JP3280210B2 - 計器装置 - Google Patents

計器装置

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JP3280210B2
JP3280210B2 JP27845895A JP27845895A JP3280210B2 JP 3280210 B2 JP3280210 B2 JP 3280210B2 JP 27845895 A JP27845895 A JP 27845895A JP 27845895 A JP27845895 A JP 27845895A JP 3280210 B2 JP3280210 B2 JP 3280210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両,船舶
等の移動体に搭載される計器装置に関し、特に計器表示
部の発光表示像を暗色のスモークパネルを通して視認さ
せる計器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種計器装置は、ブラックフ
ェイスメーターと称され、例えば特開平6−22187
9号公報や特開平5−118883号公報に開示されて
いるものが知られている。すなわち、これら計器装置
は、指針と表示板に形成した文字,数字,目盛等とから
なる表示部を専用の光源で照明し、この光源による照明
で得られる表示部の発光表示像を、前方に配置された暗
色系のスモークパネルを通して運転者に表示することに
より、運転者からは暗色の背景中に表示部の発光表示像
が浮上するように視認されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
計器装置は、背景となるスモークパネルと発光する表示
部との高コントラスト表示を特徴とするものであるが、
しかしながら一方で、スモークパネル中で表示部のみが
際立つこのような表示手法は、表示意匠が単調でその見
え方自体も平面的にならざるを得ないという問題があ
り、したがってこの種表示手法を用いる計器装置にあっ
ては、既存の高コントラスト表示のみに捕らわれない新
規な表示意匠を表現し得る計器装置が望まれている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その主な目的は、スモークパネルを通して表
示部の発光表示像を表示する既存の表示手法を活かしな
がら、新たな表示意匠を視認させ得る計器装置を提供せ
んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、計器に設けられた表示部の発光表示像をスモ
ークパネルを通して視認させる計器装置において、前記
計器の表示部と前記スモークパネルとの間に配置され前
記表示部とは間隙部を有してその周囲を囲む遮光性の筒
状部材と、前記スモークパネル前方から直接不可視とな
る位置に配置され前記間隙部より前記筒状部材の内周部
を照明して前記スモークパネルを通し視認させる照明手
段とを設けたことを特徴とする。
【0006】
【0007】また本発明は前記計器の表示部が、各々専
用の光源を備えると共にこれら各光源の点灯により前記
発光表示像を形成する指針と表示板とからなり、前記照
明手段が前記表示板を照明する光源と、この光源の発す
る照明光を前記間隙部を通じて前記筒状部材の内周部に
導く導光体とからなることを特徴とする。
【0008】また本発明は前記計器を複数備えてなり、
これら複数の計器に対応して前記筒状部材と前記照明手
段とを設けたことを特徴とする。
【0009】また本発明は、計器に設けられた表示部の
発光表示像をスモークパネルを通して視認させる計器装
置において、前方に第1の開口部を有し前記表示部を含
む前記計器を収納したメインケースと、前方に前記第1
の開口部よりも径大で前記スモークパネルにて覆われる
第2の開口部を有し前記メインケースを所定間隔をもっ
て収納するサブケースと、このサブケースもしくは前記
メインケースの前記スモークパネル前方から直接不可視
となる位置に配置され前記メインケースと前記サブケー
スで形成される空間部の壁面を照明して前記スモークパ
ネルを通し視認させる照明手段とを設けたことを特徴と
する。
【0010】また本発明は、前記メインケースの第1の
開口部にスモーク板を配置したことを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記計器を収納してなる複
数のメインケースを前記サブケースに収納してなること
を特徴とする。
【0012】本発明による計器装置は、計器に設けられ
た表示部の発光表示像をスモークパネルを通して視認さ
せる計器装置において、前記計器の表示部と前記スモー
クパネルとの間に配置され前記表示部とは間隙部を有し
てその周囲を囲む遮光性の筒状部材と、前記スモークパ
ネル前方から直接不可視となる位置に配置され前記間隙
部より前記筒状部材の内周部を照明して前記スモークパ
ネルを通し視認させる照明手段とを設けたことにより、
スモークパネル中に表示部の発光表示像と、これの周囲
を囲むよう照明手段にて照明された筒状部材の内周部の
照明像とからなる単眼風の表示意匠が形成される。また
筒状部材の内周部の照明像は、表示部の発光表示像の前
方側に位置してこれを縁どるように淡く視認され、発光
表示像と照明像との遠近の差によって表示意匠に立体感
が付与される。またこの照明像は、間隙部を通じて照明
手段の間接光でライトアップされることにより使用者か
らは、表示部に近い側が明るく遠い側が次第に暗いグラ
デーションを帯びて視認され、これによっても表示意匠
に立体感が付与される。
【0013】また前記構成において、計器の表示部を、
各々専用の光源を備えると共にこれら各光源の点灯によ
り発光表示像を形成する指針と表示板とで構成し、照明
手段を、表示板を照明する光源と、この光源の発する照
明光を間隙部を通じて筒状部材の内周部に導く導光体と
から構成すれば、筒状部材の内壁部を照明する専用の光
源が省略され、コンパクト化及び省コスト化がはかられ
る。
【0014】また前記構成において、計器を複数設ける
と共にこれら複数の計器に対応して筒状部材と照明手段
を設けるようにすれば、スモークパネル中に表示部の発
光表示像と、筒状部材の内周部の照明像とからなる単眼
風の表示意匠が複数形成され、表示部の発光表示像のみ
が複数表示される表示意匠に比べ各表示意匠ごとの判別
性が良好となる。しかもこれら複数の表示意匠は筒状部
材の内周部の照明像によりそれぞれが立体感を有して視
認され、更に判別性が良好となる。
【0015】またスモークパネルの後方に発光表示する
表示部を有する計器を配置し、前方に第1の開口部を有
すると共に表示部を含む計器を収納したメインケースを
設け、このメインケースを所定間隔をもって収納すると
共に前方に第1の開口部よりも径大でスモークパネルに
て覆われる第2の開口部を備えるサブケースを設け、こ
のサブケースもしくはメインケースのスモークパネルか
ら直接不可視となる位置にメインケースとサブケースと
で形成される空間部の壁面を照明する照明手段を設け、
この照明手段により照らし出される空間部の壁面を、計
器の表示部の発光表示像と合わせてスモークパネルを通
して視認させることにより、スモークパネル中に表示部
の発光表示像と、これの周囲を囲むよう照明手段にて照
明された空間部の壁面の照明像とからなる単眼風の表示
意匠が形成される。また照明手段の間接光によるライト
アップ照明にて形成される空間部の壁面の照明像は、表
示部の発光表示像の周囲に淡く視認され、表示意匠に奥
行き感が生まれ立体感が付与される。
【0016】また前記構成において、メインケースの第
1の開口部にスモーク板を配置すれば、発光表示像を形
成する照明光の透過率が照明像を形成する照明光の透過
率よりも低くなり、そのぶん発光表示像が高コントラス
ト表示されると共に照明像が視認されやすくなる。
【0017】また前記構成において、メインケースに収
納された複数の計器をサブケースに収納すれば、スモー
クパネル中に表示部の発光表示像と、空間部の壁面とか
らなる単眼風の表示意匠が複数形成され、表示部の発光
表示像のみが複数表示される表示意匠に比べ各表示意匠
の判別性が良好となる。しかもこれら複数の表示意匠は
空間部の壁面の照明像により立体感を有して視認され、
各表示意匠の判別性が更に良好となる。
【0018】またスモークパネルの後方に発光表示する
表示部を有する計器を配置し、この計器の表示部を各々
専用の光源を備える指針と表示板とで構成すると共に表
示板の略中央に指針を配置し、且つ表示板の表示部を指
針の回転中心側に配列される第1の指標部とこの第1の
指標部の外側に配列される第2の指標部とから形成し、
第1の指標部を配列する表示板の第1の表示板部と第2
の指標部を配列する表示板の第2の表示板部とにスモー
クパネルからの視認方向に対する段差を設けたことによ
り、スモークパネルを通じて視認される第1の指標部と
第2の指標部との位置関係に遠近の差が生じ、スモーク
パネル中に表現された表示意匠に立体感が付与される。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。
【0020】図1から図4は、本発明の第1の実施例を
示すもので、図1は本実施例による計器装置の外観を示
す斜視図、図2は図1の断面図、図3は後述するスモー
クパネルを取り除いた図1の正面図、図4はスモークパ
ネル中に視認される表示意匠を示す正面図である。
【0021】図1から図3において、本実施例による計
器装置は、複数種の計器をユニット化したコンビネーシ
ョンメータからなり、計器ケース1内の所定部位に主計
器としてのエンジン回転数計及び速度計からなる計器
2,3と補助計器としての水温計及び燃料計からなる計
器4,5とをそれぞれ収納配置している。
【0022】これら計器2〜5は、交差コイル型可動磁
石式計器からなる計器本体6に、指針7と、表示板8と
で構成される表示部9を付設してなる。指針7は、指示
部分がアクリル,ポリカーボネート等の透光性樹脂材料
から形成され、一方表示板8は拡散板10にて支持され、
その表面には、図3に示すように指針7の回転動作にて
各計器本体6の計測量を示す第1の指標部11と第2の指
標部12とが光透性のインクにて印刷形成され、それ以外
の表面部分には遮光性インクが印刷形成されており、第
1の指標部11が指針7の回転中心側に、第2の指標部12
が第1の指標部11の外側となるようそれぞれ円弧状に配
列されている。
【0023】また表示部9は、表示板8の各指標部11,
12を後方から照明し、各指標部11,12の発光表示像を形
成する白熱ランプからなる表示板用光源13と、指針7を
後方から照明しその発光表示像を形成する発光ダイオー
ドからなる指針照明用光源14を備え、本実施例では表示
板用光源13の点灯発光色を白色系、指針照明用光源14の
発光照明色を赤色系にそれぞれ設定している。
【0024】このように構成された計器2〜5の前方に
は、表示部9を除いて計器ケース1の開口部分を覆うと
共にその前方前面見返し板15が配置され、この見返し板
15には、これから一体に後方に伸びる筒状部(筒状部
材)16が計器2〜5の数に対応して形成され、この筒状
部(筒状部材)16は、各指標部11,12の配列に沿ってそ
の周囲を表示板8(表示部9)とは所定の間隙部17を有
して円弧状に覆うもので、筒状部16を含む見返し板15の
前面側には、成形もしくは塗装により艶消し処理がなさ
れている。筒状部15の前端側と表示板8との間に位置す
る間隙部17は、表示板8と計器ケース1との間に形成さ
れた空隙部18に連通しており、この空隙部18には、表示
部9を取り巻くような環状形状を有する導光体19が配置
されている。
【0025】この導光体19は、計器ケース1内に位置す
る受光部分と、間隙部17の外周に位置する照射部分とを
備え、表示板照明用光源13の点灯によりその照明光の一
部を受光部分から採り入れて照射部分から照射し、この
照射部分から間隙部17を通じて筒状部16の内部に至る照
明光により筒状部16の内周部16aを照明するもので、導
光体19と表示板照明用光源13とで照明手段20を構成し、
この照明手段20は表示板8と見返し板15(筒状部16)に
より隠蔽され、後述するスモークパネルの前方から見え
ないようになっている。なお照明手段20としては、本実
施例のように導光体19と表示板照明用光源13とから構成
するほか、見返し板15(筒状部16)により隠蔽され且つ
間隙部17を介して筒状部16の内部を照明できる位置に例
えばELからなる光源(図示しない)を配置して筒状部
16専用の照明手段20を構成してもよく、照明手段20は、
なるべく均一発光が得られる線状もしくは面状発光光源
が望ましい。
【0026】スモークパネル21は、黒色系顔料を所定量
混入して成形した半透過性樹脂パネルからなり、表示部
8を含んで見返し板15の前方全域を覆うよう配置されて
おり、本実施例の場合、スモークパネル21の透過率を例
えば、略60%に設定している。
【0027】しかして表示板照明用光源13と指針照明用
光源14が点灯すると、赤色系に発光する指針7と白色系
に発光する各指標部11,12とからなる表示部9が形成さ
れると共に、筒状部16の内周部16aが照明手段20により
間隙部17を通じて照明され、図4に示すように、スモー
クパネル21中に表示部9の発光表示像Aと、間隙部17を
通じた照明手段20の照明光供給を受け艶消し処理表面で
乱反射して光輝する筒状部16の内周部16aの照明像Bと
が使用者に視認され、これにより発光表示像Aとこれの
周囲を囲むように照らしだされた照明像Bとからなる単
眼風の表示意匠を形成することができ、従って発光表示
像Aによる表示部9の高コントラスト表示を活かしなが
ら、これに単眼風の装飾性を付加した新規な表示意匠を
使用者に視認させることができる。
【0028】また筒状部16の内周部16aの照明像は、表
示部9の発光表示像Aの前方側に位置してこれを縁どる
ように淡く視認されるため、発光表示像Aと照明像Bと
の遠近の差によって表示意匠に立体感を持たせることが
できる。
【0029】また間隙部17を通じた照明手段20の照明光
(表示板用光源13の間接光)供給を受けてライトアップ
照明される筒状部16の内周部16aよりなる照明像Bは、
表示部9(間隙部17)に近い側が明るく遠い側が次第に
暗くなるグラデーションを帯びて視認されるため、これ
によっても表示意匠に立体感を持たせることができる。
【0030】また本実施例では、前述のように、計器2
〜5の表示部9を、各々専用の光源13,14を備えると共
にこれら各光源13,14の点灯により発光表示像Aを形成
する指針7と表示板8とで構成し、照明手段20を、表示
板8を照明する表示板照明用光源13と、この光源13の発
する照明光を間隙部17を通じて筒状部16の内周部16aに
導く導光体19とから構成したことにより、筒状部16の内
壁部16aを照明する専用の光源が省略され、コンパクト
化及び省コスト化をはかることができる。
【0031】また本実施例では、前述のように、複数の
計器2〜5を設けると共にこれら複数の計器2〜5に対
応して複数の筒状部16を設け、これら筒状部16に各照明
手段20を設けたことにより、スモークパネル21中に表示
部9の発光表示像Aと、照明像Bとからなる単眼風の表
示意匠が複数形成されるため、表示部9の発光表示像A
のみが複数表示される表示意匠に比べ各表示意匠ごとの
判別性を良好とすることができる。しかもこれら複数の
表示意匠は照明像Bによりそれぞれが立体感を有して視
認され、この立体感により各表示意匠ごとの判別性が更
に良好となる。
【0032】図5は、本発明の第2の実施例を示す断面
図であり、図面上、前記第1実施例と均等もしくは同一
部分には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0033】すなわち、同図において計器装置は、スモ
ークパネル21の後方に、前方に第1の開口部22を有する
と共に表示部9とこれを照明する各光源13,14を含む計
器2〜5を収納した複数のメインケース23と、これらメ
インケース23を所定間隔をもって収納すると共に前方に
第1の開口部22よりも径大な第2の開口部24を備えるサ
ブケース25とを有し、このサブケース25とメインケース
23の各開口部22,24にそれぞれスモークパネル21と、こ
のスモークパネル21と略同様の構成を有してなるスモー
ク板26を配置し、サブケース25のスモークパネル21前方
から直接不可視となるメインケース23の背後位置に、サ
ブケース25とメインケース23とで形成される空間部27の
壁面27aを照明する白熱ランプからなる照明手段28を配
置して構成され、本実施例の場合、空間部27を構成する
各ケース23,25の壁面は、成形もしくは塗装により黒色
系の艶消し処理が施されている。なお照明手段28として
は本実施例のように白熱ランプから構成するほか、例え
ば図示しないELから構成してもよく、この場合ELか
らなる照明手段28は、空間部27を構成するメインケース
23やサブケース25の周囲に前方から直接不可視となるよ
うに配置すればよい。
【0034】しかして各光源13,14と照明手段28とが点
灯すると、第1実施例と略同様に表示部9が発光表示さ
れると共に、照明手段28により空間部27の壁面27aが照
明され、図6に示すように、スモークパネル中に計器2
〜5の表示部9の発光表示像Aと、照明手段28の照明光
供給を受け艶消し処理表面で乱反射して光輝する空間部
27の壁面27aからなる照明像Cとからなる単眼風の表示
意匠を形成することができ、従って発光表示像Aによる
表示部9の高コントラスト表示を活かしながら、これに
単眼風の装飾性を付加した新規な表示意匠を使用者に視
認させることができる。
【0035】また照明手段28の間接光によるライトアッ
プ照明にて形成される空間部27の壁面27aの照明像C
は、表示部9の発光表示像Aの周囲に淡く視認され、表
示意匠に奥行き感が生まれ、これにより表示意匠に立体
感を持たせることができる。
【0036】また本実施例では、前述のように、メイン
ケース23の第1の開口部22にスモーク板26を配置したこ
とにより、発光表示像Aを形成する照明光の透過率を照
明像Cを形成する照明光の透過率よりも低くすることが
でき、そのぶん発光表示像Aを高コントラスト表示しな
がら、照明像Bを容易に視認させることができる。なお
本実施例ではスモークパネル21とスモーク板26の透過率
を例えば共に略60%、2枚合わせて略40%に設定してい
るが、スモークパネル21,スモーク板26の各透過率は、
発光表示像Aと照明像Cの輝度に応じて適宜設定すれば
よい。
【0037】また本実施例では、前述のように、メイン
ケース23に収納された複数の計器2〜5を設けると共に
これら計器2〜5をサブケース25に収納し、このサブケ
ース25と各メインケース23との間で形成される空間部27
の壁面27aを照明手段28により照明してスモークパネル
21を通し視認させるようにしたことにより、スモークパ
ネル21中に表示部9の発光表示像Aと、これの周囲を囲
むよう照明手段28にて照明された空間部27の壁面27aの
照明像Cとからなる単眼風の表示意匠が複数形成される
ため、表示部9の発光表示像Aのみが複数表示される表
示意匠に比べ各表示意匠の判別性を良好にすることがで
きる。しかもこれら複数の表示意匠は照明像Cにより、
立体感を有して視認され、これによっても各表示意匠の
判別性が高まる。
【0038】また本実施例において照明手段28の点灯を
夜間等周囲が暗い場合のみに限定すれば、昼等周囲が明
るい場合と夜間等周囲が暗い場合とで計器表示の見え方
を変えることができる。
【0039】図7,図8は本発明の第3実施例を示す要
部断面図並びに本実施例に適用される表示板を示す要部
斜視図であり、図面上、前記各実施例と均等もしくは同
一部分には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0040】すなわち、同図において計器装置は、表示
部9の一部を構成する表示板8を、第1の指標部11を配
列する第1の表示板部8aと第2の指標部12を配列する
第2の表示板部8bとを有すると共に、これら各表示板
部8a,8bをスモークパネル21からの視認方向に対し
て互いに段差を有するよう段差部8cを介して連続する
形状になしている。
【0041】しかして各光源13,14が点灯すると、前記
各実施例と同様に指針7と表示板8(各指標部11,12)
とで構成される表示部9の発光表示像A(図4,図6参
照)がスモークパネル21中に視認されるが、この場合、
表示板8における第1の指標部11と第2の指標部12との
形成位置は、第1の指標部11がスモークパネル21に遠
く、第2の指標部12がスモークパネル21に近い視認方向
に対する段差を有しているため、スモークパネルを通じ
て視認される第1の指標部11と第2の指標部12との位置
関係に遠近の差が生じ、スモークパネル21中に表現され
た表示意匠に立体感を持たせることができ、従って表示
部9の高コントラスト表示を活かしながら、これに立体
感を付加した新規な表示意匠を使用者に視認せることが
できる。
【0042】なお本実施例では、第1の指標部11を内側
に、第2の指標部12をこれの外側にそれぞれ配置した
が、これら各指標部11,12のうち、何れを内側もしくは
外側に配置するかは適宜選択することができる。また本
実施例によれば、第1の指標部11をスモークパネル21に
遠く、第2の表示部12をスモークパネル21に近い設定と
したが、何れの指標部11,12をスモークパネル21に遠く
もしくは近く設定するかは、適宜選択することができ
る。また表示板8の形状を、段差部8cを介して各表示
板部8a,8bが連続する形状になしたが、段差部8c
を形成せず、第1の表示板部8aからスモークパネル21
側もしくはこれと反対側に傾斜する表示板8部分により
第2の表示板部8bを形成してもよい。また本実施例と
前記各実施例とは組合せが可能であり、このような組合
せにより、さらに表示意匠のバリエーションを増やすこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、計器に設
けられた表示部の発光表示像をスモークパネルを通して
視認させる計器装置において、前記計器の表示部と前記
スモークパネルとの間に配置され前記表示部とは間隙部
を有してその周囲を囲む遮光性の筒状部材と、前記スモ
ークパネル前方から直接不可視となる位置に配置され前
記間隙部より前記筒状部材の内周部を照明して前記スモ
ークパネルを通し視認させる照明手段とを設けたことに
より、スモークパネルを通じて表示部の発光表示像と、
これの周囲を囲むように照らしだされた筒状部材の内周
部の照明像とからなる単眼風の表示意匠が使用者に視認
されるため、発光表示像による表示部の高コントラスト
表示を活かしながら、これに単眼風の装飾性を付加した
新規な表示意匠を視認させ得る計器装置を提供できる。
【0044】また筒状部材の内周部の照明像は、表示部
の発光表示像の前方側に位置してこれを縁どるように淡
く視認されるため、発光表示像と照明像との遠近の差に
よって表示意匠に立体感を持たせることができる。
【0045】またこの照明像は、間隙部を通じて照明手
段の照明光でライトアップ照明されることにより、使用
者からは表示部に近い側が明るく遠い側が次第に暗くな
るグラデーションを帯びて視認されるため、これによっ
ても表示意匠に立体感を持たせることができる。
【0046】また前記構成において、前記計器の表示部
は、各々専用の光源を備えると共にこれら各光源の点灯
により前記発光表示像を形成する指針と表示板とからな
り、前記照明手段が前記表示板を照明する光源と、この
光源の発する照明光を前記間隙部を通じて前記筒状部材
の内周部に導く導光体とからなることにより、筒状部材
の内壁部を照明する専用の光源が省略されるため、計器
装置のコンパクト化及省コスト化をはかることができ
る。
【0047】また前記構成において、前記計器を複数備
えてなり、これら複数の計器に対応して前記筒状部材と
前記照明手段とを設けたことにより、スモークパネル中
に表示部の発光表示像とこれの周囲を囲むよう照明手段
にて照明された筒状部材の内周部の照明像とからなる単
眼風の表示意匠が複数視認されるため、表示部の発光表
示像のみが複数視認される表示意匠に比べて各表示意匠
ごとの判別性を良好とすることができる。しかもこれら
複数の照明意匠はそれぞれが立体感を有して視認される
ため、更に判別性が良好となる。
【0048】また本発明によれば、計器に設けられた表
示部の発光表示像をスモークパネルを通して視認させる
計器装置において、前方に第1の開口部を有し前記表示
部を含む前記計器を収納したメインケースと、前方に前
記第1の開口部よりも径大で前記スモークパネルにて覆
われる第2の開口部を有し前記メインケースを所定間隔
をもって収納するサブケースと、このサブケースもしく
は前記メインケースの前記スモークパネル前方から直接
不可視となる位置に配置され前記メインケースと前記サ
ブケースとで形成される空間部の壁面を照明して前記ス
モークパネルを通し視認させる照明手段とを設けたこと
により、スモークパネル中に表示部の発光表示像と、こ
れの周囲を囲むよう照明手段にて照明された空間部の壁
面の照明像とからなる単眼風の表示意匠が視認されるた
め、発光表示像による表示部の高コントラスト表示を活
かしながら、これに単眼風の装飾性を付加した新規な表
示意匠を視認させ得る計器装置を提供できる。
【0049】また空間部の壁面の照明像は、照明手段の
間接光によるライトアップ照明にて形成されることによ
り、表示部の発光表示像の周囲に淡く視認されるため、
表示意匠に奥行き感を与えて立体感を持たせることがで
きる。
【0050】また前記構成において、前記メインケース
の第1の開口部にスモーク板を配置したことにより、発
光表示像を形成する照明光の透過率が照明像を形成する
照明光の透過率よりも低くなるため、そのぶん発光表示
像を高コントラスト表示できると共に、照明像を視認し
やすくできる。
【0051】また前記構成において、前記計器を収納し
てなる複数のメインケースを前記サブケースに収納して
なることにより、スモークパネル中に表示部の発光表示
像と空間部の壁面の照明像とからなる単眼風の表示意匠
が複数形成されるため、表示部の発光表示像のみが複数
視認される表示意匠に比べて各表示意匠ごとの判別性を
良好とすることができる。しかもこれら複数の表示意匠
は、それぞれが立体感を有して視認されるため、各表示
意匠の判別性が更に良好となる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による指示計器の外観を示
す斜視図。
【図2】図1の断面図。
【図3】図1のスモークパネルを除いた正面図。
【図4】本発明の第1実施例による表示意匠を示す正面
図。
【図5】本発明の第2実施例による指示計器の断面図。
【図6】本発明の第2実施例による表示意匠を示す正面
図。
【図7】本発明の第3実施例による指示計器の要部断面
図。
【図8】図7の表示板を示す要部斜視図。
【符号の説明】
2〜5 計器 7 指針 8 表示板 8a 第1の表示板部 8b 第2の表示板部 9 表示部 11 第1の指標部 12 第2の指標部 13 表示板照明用光源 14 指針照明用光源 16 筒状部(筒状部材) 17 間隙部 19 導光体 20,28 照明手段 21 スモークパネル 22 第1の開口部 23 メインケース 24 第2の開口部 25 サブケース 26 スモーク板 27 空間部 27a 壁面

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計器に設けられた表示部の発光表示像を
    スモークパネルを通して視認させる計器装置において、 前記計器の表示部と前記スモークパネルとの間に配置さ
    れ前記表示部とは間隙部を有してその周囲を囲む遮光性
    の筒状部材と、前記スモークパネル前方から直接不可視
    となる位置に配置され前記間隙部より前記筒状部材の内
    周部を照明して前記スモークパネルを通し視認させる照
    明手段とを設けた ことを特徴とする計器装置。
  2. 【請求項2】 前記計器の表示部は、各々専用の光源を
    備えると共にこれら各光源の点灯により前記発光表示像
    を形成する指針と表示板とからなり、前記照明手段が前
    記表示板を照明する光源と、この光源の発する照明光を
    前記間隙部を通じて前記筒状部材の内周部に導く導光体
    とからなることを特徴とする請求項1記載の計器装置。
  3. 【請求項3】 前記計器を複数備えてなり、これら複数
    の計器に対応して前記筒状部材と前記照明手段とを設け
    たことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の
    器装置。
  4. 【請求項4】 計器に設けられた表示部の発光表示像を
    スモークパネルを通して視認させる計器装置において、 前方に第1の開口部を有し前記表示部を含む前記計器を
    収納したメインケースと、前方に前記第1の開口部より
    も径大で前記スモークパネルにて覆われる第2の開口部
    を有し前記メインケースを所定間隔をもって収納するサ
    ブケースと、このサブケースもしくは前記メインケース
    の前記スモークパネル前方から直接不可視となる位置に
    配置され前記メインケースと前記サブケースで形成され
    る空間部の壁面を照明して前記スモークパネルを通し視
    認させる照明手段とを設けた ことを特徴とする計器装
    置。
  5. 【請求項5】 前記メインケースの第1の開口部にスモ
    ーク板を配置したことを特徴とする請求項4記載の計器
    装置。
  6. 【請求項6】 前記計器を収納してなる複数のメインケ
    ースを前記サブケースに収納してなることを特徴とする
    請求項4もしくは請求項5記載の計器装置。
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