JP3279155B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3279155B2
JP3279155B2 JP31438895A JP31438895A JP3279155B2 JP 3279155 B2 JP3279155 B2 JP 3279155B2 JP 31438895 A JP31438895 A JP 31438895A JP 31438895 A JP31438895 A JP 31438895A JP 3279155 B2 JP3279155 B2 JP 3279155B2
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙搬送路に対し
て常に安定した用紙吸着を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像形成装置がある。
このカラー画像形成装置には大別して単一ドラム型と多
段ドラム型(タンデム型)とがある。単一ドラム型は、
用紙の1頁に対して、減法混色の三原色であるY(イエ
ロー:黄色)トナー、M(マゼンタ:赤色染料)トナー
及びC(シアン:緑味のある青色)トナーの各色トナー
と、文字等の印字に専用されるBk(ブラック:黒)ト
ナーの合計4種類のトナーを重ねて転写するために各ト
ナー毎に個別に印字(画像形成)処理を行うから、用紙
1頁に対して印字工程が4回繰り返されることになり、
したがって印字処理に長時間を要する。これに対して、
タンデム型は、1工程で4種類のトナーを用紙に順次重
ねて転写するものと、一旦中間転写体に順次重ねて転写
した後、これを用紙に1度に再転写するものとがある。
いずれも単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理速度を
有している。このため、近年、内部装置が小型化され且
つ組装置化(ユニット化)されて比較的安価になったこ
ととも相俟って、様々のタンデム型構成のカラー画像形
成装置が実用化されている。
【0003】図6(a) に、タンデム型カラー画像形成装
置の一例を外観斜視図で示し、同図(b) に、その側断面
図を示す。このタンデム型カラー画像形成装置は、同図
(a)に示すように、装置本体1の前面(図の右方)に開
閉トレー2を備え、下部に用紙カセット3を着脱自在に
備えている。また、上蓋4には、その上面に排紙トレー
5が形成されており、そこには上部排紙口6から排出さ
れる画像形成済みの用紙が積載される。その上蓋4の前
部側方には電源スイッチ7、液晶表示装置8、複数の入
力キー9等が配設されている。
【0004】画像形成を行う場合は、同図(b) に示すよ
うに、装置本体1内の用紙カセット3に載置収容された
用紙Pを、給紙コロ11が、その上方に配置されている
待機部へ給送する。或は、サイズや質の異なる一枚乃至
数枚の用紙に画像形成するときなどには、開閉トレー2
を図の矢印Aで示す装置前方へ回動させて開成し、更に
その内側に折り畳まれていた補助トレー2bを図の矢印
Bで示すように装置前方へ回動させて開成して、その上
に用紙を載置し、給紙ローラ12で待機部へ給送するよ
うにする。待機部には、待機ロール対13が配設されて
いる。待機ロール対13は、用紙カセット3又は開閉ト
レー2から給送される用紙を一旦停止させた後、画像形
成タイミングに合わせて、図の破線で示す搬送路に沿っ
て画像形成部へと搬送を開始する。
【0005】画像形成部は、用紙を搬送するベルト14
が2個の回転ローラ15a及び15b間に張設され、こ
のベルト搬送面に対向して4個の画像形成ユニット16
(16−1、16−2、16−3、16−4)が配設さ
れて構成される。ベルト14は図の矢印C及びDで示す
反時計回り方向に循環して回転する。画像形成ユニット
16は、帯電器、露光ヘッド、現像ローラ、転写器、ク
リーナ等がユニットフレーム内に組み付けられて構成さ
れ、ベルト14の搬送方向へ直列多段式に並設されてい
る。これら画像形成ユニット組み付けの諸装置は、画像
形成ユニット16が図のように装置本体に装着されたと
き感光体ドラム17を中心に配置されるようになってい
る。この画像形成部の用紙搬送方向下流には、定着器1
8、排紙コロ19、後部排紙口21が設けられる。
【0006】上記搬送されてくる用紙は、画像形成部で
4個の感光体ドラム17から各色毎にトナー像を順次転
写され、定着部18でトナー像を定着され、排紙コロ1
9によって図の破線矢印Eで示すように後部排紙口21
から機外に排出される。または、不図示の切り換えレバ
ー等により排出路を上方に切り換えられ、排紙ローラ2
2により図の破線矢印Fで示すように、上蓋4上の排紙
トレー5に排出される。
【0007】ところで、印字(画像形成)画素(1ドッ
ト)の密度は通常の解像度のもので1インチ当たり30
0〜400ドット(1ミリメートル当たり12〜16ド
ット)であるが、4色の重ね合わせが1ドット程度でも
位置ずれを起こすと、画像にモアレ縞等の紋様が発生し
て画像の品質が大幅に低下する。したがって、ベルト1
4で搬送される用紙が4個の感光体ドラム17から各色
毎にトナー像を順次転写される間は、ベルト14上に確
実に保持されて安定した状態を保っている必要がある。
このための技術として、一般に図6(b) に示したベルト
14と類似構成のベルトの用紙搬送方向上流側に設けら
れる用紙押えローラを傾けて配設すると共に、用紙押え
ローラにバイアス電圧を印加するものが提案されている
(特開平7−199590の第1実施例を参照)。
【0008】図7(a) は、その方式を説明する模式図で
ある。同図(a) に示すように、この方式は、2個の回転
ローラ23及び24間に付勢ローラ25により張設され
て図の矢印E及びFで示す反時計回り方向に循環移動す
る絶縁性の搬送ベルト26を備え、搬送方向上流の回転
ローラ24に対し、用紙押えローラ32を、両ローラの
中心を結ぶ線(図の破線35)と水平線36とがなす角
度θが60〜80度の範囲で上流側に傾斜するような配
置で設け、用紙押えローラ32にバイアス電源37から
吸着バイアスを印加するようにしたものである。このよ
うにすると、搬送ベルト26への用紙押えローラ32と
回転ローラ24の電界形成点が近接し、用紙Pが搬送ベ
ルト26により良く吸着するというものである。そし
て、画像形成を行うときは、搬送ベルト26は、4個の
画像形成ユニットの各感光体ドラム27a、27b、2
7c、及び27dに夫々接して用紙Pを搬送する。感光
体ドラム27a、27b、27c、及び27dは、夫々
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びB
k(ブラック)のトナー像を担持する。用紙Pは、給紙
カセット等からなる用紙容器28から給紙ローラ29に
よって一枚毎に取り出され、待機ロール対31により画
像形成タイミングに合わせて画像形成部に給送され、用
紙押さえローラ32により搬送ベルト26側に吸着さ
れ、コロナ帯電器33a、33b、33c及び33dに
よって感光体ドラム27a、27b、27c及び27d
の各周面上に形成されているトナー像を紙面に順次転写
されて各色毎のトナー像を重ねられ、定着部34によっ
てトナー像を紙面に熱定着される構成となっている。
【0009】尚、同図(b) は、上記提案の第2実施例で
あり、黒一色印字を行うために、搬送ベルト26の上流
側の回転ローラ24を下方へ移動させ、下流側の回転ロ
ーラ23を上方へ移動させて搬送ベルト26全体を傾
け、搬送ベルト26(つまりこれに搬送される用紙P)
が、トナー像を担持する感光体ドラム27dのみに当接
するようにし、残る他の感光体ドラム27a、27b、
及び27cからは離隔するようにしたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成は、用紙押えローラが上流側回転ローラに対して上
流側に傾いているために、確かに搬送ベルトへの電界の
強化には寄与しているものの、他方では、用紙の剛性に
より搬送ベルトから離隔する方向に用紙を誘導する欠点
を有している。
【0011】図8(a),(b) は、図7(a),(b) に示した画
像形成部の上流側の構成を拡大して示したものである。
同図(a) に示すように、上述した回転ローラ24の中心
と用紙押さえローラ32の中心を結ぶ線(図の破線3
5)が水平線36に対して60度乃至80度の角度θを
もって用紙押さえローラ32が上流側に傾いて配設され
ている場合、これらローラの用紙挟持点(圧接点)から
画像形成部(図の左方)へ送り出される用紙の向く方向
は、回転ローラ24の中心と用紙押さえローラ32の中
心を結ぶ線(図の破線35)に対して直角な図の破線3
8で示す斜め左上方向である。したがって、折角バイア
ス電圧の作用位置を工夫して用紙を搬送ベルト26によ
り良く吸着させるように構成したものであるとしても、
一方で搬送ベルト上に用紙を送り出す方向が、上述した
破線38で示すように搬送ベルトから離隔する方向であ
るから、バイアス電圧の吸着力に抗して図の破線矢印3
9で示すように用紙が搬送ベルト26から浮き上がって
搬送される虞が多分にある。このように用紙が浮き上が
ったまま転写部に搬入されると吸着が不安定になって印
字位置がずれたり、用紙先端が各所に引っ掛かって用紙
ジャムを引き起こすという問題が発生する。このこと
は、同図(b) に示す黒一色印字のために搬送ベルト26
の上流側を下方、下流側を上方へ移動させた場合も同様
である。この場合は、黒トナー像の転写部までの搬送距
離が長いから、図の破線矢印39´で示すように浮き上
がった用紙は一層不安定な状態になってページによって
印字位置が不同となり、又、容易にジャムを発生させ
る。
【0012】このように搬送ベルトへの用紙の吸着が不
安定であるために、上述の構成では搬送ベルトに誘電体
ベルトを使用して用紙を強く吸着するようにしており、
さらに、この搬送ベルトの誘電性のために生じる環境変
動等による系の負荷変動に対して十分な転写性を得るべ
く転写器にはコロナ放電器を用いている。
【0013】しかしながら、コロナ放電器は比較的大き
な電流を必要とし、このため電源が大型化するという問
題を有している。特に処理速度を上げた場合はコロナ放
電によるオゾンの発生量が増加するため、これを除去す
る処理装置が必要となって、装置の一層の大型化とコス
トの増大を招くという問題を有している。さらに、この
構成は誘電体ベルトと用紙とが強く帯電することから、
その吸着力が強くなり過ぎ、したがって画像形成済みの
用紙を誘電体ベルトから引き離す際に用紙や誘電体ベル
トを強制的に除電するための特別な装置が必要となって
ますます装置の大型化と価格の上昇を招くという問題を
有している。
【0014】本発明の課題は、用紙の搬送状態が常に安
定しており、それでいて有害なオゾンを発生することな
く搬送ベルトの除電も容易であって全体として小型な画
像形成装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
画像形成装置の構成を述べる。先ず、請求項1記載の
明は、並設された複数の像担持体と、該複数の像担持体
上に個々に所定の色のトナー像を形成する複数のトナー
像形成手段と、外周面に転写材を吸着して前記複数の像
担持体の少なくとも一つの像担持体に前記転写材を接触
させるべく循環移動する搬送ベルトと、該搬送ベルトの
内側に前記複数の像担持体と対応させて転写部を構成す
べく配設され像担持体に接触中の転写材にトナー像を転
写するために所定極性の転写バイアス電圧が印加される
複数の転写手段と、前記複数の転写部の並設方向両端部
の転写部よりも外側に配設され前記搬送ベルトが掛け渡
される第1及び第2の回転ローラと、前記搬送ベルトを
介して前記第1の回転ローラを押圧すべく配設され転写
材を前記搬送ベルトとで挟持搬送するとともに転写材の
前記搬送ベルトへの吸着を補助する吸着補助ローラとを
備えた画像形成装置を前提とする。請求項1記載の発明
の画像形成装置において、前記吸着補助ローラは、該吸
着補助ローラの中心と前記第1回転ローラの中心とを結
ぶ線と、前記吸着補助ローラの前記搬送ベルトとの接触
部から前記搬送ベルトが前記第2回転ローラ方向へ向か
う線との交差角度を、90゜よりも小さな角度となるよ
うに、前記搬送ベルトを介して前記第1回転ローラを押
圧するように構成される。
【0016】そして、例えば請求項2記載のように、前
記吸着補助ローラに、吸着バイアス電圧を印加する吸着
バイアス電圧印加手段を更に備えて構成してもよい。前
記吸着バイアス電圧印加手段は、例えば請求項3記載の
ように、前記転写バイアス電圧と同極性の電圧を前記吸
着補助ローラに印加するように構成する。また、例えば
請求項4記載のように、前記第2回転ローラに最も近い
像担持体に対応するトナー像形成手段は、前記像担持体
に黒色トナー像を形成し、他の像担持体に対応するトナ
ー像形成手段は有彩色トナー像を形成するように構成す
る。そして、前記第1及び第2の回転ローラは、例えば
請求項5記載のように、前記転写材が前記第1回転ロー
ラ側から前記第2回転ローラ側へ搬送される間に前記転
写材にトナー像が転写されるように前記搬送ベルトを移
動させるべく回転するように構成する。
【0017】次に、請求項6記載の発明は、並設された
複数の像担持体と、該複数の像担持体上に個々に所定の
色のトナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、外
周面に転写材を吸着して前記複数の像担持体の少なくと
も一つの像担持体に前記転写材を接触させるべく循環移
動する搬送ベルトと、該搬送ベルトの内側に前記複数の
像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設され像担
持体に接触中の転写材にトナー像を転写するために所定
極性の転写バイアス電圧が印加される複数の転写手段
と、前記複数の転写部の並設方向両端部の転写部よりも
外側に配設され前記搬送ベルトが掛け渡される第1及び
第2の回転ローラと、前記搬送ベルトを介して前記第1
の回転ローラを常時押圧すべく配設され転写材を前記搬
送ベルトとで挟持搬送するとともに転写材の前記搬送ベ
ルトへの吸着を補助する吸着補助ローラとを備えた画像
形成装置を前提とする。
【0018】請求項6記載の発明の画像形成装置におい
て、前記第2回転ローラに最も近い像担持体に対しては
転写材を常時同一姿勢で接触させるべく前記搬送ベルト
を転写可能位置に保持し、他の像担持体に対しては前記
搬送ベルトを転写可能位置あるいは転写材を非接触とす
べく像担持体から離隔させた転写不能位置とに移動させ
るベルト移動手段と、該ベルト移動手段を選択的に移動
制御する制御手段と、を備え、前記吸着補助ローラは、
該吸着補助ローラの中心と前記第1回転ローラの中心と
を結ぶ線と、前記吸着補助ローラの前記搬送ベルトとの
接触部から前記搬送ベルトが前記第2回転ローラ方向へ
向かう線との交差角度を、前記制御手段による前記ベル
ト移動手段の移動制御に拘らず90゜を超えない角度と
なるように、前記搬送ベルトを介して前記第1回転ロー
ラを押圧するとともに前記ベルト移動手段の移動範囲を
設定するように構成される。
【0019】そして、例えば請求項7記載のように、前
記吸着補助ローラに、吸着バイアス電圧を印加する吸着
バイアス電圧印加手段を更に備えて構成してもよい。前
記吸着バイアス電圧印加手段は、例えば請求項8記載の
ように、前記転写バイアス電圧と同極性の電圧を前記吸
着補助ローラに印加するように構成する。また、前記吸
着バイアス電圧印加手段は、例えば請求項9記載のよう
に、前記吸着補助ローラへの吸着バイアス電圧の印加
を、前記制御手段による前記ベルト移動手段の転写不能
位置への移動制御に応じて行うようにする。 また、いず
れの場合も、例えば請求項10記載のように、前記第2
回転ローラにもっとも近い像担持体に対応するトナー像
形成手段は、前記像担持体に黒色トナー像を形成し、他
の像担持体に対応するトナー像形成手段は有彩色トナー
像を形成するように構成する。また、前記第1及び第2
の回転ローラは、例えば請求項11記載のように、前記
転写材が前記第1回転ローラ側から前記第2回転ローラ
側へ搬送される間に前記転写材にトナー像が転写される
ように前記搬送ベルトを移動させるべく回転するように
構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おける画像形成装置の主要部(画像形成部)の断面図で
あり、フルカラー印字(記録)を行う場合の状態を示し
ている。同図(b)は、その用紙搬入部の拡大図である。
【0021】図(a) に示すように、画像形成部は、同図
の一点鎖線で示す直列多段式に並設された詳しくは後述
する4個の感光体ドラム(像担持体)41a、41b、
41c及び42を備えている。これらの感光体ドラム4
1a、41b、41c及び42は、金属ローラの表面を
一様に覆った例えばOPCのような有機光導体、あるい
は、Seやa−Siのような無機光導電体で構成され
る。感光体ドラム41(41a、41b、41c)及び
42は、それぞれ個々にその周表面に静電潜像に従って
現像された所定の色トナー像を担持して回転する。
【0022】これらの感光体ドラム41及び42に対向
して、これら感光体ドラム41及び42の図の矢印Hで
示す並設方向に循環移動する搬送転写ベルト43が配設
される。搬送転写ベルト43は、フッ素樹脂(テトラフ
ルオロエチレン共重合体(ETFE))にカーボンブラ
ックを添加して抵抗調整することにより、1011〜10
14Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さ150μmのフ
ィルム状部材で構成される。この搬送転写ベルト43
は、水平方向に偏平なループ状に配置され、上循環部の
外周面に用紙(転写材)を吸着して上記感光体ドラム4
1a、41b、41c及び42の少なくとも一つの感光
体ドラム42又はこの感光体42と他の感光体ドラム4
1a、41b及び41cに用紙を接触させるべく循環移
動する。これにより、用紙は搬送転写ベルト43により
転写位置まで搬送され、感光体ドラム41及び42上の
トナー像を転写される。尚、この搬送転写ベルト43の
体積固有抵抗が1011Ω・cmよりも低いと、用紙Pが搬
送転写ベルト43に静電吸着しにくくなる。これは電荷
が搬送転写ベルト43の背面にとどまり切らないためと
考えられる。
【0023】この搬送転写ベルト43の内側に当接し、
4個の感光体ドラム41a、41b、41c及び42と
対応して転写ブラシ44(44a、44b、44c、4
4d)が並設される。これら転写ブラシ44(転写手
段)は、導電性のレーヨン、ナイロン、又はアクリル等
を繊維素材としてパイル状に織った織物を、ブラシ状に
形成して金属又はプラスチックの基体に取り付けて構成
される。これら転写ブラシ44には、特には図示しない
が、正極性の定電流を出力する転写用電源が接続されて
いる。この転写ブラシ44に流す電流は搬送転写ベルト
43の送り速度や幅により異なるが通常数μAで十分で
あることが実験上において判明している。これら転写ブ
ラシ44は、感光体ドラム41及び42と対向し、これ
ら感光体ドラムとにより搬送転写ベルト43を挟み込む
ように配置されてここに転写部を形成している。これら
転写ブラシ44から上述した正極性の電荷が搬送転写ベ
ルト43を介して用紙に印加され、この電荷による電界
により、感光体ドラム41(41a、41b、41c)
又は42に接触中の用紙に、感光体ドラム上の負極性の
トナー像が転写される。
【0024】このように、搬送転写ベルト43に半導電
性の抵抗を持たせ、転写用帯電器を搬送転写ベルトへ接
触型の転写ブラシ44として構成したことにより、高湿
時において転写ブラシ44の基体とアース間の抵抗が低
下しても、転写負荷抵抗がそれ以下となるので、転写電
流が用紙方向へ流れ、したがって、このような場合でも
転写電界が充分に得られるようになっている。即ち、こ
の画像形成装置は、乾燥状態から高湿度状態まで全ての
環境下で使用可能となっている。
【0025】転写ブラシ44の近傍下流には、除電ブラ
シ45(45a、45b、45c、45d)が配設され
る。除電ブラシ45は、転写部で搬送転写ベルト43に
付与された電荷を除電する。これにより下流の転写部又
は次の印字モードにおける最初の転写部の転写電位を安
定化させる。
【0026】これら転写部の並設方向両端部のこれら転
写部よりも夫々外側において、搬送転写ベルト43の扁
平な両端を掛け渡されて(内側より保持して)、搬送転
写ベルト43を駆動するための従動回転ローラ46(第
1の回転ロール)が搬送方向上流側(図の右側)に配設
され、また、駆動回転ローラ47(第2の回転ロール)
が搬送方向下流側に配設される。これら従動回転ローラ
46及び駆動回転ローラ47は、支軸46−1及び47
−1(ローラ支持手段)によって装置本体のフレーム5
2に対して夫々位置固定されている。これら従動回転ロ
ーラ46及び駆動回転ローラ47は、夫々図の反時計回
り方向に回転する。これにより、上述した搬送転写ベル
ト43が循環移動して用紙P(転写材)が従動回転ロー
ラ46(第1の回転ロール)側から駆動回転ローラ47
(第2の回転ロール)側へ搬送される間にトナー像を転
写される。
【0027】また、搬送転写ベルト43の下循環部の内
周側に当接して、テンションローラ48(ベルトテンシ
ョン手段)が駆動回転ローラ47寄りに配置される。こ
のテンションローラ48は、鍵型のアーム49の先端に
回転自在に設けられ、アーム49は、その後端を支点5
1によって装置本体のフレーム52に回動自在に支持さ
れている。アーム49の中央部と装置本体のフレーム5
2間に引きバネ53が係合しており、引きバネ53は、
アーム49を図の下方向に付勢している。これによりテ
ンションローラ48は搬送転写ベルト43の下循環部を
常時下方に引き下げるように(外側に押出すべく)付勢
して支持している。これによって、搬送転写ベルト43
の撓みを吸収し、搬送転写ベルト43全体を所定の張力
で従動回転ローラ46と駆動回転ローラ47間に張設し
ている。
【0028】そして、搬送転写ベルト43の上循環部と
下循環部の間に位置し搬送方向に平行に延在して可動ア
ーム55(揺動部材)が配設される。可動アーム55
は、一方の端部に固定支持ローラ56を備え、他方の端
部には可動支持ローラ57を備えている。
【0029】固定支持ローラ56は、支軸59により装
置本体のフレーム52に回転自在に位置固定されてい
る。この固定支持ローラ56は、駆動回転ローラ47
(第2回転ローラ)に最も近い転写ブラシ44d(転写
手段)の従動回転ローラ46(第1回転ローラ)寄り近
傍に設けられている。この固定支持ローラ56は、駆動
回転ローラ47に最も近い感光体ドラム42(像担持
体)と搬送転写ベルト43を常時接触させるべく搬送転
写ベルト43の内周面に当接し、これにより、感光体ド
ラム42に対して用紙(転写材)を常時同一姿勢で接触
させるべく搬送転写ベルト43を転写可能位置に保持し
ている。
【0030】可動アーム55は、その自由端側に上述の
可動支持ローラ57を備えており、可動支持ローラ57
は、従動回転ローラ46(第1回転ローラ)に最も近い
転写ブラシ44a(転写手段)と従動回転ローラ46と
の間の位置で搬送転写ベルト43の内周面に当接して搬
送転写ベルト43を支持している。
【0031】可動アーム55は、可動支持ローラ57側
端部が支軸59を中心にして図の両方向矢印Jに示すよ
うに上下方向(搬送転写ベルト43面に交差する方向)
に回動(揺動)し、可動支持ローラ57を介して搬送転
写ベルト43を移動させる。これら可動アーム55、固
定支持ローラ56、及び可動支持ローラ57によってベ
ルト移動手段が構成されている。また、可動アーム55
には、上述した4個の転写ブラシ44のうち転写ブラシ
44dを除いた他の3個の転写ブラシ44a、44b及
び44cが一体的に取り付けられており、可動アーム5
5の揺動に伴ない上記移動する搬送転写ベルト43に対
応して同方向に同距離だけ移動する。
【0032】上記可動アーム55の下部にはカム係合部
61が側方に突設して形成されており、このカム係合部
61に対し、カム63(制御手段)が滑動自在に当接し
ている。カム63は、支点62を中心にして正逆両方向
に90度回動し、可動アーム55を選択的に移動制御し
て可動アーム55の位置決めを行う。
【0033】同図(a),(b) は、カム63が反時計回り方
向へ90度回動したときの状態を示している。このとき
カム63のカム係合部61への当接点は支点62から最
も遠い点となっており、可動アーム55はカム63に押
し上げられて上方向に回動し、上位置に定位している。
これによって、可動アーム55は、カム63による移動
制御により、可動支持ローラ57を介して、常時転写可
能位置にある感光体ドラム42以外の他の感光体ドラム
41に対して、搬送転写ベルト43を転写可能位置に移
動させている。
【0034】このような搬送転写ベルト43の移動にお
いて、図1(b) に示すように、搬送転写ベルト43の従
動回転ローラ46と可動支持ローラ57間の用紙導入部
43´がやや左上向きに傾斜し、可動支持ローラ57と
固定支持ローラ56間の画像形成部が、固定支持ローラ
56と駆動回転ローラ47間同様に水平状態に位置移動
するのみで、従動回転ローラ46の位置は不動である。
そして、この従動回転ローラ46に対向し、従動回転ロ
ーラ46を押圧する押えローラ54(吸着補助ローラ)
が配設される。上記の従動回転ローラ46は、金属ロー
ラで構成されており、一方、押えローラ54は、導電性
のゴムロールで構成されている。
【0035】この押えローラ54は、従動回転ローラ4
6の中心と押えローラ54の中心を結ぶ線58(図の一
点鎖線)が搬送転写ベルト43の用紙導入部43´の搬
送面に対し90度よりも小さな角度δを形成するように
下流側に傾けて配設される。このように、押えローラ5
4は、用紙導入部43´に対し用紙を押え込む方向に傾
いて配設されているから、この押えローラ54と搬送転
写ベルト43とで挟持されて画像形成部に搬入される用
紙は、先端が搬送転写ベルト43に食い込む方向に押出
され、搬送転写ベルト43に良く密着する。尚、押えロ
ーラ54には、詳しくは後述するバイアス電圧が印加さ
れる。押えローラ54は、このバイアス電圧と上記の用
紙押え込みとによって用紙の搬送転写ベルト43への吸
着を補助しながら搬送転写ベルト43と協調して用紙を
搬送する。
【0036】図2は、このような画像形成部を内部に備
えた画像形成装置(タンデム型カラー画像形成装置)の
側断面図である。この画像形成装置70の外観は、図6
(a)に示したものとほぼ同様であり、装置前面(図の右
方)に開閉トレー72を備え、下部に用紙カセット73
を着脱自在に備えている。また、装置の上蓋74には、
その上面に排紙トレー75が形成されており、そこには
上部排紙口76から排出される画像形成済みの用紙が積
載される。上蓋74の前部側方には図には示していない
が、電源スイッチ、表示装置、複数の入力キー等が配設
されている。
【0037】画像形成装置の内部は、同図に示すよう
に、略中央に、上述した画像形成部、すなわち、4個の
感光体ドラム41(41a、41b、41c)及び4
2、これと対向する搬送転写ベルト43、これを保持し
て駆動する従動回転ローラ46、駆動回転ローラ47、
搬送転写ベルト43の裏面から感光体ドラム41及び4
2と対向配置された転写ブラシ44、カム63によって
前方部が上下に揺動する可動アーム55等が配設されて
いる。そして、4個の感光体ドラム41及び42を夫々
囲み込むようにして詳しくは後述する4個の画像形成ユ
ニット77(77a、77b、77c、77d)内の諸
装置が配置される。
【0038】画像形成部の用紙搬送方向上流側(図の右
方)には、待機ロール対81、用紙検出センサ82が配
設され、それより上流は横(装置前方)と下に分岐し
て、横方向には給紙ローラ83、捌き部材84、及び上
述の開閉トレー72が配設されている。また、下方には
2枚のガイド板から形成される搬送路85が配設され、
その上流に、上述の用紙カセット73が多枚数の用紙P
を収容してその給紙端を覗かせている。給紙端には上方
に給紙コロ86が配設されている。そして、画像形成部
の用紙搬送方向下流には、定着器87、排紙コロ88、
切り換えレバー89が設けられる。定着器87は、断熱
性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、発熱ローラ、
周面清掃器、オイル塗布ローラ、サーミスタ等から構成
され、用紙上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させ
る。切り換えレバー89は、同図に示すように下の位置
にあるときは用紙を上方の排出路91へ案内し、上に回
動しているときは用紙を装置後面に開口する排紙口92
へ案内する。上記の排出路91の下流は排紙ロール対9
3を介して上部排紙口76に連絡する。
【0039】上記の画像形成部と給紙カセット73の間
にクリーナボトル94が着脱自在に配設される。この、
クリーナボトル94の上部にはブレードスクレーパ95
が取り付けられて、その先端が搬送転写ベルト43の下
循環部の表面に当接している。ブレードスクレーパ95
は、搬送転写ベルト43の表面に残留するトナーを掻き
取って搬送転写ベルト43を清掃し、掻き取った不要の
トナーをクリーナボトル94に貯留する。
【0040】図3は、上記画像形成ユニット77(77
a、77b、77c、77d)の拡大図である。画像形
成ユニット77(77a、77b、77c、77d)
は、内部に収容するトナーの色が異なるだけで、いずれ
も同一の構成である。同図には、1個の現像ユニット7
7の全容を示し、その他は一部を省略して示している。
同図に示すように、画像形成ユニット77は、クリーナ
101、帯電器102、現像器103からなる。現像器
103(トナー像形成手段)は容器を形成しており、そ
の下部開口に現像ローラ104を回転可能に保持し、内
部にはトナー105を収容している。尚、図1(a) 及び
図2に示す駆動回転ローラ47(第2の回転ローラ)に
最も近い感光体ドラム42(像担持体)に対応する画像
形成ユニット77dの現像器103には黒トナーが収容
され、他の感光体ドラム41に対応する画像形成ユニッ
ト77a、77b、及び77cには、Y(イエロー)、
M(マゼンタ)及びC(シアン)の色トナーが夫々収容
されている。
【0041】これら現像器103の内部下方にはトナー
攪拌部材106が配設され、このトナー攪拌部材106
は、図の二点鎖線で示すように回転して、トナー105
を攪拌しながら下方の供給ローラ107へトナーを送り
込むようになっている。供給ローラ107は、スポンジ
部材からなり、現像ローラ104に圧接し、攪拌部材1
06から送られるトナー105を擦り付けるようにして
現像ローラ104周面に供給する。現像ローラ104の
回転方向周面には板バネ状のドクターブレード108が
当接しており、トナーに摩擦電荷を与えて現像ローラ1
04への付着性を増強すると共に、付着するトナー層を
一定の厚さに抑制する。
【0042】上述の画像形成ユニット77に組み込まれ
ている諸装置は、夫々不図示のギア又は電極を備えてお
り、装置本体に装着されることにより装置本体の駆動機
構及び電源電極に係合して駆動される。
【0043】上記帯電器102と現像ローラ104との
間には、図2に示した上蓋74に固設された露光ヘッド
109が、上蓋74の閉成に伴って図3の二点鎖線20
1で示すように円弧状の軌跡を描いて降下して画像形成
位置に定位する。上蓋74を開成して露光ヘッド109
を引き上げると、画像形成ユニット77(77a、77
b、77c、77d)を、図の二点鎖線202で示す斜
め右上に傾斜する直線方向に夫々単独に機外へ取り出す
ことができる。このように画像形成ユニット77を取り
出したとき保護蓋203が時計回り方向に回動して感光
体ドラム42を覆ってこれを保護するようになってい
る。
【0044】続いて上記構成の本実施の形態における画
像形成装置の画像形成処理の動作を、上述した図1乃至
図3を再び参照しながら説明する。先ず、画像形成装置
70(図2参照)に電源が投入され、用紙枚数やその他
の指定がキー入力され、さらにフルカラーの印字(画像
形成)が指定されると、不図示の駆動機構によりカム6
3が駆動されて反時計回り方向に90度回動し、これに
より可動アーム55が上方に回動し、これにより可動支
持ローラ57が上方に移動して、搬送転写ベルト43
を、4個全ての感光体ドラム41(41a、41b、4
1c)及び42に当接させる(図1(a) 参照)。
【0045】続いて、給紙コロ86が用紙カセット73
に載置収容されている用紙Pを搬送路85を介して待機
ロール対81へ給送する。又は、給紙ローラ83が開閉
トレー72に載置された用紙を待機ロール対81へ給送
する。この給送されてくる用紙Pを用紙検出センサ82
が検知する。待機ロール対81は回転を停止し、用紙P
の先端を挟持部に当接させて待機させる。
【0046】駆動回転ローラ47が反時計回り方向に回
転を開始し、従動回転ローラ46が従動して同じく反時
計回り方向に回転を開始する。これにより搬送転写ベル
ト43は、上循環部が4個の感光体ドラム42及び41
に当接して図1(a) 及び図3の矢印Hで示す右から左方
向へ移動する方向へ、全体が循環移動する。
【0047】これと共に、画像形成ユニット77a、7
7b、77c及び77dが、印字タイミングに合わせて
順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム41a、
41b、41c及び42が、順次時計回り方向に回転駆
動される。そして、夫々の画像形成ユニット77(図3
参照)に対応する露光ヘッド109が順次駆動される。
この駆動により、帯電ブラシ102は感光体ドラム41
及び42の周面に一様な電荷を付与し、露光ヘッド10
9は、その感光体ドラム周面に画像信号に応じて露光を
行って感光体ドラム周面上に静電潜像を形成する。現像
ローラ104は、静電潜像の低電位部にトナー105を
転移させて感光体ドラム周面上にトナー像を形成(現
像)する。
【0048】最上流の感光体ドラム41a周面上のトナ
ー像の先端が、搬送転写ベルト43との対向点に回転搬
送されてくるタイミングで、その対向点に用紙Pの印字
開始位置が一致するように、待機ロール対81が回転を
開始して用紙Pを画像形成部の用紙搬入口へ給送する。
押えローラ54と従動回転ローラ46は、給送された用
紙Pを搬送転写ベルト43と共に挟持し、押えローラ5
4は、その下流側への角度δの傾斜配置により用紙Pの
先端を搬送転写ベルト43に押し込むように押圧しなが
ら用紙Pを搬送する。用紙Pの先端は、従動回転ローラ
46と押えローラ54による挟持により逐次送り出され
てその挟持部を離れた後も、搬送転写ベルト43に安定
して吸着されて感光体ドラム41aと転写ブラシ44a
とで形成される最上流の転写部まで搬送される。尚、こ
のとき、従動回転ロール46と可動支持ロール57間に
張架される搬送転写ベルト43(用紙導入部43´)が
水平線となす角度はおよそ15°であり、用紙Pの転写
部への進入は障害もなく確実に搬送転写ベルト43に沿
って行われる。また、この後は転写ベルト43と用紙と
の間で転写部の電界による静電吸着が生じるため以降は
搬送転写ベルト43に沿って順次次の転写部へ送られ
る。
【0049】このように搬送されながら用紙Pは、各転
写ブラシ44a、44b、44c及び44dからの電圧
印加により各感光体ドラム41及び42との間に形成さ
れる電界によって、各感光体ドラム41及び42のトナ
ー像を紙面上に順次転写される。
【0050】4色のトナー像を転写された用紙Pは、分
離爪205(図2参照)によって搬送転写ベルト43か
ら分離され、定着器87に搬入される。用紙Pは、定着
器87で上記トナー像を熱定着された後、排紙コロ88
によって、後部排紙口92からトナー像を上にして、又
は上部排紙口76からトナー像を下にして機外に排出さ
れる。
【0051】次に、黒印字(黒一色の画像形成処理)に
ついて説明する。図4(a) は、黒印字を行う場合の画像
形成部の状態を示す図であり、同図(b)は、その用紙搬
入部の拡大図である。上記の図4(a) は、カム63が図
1(a) の位置から時計回り方向へ90度回動した状態を
示している。このときカム63のカム係合部61への当
接点は支点62から最も近い点となっており、可動アー
ム55は下方に回動して下位置に定位している。これに
よって、可動アーム55は、カム63による移動制御に
より、感光体ドラム42のみを除き、他の感光体ドラム
41(41a、41b、41c)に対して搬送ベルト4
3を転写不能位置に移動させる。すなわち上記可動アー
ム55の回動により、可動支持ローラ57は、図の矢印
Kで示すように下方に移動し、搬送ベルト43が固定支
持ローラ56と駆動回転ローラ46とで直接支持される
ように、搬送ベルト43下面との間に間隙Mを形成して
搬送ベルト43から離隔する。尚、この場合も従動回転
ローラ46の位置は不動である。
【0052】このように、搬送ベルト43は、一方では
駆動回転ローラ47と固定支持ローラ56間でフルカラ
ー印字の場合と全く同じ状態で感光体ドラム42との当
接状態を維持し、他方では固定支持ローラ56と従動回
転ローラ46間で、残る他の感光体ドラム41(41
a、41b、41c)との当接から離隔する。
【0053】続く給紙コロ86又は給紙ローラ83によ
る用紙Pの給送、用紙検出センサ82による用紙の検
知、待機ロール対81による用紙Pの待機、及び従動回
転ローラ46と駆動回転ローラ47による搬送ベルト4
3の循環移動は、上述したフルカラー印字の場合と同様
である。
【0054】そして、これと共に、画像形成ユニット7
7dが駆動され、他の画像形成ユニット77a、77b
及び77cは休止する。画像形成ユニット77dに対応
する感光体ドラム42の回転駆動、帯電ブラシ102に
よる感光体ドラム42への電荷付与、露光ヘッド109
による感光体ドラム周面への静電潜像の形成、及び現像
ローラ104による静電潜像のトナー像化は、上述した
フルカラー印字の場合と同様である。
【0055】感光体ドラム42周面上の黒トナー像の先
端が、搬送ベルト43との対向点に回転搬送されてくる
タイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始位置が一
致するように、待機ロール対81が回転を開始して用紙
Pを画像形成部の用紙搬入口へ給送する。
【0056】この場合も、押えローラ54と従動回転ロ
ーラ46は、給送された用紙Pを搬送転写ベルト43と
共に挟持し、押えローラ54は、その下流側へ90度を
超えない角度δで傾斜して用紙Pの先端を搬送転写ベル
ト43に押しつけるようにしながら用紙Pを搬送する。
【0057】これに続く、搬送ベルト43による用紙P
の搬送、転写ブラシ44dによる黒トナー像の紙面上へ
の転写、その後の分離爪205による用紙Pの搬送ベル
ト43からの分離、定着器87によるトナー像の熱定
着、排紙コロ88による後部排紙口92又は上部排紙口
76からの用紙Pの排出は、上述したフルカラー印字の
場合と同様である。
【0058】上記搬送ベルト43による用紙Pの搬送に
おいて、可動支持ローラ57が搬送ベルト43から離隔
していることにより、搬送ベルト43は、上記固定支持
ローラ56と従動回転ローラ46間で屈曲の無い平面を
形成する。これにより、用紙Pは、従動回転ローラ46
から固定支持ローラ56までの比較的長い距離を搬送ベ
ルト43上に安定して保持されて搬送される。
【0059】また、上述のごとく、フルカラー印字の場
合も黒印字の場合も、搬送ベルト43の固定支持ローラ
56と従動回転ローラ46間の部分が上下に揺動するの
みであり、黒印字を行う転写部に対する搬送ベルト43
の姿勢は、駆動回転ローラ47と固定支持ローラ56双
方の位置が不動であるため一定である。また、画像形成
部への用紙搬入口は、従動回転ローラ46と押えローラ
54の位置が不動であるため一定である。そして、画像
形成部から排出されて定着器87に搬入される用紙Pの
姿勢は、感光体ドラム42、駆動回転ローラ47及び固
定支持ローラ56の位置が不動であるため一定である。
【0060】このように、黒印字を行う転写部に対する
搬送ベルト43の姿勢が常に一定であるため、フルカラ
ー印字の場合も黒印字の場合も、黒トナーを印字する転
写部における転写タイミング、転写ブラシ44dの電圧
制御等を変更する必要がなく、いずれの場合も同一の制
御方法で処理を行うことができる。また、用紙カセット
や待機ロール対等の用紙給送部に対する画像形成部の用
紙搬入口が常に一定であるため、フルカラー印字の場合
も黒印字の場合も、用紙カセットの位置や待機ロール対
の位置を、従来の如く上下に変動する用紙搬入口の位置
に対応して変動させる等の必要がなく、全体として簡単
な機構で構成できる。また、画像形成部から排出される
用紙Pの姿勢が常に一定であるため、フルカラー印字の
場合も黒印字の場合も、定着器へ搬送する案内路を用紙
の排出姿勢に対応して変化させる等の必要がなく、これ
によっても全体として簡単な機構で構成できる。
【0061】尚、上記実施の形態では、黒トナーの画像
形成ユニット77d、即ち黒トナー像を担持する感光体
ドラム42を、画像形成部の搬送路の最下流側に配置し
ているが、配置はこれに限ることなく、感光体ドラム4
2を搬送路の最上流側に配置し、これに応じて、固定支
持ローラ56を搬送路上流側に、可動支持ローラ57を
搬送路下流側に配置し、可動アーム55もこれらに応じ
て配置し、この可動アームを上述の実施の形態とは逆に
図の右側を固定支軸として左側を上下に揺動させるよう
に構成してもよい。
【0062】また、押えローラ54を位置固定ロールと
しているが、黒印字とフルカラー印字において搬送転写
ベルト43に対する傾斜角度を各々の印字モードに最適
な用紙送り方向となるように変えるようにしてもよい。
例えば黒印字のときは上述した実施の形態における場合
と同様の位置とし、フルカラー印字のときは、搬送転写
ベルトの用紙導入部がやや斜め上向きとなるため搬送転
写ベルトに対するくい込み角度をやや浅くするようにし
てもよい。
【0063】ところで、搬送転写ベルト43は、用紙P
に働く僅かの負荷変動等に対してこれらから影響を受け
ないように、用紙Pを静電気的に十分吸着して搬送しな
ければならない。このように用紙Pを搬送転写ベルト4
3に静電吸着し得る搬送転写ベルト43の体積固有抵抗
として、本実施の形態では前述したように1011Ω・cm
以上の抵抗性向を持たせている。そして、用紙Pが搬送
転写ベルト43に吸着されやすいように、押えローラ5
4を下流側に傾けた姿勢で配設するようにしている。
【0064】フルカラー印字では、用紙Pが最初に搬送
されるY(イエロー)の転写部までは搬送距離が短いか
ら搬送姿勢に外力が加わって用紙Pの搬送姿勢が崩れる
虞がないこと、及びここで転写用の電荷を受けて、用紙
Pは搬送転写ベルト43に十分吸着することにより、そ
もそも用紙Pの搬送転写ベルト43への吸着は最初のY
(イエロー)の転写部まで正しく搬送できればよい。し
たがって、フルカラー印字の場合は上述した押えローラ
54による用紙を搬送転写ベルト面へ押し付て吸着を助
成する姿勢誘導を行いさえすれば、それ以上特に用紙の
搬送姿勢を制御する必要はない。
【0065】しかし、本実施の形態では、黒印字も行う
ように2通りの印字モードを有しいる。黒印字の場合、
図4(a),(b) に示すように、用紙Pが押えローラ54と
従動回転ローラ46による搬入部から黒トナー像の形成
を実行する転写部までは、比較的長い距離を搬送される
から用紙Pの搬送姿勢が不安定になる虞がないとはいい
難い。本実施の形態では、この黒印字の場合、さらに押
えローラ54に、吸着バイアス電圧をかけて用紙を搬送
転写ベルトに積極的に静電吸着させるようにする。
【0066】図5は、そのような、用紙に積極的に静電
吸着させる用紙搬入部の構成を模式的に示す図である。
同図には図1乃至図4に示した構成と同一の部分には図
1乃至図4と同一の番号を付与して示している。同図に
示す従動回転ローラ46は、接地した金属ローラからな
り、一方、押えローラ54は、カーボンブラックにより
抵抗調整されたゴムローラからなる。この押えローラ5
4には、例えば、軸とローラ表面に500Vの電圧を印
加したとき106 Ωの抵抗を示すCRゴムを使用する。
この押えローラ54に、転写ブラシ44(図1(a) の4
4a、44b、44c及び44d参照)に印加する電圧
Vtと同極性である正極性の電圧として例えば+2.0
KVの電圧をバイアス電源206から印加する。これに
よって、用紙Pを搬送転写ベルト43に積極的に静電吸
着することが出来る。そして、比較的長い搬送路の下流
側にある黒印字の転写部まで位置ずれを起こすことなく
用紙Pを搬送することができる。
【0067】ここで押えローラ54に印加するバイアス
電圧の極性を、転写ブラシ44に印加する電圧の極性と
同じ極性としている理由を説明する。用紙Pの先端部が
最初の転写位置(感光体ドラム41aと転写ブラシ44
aとの対向点)に到達した段階で、用紙Pが押えローラ
54と従動回転ローラ46に挟持された状態を考えたと
き、通常環境あるいは低湿環境においては用紙Pは十分
大きな抵抗を持っている。しかし、湿度が高くなった状
態では吸湿により抵抗が低下するから、加わる電界が大
きくなると電流を流す様になる。従って、押えローラ5
4に印加するバイアス電圧を、もし転写ブラシ44と逆
極性の電圧とした場合には、転写位置から押えローラに
よる吸着位置までの電位差の絶対値は、それぞれに印加
した電圧の絶対値の和となるため、転写用電源で転写ブ
ラシ44に流した電流が用紙Pを通してバイアス電源側
へ流失してしまい、転写に必要な電界が形成されず、こ
のため感光体ドラム上に形成されているトナー像を用紙
に転写することが出来なくなるという問題が発生する。
【0068】これを防止するために、本実施の形態にお
いては、押えローラ54に印加するバイアス電圧を転写
ブラシ44に印加する転写電圧と同極性としている。さ
らに好ましくは、バイアス電圧を転写用電源の電圧Vt
とほぼ同電圧とすれば、電位差が生じることはなく、従
って電流の流失、漏洩等は生じない。従って、上述した
ように用紙の搬送姿勢にずれを生ずることなく吸着搬送
して十分な転写が得られることになる。
【0069】このように、搬送転写ベルトに1011〜1
14Ω・cmの体積固有抵抗を持たせるとともに、転写材
(用紙)吸着手段として、接地された導電性ローラ(駆
動回転ローラ)と、電圧を印加された導電性ローラ(押
えローラ)との一対のローラで構成し、搬送転写ベルト
の転写材吸着面側に転写ブラシと同極性の電圧を印加す
ることにより、転写材の吸着搬送を、小さな電源と簡単
な構成で実現出来る様になり、またオゾンの発生もな
く、乾燥から高湿まで環境の変化に対しても十分な転写
が得られるようになる。
【0070】そして、フルカラー印字に際しては、前述
したごとく、吸着をとくに助成する必要がないから、図
5に示すように、押えローラ54とバイアス電源206
間にスイッチ207を設けて、このスイッチ207の入
力端を図の両方向矢印Qに示すようにバイアス電源20
6と接地とに切り換えるように構成し、フルカラー印字
のときはスイッチ207を接地に切り換え、黒印字のと
きのみバイアス電源206側に切り換えるようにする。
このようにすれば、常時バイアス電圧を印加する構成と
は異なり、電源の負荷が増大することもなく、省電力型
で常に安定した用紙吸着を行う搬送機構を構築すること
ができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送転写ベルトに対して押えローラがなす角度を用紙が
ベルトに食い込む方向に設定したので、黒印字のときも
フルカラー印字のときも必ず搬送転写ベルトに沿って用
紙が搬送され、したがって、用紙の搬送姿勢が常に安定
して良好な画像が得られると共に用紙ジャム等の不具合
の発生頻度が低減して画像形成の作業能率が向上する。
また、搬送転写ベルトに1011〜1014Ω・cmの体積固
有抵抗を持たせると共に用紙搬入部における用紙吸着に
転写ブラシと同極性の電圧を印加するので、転写電流が
用紙を介してバイアス電源側に流失することがなく、こ
のため、小電流で転写が容易となり、したがって、小型
でオゾン発生のない環境保全に適合した記録装置を実現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態における画像形成装置の主
要部(画像形成部)の側面図でありフルカラー印字(記
録)を行う場合の図、(b) は用紙搬入部の状態を示す拡
大図である。
【図2】図1の画像形成部を内部に備えた画像形成装置
(タンデム型カラー画像形成装置)の側断面図である。
【図3】図2の画像形成ユニットの拡大図である。
【図4】(a),(b) は図1の画像形成部の黒印字を行う場
合の状態を示す図である。
【図5】図1の画像形成部における用紙に積極的に静電
吸着させる用紙搬入部の更なる構成の例を示す図であ
る。
【図6】(a) はタンデム型カラー画像形成装置の一例を
示す外観斜視図、(b) はその側断面図である。
【図7】(a),(b) は従来のタンデム型の画像形成部の構
成を模式的に示す図である。
【図8】(a),(b) は従来のタンデム型画像形成部の押え
ローラの構成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 タンデム型カラー画像形成装置 2 開閉トレー 2b 補助トレー 3 用紙カセット 4 上蓋 5 排紙トレー 6 上部排紙口 7 電源スイッチ 8 液晶表示装置 9 入力キー P 用紙 11 給紙コロ 12 給紙ローラ 13 待機ロール対 14 搬送ベルト 15a、15b 回転ローラ 16(16−1、16−2、16−3、16−4) 現
像ユニット 17 感光体ドラム 18 定着器 19 排紙コロ 21 後部排紙口 22 排紙ローラ 23、24 回転ローラ 25 付勢ローラ 26 搬送ベルト 27a、27b、27c、27d 感光体ドラム 28 容器 29 給紙ローラ 31 待機ロール対 32 用紙押さえローラ 33a、33b、33c、33d コロナ帯電器 34 定着部 35 ローラの中心を結ぶ線 36 水平線 37 バイアス電源 38 ローラの中心を結ぶ線に直角な線 39 用紙方向 41a、41b、41c、42 感光体ドラム(像担持
体) 43 搬送転写ベルト 43´ 搬送転写ベルトの用紙導入部 44(44a、44b、44c、44d) 転写ブラシ 45(45a、45b、45c、45d) 除電ブラシ 46 従動回転ローラ(第1の回転ローラ) 47 駆動回転ローラ(第2の回転ローラ) 48 テンションローラ 49 鍵型のアーム 51 支点 52 本体装置のフレーム 53 引きバネ 54 押えローラ 55 可動アーム(揺動部材) 56 固定支持ローラ 57 可動支持ローラ 58 ローラの中心線 59 支軸 61 カム係合部 62 支点 63 カム 70 画像形成装置 72 開閉トレー 73 用紙カセット 74 上蓋 75 排紙トレー 76 上部排紙口 77(77a、77b、77c、77d) 画像形成ユ
ニット 81 待機ロール対 82 用紙検出センサ 83 給紙ローラ 84 捌き部材 85 搬送路 86 給紙コロ 87 定着器 88 排紙コロ 89 切り換えレバー 91 排出路 92 後部排紙口 93 排紙ロール対 94 クリーナボトル 95 ブレードスクレーパ 101 クリーナ 102 帯電器 103 現像器 103 現像器 104 現像ローラ 105 トナー 106 トナー攪拌部材 107 供給ローラ 108 ドクターブレード 109 露光ヘッド 203 保護蓋 205 分離爪 206 バイアス電源 207 スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 安部 哲也 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−328395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された複数の像担持体と、該複数の
    像担持体上に個々に所定の色のトナー像を形成する複数
    のトナー像形成手段と、外周面に転写材を吸着して前記
    複数の像担持体の少なくとも一つの像担持体に前記転写
    材を接触させるべく循環移動する搬送ベルトと、該搬送
    ベルトの内側に前記複数の像担持体と対応させて転写部
    を構成すべく配設され像担持体に接触中の転写材にトナ
    ー像を転写するために所定極性の転写バイアス電圧が印
    加される複数の転写手段と、前記複数の転写部の並設方
    向両端部の転写部よりも外側に配設され前記搬送ベルト
    が掛け渡される第1及び第2の回転ローラと、前記搬送
    ベルトを介して前記第1の回転ローラを押圧すべく配設
    され転写材を前記搬送ベルトとで挟持搬送するとともに
    転写材の前記搬送ベルトへの吸着を補助する吸着補助ロ
    ーラとを備えた画像形成装置において、 前記吸着補助ローラは、該吸着補助ローラの中心と前記
    第1回転ローラの中心とを結ぶ線と、前記吸着補助ロー
    ラの前記搬送ベルトとの接触部から前記搬送ベルトが前
    記第2回転ローラ方向へ向かう線との交差角度を、90
    よりも小さな角度となるように、前記搬送ベルトを介
    して前記第1回転ローラを押圧することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着補助ローラに、吸着バイアス電
    圧を印加する吸着バイアス電圧印加手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着バイアス電圧印加手段は、前記
    転写バイアス電圧と同極性の電圧を前記吸着補助ローラ
    に印加することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2回転ローラに最も近い像担持体
    に対応するトナー像形成手段は、前記像担持体に黒色ト
    ナー像を形成し、他の像担持体に対応するトナー像形成
    手段は有彩色トナー像を形成することを特徴とする請求
    1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の回転ローラは、前記
    転写材が前記第1回転ローラ側から前記第2回転ローラ
    側へ搬送される間に前記転写材にトナー像が転写される
    ように前記搬送ベルトを移動させるべく回転する請求項
    1、2、3又は 記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 並設された複数の像担持体と、該複数の
    像担持体上に個々に所定の色のトナー像を形成する複数
    のトナー像形成手段と、外周面に転写材を吸着して前記
    複数の像担持体の少なくとも一つの像担持体に前記転写
    材を接触させるべく循環移動する搬送ベルトと、該搬送
    ベルトの内側に前記複数の像担持体と対応させて転写部
    を構成すべく配設され像担持体に接触中の転写材にトナ
    ー像を転写するために所定極性の転写バイアス電圧が印
    加される複数の転写手段と、前記複数の転写部の並設方
    向両端部の転写部よりも外側に配設され前記搬送ベルト
    が掛け渡される第1及び第2の回転ローラと、前記搬送
    ベルトを介して前記第1の回転ローラを常時押圧すべく
    配設され転写材を前記搬送ベルトとで挟持搬送するとと
    もに転写材の前記搬送ベルトへの吸着を補助する吸着補
    助ローラとを備えた画像形成装置において、 前記第2回転ローラに最も近い像担持体に対しては転写
    材を常時同一姿勢で接触させるべく前記搬送ベルトを転
    写可能位置に保持し、他の像担持体に対しては前記搬送
    ベルトを転写可能位置あるいは転写材を非接触とすべく
    像担持体から離隔させた転写不能位置とに移動させるベ
    ルト移動手段と、 該ベルト移動手段を選択的に移動制御する制御手段と、 備え、前記吸着補助ローラは、 該吸着補助ローラの中心と前記
    第1回転ローラの中心とを結ぶ線と、前記吸着補助ロー
    ラの前記搬送ベルトとの接触部から前記搬送ベルトが前
    記第2回転ローラ方向へ向かう線との交差角度を、前記
    制御手段による前記ベルト移動手段の移動制御に拘らず
    90゜を超えない角度となるように前記搬送ベルトを
    介して前記第1回転ローラを押圧するとともに前記ベル
    ト移動手段の移動範囲を設定したことを特徴とする画像
    形成装置
  7. 【請求項7】 前記吸着補助ローラに、吸着バイアス電
    圧を印加する吸着バイアス電圧印加手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記吸着バイアス電圧印加手段は、前記
    転写バイアス電圧と同極性の電圧を前記吸着補助ローラ
    に印加することを特徴とする請求項7記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記吸着バイアス電圧印加手段は、前記
    吸着補助ローラへの吸着バイアス電圧の印加を、前記制
    御手段による前記ベルト移動手段転写不能位置への移
    動制御に応じて行うことを特徴とする請求項7又は8記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第2回転ローラに最も近い像担持
    体に対応するトナー像形成手段は、前記像担持体に黒色
    トナー像を形成し、他の像担持体に対応するトナー像形
    成手段は有彩色トナー像を形成することを特徴とする請
    求項6、7、8又は9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の回転ローラは、前
    記転写材が前記第1回転ローラ側から前記第2回転ロー
    ラ側へ搬送される間に前記転写材にトナー像が転写され
    るように前記搬送ベルトを移動させるべく回転する請求
    項6、7、8、9又は10記載の画像形成装置。
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