸の各交差部を熱融着させる加熱処理
装置とを備えている。横糸に加えて更に縦糸にもホット
メルト繊維を絡めても良い。
【0038】なお、織機本体は、縦糸、横糸に対して不
用な屈曲や損傷を与えないように、最少の縦糸張力にす
るとともに、縦糸に接触しないようにして横糸を緯入れ
することが好ましい。また、緯入れ方式は、バンドレピ
ア、棒レピア等のレピア方式が特に好適である。
【0039】加熱処理装置は、ホットメルト繊維を溶融
させ、縦糸、横糸の交差部を熱融着させることができれ
ば、任意の加熱方式が使用可能であるが、一般に、ホッ
トエア等による無接触形の間接加熱方式は、加熱ローラ
等による接触形の直接加熱方式よりも劣っている。間接
加熱方式は、織布の温度分布を十分均一にすることが難
しい上、溶融樹脂が交差部から遠くに流れ去ってしまう
ことが少なくないからである。直接加熱方式としては、
例えば、織布の表面、裏面に接触して加熱する一対の加
熱ローラを備え、さらに、加熱ローラは、織布を挟み込
む押圧ローラを形成した方式がある。なお、加熱ローラ
を押圧ローラとすれば、製品の表面を美麗に仕上げ、溶
融樹脂の流失を一層少なくすることができる。
【0040】目止め用のホットメルト繊維(低融点ポリ
マー)は縦糸、横糸を形成する炭素繊維に対し、螺旋状
に巻き付けるが、補強繊維フィラメント糸に平行に線状
に付着する場合には目止め糸の形で公知の方法により製
織中に供給することができ、点状に付着する場合には、
予め補強繊維マルチフィラメント糸中に点状に配置して
おくことができる。
【0041】ホットメルト繊維を螺旋状に巻き付ければ
縦糸、横糸としての一体性に優れ、開口動作や緯入れ動
作を安定にすることができ、平行に点状あるいは線状に
付着させれば縦糸、横糸の各準備工程の生産性を高める
ことができる。一般に後者の合糸工程は前者のカバーリ
ング工程に比して生産性が格段に高いからである。
【0042】また、ホットメルト繊維を添加して糊付処
理を施せば、糊を介して炭素繊維とホットメルト繊維と
を一体に固化することができ、同様に、開口時、緯入れ
時のトラブルを防止することができる。
【0043】本発明の補強用メッシュ織物には、炭素繊
維束と耐アルカリ性有機繊維束からなる縦糸と横糸の他
に、補助糸を用いることが出来る。補助糸はホットメル
ト繊維と併用しても良いし、ホットメルト繊維を兼用す
るものであっても良い。
【0044】補助糸は、例えば、縦糸と横糸がメッシュ
構造をなし、かつ、縦糸の周りを一方向に巻回しながら
縦糸方向に延びる補助糸が縦糸と横糸との交差部で横糸
を斜めに横断しながら横糸を縦糸に一体化してなる捩じ
り構造であったり、一方向巻き回し構造等をとることが
出来る。
【0045】この補助糸は、筬の前方に、回転中心に対
し対向する位置に2つの糸道孔を有する回転円盤を複数
配列し、各回転円盤の一方の糸道孔に補強繊維糸からな
る縦糸を、他方の糸道孔に補助糸をそれぞれ挿通し、前
記複数の回転円盤を回転させることにより、前記縦糸と
補助糸を上下に揺動させて両者間を開口し、該開口部
に、前記筬の後方にて補強繊維糸からなる横糸を挿通す
ることで製造できる。
【0046】本発明のメッシュ織物は単独で用いるだけ
でなく、それを構成している縦糸や横糸、補助糸に、ナ
イロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルエーテル
ケトン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂、ビスマレイミド樹脂等の熱
可塑性樹脂や、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂
等の固め剤を披覆、含浸して、硬化させた物を用いても
良いし、上記の樹脂を含浸したプリプレグを作製して構
造物に貼り付けても良い。
【0047】また、セメントペースト等の水硬性無機材
料を固め剤として、被覆、含浸して、硬化させた物を用
いても良い。硬化すれば繊維が真直な状態で施工できる
ので精度の高い補強が望める。
【0048】固め剤の付与量は前述の本発明の補強用メ
ッシュ織物に5〜70重量%、より好ましくは5〜45
重量%である。さらに、本発明の補強用メッシュ織物
は、コンクリートとの密着性を向上させるために、炭素
繊維束および/または耐アルカリ性有機繊維束をカバー
リングしたり、毛羽構造とすることが出来る。
【0049】本発明の補強用メッシュ織物は、構造物あ
るいは構造物材料に貼り付けたりもしくは埋め込んだり
して構造物を補強することができる。特に石膏やコンク
リート、モルタル等の水硬性無機質材料の補強に好適に
用いられる。具体的には、建築物の壁の補強、ブロック
塀の補強、梁・天井の補強、床の補強等に用いられる。
ここで、補強には倒壊防止、ひび割れ拡大防止、曲げ補
強、モルタルの落下防止、耐衝撃性向上等が含まれる。
【0050】本発明の補強用メッシュ織物を構造物材
料、好ましくは水硬性無機質材料に埋め込む場合は、例
えば型枠にセメントを流し込んだ後に表面に補強用メッ
シュ織物を埋設して硬化させても良いし、型枠にセメン
トを流し込み、補強用メッシュ織物を表面に載せた後さ
らにセメントを流し込んでも良いし、補強用メッシュ織
物を型枠に設置してセメントを流し込んで、さらに表面
に補強用メッシュ織物を埋設しても良い。
【0051】また構造物や構造物材料に貼り付けるとき
は以下のように作業することができる。下地処理が必要
な場合には、構造物を研磨、洗浄、パテ塗りなどをした
後に刷毛などでプライマーを塗布しても良い。そして、
熱硬化あるいは常温硬化性のマトリックス樹脂を塗布し
て更に補強用メッシュ織物を貼り付けて、ローラやゴム
ベラ等で樹脂を含浸させるようにしごき、更に必要に応
じてマトリックス樹脂を上塗りして樹脂を硬化させる。
高い補強効果を得るためにマトリックス樹脂の塗布と補
強用メッシュ織物の積層を数回繰り返しても良い。樹脂
が硬化した後はウレタン樹脂あるいはフッ素樹脂等の耐
候性塗料を塗布して保護層を形成することができる。該
マトリックス樹脂としてはチクソトロピック係数が1〜
8かつ、粘度が10〜500ポイズである樹脂が好まし
く用いられ、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等を用いることができるが、通常常温
硬化性のエポキシ樹脂が用いられる。
【0052】
【実施例】以下に具体的な実施例を挙げるが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。メッシュ織
物を埋め込んで補強したモルタル板を作製し、衝撃試験
と耐火試験を行った。試験方法は、以下のとおりであ
る。
【0053】(モルタル板の作製)ポルトランドセメン
トと標準砂とを重量比で1:2になるように混ぜ、水/
セメント比が0.65となるように水を添加し、3分間
混錬りした。これを型枠に流し込んだ後、上記のメッシ
ュ織物を表面に埋設し1週間養生して、厚さ15mm、
メッシュ織物が板の底面から0.5〜1mm程度の深さ
に埋め込まれたモルタル板を得た。
【0054】(衝撃試験)1週間養生したモルタル板を
32×32cmに切り出し、衝撃試験を行った。試験は
JIS A1408−1995の建築用ボード類の曲げ
及び衝撃試験方法に準拠し、スパン30cmの対辺単純
支持装置に、メッシュ織物で補強した面が下になるよう
に水平に置き、500gの球形おもりを50cmの高さ
から衝突させて破壊状態を観察した。結果は、◎:ひび
割れは発生せず、○:裏面にのみひびが認められる、
×:表面から裏面にかけてひび割れが認められる、の3
段階で示した。
【0055】(耐火試験)2ヶ月間乾燥したモルタル板
を90×90cmに切り出し、耐火試験を実施した。試
験はJIS A1304−1994の建築構造部分の耐
火試験方法に準拠し加熱等級は1時間加熱(925℃)
とした。加熱中に表面から裏面にかけて貫通するひび割
れ発生の有無を観察し、結果は、○:ひび割れは発生せ
ず、×:ひび割れが発生した、の2段階で示した。
【0056】(実施例1)東レ(株)製PAN系炭素繊
維 (T700S−12K、7200デニール、1200
0フィラメント) と、(株)クラレ製ビニロン繊維(4
000デニール、800フィラメント)とを縦糸および
横糸に使用した。縦糸には撚りはかかっておらず、横糸
にはホットメルト繊維として低融点ナイロン(300デ
ニールを4本)を螺旋状に巻き付けて添加した。図1に
示されるように、縦糸および横糸共に炭素繊維束:ビニ
ロン繊維束の本数の比が1:1となるように炭素繊維・
ビニロン繊維の順で交互に配置させ、繊維ピッチが10
×10mmの炭素繊維とビニロン繊維との平織りの混織
メッシュを作製した。該混織メッシュの横糸には50T
/mの撚りがかかっており、更に加熱処理することでホ
ットメルト繊維を融かして縦糸と横糸の交差部を接着し
た。この織物で補強したモルタル板の試験結果は表1に
示すとおりであった。
【0057】(実施例2)実施例1と同じ東レ(株)製
炭素繊維(T700−12K)と、クラレ製ビニロン繊
維(4000デニール、800フィラメント)とを縦糸
および横糸に使用し、横糸にホットメルト繊維を巻き付
けて図2に示されるように、炭素繊維束:ビニロン繊維
束の本数比が1:2であるように縦糸および横糸共に炭
素繊維・ビニロン繊維・ビニロン繊維の順で配置させ、
実施例1と同様にして繊維ピッチが10×10mm、横
糸に50T/mの撚りがかかり交差部が接着された炭素
繊維とビニロン繊維との平織り混織メッシュを作製し
た。この織物で補強したモルタル板の試験結果は表1に
示すとおりであった。
【0058】(比較例1)東レ( 株) 製炭素繊維トレカ
T700S−12Kを縦糸および横糸に使用し、粗い平
織組織に製織し、繊維ピッチが10×10mmのメッシ
ュ織物を作製した。なお、横糸にはホットメルト繊維と
して低融点ナイロン(300デニールを4本)を螺旋状
に巻き付けて添加し、製織後、加熱処理することで縦糸
と横糸の交差部を接着した。この織物で補強したモルタ
ル板の試験結果は表1に示すとおりであった。
【0059】(比較例2)クラレ製ビニロン繊維(40
00デニール、800フィラメント)を縦糸および横糸
に使用し、粗い平織組織に製織し、繊維ピッチが10×
10mmのメッシュ織物を作製した。なお、横糸にはホ
ットメルト繊維としてナイロン(300デニールを4
本)を螺旋状に巻き付けて添加し、製織後、加熱処理す
ることで縦糸と横糸の交差部を接着した。この織物で補
強したモルタル板の試験結果は表1に示すとおりであっ
た。
【0060】
【表1】
【0061】次に、モルタル板の裏面にメッシュ織物を
エポキシ樹脂で接着して補強した場合について衝撃試験
を行った。モルタル板は、前記の実施例1と同様の作り
方で、メッシュ織物を埋め込まずに、厚さ15mmの無
補強板を作製した。
【0062】(メッシュ織物の接着)1週間養生したモ
ルタル板を32×32cmに切り出し、メッシュ織物を
エポキシ樹脂で接着した。エポキシ樹脂は、コニシ
(株)製の常温硬化型エポキシ樹脂(E2500)を使
用し、モルタル板に下塗りとして150g/m2 の割合
で樹脂を塗布した後、メッシュ織物を乗せ、上塗りとし
て150g/m2 の割合で樹脂を塗布した。その後、含
浸ローラーにより繊維に樹脂を含浸させ、1週間養生し
た。
【0063】(衝撃試験)前記の衝撃試験と同様に、J
IS A1408−1995の建築用ボード類の曲げ及
び衝撃試験方法に準拠し、スパン30cmの対辺単純支
持装置に、メッシュ織物で補強した面が下になるように
水平に置き、500gの球形おもりを100cmの高さ
から衝突させて破壊状態を観察した。結果は、◎:ひび
割れは発生せず、○:裏面にのみひびが認められる、
×:表面から裏面にかけてひび割れが認められる、の3
段階で示した。また、繊維の切断状態も観察した。
【0064】(実施例3)実施例1で用いたメッシュ織
物を、モルタル板にエポキシ樹脂で接着し、衝撃試験を
行った結果、表2に示すように、ひび割れ部で炭素繊維
の一部が切断されたものの、ひび割れが伸展せず、モル
タル板は割れなかった。
【0065】(比較例3)比較例1と同様に炭素繊維の
みのメッシュ織物を作製した。ただし、単位面積あたり
の炭素繊維の使用量を実施例3と同じにするため、繊維
ピッチを20×20mmとした。このメッシュ織物を、
モルタル板にエポキシ樹脂で接着し、衝撃試験を行った
結果、表2に示すように、炭素繊維が、ひび割れ部の剪
断により切断され、ひび割れが伸展したため、モルタル
板は割れた。
【0066】(実施例4)実施例1と同じ東レ(株)製
炭素繊維(T700−12K)と、クラレ製ビニロン繊
維(4000デニール、800フィラメント)とを縦糸
および横糸に使用し、横糸にホットメルト繊維を巻き付
けて、炭素繊維束:ビニロン繊維束の本数比が2:1で
あるように縦糸および横糸共に炭素繊維・炭素繊維・ビ
ニロン繊維の順で配置させた。すなわち、図2の炭素繊
維と有機繊維の配置を逆にした。そして、実施例1と同
様にして繊維ピッチが10×10mm、横糸に50T/
mの撚りがかかり交差部が接着された炭素繊維とビニロ
ン繊維との平織り混織メッシュを作製した。この織物で
補強したモルタル板の試験結果は表2に示すとおりひび
割れは認められなかった。
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明の補強用メッシュ織物は炭素繊維
と耐アルカリ有機繊維と混織したものであり、炭素繊維
を使用することで耐火性を向上させることができるとと
もに、剪断強度の高い耐アルカリ性有機繊維を使用する
ことにより、水硬性無機材料に発生するひび割れの伸展
を押さえ、耐衝撃強度を向上させることができ、建築構
造物等の倒壊防止、ひび割れ拡大防止、曲げ補強、モル
タルの落下防止、耐衝撃性向上をはかることができる。
また、交差部がホットメルト繊維で固定されているので
補強効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の補強用メッシュ織物の一例を示す模
式図である。
【図2】 本発明の補強用メッシュ織物の他の例を示す
模式図である。
【符号の説明】
1a:炭素繊維束、1b:耐アルカリ性有機繊維束、2
a:炭素繊維束、2b:耐アルカリ性有機繊維束、2
c:ホットメルト繊維、3:交差部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出村 達太郎 石川県金沢市武蔵町3番1号 (56)参考文献 特開 平9−3745(JP,A) 特開 平9−4049(JP,A) 特開 平6−264324(JP,A) 特開 平4−336242(JP,A) 特開 平7−243150(JP,A) 特開 昭57−129737(JP,A) 特開 昭63−197751(JP,A) 実開 平3−6478(JP,U) 実開 昭59−103786(JP,U) 実公 平8−389(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/00 - 27/18

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦糸は互いに平行な炭素繊維束および耐
    アルカリ性有機繊維束から構成され、横糸は互いに平行
    な炭素繊維束および耐アルカリ性有機繊維束から構成さ
    れ、縦糸および横糸の交差部が目止めされており、縦糸
    および横糸が形成する空隙部の長さおよび幅がともに5
    〜300mmである補強用メッシュ織物。
  2. 【請求項2】 縦糸を構成する炭素繊維束および耐アル
    カリ性有機繊維束の本数の比は1:5〜5:1であり、
    横糸を構成する炭素繊維束および耐アルカリ性有機繊維
    束の本数の比は1:5〜5:1であることを特徴とする
    請求項1に記載の補強用メッシュ織物。
  3. 【請求項3】 耐アルカリ性有機繊維束がビニロン繊維
    またはアクリル繊維束であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の補強用メッシュ織物。
  4. 【請求項4】 メッシュ織物が平織り組布またはワリ
    フであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    つに記載の補強用メッシュ織物。
  5. 【請求項5】 横糸を構成する炭素繊維束および耐アル
    カリ性有機繊維束はホットメルト繊維を含み、加熱処理
    によりホットメルト繊維を溶融し、メッシュの交差部を
    目止めすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1つに記載の補強用メッシュ織物。
  6. 【請求項6】 縦糸および/または横糸にはホットメル
    ト繊維が螺旋状に巻き付けられており、溶融したホット
    メルト繊維によって縦糸および横糸の交差部が目止めさ
    れている、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の補強
    用メッシュ織物。
  7. 【請求項7】 構造物あるいは構造物材料の表面に樹脂
    を塗布し、次いで請求項1乃至のいずれか1つに記載
    の補強用メッシュ織物を積層し、該メッシュ織物に前記
    樹脂を含浸し、樹脂を硬化させることを特徴とする構造
    物あるいは構造物材料の補強方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至のいずれか1つに記載の
    補強用メッシュ織物を水硬性無機質材料に埋め込むこと
    を特徴とする水硬性無機質材料の補強方法。
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