JP3284065B2 - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

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JP3284065B2
JP3284065B2 JP32608696A JP32608696A JP3284065B2 JP 3284065 B2 JP3284065 B2 JP 3284065B2 JP 32608696 A JP32608696 A JP 32608696A JP 32608696 A JP32608696 A JP 32608696A JP 3284065 B2 JP3284065 B2 JP 3284065B2
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    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/46Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、油
圧クレーン等の履帯駆動装置、あるいは油圧クレーンの
ロープウインチ等に好適に用いられる遊星歯車減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の履帯を駆動する履帯駆動装置は、回転源の回転出力を
減速して大きな出力を得るために遊星歯車減速装置を備
えている。
【0003】そこで、この種の従来技術による遊星歯車
減速装置を、図5ないし図10に油圧ショベル等の履帯
駆動装置に装備された状態を例に挙げて示す。
【0004】図5において、1は下部走行体のサイドフ
レーム等に固着される支持部材を示し、該支持部材1の
一端側には回転源としての油圧モータ2が一体的に取付
けられている。また、支持部材1の他端側には、後述の
キャリア33を軸方向に位置決めする筒状のストッパ部
1Aが形成されている。
【0005】3は回転体となる有蓋筒状のハウジングを
示し、該ハウジング3は支持部材1の外周側に位置する
ドラム4と、内周側に内歯車5Aが設けられたリングギ
ヤ5と、リングギヤ5を施蓋する円板状の蓋体6とから
構成されている。
【0006】ここで、ドラム4は円すいころ軸受7を介
して支持部材1に回転可能に支持され、その外周側には
履帯駆動用のスプロケット8がボルト9によって取付け
られている。また、リングギヤ5の一端側はボルト10
によってドラム4に固着され、蓋体6はボルト11によ
ってリングギヤ5の他端側に固着されている。さらに、
蓋体6の内側面には中心部に位置して後述する太陽歯車
17の先端面に摺接するライナ12が嵌合している。
【0007】13は支持部材1の他端側外周にスプライ
ン結合された環状のハブ、14は支持部材1のストッパ
部1A外周に螺着されたナットをそれぞれ示し、該ナッ
ト14とハブ13とによって円すいころ軸受7が軸方向
に位置決めされている。また、ハブ13はキャリア33
にスプライン結合され、これにより、キャリア33がハ
ブ13を介して支持部材1に対して回転規制された状態
で固定されている。
【0008】15は油圧モータ2の回転出力を導出する
回転軸を示し、この回転軸15の一端側は油圧モータ2
と連結されている。また、蓋体6に向けて延在した回転
軸15の他端側には後述する1段目の太陽歯車17が一
体形成され、その先端面は前記ライナ12に摺接してい
る。
【0009】16は1段目の減速歯車機構を示し、この
減速歯車機構16は図6に示すように、回転軸15の他
端側に一体形成された太陽歯車17と、該太陽歯車17
とリングギヤ5の内歯車5Aとに噛合するように配設さ
れ、該太陽歯車17の周囲を自転しつつ公転する複数
(1個のみ図示)の遊星歯車18と、ピン19および軸
受20を介して遊星歯車18を回転可能に支持し、該遊
星歯車18の公転を後述する2段目の太陽歯車23に伝
達するキャリア21とから構成されている。
【0010】22は2段目の減速歯車機構を示し、該減
速歯車機構22は、1段目のキャリア21にスプライン
結合され、遊星歯車18の公転のみが伝達される太陽歯
車23と、該太陽歯車23とリングギヤ5の内歯車5A
とに噛合し、該太陽歯車23の周囲を自転しつつ公転す
る遊星歯車24と、ピン25および軸受26を介して遊
星歯車24を回転可能に支持し、該遊星歯車24の公転
を後述する3段目の太陽歯車29に伝達するキャリア2
7とから構成されている。
【0011】28は最終段の減速段となる3段目の減速
歯車機構を示し、該減速歯車機構28は、2段目のキャ
リア27にスプライン結合され、遊星歯車24の公転の
みが伝達される太陽歯車29と、該太陽歯車29とリン
グギヤ5の内歯車5Aとに噛合し、該太陽歯車29の周
囲を自転する遊星歯車30と、ピン31および軸受32
を介して遊星歯車30を回転可能に支持するキャリア3
3とから構成されている。そして、該キャリア33の一
端側内周が前記ハブ13に噛合し、該ハブ13が支持部
材1に噛合することによって、キャリア33が回転規制
された状態で支持部材1に固定されている。
【0012】34は1段目のキャリア21に設けられた
後述のスペーサ収容部21Gに収容されて太陽歯車1
7,23間に配設された環状のスペーサを示し、該スペ
ーサ34は、太陽歯車17,23の軸方向荷重を受承す
ると共に、該各太陽歯車17,23を回転軸15の軸方
向に位置決めするものである。
【0013】35は2段目のキャリア27のスペーサ収
容部に収容されて太陽歯車23,29間に配設された環
状のスペーサを示し、該スペーサ35は、太陽歯車2
3,29の軸方向荷重を受承すると共に、該各太陽歯車
23,29を回転軸15の軸方向に位置決めするもので
ある。
【0014】上述の如く構成された遊星歯車減速装置で
は、油圧モータ2により回転軸15を回転させると、そ
の回転は1段目の減速歯車機構16によって所定の減速
比をもって減速され、遊星歯車18の公転のみがキャリ
ア21から2段目の太陽歯車23へと出力される。そし
て、2段目の減速歯車機構22は前記キャリア21から
の回転をさらに所定の減速比で減速し、遊星歯車24の
公転のみをキャリア27から最終段の太陽歯車29へと
出力する。さらに、最終段の減速歯車機構28では、キ
ャリア33が支持部材1に対して回転規制されているか
ら、前記キャリア27からの回転出力は減速歯車機構2
8によって所定の減速比で減速された状態で、太陽歯車
29から遊星歯車30を介してリングギヤ5へと伝達さ
れ、該リングギヤ5およびドラム4等からなるハウジン
グ3に大きな回転トルクを発生させる。
【0015】かくして、油圧モータ2の回転出力は各減
速歯車機構16,22,28によって順次減速され、大
トルクとなってハウジング3に伝達され、スプロケット
8に巻回される履帯(図示せず)を低速回転で駆動する
ことによって、油圧ショベル等を走行させるようになっ
ている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
従来技術による遊星歯車減速装置では、その作動時にキ
ャリア21のスペーサ収容部21Gに収容されたスペー
サ34が該スペーサ収容部21Gから径方向に脱落す
る、あるいはキャリア27のスペーサ収容部に収容され
たスペーサ35が該スペーサ収容部から径方向に脱落す
ることがある。
【0017】ここで、図7はスペーサ34がキャリア2
1のスペーサ収容部21Gから径方向に脱落した状態を
示している。
【0018】このように、スペーサ34がキャリア21
から脱落した場合には、太陽歯車17,23に対する軸
方向の位置決めが適正に行われなくなり、また、スペー
サ35がキャリア27から脱落した場合には、太陽歯車
23,29に対する軸方向の位置決めが適正に行われな
くなり、遊星歯車減速装置の安定した作動が損なわれる
という問題がある。
【0019】また、例えば脱落したスペーサ34等が遊
星歯車18等に接触して破損し、この破片が減速歯車機
構16,22,28を構成する各歯車間に噛込んでこれ
を損傷させることにより、遊星歯車減速装置の寿命を大
幅に低下させてしまうという問題が生じる。
【0020】ここで、スペーサ34がキャリア21から
脱落する理由について、図8ないし図10を参照して以
下に説明する。
【0021】まず、キャリア21の構成について述べる
に、該キャリア21は、遊星歯車18を挟んで配設され
互いに内径寸法が異なる一対の環状円板21A,21B
と、該各環状円板21A,21Bを軸方向で連結する3
個のリブ21Cと、内径寸法が小さな一方の環状円板2
1Aの外側面から軸方向外側に突設され、内周側に前記
太陽歯車23と噛合するスプラインが形成された円筒取
付部21Dと、各環状円板21A,21Bの周方向に一
定の間隔(例えば、120°)をもって穿設され、前記
ピン19が圧入嵌合される複数のピン穴21Eと、該各
ピン穴21Eの周囲に位置して各環状円板21A,21
Bの内側面に円錐台状に突設され、前記各遊星歯車18
の摺動面を形成する複数の座面21Fとからなり、鋳造
によって一体形成されている。
【0022】また、環状円板21Aの内側面には、軸中
心部に位置して環状のスペーサ収容部21Gが凹設さ
れ、該スペーサ収容部21G内に前記スペーサ34を収
容することにより、該スペーサ34が径方向に脱落する
のを防止できる構成となっている。
【0023】ここで、図9に示すように、スペーサ34
を保持するためにスペーサ収容部21Gと環状円板21
Aの内側面との間には寸法A(例えば、A=3mm)の
段差を確保する必要がある。この場合、環状円板21A
の内側面は環状円板21Bの外側面から寸法Bの位置に
設定されるが、遊星歯車18の摺動面である座面21F
の突出寸法Cを確保するため、通常、寸法Bは比較的大
きなプラス公差を含んだ寸法(例えば、B=50±3m
m)に設定されている。
【0024】このため、例えば図10に示すように、前
記寸法Bが公差範囲内で最大寸法B′となって環状円板
21Aの内側面が変動した場合には、該内側面とスペー
サ収容部21Gとの間の段差寸法Aが寸法Bの公差分だ
け減少した最小寸法A′となり、スペーサ収容部21G
内にスペーサ34を確実に保持できなくなる。そして、
環状円板21Aの内側面が変動することにより、座面2
1Fの突出寸法Cが寸法Bの公差分だけ加算された最大
寸法C′となり、スペーサ34の厚さ寸法Dよりも大
(C′>D)となった場合には、スペーサ34がスペー
サ収容部21Gから径方向に脱落してしまい、遊星歯車
18に噛込む等の不具合を生じる。
【0025】また、2段目の減速歯車機構22を構成す
るキャリア27についても、1段目のキャリア21と同
様に構成されているため、上述したと同様の理由によっ
てスペーサ35がキャリア27から径方向に脱落してし
まうという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、太陽歯車とキャリアとの間に設けられた
スペーサがキャリアから脱落するのを確実に防止できる
ようにした遊星歯車減速装置を提供することを目的とし
ている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、太陽歯車と、該太陽歯車に噛合して
該太陽歯車の周囲を自転しつつ公転する複数の遊星歯車
と、該各遊星歯車を回転可能に支持するキャリアとから
なり、該キャリアと前記太陽歯車との間には環状のスペ
ーサを設けてなる遊星歯車減速装置に適用される。
【0028】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記キャリアは、前記各遊星歯車を挟んで配設
された一対の環状の円板と、該各円板を軸方向で連結す
る複数のリブと、前記各円板のうち一方の円板の外側面
から軸方向に突設された円筒取付部と、前記スペーサを
収容するために前記一方の円板の内側面に環状に凹設さ
れたスペーサ収容部と、前記スペーサが該スペーサ収容
部から脱落するのを防止するため、該スペーサ収容部よ
りも径方向外側に位置して前記一方の円板の内側面に
記各リブからそれぞれ径方向内側に向けて伸長して設け
られ前記スペーサの外周側に係合する複数の突起部とか
ら構成したことにある。
【0029】上記の構成によれば、スペーサ収容部より
も径方向外側に位置して一方の円板の内側面に設けら
、各リブから径方向内側に向けて伸長した各突起部
が、スペーサ収容部内に収容されたスペーサの外周側に
係合することにより、該スペーサがスペーサ収容部から
径方向に脱落するのを防止することができる。
【0030】
【0031】さらに、各突起部をリブの位置で径方向内
側に向けて伸長するように設けているので、該各突起部
がキャリアに回転可能に支持された遊星歯車と干渉する
のを防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1ないし図4を参照して説明する。なお、本実施形態
では上述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0033】図において、41は1段目の減速歯車機構
を示し、該減速歯車機構41は従来技術による減速歯車
機構16とほぼ同様に、太陽歯車17と、該太陽歯車1
7の周囲を自転しつつ公転する遊星歯車18と、ピン1
9および軸受20を介して遊星歯車18を回転可能に支
持する後述のキャリア42とからなるものの、該キャリ
ア42の構成が従来技術によるキャリア21とは異なっ
ている。
【0034】43は2段目の減速歯車機構を示し、該減
速歯車機構43は従来技術による減速歯車機構22とほ
ぼ同様に、1段目の遊星歯車18の公転のみが伝達され
る太陽歯車23と、該太陽歯車23の周囲を自転しつつ
公転する遊星歯車24と、ピン25および軸受26を介
して遊星歯車24を回転可能に支持する後述のキャリア
44とからなるものの、該キャリア44の構成が従来技
術によるキャリア27とは異なっている。
【0035】ここで、1段目のキャリア42と2段目の
キャリア44とはほぼ同様の構成を有しているので、以
下、図2ないし図4に基づいて1段目のキャリア42に
ついて説明し、2段目のキャリア44についての説明は
省略する。
【0036】図において、42は1段目の減速歯車機構
41を構成するキャリアを示し、該キャリア42は、従
来技術によるキャリア21とほぼ同様に、遊星歯車18
を挟んで配設され互いに内径寸法が異なる一対の環状円
板42A,42Bと、該各環状円板42A,42Bを軸
方向で連結する3個のリブ42Cと、内径寸法が小さな
一方の環状円板42Aの外側面から軸方向外側に突設さ
れた円筒取付部42Dと、各環状円板42A,42Bの
周方向に一定の間隔(例えば、120°)をもって穿設
された複数のピン穴42Eと、該各ピン穴42Eの周囲
に位置して各環状円板42A,42Bの内側面に突設さ
れた複数の座面42Fと、スペーサ34を収容するため
環状円板42Aの内側面に凹設された環状のスペーサ収
容部42Gとからなっている。しかし、該キャリア42
には後述の各突起部42Hが設けられている点で、従来
技術によるキャリア21とは異なっている。
【0037】42H,42H,…はスペーサ収容部42
Gよりも径方向外側に位置して環状円板42Aの内側面
に突設された3個の突起部を示し、該各突起部42Hは
各リブ42Cの内側面から径方向内側に向けて伸長する
ように設けられている。そして、各突起部42Hはスペ
ーサ34の外周側に係合することにより、スペーサ34
がスペーサ収容部42Gから径方向に脱落するのを防止
している。
【0038】ここで、図3に示すように、環状円板42
Aの内側面からの突起部42Hの突出寸法Eは、座面4
2Fの突出寸法を前記最大寸法C′とし、スペーサ34
の厚さ寸法をDとすると、下記数1の如くに設定されて
いる。
【0039】
【数1】C′−E<D
【0040】即ち、環状円板42Bの外側面から環状円
板42Aの内側面までの寸法が、公差範囲内で最大寸法
B′となり、座面42Fの突出寸法がスペーサ34の厚
さ寸法Dよりも大きい最大寸法C′となったとしても、
各突起部42Hと遊星歯車18との間に生じる隙間が、
スペーサ34の厚さ寸法Dよりも小さくできる構成とな
っている。
【0041】また、図4に示すように、各リブ42Cは
キャリア42に回転可能に支持された遊星歯車18の間
に設けられ、該各リブ42Cの位置に設けられた突起部
42Hの周方向の幅寸法Fは、キャリア42に回転可能
に支持された遊星歯車18の歯先と干渉しない寸法に設
定されている。
【0042】一方、2段目の減速歯車機構43を構成す
るキャリア44も、上述したキャリア42とほぼ同様
に、遊星歯車24を挟んで配設され互いに内径寸法が異
なる一対の環状円板44A,44Bと、各環状円板44
A,44Bを軸方向で連結する3個のリブ44Cと、
径寸法が小さな一方の環状円板44Aの外側面から軸方
向外側に突設され、内周側に前記太陽歯車23と噛合す
るスプラインが形成された円筒取付部44Dと、各環状
円板44A,44Bの周方向に一定の間隔(例えば、1
20゜)をもって穿設され前記ピン25が圧入嵌合され
複数のピン穴44Eと、該各ピン穴44Eの周囲に
置して各環状円板44A,44Bの内側面に円錐台状に
突設され、前記各遊星歯車24の摺動面を形成する複数
の座面44Fと、スペーサ35を収容するため環状円板
44Aの内側面に凹設された環状のスペーサ収容部44
Gと、該スペーサ収容部44Gよりも径方向外側に位置
して環状円板44Aの内側面に突設された3個(1個の
み図示)の突起部44Hとからなっている。
【0043】そして、各突起部44Hがスペーサ35の
外周側に係合することにより、スペーサ35がスペーサ
収容部44Gから径方向に脱落するのを防止できる構成
となっている。
【0044】なお、3段目の減速歯車機構については、
従来技術による減速歯車機構28と同一の構成を有して
いるため、その説明を省略する。
【0045】本実施形態による遊星歯車減速装置は上述
の如き構成を有するもので、その基本的作動については
従来技術によるものと格別差異はない。
【0046】然るに、本実施形態では、キャリア42
に、スペーサ収容部42Gよりも外周側に位置して3個
の突起部42Hを設けることにより、スペーサ収容部4
2G内に収容されたスペーサ34の外周側が突起部42
Hに係合する構成としている。これにより、例えば遊星
歯車18の摺動面となる座面42Fの突出寸法が、スペ
ーサ34の厚さ寸法Dよりも大きい最大寸法C′となっ
たとしても、スペーサ34が径方向に脱落するのを突起
部42Hによって確実に防止できる。
【0047】また、キャリア44についても、突起部4
4Hがスペーサ35の外周側に係合することにより、ス
ペーサ収容部44G内に収容されたスペーサ35が該ス
ペーサ収容部44Gから径方向に脱落するのを確実に防
止できる。
【0048】従って、スペーサ34によって各太陽歯車
17,23を軸方向に適正に位置決めすることができる
と共に、スペーサ35によって各太陽歯車23,29を
軸方向に適正に位置決めすることができ、遊星歯車減速
装置の作動を長期に亘って安定させることができる。
【0049】また、スペーサ34,35がキャリア4
2,44から脱落して遊星歯車18,24等に噛込まれ
ることにより、スペーサ34,35が破損したり、遊星
歯車18,24等が破損したりするのを防止でき、遊星
歯車減速装置の寿命低下を確実に防止することができ
る。
【0050】
【0051】なお、前記実施形態では、3段の減速歯車
機構を有する遊星歯車減速装置に適用した場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、1
段,2段または4段以上の減速歯車機構を有する遊星歯
車減速装置に適用してもよい。
【0052】さらに、3段目の減速歯車機構28を構成
するキャリア33についても、前記キャリア42,44
と同様のスペーサ収容部および突起部を設け、このスペ
ーサ収容部と突起部とでスペーサを保持する構成として
もよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、スペーサ収容部よりも径方向外側に位置して一方
の円板の内側面に各リブから径方向内側に向けて伸長す
複数の突起部を設け、該各突起部をスペーサ収容部に
収容されたスペーサの外周側に係合させる構成としたか
ら、スペーサがスペーサ収容部から径方向に脱落するの
を確実に防止でき、該スペーサを収容部内に確保してお
くことができる。これにより、スペーサによって各太陽
歯車の軸方向荷重を受承できると共に、各太陽歯車を軸
方向に適正に位置決めすることができ、遊星歯車減速装
置の作動を長期に亘って安定させることができる。ま
た、キャリアから脱落したスペーサが遊星歯車等に噛込
まれることによってスペーサや遊星歯車等が破損してし
まうのを防止でき、遊星歯車減速装置の寿命を延ばすこ
とができる。
【0054】さらに、各突起部をキャリアを構成するリ
ブの位置で径方向内側に向けて伸長して設ける構成とし
たから、各突起部がキャリアに回転可能に支持された遊
星歯車と干渉するのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による遊星歯車減速装置の減
速歯車機構を示す拡大縦断面図である。
【図2】図1中のキャリアを示す一部破断の斜視図であ
る。
【図3】図1中のキャリアを拡大して示す縦断面図であ
る。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみたキャリアの側
面図である。
【図5】従来技術による遊星歯車減速装置の縦断面図で
ある。
【図6】図5中の減速歯車機構を示す拡大縦断面図であ
る。
【図7】図6中のスペーサがキャリアから脱落した状態
を示す拡大縦断面図である。
【図8】従来技術によるキャリアを示す一部破断の斜視
図である。
【図9】図6中のキャリアを拡大して示す縦断面図であ
る。
【図10】スペーサが脱落し得る状態のキャリアを示す
縦断面図である。
【符号の説明】
28,41,43 減速歯車機構 17,23,29 太陽歯車 18,24,30 遊星歯車 33,42,44 キャリア 34,35 スペーサ 42A,42B,44A,44B 環状円板(円板) 42C,44C リブ 42D,44D 円筒取付部 42G,44G スペーサ収容部 42H,44H 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 猛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (72)発明者 岸本 新吾 滋賀県甲賀郡水口町笹が丘1の2 株式 会社東洋社滋賀工場内 (56)参考文献 特開 平3−48044(JP,A) 実開 平1−122542(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 1/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽歯車と、該太陽歯車に噛合して該太
    陽歯車の周囲を自転しつつ公転する複数の遊星歯車と、
    該各遊星歯車を回転可能に支持するキャリアとからな
    り、該キャリアと前記太陽歯車との間には環状のスペー
    サを設けてなる遊星歯車減速装置において、 前記キャリアは、前記各遊星歯車を挟んで配設された一
    の環状の円板と、該各円板を軸方向で連結する複数の
    リブと、前記各円板のうち一方の円板の外側面から軸方
    向に突設された円筒取付部と、前記スペーサを収容する
    ために前記一方の円板の内側面に環状に凹設されたスペ
    ーサ収容部と、前記スペーサが該スペーサ収容部から脱
    落するのを防止するため、該スペーサ収容部よりも径方
    向外側に位置して前記一方の円板の内側面に前記各リブ
    からそれぞれ径方向内側に向けて伸長して設けられ前記
    スペーサの外周側に係合する複数の突起部とから構成し
    たことを特徴とする遊星歯車減速装置。
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