JP3281699B2 - 帯電ローラ - Google Patents

帯電ローラ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置、特に像
担持体帯電する接触式の帯電手段に関し、電子写真方式
の複写機やプリンターで利用しうる。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
において、感光体表面を一様に全面帯電するための帯電
手段として、コロナ放電が広く用いられている。コロナ
放電方式は、感光体をある一定の電位に均一に帯電する
手段としては有効であるが、高圧電源を必要とし、放電
に伴いオゾンが発生する。大量のオゾン発生は、環境に
悪影響をおよぼすばかりでなく、オゾンによって帯電部
材、感光体などが劣化するという問題を伴う。
【0003】この問題を解決するために、帯電ローラを
感光体ドラムに接触させ、従動回転させながら帯電ロー
ラに電圧を印加して感光体表面を帯電させる接触ローラ
帯電方式が提案され、実用化されている。この帯電方式
は、電源の低電圧化とオゾンの発生が少ないという利点
を有しているが、帯電の均一性に関しては、コロナ放電
方式と比較してかなり劣っているのが現状である。
【0004】この帯電の均一性を改善するために、例え
ば、特開昭63−149668号公報では、直流電圧印
加時の帯電開始電圧(Vth)の2倍以上のピーク間電
圧をもつ交流帯圧を重畳させることを提案している。ま
た、特開昭58−194061号公報では、導電性弾性
体からなる帯電ローラ表面に近接してクリーニング素子
を設けること、及び導電性弾性体の表面に非接着性被膜
を被覆することを提案している。
【0005】しかしながら、上記特開昭63−1496
68号公報の技術では、高圧の交流電圧を重畳させるた
め、直流電源とは別に交流電源が必要となり、装置自体
のコストアップを招き、さらには交流電流を多量に消費
することにより、多くのオゾンが発生し、その結果帯電
部材、感光体の劣化を招くという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、従来の帯
電ローラが直流電圧印加のみでは、なぜ帯電むらが発生
してしまうのかを検討した結果、弾性層が合成ゴムにカ
ーボンブラックを分散した系であることに起因している
ことを見い出した。すなわち、従来の帯電ローラの帯電
むらは、カーボンブラック/合成ゴムの分散不良による
導電性弾性層の電気的不均一によるものであり、これを
半導電性の極性ゴム(例えば、エピクロルヒドリンゴ
ム)に置き換えることにより、この帯電むらは解消し
た。
【0007】ここで極性ゴム(または有極性ゴム)は、
ポリマ中に極性基を有するゴムを云い、例えばエピクロ
ルヒドリンゴム,ニトリルゴム,ウレタンゴム,クロロ
プレンゴム,アクリルゴムなどは−Cl,−CN,−N
H,−COOの極性を有している。これに対し天然ゴ
ム,スチレンーブタジエンゴム,ブチルゴムなどの極性
基を含まないゴムを非極性ゴムという。
【0008】さらに、直流電圧印加のみの場合、ローラ
層の耐電圧が問題となるが、弾性層にエピクロルヒドリ
ンゴムを使用することにより、従来のカーボンブラック
/合成ゴム系の導電性弾性層に比して耐電圧性が著しく
向上した。
【0009】しかしながら、上記半導電性エピクロルヒ
ドリンゴム弾性層からなる帯電ローラを複写機の帯電器
として使用したところ、帯電ローラを長期間使用する
と、帯電ローラ表面にトナー,紙粉などが付着してしま
い、その結果、帯電部材の電気抵抗値が上昇し、帯電性
能が劣化するという問題が発生した。即ち、クリ−ニン
グユニットをすり抜けてそのまま感光体上に留まった残
留トナ−粒子が、感光体と接触している帯電ローラの表
面に付着し、悪影響を及ぼす。
【0010】そこで本発明は、半導電性弾性層の表面に
トナーなどが付着するのを抑制し、帯電ローラの耐久性
を上げることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、導電性支持体上に少なくとも
エピクロルヒドリンゴムを主体とする弾性層を設けてな
る帯電ローラにおいて、前記弾性層の外周面上にホスフ
ァゼン系樹脂を主体とする表面層を設ける。
【0012】また請求項2の発明では、導電性支持体上
に少なくともエピクロルヒドリンゴムを主体とする弾性
層を設けてなる帯電ローラにおいて、前記弾性層の外周
面上にチタネート系カップリング剤を主体とする表面層
を設ける。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、帯電ローラの表面
に、ホスファゼン樹脂を主体とする非粘着性物質を有す
る薄膜を形成したため、帯電ローラ表面へのトナーの粘
着を防止することができ、長期にわたり安定した帯電特
性を有する帯電装置を実現しうる。
【0014】また請求項2の発明によれば、帯電ローラ
の表面に、チタネート系カップリング剤を主体とする非
粘着性物質を有する薄膜を形成したため、帯電ローラ表
面へのトナーの粘着を防止することができ、長期にわた
り安定した帯電特性を有する帯電装置を実現しうる。
【0015】
【実施例】本発明を実施する帯電ローラ4の構成を図1
に示し、この帯電ローラ4を設置した画像形成装置の構
成を図2に示す。図1を参照すると、帯電ローラ3は、
鉄,ステンレスなどの導電性芯金1と、この芯金1に同
心で一体に設けられた半導電性弾性層2と、半導電性弾
性層2の外周面上に形成された表面層3で構成されてい
る。なお、このときの芯金1を、カーボンブラックなど
の導電性物質を配合した合成ゴムなどのプライマーで処
理してもよい。
【0016】この帯電ローラ4は、図2に示すように、
ドラム状の感光体7の表面に常時接触する状態で設置さ
れ、感光体7の回転に伴なって従動回転する。直流電源
8から帯電ローラ4の芯金1に電圧を印加することによ
り、感光体7の表面の帯電ローラ4と接触している部分
が帯電する。感光体7の周面上の帯電ローラ4よりも上
流側の位置には、クリ−ニングユニット5及び除電ラン
プ6が設置されている。感光体7上の残留トナ−粒子や
紙粉等は、ほとんどがクリ−ニングユニット5で捕捉さ
れるが、振動などによって、一時的にトナ−粒子等がク
リ−ニングユニット5をすり抜け、帯電ローラ4の位置
まで到達する場合があるため、帯電ローラ4にトナ−等
の粒子が付着する可能性がある。
【0017】再び図1を参照して説明する。帯電ローラ
4に設けられた半導電性弾性層2は、厚さ2〜5mmに
成形されたエピクロルヒドリンゴムで構成されている。
この半導電性弾性層2の体積抵抗は、106〜109Ω・
cmの範囲が好ましい。また、エピクロルヒドリンゴム
としては、エピクロルヒドリン単独重合体(略号:C
O),エピクロルヒドリンとエチレンオキシドとの共重
合体(略号:ECO),エピクロルヒドリンとアリルグ
リシジルエーテルとの共重合体(略号:GCO),エピ
クロルヒドリンとエチレンオキシドとアリルグリシジル
エーテルとの三元共重合体(略号:GECO)がある
が、これらの中でも、GECOとECOが特に好まし
い。
【0018】この半導電性弾性層2の外周面上に表面層
3として厚さ0.5〜10μmの非粘着性物質が形成さ
れている。これは帯電ローラ表面へのトナーなどの付着
を防止して、長期間にわたって良好な帯電特性を維持さ
せるためで、この目的に対しては、ホスファゼン系樹脂
を主体とした表面層がトナーなどに対して良好な非粘着
性を有している。
【0019】ここで用いているホスファゼン系樹脂は、
ホスファゼン環をもつ硬化性樹脂であり、出光石油化学
(株)が工業化した「出光PPZ」である。その化学構
造を次に示す。
【0020】
【化1】
【0021】ホスファゼンはP=N結合を含む化合物で
あり、一般に出発物質としてホスホニトリルクロリドの
3量体もしくは4量体の環状化合物を用いる。このホス
ホニトリルクロリドのリンに結合した塩素は、反応性に
富み、求核試薬により容易に置換される。
【0022】このホスファゼン系樹脂は、ホスファゼン
環を用い、反応性=重結合をもつ化合物を1分子内に6
つ置換させた無機系硬化性樹脂であり、可撓性を有し、
トナーなどに対する非粘着性にすぐれている。
【0023】
【化2】
【0024】ホスファゼン樹脂モノマは、無色粘稠液体
であり、これをコーティング材に応用する場合、ケトン
類,芳香族類,エステル類等に任意の割合で混ざり、貧
溶媒であるアルコール類でも、良溶媒との混合溶剤にす
ることで、稀釈用溶剤として使用することができる。ま
たホスファゼン樹脂モノマは、紫外線,電子線等の活性
エネルギー線や加熱により、容易に硬化できる。加熱硬
化条件は120℃,1〜2時間程度で強い被膜を形成す
る。なおこのホスファゼン樹脂の詳細については、「倉
橋;ポリファイル,28,27(1991.11)を参照するこ
とができる。
【0025】このようなホスファゼン樹脂を半導電性弾
性層2上にコーティングすることにより、帯電ロ−ラ4
の良好な帯電特性を長期間にわたって、維持することが
できる。
【0026】ホスファゼン樹脂のコーティング厚さにつ
いては0.5〜10μmが好ましい。これは、ホスファ
ゼン樹脂の体積抵抗が1013Ω・cmと比較的高いた
め、表面層を10μm以上にすると、帯電ローラの芯金
1に印加された直流電圧が有効に作用しなくなり、帯電
電位が稼げなくなってしまうためである。
【0027】また、ホスファゼン樹脂に前記GECOや
ECOを添加して、体積抵抗を下げることによって、表
面層3の膜厚や帯電特性を制御することも可能である。
【0028】次に、帯電ローラにチタネート系カップリ
ング剤を主体とした表面層を設ける発明の実施例につい
て説明する。この表面層は、トナーなどに対して良好な
非粘着性を有するため、帯電ローラ表面へのトナーなど
の付着を防止して長期にわたって、良好な帯電特性を維
持させることができる。
【0029】チタネート系カップリング剤は、例えば次
の化学構造式で示される。
【0030】
【化3】
【0031】チタネート系カップリング剤は、ケトン類
等に任意の割合で混ざり、稀釈用溶剤として使用するこ
とができる。またこの硬化条件は120℃、1時間程度
の加熱処理で強い被膜を形成することができる。
【0032】このチタネート系カップリング剤の詳細に
ついては、「冨長;ポリマーダイジェスト,34,26
(1982)」,「千葉;ポリファイル,29,27(1992.
7)」,「味の素(株)プレンアクト,技術ニュース,N
o.11(1980)」を参照することができる。
【0033】このようなチタネート系カップリング剤を
前記半導電性弾性層上にコーティングすることにより、
トナーに対する非粘着性が改善されて、長期間にわたっ
て良好な帯電特性を維持することができる。
【0034】チタネート系カップリング剤のコーティン
グ厚さについては0.5〜10μmが好ましい。これ
は、チタネート系カップリング剤の硬化物の体積抵抗が
1014Ω・cmと比較的高いため、表面層厚が10μm
を越えると、帯電ローラ芯金に印加された直流電圧が有
効に作用しなくなり、帯電電位が稼げなくなってしまう
ためである。
【0035】また、チタネート系カップリング剤に、前
記GECOやECOを添加し、体積抵抗を下げることに
よって、表面層の膜厚や帯電特性を制御することも可能
である。
【0036】更に具体的ないくつかの実施例について、
以下に説明する。
【0037】[実施例1]三元共重合体(GECO)の
エピクロルヒドリンゴム(エピクロマCG−100,ダ
イソー製)100g,炭酸カルシウム(ホワイトンS
O,白石カルシウム製)15g,加硫促進剤(ノクセラ
TT,大内新興化学製)1.0g,加硫剤(サルファッ
クスPMC,鶴見化学製)0.25g、の配合物を二本
ロールで15分間混練した後、φ8のステンレス芯金上
に、金型成形法(加硫条件:170℃,15分間)でφ
14になるように成形して、ローラ状帯電用部材の半導
電性弾性層2を形成した。この弾性ローラの体積抵抗は
8×107Ω・cmであり、そのゴム硬度は39度(JI
S A)である。
【0038】次にこのローラの半導電性弾性層上に表面
層3を次の方法で形成した。
【0039】ホスファゼン樹脂(PPZ,出光石油化学
製)10gを、トルエン2000gに溶解して、前記の
エピクロルヒドリンゴムローラ上にディッピング法によ
ってコートした後、120℃,1時間の条件で硬化させ
て帯電ローラを製造した。このローラの表面層3の膜厚
は、0.7〜1.1μmであった。また表面層3の体積
抵抗は、2×1013Ω・cmであった。
【0040】ここで、弾性ローラの体積抵抗の測定につ
いては、試料のローラを20℃,60%R.Hの環境中
に16時間放置した後、エレクトロメータ(610C,
ケースレ社製)を用いて行った。10mm幅の銅箔テー
プ(No.1245,3M社製)を、測定電極としてロー
ラの円周に巻きつけて測定を実施した。
【0041】表面層のみの体積抵抗の測定については、
薄いアルミ板(厚さ0.2mm)上に、前記表面層用の
樹脂溶液を厚さ約10μmにコートした試料を、20
℃,60%R.H環境中に16時間放置した後、抵抗測
定セル(16008A,YHP社製)を用いて、エレク
トロメータ(610C,ケースレ社製)で測定した。
【0042】また表面層の膜厚については、ローラ表面
近傍の断面を、走査電子顕微鏡(JSM−35C,日本
電子製)で観察して測定を実施した。
【0043】以上のように構成した帯電ローラ4を、ポ
ジーポジ現像方式の複写機FT5500((株)リコ−
製)の一次コロナ帯電器の代りに取りつけ、感光体(O
PC)ドラムの表面に接触させて従動回転するように構
成した。一次帯電々圧として、直流電圧1.4KVを印
加し、感光体の暗電位の電位測定および帯電ローラ表面
の汚染状態などについて、初期特性および耐久特性を測
定し検討した。その結果を表1に示す。
【0044】なお表1において、暗電位は平均値を示
し、均一性は暗電位の最大値と最小値の差を示す。初期
特性については、22℃,60%の外に、11℃,30
%の低温低湿状態および30℃,90%の高温高湿状態
で、帯電ローラを複写機FT5500にとりつけて、初
期時の暗電位を検討した。
【0045】帯電ローラ表面のトナーなどの付着状態は
次の基準により評価した。
【0046】☆: わずかにトナーなどが付着している
が、布などでローラ表面のトナーなどを簡単に拭きとる
ことができる。
【0047】○: 拭きとりでわずかにトナーなどが残
存している。
【0048】△: 完全に拭きとりができず、トナーな
どの薄い膜が残る。
【0049】×: トナーなどが強くローラ表面に固着
している。
【0050】[実施例2]ホスファゼン樹脂(PPZ,
出光石油化学製)10gをトルエン2000gに溶解し
て樹脂溶液とした。次にエピクロルヒドリンゴム(エピ
クロマCG−100,ダイソー製)3gを、トルエン1
000g,キシレン1000gに溶解してゴム溶液とし
た。
【0051】このゴム溶液2003gと前記の樹脂溶液
2010gとを混合して、コーティング液とした。この
コーティング液を、前記実施例1と同一のエピクロルヒ
ドリンゴムローラ表面に、ディッピング法でコートした
後、120℃,1時間の条件で硬化させて帯電ローラを
製造した。このローラの表面層の膜厚は7〜9μmで、
体積抵抗は4×1010Ω・cmであった。
【0052】この帯電ローラについて、実施例1と同様
に測定し検討した。その結果を表1に示した。
【0053】[実施例3]チタネート系カップリング剤
(KR55,味の素製:前記「化3」の構造式(6))
10gを、メチルエチルケトン2000gに溶解してコ
ーティング液とした。
【0054】このコーティング液を、前記実施例1と同
一のエピクロルヒドリンゴムローラ表面にディッピング
法でコートした後、120℃,1時間の条件で硬化させ
て帯電ローラを製造した。このローラの表面層の膜厚は
0.6〜0.8μmで、体積抵抗は3×1014Ω・cm
であった。
【0055】この帯電ローラについて、実施例1と同様
に測定し検討した。その結果を表1に示した。
【0056】[実施例4]チタネート系カップリング剤
(KR38S,味の素製:前記「化3」の構造式
(3))10gを、メチルエチルケトン2000gに溶
解してコーティング液とした。
【0057】このコーティング液を、前記実施例1と同
一のエピクロルヒドリンゴムローラ表面にディッピング
法でコートした後、120℃,1時間の条件で硬化させ
て帯電ローラを製造した。このローラの表面層の膜厚は
0.5〜0.8μmで、体積抵抗は7×1013Ω・cm
であった。
【0058】この帯電ローラについて、実施例1と同様
に測定し検討した。その結果を表1に示した。
【0059】[実施例5]チタネート系カップリング剤
(KR38S,味の素製:前記「化3の」構造式
(3))10gを、メチルエチルケトン2000gに溶
解して、カップリング剤の稀釈溶液を作った。
【0060】次に、エピクロルヒドリンゴム(エピクロ
マCG−100,ダイソー製)3gを、トルエン100
0g,キシレン1000gに溶解してゴム溶液とした。
【0061】このゴム溶液2003gと、前記の稀釈溶
液2010gとを混合してコーティング液とした。
【0062】このコーティング液を、前記実施例1と同
一のエピクロルヒドリンゴムローラ表面にディッピング
法でコートした後、120℃,1時間の条件で硬化させ
て帯電ローラを製造した。このローラの表面層の膜厚は
8〜10μmで、体積抵抗は8×109Ω・cmであっ
た。
【0063】この帯電ローラについて、実施例1と同様
に測定し検討した。その結果を表1に示した。
【0064】[比較例]実施例1と同一のエピクロルヒ
ドリンゴムローラ(表面層なし)を、比較例の帯電ロー
ラとして使用し、実施例1と同様に測定し検討した。そ
の結果を表1に示した。
【0065】
【表1】
【0066】表1を参照すると、実施例1,実施例2,
実施例3,実施例4,実施例5および比較例の結果か
ら、ホスファゼン樹脂およびチタネート系カップリング
剤を主体とする表面層3をエピクロルヒドリンゴムロー
ラ(1,2)上に形成することによりローラ表面へのト
ナーなどの付着が大幅に抑えられることがわかる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、帯電ローラの
表面に、ホスファゼン樹脂を主体とする非粘着性物質を
有する薄膜を形成したため、帯電ローラ表面へのトナー
の粘着を防止することができ、長期にわたり安定した帯
電特性を有する帯電装置を実現しうる。
【0068】また請求項2の発明によれば、帯電ローラ
の表面に、チタネート系カップリング剤を主体とする非
粘着性物質を有する薄膜を形成したため、帯電ローラ表
面へのトナーの粘着を防止することができ、長期にわた
り安定した帯電特性を有する帯電装置を実現しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の帯電ローラの構成を示す正面図であ
る。
【図2】 帯電ローラの評価に使用した画像形成装置の
主要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1:導電性芯金 2:半導電性弾性層 3:非粘着性の表面層 4:帯電ローラ 5:クリーナ 6:除電ランプ(LE
D) 7:感光体 8:直流電源

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくともエピクロル
    ヒドリンゴムを主体とする弾性層を設けてなる帯電ロー
    ラにおいて、前記弾性層の外周面上にホスファゼン系樹
    脂を主体とする表面層を設けたことを特徴とする帯電ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に少なくともエピクロル
    ヒドリンゴムを主体とする弾性層を設けてなる帯電ロー
    ラにおいて、前記弾性層の外周面上にチタネート系カッ
    プリング剤を主体とする表面層を設けたことを特徴とす
    る帯電ローラ。
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